JPH11226624A - 条鋼圧延ラインにおける多条矯正・切断システム - Google Patents

条鋼圧延ラインにおける多条矯正・切断システム

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JPH11226624A
JPH11226624A JP3326698A JP3326698A JPH11226624A JP H11226624 A JPH11226624 A JP H11226624A JP 3326698 A JP3326698 A JP 3326698A JP 3326698 A JP3326698 A JP 3326698A JP H11226624 A JPH11226624 A JP H11226624A
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Koji Mizuno
幸次 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断面が変形することなく、また最終切の製
品長にばらつきが生ずることのない条鋼圧延ラインにお
ける多条矯正・切断システムを得る。 【解決手段】 条鋼を多条矯正する多条矯正装置1と、
この下流側に設置されて矯正された条鋼を挟み付けて下
流側に誘導する入側誘導ピンチローラ5と、この下流側
に設置され、前記条鋼の断面形状に合わせた複数の孔形
を有する固定刃及び移動刃とを備え、該移動刃を前記条
鋼に対して斜め方向に移動させて前記条鋼を走間切断す
る多条走間切断装置7と、この下流側に配置されて条鋼
を挟み付ける出側誘導ピンチローラ11を有し、多条走
間切断装置7の刃物の動きに同期して該刃物の移動方向
にチルチングする後面チルチングテーブル13とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は条鋼圧延ラインにお
ける多条矯正・切断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】圧延工場にて圧延された条鋼は、一般的
に数十メートルから数百メートルの長さに達するが、こ
の圧延後の製品は次の冷却工程へ流すため、冷却床長さ
に合わせて適当な長さに分割され、そして冷却される。
冷却後の分割された製品は、オフラインにて再度切断及
び矯正される場合もあるが、近代の圧延工場では、冷却
後その下流にてインラインで矯正し、そして製品長さに
切断する方法が主流を占めている。
【0003】図36は一般的な条鋼圧延ラインのインラ
イン矯正・走行切断システムの概要を説明する説明図で
ある。図において、51は冷却床の出側に配置された多
条矯正機、52は機間テーブル、53は多条矯正機1の
下流側に設置された第1メジャーリングロール、54は
第1メジャーリングロール53の下流側に設置されて多
条矯正矯正機51を尻抜けした条鋼を機関テーブル52
側に押しつける押さえローラである。
【0004】55は入側押さえローラ54の下流側に設
置された走行切断機、56は走行切断機55の下流側に
設置された第2メジャーリングロールである。57は第
2メジャーリングロール56の下流側に設置された出側
押さえローラ、58は出側押さえローラ57の下流側に
設置された後面チルチングテーブルである。
【0005】また、図36における(a)(b)(c)
は矯正及び切断される条鋼の後端部を時系列的に示した
ものであり、(a)は最終切(n切)の2切前の(n−
2)切を、(b)は最終切(n切)の1切前の(n−
1)切を、(c)は最終切(n切)をそれぞれ示してい
る。なお、製品長はL、後端のクロップ長はlc で示し
てある。
【0006】次に、図36に基づいて条鋼の後端部の切
断動作について説明する。 (a)に示す(n−2)切の状態では、条鋼は多条矯正
機51によって拘束されて下流側に送り出され、走行切
断機55で製品長Lに切断され、残部の長さは2L+l
c となる。なお、切断の際には条鋼に曲がりが生じない
ように、後面チルチングテーブルが切断方向にチルチン
グ(傾斜)する。 (b)に示す(n−1)切の状態では、条鋼はいまだ多
条矯正機51によって拘束されており、走行切断機55
で切断後の残部長はL+lc となる。
【0007】その後、条鋼の後端はn切前に多条矯正機
を尻抜けしてしまうので、条鋼が多条矯正機51を尻抜
けする前に、まず入側押さえローラ54で条鋼を機関テ
ーブル52側に押しつけた状態で多条矯正機51と同期
させつつ下流側に送り、条鋼が多条矯正機51を尻抜け
した後は入側押さえローラ54のみの拘束力にて下流側
に送る。そして、最終切製品(長さL+lc )の頭が出
側押さえローラ57の位置まで送られると直ちに、これ
を出側押さえローラ57で後面チルチングテーブル58
側に押しつけて最終のn切断を行う。
【0008】ここで、入側押さえローラ54と出側押さ
えローラ57とによって条鋼を拘束する理由を述べる。
多条矯正機51を抜けた条鋼は、機間テーブル52及び
後面チルチングテーブル58によって搬送出きるように
配置されるが、これら機間テーブル52と後面チルチン
グテーブル58との搬送では実際の送り速度をコントロ
ールすることができず、多条矯正機51を抜けた並列の
各条鋼間で速度差が生じ、n切を許容内の精度に切るこ
とは極めて困難となる。そこで、多条矯正機51を抜け
た条鋼を入側押さえローラ54及び出側押さえローラ5
7によって拘束して、並列の各条鋼間で速度差(ずれ)
が生じないようにしているのである。
【0009】以上のように、多条条鋼を最終切(n)ま
で精度よく切断するには走行切断機55の前後に条鋼を
拘束しながら送るための手段が必要となる。その一方、
条鋼を拘束して切断するには切断の際に条鋼に曲がりが
生じないようにするため、条鋼条鋼の先端側を切断時に
刃物と同じ方向に移動させる必要があり、後面チルチン
グテーブル58が設置されているのである。
【0010】図37は、上記のようなインライン矯正・
走行切断システムの具体例でありP社で採用されている
システムの説明図である。図において、図36と同一機
能を有する部分には同一の符号が付してある。以下、図
37に基づいて各構成のうち特に特徴的なものについて
具体的に説明する。
【0011】まず、走行切断機55について説明する。
P社採用の走行切断機55はクランクタイプシャーと言
われる形式のものである。このクランクタイプシャーは
製品のパスラインに対して上下に一対のクランクシャフ
トを備えており、同シャフトに夫々回動自在にクランク
アームが嵌合されており、該クランクアームは嵌合部を
中心に上下勝手及び反対のカギ形になっている。そし
て、カギ形のクランクアームの一方の端は刃物を取付け
る刃物ホルダーを形成し、他方の端は扇形に揺動自在の
アームに支軸されている。
【0012】一対のクランクシャフトは歯車を介して一
つの駆動装置で回動し、このクランクシャフトが回動す
ると該クランクシャフトに嵌合されているクランクアー
