JPH1122808A - 差動装置 - Google Patents
差動装置Info
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- JPH1122808A JPH1122808A JP18085697A JP18085697A JPH1122808A JP H1122808 A JPH1122808 A JP H1122808A JP 18085697 A JP18085697 A JP 18085697A JP 18085697 A JP18085697 A JP 18085697A JP H1122808 A JPH1122808 A JP H1122808A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- ball
- disk plate
- differential
- disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/12—Differential gearings without gears having orbital motion
- F16H48/14—Differential gearings without gears having orbital motion with cams
- F16H48/147—Differential gearings without gears having orbital motion with cams with driven cam followers or balls engaging two opposite cams
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
- Friction Gearing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特開平８−１７０７０５号公報で開示する差
動装置において、トルクを有効に伝達でき、またボール
および溝に摩耗を発生させることが少ない差動装置を得
る。 【解決手段】 各ボールとディスクプレートの溝との間
に発生する軸方向の反力を、ディスクプレートの周方向
に連続して設けた溝の山直径の近傍またはその外側で支
持する。
動装置において、トルクを有効に伝達でき、またボール
および溝に摩耗を発生させることが少ない差動装置を得
る。 【解決手段】 各ボールとディスクプレートの溝との間
に発生する軸方向の反力を、ディスクプレートの周方向
に連続して設けた溝の山直径の近傍またはその外側で支
持する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の左右または
前後駆動輪の回転差を許容する差動装置に関するもので
ある。
前後駆動輪の回転差を許容する差動装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来技術】従来、自動車の差動装置としては、出力軸
に連結された一対のベベル歯車の間にピニオン歯車を介
在させ、ピニオン歯車のシャフトに外側から回転力が加
わると、差動時にピニオン歯車を自転させて各出力軸の
回転差を許容するようにしたものが一般的であるが、こ
のような構造の差動装置よりも小型で、しかも特別な機
構を追加することなく差動制限機能を有するものが、特
開平８−１７０７０５号公報として提案されている。
に連結された一対のベベル歯車の間にピニオン歯車を介
在させ、ピニオン歯車のシャフトに外側から回転力が加
わると、差動時にピニオン歯車を自転させて各出力軸の
回転差を許容するようにしたものが一般的であるが、こ
のような構造の差動装置よりも小型で、しかも特別な機
構を追加することなく差動制限機能を有するものが、特
開平８−１７０７０５号公報として提案されている。
【０００３】図２は特開平８−１７０７０５号公報の開
示に基づく差動装置の横断面図、図３は図２のディスク
プレートの正面図、図４は溝の拡大図、図５は溝を平面
状に展開した説明図である。図２の差動装置は、ギヤケ
ース１と、ギヤケース１の一端を閉塞するケースカバー
