JPH11229274A - 導電性植毛製品の製造方法と導電性植毛製品 - Google Patents

導電性植毛製品の製造方法と導電性植毛製品

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JPH11229274A
JPH11229274A JP3650298A JP3650298A JPH11229274A JP H11229274 A JPH11229274 A JP H11229274A JP 3650298 A JP3650298 A JP 3650298A JP 3650298 A JP3650298 A JP 3650298A JP H11229274 A JPH11229274 A JP H11229274A
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organic
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Toyohiko Hikoda
豊彦 彦田
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】植毛密度が高く長期使用に耐える良質の導電性
植毛製品。 【解決手段】所要の形態の植毛製品を製造した後、植毛
製品の表面を、重合により有機導電性高分子を形成する
有機低分子物質と重合触媒または酸化剤とを含む溶液で
処理して植毛製品の地肌表面と植毛表面とに有機導電性
高分子物質を形成し、導電性を付与する。特別に製造し
たパイルや接着剤を使用する必要がなく、従来同様に製
造した植毛製品に後加工するだけで導電性を有する製品
を低コストで製造することができる。たんに無帯電植毛
製品として利用できるのみならず、植毛製品の柔らかな
タッチを利用して、プラスチックやゴム部材などの帯電
物質の除電用に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性を有する植
毛製品の製造方法、導電性植毛製品および前記の導電性
植毛製品を用いた静電気除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】植毛製品は、通常、接着剤を塗布した基
材に、短く切断あるいは粉砕した短繊維(パイルまたは
フロックという)を、高電圧の静電気を利用して接着剤
面に垂直に飛翔させ、接着剤面に突立てて植毛する静電
植毛法により製造するが、目的によっては散布、吹付
け、振動などを利用して製造する。静電植毛法の場合、
図3(a)に模式的に示したように接着剤面に垂直に飛
翔させるために、パイルの両端を適度に分極することが
重要である。このために植毛に先立ってパイルを無機塩
類、界面活性剤、コロイダルシリカなどを含有する混合
水溶液の電着処理液を用いて前処理し、繊維の表面電気
抵抗を106 ないし1010Ω・cmに調整しておく必要
がある。
【0003】このようにして製造された植毛製品は、生
活用品や産業用部材として広く用いられているが、従来
は静電気を帯びやすいという欠点があった。例えば、基
材が金属で構成されていても植毛は非導電性の接着剤を
介して植え付けられているため、植毛面は帯電しやす
い。そこで、最近では基材3に導電性の接着剤2eを塗
布した上に、表面に導電性物質7eを付着させたパイル
1eを植毛することにより帯電を防止する試みがなされ
ている。導電性接着剤2eは、有機系接着剤に銀、銅、
アルウミニウム、パラジウムなどの金属微粉あるいはカ
ーボンブラック、グラファイト、炭素繊維などの導電性
の微粉または繊維を混入、分散させたものが用いられて
いる。また、導電性パイル1eは、金属化合物を用いて
繊維表面に無電解メッキを施したり(例えば、特開昭5
5−51873号公報などに記載の発明)、ドーパント
を用い、または用いないでアニリン、チオフェン、ピロ
ールなどの共役二重結合系常伝導性高分子などを繊維表
面に形成させた繊維(例えば、特開平1−266280
号公報、特開平2−53969号公報、特開平3−16
3709号公報記載の発明)を切断あるいは粉砕して製
造することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記の導電性