ムの刃物ホルダーがパスラインに対して上下シンメトリ
ツクに楕円運動を行なう。そして、この運動の1サイク
ルのなかで上下刃物を走らせつつ、開、閉、開を行って
製品を切断する。
【0013】なお、走行切断機55に採用されている上
下刃物は一対のクランクアームの刃物ホルダー部に別々
に取付けられるオープン刃であり、クランクシャフトの
一回転のなかで走行と開閉(昇降)を行なう。図38に
このオープン刃の例を示す。図38(a)は山形鋼用の
オープン刃、図38(b)は溝形鋼用のオープン刃、図
38(c)はH形鋼用のオープン刃である。図39は図
38におけるA−A断面図である。図39から分かるよ
うに、上下の刃物は独立しており、別々に切断機(剪断
機)に夫々の刃物がオーバーラップ出来るように喰い違
いに取付けられている。なお、刃物は製品の切断面から
みて垂直方向にのみ開閉(昇降)する。
【0014】図40はインライン矯正・走行切断システ
ムの他の具体例を示す図であり、D社で採用されている
ものである。このD社で採用されている走行切断機55
は、ペンドラムタイプ(振子式)シャーである。ペンド
ラムタイプシャーは刃物を開閉するためのクランクシャ
フト駆動装置と走行切断のためにペンドラム(振子)を
前後に揺動させるための前記とは別のクランクシャフト
を回動させる駆動装置とによって構成されている。
【0015】刃物は振子の内側に収まっており、上下別
々のオープン刃で下刃物は振子底部の基盤上に固定さ
れ、上刃物は刃物開閉用のクランクアームに連結されて
いるラムに取付けられていて開閉(昇降)する。
【0016】なお、D社のシステムでは押さえローラは
使用されておらず、矯正機尻抜後の“n切”前の製品の
搬送は永久マグネットを内装したローラー(テーブル)
にて行なうように構成されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のインライン矯正・走行切断システムには種々の
問題点があり、以下これを項目に分けて説明する。 1.走行切断機に関する問題点 (1)切断面の直角度 従来のP社採用のクランクタイプシャーの場合にはクラ
ンクアームの楕円運動中の切断であり、またD社採用の
ペンドラムタイプシャーの場合には振子の揺動中の切断
であるため、共に製品の長手方向の切断角が一定ではな
く“90°−α°(又は90°+α°)”から切断を始
め90°で切断完了することになる。従ってその切断面
の角度は幾何学的に90°にはなり得ず、P社採用のク
ランクタイプシャーでは図42に示すように凹凸形状に
なり、D社採用のペンドラムタイプシャーでは図43に
示すように凸形状になる。このような切断面では品質の
厳しい国内マーケットでは決して容認されない。
【0018】(2)切断面の変形 クランクタイプシャー及びペンドラムタイプシャー共
に、図38に示すように、オープン刃による上下方向の
ギロチンシャーであり、刃物(上刃又は/及び下刃)は
製品の進行方向からみると製品の形状に関係なく製品に
対して垂直に動くことになる。
【0019】このとき、図38(a)に示す山形鋼の場
合には、刃物は垂直に動くが製品に対しては45°の角
度を有することになるので、切断開始から切断完了まで
最少板厚で切断されることになる。そのため、山形鋼の
切断面には変形はなく国内においても常用されている。
【0020】しかしながら、図38(b),図38
(c)に示す溝形鋼やH形鋼等の場合には刃物を垂直に
動かすと平らなウェブ部分は薄いので変形しないが、ウ
ェブに対して垂直に形作られたフランジ部分は厚みに数
倍する高さ方向に切断することになるので、切断開始点
から切断完了点までの間にその部分が座屈してしまい、
前述した切断面の凹/凸形状と合成され、図43に示す
ようなS字変形をおこすという問題がある。
【0021】2.押さえローラに関する問題点 P社採用の押さえローラにて条鋼を機関テーブル又は後
面テーブル側に押しつける方式やD社採用のマグネット
ローラによって条鋼を拘束する方式の場合には、複数列
の条鋼の全てをしっかりと挟み付けることができないた
めに、挟み付けが甘い条鋼がずれることによってばらつ
きが出るという問題がある。
【0022】この点をさらに具体的に説明する。押さえ
ローラ方式の場合には、図44に示すように、あたかも
上下対向式のピンチローラのような構造であるが、下ロ
ーラは全製品を搬送するフラットなテーブルローラ58
a(後面チルチングテーブルのローラ)で兼用してお
り、表面は摩耗で波打ち状態になる。更に製品形状及び
寸法誤差の悪条件が重なり各製品を挟み込んでも図44
のイ、ロに示すように点接触となり、製品と押えローラ
57との間には図中円で囲んで示すハ、ニ、ホのような
隙間が発生するのである。また、マグネットローラの場
合には、ローラの摩耗に加えて、マグネットの拘束力の
不安定故に、製品にずれが生ずることになる。
【0023】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、切断面が変形することなく、また最
終切の製品長にばらつきが生ずることのない条鋼圧延ラ
インにおける多条矯正・走行切断システムを得ることを
目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る条鋼圧延ラ
インにおける多条矯正・切断システムは、条鋼を多条矯
正する多条矯正装置と、該多条矯正装置の下流側に設置
されて、前記多条矯正装置で矯正された条鋼を挟み付け
て下流側に誘導する入側誘導ピンチローラと、該入側誘
導ピンチローラの下流側に設置され、前記条鋼の断面形
状に合わせた複数の孔形を有する固定刃及び移動刃とを
備え、該移動刃を前記条鋼に対して斜め方向に移動させ
て前記条鋼を走間切断する多条走間切断装置と、該多条
走間切断装置の下流側に配置されて条鋼を挟み付ける出
側誘導ピンチローラを有し、前記多条走間切断装置の刃
物の動きに同期して該刃物の移動方向にチルチングする
後面チルチングテーブルとを備えたものである。
【0025】また、前記入側誘導ピンチローラ及び前記
出側誘導ピンチローラは、条鋼の流れ方向に所定距離離
して配置された2個の第1ローラと、該第1ローラの間
に配置された1個の第2ローラとを備え、前記第1ロー
ラと前記第2ローラとによって条鋼を挟み付けることを
特徴とするものである。
【0026】さらに、前記2個の第1ローラ間の距離を
調整可能としたものである。
【0027】また、前記入側誘導ピンチローラと前記出
側誘導ピンチローラとの距離を、製品長から、前記条鋼
の先端が前記出側誘導ピンチローラの位置に到達した
後、該出側誘導ピンチローラが前記条鋼の先端部を挟み
付けるまでの間に前記条鋼が走行する距離を差し引いた
長さよりも短く設定したものである。
【0028】さらに、前記第2ローラの圧下量を規制す
るストッパを設けたものである。
【0029】また、条鋼が前記多条矯正装置を尻抜けす
る前に前記入側誘導ピンチローラで条鋼を挟み付けて前
記多条走間切断装置側に送り、前記条鋼の先端側が前記
