JPH1122679A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JPH1122679A
JPH1122679A JP9173559A JP17355997A JPH1122679A JP H1122679 A JPH1122679 A JP H1122679A JP 9173559 A JP9173559 A JP 9173559A JP 17355997 A JP17355997 A JP 17355997A JP H1122679 A JPH1122679 A JP H1122679A
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JP
Japan
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upper lid
glass terminal
hermetic compressor
upper cover
container
Prior art date
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Pending
Application number
JP9173559A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Suzuki
鈴木  登
Shigeru Muramatsu
繁 村松
Hiroshi Matsunaga
寛 松永
Kiyoshi Sawai
澤井  清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスターミナル付近の耐圧強度を向上さ
せ、圧縮機の小型化および飽和圧力の高い冷媒にも適
し、信頼性の高い圧縮機を提供することを目的とする。 【解決手段】 密閉容器1内にモータ部2の圧縮機械部
4とを収容し、密閉型圧縮機において、前記密閉容器1
は、一方が密閉された円筒部11と上蓋部12および上
蓋部12に取り付けているガラスターミナル14から形
成され、そのガラスターミナル14は上蓋部12の中心
付近に配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍用,空調用に
用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉型圧縮機の密閉容器101
は、図5に示すように上蓋部102に取り付けているガ
ラスターミナル103の位置は、過負荷保護器の配置お
よびステータ104のコイルエンド105からのリード
線106のつなぎの関係から、上蓋部102の中心から
ずれた位置にある。また、ガラスターミナル103を取
り付けている付近の上蓋部の102の形状はガラスター
ミナル103に溶接する都合から平坦である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、R12のような
CFC冷媒やR22のようなHCFC冷媒に代わる圧縮
機用冷媒が種々検討されており、各種の代替冷媒が開発
されている。この中には冷媒特性は優れているが、飽和
圧力が既存の冷媒より高い新冷媒が存在する。しかしな
がら、この新冷媒を採用しようとすると、上記従来の構
成では、高圧冷媒に相当する耐圧試験をすると上蓋部1
02が変形し、ガラスターミナル103に無理な力がか
かって割れる。特に、代替冷媒では従来の冷媒と比較
し、圧力が高くなり、割れやすくなる。本発明は上述し
た事情を考慮してなされたもので、ガラスターミナル1
03付近の耐圧強度を向上させ、圧縮機の小型化および
飽和圧力の高い冷媒にも適し、信頼性の高い圧縮機を提
供することを目的とする。本発明の他の目的は、耐圧強
度の高い密閉容器101における過負荷保護器の適切な
設置方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる密閉型圧
縮機は、上述した課題を解決するために、前記に記載し
たように、密閉容器内にモータ部と圧縮機械部とを収容
し密閉型圧縮機において、前記密閉容器は、一方が密閉
された円筒部と上蓋部および上蓋部に取り付けているガ
ラスターミナルから形成され、そのガラスターミナルは
上蓋部の中心付近に配置したものであり、さらに、密閉
容器の上蓋部を略球形状にしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】上記課題を解決するために、請求
項1の発明は、密閉型圧縮機の密閉容器の上蓋部に取り
付けられているガラスターミナルが上蓋部の中心付近に
取り付けられているものであり、ガラスターミナルにか
かる力が均等になり、ガラスターミナル部に応力集中せ
