JPH11226484A - 複層塗膜形成法 - Google Patents

複層塗膜形成法

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JPH11226484A
JPH11226484A JP3822398A JP3822398A JPH11226484A JP H11226484 A JPH11226484 A JP H11226484A JP 3822398 A JP3822398 A JP 3822398A JP 3822398 A JP3822398 A JP 3822398A JP H11226484 A JPH11226484 A JP H11226484A
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JP
Japan
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film
metallic
coating material
coating
paint
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Application number
JP3822398A
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English (en)
Inventor
Masuji Tsuda
益二 津田
Tsuneo Kato
恒雄 加藤
Masayuki Kagamiyama
真行 鏡山
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色塗料およびメタリック塗料を塗装し加熱
硬化後、塗装工程中にメタリック塗面に付着したゴミや
ブツなどを研磨除去しても、研磨していない部分との色
調に差異がなく、仕上り外観を低下させない方法に関す
る。 【構成】 被塗物に着色塗料(A)を塗装し、ついでそ
の塗面に、メタリック顔料を樹脂固形分100重量部あ
たり0.01〜1重量部含有せしめたメタリック塗料
(B)を塗装することを特徴とする複層塗膜形成法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着色塗料およびメタ
リック塗料を塗装してなる複層上塗り塗膜のミガキ補修
性を改良する方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】乗用車などの自動車外板部
に、着色塗料およびメタリック塗料を順次塗装し、つい
で加熱硬化して複層上塗り塗膜を形成することはすでに
公知である。しかしながら、加熱硬化後、塗装工程中に
メタリック塗面に付着したゴミやブツなどを除去するた
めに、その部分のみをサンドペ−パなどで研磨し除去す
ることが多く行われているが、研磨した部分とそうでな
い部分とで色調が異なり、仕上り外観を低下する原因と
なっている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色塗料およ
びメタリック塗料を塗装し加熱硬化後、塗装工程中にメ
タリック塗面に付着したゴミやブツなどを研磨除去して
も、研磨していない部分との色調に差異がなく、仕上り
外観を低下させない方法に関する。
【0004】すなわち本発明は、被塗物に着色塗料
(A)を塗装し、ついで該塗面に、メタリック顔料を樹
脂固形分100重量部あたり0.01〜1重量部含有せ
しめたメタリック塗料(B)を塗装することを特徴とす
る複層塗膜形成法に関する。
【0005】以下に、本発明についてさらに詳細に説明
する。
【0006】本発明において、被塗物は特に限定されな
いが、例えば乗用車、バス、トラック、オ−トバイなど
の自動車外板部が特に好適である。外板部として、ボン
ネット、フェンダ−、ドア−、シルアウタ−、バンパ
−、トランクリッドパネル、ル−フ、ピラ−などがあげ
られる。これらの素材として、鉄などを含む金属製やポ
リオレフィンやポリウレタンなどのプラスチック製、ま
たはこれらを合体させたものなどがあげられる。
【0007】着色塗料(A)は、これらの被塗物に下記
メタリック塗料(B)との複層塗膜により色彩的意匠性
を付与するためのものであり、その単独塗膜は隠蔽性が
すぐれ、該塗膜を透して被塗面の色調を目視することが
できない塗膜を形成する塗料であることが好ましい。具
体的には、着色塗料(A)の下地色隠蔽膜厚は、硬化塗
膜を基準に10〜40μm、特に15〜25μmの範囲
内が好ましい。
【0008】着色塗料(A)は、基体樹脂、架橋剤およ
び着色顔料を溶剤に溶解もしくは分散せしめることによ
り調製できる。基体樹脂としては水酸基などの架橋性官
能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタ
ン樹脂などが、架橋剤としてアルキルエ−テル化したメ
ラミン樹脂や尿素樹脂、さらにブロックポリイソシアネ
−ト化合物などがそれぞれあげられる。
【0009】着色顔料として、例えば、酸化チタン、亜
鉛華、カ−ボンブラック、カドミウムレッド、モリブデ
ンレッド、クロムエロ−、酸化クロム、プルシアンブル
−、コバルトブル−、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、
キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレン系顔
料、ペリレン顔料などの無機系もしくは有機系のソリッ
ドカラ−顔料、およびりん片状のアルミニウム、雲母、
金属酸化物で表面被覆した雲母、雲母状酸化鉄などのメ
タリック顔料などが使用できる。つまり、着色塗料
(A)は、これらの着色顔料を配合したソリッドカラ−
塗料およびメタリック塗料のいずれでもさしつかえな
い。
【0010】溶剤としては有機溶剤や水が使用でき、こ
のうち有機溶剤として、炭化水素系、エステル系、エ−
テル系、アルコ−ル系、ケトン系などの通常の塗料用溶
剤が使用できる。
【0011】本発明では、着色塗料(A)を上記の被塗
物に直接塗装することは可能であるが、これらの被塗物
にそれ自体既知の下塗塗料や中塗り塗料(省略可能)を
あらかじめ塗装しておくことが好ましい。
【0012】着色塗料(A)は、その粘度を10〜20
秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調整し、エアレスス
プレ−、エアスプレ−、静電方式などにより、硬化塗膜
で10〜40μm、特に15〜25μmの膜厚に塗装
し、下地色を隠蔽することが適している。その後、着色
塗料(A)の塗膜を必要により室温〜100℃で放置し
てから、もしくは120〜160℃で10〜40分間加
熱して硬化せしめてからメタリック塗料(B)を塗装す
る。
【0013】メタリック塗料(B)はメタリック顔料を
樹脂固形分100重量部あたり0.01〜1重量部含有
せしめたメタリック塗料であり、しかも着色塗料(A)
の塗面に塗装するもので、その単独塗膜は金属光沢を有
し、下層に隣接する着色塗料(A)の塗膜を透視するこ
とができ、両塗膜が相俟って意匠性にすぐれた複層塗膜
を形成する。
【0014】メタリック塗料(B)は、基体樹脂、架橋
剤およびメタリック顔料を溶剤に溶解もしくは分散せし
めることにより調製できる。基体樹脂としては水酸基な
どの架橋性官能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、ウレタン樹脂などが、架橋剤としてアルキルエ−
テル化したメラミン樹脂や尿素樹脂、さらにブロックポ
リイソシアネ−ト化合物などがそれぞれあげられる。
【0015】メタリック顔料は塗膜に金属感を与えるも
ので、例えば、アルミニウム、ステンレス、銅、ニッケ
ルなどのりん片状金属があげられる。
【0016】これらのメタリック顔料の配合量は、着色
塗料(B)中の樹脂固形分100重量部あたり0.01
〜1重量部であって、この範囲から逸脱すると本発明の
目的が達成できない。
【0017】溶剤としては有機溶剤や水が使用でき、こ
のうち有機溶剤として、炭化水素系、エステル系、エ−
テル系、アルコ−ル系、ケトン系などの通常の塗料用溶
剤が使用できる。
【0018】本発明では、メタリック塗料(B)の粘度
を10〜20秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調整
し、エアレススプレ−、エアスプレ−、静電方式などに
より、着色塗料(A)の硬化もしくは未硬化の塗面に、
硬化塗膜を基準に10〜50μm、特に20〜40μm
の範囲内の膜厚になるように塗装することが適してい
る。その後、必要により室温〜100℃で放置してか
ら、120〜160℃で10〜40分間加熱して硬化せ
しめることにより本発明の方法が達成される。
【0019】本発明において、メタリック塗料(B)の
硬化もしくは未硬化の塗面に無色透明の塗膜を形成する
クリヤ塗料を塗装することも可能である。
【0020】クリヤ塗料として、水酸基などの架橋性官
能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキ
ド樹脂などの基体樹脂と、エ−テルメラミン樹脂や(ブ
ロック)ポリイソシアネ−ト化合物などの架橋剤を有機
溶剤および(または)水などに溶解もしくは分散させた
それ自体既知の塗料が使用できる。
【0021】
【本発明の効果】着色塗料およびメタリック塗料を塗装
してなる複層上塗り塗膜において、メタリック顔料を樹
脂固形分100重量部あたり0.01〜1重量部含有せ
しめたメタリック塗料を使用することにより、該メタリ