出側誘導ピンチローラの位置まで送られたときに該出側
誘導ピンチローラで該条鋼を挟み付け、その後前記入側
誘導ピンチローラを解除するようにしたものである。
【0030】さらに、前記後面チルチングテーブルは、
前記多条走間切断装置の刃物の移動方向に合わせてチル
チングの方向を規定できる複数のチルチング方向規定手
段を備え、該複数のチルチング方向規定手段を刃物の移
動方向に合わせて切り替えて使用できるようにしたもの
である。
【0031】また、前記固定刃は孔形を構成する少なく
とも2枚の刃からなると共に、これら2枚の刃は相対移
動可能に構成され、前記条鋼を該2枚の刃で挟み付けて
から前記移動刃による切断を行うようにしたものであ
る。
【0032】さらに、前記孔形のクリアランスを前記条
鋼の各部の切断完了タイミングが同時となるように設定
したものである。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の一
実施の形態の説明図であり、熱間条鋼圧延ラインのイン
ライン矯正・切断システムを示している。図において、
1は冷却床の出側に配置された多条矯正機、3は多条矯
正機1の下流側に設置された第1メジャーリングロー
ル、5は第1メジャーリングロール3の下流側に設置さ
れて多条矯正矯正機1を尻抜けした条鋼を挟み付ける入
側誘導ピンチローラである。この入側誘導ピンチローラ
5は、2個の下ローラ5a,5bと、これら下ローラ5
a,5bの上方に配置された上ローラ5cの3個のロー
ラで構成されている。なお、入側誘導ピンチローラ5の
詳細は後述する。
【0034】7は入側誘導ピンチローラ5の下流側に設
置された多条走間切断機、9は多条走間切断機の下流側
に設置された第2メジャーリングロールである。11は
第2メジャーリングロール9の下流側に設置された出側
誘導ピンチローラであり、この出側誘導ピンチローラ1
1は、入側誘導ピンチローラ5と同様の構成であり、2
個の下ローラ11a,11bと、これら下ローラ11
a,11bの上方に配置された上ローラ11cの3個の
ローラで構成されている。13は出側誘導ピンチローラ
11の下流側に設置された後面チルチングテーブルであ
り、この後面チルチングテーブル13の下流側には精整
設備が接続されている。
【0035】図2は図1に示した多条走間切断機7及び
その前後に配置された入・出側誘導ピンチローラ5,1
1の一例を示す拡大図である。以下、図2に基づいて多
条走間切断機7の構成を説明する。多条走間切断機7
は、移動刃91と固定刃92とがセットされた刃物セッ
ト90と、刃物セット90の移動刃91を駆動させる切
断機駆動装置70と、刃物セット90を製品移動方向に
移動させる刃物セット移動装置80とから構成されてい
る。
【0036】刃物セット90は、内部に設置された固定
刃92と、該固定刃92に接して該固定刃92と共に剪
断可能に配置された移動刃91とを有し、該移動刃91
の上部にはノッカー93が設けられている。切断機駆動
装置70は、ケーシングに上下移動可能に取り付けられ
た長方形のラム74と、該ラム74を上下移動させるた
めのコネクティングロッド73a,b、クランクアーム
72a,b、クランクシャフト71a,bから構成され
ている。
【0037】また、刃物セット移動装置80は、刃物セ
ット90が設置される刃物セットベース81と、刃物セ
ットベース81に一体的に設置されたラック82と、ラ
ック82に噛み合うピニオン83と、刃物セットベース
81が移動可能に設置された刃物セットベース走行レー
ル84とから構成されている。
【0038】上記のように構成された多条走間切断機7
の動作を概説する。切断点から製品はメジャーリングロ
ール9で測長され、刃物セット90は刃物セット移動装
置80で加速され、製品と等速で走行する。そして、測
長が予め設定されている製品長さに達すると、切断機駆
動装置70が駆動されラム74が下降してノッカ93を
叩き、移動刃91を動かして製品を切断する。切断後、
刃物セット移動装置80は減速停止し、刃物セット90
を元の出発位置に切断サイクル以内に戻す。
【0039】このような多条走間切断機7によれば、刃
物が製品に対して常に直角方向で当接するので、従来に
おける切断面の直角度に関する問題点を解決することが
できる。
【0040】次に、刃物セット90の構成について説明
する。図38に示したように従来例における刃物はオー
プン刃であり、刃物の移動方向は製品の形状に係わらず
製品の流れ方向からみて垂直方向のみである。このよう
な刃物では山形鋼は良好な品質で切断出来るが他の溝形
鋼やH(I)形鋼は変形してしまうことは前述の通りで
ある。そこで、本実施の形態においては、クローズド
刃(孔形刃)を使用し、図3に示すように山形鋼(垂直
切断)と溝形鋼H(I)形鋼(斜断)で切断方向を合理
的方向に変え、各製品形状ごとに合理的で無理のない切
断を可能にしたものである。ここで合理的方向とは全切
断面に対し、平均的板厚(切断距離)が最少になる方向
である。
【0041】図4は刃物セット90を一部断面で示す側
面図、図5は正面図である。ここでは、3本の溝形鋼に
対する刃物セット90を例示している。図4、図5にお
いて、100は被切断材の溝形綱で、各溝形綱は通常の
姿勢でかつ平行に刃物セット90に挿入される。固定刃
92には、溝形鋼100の断面形状に合わせた孔形92
aが設けられている。移動刃91には、それぞれ固定刃
92の孔形92aと同形、同寸法の孔形91aを有し、
各移動刃91は左斜め下方向に移動できるようになって
いる。95はこれらの移動刃91の移動方向を規制する
ガイドブロックである。96は各移動刃91の下方に設
けられ、各移動刃91を復帰させるための復帰バネであ
る。
【0042】固定刃92は刃物セット90に固定され、
各移動刃91は固定刃92の前面において固定刃92に
それぞれ固定された複数のガイドブロック95の間を、
定められた方向に移動する。この移動はラム74による
ノッカ93の押し下げにより行われる。これによって、
3本の溝形鋼100を同時に斜断することができる。
【0043】このように本実施の形態1における刃物セ
ット90によれば、製品を通常の姿勢に保持したまま
で、夫々の面の平均的最小板厚で瞬時に切断することが
できる。したがって、従来例における図43に示すよう
なS字変形をおこすことがない。
【0044】次に、最終のn切において製品長にばらつ
きが出るという問題点を解決するために導入した入・出
側ピンチローラ5,11について説明する。まず、入側
誘導ピンチローラ5と出側誘導ピンチローラ11の配置
について図1に基づいて説明する。出側誘導ピンチロー
ラ11は入側誘導ピンチローラ5を尻抜けしたものをピ
ンチするのであるから、両者の間隔は狭いほどよいが、
両者の間に多条走間切断機7が設置されるので自ずから
限度がある。しかしながら、条鋼を常にピンチするとい
う条件を満足させるためには両者間の最大距離は切断さ
れる最短製品長さによって決定され、少なくともこれ以