ず、密閉容器の耐圧強度を向上させることができる。
【0006】また、請求項2の発明は、密閉型圧縮機の
密閉容器の上蓋部の形状を、略球形状としたものであ
り、上蓋部にかかる力が均等になり、ガラスターミナル
部に応力集中せず、密閉容器の耐圧強度をさらに向上さ
せることができる。
【0007】また、請求項3の発明は、モータ部を保護
する過負荷保護器を上蓋部の球面に沿うスペーサを介し
て取り付けたものであり、平坦部を必要とせず、略球形
状でも取り付け可能にしている。
【0008】さらに、請求項4の発明は、モータ部を保
護する過負荷保護器を、密閉容器の内部に配したもの
で、過負荷保護器を取り付ける平坦部を必要とせず、耐
圧強度の高い上蓋形状とすることができる。
【0009】そして、請求項5の発明は、冷媒として飽
和圧力の高いHFC32またはHFC32とHFC12
5の混合物を用いた密閉型圧縮機に請求項1〜4の発明
を適用したものである。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0011】図1は本発明を適用した一実施例である密
閉型圧縮機を示すものである。この密閉型圧縮機は密閉
容器1内にモータ部2とこのモータ部2により駆動され
る圧縮機械部4とが収容され、モータ部2は上部に、圧
縮機械部4は下部にそれぞれ設置される。
【0012】モータ部2は密閉容器1内上部に圧入され
るステータ2aとこのステータ2aに回転駆動されるロ
ータ2bとを有し、ロータ2bには回転シャフト10が
一体的に設けられる。回転シャフト10はロータ2bよ
り下方向に突出して延び、圧縮機械部4のメインベアリ
ング5およびサブベアリング8により回転自在に支持さ
れる。圧縮機械部4はシリンダ6を有し、シリンダ6の
圧縮室内にピストンローラ7が収容される。ピストンロ
ーラ7は回転シャフト10のクランク部に軸装され、こ
の回転シャフト10の回転により偏心回転せしめられる
ようになっている。そして、この圧縮機械部4は、シリ
ンダ6を密閉容器1内周部に溶接することにより、密閉
容器1内に固定支持される。
【0013】一方、密閉型圧縮機の密閉容器1は一方が
密閉されている円筒状容器11と、この円筒状容器11
を覆う上蓋部12と上蓋部12に取り付けているガラス
ターミナル14から形成され、上蓋部12を円筒状容器
11に全周溶接にて取り付け、またガラスターミナル1
4を上蓋部12に全周溶接にて取り付けることにより密
閉構造とされる。
【0014】この上蓋部12に取り付けられているガラ
スターミナル14の位置は上蓋部12の中心に取り付け
られている。密閉容器1内部の圧力が異常に上昇した場
合、その圧力で上蓋部12および円筒状容器11は球形
状に膨らんでくる。この時、ガラスターミナル14は、
上蓋部12の中心部にあるため、ガラスターミナル14
に全体としてかかる力が均等になり、ガラスターミナル
部14に応力が集中せず、密閉容器1の耐圧強度を向上
させることができる。
【0015】前記密閉容器1の上蓋部12の形状を、図
2に示すように略球形状にすることにより、先に述べた
内部圧力による膨らみを抑えることができ、上蓋部12
にかかる力が均等になり、密閉容器1の耐圧強度をさら
に向上させることができる。
【0016】次に、図3を用いて過負荷保護器15の取
り付け方について述べる。前記モータ部2を保護する過
負荷保護器15は前記上蓋部12の球面に沿うスペーサ
13を介して取り付けられている。このスペーサ13の
底面は上蓋部12の球形状に沿う曲率をもっており、さ
らにその内側にその過負荷保護器15を収納することが
できる。スペーサ13は上部よりスプリング16で押さ
えており、ガラスターミナル14および過負荷保護器1
5はターミナルカバー17でおおわれている。この構成
により、モータ部2の熱を外部に出すことなく、適切に
検出し、過負荷保護器15を作動させることができる。
【0017】また、図4は、前記モータ部2を保護する
過負荷保護器18、を密閉容器16の内部に配したもの
で、過負荷保護器を取り付ける平坦部を必要とせず、耐
圧強度の高い上蓋形状とすることができる。
【0018】ところで、密閉型圧縮機に用いられる冷媒
としてHFC32またはHFC125の混合物を用いる
ことが考慮されている。この混合冷媒は、従来のR−2
2冷媒に比べ約1.5倍の冷凍能力が期待されるが、飽
和圧力は約1.7倍となる。R32とR125の混合割
合は40wt%〜60wt%対70wt%〜40wt%
程度が好ましい。従来のR22で65℃の飽和圧力が2
6.5kg/cm2 であったものが、HFC23とHF
C125の上記割合の冷媒では、42kg/cm2 程度
に上昇する。飽和圧力が1.7倍となるような混合冷媒
は、シリンダ排除容積が小さくなり、また、吐出圧力が
