JPH11226591A - 汚水処理施設の制御装置 - Google Patents

汚水処理施設の制御装置

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JPH11226591A
JPH11226591A JP10029686A JP2968698A JPH11226591A JP H11226591 A JPH11226591 A JP H11226591A JP 10029686 A JP10029686 A JP 10029686A JP 2968698 A JP2968698 A JP 2968698A JP H11226591 A JPH11226591 A JP H11226591A
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JP10029686A
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English (en)
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Ryoichi Hirashima
亮一 平島
Yutaka Nagano
裕 長野
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SANWA PLANT KOGYO KK
Sanwa Kogyo Co Ltd
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SANWA PLANT KOGYO KK
Sanwa Kogyo Co Ltd
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚水処理施設の回分槽の自動運転に用いる運
転パターンの選択が容易で、汚水処理施設の自動運転が
容易な制御装置を提供すること。 【解決手段】 汚水処理施設1の回分槽の運転パターン
が24時間を1単位として複数パターン設定されてお
り、これらの中から自動運転に用いる運転パターンをキ
ー51で選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回分式汚水処理法
により汚水処理を行う回分槽を備える汚水処理施設の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回分式の汚水処理法は、汚水処理施設を
コンパクトにすることができ、小規模の汚水処理事業に
対応できるため、現在下水道の普及が進んでいる濃漁村
等での汚水処理施設として多く採用されている。回分式
汚水処理施設における処理方法は、概略的には、まず流
入汚水から前処理設備等により砂等の比較的大きな固形
物を分離する。その後回分槽で汚水から汚泥を分離し、
分離された処理水を消毒した後放流する。また回分槽で
分離した汚泥は、濃縮脱水してケーキ状として搬出する
か、バキューム車にて場外搬出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】回分槽では、1つの槽
で曝気、沈殿、汚泥引抜き等の複数の処理からなる運転
パターンを実行して汚水から汚泥を分離しており、流入
汚水を適切に処理するには、流入水質に応じて運転パタ
ーンを適切に変更する必要があるが、従来の制御盤で
は、経過時間を計測するタイマと所定の運転内容を実行
するための指令信号を各機器に出力するシーケンサとを
用い、各槽の水位を検知する水位検知器等からの信号に
基づき処理施設を自動運転しているため、汚水処理時間
や回分槽の運転パターンを自動的に変更することができ
なかった。
【0004】そこで、処理時間や運転パターン等の運転
内容の変更を、常駐する技術者により、あるいは水位や
流量等をいわゆるセンサで検知し、各種センサから出力
される測定値に対応した電気信号を処理して運転パター
ンを自動的に選択する制御装置を用いて行っていた。
【0005】また、制御盤で表示される各槽についての
汚水流入量、水位及び水質の指標となる特定成分の量な
どの表示に基づき処理施設の状況を判断し、その判断に
基づき制御盤に多数設置されるレバーやスイッチ類を用
いて処理時間や回分槽の運転パターンを適切に変更する
ことは、専門の汚水処理技術者でなければ難しい。従っ
て、該技術者を確保できなければ汚水処理施設の管理は
極めて困難であるという問題点がある。
【0006】一方、制御装置によりセンサからの信号に
基づいて運転パターンを自動的に選択するには多数のセ
ンサを設置する必要があり、しかも各センサからの信号
を処理するコンピュータ等のハードウェア及び運転パタ
