JPH11226057A - 肘掛と車輪を後退可能にした車椅子 - Google Patents

肘掛と車輪を後退可能にした車椅子

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JPH11226057A
JPH11226057A JP10029390A JP2939098A JPH11226057A JP H11226057 A JPH11226057 A JP H11226057A JP 10029390 A JP10029390 A JP 10029390A JP 2939098 A JP2939098 A JP 2939098A JP H11226057 A JPH11226057 A JP H11226057A
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armrest
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wheelchair
fitted
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Gentarou Ootani
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OTANI GENTAROU
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子の肘掛と車輪を後退させるための軌道
となるレールの後端が、車輪の後端より突出しないで、
座席長さ一杯に側面をオープンするように後退する支持
機構をもつ、足の弱い患者が車椅子の側面から座席への
乗り降りを容易にする肘掛と車輪を後退可能にした車椅
子を提供する。 【解決手段】 本体フレーム(1)の受金に、軌道とな
るレールを締結し、レールの上、下面を転動するリニア
ベアリング(6)或いはローラタイヤ(22)或いはベ
アリング(33)の軸受板(8、20)への締結中心か
ら、水平方向にL、オフセットした位置の同じ軸受板
(8、20)に車輪(2)の中心となるベアリング入り
車軸(3)を締結することを特徴とする支持機構によっ
て課題を解決し、これにロック機構を内蔵した肘掛枠2
((10b)、肘掛(10)を締結して、ロック機構の
ハンドル(12)を操作することにより肘掛(10)と
車輪(2)を後退させ車椅子の座席への乗り降りを容易
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド又は便器へ
の車椅子からの乗り降りを容易に出来るようにしようと
するもので、肘掛と車輪を後退させ、乗り降りが完了す
ると肘掛と車輪を最初の位置に復帰させるようにした車
椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車椅子、例えば、特願平9ー70
629号肘掛と車輪を後退可能にした車椅子は、肘掛枠
を締結した軸受に車輪の中心となるベアリング入り車軸
中心とリニアベアリングの取り付け中心が垂直線上に来
るように配置して締結し、リニアベアリングは4面体で
相対する2面にボールを転動可能にした半円状の溝を長
手方向に有する軌道であるベアリングレールに嵌入し
て、肘掛と車輪が後退可能になるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これには、座席の左、
右からの乗り降りを容易にするために肘掛と車輪を座席
の進行方向長さ一杯に後退させるとリニアベアリングが
転動する軌道であるベアリングレールの後端が車輪の外
周よりも更に突出して出張るようになり、車椅子の全長
が長くなり車椅子を折り畳んで小型乗用車の後部トラン
クに収納する場合に不便を感ずる問題点があった。
【0004】本発明は、車椅子の全長が車輪の外周より
軌道であるベアリングレールの後端が突出しないよう
に、車輪の中心となるベアリング入り車軸中心の垂直線
上からリニアベアリングの締結中心を水平方向にオフセ
ットして配置するか、或いは軌道の上2組、下2組、計
4組のローラタイヤ或いはベアリングの外輪を直接転動
するようにして、これら4組の軸中心の中間より、車輪
の中心となるベアリング入り車軸中心の垂直線を水平方
向にオフセットして配置した支持機構によって解決する
ことを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の車椅子において、軸受板に車輪の中心と
なるベアリング入り車軸とリニアベアリングの締結中心
が、水平方向でL、オフセットしてそれぞれ締結され、
リニアベアリングは4面体で相対する2面にボール列を
転道可能にした半円状の溝を長手方向に有する軌道とな
