JPH1122646A - 流体圧駆動ポンプ - Google Patents

流体圧駆動ポンプ

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JPH1122646A
JPH1122646A JP19338197A JP19338197A JPH1122646A JP H1122646 A JPH1122646 A JP H1122646A JP 19338197 A JP19338197 A JP 19338197A JP 19338197 A JP19338197 A JP 19338197A JP H1122646 A JPH1122646 A JP H1122646A
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JP
Japan
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shaft
switching
fluid
cavity
housing
Prior art date
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Pending
Application number
JP19338197A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Ichiki
貢 一木
Takao Nakazawa
孝夫 中澤
Yasukatsu Nishikata
安勝 西片
Naomichi Takahashi
尚道 高橋
Tsutomu Kawashima
川島  勉
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HARUNA KK
M I TECHNO KK
Nisso Engineering KK
Original Assignee
HARUNA KK
M I TECHNO KK
Nisso Engineering KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 流体圧駆動ポンプの2位置方向切換弁の切換
手段を簡素化する。 【解決手段】 シリンダーケース1,2内の伸縮部材
3,4と、その両端部を連結したシャフトと、シリンダ
ーケース1,2内に駆動流体を送る2位置方向切換弁6
と、伸縮部材3,4同士を、シャフトの往復動を伴って
伸縮させる流体圧駆動ポンプにおいて、シャフトを両端
間に配置しているハウジング31と、シャフト35の軸
部分に設けられた溝部36と、ハウジング31内に設け
られて軸部分との間に隙間を形成している空洞部32
と、それに外から切換流体を圧送する入口33a及び出
口33b,33cとからなり、シャフト35の往復動で
溝部36の位置が変化することで、空洞部32と出口3
3b,33cとの間に切換流体用の通路を形成し、その
通路を介し出口33b,33cから2位置方向切換弁6
の対応側に印加するシリンダー機構30にて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧駆動ポンプ
に関し、特に2位置方向切換弁を通じて駆動流体を流体
圧駆動ポンプに給・排気する場合に2位置方向切換弁の
駆動流体圧送方向を切り換える機構の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】流体圧駆動ポンプの一つであるベローズ
ポンプは、例えば、米国特許第4,920,206号で
知られる如く、往復ポンプの中でも軽量、かつ簡明な機
構で比較的安定な性能が確保できること、接液部である
ベローズが耐熱性や薬液に対する耐腐蝕性のプラスチッ
クを用いることができること、等の利点を有しており、
半導体からバイオテクノロジーと言うように幅広い用途
に用いられている。
【0003】ベローズポンプのポンプ機構は、図5に示
すように、1対のシリンダーケース1,2と、シリンダ
ーケース1,2内に設けられて駆動流体圧により伸縮さ
れるベローズ3,4と、ベローズ3,4同士の対向端面
にその両端部を連結したシャフト5と、シリンダーケー
ス1,2内に駆動流体を交互に送る2位置方向切換弁6
とを備えている。そして、シャフト5には連動して往復
動するパイロット弁作動部材である切換レバー12が取
り付けられており、この切換レバー12がパイロット弁
11A及び11Bを交互に作動させて2位置方向切換弁
6の対応側へ順に切換流体を印加し、2位置方向切換弁
6の作動方向を切り換える。これにより、2位置方向切
換弁6は、三方弁7Aを介して圧送されてくる駆動流体
をシリンダーケース1,2内に交互に供給し、他方のシ
リンダーケース内から排気する。これにより、ベローズ
