JPH11228337A - チロシナーゼ生合成促進剤及び頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料 - Google Patents

チロシナーゼ生合成促進剤及び頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料

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JPH11228337A
JPH11228337A JP10041229A JP4122998A JPH11228337A JP H11228337 A JPH11228337 A JP H11228337A JP 10041229 A JP10041229 A JP 10041229A JP 4122998 A JP4122998 A JP 4122998A JP H11228337 A JPH11228337 A JP H11228337A
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tyrosinase
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tyrosinase biosynthesis
skin
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JP10041229A
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Osamu Nakaguchi
修 中口
Hironari Okamoto
裕也 岡本
Toshihiro Sakano
俊宏 坂野
Yoshihiro Matsuyama
芳浩 松山
Satoshi Nakahara
聡 仲原
Chishi Hashigaki
智至 橋垣
Nobunori Fujiwara
延規 藤原
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Mandom Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細胞に毒性を与えることなくチロシナーゼの
生合成を促進させることにより、毛髪の黒色化や肌の褐
色化を促進することのできるチロシナーゼ生合成促進剤
及び頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料の提供にある。 【解決手段】 ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,S
terculiaceae)、クミスクチン(Orthosiphon aristatus
Bl.)、カユプテ(Melaleuca leucadendra L.)及びこ
れらの抽出物のうちの少なくとも1種が有効成分として
配合されてなることを特徴とするチロシナーゼ生合成促
進剤及びこのチロシナーゼ生合成促進剤が配合されてな
る頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチロシナーゼ生合成
促進剤及び頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料に関し、
その目的は、細胞に毒性を与えることなくチロシナーゼ
の生合成を促進させることにより、毛髪の黒色化や肌の
褐色化を促進することのできるチロシナーゼ生合成促進
剤及び頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料を提供するこ
とにある。
【0002】
【従来の技術】人の皮膚や毛髪の色調を決定するのはメ
ラニンであるが、このメラニンは、色素細胞内の小器官
である色素顆粒でチロシンがチロシナーゼにより酸化さ
れることにより生成される。上記メラニンは、黒色に近
い褐色の色素であるユーメラニン及び、赤又は黄色の色
素であるフェオメラニンの2種類に分けることができ、
この2種類のメラニンの量により皮膚や毛髪の色調が決
定されると考えられている。
【0003】一方、毛髪の白毛化は、老化の代表的な現
象として認められており、また、臨床的に多くの皮膚疾
患の症候としても知られている。その主な原因は、栄養
障害などによるチロシナーゼの消失や色素細胞の消滅に
よるメラニン形成中絶にあると考えられている。白髪を
黒色化する方法としては、染毛剤による毛染めが最も一
般的で、また、マウスにおいて、大量のp−アミノ安息
香酸の投与による白髪の黒色化が報告されている。
【0004】メラニンは、上述した如く、チロシンがチ
ロシナーゼにより酸化されることにより生成されるが、
この生成を促進するのが紫外線である。つまり、紫外線
照射によりメラニン生成が促進され、肌の褐色化が起こ
るため、褐色の肌を望んで日光浴をする者も多い。しか
しながら、過度の紫外線は人の皮膚にとって有害で、皮
膚の老化や皮膚癌発生などをもたらす可能性がある。従
って、肌の褐色化を望む場合には、皮膚の健康に影響を
与えないように紫外線照射量を最小限にするのが望まし