るベアリングレールにボール列を介して嵌入し、ベアリ
ングレールは本体フレームに左右対称に固着取り付けさ
れた受金にボルトによって締結している支持機構にする
とよい。
【0006】或いは、本体フレームに左右対称に固着取
り付けされた受金に、相対する上、下の面が軌道となる
ローラレールをボルトによって締結する。この軌道面を
転動する4組の外周面が両フランジ付溝形のローラタイ
ヤ、内側にベアリングを嵌入、その内側に軸を嵌入して
軸受板に締結するか、又はこの軌道面を転動する中間に
間座を挟んで2ケのベアリングを1組とした4組のベア
リング、その内側に軸を嵌入して軸受板に締結する。
【0007】軸受板には4組の軸の中心点を結んだ中間
の垂直中心線から垂平方向にL、オフセットした位置に
車輪の中心となるベアリング入り車軸を嵌入締結してい
る支持機構にするとよい。
【0008】肘掛、肘掛枠1、肘掛枠2、肘掛下枠はそ
れぞれ固着して一体になって肘掛枠を形成しており、ボ
ルトによって軸受板に締結されている。肘掛枠2の内部
に圧縮バネの下端を支えるバネ受下を固着、その上に圧
縮バネ、バネ受上を装着し、押棒を挿入して上端にバネ
受上、下端にロック軸をネジ締結する、ロック軸の一部
は肘掛枠2の長穴2を貫通して外部に出ておりその先端
にロックリングを嵌入固着している。
【0009】肘掛の手の触れる部分にハンドルを設け、
ハンドルは片端にハンドル軸1を嵌入、その反対端にハ
ンドル軸2を固着して肘掛枠2の長穴1を貫通してバネ
受上の穴に嵌入している。ハンドルに手を触れないとき
は圧縮バネに押されてロックリングは上側にあり、本体
フレームに固着しているロックガイド受にボルトで締結
されているロックガイドの垂直面に接している。
【0010】一方ガイドレールの両端にはストッパー受
をネジ締結し、ストッパー受にはストッパー1、2をネ
ジ締結しており、後退時はストッパー2、復帰時はスト
ッパ1に軸受板に締結されているリニアベアリング又は
ローラタイヤ又はベアリングの外輪が接するために、復
帰又は後退の位置でロックされる。
【0011】
【作用】上記のように構成されている車椅子は、乗り降
りをしようとする側の肘掛と車輪を座席長さSL、一杯
にストロークST、後退させたとき、軸受板にリニアベ
アリングの締結中心、又は4組のローラタイヤの軸中心
の中間の垂直中心線、又は中間に間座を挟んで2ケのベ
アリングを1組とした4組のベアリングの軸中心の中間
の垂直中心線から車輪の中心となるベアリング入り車軸
の中心をL、オフセットして締結するために、軌道とな
るベアリングレール又はローラレールの長さは車椅子の
車輪の後端より内側の範囲で、リニアベアリングのボー
ル列又はローラタイヤの軌道としての転動面を確保でき
る。従って肘掛と車輪を復帰したとき、車椅子の全長C
L、は車輪の後端と足乗せ端までとすることができる。
【0012】又L、オフセットすることは車輪の中心で
あるベアリング入り車軸とベアリングレールのリニアベ
アリング又はローラレールの4組のローラタイヤ又は中
間に間座を挟んだ2ケのベアリングを1組とした4組の
ベアリングの転動部の中心との距離Lに車椅子の座席に
患者が乗った時の荷重を乗じたモーメントが発生し、転
動部が磨耗したときに生ずる上、下方向の隙間を消すこ
とが出来るため、肘掛と車輪の後退又は復帰の移動時の
横揺れ防止になる。
【0013】肘掛と車輪が後退したとき、また復帰した
ときのロックは、肘掛の手の触れる部分にハンドルを設
け、ハンドルの片端に嵌入したハンドル軸1を支点とし
て上下に回動できる。ハンドルの反対側にハンドル軸2
を嵌入固着し、肘掛枠2の長穴1を貫通しバネ受上の穴
に滑合状態で嵌入しており、肘掛枠2の内部に挿入され
た押棒の上端はバネ受上に、下端はロック軸にネジ締結
され、ロック軸は肘掛枠2の長穴2を貫通し先端にロッ
クリングが嵌入固着しており、ハンドルに手を触れない
ときは圧縮バネのバネ力によりロックリングは上側に位
置してロックガイド1の垂直面に接し、且つ軸受板に締
結されているリニアベアリング又はローラタイヤ又はベ
アリングの外輪がストッパー1に接しているために、同
じく軸受板に締結している肘掛と車輪は後退しないよう
にロック状態になっている。
【0014】ハンドルを下方に圧縮バネのバネ力に抗し
て押し下げるとロックリングはロックガイド1の垂直面
に接した状態より下方に移動して、ロック状態が解け肘
掛と車輪は後退可能になる。ストロークST、後退する
とストッパー2にリニアベアリング又はローラタイヤ又
はベアリングの外輪が接して停止し、ハンドルより手を
離すと圧縮バネのバネ力によってロックリングが上方に
移動しロックガイド2の垂直面に接し、肘掛と車輪はそ
の位置でロック状態になる。
【0015】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