3,4は交互に伸縮して、ベローズ3,4に設けられた
液体出入口8,9から液体の吸引と吐出しを繰り返し行
う。
【0004】2位置方向切換弁6は、本発明で用いた図
4に示す如く複数のポートを形成している弁箱19と、
弁箱19に配置されたスプール20と、スプール20の
両側に設けられた駆動室21a及び22aを有し、駆動
室21a及び22aに三方弁7Bからパイロット弁11
A,11Bを介して給・排気される切換流体の流体圧
を、駆動ピストン23a及び23bに作用させてスプー
ル20を往復動させ、ポート間の連通を切り換える。な
お、図5中、実線で示す配管16a,16b,16cは
駆動流体側の経路を、破線で示す配管17a,17b,
17cは切換流体側の経路である。
【0005】すなわち、図4(a)は駆動室21aに切
換流体が供給された状態を示している。このときは、入
力ポートP1と出力ポートP3が連通し、出力ポートP2
と排出ポートP4が連通する。ベローズポンプとの関係
ではシリンダーケース1,2の一方側に駆動流体を圧送
し、他方側から駆動流体を排気する。逆に、図4(b)
は駆動室22aに切換流体が供給された状態を示してい
る。このときは、入力ポートP1と出力ポートP2が連通
し、出力ポートP3と排出ポートP5が連通する。ポンプ
側との関係ではシリンダーケース1,2の他方側に駆動
流体を圧送し、一方側から駆動流体を排気する。このよ
うに、2位置方向切換弁6は、駆動室21aと22aと
に交互に送られる切換流体でスプール20を二つの切換
位置間を移動し前記ポート間の連通を切り換える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の流体圧駆動ポン
プは、2位置方向切換弁6がシャフト5の往復動に連動
する切換レバー12を両パイロット弁11A,11Bの
接点部に交互に押圧することによりその押された側のパ
イロット弁11A,11Bを押された間だけ作動させて
順次に切り換える方式である。このような2位置方向切
換弁6の切換手段では、パイロット弁11A,11Bの
接点部を切換レバー12にて機械的に押すことから、機
械的な摩耗が激しく、動作寿命が十分でなく、パイロッ
ト弁11A,11Bを比較的頻繁に交換しなければなら
ず、稼働率の低下と保守工数的に問題があった。また、
装置全体としては、切換レバー12及びパイロット弁1
1A,11Bを用いるので経費増になると共に、切換レ
バー12及びパイロット弁11A,11Bの設置や切換
流体側の配管17a,17b,17cを必要とするため
複雑になり、適用範囲が制約されることもあった。
【0007】なお、このような改善策としては、2位置
方向切換弁6の切換手段として、パイロット弁11A,
11B及び切換レバー12に代えて近接スイッチやタイ
マー方式等を用いることも考えられるが、揮発性や粘性
に富む薬液等の場合に安定したポンプ性能が維持できな
くなるばかりでなく、安全性の面でも問題を生じること
もあり、ベローズポンプのように安定した性能が特に期
待されている場合には採用できないことが多い。
【0008】本発明は以上のような背景から開発された
ものであり、その目的は、2位置方向切換弁の切換手段
を簡易にすることにより、コスト低減と共に稼働率の向
上及び配管経路を含めて簡素化できるようにし、信頼性
をより向上することにある。他の目的は以下の内容説明
と共に明らかにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明の流体圧駆動ポンプは、図1から図4に例
示する如く、所定距離を保って設置されたシリンダーケ
ース1,2と、各シリンダーケース1,2内に収納され
て液体の吸い込みと吐き出しを行う伸縮部材3,4と、
各伸縮部材3,4の対向した端面(移動先端部)にその
両端部を連結したシャフト35と、両シリンダーケース
1,2内に駆動流体を交互に送る2位置方向切換弁6
と、2位置方向切換弁6の駆動流体圧送方向を切り換え
る切換手段とを備え、両伸縮部材3,4同士を、シャフ
ト35の往復動を伴って伸縮させる流体圧駆動ポンプに
おいて、前記切換手段は、シャフト35を両端間に貫通
した状態で摺動可能に配置しているハウジング31と、
ハウジング31内に常に位置しているシャフト35の軸
部分35aに設けられた溝部36と、ハウジング31内
に設けられてシャフト35の軸部分35aとの間に隙間
を形成している空洞部32と、ハウジング31に設けら
れて空洞部32に外から切換流体を圧送する入口33a
及び空洞部32の両側で空洞部32と非連通状態となっ
ている一対の出口33b,33cとを有し、シャフト3
5の往復動で溝部36の位置が変化することにより、空
洞部32と一対の出口33b,33cとの間に切換流体
用の通路を交互に形成し、前記切換流体をその通路を介
