JPH112310A - 差動装置 - Google Patents

差動装置

Info

Publication number
JPH112310A
JPH112310A JP15469497A JP15469497A JPH112310A JP H112310 A JPH112310 A JP H112310A JP 15469497 A JP15469497 A JP 15469497A JP 15469497 A JP15469497 A JP 15469497A JP H112310 A JPH112310 A JP H112310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
groove
disk plate
differential
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15469497A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitoshi Nakamura
彰利 中村
Yoshitaka Ito
嘉高 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP15469497A priority Critical patent/JPH112310A/ja
Publication of JPH112310A publication Critical patent/JPH112310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/12Differential gearings without gears having orbital motion
    • F16H48/14Differential gearings without gears having orbital motion with cams
    • F16H48/147Differential gearings without gears having orbital motion with cams with driven cam followers or balls engaging two opposite cams

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特開平8−170705号公報で開示する差
動装置において、ディスクプレートの溝でボールが転動
する際、過剰な摩擦を低減してピッティングを防止す
る。 【解決手段】 ディスクプレートの力を伝達しない案内
区間の溝に向けて貫通する油路と、また更に油路と接続
する油溝を設けることで、油路および油溝がデフケース
またはケースカバーの窓部から供給された潤滑油の導入
路となり、潤滑油をディスクプレートの溝とボール間に
十分に供給できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の左右または
前後駆動輪の回転差を許容する差動装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の差動装置としては、出力
軸に連結された一対のベベル歯車の間にピニオン歯車を
介在させ、ピニオン歯車のシャフトに外側から回転力が
加わると、差動時にピニオン歯車を自転させて各出力軸
の回転差を許容するようにしたものが一般的であるが、
このような構造の差動装置よりも小型で、しかも特別な
機構を追加することなく差動制限機能を有するものが、
特開平8−170705号公報として提案されている。
【0003】図3は特開平8−170705号公報に開
示する差動装置の横断面図、図4は図3でのA−A矢視
方向のディスクプレートの正面図、図5は図4での溝の
拡大図、図6は図5での溝を平面状に展開した説明図で
ある。図3の差動装置は、ギヤケース1と、ギヤケース
1の一端を閉塞するケースカバー2と、互いに同軸状に
対向して配置された一対のディスクプレート3と、各デ
ィスクプレート3の間に配置されたボールホルダ4と、
ボールホルダ4に転動自在に保持された多数のボール5
とを備えている。ギヤケース1は一端を開口した筒形を
なし、その中央には一方のディスクプレート3を支持す
る軸受け1aが設けられている。ギヤケース1の周囲に
はフランジ1bが設けられ、フランジ1bにはボルト挿
通用の多数の孔1cが設けられている。また、ギヤケー
ス1の内面にはボールホルダ4を回転方向に固定するた
めの溝(図示せず)が設けられている。
【0004】ケースカバー2は円盤状に形成され、その
中央には他方のディスクプレート3を支持する軸受け2
aが設けられている。ケースカバー2の周囲にはフラン
ジ2bが形成され、フランジ2bにはボルト挿通用の多
数の孔2cが設けられている。即ち、ケースカバー2は
各フランジ1b、2bを締結するボルト(図示せず)に
よってギヤケース1に組付けられている。
【0005】各ディスクプレート3の対向面には各ボー
ル5が転動自在に係合する溝3bが設けられ、各溝3b
は周方向に連続して形成され、各ディスクプレート3の
他端には車輪側のドライブシャフト(図示せず)を連結
するための連結部3aが設けられている。
【0006】図4および図5において、溝3bは、ボー
ル5をディスクプレート3の径方向内側から外側に向か
って移動させる第1の案内区間3b−1と、ボール5を
ディスクプレート3の径方向外側から内側に向かって移
動させる第2の案内区間3b−2と、ボール5をディス
クプレート3の径方向所定範囲内の位置(この場合は径
方向一定位置)に保つ第3の案内区間3b−3とを周方
向に連続して有している。また、一方のディスクプレー
ト3では第1の案内区間3b−1内に第3の案内区間3
b−3が設けられ、他方のディスクプレートでは第2の
案内区間内に第3の案内区間が設けている。これによ
り、一対のディスクプレート3を向かい合わせると、一
方(内側または外側)の反転位置が互いに重なり合った
ときは、他方の反転位置が互いにずれるようになってい
る。また、溝3bはディスクプレート3の回転角が90
゜でボール5を径方向に一往復させるように形成されて
おり、これを直線状に展開すると図6のようになる。溝
3bは径方向の反転位置と、第3の案内区間3b−3で
はボール5と溝3bとの間で力を伝達しないが、力を伝
達している区間ではボール5に対する接触角の大きさを
等しくして、発生するスラスト力を一定にしようとして
いる。即ち、図6において、a≦a′、b≧b′、c≦
c、,d=d′の条件を満たし、任意のボール5が力の
伝達されない位置にあるときは他の何れかのボール5が
力の伝達される位置にあるように溝3bの全体を形成し
て、ディスクプレート3が如何なる回転角であっても常
に一定のスラスト力を発生させようとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この特開平8−170
705号公報で開示する差動装置は、ボールと溝との係
合により各ディスクプレートの差動を達成するととも
に、その構成における機械的な特性を利用して差動制限
効果を得ることができるため、部品点数が少なく容易に
組立てることができるという利点がある。
【0008】ところで、特開平8−170705号公報
で開示する差動装置では、ボール5は、角度方向にはボ
ールホルダ4の各長孔4cで規制されつつ、溝3bの第
1の案内区間3b−1から第2の案内区間3b−2に沿
って、径方向の内側や外側に向かって自在に移動し、溝
3bの第1の案内区間3b−1のうちの(c’−
b’)、(a’+(d−c))、および第2の案内区間
3b−2のうちの(b−a)においてトルクを伝達す
る。しかし、ディスクプレート3の溝3bにボール5が
係合しつつ転動する際、潤滑油の供給が不足すると、デ
ィスクプレートとボールとの間に過剰な摩擦が発生し
て、ディスクプレート3の溝3bおよび/またはボール