接着剤2eは、導電性を付与するのに導電性微粉8が相
互に接触する程度に多量の、通常は30重量%を超える
導電性微粉を混入するため、接着力が低下するのみなら
ず被膜自体の強度が低下し、植毛製品の品質が損なわれ
るという問題があった。また、前記の表面に導電性物質
7eを付着させた導電性繊維から製造したパイル1e
は、導電性が大き過ぎて植毛に好適な導電性の範囲から
外れてしまい、飛翔するパイル1eの両端の分極性能が
低下して正常な飛翔状態を維持できず、図4(c)、
(d)、(e)に模式的に示されるように、すでに植毛
されたパイルに遮られて導電性接着剤層2eの表面まで
垂直に到達して突き刺さらなくなる、いわゆる上着きパ
イル5が発生し、高い密度の植毛製品を製造できなくな
る。通常、表面抵抗が105 ないし106 Ω・cm付近
から部分的に上着きが発生し、102 ないし103 Ω・
cm程度になると全面的に上着きが発生して植毛密度が
低下し、あるいはパイルが連結しスパークするなどのた
めに良質の植毛が得られなくなる。本発明は、前記の問
題を解決し良質の導電性植毛製品を製造する方法を提供
することを目的に完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに完成された本発明を図1を参照して説明する。本発
明は、所要の形態の植毛製品を製造した後、植毛製品の
表面を、重合により有機導電性高分子を形成する有機低
分子物質と重合触媒または酸化剤とを含む溶液で処理し
て植毛製品の地肌表面6と植毛4表面とに有機導電性高
分子物質7Eを形成し、導電性を付与することを特徴と
する導電性植毛製品の製造方法を提供する。また、前記
とは別の本発明実施形態として、所要の形態の植毛製品
を製造した後、植毛製品の表面を、重合により有機導電
性高分子を形成する有機低分子物質を含む溶液、および
重合触媒または酸化剤を含む溶液により処理して植毛製
品の地肌表面および植毛表面に有機導電性高分子物質を
形成し、導電性を付与することを特徴とする導電性植毛
製品の製造方法を提供する。前記の有機低分子物質とし
てピロール、アニリン、チオフェンまたはこれらの誘導
体を、酸化剤と組合わせて好ましく用いることができ
る。
【0006】また、本発明は、基材3と、基材表面の地
肌6を構成する接着剤層2と、接着剤層に突き刺さって
固着された植毛4と、接着剤層表面および植毛表面に形
成された有機導電性高分子物質7Eとからなることを特
徴とする導電性植毛製品を提供する。基材3としては、
電気の良導体であると絶縁体であるとに拘らず、プラス
チック成形品、木質物、紙製品、金属加工品、窯業製
品、またはこれらの複合成形物、あるいは布帛を用いる
ことができる。これらの導電性植毛製品は、帯電しにく
いのみならず、導電性植毛面を帯電物体に接触させるこ
とにより容易に帯電物体の静電気を除去することができ
る。例えば、丸棒または円筒状の基材と、基材表面の接
着剤層と、接着剤層に突き刺さって固着された植毛と、
接着剤層表面および植毛表面に形成された有機導電性高
分子物質とからなる静電気除去ロールとして有用であ
る。
【0007】本発明で低分子量化合物の語は、モノマー
化合物やプレポリマーを含む意味で用いている。この
他、使用する低分子化合物の重合の形態によっては、電
気化学的に酸化または還元して重合し、あるいは放射線
などを用いて重合してもよい。形成する高分子の導電性
を向上させるために適当なドーパントを用いることもで
きる。植毛製品の地肌6および植毛4の表面に形成する
有機導電性高分子物質7Eは、図1に示されるように必
ずしも表面全体を被覆する必要はなく、所要の導電性を
達成できる範囲でミクロ的には海・島状態に付着してい
ても差支えない。また付着には、導電性物質の一部が接
着剤層や植毛4の内部に浸透して付着する現象も含まれ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の導電性植毛製品製造方法
および導電性植毛製品を実施形態例をあげつつ詳しく説
明する。本発明において、植毛製品への導電性の付与
は、所要の形態の植毛製品を製造し、その植毛製品の地
肌表面6を構成している接着剤層2表面と植毛4表面と
に有機導電性高分子物質7Eを付着せしめることにより
行う。植毛製品の基材3、接着剤2およびパイル1にあ