下でなければならない言う絶対条件がある。
【0045】即ち製品長さをLとすれば、両者間の距離
はL−αで表される。ここでαは、条鋼の先端が出側誘
導ピンチローラ11の地点に到達した後に、出側誘導ピ
ンチローラ11の上ローラ11cが下降して条鋼を挟み
込むまでの間に製品が走る長さで定義されるものであ
る。一般的には最短製品長をLMIN とすると入、出側ピ
ンチローラー5,11間の距離はLMIN −(1.0 m乃至
1.4 m)以内となる。
【0046】次に、入・出側ピンチローラ5,11の構
成について説明する。図6は入側誘導ピンチローラ5の
説明図である。なお、出側誘導ピンチローラ11は入側
誘導ピンチローラ5と左右勝手が反対であるが、その他
の構成は入側誘導ピンチローラ5と同じである。入側誘
導ピンチローラ5は、前述したように2個の下ローラ5
a,5bと1個の上ローラ5cの3個のローラーにて構
成されており、上ローラー5cは使用時のみ下降して条
鋼を下ローラー5a,5bとの間で挟み付けるものであ
る。
【0047】下ローラ5a,5bは、条鋼が上流側の多
条矯正機1、下流側の多条走間切断機7及び切断機後面
ローラーテーブル13間を水平に走るレベルに設置され
ている。また、2個の下ローラ5a,5bはその間隔を
調整できるように構成されている。上ローラ5cは腕2
0の先端側に取り付けられており、腕20はその中間部
21にて固定側に回動可能に取り付けられている。23
は固定側に設置されると共に先端側が腕20に連結され
た伸縮可能な油圧アクチューターであり、この油圧アク
チューター23を駆動させることによって腕20が中間
部21を中心に回動し、これによって上ローラ5cが昇
降するようになっている。また、油圧アクチューター2
3の油圧を加減することによって上ローラ5cの圧下力
を調整することができ、製品サイズに合ったピンチカに
調整することができる。
【0048】25は圧下調整ストッパーであり、腕20
の基端側の回動を規制することによって上ローラ5cの
下降の限度位置を調整し、圧下量ΔHを任意に決定でき
る。ここで、圧下量ΔHは製品の種類毎に定まる値であ
り、多条の条鋼を全てしっかりと挟み付けるためには少
なくとも次の値以上でなければならない。すなわち、目
標とする製品厚みをtmmとし、許容される最大のロール
ギャップで圧延される製品の厚みをtmax mmとすると、
製品厚みtmmとtmax mmとの差Δt(tmax −t)以上
である必要がある。
【0049】しかしながら、圧下量ΔHで製品を挟み付
けたときに、製品に生ずる応力が降伏点を超えてしまう
と、製品に塑性歪みが生じてしまい製品適正を欠くこと
になる。したがって、圧下量ΔHを確保しつつ、製品に
生ずる応力が降伏点を超えないようにする必要がある。
この点、本実施の形態においては、下ローラ5a,5b
間の距離を調整することで、製品に生ずる応力が降伏点
を超えないように容易に調整できるのである。以上要す
るに、製品の種類毎に圧下量ΔHをストッパ25によっ
て設定すると共に、下ローラ5a,5b間の距離を所定
長さに設定しておけば、上ローラ5cの押圧力は圧下量
ΔHを確保できる値以上であればよく、微妙な圧力調整
は不要となるのである。
【0050】もっとも、圧下量ΔHを確保しつつ、製品
に生ずる応力が降伏点を超えないようにする方法として
は、下ローラ5a,5b間の距離を固定しておき、その
距離において、圧下量ΔHを確保できると共に降伏点を
超えない押圧力を測定しておき、上ローラ5cの押圧力
をこの測定値を超えないように調整するようにしてもよ
い。
【0051】以上のような構成の入側誘導ピンチローラ
5を使用することによって厚みが違う条鋼を同時に多数
挟み付けることができ、走行1m当り、大きくても1mm
以内の誤差に納まる略等速にて条鋼を送ることが可能と
なる。すなわち、2個の下ローラ5a,5b間に亘って
配置された条鋼を上ローラ5cによって圧下することに
よって、条鋼はある程度撓むことになり、たとえ多条の
各条鋼間に厚みの違いがあったとしても、全ての条鋼が
確実に挟み付けられることになるのである。
【0052】図7乃至図9は下ローラ5a,5bと上ロ
ーラ5cの配置関係の説明図である。図7は待機状態を
示しており、上ローラ5cは下ローラ5a,5bの上方
に配置されている。図8は上ローラ5cを下ローラ5
a,5bの中間に配置させて使用状態を示している。ま
た、図9は下ローラ5a,5bを図8の状態から移動さ
せることによって、上ローラ5cを下ローラ5a寄りに
配置した状態での使用状態を示している。このように、
上ローラ5cと下ローラ5a,5bの相対位置は任意に
変更することができ、条鋼の種類に応じた適切な挟み付
けが可能である。
【0053】次に、上記のような入・出側誘導ピンチロ
ーラ5,11を用いた条鋼の切断処理を、再び図1に基
づいて具体的に説明する。仮に、冷却床上の条鋼を製品
長Lの製品n本に切断するとして、図1における(a)
図は(n−2)切を、(b)図は(n−1)切を、
(c)図はn切をそれぞれ示している。また、製品長は
L、後端のクロップ長はlc である。(a)図に示す
(n−2)切の状態では、条鋼は多条矯正機1によって
拘束されて下流側に送り出され、多条走間切断機7で製
品長Lに切断され、残部の長さは2L+lc となる。
【0054】(b)図に示す(n−1)切の状態では、
条鋼はいまだ多条矯正機1によって拘束されており、多
条走間切断機7で切断後の残部長はL+lc となる。そ
の後、条鋼の後端はn切前に多条矯正機を尻抜けしてし
まうので、条鋼が多条矯正機1を尻抜けする前にまず入
側誘導ピンチローラー5で挟み付け、最初は多条矯正機
1と同期しつつ下流側に送り、条鋼が多条矯正機1を尻
抜けした後は入側誘導ピンチローラ5のみの拘束力にて
下流側に送る。このとき、入側誘導ピンチローラ5は図
6のように構成され、図8あるいは図9の状態で条鋼を
挟み込むので、たとえ多条の各条鋼間に厚みの違いがあ
ったとしても、全ての条鋼が確実に挟み付けられ、各条
鋼間の走行速度にずれが生ずることがない。
【0055】最終切製品(長さL+lc )の頭が出側誘
導ピンチローラ11を通過したら直ちに、これを出側誘
導ピンチローラ11によって挟み付ける。このとき、入
側・出側誘導ピンチローラ5,11の間隔が前述したよ
うに、L−α以内に設定されているので、出側ピンチロ
ーラー11が最終切製品の頭を挟み付けた後、入側誘導
ピンチローラー5を開放する際には入側誘導ピンチロー
ラ5の位置に、後端変形部は達しておらず、後端変形部
を入側誘導ピンチローラ5によって挟み付けることはな
く、変形した部分を挟み付けることによる悪影響を回避
することが出来る。
【0056】以上のように本実施の形態の入・出側誘導
ピンチローラ5,11を用いることにより、走行切断方
式において従来致命的であった最終切(n切)のばらつ
きを押さえ、製品長の精度を1切目からn−1切までと
同等の精度にアップすることが出来るのである。
【0057】次に、後面チルチングテーブル13の構成