ーンを的確に選択するソフトウェアが必要である。従っ
て、ハード及びソフトの両面において高コストになり、
回分式の汚水処理法が多々採用されている小規模の汚水
処理施設への採用は難しい。また、流入水質やその変動
等は、地域、季節及び時間帯等の様々な要素に起因して
変動しており、これらの要素に的確に対応するソフトウ
ェアの開発をすることにも限界がある。
【0007】ところで、小規模の汚水処理施設では、都
市部等の大規模汚水処理施設と比較して地域住民の生活
習慣等のばらつきが小さいのではないかとの着眼の基
に、処理施設を容易に自動運転し得る制御装置の開発を
進めたところ、農漁村等において流入水量や水質の変動
に規則性があることを見出だした。更にその規則性が時
間帯と大きく関連していることを見出だした。
【0008】本願発明は、このような点に着目してなさ
れたものであり、回分槽における運転パターンを状況に
応じて選択することが容易であり、処理施設の自動運転
が容易な汚水処理制御装置を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、回分槽を備える汚水処理施設を所定の運
転内容で自動運転する制御部と、運転内容を記憶する記
憶手段と、運転内容の設定及び記憶手段への記憶に用い
る設定手段とを備える汚水処理施設の制御装置におい
て、前記設定手段により運転内容のうちの回分槽の運転
パターンを24時間を1単位として複数パターン設定可
能とし、これらの運転パターンから自動運転に用いる運
転パターンを選択手段により選択可能とした。
【0010】一般に回分式汚水処理施設では、一連の処
理工程を1つの回分槽当たり1日に最少1回、最大4回
まで行え、流入汚水量等の変動に応じて回分槽における
処理の運転パターンを変更している。従って、本発明の
ように、24時間を1単位として運転パターンを設定で
きれば、流入水質等の時間帯による変動に応じて運転パ
ターンを変更する必要がなくなるため、自動運転が容易
である。
【0011】ところで、従来の制御盤では、専門の汚水
処理技術者等でなければ、各レバーの調整やスイッチの
選択により設定される内容の相互関係が解らないため、
運転パターンの設定において、不必要な設備を作動させ
たり、処理内容を重複設定したりするなど、設定上の矛
盾が発生するおそれがある。
【0012】この点、本発明のように、設定手段を運転
内容を表示する表示手段と入力手段とで構成し、表示手
段に運転内容の設定時に表示する設定画面に、回分槽の
1単位分の運転パターンを表示可能なパターン表示部を
設け、入力手段によりパターン表示部に回分槽の1単位
分の任意の運転パターンを書き込みできるようにすれ
ば、運転パターンをその全体を認識しつつ設定できるた
め、上述のような設定上の矛盾の発生の回避が容易であ
る。
【0013】そして、表示手段により、全体監視画面を
表示して自動運転中の汚水処理施設における汚水処理状
態をリアルタイムで表示すれば、汚水処理施設全体にお
ける汚水処理状態の認識が容易である。また、表示手段
により回分槽監視画面を表示して自動運転中の回分槽の
運転パターンをはじめとする運転内容及び現状をリアル
タイムで表示すれば、回分槽の運転パターン全体の構成
及び現状の認識が容易である。従って、汚水処理技術に
ついての専門知識がなくても、全体監視画面や回分槽監
視画面の表示から処理施設の自動運転上の不具合等を認
識できる。更に、何れかの画面で汚水処理施設の状態を
認識しつつ回分槽監視画面に表示される運転内容を変更
でき、変更後の内容で自動運転できれば、汚水処理技術
についての専門知識がなくても、運転パターンをより現
状に適したものに変更することが可能である。
【0014】更に、表示手段により、各機器について自
動運転に使用し得る状態か否かを表示する運転可否表示
部と、選択手段で選択した運転内容で処理施設を自動運
転するときに使用される機器であることを知らせる使用
表示部とを備える機器設定表示画面を表示すれば、各機
器が自動運転に使用されているか否か、及び使用可能か
否か等の使用状態の認識が容易であるため、現状におい
て使用できない機器を用いる運転パターンを設定するよ
うな設定上の矛盾の回避が容易であり、汚水処理技術に
ついての専門知識がなくても、最適の運転パターンを設
定できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1は回分式汚水
処理施設(以下、処理施設とすることがある)である。ま
た、2は処理施設の運転の制御に用いる制御盤であり、
従来の制御盤に相当する手動制御ユニット2aと、自動運
転するための自動制御ユニット2bと、運転の手動、自動