２と、互いに同軸状に対向して配置された一対のディス
クプレート３と、各ディスクプレート３の間に配置され
たボールホルダ４と、ボールホルダ４に転動自在に保持
された多数のボール５とを備えている。ギヤケース１は
一端を開口した筒形をなし、その中央には一方のディス
クプレート３を支持する軸受け１ａが設けられている。
ギヤケース１の周囲にはフランジ１ｂが設けられ、フラ
ンジ１ｂにはボルト挿通用の多数の孔１ｃが設けられて
いる。また、ギヤケース１の内面にはボールホルダ４を
回転方向に固定するための溝１ｄが設けられている。
示に基づく差動装置の横断面図、図３は図２のディスク
プレートの正面図、図４は溝の拡大図、図５は溝を平面
状に展開した説明図である。図２の差動装置は、ギヤケ
ース１と、ギヤケース１の一端を閉塞するケースカバー
２と、互いに同軸状に対向して配置された一対のディス
クプレート３と、各ディスクプレート３の間に配置され
たボールホルダ４と、ボールホルダ４に転動自在に保持
された多数のボール５とを備えている。ギヤケース１は
一端を開口した筒形をなし、その中央には一方のディス
クプレート３を支持する軸受け１ａが設けられている。
ギヤケース１の周囲にはフランジ１ｂが設けられ、フラ
ンジ１ｂにはボルト挿通用の多数の孔１ｃが設けられて
いる。また、ギヤケース１の内面にはボールホルダ４を
回転方向に固定するための溝１ｄが設けられている。
【０００４】ケースカバー２は円盤状に形成され、その
中央には他方のディスクプレート３を支持する軸受け２
ａが設けられている。ケースカバー２の周囲にはフラン
ジ２ｂが形成され、フランジ２ｂにはボルト挿通用の多
数の孔２ｃが設けられている。即ち、ケースカバー２は
各フランジ１ｂ，２ｂを締結するボルト（図示せず）に
よってギヤケース１に組付けられている。
中央には他方のディスクプレート３を支持する軸受け２
ａが設けられている。ケースカバー２の周囲にはフラン
ジ２ｂが形成され、フランジ２ｂにはボルト挿通用の多
数の孔２ｃが設けられている。即ち、ケースカバー２は
各フランジ１ｂ，２ｂを締結するボルト（図示せず）に
よってギヤケース１に組付けられている。
【０００５】各ディスクプレート３は互いに対向面を平
坦に形成され、その他端には車輪側のドライブシャフト
（図示せず）を連結するための各連結部３ｂが設けられ
ている。各ディスクプレート３の対向面には各ボール５
が転動自在に係合する溝３ａが設けられ、各溝３ａは周
方向に連続して形成されている。
坦に形成され、その他端には車輪側のドライブシャフト
（図示せず）を連結するための各連結部３ｂが設けられ
ている。各ディスクプレート３の対向面には各ボール５
が転動自在に係合する溝３ａが設けられ、各溝３ａは周
方向に連続して形成されている。
【０００６】図３乃至図５において、３はディスクプレ
ート、３ａは溝、５はボールである。溝３ａは、ボール
５をディスクプレート３の径方向内側から外側に向かっ
て移動させる第１の案内区間３ａ−１と、ボール５をデ
ィスクプレート３の径方向外側から内側に向かって移動
させる第２の案内区間３ａ−２と、ボール５をディスク
プレート３の径方向所定範囲内の位置（この場合は径方
向一定位置）に保つ第３の案内区間３ａ−３とを周方向
に連続して有している。また、一方のディスクプレート
３では第１の案内区間３ａ−１内に第３の案内区間３ａ
−３が設けられ、他方のディスクプレートでは第２の案
内区間内に第３の案内区間が設けている。これにより、
一対のディスクプレート３を向かい合わせると、一方
（内側または外側）の反転位置が互いに重なり合ったと
きは、他方の反転位置が互いにずれるようになってい
る。また、溝３ａはディスクプレート３の回転角が９０
゜でボール５を径方向に一往復させるように形成されて
おり、これを直線状に展開すると図５のようになる。溝
３ａは径方向の反転位置と、第３の案内区間３ａ−３で
はボール５と溝３ａとの間で力を伝達しないが、力を伝
達している区間ではボール５に対する接触角の大きさを
等しくして発生するスラスト力を一定にしようとしてい
る。即ち、図５においてａ≦ａ′，ｂ≧ｂ′，ｃ≦
ｃ′，ｄ＝ｄ′の条件を満たし、任意のボール５が力の
伝達されない位置にあるときは他の何れかのボール５が