いが、紫外線照射量を抑えてメラニンの生成のみを促進
させることは非常に困難であり、生理的に肌の褐色化を
促進する方法は存在しない。そこで現在は美容上の手段
としてジヒドロキシアセトンとアミノ酸類によるMai
llard反応により肌を褐色に見せかけることが行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、白髪の黒色化としてマウスで認められている
大量のp−アミノ安息香酸の投与は、人への応用には至
っておらず、しかも、このp−アミノ安息香酸が、毛髪
の黒色化に影響を与えるチロシナーゼ生合成促進作用を
有するという報告はない。即ち、毛髪の白髪化に対する
有効な治療法や予防法は確立されておらず、現在は、美
容上の手段として染毛剤による白髪染めが行われている
にすぎない。また、肌の褐色化についても、上述した如
く、生理的に肌の褐色化を促進する方法は存在しないた
め、美容上の手段としてMaillard反応により肌
を褐色に見せかけることが行われているにすぎない。
【0006】ところが、前記したような、美容上の手段
による毛髪の黒色化や肌の褐色化は、持続性が低く、ま
た、毛髪や皮膚に悪影響を及ぼす恐れがあるという欠点
を有している。そこで、メラニンの生成に関与するチロ
シナーゼの生合成を、細胞に毒性を与えることなく促進
させることができ、毛髪の黒色化や肌の褐色化を目的と
する化粧料や医薬品、医薬部外品等の配合材料として好
適に使用することのできるチロシナーゼ生合成促進剤の
創出が望まれており、本発明者らは、既に特開平8−2
68863号において、ガラナ(Paullinia cupana Kunt
h.)の抽出物がチロシナーゼ生合成促進剤として有効で
あることを開示している。本発明者らは、優れたチロシ
ナーゼ生合成促進作用を有し、しかも安全性の高いチロ
シナーゼ生合成促進剤に関する鋭意研究を更に続けたと
ころ、ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,Sterculia
ceae)、クミスクチン(Orthosiphon aristatus Bl.)及
びカユプテ(Melaleuca leucadendra L.)もまた、優れ
たチロシナーゼ生合成促進作用を有することを見出し、
本発明の完成に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,Sterculia
ceae)、クミスクチン(Orthosiphon aristatus Bl.)、
カユプテ(Melaleucaleucadendra L.)及びこれらの抽
出物のうちの少なくとも1種が有効成分として配合され
てなることを特徴とするチロシナーゼ生合成促進剤に関
し、また請求項2に係る発明は、請求項1記載のチロシ
ナーゼ生合成促進剤が配合されてなることを特徴とする
頭髪用化粧料に関し、更に請求項3に係る発明は、請求
項1記載のチロシナーゼ生合成促進剤が配合されてなる
ことを特徴とする日焼け用化粧料に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るチロシナーゼ生合成
促進剤には、ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,Ste
rculiaceae)、クミスクチン(Orthosiphon aristatus B
l.)、カユプテ(Melaleuca leucadendra L.)より選択
された1種以上の植物が用いられる。
【0009】ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,Ste
rculiaceae)は、アオギリ科ヤンバルゴマ属に属する半
常緑の低木で、インド、東南アジアからオーストラリア
にかけて分布している。クミスクチン(Orthosiphon ari
status Bl.)は、シソ科ネコノヒゲ属に属する高さ0.
3〜2mの多年草で、インドから東南アジア、マレーシ
ア、オーストラリア北部、太平洋諸島で広く栽培されて
いる。また、カユプテ(Melaleuca leucadendra L.)は
フトモモ科コバノブラッシノキ属に属する高さ10〜2
0mの常緑高木で、マレーシアからオーストラリア北部
に分布している。
【0010】本発明においては上記3種の植物の地上
部、地下部の全部位が使用可能で、全草を使用すること
も、葉部、茎部、花部、果実部、種子、根部等を単独で
或いは混合して使用することも可能であるが、ネジトウ
ガラシ(Helicteres isora L.,Sterculiaceae)を用いる
場合には果実部を使用するのが最も好ましく、クミスク
チン(Orthosiphon aristatus Bl.)、カユプテ(Melale
uca leucadendra L.)を用いる場合には、葉部を使用す
るのが最も好ましい。また、上記3種の植物は、乾燥状
態のもの、非乾燥状態のものいずれも好適に使用するこ
とができる。
【0011】上記植物の使用形態は特に限定されず、乾
燥粉末をそのまま用いても、或いは抽出物を用いてもよ
い。また、乾燥粉末と抽出物を混合して用いてもよい。
