JPH11227422A - バットレス部に狭幅の切り込みを備えた空気入りタイヤ - Google Patents
バットレス部に狭幅の切り込みを備えた空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH11227422A JPH11227422A JP10032480A JP3248098A JPH11227422A JP H11227422 A JPH11227422 A JP H11227422A JP 10032480 A JP10032480 A JP 10032480A JP 3248098 A JP3248098 A JP 3248098A JP H11227422 A JPH11227422 A JP H11227422A
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- JP
- Japan
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- pneumatic tire
- tire
- bead
- carcass
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バットレス部のサイドゴムの厚みを薄くす
ることなく、したがってバットレス部の耐カット性能を
低下することなく、接地性を向上した乗用車乃至ライト
・トラック用などの空気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 左右一対のビード部に設けられたビー
ド・コアーと、クラウン部から両サイド部を通ってビー
ド部まで延び、該ビード・コアーに巻回されてビード部
に係留されたカーカスと、該カーカスのクラウン部ラジ
アル方向外側に配置されたベルトと、該ベルトのラジア
ル方向外側に配置されたトレッドと、該カーカスの両サ
イド部タイヤ回転軸方向外側に配置された左右一対のサ
イドゴムとを備えた空気入りタイヤにおいて、左右一対
のそれぞれの該サイドゴムのバットレス部表面に、少な
くとも１つの狭幅の切り込みが形成され、該切り込みの
深さは該サイドゴムの厚さの１／４乃至２／３程度であ
ることを特徴とする空気入りタイヤ。
ることなく、したがってバットレス部の耐カット性能を
低下することなく、接地性を向上した乗用車乃至ライト
・トラック用などの空気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 左右一対のビード部に設けられたビー
ド・コアーと、クラウン部から両サイド部を通ってビー
ド部まで延び、該ビード・コアーに巻回されてビード部
に係留されたカーカスと、該カーカスのクラウン部ラジ
アル方向外側に配置されたベルトと、該ベルトのラジア
ル方向外側に配置されたトレッドと、該カーカスの両サ
イド部タイヤ回転軸方向外側に配置された左右一対のサ
イドゴムとを備えた空気入りタイヤにおいて、左右一対
のそれぞれの該サイドゴムのバットレス部表面に、少な
くとも１つの狭幅の切り込みが形成され、該切り込みの
深さは該サイドゴムの厚さの１／４乃至２／３程度であ
ることを特徴とする空気入りタイヤ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車乃至ライト
・トラック用などの空気入りタイヤに関するもので、特
に、左右一対のビード部に設けられたビード・コアー
と、クラウン部から両サイド部を通ってビード部まで延
び、該ビード・コアーに巻回されてビード部に係留され
たカーカスと、該カーカスのクラウン部ラジアル方向外
側に配置されたベルトと、該ベルトのラジアル方向外側
に配置されたトレッドと、該カーカスの両サイド部タイ
ヤ回転軸方向外側に配置された左右一対のサイドゴムと
を備えた空気入りタイヤに関するものである。
・トラック用などの空気入りタイヤに関するもので、特
に、左右一対のビード部に設けられたビード・コアー
と、クラウン部から両サイド部を通ってビード部まで延
び、該ビード・コアーに巻回されてビード部に係留され
たカーカスと、該カーカスのクラウン部ラジアル方向外
側に配置されたベルトと、該ベルトのラジアル方向外側
に配置されたトレッドと、該カーカスの両サイド部タイ
ヤ回転軸方向外側に配置された左右一対のサイドゴムと
