JPH11227320A - インクジェット記録用ohpシート - Google Patents
インクジェット記録用ohpシートInfo
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- JPH11227320A JPH11227320A JP10052731A JP5273198A JPH11227320A JP H11227320 A JPH11227320 A JP H11227320A JP 10052731 A JP10052731 A JP 10052731A JP 5273198 A JP5273198 A JP 5273198A JP H11227320 A JPH11227320 A JP H11227320A
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- JP
- Japan
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- ohp sheet
- sheet
- back surface
- printing
- ink jet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給紙コロと分離パッドによって被記録材を一
枚づつ分離した状態で紙送りする、いわゆるフリクショ
ンパッド方式の分離装置を有するインクジェットプリン
タで使用される被記録材として、連続給紙の際にシート
裏面に傷が入らないOHPシートを提供する。 【解決手段】 前記被記録材が下記(1)〜(4)の物
性からなることを特徴とするインクジェット記録用OH
Pシート。 (1)相接触する印字面と裏面との静摩擦係数が0.0
8〜0.3、(2)ビッカース硬さ試験(荷重10g)
により測定した表面硬さが前記印字面が15〜25、裏
面が10〜20、(3)PPS(パーカー、プリント、
サーフ)方式により測定した前記印字面と裏面との表面
粗さの差が5〜10μm、(4)クラーク剛度が50〜
130cm3/100。
枚づつ分離した状態で紙送りする、いわゆるフリクショ
ンパッド方式の分離装置を有するインクジェットプリン
タで使用される被記録材として、連続給紙の際にシート
裏面に傷が入らないOHPシートを提供する。 【解決手段】 前記被記録材が下記(1)〜(4)の物
性からなることを特徴とするインクジェット記録用OH
Pシート。 (1)相接触する印字面と裏面との静摩擦係数が0.0
8〜0.3、(2)ビッカース硬さ試験(荷重10g)
により測定した表面硬さが前記印字面が15〜25、裏
面が10〜20、(3)PPS(パーカー、プリント、
サーフ)方式により測定した前記印字面と裏面との表面
粗さの差が5〜10μm、(4)クラーク剛度が50〜
130cm3/100。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用被記録材、特にオーバーヘッドプロジェクター(O
HP)などに用いて好適な水性インク用被記録材に関す
る。
録用被記録材、特にオーバーヘッドプロジェクター(O
HP)などに用いて好適な水性インク用被記録材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式による記録は、騒音
が少なく、高速記録が可能、カラー化が容易であるなど
の理由から近年急速に普及している。インクとしては、
安全性や記録適性の面から水性インクが使用されてい
る。また、被記録材としては普通紙の他、インクの吸収
性を改良した被記録材が使用されている。インクの吸収
性を改善したインクジェット被記録材として、紙、プラ
スチックフィルム、ガラス板などの支持体の上に、ポリ
ビニルアルコールやポリビニルピロリドンなどの水溶性
樹脂からなるインク受容層を設けた被記録材が知られて
いる。このような被記録材の一つにOHPシートがあ
る。
が少なく、高速記録が可能、カラー化が容易であるなど
の理由から近年急速に普及している。インクとしては、
安全性や記録適性の面から水性インクが使用されてい
る。また、被記録材としては普通紙の他、インクの吸収
性を改良した被記録材が使用されている。インクの吸収
性を改善したインクジェット被記録材として、紙、プラ
スチックフィルム、ガラス板などの支持体の上に、ポリ
ビニルアルコールやポリビニルピロリドンなどの水溶性
樹脂からなるインク受容層を設けた被記録材が知られて
いる。このような被記録材の一つにOHPシートがあ
る。
【0003】一方、これらの被記録材に印字するインク
ジェットプリンターはその印字枚数の増加に伴い連続給
紙、連続印字の方向に向かっている。現在、被記録材を
連続給紙するために、自動給紙の分離方式としてフリク
ションパッド方式が用いられている。この方式は連続給
紙の際、紙を一枚づつ分離して給紙する方法の一つであ
り、図1に示すように被記録材1をホッパー2によって
給紙コロ3に圧接させ、給紙コロ3と分離パッド4によ
って被記録材1を一枚づつ分離した状態で搬送ローラ5
に送る方法である。この方法を用いた、例えば特開平7
−266550号公報にはOHPシートと給紙コロ、O
HPシートと分離パッドとの摩擦係数により、OHPシ
ートの搬送性を向上する方法が開示されている。
ジェットプリンターはその印字枚数の増加に伴い連続給
紙、連続印字の方向に向かっている。現在、被記録材を
連続給紙するために、自動給紙の分離方式としてフリク
ションパッド方式が用いられている。この方式は連続給
紙の際、紙を一枚づつ分離して給紙する方法の一つであ
り、図1に示すように被記録材1をホッパー2によって
給紙コロ3に圧接させ、給紙コロ3と分離パッド4によ