し前記出口から2位置方向切換弁6の対応側に印加し駆
動流体圧送方向を切り換えるシリンダー機構30からな
る構造にした。
【0010】以上の本発明構成において、シャフト35
に設けられる溝部36は、シャフト35の略中間部に径
小軸部36aとして形成されたり、図示を省略している
がスリット状溝等を軸に沿って設けるようにしてもよ
い。すなわち、溝部36の形状としては、シャフト35
が往復動にて移動された際に空洞部32と出口33bと
の間、空洞部32と出口33cとの間を交互に連通して
切換流体用の通路を形成可能な形状であればよい。本発
明の切換手段であるシリンダー機構30は、流体圧駆動
ポンプのシリンダーケース1,2に駆動流体を給・排気
する2位置方向切換弁6と接続されて、2位置方向切換
弁6からの駆動流体がシリンダーケース1,2に吸・排
気されると、これと連動して往復動するシャフト35を
構成要素に含む。そして、シャフト35に設けられた溝
部36の位置が往復動にて変化することにより、空洞部
32と出口33b又は空洞部32と出口33cの間に切
換流体用の通路を交互に形成すると共に、各出口33
b,出口33cから2位置方向切換弁6の対応側に前記
切換流体をその通路を介し印加して、2位置方向切換弁
6の作動方向を切り換えるようにしたものである。
【0011】したがって、本発明構造では、簡易なシリ
ンダー機構30によって従来のようなパイロット弁11
A,11B及び切換レバー12が不要となり、しかも2
位置方向切換弁6に対するシリンダー機構30の切換作
動がシャフト35の往復動を利用してこれと連動するよ
うにしたので性能的に優れている。なお、本発明の流体
圧駆動ポンプとしては、図1に例示するベローズポンプ
の他、このベローズポンプのベローズ部がダイアフラム
であるダイアフラムポンプ等が挙げられる。2位置方向
切換弁6は公知のもの以外に、必要に応じ本出願人が開
発した特願平8−311217号記載のように中立防止
機構を備えた構造のものが用いられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1から図4を参照して説明する。この形態説明で
は、本発明の好適な例であるから技術的に好ましい種々
の限定が付されている。しかし、本発明の範囲は、以下
の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限
り、これらの形態に限られるものではない。
【0013】図1は本発明をベローズポンプに適用した
ポンプ全体の駆動システム構造を模式的に示し、図2は
2位置方向切換弁の切換手段であるシリンダー機構部の
要部断面を示し、図3は前記シリンダー機構の作動を示
し、図4は前記2位置方向切換弁の例を示している。な
お、図1において、図5に図示したものと作用的に同じ
部位ないしは部材には同じ符号を使用している。このベ
ローズポンプは、上記した通り、1対のシリンダーケー
ス1,2と、シリンダーケース1,2内に設けられて駆
動流体圧により伸縮されるプラスチック製のベローズ
3,4と、ベローズ3,4同士の移動先端部である対向
端面にその両端部を連結したシャフト35と、シリンダ
ーケース1,2内に駆動流体を交互に送る2位置方向切
換弁6とを備えている。そして、2位置方向切換弁6
は、圧送されてくる駆動流体をシリンダーケース1,2
内に交互に供給し、他方のシリンダーケース内から交互
に排気することにより、ベローズ3,4を交互に伸縮し
て、ベローズ3,4に設けられた液体出入口8,9から
液体の吸引と吐出しを繰り返し行うことを可能にする。
【0014】ここで、先ず、ポンプ作動機構に関連する
構成を概説する。前記シリンダーケース1,2は、装置
本体13に対し、所定の間隔を保って水平方向に設置さ
れている。ベローズ3,4は、シリンダーケース1,2
に対し、片側端面を固定することにより伸縮自在に収納
されている。ベローズ3,4の固定側端面には液体出入
口8,9が設けられている。そして、ベローズ3,4
は、液体出入口8,9を介し、ポンプケース15側の逆
止弁10付きの液送管14に連通している。前記シャフ
ト35は円形の棒状をなし、ベローズ3,4同士を連結
し、各ベローズ3,4の伸縮に追随して左右に移動され
ると共に、本発明の要部であるシリンダー機構30を構
成している。このシャフト35には、略中間の軸部分3
5aを径小に形成した径小溝部36aが設けられてい
る。
【0015】シリンダー機構30は、シリンダーケース
1,2の間に設置されて、シャフト35を貫通配置して
いるハウジング31と、ハウジング31内に設けられて
軸部分35aとの間に隙間を形成している空洞部32
と、ハウジング31に設けられて空洞部32と連通して
いる入口33a及び空洞部32の両側で非連通状態に設