ック塗膜面に付着したゴミやブツなどを除去するために
その部分をサンドペ−パなどで研磨しても、その部分の
外観は研磨しない他の部分と比べて差異が殆どなく、仕
上り外観の低下が認められなかった。
【0022】以下に、本発明に関する実施例および比較
例について説明する。部および%は原則として重量に基
づく。
【0023】1.試 料 1)被塗物 アミン変性エポキシ樹脂系カチオン電着塗料およびポリ
エステル樹脂・メラミン樹脂系中塗塗料を塗装し加熱硬
化した鋼板。
【0024】2)着色塗料(A) a:水酸基含有アクリル樹脂、ブチル化メラミン樹脂、
着色顔料(カ−ボンブラック)を有機溶剤(炭化水素系
およびエ−テル系)に混合してなるソリッドカラ−調着
色塗料。隠蔽膜厚15μm(硬化塗膜)、粘度15秒/
フォ−ドカップ#4/20℃。
【0025】b:水酸基含有アクリル樹脂、ブチル化メ
ラミン樹脂、着色顔料(プルシアンブル−、アルミニウ
ムフレ−ク)を有機溶剤(炭化水素系およびエ−テル
系)に混合してなるメタリック調着色塗料。隠蔽膜厚1
8μm(硬化塗膜)、粘度15秒/フォ−ドカップ#4
/20℃。
【0026】3)メタリック塗料(B) a:水酸基含有アクリル樹脂70部、ブチル化メラミン
樹脂30部、コバルトブル−0.5部およびアルミニウ
ムフレ−ク0.9部を有機溶剤(炭化水素系およびエ−
テル系)に混合してなるメタリック塗料。粘度15秒/
フォ−ドカップ#4/20℃。
【0027】b:水酸基含有アクリル樹脂70部、ブチ
ル化メラミン樹脂30部およびアルミニウムフレ−ク1
部を有機溶剤(炭化水素系およびエ−テル系)に混合し
てなるメタリック塗料。15秒/フォ−ドカップ#4/
20℃。
【0028】c:水酸基含有アクリル樹脂70部、ブチ
ル化メラミン樹脂30部、アルミニウムフレ−ク2部を
有機溶剤(炭化水素系およびエ−テル系)に混合してな
るメタリック塗料。粘度15秒/フォ−ドカップ#4/
20℃。
【0029】2.実施例および比較例 被塗物に着色塗料(A)a、bおよびメタリック塗料
(B)a、bをウエットオンウエットで塗装し、加熱し
て両塗膜を同時に硬化させた後、塗面の一部を耐水研磨
紙(#800)で研磨し、メタリック塗料(B)塗膜の
膜厚10μmを除去してから、研磨部および非研磨部の
両面に「マジクロンクリヤ」(関西ペイント社製、商品
名、アクリル樹脂・メラミン樹脂系クリヤ塗料)を塗装
し、加熱して塗膜を硬化させた。
【0030】これらの塗装工程および塗膜性能試験結果
は表1のとおりである。
【0031】
【表1】
【0032】表1において、「膜厚」は硬化塗膜を基準
にしたもので、仕上り外観はクリヤ塗膜を透して研磨部
分と非研磨部分との色調の差異の有無などについて観察
した結果であり、○は両部分の差異が殆ど認められな
い、△は両部分の差異がやや明確に認められる、×はは
両部分の差異が明確に認められる を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物に着色塗料(A)を塗装し、つい
    でその塗面に、メタリック顔料を樹脂固形分100重量
    部あたり0.01〜1重量部含有せしめたメタリック塗
    料(B)を塗装することを特徴とする複層塗膜形成法。
JP3822398A 1998-02-20 1998-02-20 複層塗膜形成法 Pending JPH11226484A (ja)

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JP3822398A JPH11226484A (ja) 1998-02-20 1998-02-20 複層塗膜形成法

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JPH11226484A true JPH11226484A (ja) 1999-08-24

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ID=12519317

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JP3822398A Pending JPH11226484A (ja) 1998-02-20 1998-02-20 複層塗膜形成法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018524152A (ja) * 2015-05-27 2018-08-30 ランダ ラブズ (2012) リミテッド ポリマー表面を金属化する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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