って被記録材1を一枚づつ分離した状態で搬送ローラ5
に送る方法である。この方法を用いた、例えば特開平7
−266550号公報にはOHPシートと給紙コロ、O
HPシートと分離パッドとの摩擦係数により、OHPシ
ートの搬送性を向上する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では次のような問題があった。フリクショ
ンパッド方式など分離方式を用いる場合はカセット給紙
の場合が多い。このときOHPシートには反転、湾曲な
どの多様な負荷が搬送路内でかかる。そのためフリクシ
ョンパッド方式を用いた場合、OHPシートには摩擦係
数だけでなく、クラーク剛度など、様々な物性値が要求
される。さらに、この方式を用いてインクジェット記録
用OHPシートを連続的に給紙すると、分離パッドと給
紙コ口の間に挟まれた二枚のOHPシートが擦れ合い、
分離されるOHPシートの裏面に傷が生じるという不具
合が認められた。
た従来の方法では次のような問題があった。フリクショ
ンパッド方式など分離方式を用いる場合はカセット給紙
の場合が多い。このときOHPシートには反転、湾曲な
どの多様な負荷が搬送路内でかかる。そのためフリクシ
ョンパッド方式を用いた場合、OHPシートには摩擦係
数だけでなく、クラーク剛度など、様々な物性値が要求
される。さらに、この方式を用いてインクジェット記録
用OHPシートを連続的に給紙すると、分離パッドと給
紙コ口の間に挟まれた二枚のOHPシートが擦れ合い、
分離されるOHPシートの裏面に傷が生じるという不具
合が認められた。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、給紙コロと分離パッドによって被記録材を一枚
づつ分離した状態で紙送りする、いわゆるフリクション
パッド方式の分離装置を有するインクジェットプリンタ
で使用される被記録材として、連続給紙の際にシート裏
面に傷が入らないインクジェット記録用OHPシートを
提供することを目的とする。
もので、給紙コロと分離パッドによって被記録材を一枚
づつ分離した状態で紙送りする、いわゆるフリクション
パッド方式の分離装置を有するインクジェットプリンタ
で使用される被記録材として、連続給紙の際にシート裏
面に傷が入らないインクジェット記録用OHPシートを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、給紙コ
ロと分離パッドによって被記録材を一枚づつ分離した状
態で紙送りするフリクションパッド方式の分離装置を有
するインクジェットプリンタで使用される被記録材が下
記(1)〜(4)の物性からなることを特徴とするイン
クジェット記録用OHPシートが提供される。 (1)相接触する印字面と裏面との静摩擦係数が0.0
8〜0.3、(2)ビッカース硬さ試験(荷重10g)
により測定した表面硬さが前記印字面が15〜25、裏
面が10〜20、(3)PPS(パーカー、プリント、
サーフ)方式により測定した前記印字面と裏面との表面
粗さの差が5〜10μm、(4)クラーク剛度が50〜
130cm3/100。
ロと分離パッドによって被記録材を一枚づつ分離した状
態で紙送りするフリクションパッド方式の分離装置を有
するインクジェットプリンタで使用される被記録材が下
記(1)〜(4)の物性からなることを特徴とするイン
クジェット記録用OHPシートが提供される。 (1)相接触する印字面と裏面との静摩擦係数が0.0
8〜0.3、(2)ビッカース硬さ試験(荷重10g)
により測定した表面硬さが前記印字面が15〜25、裏
面が10〜20、(3)PPS(パーカー、プリント、
サーフ)方式により測定した前記印字面と裏面との表面
粗さの差が5〜10μm、(4)クラーク剛度が50〜
130cm3/100。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
上述したフリクションパッド方式により連続給紙したと
き、OHPシートの裏面に傷が発生するメカニズムを以
下のように推測した。図1からホッパー2により搬送さ
れる複数枚のOHPシート1は給紙コロ3のところまで
到達する。そして給紙コロ3と分離パッド4によりOH
Pシート1が一枚ずつ搬送されるが、給紙コロ3が当た
るOHPシート1の印字面とその下にあるOHPシート
の裏面が分離圧を受けながら、擦れ合い、裏面に傷が生
じてしまう。ここで搬送の際に加わる給紙圧は2.3±
0.5Nであり、分離の際に加わる分離圧は2.5±
0.2Nである。このような考察をもとに研究を行った
ところ、OHPシート裏面の表面硬度を上げ、静摩擦係
数を小さくし、表面粗さとクラーク剛度を規定すること
によりOHPシート裏面に傷が発生しないことが分かっ
た。
上述したフリクションパッド方式により連続給紙したと
き、OHPシートの裏面に傷が発生するメカニズムを以
下のように推測した。図1からホッパー2により搬送さ
れる複数枚のOHPシート1は給紙コロ3のところまで
到達する。そして給紙コロ3と分離パッド4によりOH
Pシート1が一枚ずつ搬送されるが、給紙コロ3が当た
るOHPシート1の印字面とその下にあるOHPシート
の裏面が分離圧を受けながら、擦れ合い、裏面に傷が生
じてしまう。ここで搬送の際に加わる給紙圧は2.3±
0.5Nであり、分離の際に加わる分離圧は2.5±
0.2Nである。このような考察をもとに研究を行った
ところ、OHPシート裏面の表面硬度を上げ、静摩擦係
数を小さくし、表面粗さとクラーク剛度を規定すること
によりOHPシート裏面に傷が発生しないことが分かっ
た。
【0008】本発明のインクジェット記録用OHPシー