尚、抽出物を用いる場合、濃縮や乾燥によりエキスとし
て用いることも可能である。
【0012】抽出物を用いる場合、使用する抽出溶媒と
しては、極性溶媒、非極性溶媒或いはこれらの混合溶媒
など、植物抽出に用いられる溶媒であればいずれのもの
でも限定されることなく使用することができる。具体的
には、極性溶媒としては水(或いは熱水)、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノー
ル、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチルアミル
アルコール、2−エチルブタノール、n−オクタノール
等のアルコール類、エチレングリコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、トリエチレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、ヘキシレングリコール等の多価アル
コール又はその誘導体類、アセトン、メチルアセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル
−n−プロピルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸
イソプロピル等のエステル類、エチルエーテル、イソプ
ロピルエーテル、n−ブチルエーテル等のエーテル類の
うちの1種或いは2種以上の混合溶媒が好適に使用でき
る。また、非極性溶媒としては、石油エーテル、n−ヘ
キサン、n−ペンタン、n−ブタン、n−オクタン、シ
クロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、四塩化炭素、クロ
ロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ベン
ゼン、トルエン等のうちの1種或いは2種以上の混合溶
媒が好適に使用できる。
【0013】ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,Ste
rculiaceae)、クミスクチン(Orthosiphon aristatus B
l.)、カユプテ(Melaleuca leucadendra L.)及びこれ
らの抽出物は、そのままの状態でチロシナーゼ生合成促
進剤とすることもできるが、通常、公知の賦形剤や希釈
剤、或いは他の任意の配合剤とともに混合して顆粒、エ
マルション、溶液、懸濁液などの剤型に調製して使用さ
れる。
【0014】本発明に係る頭髪用化粧料には上記チロシ
ナーゼ生合成促進剤が配合される。頭髪用化粧料中にお
けるチロシナーゼ生合成促進剤の配合量は特に限定され
ないが、チロシナーゼ生合成促進剤に用いられている植
物の乾燥固形成分(抽出物の場合には抽出に用いた植物
の乾燥固形分)として、化粧料全量中0.01〜10重
量%、より好ましくは0.1〜5重量%配合されている
のが望ましい。0.01重量%未満では白髪の黒色化と
いう本発明の効果が十分に発揮されず、一方10重量%
を超えて配合してもそれ以上の効果は期待できず、いず
れの場合も好ましくないからである。
【0015】本発明に係る頭髪用化粧料には、上記チロ
シナーゼ生合成促進剤以外に、本発明の効果を損なわな
い範囲で、塩化カルプロニウム、ペンタデカン酸グリセ
リド、センブリエキス、ビタミンE、トウガラシチン
キ、卵胞ホルモン、イオウ、塩酸クロルヘキシジン、ヒ
ノキチオール、プラセンタエキス、アミノ酸類等の育毛
・養毛薬効成分、或いは紫外線吸収剤、界面活性剤、抗
酸化剤、色素、香料等通常の頭髪用化粧料に使用される
各種配合剤が、使用目的に応じて適宜配合される。
【0016】本発明に係る頭髪用化粧料の剤型は特に限
定されず、例えば、ローション、乳液、クリーム、軟
膏、パック、ゲル、フォーム等に調製される。
【0017】また、本発明に係る日焼け用化粧料にも上
記チロシナーゼ生合成促進剤が配合される。日焼け用化
粧料中におけるチロシナーゼ生合成促進剤の配合量は特
に限定されないが、チロシナーゼ生合成促進剤に用いら
れている植物の乾燥固形成分(抽出物の場合には抽出に
用いた植物の乾燥固形分)として、化粧料全量中0.0
1〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%配合
されているのが望ましい。0.01重量%未満では肌の
褐色化という本発明の効果が十分に発揮されず、一方1
0重量%を超えて配合してもそれ以上の効果は期待でき
ず、いずれの場合も好ましくないからである。
【0018】本発明に係る日焼け用化粧料には、上記チ
ロシナーゼ生合成促進剤以外に、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、ヒアルロン酸、コラーゲン等の保湿剤、紫
外線吸収剤、各種ビタミン類、ホルモン類、動植物抽出
物、油性成分、水性成分、界面活性剤、抗酸化剤、色
素、香料等通常の皮膚用化粧料に使用される各種配合剤
が、使用目的に応じて適宜配合される。
【0019】本発明に係る日焼け用化粧料の剤型は特に