を備えた空気入りタイヤに関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】一般的に言って、空気
入りタイヤのバットレス部には、タイヤの負荷回転時に
圧縮や引っ張りの力が種々の方向に加わるが、バットレ
ス部のサイドゴムの厚みが厚いと、接地部分の前後端付
近で圧縮や引っ張りの力が接地圧力を減ずる方向に作用
するため、タイヤの接地性が悪化する。そこで、タイヤ
の接地性を向上しようとして、バットレス部のサイドゴ
ムの厚みを薄くすると、バットレス部にカット損傷を受
けやすくなる。バットレス部にカット損傷を受けたタイ
ヤをそのまま継続して使用していると、やがてカット損
傷がカーカスまで進行して、タイヤがパンクしたり、カ
ーカスが破損して致命的なバースト故障を誘発すること
がある。
入りタイヤのバットレス部には、タイヤの負荷回転時に
圧縮や引っ張りの力が種々の方向に加わるが、バットレ
ス部のサイドゴムの厚みが厚いと、接地部分の前後端付
近で圧縮や引っ張りの力が接地圧力を減ずる方向に作用
するため、タイヤの接地性が悪化する。そこで、タイヤ
の接地性を向上しようとして、バットレス部のサイドゴ
ムの厚みを薄くすると、バットレス部にカット損傷を受
けやすくなる。バットレス部にカット損傷を受けたタイ
ヤをそのまま継続して使用していると、やがてカット損
傷がカーカスまで進行して、タイヤがパンクしたり、カ
ーカスが破損して致命的なバースト故障を誘発すること
がある。
【０００３】本発明の目的は、上記のような従来技術の
不具合を解消して、バットレス部のサイドゴムの厚みを
薄くすることなく、したがってバットレス部の耐カット
性能を低下することなく、接地性を向上した乗用車乃至
ライト・トラック用などの空気入りタイヤを提供するこ
とである。
不具合を解消して、バットレス部のサイドゴムの厚みを
薄くすることなく、したがってバットレス部の耐カット
性能を低下することなく、接地性を向上した乗用車乃至
ライト・トラック用などの空気入りタイヤを提供するこ
とである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビード部に
設けられたビード・コアーと、クラウン部から両サイド
部を通ってビード部まで延び、該ビード・コアーに巻回
されてビード部に係留されたカーカスと、該カーカスの
クラウン部ラジアル方向外側に配置されたベルトと、該
ベルトのラジアル方向外側に配置されたトレッドと、該
カーカスの両サイド部タイヤ回転軸方向外側に配置され
た左右一対のサイドゴムとを備えた空気入りタイヤにお
いて、（１）左右一対のそれぞれの該サイドゴムのバッ
トレス部表面に、少なくとも１つの狭幅の切り込みが形
成され、（２）該切り込みの深さは該サイドゴムの厚さ
の１／４乃至２／３程度であることを特徴とする空気入
りタイヤである。上記目的を達成するために、本発明の
空気入りタイヤでは、該切り込みが形成される位置は、
タイヤ断面高さの７０乃至８２％に相当する断面高さの
範囲内であることが好ましい。上記目的を達成するため
に、本発明の空気入りタイヤでは、該切り込みの幅は
０．３乃至１．０ｍｍ程度であることが好ましい。
に、本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビード部に
設けられたビード・コアーと、クラウン部から両サイド
部を通ってビード部まで延び、該ビード・コアーに巻回
されてビード部に係留されたカーカスと、該カーカスの
クラウン部ラジアル方向外側に配置されたベルトと、該
ベルトのラジアル方向外側に配置されたトレッドと、該
カーカスの両サイド部タイヤ回転軸方向外側に配置され
た左右一対のサイドゴムとを備えた空気入りタイヤにお
いて、（１）左右一対のそれぞれの該サイドゴムのバッ
トレス部表面に、少なくとも１つの狭幅の切り込みが形
成され、（２）該切り込みの深さは該サイドゴムの厚さ
の１／４乃至２／３程度であることを特徴とする空気入
りタイヤである。上記目的を達成するために、本発明の
空気入りタイヤでは、該切り込みが形成される位置は、
タイヤ断面高さの７０乃至８２％に相当する断面高さの
範囲内であることが好ましい。上記目的を達成するため
に、本発明の空気入りタイヤでは、該切り込みの幅は
０．３乃至１．０ｍｍ程度であることが好ましい。
【０００５】前述のように、空気入りタイヤのバットレ
ス部にはタイヤの負荷回転時に圧縮や引っ張りの力が種