トが特徴とする静摩擦係数とは、ASTM−D−198
4−63に規定された方法に基づいて測定される値であ
る。相接触する面とは印字面と裏面のことであり、この
静摩擦係数が0.3より大きい場合は印字面と裏面が擦
れ合って傷が生じ、0.08より小さい場合は連続給紙
が出来なくなる。好ましくは0.1〜0.25である。
トが特徴とする静摩擦係数とは、ASTM−D−198
4−63に規定された方法に基づいて測定される値であ
る。相接触する面とは印字面と裏面のことであり、この
静摩擦係数が0.3より大きい場合は印字面と裏面が擦
れ合って傷が生じ、0.08より小さい場合は連続給紙
が出来なくなる。好ましくは0.1〜0.25である。
【0009】また、OHPシートの表面硬さはJIS−
Z2244の方法に準拠して測定し、圧子によって付い
た跡の大きさで評価した。なお、印加荷重は10gとし
た。印字面と裏面の表面硬さが双方硬ければ傷が発生し
ないが、印字面は画像品質上、過度に硬いと不具合を生
じる可能性があり、むしろ印字面より裏面の方が表面硬
さを必要とする。印字面は給紙コロにより移動するが、
裏面は移動せず、これによって擦られる形になるためで
ある。
Z2244の方法に準拠して測定し、圧子によって付い
た跡の大きさで評価した。なお、印加荷重は10gとし
た。印字面と裏面の表面硬さが双方硬ければ傷が発生し
ないが、印字面は画像品質上、過度に硬いと不具合を生
じる可能性があり、むしろ印字面より裏面の方が表面硬
さを必要とする。印字面は給紙コロにより移動するが、
裏面は移動せず、これによって擦られる形になるためで
ある。
【0010】表面硬さは印字面が15〜25、裏面が1
0〜20であり、値が大きくなるほど表面硬さは低くな
る。印字面では25よりも大きくなると裏面だけでなく
印字面にも傷が生じ、15よりも小さくなると、裏面の
表面硬さに関わらず裏面に傷が生じてしまう。また裏面
では20よりも大きくなると印字面の表面硬さに関わら
ず裏面に傷が生じてしまう。15よりも小さくなると逆
に印字面を傷つけてしまう。
0〜20であり、値が大きくなるほど表面硬さは低くな
る。印字面では25よりも大きくなると裏面だけでなく
印字面にも傷が生じ、15よりも小さくなると、裏面の
表面硬さに関わらず裏面に傷が生じてしまう。また裏面
では20よりも大きくなると印字面の表面硬さに関わら
ず裏面に傷が生じてしまう。15よりも小さくなると逆
に印字面を傷つけてしまう。
【0011】表面硬さを制御する方法としては、高分
子、非晶性高分子をその皮膜性と成膜性から選択する方
法が挙げられる。表面硬さが過度に高いと皮膜性が欠落
してくるため、成膜性もかねて高分子を適宜選択する。
例えば鹸化度が高く、高分子量のポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリメ
チルメタクリレート等を使用して調整する。
子、非晶性高分子をその皮膜性と成膜性から選択する方
法が挙げられる。表面硬さが過度に高いと皮膜性が欠落
してくるため、成膜性もかねて高分子を適宜選択する。
例えば鹸化度が高く、高分子量のポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリメ
チルメタクリレート等を使用して調整する。
【0012】表面粗さはPPS方式で測定した。ここで
PPSとはパーカー、プリント、サーフ(Parker
print surf)の略称で、被測定物をバッキ
ングといわれているものとヘッドとで挟み、そこに圧縮
空気を入れ、被測定物の表面を空気が流れることにより
空気の圧力が低下する。この圧力低下から、表面からリ
ークした空気量を計算し、リーク部の平均立体間隔に換
算し、μm単位で表示する表面の平滑性(粗さ)の測定方
法である。
PPSとはパーカー、プリント、サーフ(Parker
print surf)の略称で、被測定物をバッキ
ングといわれているものとヘッドとで挟み、そこに圧縮
空気を入れ、被測定物の表面を空気が流れることにより
空気の圧力が低下する。この圧力低下から、表面からリ
ークした空気量を計算し、リーク部の平均立体間隔に換
算し、μm単位で表示する表面の平滑性(粗さ)の測定方
法である。
【0013】この表面粗さから、相接触する面で、双方
粗い場合、また双方平滑である場合、裏面に傷がつくこ
とがわかった。印字面と裏面が双方粗い場合は表面の凹
凸が互いに衝突し合って傷がつき、平滑な場合は密着性
を増すため、裏面が引きずられながら傷がつく。そのた
めどちらか一方の表面が平滑であり、平滑な面と他面と
の表面粗さの差が5〜10μmであれば良い。5μmよ
りも小さいと裏面に傷がつき、また10μmよりも大き
いと粗面の方が傷ついてしまう。
粗い場合、また双方平滑である場合、裏面に傷がつくこ
とがわかった。印字面と裏面が双方粗い場合は表面の凹
凸が互いに衝突し合って傷がつき、平滑な場合は密着性
を増すため、裏面が引きずられながら傷がつく。そのた
めどちらか一方の表面が平滑であり、平滑な面と他面と
の表面粗さの差が5〜10μmであれば良い。5μmよ
りも小さいと裏面に傷がつき、また10μmよりも大き
いと粗面の方が傷ついてしまう。
【0014】どちらかの面を粗面にする場合は粗面化に
よって光学的特性の低下が懸念されるため、OHPシー
トの平行光線透過量およびヘイズ度をそれぞれ85%以
上および10%以下にする必要がある。
よって光学的特性の低下が懸念されるため、OHPシー
トの平行光線透過量およびヘイズ度をそれぞれ85%以
上および10%以下にする必要がある。
【0015】OHPシートの相接触する面の静摩擦係数
を制御する方法としては、どちらか一方の面に滑剤など
を塗布することが挙げられる。滑剤としてはステアリン