限定されず、例えば、ローション、乳液、クリーム、軟
膏、パック、フォーム等に調製される。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づき詳
細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。 (実施例1)ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,Ste
rculiaceae)の果実の粉砕物100gに水600mlを
加えて2時間還流抽出し、抽出液を濾過した後、濾液を
濃縮して抽出物6.3gを得た。これを実施例1のチロ
シナーゼ生合成促進剤とした。
【0021】(実施例2)クミスクチン(Orthosiphon a
ristatus Bl.)の葉の粉砕物100gに水600mlを
加えて2時間還流抽出し、抽出液を濾過した後、濾液を
濃縮して抽出物6.5gを得た。これを実施例2のチロ
シナーゼ生合成促進剤とした。
【0022】(実施例3)カユプテ(Melaleuca leucad
endra L.)の葉の粉砕物100gにメタノール600m
lを加えて2時間還流抽出し、抽出液を濾過した後、濾
液を濃縮して抽出物7.8gを得た。これを実施例3の
チロシナーゼ生合成促進剤とした。
【0023】(比較例1)p−アミノ安息香酸を比較例
1のチロシナーゼ生合成促進剤とした。
【0024】
【試験例】(試験例1)チロシナーゼ生合成率の測定 10%FBS−DMEMで培養したB16メラノーマ4
A5(理研細胞銀行)を96well plateに5
×104 cells/wellとなるように播種し(全
量195μl)、37℃、5%−CO2 の条件で24時
間培養した。ここに実施例1〜3及び比較例1のチロシ
ナーゼ生合成促進剤を最終濃度がそれぞれ1,5,1
0,50ppmとなるように50%エタノール/PBS
溶液で希釈し、さらに0.2μmのメンブランフィルタ
ーにて濾過滅菌したものを5μlずつ添加し、同一条件
下でさらに24時間培養した。24時間培養後、培養液
を取り除き、1%Triton X−100/PBS溶
液50μlで細胞膜を可溶化した後、基質として10m
M L−DOPA 100μlを加えて、37℃で3時
間反応させ、マイクロプレートリーダーにて波長475
nmにおける吸光度を測定した。また、対照としてチロ
シナーゼ生合成促進剤を添加しない場合の反応系の吸光
度を測定し、次式1(数1)に基づいてチロシナーゼ生
合成率(%)を算出した。
【数1】 A:チロシナーゼ生合成促進剤無添加の場合の吸光度 B:チロシナーゼ生合成促進剤を添加した場合の吸光度
【0025】結果を表1に示す。
【表1】
【0026】(試験例2)細胞生存率の測定 10%FBS−DMEMで培養したB16メラノーマ4
A5(理研細胞銀行)を96well plateに5
×104 cells/wellとなるように播種し(全
量195μl)、37℃、5%−CO2 の条件で24時
間培養した。ここに前記実施例1〜3及び比較例1のチ
ロシナーゼ生合成促進剤を最終濃度がそれぞれ1,5,
10,50ppmとなるように50%エタノール/PB
S溶液で希釈し、さらに0.2μmのメンブランフィル
ターにて濾過滅菌したものを5μlずつ添加し、同一条
件下でさらに24時間培養した。この培養細胞について
生存率をMTT試験法によって測定した。まず、培養液
を取り除き、各wellに10%の5mg/mlMTT
溶液を含むD−MEM培地100μlを加え、37℃で
4時間反応させた。反応後、0.04Nの塩酸−イソプ
ロパノール溶液100μlを加え、30分間発色させた
後、マイクロプレートリーダーにて波長570nm及び
655nmにおける吸光度を測定した。また、対照とし
てチロシナーゼ生合成促進剤を添加しない場合の吸光度
を測定し、これらの吸光度から次式2(数2)に基づい
て細胞生存率(%)を算出した。
【数2】 C:チロシナーゼ生合成促進剤を添加した場合の吸光度 D:チロシナーゼ生合成促進剤無添加の場合の吸光度
【0027】結果を表2に示す。
【表2】
【0028】表1の結果より、ネジトウガラシ(Helicte
res isora L.,Sterculiaceae)、クミスクチン(Orthosi
phon aristatus Bl.)、カユプテ(Melaleuca leucaden
draL.)の抽出物からなるチロシナーゼ生合成促進剤
は、低濃度でも優れたチロシナーゼ生合成促進作用を有
していることがわかる。また、表2の結果より、ネジト
ウガラシ(Helicteres isora L.,Sterculiaceae)、クミ
スクチン(Orthosiphon aristatus Bl.)及びカユプテ
(Melaleuca leucadendra L.)は、細胞に対する毒性が
なく安全性が高いことがわかる。
【0029】以下、本発明に係る頭髪用化粧料及び日焼
け用化粧料の処方例を示す。 (処方例1)白髪改善育毛剤 配合率(重量%) 実施例1で得られた ネジトウガラシ抽出物 10.0 酢酸トコフェロール 0.1 セファランチン 0.002 ニコチン酸ベンジル 0.1 ヒノキチオール 0.1 プロピレングリコール 2.0 ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油(E.O.60) 0.3 香料 0.1 エチルアルコール 60.0精製水 残 部 合 計 100.0