らかじめ導電性を付与する必要はなく、静電植毛法など
の定法により植毛製品製造に好適な接着剤2とパイル1
とを用い、最適条件で所要の植毛製品を製造した後、導
電処理を施すことによって導電性植毛製品を製造する。
【0009】導電性植毛製品の基材3に特別の制限はな
く、植毛が可能であれば、例えば布帛、プラスチック成
形品、木質物、紙製品、金属加工品、窯業製品、または
これらの複合成形物があげられ形状や導電性は問わな
い。パイル1は通常、レーヨン、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリアクリロニトリルなどの化学繊維を切断また
は粉砕して短繊維化して用いるが、天然繊維であっても
よい。パイル1の長さは使用目的によって決められる
が、通常0.2ないし10mm程度である。植毛手段に
よってはパイル1に必要な前処理、例えば電着処理液を
用いて繊維の表面抵抗を106 ないし1010Ω・cm程
度に調整しておく。接着剤2は、基材3表面に塗布、形
成した接着剤層2にパイル1を垂直に植毛接着させる目
的で用いられ、パイル1を垂直に突き立てるために適当
な粘度をもつ必要がある。溶剤系、エマルジョンを含む
水溶液系、合成ゴム系などの接着剤から適宜に選択して
たもので足りる。植毛は主に高圧静電気方式が採用され
るが、散布方式、吹付方式などを用いてもよい。
【0010】本発明の導電性植毛製品の導電性は、前記
により製造した植毛製品の表層部、すなわち、植毛製品
の地肌6を構成している接着剤層2の表面と植毛4表面
とに有機導電性高分子物質7Eを付着形成することによ
り行う。有機導電性高分子物質7Eとしては、電気抵抗
が約106 Ω・cm程度以下であって、π電子共役系高
分子が一般的である。π電子共役系高分子の種類として
は、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポ
リアセチレン、ポリフェニレンビニレン、ポリアセンな
どがあげられる。本発明には、ポリアニリン、ポリピロ
ール、ポリチオフェンが好ましく、なかでもポリピロー
ルが空気中での安定性があってとくに好ましく用いるこ
とができる。
【0011】植毛製品表面に前記のπ電子共役系高分子
を形成する方法として、通常、これらの低分子量化合物
を溶液として酸化剤や触媒とともに所要の植毛表面に付
着させ重合して形成する。低分子量化合物と酸化剤や触
媒とは、状況により混合溶液としても別の溶液としても
よく、前記溶液中に植毛製品を、例えば浸漬して付着さ
せるとよい。浸漬中、機械的にまたは超音波などを用い
て溶液または植毛製品を振動し、攪拌または運動させて
固液の接触を促進すると効果的である。
【0012】導電性は植毛製品に銅、銀、ニッケルなど
の金属塩溶液および還元剤浴による処理を施し、無電解
メッキすることによっても達成することができる。金属
塩溶液および還元剤浴による処理は、金属塩および還元
剤とを含む溶液を調整して処理してもよいし、金属塩溶
液により、あらかじめ植毛製品の表面に金属塩を吸着さ
せた後、還元剤を含む浴を用いて金属塩を還元し、植毛
製品の表面に析出、付着させてもよい。必要により無電
解メッキのため、例えばセンシタイジングなどの前処理
を施しておく。通常、還元剤としては、銅、銀に対して
はホルムアルデヒッド、ハイドロサルファイドなど、ニ
ッケルに対しては、次亜リン酸塩、水素化ホウ素などを
利用する。
【0013】しかし、植毛製品の表面を構成する接着剤
とパイルのいずれもが有機高分子化合物なので、一般的
には植毛製品とは金属より物性差が小さくなじみやすい
π電子共役系有機高分子を使用する。また、植毛製品の
表面形状が、繊維やフィルム表面のように単なる平滑面
ではなく、地肌と地肌に稠密に突き刺さったパイルとか
ら構成されているので、有機高分子化合物の方が地肌面
まで平均的に付着させやすく、コスト的にも有利であ
る。
【0014】
【実施例】実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明
する。実施例中の表面抵抗は、HIOKI 3118
MG HI テスター 250Ωを通し、測定したとき
の1cm間の電気抵抗である。
【0015】実施例1 単糸繊度が3デニールのレーヨン繊維のトウを長さ1.