酸、べへン酸、ヒドロキシオクタデカン酸およびそれら
アンモニウム塩、金属塩、高級アルコール、脂肪酸アミ
ド、脂肪酸エステルなどがあげられる。またフッ素系の
界面活性剤をインク受容層に添加することでも良い。
を制御する方法としては、どちらか一方の面に滑剤など
を塗布することが挙げられる。滑剤としてはステアリン
酸、べへン酸、ヒドロキシオクタデカン酸およびそれら
アンモニウム塩、金属塩、高級アルコール、脂肪酸アミ
ド、脂肪酸エステルなどがあげられる。またフッ素系の
界面活性剤をインク受容層に添加することでも良い。
【0016】OHPシートの表面粗さを制御する方法と
しては、どちらか一方の面のインク受容層に充填剤を適
宜添加する。または受容層塗布後散布するか、印刷によ
り凹凸形状を付与する。充填剤成分としては、合成シリ
カ、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マクネシ
ウム等のシリカ系顔料、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化亜鉛、珪藻土、タルク、カオリン、粘土、ベントナ
イト、酸化ジルコニウム、べーマイト、ガラスビーズ、
合成ゼオライト、炭酸バリウムなどの無機粉体、シリコ
ン、ポリエチレン、ポリスチレン、エポキシ、ベンゾグ
アナミン樹脂、アクリル樹脂などのプラスチックピグメ
ント、有機粉体が用いられるが、これだけに限定される
ものではなく、インク受容層は単層、あるいは複数の層
から形成されても構わない。
しては、どちらか一方の面のインク受容層に充填剤を適
宜添加する。または受容層塗布後散布するか、印刷によ
り凹凸形状を付与する。充填剤成分としては、合成シリ
カ、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マクネシ
ウム等のシリカ系顔料、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化亜鉛、珪藻土、タルク、カオリン、粘土、ベントナ
イト、酸化ジルコニウム、べーマイト、ガラスビーズ、
合成ゼオライト、炭酸バリウムなどの無機粉体、シリコ
ン、ポリエチレン、ポリスチレン、エポキシ、ベンゾグ
アナミン樹脂、アクリル樹脂などのプラスチックピグメ
ント、有機粉体が用いられるが、これだけに限定される
ものではなく、インク受容層は単層、あるいは複数の層
から形成されても構わない。
【0017】充填剤の大きさはOHPシートの表面粗さ
に影響を及ぼすため、10〜50μmのものが好まし
い。10μmより小さいときはその効果が現れず、50
μmより大きい場合にはOHPシートの平行光線透過量
が減少する。また、OHPシートを投影したときにシリ
カ粒子を異物として認識されやすい。添加する量もその
大きさにもよるが、大きさ20μmとすると、塗布面積
に換算して10〜20個/mm2になるようにするのが
望ましい。
に影響を及ぼすため、10〜50μmのものが好まし
い。10μmより小さいときはその効果が現れず、50
μmより大きい場合にはOHPシートの平行光線透過量
が減少する。また、OHPシートを投影したときにシリ
カ粒子を異物として認識されやすい。添加する量もその
大きさにもよるが、大きさ20μmとすると、塗布面積
に換算して10〜20個/mm2になるようにするのが
望ましい。
【0018】印刷によって凹凸を付与する方法として
は、エンボスロール方法、サンドブラスト方法、プレス
加工方法、モールド方法、エッチング方法等が使用され
る。
は、エンボスロール方法、サンドブラスト方法、プレス
加工方法、モールド方法、エッチング方法等が使用され
る。
【0019】クラーク剛度は上述したOHPシート裏面
に傷がつく問題以前にフリクションパッド方式による給
紙品質に影響する。この方式に用いるOHPシートとし
てはクラーク剛度が50〜130cm3/100の範囲
のものが望ましい。50より小さい場合や130より大
きい場合はジャムか不送りになる。クラーク剛度を制御
する方法としてはOHPシートの支持体の膜厚コントロ
ールであり、膜厚が50〜150μmのフィルムを用い
るのが良い。
に傷がつく問題以前にフリクションパッド方式による給
紙品質に影響する。この方式に用いるOHPシートとし
てはクラーク剛度が50〜130cm3/100の範囲
のものが望ましい。50より小さい場合や130より大
きい場合はジャムか不送りになる。クラーク剛度を制御
する方法としてはOHPシートの支持体の膜厚コントロ
ールであり、膜厚が50〜150μmのフィルムを用い
るのが良い。
【0020】本発明においてOHPシートの支持体とし
ては、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタ
クリレート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリカー
ボネートなどのプラスチックフィルムもしくはシート、
紙、ガラス板などが用いられる。これらの支持体の中か
ら用途により適当なものが選定される。
ては、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタ
クリレート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリカー
ボネートなどのプラスチックフィルムもしくはシート、
紙、ガラス板などが用いられる。これらの支持体の中か
ら用途により適当なものが選定される。
【0021】次にインク受容層を構成する樹脂として
は、水溶性高分子、例えばポリビニルアルコールおよび