力の伝達される位置にあるように溝３ａの全体を形成し
て、ディスクプレート３が如何なる回転角であっても常
に一定のスラスト力を発生させようとしている。
ート、３ａは溝、５はボールである。溝３ａは、ボール
５をディスクプレート３の径方向内側から外側に向かっ
て移動させる第１の案内区間３ａ−１と、ボール５をデ
ィスクプレート３の径方向外側から内側に向かって移動
させる第２の案内区間３ａ−２と、ボール５をディスク
プレート３の径方向所定範囲内の位置（この場合は径方
向一定位置）に保つ第３の案内区間３ａ−３とを周方向
に連続して有している。また、一方のディスクプレート
３では第１の案内区間３ａ−１内に第３の案内区間３ａ
−３が設けられ、他方のディスクプレートでは第２の案
内区間内に第３の案内区間が設けている。これにより、
一対のディスクプレート３を向かい合わせると、一方
（内側または外側）の反転位置が互いに重なり合ったと
きは、他方の反転位置が互いにずれるようになってい
る。また、溝３ａはディスクプレート３の回転角が９０
゜でボール５を径方向に一往復させるように形成されて
おり、これを直線状に展開すると図５のようになる。溝
３ａは径方向の反転位置と、第３の案内区間３ａ−３で
はボール５と溝３ａとの間で力を伝達しないが、力を伝
達している区間ではボール５に対する接触角の大きさを
等しくして発生するスラスト力を一定にしようとしてい
る。即ち、図５においてａ≦ａ′，ｂ≧ｂ′，ｃ≦
ｃ′，ｄ＝ｄ′の条件を満たし、任意のボール５が力の
伝達されない位置にあるときは他の何れかのボール５が
力の伝達される位置にあるように溝３ａの全体を形成し
て、ディスクプレート３が如何なる回転角であっても常
に一定のスラスト力を発生させようとしている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】図２の特開平８−１７
０７０５号公報の開示に基づく差動装置は、ボールと溝
との係合により各ディスクプレートの差動を達成すると
ともに、その構成における機械的な特性を利用して差動
制限効果を得ることができるため、部品点数が少なく容
易に組立てることができるという利点がある。
０７０５号公報の開示に基づく差動装置は、ボールと溝
との係合により各ディスクプレートの差動を達成すると
ともに、その構成における機械的な特性を利用して差動
制限効果を得ることができるため、部品点数が少なく容
易に組立てることができるという利点がある。
【０００８】図２の差動装置は、前述のとおり、ボール
５は、溝３ａの第１の案内区間３ａ−１から第２の案内
区間３ａ−２に沿って、径方向の内側や外側に向かって
移動する。そしてボール５は、図５の溝３ａの展開図に
示すとおり、溝３ａの第１の案内区間３ａ−１のうちの
（ｃ’−ｄ’）、（ａ’＋（ｄ−ｃ））、または第２の
案内区間３ａ−２のうちの（ｂ−ａ）では転動しつつ溝
と接触してトルクを伝達する。そして、各ボール５とデ
ィスクプレート３の溝３ａとの間に発生する軸方向の反
力は、図２に示す各ニードルベアリング３ｄ、各スラス
トワッシャ３ｃを介して、デフケース１またはケースカ
バー２の反力支持中心直径Ｄ1（矢印で各々示す）で受
けている。図２の差動装置においては、各ボール５とデ
ィスクプレート３の溝３ａとの間に発生する軸方向の反
力を、周方向に山谷形状が連続する溝の山と谷の略平均
直径で受けているため、ボール５が山側に移動した場合
（このとき、ボール５の位置は直径Ｄ2である）、反力
によってディスクプレート３の外径の各端部３ｅが僅か
に変形して、ボール５と溝３ａとの接触が不完全となる
おそれがあってトルクが有効に伝達されず、またボール
５と溝３ａの摩耗も早くなるなどの懸念がある。
５は、溝３ａの第１の案内区間３ａ−１から第２の案内
区間３ａ−２に沿って、径方向の内側や外側に向かって
移動する。そしてボール５は、図５の溝３ａの展開図に
示すとおり、溝３ａの第１の案内区間３ａ−１のうちの
（ｃ’−ｄ’）、（ａ’＋（ｄ−ｃ））、または第２の
案内区間３ａ−２のうちの（ｂ−ａ）では転動しつつ溝
と接触してトルクを伝達する。そして、各ボール５とデ
ィスクプレート３の溝３ａとの間に発生する軸方向の反
力は、図２に示す各ニードルベアリング３ｄ、各スラス