を選択するためのセレクトユニット2cとを備える。
【0016】手動制御ユニット2aは、処理施設1の各機
器の運転方式の選択や出力調整等、手動運転に必要な図
示しない各種のレバーやスイッチを備える。セレクトユ
ニット2cは各機器毎のセレクトスイッチ(図示せず)を備
えており、機器毎に手動運転するか自動運転するかを選
択できる。また、自動制御ユニット2bは、図2に示すよ
うに、制御部であるCPUと、汚水処理施設1に用いる
運転内容を記憶する記憶手段であるメモリ21と、運転内
容等の表示手段であるモニタ22と、運転内容の設定時等
に用いる入力手段である、いわゆるタッチパネル23とを
備える。
【0017】タッチパネル23は、モニタ22の画面表面に
設けられており、タッチパネル23の表面に触れると、触
れた位置の画面表示キーを押したのと同様に機能する。
例えば図3に示す画面下部に表示される、「運転監視画
面」キー等のメニューキーを押すと、図8に示される流
れで対応画面が表示される。具体的には、「運転監視画
面」キーを押すと(S1)、「運転監視画面」30が表示され(S
2)、「工程画面」キーを押すと(S3)、「回分槽監視画面」40
(図4参照)が表示され(S4)、「設定画面」キーを押すと(S
5)、「自動工程設定画面」50(図5参照)が表示され(S6)、
「操作・故障」キーを押すと(S7)、「操作・故障状態表示
画面」70(図6参照)が表示される(S8)。なお「操作説明」
キーを押すと「操作説明画面」が表示され、「通常画面」キ
ーを押すと所定の「通常画面」が表示されるが、これらの
画面の説明は省略する。
【0018】メモリ21には自動運転のための運転内容
(以下、自動運転内容と記す)が記憶されている。自動運
転内容は、流入汚水量や水質等に応じて変更される処理
施設1の回分槽11a,11b(図3参照)の運転パターンや、運
転パターンに応じて動作パターンが変わる回分槽11a,11
b内の水中攪拌装置12a,12b等の機器の動作の設定であ
る。自動運転内容は、メモリ21に複数登録されており、
状況に応じて選択される。選択は、次に説明する「自動
工程設定画面」50(図5参照)で行う。なお、流入汚水量
や水質等に応じて変更する必要のない設定は手動運転ユ
ニット2aで行う。
【0019】「自動工程設定画面」50は、図5に示すよう
に、画面右上部に「設定・ロック」キーを備える。「設定
・ロック」キーは、キー操作が不能なキーロック状態及
びキー操作が可能なロック解除状態にするためのキーで
ある。これにより不注意等で画面に触れた場合の設定変
更が防止される。なお、このキーはメモリ21の記憶内容
を、画面表示の内容に更新するときにも用いられる。ま
た、画面50の左上部には、左右1対の矢印キー51a,51b
からなる「パターン選択」キー51と、パターン番号を表示
するパターン番号表示部52とがある。矢印キー51a,51b
を押すと、既登録の自動運転内容が選択され、順次表示
される。図5にはパターン番号が「1」のものが表示され
ている。なお「パターン選択」キー51はロック状態でも機
能する。
【0020】自動運転内容のうち、運転パターンは画面
上部のパターン表示部53に、その他の内容はその下の機
器設定表示部54に表示される。パターン表示部53は、回
分槽11a,11bの24時間(1単位)の運転パターンを表示
しており、1時間単位で各時間帯の処理内容を表示する
24個の表示枠53aを備える。各表示枠53aは、上半分で
第1回分槽11aの処理内容を示し、下半分で第2回分槽1
1bの処理内容を示す。処理内容を記号で示し、各記号毎
に表示位置(高さ)を定めたため、記号の種類と位置か
ら、各時間帯の処理内容を瞬時に誤りなく認識できる。
各記号の表示位置と処理内容(流入、曝気、沈殿及び排
水)との対応は図7に示す。なお、図5に表示の運転パ
ターンによれば、第1回分槽11aには0時から12時ま
で汚水が流入し、その後16時30分から21時まで曝
気処理、21時から22時まで沈殿処理が行われ、22
時から24時に排水される。第2回分槽11bでは、同じ
運転パターンによる処理が12時間ずれて実行される。
各表示枠53aの下に備わる枠53bは、その点灯により、そ
の上の枠53a内の処理が行われていることを示す。
【0021】機器設定表示部54は、左側から「休槽」「流
入」「攪ハン」「曝気」「散水」及び「引抜」の各キーを備え
る。「休槽」は不使用回分槽を示しており、その下の「1」
キーの点灯は第1回分槽の不使用を、「2」キーの点灯は
第2回分槽の不使用を示す。
【0022】「流入」は流入処理を示し、その下の「曝」キ
ーの点灯は流入処理で曝気・攪拌することを、「攪」キー