その誘導体、でんぷん、カゼイン、アラビアゴム、ポリ
アクリルアミド、セルロースおよびその誘導体、例えば
カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびそ
の誘導体、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリ
ドンおよびその誘導体が挙げられる。
は、水溶性高分子、例えばポリビニルアルコールおよび
その誘導体、でんぷん、カゼイン、アラビアゴム、ポリ
アクリルアミド、セルロースおよびその誘導体、例えば
カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびそ
の誘導体、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリ
ドンおよびその誘導体が挙げられる。
【0022】ポリビニルアルコールの誘導体としては−
COOM、−SO3M、−OSO3M、−PO(OM)2
(但し、Mは水素、リチウム、ナトリウム、カリウムを
示す。)、3級アミン、4級アンモニウム塩、ベタイン
からなる群より選ばれる親水基用のユニットを少なくと
も一つ有する変成ポリビニルアルコールなどが挙げられ
る。これは水性インクの成分がカチオン系もしくはアニ
オン系の顔料または染料を用いる場合が多く、例えばカ
チオン系の顔料または染料を含む水性インクは、アニオ
ン系の変成ポリビニルアルコールと強く結びつくため、
インクの吸着性に優れるからである。同様にアニオン系
の顔料または染料を含む水性インクはカチオン系の変成
ポリビニルアルコールと強く結びつくため、インクの吸
着性に優れるからである。
COOM、−SO3M、−OSO3M、−PO(OM)2
(但し、Mは水素、リチウム、ナトリウム、カリウムを
示す。)、3級アミン、4級アンモニウム塩、ベタイン
からなる群より選ばれる親水基用のユニットを少なくと
も一つ有する変成ポリビニルアルコールなどが挙げられ
る。これは水性インクの成分がカチオン系もしくはアニ
オン系の顔料または染料を用いる場合が多く、例えばカ
チオン系の顔料または染料を含む水性インクは、アニオ
ン系の変成ポリビニルアルコールと強く結びつくため、
インクの吸着性に優れるからである。同様にアニオン系
の顔料または染料を含む水性インクはカチオン系の変成
ポリビニルアルコールと強く結びつくため、インクの吸
着性に優れるからである。
【0023】またポリビニルピロリドンおよびその誘導
体は一般の高分子材料としては実現できない高い吸収性
を有している。ポリビニルピロリドンは分子量が100
00〜400000のものが適当である。ポリビニルピ
ロリドンの誘導体としてはポリビニルピロリドンと酢酸
ビニルの共重合体が適当である。このポリビニルピロリ
ドンと酢酸ビニルの共重合体でのビニルピロリドン/酢
酸ビニル比は7/3〜3/7が適当である。
体は一般の高分子材料としては実現できない高い吸収性
を有している。ポリビニルピロリドンは分子量が100
00〜400000のものが適当である。ポリビニルピ
ロリドンの誘導体としてはポリビニルピロリドンと酢酸
ビニルの共重合体が適当である。このポリビニルピロリ
ドンと酢酸ビニルの共重合体でのビニルピロリドン/酢
酸ビニル比は7/3〜3/7が適当である。
【0024】また前述した高分子を2種以上混合したブ
レンドポリマーでもよい。これらは相分離によってシー
トの平行光線透過量が落ちない程度の混合比率で配合さ
れる。例えばポリビニルアルコールとポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコールとセルロース、ポリビニル
アルコールとポリエチレングリコール等である。特に良
好なのはポリビニルアルコールとポリビニルピロリドン
のブレンドポリマーであり、その混合比は1/10〜1
0/1の間で用いられる。
レンドポリマーでもよい。これらは相分離によってシー
トの平行光線透過量が落ちない程度の混合比率で配合さ
れる。例えばポリビニルアルコールとポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコールとセルロース、ポリビニル
アルコールとポリエチレングリコール等である。特に良
好なのはポリビニルアルコールとポリビニルピロリドン
のブレンドポリマーであり、その混合比は1/10〜1
0/1の間で用いられる。
【0025】前記支持体上に水溶性樹脂からなるインク
受容層を設ける方法としては、それぞれの樹脂溶液をロ
ールコータ法、ブレードコータ法など公知の方法で、支
持体上に塗布後乾燥させ被覆する。受容層は一般に乾燥
重量で0.6〜14g/m2程度が塗工される。0.6
g未満ではインク受容層としての効果が現れず、逆に1
4gより多い場合は透明度が落ち、さらに単位面積当た
りのインクの付着量が多いときと少ないときに濃度ムラ
が生じてしまう。
受容層を設ける方法としては、それぞれの樹脂溶液をロ
ールコータ法、ブレードコータ法など公知の方法で、支
持体上に塗布後乾燥させ被覆する。受容層は一般に乾燥
重量で0.6〜14g/m2程度が塗工される。0.6
g未満ではインク受容層としての効果が現れず、逆に1
4gより多い場合は透明度が落ち、さらに単位面積当た
りのインクの付着量が多いときと少ないときに濃度ムラ
が生じてしまう。
【0026】また給紙装置の給紙コロ、分離パッドの材
質としては、合成ゴム、例えばEPDM(EPゴム)、
アクリル、ウレタン、コルク、プラスチック等があり、
摩耗によって摩擦係数が低下しないように耐久性が高い
ものが用いられる。給紙コロとしてはEPゴム、パッド
としてはコルク等から形成されたものがよい。また給紙