について説明する。まず、後面チルチングテーブル13
を導入した趣旨を述べる。条鋼は出側誘導ピンチローラ
11でピンチされた状態で切断されるので、条鋼は切断
時において切断方向(移動刃の移動方向)と同じ方向に
切断部の移動量と同じ量だけ移動させる必要があり、こ
れを可能にするために切断に同期させて出側誘導ピンチ
ローラ11をチルチングさせる必要がある。そして、山
形鋼は垂直方向に、また溝形鋼やH(I)形鋼は斜め方
向に切断されるので、この切断方向に合わせて垂直方向
と斜め方向にチルチング方向を切り替えられるようにす
る必要がある。そこで、このような機能を有する後面チ
ルチングテーブル13を開発し、この上に出側誘導ピン
チローラ11を載せることで切断時に曲がりの生ずるの
を防止できるようにしたのである。
【0058】図10は本実施の形態に適用する後面チル
チングテーブルの側面図である。この後面チルチングテ
ーブル13は、テーブル29、テーブル29の基端側
(上流側)の下部に設けられてチルチングの方向を一定
の傾斜方向に案内する倣い装置34、同じく垂直方向に
案内する倣い装置60、テーブル29の基端側にテーブ
ル29と一体に設けられた出側誘導ピンチローラ11及
び出側誘導ピンチローラ11の下部に設置されたチルチ
ング用駆動装置40を主な構成としている。以下、各構
成の詳細について説明する。
【0059】図11は図10におけるC−C断面であり
チルチング用のピボット部を示している。図10及び図
11に基づいてチルチング用のピボット部について説明
する。図において、28は下部ベース、27は下部ベー
ス28に固定された軸受箱、26は軸受箱27内に設置
され、3次元方向に回動自在な自動調芯軸受である。そ
して自動調芯軸受26は軸30a及び軸受30bを介し
てテーブル29を回動自在に支持している。31は自動
調芯軸受26と同一断面でテーブル29の幅方向両側に
設けられ、テーブル29のピッチングに対する安定を図
るためのバランス用クッションである。
【0060】図12は図10におけるG−G矢視断面
図、図13は図10におけるH−H矢視断面図である。
まず、図10及び図12に基づいて倣い装置34の構成
について説明する。倣い装置34は、図12(a)に示
すように、テーブル29の下部に所定の角度に傾斜させ
て固定された傾斜レール35と、傾斜レール35の左右
に配置されて傾斜レール35を移動自在にガイドする4
個のガイドローラ37とを備えている。そして、ガイド
ローラ37はアクチュエータ38によって移動可能にな
っており、傾斜レール35と接触したり離脱したりでき
るようになっている。また、ガイドローラ37が傾斜レ
ール35に当接した状態で、その位置を固定するための
テーパーウェッジ式アクチュエータ39が設けられてい
る。
【0061】上記のように構成された倣い装置34にお
いては、ガイドローラ37を傾斜レール35に当接させ
ることによって、テーブル29を傾斜レール35の傾斜
方向に案内することができ、ガイドローラ37を傾斜レ
ール35から離脱させることによって、図12(b)に
示すように、傾斜レール35による規制を解除すること
ができる。
【0062】次に、図10及び図13に基づいて倣い装
置60の構成について説明する。倣い装置60は、図1
3(a)に示すように、テーブル29の下部に固定され
た垂直レール61と、垂直レール61の左右に配置され
て垂直レール61を移動自在にガイドする4個のガイド
ローラ63とを備えている。そして、ガイドローラ63
はアクチュエータ64によって移動可能になっており、
垂直レール61と接触したり離脱したりできるようにな
っている。
【0063】上記のように構成された倣い装置60にお
いては、ガイドローラ63を垂直レール61に当接させ
ることによって、図13(b)に示すように、テーブル
29を垂直レール61に沿って垂直方向に案内すること
ができ、また図13(a)に示すように、ガイドローラ
63を垂直レール61から離脱させることによって、垂
直レール61による規制を解除することができる。
【0064】図14は図10におけるE−E断面を示
し、チルチング用駆動装置40の要部を示している。ま
た、図15は図14におけるF−F矢視断面図である。
以下、図10、図14及び図15に基づいてチルチング
用駆動装置40の構成を説明する。図において、41は
偏心軸であり、これを回転させることによってテーブル
29を上下動させるものであるが、その偏心量は1回転
でテーブル29の下降量と切断時における形鋼が下降す
る量とが一致するように設定されている。偏心軸41は
両端の真円部を2個の軸受42を介してベースフレーム
43に固定されている。
【0065】また、偏心軸41における偏心部の両端に
は軸受46が組込まれていており、軸受46の上部には
スライダー47が設置されている。そしてこのスライダ
ー47はチルチングテーブルと一体に形成されたレール
48内に収納され、その上下方向の移動が拘束されてい
る。すなわち、テーブル29はスライダー47を介して
軸受46に上下方向の移動が拘束された状態で支持され
ると共に、テーブル29の幅方向(長手方向と直角方
向)には移動自在になっている。
【0066】偏心軸41はカップリング44を介して駆
動モーター45に連結されている。そして、駆動モータ
45は斜断機の切断サイクルと同期して駆動し、各サイ
クル毎に1回転しする。これによって、テーブル29は
後述の走行斜断機の刃物と同じタイミングで刃物の下降
量と同じ量だけ下降することになる。
【0067】以上のように構成された後面チルチングテ
ーブル13を用いて条鋼の走行斜断を行う場合の動作
を、図10乃至図15に基づいて説明する。なお、斜断
の場合には倣い装置34を機能させるために、図12
(a)に示すようにアクチュエータ38によってガイド
ローラ37を傾斜レール35に当接させると共に、図1
3(a)に示すようにアクチュエータ64によって垂直
レール61からガイドローラ63を離脱させておく。
【0068】逆に、垂直切断の場合には倣い装置60を
機能させる場合には、図13(b)に示すようにアクチ
ュエータ64によってガイドローラ63を垂直レール6
1に当接させると共に、図12(b)に示すようにアク
チュエータ38によって傾斜レール35からガイドロー
ラ37を離脱させておく。
【0069】走行切断の基本的な動作は前述の入・出側
誘導ピンチローラ5,11の項で説明したのと同様であ
り、条鋼が多条矯正機51を尻抜けする前に、まず入側
誘導ピンチローラ5で条鋼をピンチし、ピンチした状態
で多条矯正機51と同期させつつ下流側に送り、条鋼が
多条矯正機51を尻抜けした後は入側誘導ピンチローラ
5のみの拘束力にて下流側に送る。そして、最終切製品
(長さL+lc )の頭が出側誘導ピンチローラ11の位
置まで送られると直ちに、これを出側誘導ピンチローラ
11によってピンチする。
【0070】この状態で走行切断機7の移動刃91を移
動させて条鋼を切断すると同時に、チルチング用駆動装