5mmに切断してレーヨン短繊維を準備した。このレー
ヨン短繊維を、コロイダルシリカ(スノーテックスO:
日産化学(株)製)を3重量%、硫酸アンモニウムを1
重量%含有し、レーヨン重量に対して0.1重量%の帯
電防止剤(エレクトロストリッパー:花王(株)社製)
を添加して調整した10倍量(重量)の電着処理溶液中
に15分間浸漬した後、脱水、乾燥して植毛用短繊維に
加工した。この植毛用短繊維をポリエステルニットの基
布にアクリル系接着剤(アクリルFA・4D:東亜合成
(株)製)をドクターナイフを用いて塗布し、定法によ
り静電植毛し、乾燥して従来の密な植毛原反を製造し
た。この植毛原反を20cm2 当り、200ccの水に
ピロール(東京化成工業(株)製)0.5ccと塩化鉄
(III) 6水和物2.5gの割合で溶解して調合した導電
処理液に60分間、13ないし15℃に保って浸漬、乾
燥して導電処理し、帯電防止植毛布帛を得た。この植毛
布帛の表面抵抗は0.5×104 Ω・cmであった。
【0016】実施例2 単糸繊度が1.5デニールのナイロン繊維のトウを長さ
1.2mmに切断してナイロン短繊維を準備した。この
ナイロン短繊維を、イルガランブラック(チバガイギー
製)を用いて染色した後、タンニン酸による電着処理
(オニケミム社処方)を施して表面抵抗を1.0×10
8 ないし1.0×109 Ω・cmに調整し、植毛用短繊
維に加工した。一方、直径が10mm、肉厚が0.5m
m、長さ350mmのアルミニウム管を回転させながら
管の表面に接着剤(ストラクトボンドXA7062D:
三井東圧(株))をスプレイコートし、定法により静電
植毛し、乾燥して非常に密度の高い植毛ロールを製造し
た。この植毛ロールを円筒容器中でピロールを倍量の1
ccの割合にした以外は実施例1に用いたのと同じ組成
の導電処理液中に浸漬し、回転させながら120分間、
13ないし15℃に保って導電処理し、乾燥して帯電防
止植毛ロールを製作した。この帯電防止植毛ロールの表
面抵抗は0.1×104 Ω・cmであった。
【0017】比較例1 実施例2に用いたのとほぼ同じ繊度と長さを有し、市販
の導電性を付与した植毛用ナイロン短繊維と実施例2に
用いたのと同じ接着剤とを用い、実施例2と同じ条件で
アルミニウム管に静電植毛し帯電防止植毛ロールを製作
した。しかし、導電処理をしていない植毛ロールに比べ
ると植毛が薄く、かつ、接着剤層がアルミニウム管との
間の絶縁層になるせいか、表面の植毛部分は静電気を帯
びやすかった。この帯電防止植毛ロールの表面抵抗は1
10Ω・cm以上であった。
【0018】比較例2 比較例1と同様にして、ただし、比較例1に用いたのと
同じ接着剤に接着剤の固形分の30重量%に相当するカ
ーボンブラック粉末を添加混和した導電性の接着剤を使
用し、実施例2と同じ条件でアルミニウム管に静電植毛
し帯電防止植毛ロールを製作した。しかし、導電処理を
していない植毛ロールに比べると植毛が薄く、かつ、接
着剤層がアルミニウム管との間の導電性が十分でなく、
植毛ロールの表面抵抗は1010Ω・cm以上であって、
除電ロールに使用できるに至らなかった。
【0019】実施例3 実施例2と同様にして非常に密度の高い植毛ロールを製
造した。この植毛ロールを同じ円筒容器中で、ピロール
1.72重量部、塩化鉄(III) 6水和物17.24重量
部、エタノール10.04重量部および水162.6重
量部からなる導電処理液中に浸漬し、回転させながら5
分間、5℃に保って導電処理し、水洗、乾燥して帯電防
止植毛ロールを製作した。この帯電防止植毛ロールの表
面抵抗は2.0×10Ω・cmであった。
【0020】
【発明の効果】本発明の製造方法を利用して導電性植毛
製品を製造すれば、特別に準備したパイルや接着剤を使
用する必要がなく、従来と全く同様に製造した植毛製品
に後加工により導電性を付与するので、従来ので導電性
植毛繊維以上の導電性を有する製品を低コストで製造す
ることができる。導電性が付与されている以外は従来の
植毛製品と何ら変わることなく、緻密、かつ丈夫に形成
された地肌にしっかりと固着されて毛抜けすることもな
く、長期をわたって使用することができる。丈夫で長期
間使用できるので、たんに無帯電の植毛製品として利用
できるのみならず、植毛製品の柔らかなタッチを利用し
て、プラスチックやゴム部材などの帯電物質の除電用に