けられている出口33b,33cとを有している。
【0016】ハウジング31は、シャフト35をシリン
ダー軸に対応させると、そのシリンダーケースに相当す
るものであり、この例では空洞部32及び入口33aを
形成している中間部分31Aと、出口33b又は出口3
3cを形成している両側の取付フランジ付き端部分31
Bとからなり、これらを一体化した構造であるが、中間
部分31A及び両端部分31Bを一体に形成してもよい
ことは勿論である。また、ハウジング31には、シャフ
ト35を摺動可能に配置する貫通孔が左右方向に設けら
れている。この貫通孔は、両側の端部分31Bの最小孔
径がシャフト35の外径とほぼ同じくしているのに対
し、中間部分31Aの孔径がシャフト35の外径より大
きく設けられている。前記した空洞部32はその大きく
した分に対応した大きさになっている。各端部分31B
の先端側には中間部分31Aの孔径に嵌入される係合部
が設けられ、その係合部の手前側を最小孔径とし、そこ
に出口33b又は出口33cの孔が位置している。各端
部分31Bの孔径には、軸受け39が内装され、軸受け
39の手前側にパッキング40が内設されている。な
お、この形態では、各端部分31Bにおける出口33b
又は出口33cよりも外側の部分に排気孔42a又は4
2bが設けられている。そして、排気孔42bは空洞部
32と出口33bとが径小溝部36aを介して連通した
状態で、出口33cに対しシャフト35に設けられた径
小部43b及びスリット44bを介して連通可能とな
り、排気孔42aは空洞部32と出口33cとが径小溝
部36aを介して連通した状態で、出口33bに対しシ
ャフト35に設けられた径小部43a及びスリット44
aを介して連通可能となるよう構成されている。
【0017】以上の両部材は、左右の端部分31Bが中
間部分31Aの両側に対し前記した係合部をそれぞれ嵌
入すると共に、複数のナミガタピン37を介して結合さ
れることにより一体ものとして組み付けられる。この場
合、中間部分31A側と各端部分31Bとの接合端面に
はパッキン41aが介装され、各端部分31Bの内径側
にあって出口33bの孔の両側と、出口33cの孔の両
側にはパッキン41bが介装されている。また、ハウジ
ング31は、装置本体13に立設された壁部13aに対
し各端部分31Bの取付フランジをボルト38で固定さ
れて設置される。そして、以上のシリンダー機構30
は、後述するベローズ3,4が交互に伸縮作動される
と、その動きに伴ってシャフト35が左右に往復動さ
れ、溝部36の位置が往復動にて変化することにより、
空洞部32と出口33b、又は、空洞部32と出口33
cの間に切換流体用の通路を交互に形成するようになっ
ている。
【0018】次に、2位置方向切換弁に関連する構成を
概説する。2位置方向切換弁6は、複数のポートP1,
P2,P3,P4,P5を形成している弁箱19と、弁箱1
9に配置されたスプール20と、弁箱19の両側にネジ
等で取り付けらているカバー部材21,22と、各カバ
ー部材21,22の内部に設けられて、駆動ピストン2
3aを配置している駆動室21a及び駆動ピストン23
bを配置している駆動室22aを有し、駆動室21a及
び22aにシリンダー機構30を介して交互に供給され
る切換流体の流体圧により、駆動ピストン23aと23
bが作動してスプール20を二つの切換位置間を移動さ
せ、前記ポート間の連通を切り換える。なお、符号24
aはスプール20の両側に装着されたパッキングで、符
号24bは駆動ピストン23a,23bに装着されてい
るパッキングである。
【0019】そして、この2位置方向切換弁6には、ベ
ローズ3,4を伸縮する駆動流体を流す配管と、2位置
方向切換弁6の作動方向を切り換える切換流体を流す配
管とが連結されている。図1中、実線は駆動流体を流す
配管を、破線は切換流体を流す配管を示している。この
うち、駆動流体用の配管は、駆動流体源から三方弁7A
を介して2位置方向切換弁6の入力ポートP1に通じる
配管16aと、2位置方向切換弁6の出力ポートP2,
P3とシリンダーケース1,2とを接続する配管16
b,16cとからなっている。符号16d,16eはベ
ローズ3,4の縮小過程でシリンダーケース1,2内の
駆動流体を2位置方向切換弁6の排気ポートP4,P5か
ら排気するための配管である。これに対し、切換流体用
の配管は、切換流体源から三方弁7Bを介してシリンダ
ー機構30の入口33aに通じる配管18aと、出口3
3b,33cと2位置方向切換弁6の駆動室21a,2
2aとを接続する配管18b,18cとからなってい
る。なお、カバー部材21,22には駆動室21a及び
22aに通じる通路25a,25bが設けられており、
各通路25a,25bには前記した配管18b,18c
が接続される。また、カバー部材21,22は、従来と