置40を駆動させて移動刃91の動きに同期させて移動
刃91の移動量と同量だけテーブル29をチルチングさ
せる。これによって、条鋼は曲がりなど発生することな
く、また複数の各条鋼にずれが生ずることなく切断する
ことができるのである。このように、本実施の形態の後
面チルチングテーブルによれば、簡単な構造で斜断と垂
直切断とに適用できる後面チルチングテーブルが実現で
きる。
【0071】なお、上記の説明においては、図3に示す
ような移動刃91を斜め下方に移動させるいわゆるダウ
ンカットの場合について説明したが、本発明は移動刃9
1を斜め上方に移動させるいわゆるアップカットの場合
であっても適用できることは言うまでもない。なお、こ
の場合には、図14における偏心軸41を回転させるこ
とによってテーブル29を待機状態から一瞬上昇させて
待機状態に戻すようにすればよい。そのためには、図1
4における待機状態において、偏心軸41の偏心側を下
側に配置するようにすればよい。
【0072】実施の形態2.実施の形態2の内容を説明
する前に、本実施の形態2の趣旨について説明する。圧
延機で伸ばされた条鋼は圧延機の出側で冷却床長さに分
割される。圧延された条鋼の先後端は、図16及び図1
7(図16を矢視Aから見た側面図)に示すように通称
「ベロ」と呼ばれる突起状になってタレ気味になる。ま
た、中間の分割部では、図18乃至図20に示すように
(図19は図18を矢視Bから見た側面図、図20は図
18を矢視Cから見た図)、その切断面が拡がり気味で
(図20参照)かつ「バリ」と称する引っかかり(反
り)(図19参照)が出来る。この様に変形した端部を
有する複数の条鋼を、図21に示すように、複数本並べ
て同時に刃物セット90の孔形のなかに繰返し挿入しな
ければならない。そして、現在実用化されている公知技
術における被切断条鋼と孔形刃とのクリアランスC1
2 (図22参照)は非常に小さく、最も大きな場合で
も2mm程度である。
【0073】しかしながら、このような小さなクリアラ
ンスのままでは孔形と条鋼の先端にラッパ状の案内を付
けたとしても、条鋼の先端を孔形に挿入することは至難
であり、とても高生産性を要求する熱間条鋼圧延ライン
の実機として採用出来ない。そこで、発明者等はどの程
度のクリアランスであれば孔形への挿入をスムーズに行
い、効率的な生産が可能であるかを検証した結果、10
mm程度必要であることが分かった(図23参照 C3
4 =約10mm なお、図22の斜線部を切除してクリ
アランスを大きくしたものが図23である。)。ところ
が、10mm程度のクリヤランスのままの斜断を実行する
と、図24(a),(b)に示すように、平らな水平部
(ウェブ)が変形してしまい商品にならなくなってしま
うという問題がある。
【0074】そこで、この実施の形態2においては、条
鋼の先端の挿入が容易にできると共に、斜断時に条鋼に
変形が生じない刃物セットを提供するものである。図2
5は本実施の形態2の固定刃97の構成の説明図であ
る。図25においては説明を簡単にするために単一の孔
形を設けた固定刃を示しているが、実際には実施の形態
1で示したように複数の孔形が設けられている。以下、
図25に基づいて固定刃97の構成を説明する。
【0075】固定刃97は、第1固定刃97aと第2固
定刃97bとから構成され、第2固定刃97bは第1固
定刃97aに対して上下方向に移動可能に設置されてい
る。そして、第1固定刃97aと第2固定刃97bとの
対向部には孔形となる隙間が形成されている。また、第
2固定刃97bにはノッカ98が取り付けられ、ノッカ
98と第2固定刃97bとの間には押しつけバネ99が
設置されている。
【0076】上記のように構成された固定刃97の動作
を説明する。ノッカ98の上端をラム74で押しつける
ことによって、第2固定刃97bが下方に移動して第2
固定刃97bが条鋼100に当接し、条鋼を挟み付け
る。そして、ノッカ98がさらに下降すると押しつけバ
ネ99が縮み、第2固定刃97bがさらに条鋼100を
押しつけることになる。一方、ラム74がノッカ98か
ら離れると、第2固定刃97bは元の位置に復帰するよ
うに構成されている。
【0077】図26乃至図29は上記の固定刃97を用
いた刃物セット110の動作説明図である。なお、移動
刃91と固定刃97とは条鋼の走行方向に対して前後に
重なるように配置されているのであるが、図においては
説明を容易にするために移動刃91と固定刃97を左右
にならべて示してある。図において、H1 はラム74と
第2固定刃97bのノッカ98との間の距離、H2 はラ
ム74と移動刃91のノッカ93との間の距離であり、
1 <H2 の関係がある。また、移動刃91の孔形のク
リアランスは図23に示したのと同程度の大きさであ
り、条鋼100は容易に挿通できるようになっている。
【0078】以下、図26乃至図29に基づいて動作を
説明する。図26に示す状態は、条鋼100が通材さ
れ、いまだ切断動作が開始されていない状態である(工
程1)。次に、図27に示すように、測長が完了してラ
ム74が下降すると、第2固定刃97bのノッカ98が
ラム74に押されて第2固定刃97bが下降する。そし
て第2固定刃97bが条鋼100のウェブに当接し、条
鋼100は第2固定刃97bと第1固定刃97aに挟み
付けられる(工程2)。なお、この状態ではラム74と
移動刃91のノッカ93との間には隙間H2 ’があり、
移動刃91はまだ移動を開始していない。
【0079】次に、図28に示すようにラム74がさら
に下降すると、ラム74が移動刃91のノッカ93に当
接し、移動刃91は斜行を開始して移動刃91の孔形刃
が条鋼に当接し、条鋼100は斜め方向に押されること
になる。このため、条鋼100は移動刃91に押されて
水平方向に移動して、固定刃97との相対位置が図28
に示すように変化する(工程3)。このとき、第2固定
刃97bのノッカ98はラム74によってさらに下方に
押されるが、これによるノッカ98の下方への移動は押
しつけバネ99が押し縮められることによって吸収され
る。なお、このときの押しつけ力は押しつけバネ99を
調整することにより、調整することができる。
【0080】図28の状態において、条鋼100のウェ
ブと第1固定刃97aのX1 面及び第2固定刃97bの
2 面とのクリアランスはゼロとなっており、条鋼10
0のウェブが変形するのを防止できる。また、条鋼10
0のフランジと第1固定刃97aのY1 面、Y2 面及び
移動刃91のY3 面、Y4 面のクリアランスは、それぞ
れ2mm以下となっている。
【0081】次に、図29に示すようにラム74がさら
に下降すると、移動刃91は斜行して条鋼100を斜断
する(工程4)。なお、この際におけるノッカ98の下
方への移動が、押しつけバネ99によって吸収されるこ
とは図28の場合と同様である。斜断が完了した後は、
移動刃91及び第2固定刃97bは共に、図26の状態
に復帰する。
【0082】このように、本実施の形態2の刃物セット
によれば、条鋼を孔形に挿通するのが容易となると共