5の摩耗が進行したり、表面皮膜が剥離するピッティン
グが発生したりして、差動装置として所望のスラスト力
を伝達できなくなるおそれがある。
【0009】本発明の課題は、特開平8−170705
号公報で開示する差動装置において、ディスクプレート
の溝にボールが係合しつつ転動する際、ディスクプレー
トの溝とボールとの間に十分に潤滑油を供給することに
より、ディスクプレートの溝とボール間の摩擦を少なく
して所望のスラスト力を伝達できる差動装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ディスク
プレートの溝とボールへの潤滑油供給について鋭意研究
した。そして、ディスクプレート自体に油路を形成する
ことで、ディスクプレートの溝とボールに潤滑油が供給
できることを見出し発明に想到した。
【0011】即ち、本発明の差動装置は、軸方向一端側
を開口したデフケースと、デフケースの一端側開口部を
閉塞するケースカバーとを備え、前記デフケース内に、
互いに同軸状に配置された一対のディスクプレートと、
各ディスクプレートの間に配置された複数のボールと、
各ボールを保持するボールホルダとを収容し、ボールホ
ルダに設けた複数の長孔に各ボールを移動自在に収容す
るとともに、各ディスクプレートにそれぞれ設けた溝に
各ボールを転動自在に係合し、外部からの駆動力によっ
てデフケースを軸心周りに回転させるとともに、各ボー
ルを各ディスクプレートの溝に沿って転動させながらボ
ールホルダの長孔内を往復移動させることにより、各デ
ィスクプレートの回転差を許容するようにした差動装置
において、少なくとも一方の前記ディスクプレートに、
ディスクプレートの軸と略平行に貫通する油路を設ける
ことを特徴とする。そして、前記油路をディスクプレー
トの力を伝達しない案内区間の溝に向け形成することが
好ましく、また更にディスクプレートの対向面に前記油
路に接続する油溝を設けることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、実施の形態の差動装置の
横断面図、図2は図1でのA−A矢視方向のディスクプ
レート正面図である。なお、実施の形態の差動装置にお
いて、ディスクプレート3は入出力軸3dと一体に構成
しており、ディスクプレート以外は図3乃至図6に示す
差動装置と同じ部品からなる。図1および図2におい
て、各ディスクプレート3は最大径が105mmであ
り、軸から半径40.8mmの位置に、各々内径4mm
の油路3e,3fを貫通して設けている。このうち油路
3fは、ディスクプレートの力を伝達しない案内区間3
b−3の溝3bに向け形成している。また更に、ディス
クプレート3の対向面に油路3eと接続する幅4mmで
深さ0.5mmの油溝3gを設けている。
【0013】以上のように構成された差動装置において
は、エンジン(図示せず)からの駆動力がデフケース1
に伝達され、デフケース1全体が軸心回りに回転するよ
うになっている。そして、デフケース1が回転すると、
デフケース1と一体にボールホルダ4が回転し、この回
転力は各ボール5を介して各ディスクプレート3の溝3
bに伝達されるとともに、各ディスクプレート3に連結
された左右のドライブシャフトに伝達される。このと
き、差動装置は、各ディスクプレート3には、各ディス
クプレート3を貫通する油路3e,3fと油溝3gを設
けているので、デフケース1またはケースカバー2の窓
部から供給された潤滑油(図示せず)は、油路3e、3
f、油溝3gを通り溝3bとボール5に到達または循環
して溝3bとボール5の界面を潤滑する。そして、溝3
bでボール5が転動する際の摩擦を低減して、溝3bお
よび/またはボール5の摩耗やピッティングを防止す
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明の差動装置
は、特開平8−170705号公報で開示する差動装置
において、ディスクプレートの力を伝達しない案内区間
の溝に向けて貫通する油路と、また更に油路と接続する
油溝を設けているので、デフケースまたはケースカバー
の窓部から供給された潤滑油の導入路となり、潤滑油を
ディスクプレートの溝とボール間に十分に供給できて、
ディスクプレートの溝でボールが転動する際の摩擦を低
減し、溝および/またはボールの摩耗やピッティングを
防止する。そして、ボールと溝との係合により各ディス
クプレートの差動を達成するとともに、その構成におけ
る機械的な特性を利用して差動制限効果を得ることがで
き、部品点数が少なく容易に組立てることができるとい
う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の差動装置の横断面図である。
【図2】図1でのA−A矢視方向のディスクプレートの
正面図である。
【図3】特開平8−170705号公報に開示する差動
装置の横断面図である。
【図4】図3でのA−A矢視方向でのディスクプレート
の正面図である。
【図5】図4での溝の拡大図である。
【図6】図4での溝を平面状に展開した説明図である。
【符号の説明】
1:デフケース、 2:ケースカバー、 3:ディス
クプレート、3b:溝、 3b−1:第1の案内区
間、3b−2:第2の案内区間、3b−3:第3の案内
区間、 3e:油路、3f:油路、3g:油溝、4:ボ
ールホルダ、4c:長孔、 5:ボール、 6:ケース
カバー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向一端側を開口したデフケースと、
    デフケースの一端側開口部を閉塞するケースカバーとを
    備え、前記デフケース内に、互いに同軸状に配置された
    一対のディスクプレートと、各ディスクプレートの間に
    配置された複数のボールと、各ボールを保持するボール
    ホルダとを収容し、ボールホルダに設けた複数の長孔に
    各ボールを移動自在に収容するとともに、各ディスクプ
    レートにそれぞれ設けた溝に各ボールを転動自在に係合
    し、外部からの駆動力によってデフケースを軸心周りに
    回転させるとともに、各ボールを各ディスクプレートの
    溝に沿って転動させながらボールホルダの長孔内を往復
    移動させることにより各ディスクプレートの回転差を許
    容するようにした差動装置において、少なくとも一方の
    前記ディスクプレートに、ディスクプレートの軸と略平
    行に貫通する油路を設けることを特徴とする請求項1記
    載の差動装置。
  2. 【請求項2】 前記油路をディスクプレートの力を伝達
    しない案内区間の溝に向け形成することを特徴とする請
    求項1記載の差動装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスクプレートの対向面に前記油
    路に接続する油溝を設けることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の差動装置。
JP15469497A 1997-06-12 1997-06-12 差動装置 Pending JPH112310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15469497A JPH112310A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 差動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15469497A JPH112310A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 差動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH112310A true JPH112310A (ja) 1999-01-06