【0030】(処方例2)日焼けクリーム 配合率(重量%) 実施例2で得られた クミスクチン抽出物 5.0 ステアリルアルコール 5.0 オクチルドデカノール 10.0 水添ラノリン 3.0 ステアリン酸 2.0 スクワラン 10.0 α−ビサボロール 0.1 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール(MW1500) 5.0 ポリオキシエチレン セチルアルコールエーテル 3.0 モノステアリン酸グリセリン 2.0 ブチルパラベン 0.05 メチルパラベン 0.3 グリチルリチン酸ジカリウム 0.05 香料 0.1精製水 残 部 合 計 100.0
【0031】(処方例3)
【0032】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
は、ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,Sterculiace
ae)、クミスクチン(Orthosiphon aristatus Bl.)、カ
ユプテ(Melaleuca leucadendra L.)及びこれらの抽出
物のうちの少なくとも1種が有効成分として配合されて
なることを特徴とするチロシナーゼ生合成促進剤に関す
るものであるから、細胞に毒性を与えることなくチロシ
ナーゼの生合成を促進し、人の毛髪や皮膚の色に重要な
影響を与えるメラニンの生成を安全に促進させることが
できる。従って、毛髪の黒色化や肌の褐色化を目的とす
る化粧料や医薬品、医薬部外品等の配合剤として好適に
使用することができるという優れた効果を奏する。
【0033】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載のチロシナーゼ生合成促進剤が配合されてなることを
特徴とする頭髪用化粧料に関するものであるから、頭皮
細胞に毒性を与えることなくチロシナーゼの生合成を促
進させることにより、白髪の黒色化を促進することがで
き、また、白髪を防止することができるという効果を奏
する。
【0034】更に、請求項3に係る発明は、請求項1記
載のチロシナーゼ生合成促進剤が配合されてなることを
特徴とする日焼け用化粧料に関するものであるから、皮
膚細胞に毒性を与えることなくチロシナーゼの生合成を
促進させることにより、安全に肌を褐色化することがで
きるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 芳浩 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 (72)発明者 仲原 聡 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 (72)発明者 橋垣 智至 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 (72)発明者 藤原 延規 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネジトウガラシ(Helicteres isora L.,S
    terculiaceae)、クミスクチン(Orthosiphon aristatus
    Bl.)、カユプテ(Melaleuca leucadendraL.)及びこ
    れらの抽出物のうちの少なくとも1種が有効成分として
    配合されてなることを特徴とするチロシナーゼ生合成促
    進剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチロシナーゼ生合成促進
    剤が配合されてなることを特徴とする頭髪用化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のチロシナーゼ生合成促進
    剤が配合されてなることを特徴とする日焼け用化粧料。
JP10041229A 1998-02-06 1998-02-06 チロシナーゼ生合成促進剤及び頭髪用化粧料並びに日焼け用化粧料 Pending JPH11228337A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013103914A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Picaso Cosmetic Laboratory Ltd チロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法
CN113230175A (zh) * 2021-05-28 2021-08-10 潍坊职业学院 一种含有梧桐提取物的化妆品以及梧桐提取物的提取方法

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