の点灯は攪拌のみ行うことを示す。「攪ハン」は流入処理
での攪拌方式を示し、その下の「連」キーの点灯は連続攪
拌方式を、「間」キーの点灯は間欠攪拌方式を示す。なお
「間」キーの下の表示部には間欠時の運転時間と停止時間
との比率を表示する。「曝気」は曝気処理での曝気方式を
示し、その下の「連」キーの点灯は連続曝気を、「間」キー
の点灯は間欠曝気を示す。なお「連」「間」キーの下の表示
部は間欠時の運転−停止時間の比率を示す。「散水」は散
水処理を示し、その下の「前」キーの点灯は排水処理の前
半で行うことを、「後」キーの点灯は排水処理の後半で行
うことを示す。「前」「後」キーの下の表示部は散水時間を
示す。「引抜」は汚泥引抜開始条件を示し、その下の「計」
キーの点灯は界面計からの信号に基づくことを、「T」キ
ーの点灯はタイマからの信号に基づくことを示す。なお
「界」「T」キーの下の表示部は引抜運転時間を示す。画面
50の右下部には「決定」キーがあり、各項目の設定内容を
変更した場合、該「決定」キーを押して変更後の内容を確
定する。該「決定」キーは、ロック状態でも機能する。
【0023】「自動工程設定画面」50での操作の流れは、
図9に示されており、所定のキー選択手段)で運転パタ
ーンを選択できる。具体的には、キーロック状態のまま
(S11,S12)、「パターン選択キー」51でパターン番号を選
択し(S13)、「決定」キーを押す(S14)。すると番号に対応
する自動運転内容がメモリ21から読取られ(S15)、画面
に表示され(S16)、キー操作待ちの状態になる。
【0024】表示内容を変更する場合は、まず「設定・
ロック」キーを押し(S12)、キーロックを解除し(S17)、
変更操作を行う(S18)。具体的には、例えば流入処理で
の曝気・攪拌方式を変更する場合は、まず「流入」キーを
押して消灯状態にし(S19)、曝気・攪拌を行う場合は
「曝」キーを押して点灯させ(S20)、攪拌だけを行う場合
は「攪」キーを押して点灯させる(S21)。その後「決定」キ
ーを押すと(S22)、「流入」キーが点灯して設定変更が確
定する。他の項目についても同様であり、その説明を省
略する。新規設定の場合は全表示内容について設定を行
う。なお、曝気処理の間欠比設定(S25)は、予め用意さ
れた比率の1つを図5の画面右下の矢印キー55a,55bで
選択して行う。散水時間や汚泥引抜運転時間のタイマー
設定(S26,S27)は、矢印キー55a,55bで数値を増減させて
行う。
【0025】また、画面50の左下部には、「工程」キー
と、パターン選択部56と、「時刻」キー57とがある。「時
刻」キー57は左右1対の矢印キー57a,57bからなり、矢印
キー57a,57bを押すとパターン表示部53の各時間帯の中
間上部にある下向き三角印の点滅位置を移動させること
ができる。
【0026】各時間帯の処理内容を変更する場合は、設
定変更操作(S18)において「工程」キーを押して消灯状態
にし(S31)、「時刻」キー57で時間帯を選択し(S32)、パタ
ーン選択部56で所定の処理内容を表すパターン(記号)を
選択し(S33)、その後「決定」キーを押す(S22)。すると選
択したパターンが選択した時間帯に転記される。なお、
本実施形態では、処理内容を30分単位で特定した複数
のパターンを選択肢として用意して、設定作業の便宜を
図ったが、必要に応じてパターンを作るようにしてもよ
い。
【0027】設定変更操作(S18)のキー操作待ちの状態
で「設定・ロック」キーが押されると(S34)、「S17」からき
た場合なので、変更後の内容がメモリ21に収納され(S3
5)、表示のパターン番号に対応する自動運転内容が更新
される。なお、新規パターン番号を指定して、表示運転
内容をメモリ21に登録してもよい。その後、「設定・ロ
ック」キーが点灯され、キーロック状態になる(S36)。
【0028】以上、「自動工程設定画面」50での操作を説
明した。このように運転パターンを24時間を単位で設
定すれば、時間帯に起因する流入水質等の変動を考慮し
て運転パターンを設定でき、1日の時間帯に応じて運転
パターンの設定を変更する必要がなくなる。また、流入
水質等の地域や季節に起因する変化は時間帯に起因する
変動より緩やかであるため、季節変動等により水質等の
条件が一定幅以上変化するまでの期間、運転パターンを
変更することなく自動運転できる。従って、処理施設に
流入する汚水の水質の特性等に合った運転パターンをい
くつかメモリに登録しておけば、所定期間が経過する毎
に運転パターンを選択するだけで、汚水処理についての
専門知識がない者でも適切に自動運転内容を設定でき
る。
【0029】また、運転パターン全体をパターン表示部