トワッシャ３ｃを介して、デフケース１またはケースカ
バー２の反力支持中心直径Ｄ1（矢印で各々示す）で受
けている。図２の差動装置においては、各ボール５とデ
ィスクプレート３の溝３ａとの間に発生する軸方向の反
力を、周方向に山谷形状が連続する溝の山と谷の略平均
直径で受けているため、ボール５が山側に移動した場合
（このとき、ボール５の位置は直径Ｄ2である）、反力
によってディスクプレート３の外径の各端部３ｅが僅か
に変形して、ボール５と溝３ａとの接触が不完全となる
おそれがあってトルクが有効に伝達されず、またボール
５と溝３ａの摩耗も早くなるなどの懸念がある。
【０００９】本発明の課題は、軸方向一端側を開口した
デフケースと、デフケースの一端側開口部を閉塞するケ
ースカバーとを備え、前記デフケース内に、互いに同軸
状に配置された一対のディスクプレートと、各ディスク
プレートの間に配置された複数のボールと、各ボールを
保持するボールホルダとを収容し、ボールホルダに設け
た複数の長孔に各ボールを移動自在に収容するととも
に、各ディスクプレートにそれぞれ設けた溝に各ボール
を転動自在に係合し、外部からの駆動力によってデフケ
ースを軸心周りに回転させるとともに、各ボールを各デ
ィスクプレートの溝に沿って転動させながらボールホル
ダの長孔内を往復移動させることにより、各ディスクプ
レートの回転差を許容するようにした差動装置におい
て、トルクを有効に伝達でき、またボールおよび溝に摩
耗を発生させることが少ない差動装置を得ることにあ
る。
デフケースと、デフケースの一端側開口部を閉塞するケ
ースカバーとを備え、前記デフケース内に、互いに同軸
状に配置された一対のディスクプレートと、各ディスク
プレートの間に配置された複数のボールと、各ボールを
保持するボールホルダとを収容し、ボールホルダに設け
た複数の長孔に各ボールを移動自在に収容するととも
に、各ディスクプレートにそれぞれ設けた溝に各ボール
を転動自在に係合し、外部からの駆動力によってデフケ
ースを軸心周りに回転させるとともに、各ボールを各デ
ィスクプレートの溝に沿って転動させながらボールホル
ダの長孔内を往復移動させることにより、各ディスクプ
レートの回転差を許容するようにした差動装置におい
て、トルクを有効に伝達でき、またボールおよび溝に摩
耗を発生させることが少ない差動装置を得ることにあ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明の差動装置は、軸方向一端側を開口したデフケ
ースと、デフケースの一端側開口部を閉塞するケースカ
バーとを備え、前記デフケース内に、互いに同軸状に配
置された一対のディスクプレートと、各ディスクプレー
トの間に配置された複数のボールと、各ボールを保持す
るボールホルダとを収容し、ボールホルダに設けた複数
の長孔に各ボールを移動自在に収容するとともに、各デ
ィスクプレートにそれぞれ設けた溝に各ボールを転動自
在に係合し、外部からの駆動力によってデフケースを軸
心周りに回転させるとともに、各ボールを各ディスクプ
レートの溝に沿って転動させながらボールホルダの長孔
内を往復移動させることにより、各ディスクプレートの
回転差を許容するようにした差動装置において、前記各
ボールと前記ディスクプレートの溝との間に発生する軸
方向の反力を支持する位置を、前記ディスクプレートの
周方向に連続して設けた溝の中心の最大径近傍または最
大径の外側としてなることを特徴とする。
に本発明の差動装置は、軸方向一端側を開口したデフケ
ースと、デフケースの一端側開口部を閉塞するケースカ
バーとを備え、前記デフケース内に、互いに同軸状に配
置された一対のディスクプレートと、各ディスクプレー
トの間に配置された複数のボールと、各ボールを保持す
るボールホルダとを収容し、ボールホルダに設けた複数
の長孔に各ボールを移動自在に収容するとともに、各デ
ィスクプレートにそれぞれ設けた溝に各ボールを転動自
在に係合し、外部からの駆動力によってデフケースを軸
心周りに回転させるとともに、各ボールを各ディスクプ
レートの溝に沿って転動させながらボールホルダの長孔
内を往復移動させることにより、各ディスクプレートの
回転差を許容するようにした差動装置において、前記各