上がるので、請求項1〜2に示すように耐圧強度を向上
させる必要がある。
【0019】以上の説明はロータリー圧縮機について述
べたが、本発明はスクロール圧縮機など他の形式の圧縮
機にも適用できる。
【0020】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係わる密閉
型圧縮機において、密閉容器は、一方が密閉された円筒
部と上蓋部および上蓋部に取り付けられているガラスタ
ーミナルから形成され、そのガラスターミナルは上蓋部
の中心付近に取り付けられていることから、ガラスター
ミナルにかかる力が均等になり、ガラスターミナル部に
応力集中せず、密閉容器の耐圧強度を向上させる。
【0021】また、密閉容器の上蓋部の形状は、略球形
状にし、ガラスターミナルを上蓋部の中心付近に配した
ものであり、それにより、上蓋部にかかる力が均等にな
り、密閉容器の耐圧強度を向上させる。
【0022】また、モータ部を保護する過負荷保護器は
上蓋部の球面に沿うスペーサを介して取り付けたもので
あり、略球形状の上蓋部でも過負荷保護器が適切に作動
するようにしている。
【0023】また、モータ部を保護する過負荷保護器
を、密閉容器の内部に配したもので過負荷保護器を取り
付ける平坦部を必要とせず、耐圧強度の高い上蓋形状と
することができる。
【0024】そして、請求項1〜4記載の発明は、飽和
圧力が高いHFC32またはHFC125との混合物を
冷媒として用いる場合に、必要な密閉容器の耐圧強度を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる密閉型圧縮機の一実施例を示す
断面図
【図2】本発明に係わる密閉容器の上蓋部に取り付けら
れているガラスターミナル位置および上蓋部形状を示す
断面図
【図3】本発明に係わるモータ部を保護する外付けの過
負荷保護器を示す断面図
【図4】本発明に係わるモータ部を保護する密閉容器内
部に取り付けている過負荷保護器を示す断面図
【図5】従来の密閉型圧縮機を示す断面図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 モータ部 4 圧縮機械部 11 円筒部容器 12 上蓋部 13 スペーサ 14 ガラスターミナル 15 過負荷保護器(外付け用) 18 過負荷保護器(密閉容器内部用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤井 清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内にモータ部と圧縮機械部とを収
    容した密閉型圧縮機において、前記密閉容器は、一方が
    密閉された円筒状と上蓋部および上蓋部に取り付けてい
    るガラスターミナルから形成され、そのガラスターミナ
    ルは上蓋部の中心付近に取り付けられていることを特徴
    とする密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】密閉容器の上蓋部が略球形状を特徴とした
    請求項1記載の密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】密閉容器内にモータ部と圧縮機械部とを収
    容した密閉型圧縮機において、前記密閉容器は、一方が
    密閉された円筒部と上蓋部および上蓋部に取り付けてい
    るガラスターミナルから形成され、前記密閉容器の上蓋
    部を略球形状とし、前記ガラスターミナルを前記上蓋部
    の中心付近に取り付け、前記モータ部を保護する過負荷
    保護器を前記上蓋部の球面に沿うスペーサーを介して取
    り付けたことを特徴とする密閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】密閉容器内にモータ部と圧縮機械部とを収
    容した密閉型圧縮機において、前記密閉容器は、円筒部
    と上蓋部および上蓋部に取り付けているガラスターミナ
    ルから形成され、前記密閉容器の上蓋部を略球形状と
    し、前記ガラスターミナルを前記上蓋部の中心付近に取
    り付け、前記モータ部を保護する過負荷保護器を、密閉
    容器内部に配したことを特徴とする密閉型圧縮機。
  5. 【請求項5】冷媒としてHFC32またはHFC32と
    HFC125の混合物を用いた請求項1から請求項4い
    ずれかに記載の密閉型圧縮機。
JP9173559A 1997-06-30 1997-06-30 密閉型圧縮機 Pending JPH1122679A (ja)

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