53に表示したので、設定変更作業を、パターン全体を認
識しつつできる。処理内容の表示が記号化され、記号表
示位置が記号毎に特定され、さらに画面への記入形式で
処理内容を変更できるので、変更後の運転パターンに設
定上の矛盾が発生することを容易に回避できる。
【0030】処理施設1を自動運転する場合は、図4に
示す「回分槽監視画面」40を表示する。該画面40には図5
と同じ運転パターンが表示される。また該画面40は、
「自動工程設定画面」50と同様、左右1対の矢印キー51a,
51bからなる「パターン選択」キー51、パターン番号表示
部52及びパターン表示部53と、画面右上の「設定・ロッ
ク」キーと、右下の「決定」キーとを備える。
【0031】「回分槽監視画面」40では、図10に示すよ
うに、キーロック状態(S41)で「設定・ロック」キーが押
されると(S42)、ロックが解除され(S43,S44)、この状態
で「パターン番号選択」キー51を押すとパターン番号を選
択できる(S45)。その後の流れ(S46〜S48)は「自動工程設
定画面」50での操作(S14〜S16)と同様であり、説明を省
略する。また「回分槽監視画面」40は、各設定項目に対応
する「工程」「休槽」「流入」「攪ハン」「曝気」「散水」「引抜」と
表示されるキーを備えるが、「工程」キー以外は「自動工
程設定画面」50の同様のキーと同じである。すなわち、
操作可能な状態で(S44)、設定変更項目のキーが押され
ると、同様の操作(S18)で設定変更できる。
【0032】「工程」キーは、運転パターン全体の時間帯
のシフトに用いられる。「工程」キーの下側には、左右一
組の矢印キーからなるシフトキー41a,41bがあり、画面
右下の「決定」キーの上には矢印キー55a,55bがある。シ
フトキー41a,41bを押すと運転パターン全体が1分シフ
トし、矢印キー55a,55bを押すと30分シフトする。従
って、運転パターンをシフトさせる場合は、キー操作可
能な状態で(S44)、「工程」キーを押して消灯させ(S49)、
シフトキー41a,41bを押したり(S50,S51)、矢印キー55a,
55bを押したりして(S52,S53)、シフト時間を決め、「決
定」キーを押して確定する(S54)。確定すると、キー操作
待ちの状態になる。
【0033】なお、「回分槽監視画面」40での設定変更
は、そのとき限り有効な設定であり、その後に改めて同
じパターン番号の運転パターンを表示させると、「回分
槽監視画面」40上での設定変更前の運転パターンが表示
される。
【0034】また「回分槽監視画面」40には、画面左下部
に「自動運転」「停止」「再起」及び丸と上向き矢印とからな
る印(以下、丸矢印)の各キーがあり、これらのキーで
自動運転の開始、停止等を行う。具体的には、次の自動
運転開始操作(S61)を行う。まず「回分槽監視画面」40
に、用いる運転パターンを表示した状態で「自動運転」キ
ーを押し、点滅し始めた丸矢印キーを押して点灯させ
る。これにより自動運転状態になる(S62)。この状態で
消灯状態の「停止」キーを押して点灯させると(S63)、一
時停止する(S64)。機器の故障を自動検知して自動運転
条件が不成立になった場合も(S65)一時停止する。条件
を成立させれば、「再起」キーを押すことで再起動する(S
66)。
【0035】自動運転を終了(S68)する場合は、自動運
転終了操作を行う(S67)。具体的には、自動運転中で点
灯中の丸矢印キーを押して消灯させ、続いて「自動運転」
キーを押して消灯させる。なお「1槽」キー及び「2槽」キ
ーは、その点灯により、一時停止時に各回分槽11a,11b
内に流入汚水が存在していたことを表示する、流入記憶
手段である。本実施形態では、流入処理開始から所定時
間(例えば2時間)以上経過しており、かつ排水処理工程
完了前に一時停止したときに点灯する。また「経過時間」
との表示の右側の時間表示欄は、運転パターンの所定の
起点(例えば流入処理開始時)からの経過時間を表示す
る。
【0036】ところで、自動運転する場合は、予め、図
6に示す「操作・故障状態表示画面」70で、各機器の状態
を確認するのが望ましい。該画面70は、処理施設の機器
の状態を表示しており、自動運転で使用可能か否かなど
の状態を確認できる。
【0037】「操作・故障状態表示画面」70は、例えば画
面左上部で、汚水流入弁(No.1)13a(図3参照)の状態を
表示する。該表示部分は、左端の五角形のランプ部71
と、「汚水流入MV No.1」と記載された機器名表示部72
と、「自動運転可」と表示される自動運転可否表示部73と
で構成される。ランプ部71は、その点灯により、自動運