ボールと前記ディスクプレートの溝との間に発生する軸
方向の反力を支持する位置を、前記ディスクプレートの
周方向に連続して設けた溝の中心の最大径近傍または最
大径の外側としてなることを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は、発明の実施の形態のひと
つの差動装置の横断面図である。実施の形態の差動装置
は、図２と同じ部品からなるが、各ボールとディスクプ
レートの溝との間に発生する軸方向の反力を支持する構
造が相違する。
つの差動装置の横断面図である。実施の形態の差動装置
は、図２と同じ部品からなるが、各ボールとディスクプ
レートの溝との間に発生する軸方向の反力を支持する構
造が相違する。
【００１２】即ち図１において、ギヤケース１と、ギヤ
ケース１の一端を閉塞するケースカバー２と、互いに同
軸状に対向して配置された一対のディスクプレート３
と、各ディスクプレート３の間に配置されたボールホル
ダ４と、ボールホルダ４に転動自在に保持された多数の
ボール５とを備えている。ギヤケース１は一端を開口し
た筒形をなし、その中央には一方のディスクプレート３
を支持する軸受け１ａを設けている。ギヤケース１の周
囲にはフランジ１ｂを設け、フランジ１ｂにはボルト挿
通用の多数の孔１ｃを設けている。また、ギヤケース１
の内面にはボールホルダ４を回転方向に固定するための
溝１ｄを設けている。
ケース１の一端を閉塞するケースカバー２と、互いに同
軸状に対向して配置された一対のディスクプレート３
と、各ディスクプレート３の間に配置されたボールホル
ダ４と、ボールホルダ４に転動自在に保持された多数の
ボール５とを備えている。ギヤケース１は一端を開口し
た筒形をなし、その中央には一方のディスクプレート３
を支持する軸受け１ａを設けている。ギヤケース１の周
囲にはフランジ１ｂを設け、フランジ１ｂにはボルト挿
通用の多数の孔１ｃを設けている。また、ギヤケース１
の内面にはボールホルダ４を回転方向に固定するための
溝１ｄを設けている。
【００１３】ケースカバー２は円盤状に形成され、その
中央には他方のディスクプレート３を支持する軸受け２
ａを設けている。ケースカバー２の周囲にはフランジ２
ｂを形成し、フランジ２ｂにはボルト螺合用の多数のナ
ジ孔２ｃを設けている。即ち、ケースカバー２は各フラ
ンジ１ｂ，２ｂを締結するボルト（図示せず）によって
ギヤケース１に組付けている。
中央には他方のディスクプレート３を支持する軸受け２
ａを設けている。ケースカバー２の周囲にはフランジ２
ｂを形成し、フランジ２ｂにはボルト螺合用の多数のナ
ジ孔２ｃを設けている。即ち、ケースカバー２は各フラ
ンジ１ｂ，２ｂを締結するボルト（図示せず）によって
ギヤケース１に組付けている。
【００１４】各ディスクプレート３は互いに対向面を平
坦に形成され、その他端には車輪側のドライブシャフト
（図示せず）を連結するための各連結部３ｂを設けてい
る。各ディスクプレート３の対向面には各ボール５が転
動自在に係合する溝３ａを設け、図２に示す差動装置と
同様に、図３乃至図４に示す各溝３ａを周方向に連続し
て形成している。
坦に形成され、その他端には車輪側のドライブシャフト
（図示せず）を連結するための各連結部３ｂを設けてい
る。各ディスクプレート３の対向面には各ボール５が転
動自在に係合する溝３ａを設け、図２に示す差動装置と
同様に、図３乃至図４に示す各溝３ａを周方向に連続し
て形成している。
【００１５】そして、各ボール５とディスクプレート３
の溝３ａとの間に発生する軸方向の反力の支持中心直径
Ｄ1は、ディスクプレート３の周方向に連続して設けた
溝３ａの山の直径Ｄ2と略同一としている。これによ
り、ディスクプレート３の外径の各端部３ｅは剛性が確
保されて、スラスト力がかかっても変形することなく、
ボール５と溝３ａとの接触が完全となってトルクを有効
に伝達することができる。またボール５と溝３ａの摩耗
も減少して耐久性が向上する。反力支持中心直径Ｄ1を
溝３ａの山の中心直径Ｄ2より大きくすれば、さらにそ
の効果は向上する。
の溝３ａとの間に発生する軸方向の反力の支持中心直径
Ｄ1は、ディスクプレート３の周方向に連続して設けた