々の方向に加わるが、本発明者等の研究結果によると、
接地部分の前後端付近で斜め方向に加わる圧縮や引っ張
りの力がタイヤの接地性に大きく影響を及ぼしているこ
とが判明した。
ス部にはタイヤの負荷回転時に圧縮や引っ張りの力が種
々の方向に加わるが、本発明者等の研究結果によると、
接地部分の前後端付近で斜め方向に加わる圧縮や引っ張
りの力がタイヤの接地性に大きく影響を及ぼしているこ
とが判明した。
【０００６】本発明の空気入りタイヤは上記のような構
成であり、特に、（１）左右一対のそれぞれの該サイド
ゴムのバットレス部表面に、少なくとも１つの狭幅の切
り込みが形成され、（２）該切り込みの深さは該サイド
ゴムの厚さの１／４乃至２／３程度であるので、接地部
分の前後端付近でバットレス部に斜め方向に加わる圧縮
や引っ張りの力が分散される。その結果、従来のタイヤ
では接地時に浮き上がっていた部分が接地するようにな
るので、タイヤの接地性が効果的に向上する。
成であり、特に、（１）左右一対のそれぞれの該サイド
ゴムのバットレス部表面に、少なくとも１つの狭幅の切
り込みが形成され、（２）該切り込みの深さは該サイド
ゴムの厚さの１／４乃至２／３程度であるので、接地部
分の前後端付近でバットレス部に斜め方向に加わる圧縮
や引っ張りの力が分散される。その結果、従来のタイヤ
では接地時に浮き上がっていた部分が接地するようにな
るので、タイヤの接地性が効果的に向上する。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う実施例のタイ
ヤおよび従来例のタイヤについて図面を参照して説明す
る。タイヤ・サイズは、いずれも、２０５／６０Ｒ１５
である。
ヤおよび従来例のタイヤについて図面を参照して説明す
る。タイヤ・サイズは、いずれも、２０５／６０Ｒ１５
である。
【０００８】図１は本発明による実施例のタイヤの一部
拡大断面図であって、本発明による実施例のタイヤは、
図示のように、左右一対のビード・コアー１に巻回され
てビード部に係留されたラジアル・カーカス２と、ラジ
アル・カーカス２のクラウン部ラジアル方向外側に配置
されたベルト３と、ベルト３のラジアル方向外側に配置
されたトレッド４とラジアル・カーカス２の両サイド部
タイヤ回転軸方向外側に配置された左右一対のサイドゴ
ム５とを備えた乗用車用空気入りラジアル・タイヤであ
る。本発明による実施例のタイヤは、左右一対のそれぞ
れのサイドゴム５のバットレス部表面に、少なくとも１
つの狭幅の切り込み６が形成され、切り込み６の幅は
０．５ｍｍで、切り込み６の深さはサイドゴム５の厚さ
の６０％である。実施例の空気入りタイヤでは、切り込
み６が形成されている位置の断面高さｈは、タイヤ断面
高さＨの７３％に相当する。
拡大断面図であって、本発明による実施例のタイヤは、
図示のように、左右一対のビード・コアー１に巻回され
てビード部に係留されたラジアル・カーカス２と、ラジ
アル・カーカス２のクラウン部ラジアル方向外側に配置
されたベルト３と、ベルト３のラジアル方向外側に配置
されたトレッド４とラジアル・カーカス２の両サイド部
タイヤ回転軸方向外側に配置された左右一対のサイドゴ
ム５とを備えた乗用車用空気入りラジアル・タイヤであ
る。本発明による実施例のタイヤは、左右一対のそれぞ
れのサイドゴム５のバットレス部表面に、少なくとも１
つの狭幅の切り込み６が形成され、切り込み６の幅は
０．５ｍｍで、切り込み６の深さはサイドゴム５の厚さ
の６０％である。実施例の空気入りタイヤでは、切り込
み６が形成されている位置の断面高さｈは、タイヤ断面
高さＨの７３％に相当する。
【０００９】従来例の空気入りタイヤは、サイドゴム５
のバットレス部表面に狭幅の切り込み６を備えていない
ことを除いて、上記実施例の空気入りタイヤとほぼ同じ
乗用車用空気入りラジアル・タイヤである。
のバットレス部表面に狭幅の切り込み６を備えていない
ことを除いて、上記実施例の空気入りタイヤとほぼ同じ
乗用車用空気入りラジアル・タイヤである。
【００１０】上記本発明に従う実施例の空気入りタイヤ
と上記従来例の空気入りタイヤについて、タイヤの接地
性の比較試験を実施した。比較試験は、供試タイヤを１
５×６ＪＪのリムにリム組みし、２．０ｋｇｆ／ｃｍ2
すなわち２００ｋＰａの内圧を充填し、 ４７０ ｋｇ
ｆの荷重を静的に負荷して接地面積を測定するものであ
る。比較試験結果では、上記従来例の乗用車用空気入り