に、条鋼に変形を生ずることがなく斜断することができ
るのである。
【0083】実施の形態3.冷間成形される条鋼はコイ
ルから製造するので、図30に示すようにウェブの板厚
1 とフランジの板厚t2 は同じである。しかしなが
ら、熱間圧延で形成される条鋼はウェブの板厚t1 とフ
ランジの板厚t2 とが異なり、図31に示すように、t
1 <t2 となっている。このように板厚の異なるウェブ
とフランジから形成されている条鋼をその両面に対して
同じタイミングで斜断を開始すると図32に示す如くウ
ェブが弯曲する。
【0084】この弯曲はウェブ面とフランジ面の切断完
了時点のズレに起因する。この点を剪断抵抗と時間との
関係をグラフで示した図33に基づいて説明する。な
お、図33においては、剪断抵抗を縦軸に、時間を横軸
にそれぞれ取ってある。図33において、tw はウェブ
の破断に要する時間、tf はフランジの破断に要する時
間を示している。図33に示すように、ウェブ面とフラ
ンジ面を同時に切断開始すると、より厚みのあるフラン
ジの破断(実質切断完了)が時間tD だけ遅れる。この
ため、ウェブが拘束されない状態でフランジが剪断され
ることになり、このとき刃物からフランジに作用する力
によってウェブが弯曲するのである。換言すると時間t
D の間にウェブ面に接する移動刃が移動する分(量)変
形する。
【0085】そこで、本実施の形態3においては、ウェ
ブとフランジの破断のタイミングを合致させることによ
って、ウェブに曲がりが生ずるのを防止しようとするも
のである。すなわち、図34に示すようにウェブの切断
開始時点をフランジ切断開始時点よりts 時間だけずら
し、ウェブとフランジの破断時を一致させるようにした
のである。
【0086】図35は本実施の形態の移動孔形刃の説明
図であり、図35(a)が条鋼100を孔形刃に挿通し
切断動作前の状態を示し、図35(b)が条鋼100の
フランジ切断開始直前の状態を示している。図35に示
すように、フランジのクリヤランスC6 とウェブのクリ
ヤランスC5 はC6 <C5 の関係にあり、またフランジ
の切断開始点においてウェブにはC7 のクリヤランスが
ある。そして、このC7 はウェブとフランジの破断のタ
イミングを合致させるための時間差ts に相当するよう
に決定されている。
【0087】本実施の形態の時間差切断によれば、ウェ
ブとフランジの板厚が異なる熱間圧延で形成される条鋼
においても、ウェブに曲がりを生ずることなく斜断する
ことができ、バンドソーとフリクションソーの中間に位
置する良品の熱間圧延条鋼製品を形状に係わりなく安定
して製造できる。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明においては、矯正さ
れた複数の条鋼を、入出側誘導ピンチローラで挟み付
け、後面チルチングテーブルを刃物に同期させると共に
刃物の移動方向にチルチングさせて斜断するようにした
ので、切断面が変形することなく、また最終切の製品長
にばらつきが生ずることなく多条矯正・切断ができる。
【0089】また、所定距離離して配置された2個の第
1ローラと、該第1ローラの間に配置された1個の第2
ローラとを備え、前記第1ローラと前記第2ローラとに
よって条鋼を挟み付けるようにしたので、挟み付けられ
る複数の条鋼に厚みのばらつきがあっても、全ての条鋼
をしっかりと挟み付けることができる。このため、各条
鋼の搬送速度が一定となり、切断長のばらつきを小さく
抑えることができる。
【0090】さらに、2個の第1ローラ間の距離を調整
可能としたので、条鋼の種類に応じた適切な挟み付けが
可能となる。
【0091】また、入出側誘導ピンチローラの距離を、
製品長から、前記条鋼の先端が前記出側誘導ピンチロー
ラの位置に到達した後、該出側誘導ピンチローラが前記
条鋼の先端部を挟み付けるまでの間に前記条鋼が走行す
る距離を差し引いた長さよりも短く設定したので、製品
長に応じて、条鋼を上流側又は下流側のピンチローラで
必ず挟み付けることができる。
【0092】さらに、第2ローラの圧下量を規制するス
トッパを設けたので、第1ローラと第2ローラとによっ
て条鋼を挟み付ける際の圧下量を所定量に容易に規定す
ることができる。
【0093】また、少なくとも条鋼が矯正機を尻抜けす
る前に入側誘導ピンチローラで条鋼を挟み付けて多条走
間切断装置側に送り、条鋼の先端側が出側誘導ピンチロ
ーラの位置まで送られたときに出側誘導ピンチローラで
条鋼を挟み付けると共に入側誘導ピンチローラを解除す
るようにしたので、製品長に応じて条鋼を必ず入側又は
出側誘導ピンチローラで挟み付けることができると共
に、入側誘導ピンチローラが後端クロップを挟み付ける
のを防止でき、後端クロップを挟み付けることによる入
側誘導ピンチローラへの悪影響を防止できる。
【0094】さらに、後面チルチングテーブルのチルチ
ングの方向を多条走間切断装置の刃物の移動方向に合わ
せて規定できるようにしたので、山形鋼、溝形鋼、H形
鋼、軌条等の多種類の条鋼を各条鋼の形状に合った斜断
が可能になる。
【0095】また、固定刃は孔形を構成する少なくとも
2枚の刃からなると共に、これら2枚の刃は相対移動可
能に構成され、条鋼を該2枚の刃で挟み付けてから前記
移動刃による切断を行うようにしたので、孔形のクリア
ランスを大きく設定することが可能となり、多数の条鋼
を複数の孔形の挿通する作業が容易となり、効率的な多
条矯正・切断が可能となる。
【0096】さらに、孔形のクリアランスを条鋼の各部
の切断完了タイミングが同時となるように設定した時間
差切断なので、各部の厚みの異なる条鋼を曲がりを生ず
ることなく切断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の説明図であり、熱間
条鋼圧延ラインのインライン矯正・切断システムを示す
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の走行切断装置の説明
図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における切断方法の説
明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の刃物セットの説明図
である。
【図5】 本発明の実施の形態1の刃物セットの説明図
である。
【図6】 本発明の一実施の形態のピンチローラの説明
図である。
【図7】 本発明の一実施の形態のピンチローラの待機
状態の説明図である。
【図8】 本発明の一実施の形態のピンチローラの使用
状態の説明図である。
【図9】 本発明の一実施の形態のピンチローラの使用
状態の説明図である。
【図10】 本発明の一実施の形態の後面チルチングテ
ーブルの側面図である。
【図11】 図10のC−C断面図である。
【図12】 図10のG−G断面図である。
【図13】 図10のH−H断面図である。
【図14】 図10のE−E断面図である。