溝３ａの山の直径Ｄ2と略同一としている。これによ
り、ディスクプレート３の外径の各端部３ｅは剛性が確
保されて、スラスト力がかかっても変形することなく、
ボール５と溝３ａとの接触が完全となってトルクを有効
に伝達することができる。またボール５と溝３ａの摩耗
も減少して耐久性が向上する。反力支持中心直径Ｄ1を
溝３ａの山の中心直径Ｄ2より大きくすれば、さらにそ
の効果は向上する。
【００１６】以上のように構成された差動装置において
は、エンジン（図示せず）からの駆動力がデフケース１
に伝達され、デフケース１全体が軸心回りに回転する。
そして、デフケース１が回転すると、デフケース１と一
体にボールホルダ４が回転し、この回転力は各ボール５
を介して各ディスクプレート３の溝３ａに伝達されると
ともに、各ディスクプレート３に連結された左右のドラ
イブシャフトに伝達される。
は、エンジン（図示せず）からの駆動力がデフケース１
に伝達され、デフケース１全体が軸心回りに回転する。
そして、デフケース１が回転すると、デフケース１と一
体にボールホルダ４が回転し、この回転力は各ボール５
を介して各ディスクプレート３の溝３ａに伝達されると
ともに、各ディスクプレート３に連結された左右のドラ
イブシャフトに伝達される。
【００１７】このように、発明の実施の形態の差動装置
によれば、各ボールとディスクプレートの溝との間に発
生する軸方向の反力を、ディスクプレートの周方向に連
続して設けた溝の山直径の近傍またはその外側で支持す
ることで、ディスクプレートの外径の各端部は剛性が確
保されて変形することなく、ボールと溝との接触が完全
となってトルクを有効に伝達することができる。またボ
ールと溝の摩耗も減少して耐久性が向上する。
によれば、各ボールとディスクプレートの溝との間に発
生する軸方向の反力を、ディスクプレートの周方向に連
続して設けた溝の山直径の近傍またはその外側で支持す
ることで、ディスクプレートの外径の各端部は剛性が確
保されて変形することなく、ボールと溝との接触が完全
となってトルクを有効に伝達することができる。またボ
ールと溝の摩耗も減少して耐久性が向上する。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように本発明の差動装置
は、特開平８−１７０７０５号公報の開示に基づく差動
装置に加え、各ボールとディスクプレートの溝との間に
発生する軸方向の反力を、ディスクプレートの周方向に
連続して設けた溝の山直径の近傍またはその外側で支持
することで、ディスクプレートの外径の各端部は剛性が
確保されて変形することなく、ボールと溝との接触が完
全となってトルクを有効に伝達することができ、またボ
ールと溝の摩耗も減少して耐久性が向上する。そして、
ボールと溝との係合により各ディスクプレートの差動を
達成するとともに、その構成における機械的な特性を利
用して差動制限効果を得ることができ、部品点数が少な
く容易に組立てることができるという利点もある。
は、特開平８−１７０７０５号公報の開示に基づく差動
装置に加え、各ボールとディスクプレートの溝との間に
発生する軸方向の反力を、ディスクプレートの周方向に
連続して設けた溝の山直径の近傍またはその外側で支持
することで、ディスクプレートの外径の各端部は剛性が
確保されて変形することなく、ボールと溝との接触が完
全となってトルクを有効に伝達することができ、またボ
ールと溝の摩耗も減少して耐久性が向上する。そして、
ボールと溝との係合により各ディスクプレートの差動を
達成するとともに、その構成における機械的な特性を利
用して差動制限効果を得ることができ、部品点数が少な
く容易に組立てることができるという利点もある。
【図１】発明の実施の形態のひとつの差動装置の横断面
図である。
図である。
【図２】特開平８−１７０７０５号公報の開示に基づく
差動装置の横断面図である。
差動装置の横断面図である。
【図３】図１および図２のディスクプレートの溝の正面
図である。
図である。
【図４】図３の溝の拡大図である。
【図５】図３の溝を平面状に展開した説明図である。
１：デフケース、 ２：ケースカバー、
３：ディスクプレート、３ａ：溝、 ３ａ−１：
第１の案内区間、３ａ−２：第２の案内区間、３ａ−