ラジアル・空気入りタイヤの接地面積を１００とする
と、上記実施例の乗用車用空気入りラジアル・空気入り
タイヤの接地面積は１０３であった。
と上記従来例の空気入りタイヤについて、タイヤの接地
性の比較試験を実施した。比較試験は、供試タイヤを１
５×６ＪＪのリムにリム組みし、２．０ｋｇｆ／ｃｍ2
すなわち２００ｋＰａの内圧を充填し、 ４７０ ｋｇ
ｆの荷重を静的に負荷して接地面積を測定するものであ
る。比較試験結果では、上記従来例の乗用車用空気入り
ラジアル・空気入りタイヤの接地面積を１００とする
と、上記実施例の乗用車用空気入りラジアル・空気入り
タイヤの接地面積は１０３であった。
【００１１】
【発明の効果】上記の評価結果から、本発明に基づく実
施例の空気入りタイヤは従来例の空気入りタイヤと比べ
て、タイヤの接地性が優れていることが分かる。
施例の空気入りタイヤは従来例の空気入りタイヤと比べ
て、タイヤの接地性が優れていることが分かる。
【図１】本発明による空気入りタイヤの一部拡大断面図
である。
である。
１ ビード・コアー ２ ラジアル・カーカス ３ ベルト ４ トレッド ５ サイドゴム ６ 狭幅の切り込み
Claims (2)
- 【請求項１】 左右一対のビード部に設けられたビード
・コアーと、クラウン部から両サイド部を通ってビード
部まで延び、該ビード・コアーに巻回されてビード部に
係留されたカーカスと、該カーカスのクラウン部ラジア
ル方向外側に配置されたベルトと、該ベルトのラジアル
方向外側に配置されたトレッドと、該カーカスの両サイ
ド部タイヤ回転軸方向外側に配置された左右一対のサイ
ドゴムとを備えた空気入りタイヤにおいて、（１）左右
一対のそれぞれの該サイドゴムのバットレス部表面に、
少なくとも１つの狭幅の切り込みが形成され、（２）該
切り込みの深さは該サイドゴムの厚さの１／４乃至２／
３程度であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項２】 該切り込みが形成される位置は、タイヤ
断面高さの７０乃至８２％に相当する断面高さの範囲内
であることを特徴とする請求項１記載の空気入りタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10032480A JPH11227422A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | バットレス部に狭幅の切り込みを備えた空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10032480A JPH11227422A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | バットレス部に狭幅の切り込みを備えた空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11227422A true JPH11227422A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12360161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10032480A Pending JPH11227422A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | バットレス部に狭幅の切り込みを備えた空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11227422A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012035791A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ |
-
1998
- 1998-02-16 JP JP10032480A patent/JPH11227422A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012035791A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ |
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