コロは搬送力を向上させるために、表面にシボを加える
(ローラ表面上に凹凸を形成し、紙との接触面積を減ら
して紙粉などを掻き出す働きをいう)ことも可能であ
る。
質としては、合成ゴム、例えばEPDM(EPゴム)、
アクリル、ウレタン、コルク、プラスチック等があり、
摩耗によって摩擦係数が低下しないように耐久性が高い
ものが用いられる。給紙コロとしてはEPゴム、パッド
としてはコルク等から形成されたものがよい。また給紙
コロは搬送力を向上させるために、表面にシボを加える
(ローラ表面上に凹凸を形成し、紙との接触面積を減ら
して紙粉などを掻き出す働きをいう)ことも可能であ
る。
【0027】
【実施例】《試料作製》インク受容層塗布液の調製 ・ポリビニルアルコール溶液(A)の調製 ポリビニルアルコール(クラレ社製、鹸化度80%、重
合度500〜2000)を水に溶解させ、10wt%の
ポリビニルアルコール水溶液を調製した。 ・ポリビニルピロリドン溶液(B)の調製 ポリビニルピロリドン(ISP社製、重量平均分子量3
8000〜63000)を水に溶解させ、10wt%の
ポリビニルピロリドン水溶液を調製した。
合度500〜2000)を水に溶解させ、10wt%の
ポリビニルアルコール水溶液を調製した。 ・ポリビニルピロリドン溶液(B)の調製 ポリビニルピロリドン(ISP社製、重量平均分子量3
8000〜63000)を水に溶解させ、10wt%の
ポリビニルピロリドン水溶液を調製した。
【0028】実施例1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムの片面をコロナ放電処理した後、前述のポ
リビニルアルコール溶液(A)に直径20μm程度のシ
リカ微粒子を添加し、それを塗布、乾燥させた。シリカ
微粒子はOHPシート面積に換算して16個/mm2の
分散状態になるように配合した。この上から滑剤として
ステアリン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜2μmの皮膜を形成
して印字面とし、裏面には重合度2000〜3000の
ポリビニルアルコール(鹸化度99%)を塗布して皮膜
を形成し目的のOHPシートを得た。
T)フィルムの片面をコロナ放電処理した後、前述のポ
リビニルアルコール溶液(A)に直径20μm程度のシ
リカ微粒子を添加し、それを塗布、乾燥させた。シリカ
微粒子はOHPシート面積に換算して16個/mm2の
分散状態になるように配合した。この上から滑剤として
ステアリン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜2μmの皮膜を形成
して印字面とし、裏面には重合度2000〜3000の
ポリビニルアルコール(鹸化度99%)を塗布して皮膜
を形成し目的のOHPシートを得た。
【0029】実施例2 厚さ100μmのPETフィルムの片面にコロナ放電処
理した後、前述のポリビニルピロリドン溶液(B)に直
径20μm程度のシリカ微粒子を添加し、それを塗布、
乾燥させた。シリカ微粒子はOHPシート面積に換算し
て16個/mm 2の分散状態になるように配合した。こ
の上から滑剤としてステアリン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜
2μmの皮膜を形成して印字面とし、裏面にはボリビニ
ルブチラールのエタノール溶液を塗布し、皮膜を形成し
て目的のOHPシートを得た。
理した後、前述のポリビニルピロリドン溶液(B)に直
径20μm程度のシリカ微粒子を添加し、それを塗布、
乾燥させた。シリカ微粒子はOHPシート面積に換算し
て16個/mm 2の分散状態になるように配合した。こ
の上から滑剤としてステアリン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜
2μmの皮膜を形成して印字面とし、裏面にはボリビニ
ルブチラールのエタノール溶液を塗布し、皮膜を形成し
て目的のOHPシートを得た。
【0030】実施例3 厚さl00μmのPETフィルムの片面をコロナ放電処
理した後、前述のポリビニルピロリドン溶液(B)に直
径20μm程度のシリカ微粒子を添加し、それを塗布、
乾燥させた。シリカ微粒子はOHPシート面積に換算し
て16個/mm2の分散状態になるように配合した。こ
の上から滑剤としてステアリン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜
2μmの皮膜を形成して印字面とし、裏面には重合度2
000〜3000のポリビニルアルコール(鹸化度99
%)を塗布して皮膜を形成させ目的のOHPシートを得
た。
理した後、前述のポリビニルピロリドン溶液(B)に直
径20μm程度のシリカ微粒子を添加し、それを塗布、
乾燥させた。シリカ微粒子はOHPシート面積に換算し
て16個/mm2の分散状態になるように配合した。こ
の上から滑剤としてステアリン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜
2μmの皮膜を形成して印字面とし、裏面には重合度2
000〜3000のポリビニルアルコール(鹸化度99
%)を塗布して皮膜を形成させ目的のOHPシートを得
た。
【0031】実施例4 厚さ100μmのPETフィルムの片面をコロナ放電処
理した。その後、前述のポリビニルピロリドン溶液
(B)とポリビニルアルコール溶液(A)とを重量比で
2:1にした混合溶液に直径20μm程度のシリカ微粒
子を添加した。それを塗布、乾燥させた。シリカ微粒子
はOHPシート面積に換算して16個/mm2の分散状
態になるように配合した。この上から滑剤としてステア