【図15】 図14のF−F断面図である。
【図16】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図17】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図18】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図19】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図20】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図21】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図22】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図23】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図24】 実施の形態2の課題を説明するための説明
図である。
【図25】 実施の形態2の固定刃の説明図である。
【図26】 実施の形態2の動作説明図である。
【図27】 実施の形態2の動作説明図である。
【図28】 実施の形態2の動作説明図である。
【図29】 実施の形態2の動作説明図である。
【図30】 実施の形態3の課題を説明するための説明
図である。
【図31】 実施の形態3の課題を説明するための説明
図である。
【図32】 実施の形態3の課題を説明するための説明
図である。
【図33】 実施の形態3の課題を説明するための説明
図である。
【図34】 実施の形態3の説明図である。
【図35】 実施の形態3の説明図である。
【図36】 一般的な条鋼圧延ラインのインライン矯正
・走行切断システムの概要を説明する説明図である。
【図37】 従来のインライン矯正・走行切断システム
の装置の説明図である。
【図38】 従来装置の刃物の説明図である。
【図39】 従来装置の刃物の説明図である。
【図40】 従来のインライン矯正走行切断システムの
装置の説明図である。
【図41】 従来の課題の説明図である。
【図42】 従来の課題の説明図である。
【図43】 従来の課題の説明図である。
【図44】 従来の課題の説明図である。
【符号の説明】
1 多条矯正機 5 入側誘導ピンチローラ 5a,5b 下ローラ 5c 上ローラ 7 多条走間切断機 11 出側誘導ピンチローラ 11a,11b 下ローラ 11c 上ローラ 13 後面チルチングテーブル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 条鋼を多条矯正する多条矯正装置と、 該多条矯正装置の下流側に設置されて、前記多条矯正装
    置で矯正された条鋼を挟み付けて下流側に誘導する入側
    誘導ピンチローラと、 該入側誘導ピンチローラの下流側に設置され、前記条鋼
    の断面形状に合わせた複数の孔形を有する固定刃及び移
    動刃とを備え、該移動刃を前記条鋼に対して斜め方向に
    移動させて前記条鋼を走間切断する多条走間切断装置
    と、 該多条走間切断装置の下流側に配置されて条鋼を挟み付
    ける出側誘導ピンチローラを有し、前記多条走間切断装
    置の刃物の動きに同期して該刃物の移動方向にチルチン
    グする後面チルチングテーブルとを備えたことを特徴と
    する条鋼圧延ラインにおける多条矯正・切断システム。
  2. 【請求項2】 前記入側誘導ピンチローラ及び前記出側
    誘導ピンチローラは、条鋼の流れ方向に所定距離離して
    配置された2個の第1ローラと、該第1ローラの間に配
    置された1個の第2ローラとを備え、 前記第1ローラと前記第2ローラとによって条鋼を挟み
    付けることを特徴とする請求項1記載の条鋼圧延ライン
    における多条矯正・切断システム。
  3. 【請求項3】 前記2個の第1ローラ間の距離を調整可
    能としたことを特徴とする請求項2記載の条鋼圧延ライ
    ンにおける多条矯正・切断システム。
  4. 【請求項4】 前記入側誘導ピンチローラと前記出側誘
    導ピンチローラとの距離を、製品長から、前記条鋼の先
    端が前記出側誘導ピンチローラの位置に到達した後、該
    出側誘導ピンチローラが前記条鋼の先端部を挟み付ける
    までの間に前記条鋼が走行する距離を差し引いた長さよ
    りも短く設定したことを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の条鋼圧延ラインにおける多条矯正・切断
    システム。
  5. 【請求項5】 前記第2ローラの圧下量を規制するスト
    ッパを設けたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれ
    かに記載の条鋼圧延ラインにおける多条矯正・切断シス
    テム。
  6. 【請求項6】 条鋼が前記多条矯正装置を尻抜けする前
    に前記入側誘導ピンチローラで条鋼を挟み付けて前記多
    条走間切断装置側に送り、前記条鋼の先端側が前記出側
    誘導ピンチローラの位置まで送られたときに該出側誘導
    ピンチローラで該条鋼を挟み付け、その後、前記入側誘
    導ピンチローラを解除するようにしたことを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の条鋼圧延ラインにお
    ける多条矯正・切断システム。
  7. 【請求項7】 前記後面チルチングテーブルは、前記多
    条走間切断装置の刃物の移動方向に合わせてチルチング
    の方向を規定できる複数のチルチング方向規定手段を備
    え、該複数のチルチング方向規定手段を刃物の移動方向
    に合わせて切り替えて使用できるようにしたことを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の条鋼圧延ライ
    ンにおける多条矯正・切断システム。
  8. 【請求項8】 前記固定刃は孔形を構成する少なくとも
    2枚の刃からなると共に、これら2枚の刃は相対移動可
    能に構成され、前記条鋼を該2枚の刃で挟み付けてから
    前記移動刃による切断を行うようにしたことを特徴とす
    る請求項1乃至7のいずれかに記載の条鋼圧延ラインに
    おける多条矯正・切断システム。
  9. 【請求項9】 前記孔形のクリアランスを、前記条鋼の
    各部の切断完了タイミングが同時となるように設定した
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の条
    鋼圧延ラインにおける多条矯正・切断システム。
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