同様に駆動室21a及び22aに印加された切換流体が
所定圧以上になったときに外へ逃がすことができるよう
になっている。
【0020】以下、シリンダー機構30を組み込んだポ
ンプ駆動を説明する。ベローズポンプが稼働されて、駆
動流体及び切換流体がそれぞれ圧送を開始する。切換流
体は、配管18aを通じて入口33aからシリンダー機
構30の空洞部32に常に印加されている。そして、2
位置方向切換弁6に印加された駆動流体がシリンダーケ
ース1,2の一方に供給され、他方から排気されると、
ベローズ3,4の一方がその供給された駆動流体圧にて
縮小し、他方がシャフト35の移動に連動して伸びる。
つまりシャフト35はベローズ3,4の伸縮に伴って往
復動する。すると、シャフト35に設けられた溝部36
の位置が往復動にて変化することにより、空洞部32と
出口33b又は空洞部32と出口33cの間に切換流体
用の通路を交互に形成し、各出口33b,出口33cか
ら2位置方向切換弁6の対応側に前記切換流体をその通
路を介し印加して、2位置方向切換弁6の作動方向を切
り換えるのである。なお、この過程において、出口33
b,33cのうち、切換流体が供給されていない側は大
気開放となる。そのため、この形態では、空洞部32と
出口33bとが連通したとき、出口33cが図2の如く
径小部43b及びスリット44bを介して排気孔42b
に連通し配管18c側を大気開放し、空洞部32と出口
33cとが連通したとき、出出口33bが図3(b)の
如く径小部43a及びスリット44aを介して排気孔4
2aに連通し、配管18b側を大気開放する。但し、こ
れに代えて、例えば、配管18b,18cの途中にクィ
ックエキゾースト弁を設置する等の他の構造であっても
よい。
【0021】すなわち、この切換作動は次のサイクルで
行われる。図4(b)のときは、入力ポートP1と出力
ポートP2が連通し、出力ポートP3と排出ポートP5が
連通しており、例えば、シリンダーケース1内に駆動流
体が圧送(液体がベローズ3から吐出)され、シリンダ
ーケース2内の駆動流体が排気(液体がベローズ4に吸
入)されている初期過程とする。この段階では、空洞部
32と出口33b,33cが非連通状態であり、駆動流
体の圧送と排気が最終状態になるまで続くと共に、シャ
フト35はそれに伴って図3(a)の矢示A2の方向に
移動する。最終段階に至ると、図2の如くシャフト35
が右側最終位置に移動して、空洞部32と出口33bの
間が溝部36を介して連通し開状態になる。すると、空
洞部32内に印加されている切換流体は、出口33bか
ら配管18b及び通路25aを通じて駆動室21aに圧
送され、スプール20を逆方向へ切り換え移動する。つ
まり、スプール20は図4(b)の位置から図4(a)
の状態へ切り換えられる。図4(a)のときは、入力ポ
ートP1と出力ポートP3が連通し、出力ポートP2と排
出ポートP4が連通し、駆動流体がシリンダーケース2
側に圧送(液体がベローズ4から吐出)され、シリンダ
ーケース1内の駆動流体が排気(液体がベローズ3に吸
入)される。この駆動流体の圧送と排気はベローズ3,
4を伸縮させると共に、シャフト35がそれに伴って図
3(a)の矢示A1の方向に移動し、空洞部32と出口
33b,33cとが再び非連通状態となる。ベローズ
3,4の伸縮が最終段階まで進むと、それに伴ってシャ
フト35が図3(b)の左側最終位置に移動しており、
空洞部32と出口33cの間が溝部36を介して連通し
開状態になる。すると、空洞部32内の切換流体は、出
口33cから配管18c及び通路25bを通じて駆動室
22aに圧送され、スプール20を図4(a)の位置か
ら図4(b)の状態に(前記とは逆方向へ)切り換え移
動する。このように、シリンダー機構30は、シャフト
35の往復動に連動して空洞部32に印圧されている換
流体を駆動室21aと22aとに交互に圧送及び駆動室
22aと21aとを大気圧にまで排気し、2置方向切換
弁6の前記ポート間の連通を規則的に切り換えるのであ
る。
【0022】このように、切換手段であるシリンダー機
構30は、往復動するシャフト35を構成要素に組みこ
むことを基本とし、シャフト35に設けられた溝部36
の位置が往復動にて変化することを利用して、空洞部3
2と出口33b又は空洞部32と出口33cの間に切換
流体用の通路を交互に形成し、その通路を介して2位置
方向切換弁6の作動方向を切り換えるものである。した
がって、本発明構造では、簡易なシリンダー機構30に
よって、装置全体をより合理的かつ簡素化することが可
能となる。なお、本発明は請求項1に記載した要件を具
備しておればよく、上記したハウジング31や2位置切
換弁6等の形態については他の構造のものであってもよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の流体圧駆