リン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜2μmの皮膜を形成して印
字面とし、裏面には重合度2000〜3000のポリビ
ニルアルコール(鹸化度99%)を塗布し皮膜を形成し
て目的のOHPシートを得た。
理した。その後、前述のポリビニルピロリドン溶液
(B)とポリビニルアルコール溶液(A)とを重量比で
2:1にした混合溶液に直径20μm程度のシリカ微粒
子を添加した。それを塗布、乾燥させた。シリカ微粒子
はOHPシート面積に換算して16個/mm2の分散状
態になるように配合した。この上から滑剤としてステア
リン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜2μmの皮膜を形成して印
字面とし、裏面には重合度2000〜3000のポリビ
ニルアルコール(鹸化度99%)を塗布し皮膜を形成し
て目的のOHPシートを得た。
【0032】比較例1 厚さ100μmのPETフィルムの片面をコロナ放電処
理した後、前述のポリビニルアルコール溶液(A)に直
径20μm程度のシリカ微粒子を添加し、それを塗布、
乾燥させた。シリカ微粒子はOHPシート面積に換算し
て16個/mm2の分散状態になるように配合した。裏
面には重合度2000〜3000のポリビニルアルコー
ル(鹸化度99%)を塗布し皮膜を形成してOHPシー
トを得た。
理した後、前述のポリビニルアルコール溶液(A)に直
径20μm程度のシリカ微粒子を添加し、それを塗布、
乾燥させた。シリカ微粒子はOHPシート面積に換算し
て16個/mm2の分散状態になるように配合した。裏
面には重合度2000〜3000のポリビニルアルコー
ル(鹸化度99%)を塗布し皮膜を形成してOHPシー
トを得た。
【0033】比較例2 厚さ100μmのPETフィルムの片面にコロナ放電処
理した後、前述のポリビニルピロリドン溶液(B)に直
径20μm程度のシリカ微粒子を添加し、それを塗布、
乾燥させた。シリカ微粒子はOHPシート面積に換算し
て16個/mm2の分散状態になるように配合した。こ
の上から滑剤としてステアリン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜
2μmの皮膜を形成して印字面とし、OHPシートを得
た。
理した後、前述のポリビニルピロリドン溶液(B)に直
径20μm程度のシリカ微粒子を添加し、それを塗布、
乾燥させた。シリカ微粒子はOHPシート面積に換算し
て16個/mm2の分散状態になるように配合した。こ
の上から滑剤としてステアリン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜
2μmの皮膜を形成して印字面とし、OHPシートを得
た。
【0034】比較例3 厚さ100μmのPETフィルムの片面をコロナ放電処
理した後、前述のポリビニルピロリドン溶液(B)を塗
布、乾燥させた。これを印字面とし、裏面には重合度2
000〜3000のポリビニルアルコール(鹸化度99
%)を塗布して皮膜を形成しOHPシートを得た。
理した後、前述のポリビニルピロリドン溶液(B)を塗
布、乾燥させた。これを印字面とし、裏面には重合度2
000〜3000のポリビニルアルコール(鹸化度99
%)を塗布して皮膜を形成しOHPシートを得た。
【0035】比較例4 厚さ170μmのPETフィルムの片面をコロナ放電処
理した。その後、前述のポリビニルピロリドン溶液
(B)とポリビニルアルコール溶液(A)とを重量比で
2:1にした混合溶液に直径20μm程度のシリカ微粒
子を添加した。それを塗布、乾燥させた。シリカ微粒子
はOHPシート面積に換算して16個/mm2の分散状
態になるように配合した。この上から滑剤としてステア
リン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜2μmの皮膜を形成して印
字面とし、裏面には重合度2000〜3000のポリビ
ニルアルコール(鹸化度99%)を塗布して皮膜を形成
しOHPシートを得た。
理した。その後、前述のポリビニルピロリドン溶液
(B)とポリビニルアルコール溶液(A)とを重量比で
2:1にした混合溶液に直径20μm程度のシリカ微粒
子を添加した。それを塗布、乾燥させた。シリカ微粒子
はOHPシート面積に換算して16個/mm2の分散状
態になるように配合した。この上から滑剤としてステア
リン酸亜鉛を塗布し厚さ1〜2μmの皮膜を形成して印
字面とし、裏面には重合度2000〜3000のポリビ
ニルアルコール(鹸化度99%)を塗布して皮膜を形成
しOHPシートを得た。
【0036】《OHPシートの評価》上記のようにして
得られたOHPシートについて、給紙機構としてフリク
ションパッド方式を有するインクジェッとプリンターの
試作機により搬送品質を評価した。OHPシートの裏面
に傷がつくものを×、傷がつかないものを○とした。結
果を表1に示す。
得られたOHPシートについて、給紙機構としてフリク
ションパッド方式を有するインクジェッとプリンターの
試作機により搬送品質を評価した。OHPシートの裏面
に傷がつくものを×、傷がつかないものを○とした。結
果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から相接触するシート間の静摩擦係
数、印字面および裏面の表面硬さ、印字面および裏面の
表面粗さの差並びにクラーク剛度を規定したOHPシー
トはフリクションパッド方式の給紙機構を有するインク
ジェットプリンターに搬送される場合でもOHPシート
裏面に傷がつかないことが分かる。
数、印字面および裏面の表面硬さ、印字面および裏面の