使用することができる。OA機器や電子機器の静電気除
去に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明導電性植毛製品の表面拡大断面模式図
【図2】従来の導電性植毛製品の表面拡大断面模式図
【図3】(a)静電植毛法の好ましいパイル飛翔状態 (b)好ましい植毛製品の表面断面模式図
【図4】(c)静電植毛法の好ましくないパイル飛翔状
態 (d)パイルの上着き状態 (e)粗い植毛製品の表面断面模式図
【符号の説明】
1:パイル 1e:導電性パイル 2:接着剤層 2e:導電性接着剤の層 3:基材 4:植毛
5:上着きパイル 6:地肌表面 7E:有機導電性高分子物質 7e:あらかじめパイル表面に付着させた導電性物質
8:金属粉

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要の形態の植毛製品を製造した後、植毛
    製品の表面を、重合により有機導電性高分子を形成する
    有機低分子物質と重合触媒または酸化剤とを含む溶液で
    処理して植毛製品の地肌表面(6)と植毛(4)表面と
    に有機導電性高分子物質(7E)を形成し、導電性を付
    与することを特徴とする導電性植毛製品の製造方法。
  2. 【請求項2】所要の形態の植毛製品を製造した後、植毛
    製品の表面を、重合により有機導電性高分子を形成する
    有機低分子物質を含む溶液、および重合触媒または酸化
    剤を含む溶液により処理して植毛製品の地肌表面および
    植毛表面に有機導電性高分子物質を形成し、導電性を付
    与することを特徴とする導電性植毛製品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記の有機低分子物質としてピロール、ア
    ニリン、チオフェンまたはこれらの誘導体を、酸化剤と
    組合わせて用いることを特徴とする請求項1または2記
    載の導電性植毛製品の製造方法。
  4. 【請求項4】基材(3)と、基材表面の地肌(6)を構
    成する接着剤層(2)と、接着剤層に突き刺さって固着
    された植毛(4)と、接着剤層表面および植毛表面に形
    成された有機導電性高分子物質(7E)とからなること
    を特徴とする導電性植毛製品。
  5. 【請求項5】基材が、プラスチック成形品、木質物、紙
    製品、金属加工品、窯業製品、またはこれらの複合成形
    物であることを特徴とする請求項4記載の導電性植毛製
    品。
  6. 【請求項6】基材が布帛であることを特徴とする請求項
    4記載の導電性植毛製品。
  7. 【請求項7】請求項4ないし6のいずれかに記載の導電
    性植毛製品の導電性植毛面を帯電物体に接触させて帯電
    物体の静電気を除去する静電気除去方法。
  8. 【請求項8】丸棒または円筒状の基材と、基材表面の接
    着剤層と、接着剤層に突き刺さって固着された植毛と、
    接着剤層表面および植毛表面に形成された有機導電性高
    分子物質とからなることを特徴とする静電気除去ロー
    ル。
JP3650298A 1998-02-19 1998-02-19 導電性植毛製品の製造方法と導電性植毛製品 Pending JPH11229274A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010273241A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Audio Technica Corp コンデンサヘッドホンユニット
CN101956332A (zh) * 2010-05-24 2011-01-26 董元龙 表面粘结有塑料丝条的网状面料
JP2013067908A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Chubu Pile Kogyosho:Kk 導電性繊維素材及び繊維素材の表面処理方法
KR101453420B1 (ko) * 2014-07-02 2014-10-23 (주)타스지혁 전도성 후로킹 카펫의 제조방법 및 이에 따라 제조된 전도성 후로킹 카펫

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