転に用いられることを表示する。機器名表示部72は、対
応機器が動作中であることをその点灯により表示する。
自動運転可否表示部73は、対応機器が自動運転可能であ
ることをその点灯により表示する。具体的には、第1汚
水流入弁13aが故障しておらず、且つ制御盤2の第1汚水
流入弁13aに対応する図示しないセレクトスイッチで「自
動運転」が選択されているときに点灯する。なお「リセッ
ト」キーを押すと、第1回分槽11aの流入記憶がリセット
される。
【0038】第1上澄水排水装置(上澄排出No.1)14a(図
3参照)の状態の表示部分には、「上限」との表示部74
と、「上」「下」との表示部75a,75bとがある。「上限」はそ
の点灯により、第1回分槽11aの上限で排水される状態
を表示する。また「上」「下」は、それぞれその点灯によ
り、自動運転の一時停止が第1回分槽11aの水位上昇時
又は下降時に生じたことを表示する。更に、第1回分槽
ブロワ(回分槽ブロワNo.1)15a(図3参照)の状態の表示
部分には「INV」との表示部76があり、その点灯によりイ
ンバータが動作可能であることを表示する。また「INV不
使用」との表示部77があり、その点灯によりインバータ
の停止を表示する。なお、その他の部分は、同様の構成
なので、その説明は省略する。なお、「回分槽1 OK」及
び「回分槽2 OK」は、各回分槽について自動運転条件が
成立しているか否かを、その点灯により表示する。
【0039】また「操作・故障状態表示画面」70の右下部
には「設定・ロック」キー、「変更」キー、対象機器選択の
ための「上」「下」一組の矢印キー78a,78bがあり、「設定ロ
ック」キーを押して消灯させるとキーロックが解除され
る。この状態で矢印キー78a,78bを押して対象機器を選
択する。機器を選択すると、対応するランプ部71が点滅
するので、その状態で「変更」キーを押して点灯させると
自動運転で用いる設定に、逆に消灯させると自動運転で
用いない設定になる。
【0040】自動運転状態で、画面下部のメニューの
「運転監視画面」を押すと、図3に示す、施設全体の監視
に用いられる「運転監視画面」30が表示される。該画面30
には、処理施設を構成する回分槽11a,11bなどの槽や「操
作・故障状態表示画面」70に状態が表示される水中攪拌
装置12a,12b等の機器が表示されており、画面30を見る
ことで、各槽の水位や各種機器が正常に運転されている
か否か等、施設全体をリアルタイムで監視できる。
【0041】従来の制御盤では、各槽の水位や配管流量
を表示する各種の計器の表示等から処理施設の状況(例
えば不具合が生じているか否か)を判断する必要があ
り、該判断に基づき制御盤で運転パターン等の設定を変
更することになるため、各種の計器の表示から状況判断
できなければ設定変更等を行えなかったが、本実施形態
の制御盤2つまり制御装置は「運転監視画面」30を備えて
いるので、該画面30により処理施設全体の状況を視覚的
に容易に認識でき、しかも各設備の状況を関連する設備
の状況との関係で相対的に認識できるため、これらの認
識に基づき設定変更等が必要か否か判断できる。従っ
て、計器の表示に基づき状況判断をするときに必要な知
識を備える専門技術者でなくても、流入汚水量や水質の
変化を、設定変更等により適切かつ迅速に対応できる。
【0042】また回分槽11a,11bの状態は、「回分槽監視
画面」40にリアルタイムで詳細に表示されるため、該画
面40に基づき容易に不具合等を認識できる。つまり、不
具合等を認識するのに、計器の表示から設備状態を推測
する技術等、汚水処理技術についての高度な専門知識は
必ずしも必要ない。
【0043】認識した不具合に基づき運転パターンなど
の自動運転内容を変更する場合、緊急を要する場合は自
動運転を一時停止させて、また緊急を要しなければ自動
運転しながら、「回分槽監視画面」40を用いて運転パター
ン等の自動運転内容の設定を変更して、実際の運転に反
映させることができる。このとき画面上で自動運転内容
全体を認識しつつ変更操作できるので、自動運転内容
を、矛盾が生じないように変更できる。特に、回分槽11
a,11bの運転パターンの変更は、変更する表示枠53a内に
新たな処理内容に対応した記号から構成されるパターン
を記入する形式で行うため、矛盾のない運転パターンを
容易に設定できる。さらに「操作・故障状態表示画面」70
で各機器が使用可能か否か等の状態を認識できるので、
故障等で使用できない機器を使用する運転パターンを設
定するなどの矛盾を事前に回避でき、その時点の施設状
態における最適の運転条件を迅速に設定できる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、専門技術