表面粗さの差並びにクラーク剛度を規定したOHPシー
トはフリクションパッド方式の給紙機構を有するインク
ジェットプリンターに搬送される場合でもOHPシート
裏面に傷がつかないことが分かる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フリクシ
ョンパッド方式の給紙機構を有するインクジェッとプリ
ンターで連続給紙されても裏面に傷がつかないOHPシ
ートが得られる。
ョンパッド方式の給紙機構を有するインクジェッとプリ
ンターで連続給紙されても裏面に傷がつかないOHPシ
ートが得られる。
【図1】給紙方法を説明するための斜視図である。
1 被記録材またはOHPシート 2 ホッパー 3 給紙コロ 4 給紙パッド 5 紙送りローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 昭子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小谷野 正行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 露木 孝範 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 郁子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 牧 恒雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (1)
- 【請求項1】 給紙コロと分離パッドによって被記録材
を一枚づつ分離した状態で紙送りするフリクションパッ
ド方式の分離装置を有するインクジェットプリンタで使
用される被記録材が下記(1)〜(4)の物性からなる
ことを特徴とするインクジェット記録用OHPシート。 (1)相接触する印字面と裏面との静摩擦係数が0.0
8〜0.3、(2)ビッカース硬さ試験(荷重10g)
により測定した表面硬さが前記印字面が15〜25、裏
面が10〜20、(3)PPS(パーカー、プリント、
サーフ)方式により測定した前記印字面と裏面との表面
粗さの差が5〜10μm、(4)クラーク剛度が50〜
130cm3/100。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052731A JPH11227320A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | インクジェット記録用ohpシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052731A JPH11227320A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | インクジェット記録用ohpシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11227320A true JPH11227320A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12923084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10052731A Pending JPH11227320A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | インクジェット記録用ohpシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11227320A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185055A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Riso Kagaku Corp | 皮革印刷物 |
JP2010185054A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Riso Kagaku Corp | 皮革印刷物 |
-
1998
- 1998-02-18 JP JP10052731A patent/JPH11227320A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185055A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Riso Kagaku Corp | 皮革印刷物 |
JP2010185054A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Riso Kagaku Corp | 皮革印刷物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD01 | Notification of change of attorney |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040709 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050518 |
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A02 | Decision of refusal |
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