３：第３の案内区間、 ４：ボ
ールホルダ、４ｂ：長孔、 ５：ボール、
６：ケースカバー、Ｄ1：反力支持中心直
径、Ｄ2：ボールが溝山側に移動した場合の直径。
３：ディスクプレート、３ａ：溝、 ３ａ−１：
第１の案内区間、３ａ−２：第２の案内区間、３ａ−
３：第３の案内区間、 ４：ボ
ールホルダ、４ｂ：長孔、 ５：ボール、
６：ケースカバー、Ｄ1：反力支持中心直
径、Ｄ2：ボールが溝山側に移動した場合の直径。
Claims (1)
- 【請求項１】 軸方向一端側を開口したデフケースと、
デフケースの一端側開口部を閉塞するケースカバーとを
備え、前記デフケース内に、互いに同軸状に配置された
一対のディスクプレートと、各ディスクプレートの間に
配置された複数のボールと、各ボールを保持するボール
ホルダとを収容し、ボールホルダに設けた複数の長孔に
各ボールを移動自在に収容するとともに、各ディスクプ
レートにそれぞれ設けた溝に各ボールを転動自在に係合
し、外部からの駆動力によってデフケースを軸心周りに
回転させるとともに、各ボールを各ディスクプレートの
溝に沿って転動させながらボールホルダの長孔内を往復
移動させることにより、各ディスクプレートの回転差を
許容するようにした差動装置において、前記各ボールと
前記ディスクプレートの溝との間に発生する軸方向の反
力を支持する位置を、前記ディスクプレートの周方向に
連続して設けた溝の最大直径近傍または最大直径の外側
としてなることを特徴とする差動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18085697A JPH1122808A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 差動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18085697A JPH1122808A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 差動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1122808A true JPH1122808A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16090563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18085697A Pending JPH1122808A (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 差動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1122808A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6463830B1 (en) * | 1998-07-07 | 2002-10-15 | Hitachi Metals, Ltd. | Differential device and method of manufacturing the device |
| CN112771286A (zh) * | 2018-09-28 | 2021-05-07 | Ntn株式会社 | 动力传递装置 |
-
1997
- 1997-07-07 JP JP18085697A patent/JPH1122808A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6463830B1 (en) * | 1998-07-07 | 2002-10-15 | Hitachi Metals, Ltd. | Differential device and method of manufacturing the device |
| CN112771286A (zh) * | 2018-09-28 | 2021-05-07 | Ntn株式会社 | 动力传递装置 |
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