Family

ID=15589910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15469497A Pending JPH112310A (ja) 1997-06-12 1997-06-12 差動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH112310A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7762920B2 (en) * 2004-10-05 2010-07-27 Fallbrook Technologies Inc. Continuously variable transmission

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7762920B2 (en) * 2004-10-05 2010-07-27 Fallbrook Technologies Inc. Continuously variable transmission

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0184721B1 (ko) 차동장치
US5472385A (en) Differential
US10359099B1 (en) Cycloidal differential
US7195576B2 (en) Continuously variable transmission apparatus
KR100969367B1 (ko) 차동 기어세트
JPH112310A (ja) 差動装置
US7018316B2 (en) Planetary traction drive with multiple inputs
KR100395891B1 (ko) 차동장치
JPH112309A (ja) 差動装置
US20210293308A1 (en) Sunless planetary gear and method for use
JPH1122808A (ja) 差動装置
WO2017104763A1 (ja) 差動装置
JPH1151151A (ja) 差動装置
JPH0610995A (ja) 遊星歯車式差動装置
WO2017170590A1 (ja) 伝動装置
WO2017170589A1 (ja) 伝動装置
JPH08226509A (ja) 遊星ローラ式動力伝達装置
JPH11241761A (ja) ボール伝動式差動制限装置
JPH04210149A (ja) トラクション型変速装置
WO2017146003A1 (ja) 差動装置
WO2017104764A1 (ja) 伝動装置
JP2003301909A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2013107536A (ja) 電気自動車用駆動装置
KR20040056109A (ko) 유성 마찰구동기구의 고정 예압장치
JP2017155863A (ja) 差動装置