動ポンプは、2位置方向切換弁の切換手段であるシリン
ダー機構が従来のパイロット弁及び切換レバーを用いる
構造に対し簡易であり、経費低減と、設置場所の小スペ
ース化及び配管経路の簡素化が達成される。また、2位
置方向切換弁に対するシリンダー機構の切換作動はシャ
フトの往復動を利用してこれと連動するようにしたの
で、性能的に優れ、従来のような機械的な摩耗が起き難
く動作寿命を長く維持でき、信頼性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したベローズポンプの駆動システ
ム構造を示す模式図である。
【図2】図1のシリンダー機構部を示す要部拡大断面図
である。
【図3】上記したシリンダー機構部の作動を示す要部断
面図である。
【図4】図1の2位置方向切換弁例の作動を示す拡大断
面図である。
【図5】従来のベローズポンプの駆動システム構造を示
す図である。
【符号の説明】
1,2 シリンダーケース 3,4 ベローズ(伸縮部材) 6 2位置方向切換弁 30 シリンダー機構 31 ハウジング 32 空洞部 33a 入口 33b,33c 出口 35 シャフト(35aは常にハウジング内に位置する
軸部分) 36 溝部(36aは径小溝部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中澤 孝夫 東京都新宿区南山伏町2番1号 株式会社 ハルナ内 (72)発明者 西片 安勝 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高橋 尚道 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 川島 勉 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定距離を保って設置されたシリンダー
    ケースと、前記各シリンダーケース内に収納されて液体
    の吸い込みと吐き出しを行う伸縮部材と、前記各伸縮部
    材の移動先端部にその両端部を連結したシャフトと、前
    記両シリンダーケース内に駆動流体を交互に送る2位置
    方向切換弁と、前記2位置方向切換弁の駆動流体圧送方
    向を切り換える切換手段とを備え、前記両伸縮部材同士
    を、前記シャフトの往復動を伴って伸縮させる流体圧駆
    動ポンプにおいて、 前記切換手段は、前記シャフトを両端間に貫通した状態
    で摺動可能に配置しているハウジングと、前記ハウジン
    グ内に常に位置している前記シャフトの軸部分に設けら
    れた溝部と、前記ハウジング内に設けられて前記シャフ
    トの軸部分との間に隙間を形成している空洞部と、前記
    ハウジングに設けられて前記空洞部に外から切換流体を
    圧送する入口及び前記空洞部の両側で空洞部と非連通状
    態となっている一対の出口とを有し、 前記シャフトの往復動で前記溝部の位置が変化すること
    により、前記空洞部と前記一対の出口との間に切換流体
    用の通路を交互に形成し、前記切換流体をその通路を介
    し前記出口から前記2位置方向切換弁の対応側に印加し
    駆動流体圧送方向を切り換えるシリンダー機構からな
    る、ことを特徴とする流体圧駆動ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記溝部が、前記シャフトの略中間部に
    径小軸部として形成されている請求項1に記載の流体圧
    駆動ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記溝部が、前記シャフトの略中間部に
    軸方向に設けられたスリット溝状として形成されている
    請求項1に記載の流体圧駆動ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記伸縮部材が液体移送用ベローズであ
    る請求項1から3の何れかに記載の流体圧駆動ポンプ。
JP19338197A 1997-07-04 1997-07-04 流体圧駆動ポンプ Pending JPH1122646A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100925104B1 (ko) 2002-04-19 2009-11-05 가부시키가이샤 이와키 펌프 시스템
CN113446280A (zh) * 2021-06-30 2021-09-28 北京航空航天大学宁波创新研究院 一种双向压差控制器和液压设备

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