者でなくても、汚水処理施設の自動運転に用いる運転内
容を、状況に応じて容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 汚水処理施設の制御盤の構成を示すブロック
【図2】 自動制御ユニットの構成を示すブロック図
【図3】 「運転監視画面」を示す図
【図4】 「回分槽監視画面」を示す図
【図5】 「自動工程設定画面」を示す図
【図6】 「操作・故障状態表示画面」を示す図
【図7】 表示枠に表示される記号と処理との対応関係
を示す拡大図
【図8】 メニュー操作の流れを示すフローチャート
【図9】 「自動工程設定画面」での操作の流れを示すフ
ローチャート
【図10】 「回分槽監視画面」での操作の流れを示すフ
ローチャート
【符号の説明】
1 汚水処理施設 2 制御盤 2a 手動制御ユニット 2b 自動制御ユニット 2c セレクトユニット 11a,11b 回分槽 CPU 制御部 21 メモリ(記憶手段) 22 モニタ(表示手段) 23 タッチパネル(入力手段) 51 「パターン選択」キー(選択手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回分槽を備える汚水処理施設を所定の運
    転内容で自動運転する制御部と、運転内容を記憶する記
    憶手段と、運転内容の設定及び記憶手段への記憶に用い
    る設定手段とを備える汚水処理施設の制御装置におい
    て、前記設定手段により運転内容のうちの回分槽の運転
    パターンを24時間を1単位として複数パターン設定可
    能とし、これらの運転パターンから自動運転に用いる運
    転パターンを選択手段により選択可能としたことを特徴
    とする汚水処理制御装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、運転内容を表示する表
    示手段と入力手段とから構成されており、運転内容の設
    定時に表示手段に表示する設定画面に、回分槽の1単位
    分の運転パターンを表示可能なパターン表示部を設け、
    入力手段によりパターン表示部に回分槽の1単位分の任
    意の運転パターンを書き込み可能とすることを特徴とす
    る請求項1に記載の汚水処理制御装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段により、自動運転中の汚水
    処理施設における汚水処理状態をリアルタイムで表示す
    る全体監視画面と、自動運転中の回分槽の運転パターン
    をはじめとする運転内容及び現状をリアルタイムで表示
    する回分槽監視画面とを表示できるようにし、前記入力
    手段により回分槽監視画面に表示された運転内容の変更
    が可能であり、変更後の運転内容での自動運転が可能で
    あることを特徴とする請求項2に記載の汚水処理制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段により、各機器について自
    動運転に使用し得る状態か否かを表示する運転可否表示
    部と、選択手段で選択した運転内容で処理施設を自動運
    転するときに使用される機器であることを知らせる使用
    表示部とを備える機器設定表示画面を表示できるように
    し、前記入力手段により、機器設定表示画面に表示され
    る表示内容を変更して自動運転の運転内容を変更できる
    ようにしたことを特徴とする請求項2乃至請求項4に記
    載の汚水処理制御装置。
JP10029686A 1998-02-12 1998-02-12 汚水処理施設の制御装置 Withdrawn JPH11226591A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111065A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 巴工業株式会社 Ai制御方式の遠心分離装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111065A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 巴工業株式会社 Ai制御方式の遠心分離装置
JP2021184992A (ja) * 2017-01-11 2021-12-09 巴工業株式会社 Ai制御方式の遠心分離装置

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