ずき図面を参照し説明する。
【0016】図1、図2、図3において、車椅子の本体
フレーム(1)に左右対称に固着して取り付けられた受
金(1a)に、図3に示される4面体で相対する2面に
ボール列(6a)が転動する溝(7c)を長手方向に有
するベアリングレール(7)をボルト(7a) ナット
(7b) によって締結し、軌道となるベアリングレール
(7)にボール列(6a)を介してリニアベアリング
(6)を嵌入する。
【0017】リニアベアリング(6)は軸受板(8)に
ボルト(8a)により締結され、リニアベアリング
(6)の締結中心線からL、オフセットした位置に穴
(8b)を軸受板(8)に明け、ベアリング入り車軸
(3)を嵌入し、ナット(3a)によって締結する支持
機構の実施例である。
【0018】又は図4、図5(a)において、本体フレ
ーム(1)に左右対称に固着取り付けされた受金(1
a)に、相対する上、下の面を軌道とした図5(a)に
示すローラレール(21)をボルト(21a)、ナット
(21b)によって締結し、ローラレール(21)の
上、下面を軌道として上2組、下2組、合計4組の外周
面が両フランジ付溝形のローラタイヤ(22)、内側に
ベアリング(23)を嵌入、その内側に軸(24)を嵌
入して軸受板(20)にナット(24a)によって締結
する。
【0019】軸受板(20)には4組の軸(24)の中
心点を結んだ中間の垂直中心線からL、オフセットした
位置に穴(20b)を明け、車輪(2)の中心となるベ
アリング入り車軸(3)を嵌入し、ナット(3a)によ
って締結する支持機構の実施例である。
【0020】又は図4、図5(b)において、本体フレ
ーム(1)に左右対称に固着取り付けされた受金(1
a)に、相対する上、下の突角形状の面を軌道とした図
5(b)に示すローラレール(31)をボルト(31
a)、ナット(31b)によって締結し、ローラレール
(31)の上、下面を軌道として中間に間座(35)を
挟んで2ケのベアリングを1組とした上2組、下2組、
合計4組のベアリング(33)、その内側に軸(24)
を嵌入して軸受板(20)にナット(24a)によって
締結する。
【0021】軸受板(20)には4組の軸(24)の中
心点を結んだ中間の垂直中心線からL、オフセットした
位置に穴(20b)を明け、車輪(2)の中心となるベ
アリング入り車軸(3)を嵌入し、ナット(3a)によ
って締結する支持機構の実施例である。
【0022】図1、図3、図4、図5、図6、図7、図
8、図9、図10において、肘掛(10)、肘掛枠1
(10a)、肘掛枠2(10b)、肘掛下枠(10h)は
それぞれ固着されて一体となって肘掛枠を形成しており
ボルト(10c)によって軸受(8)、又は軸受(2
0)に締結されているから、肘掛と車輪は一緒に後退と
復帰の移動が行われる。
【0023】肘掛枠2(10b)の内部にはバネ受下
(10d)が固着しており、肘掛(10)の 手の触れる
部分の先端に穴(10j)を設け、これにハンドル(1
2)の片端に圧入固着されたハンドル軸1(12a)を
滑合状態で嵌入、ハンドル(12)の反対端にハンドル
軸2(12b)を圧入固着し、長穴1(10f)を貫通し
てバネ受上(12d)の穴(12c)に滑合状態で嵌入し
ている、バネ受上(12d)に押棒(12e)の上端が、
下端にロック軸(12f)がネジ締結されている。ロッ
ク軸(12f)は長穴2(10g)を貫通して端部にロッ
クリング(12g)を嵌入固着している。押棒(12e)
はバネ受下(10d)に明けられた穴(10e)に滑合状
態で嵌入され、バネ受下(10d)とバネ受上(12d)
の間に圧縮バネ(13)が装着されている。
【0024】ロックリング(12g)は、本体フレーム
(1)に左右対称に固着されているロックガイド受(1
b)にボルト(1e)でネジ締結されているロックガイド
1(1c)の垂直面に図7(b)に示すように接してお
り、且つ図3に示す軸受板(8)にボルト(8a)によ
ってネジ締結されているリニアベアリング(6)或いは
図5(a)に示す軸受板(20)に軸(24)、ナット
(24a)によってベアリング(23)を介して締結さ
れたローラタイヤ(22)或いは図5(b)に示す軸受
板(20)に軸(24)、ナット(24a)によって締
結されたベアリング(33)が図10(b)ストッパー1
(15)に接している。
【0025】更に肘掛(10)、肘掛枠1(10a)、
肘掛枠2(10b)、肘掛下枠(10c)と一体となって
固着、肘掛枠を形成しておりその一部である肘掛下枠
(10h)は軸受板(8)、或いは軸受板(20)にボ
ルト(10c)でネジ締結されており、車輪(2)とス
ポーク(4)によって結合組み立てられたベアリング入
り車軸(3)も軸受板(8)に明けられた穴(8b)或
いは軸受板(20)に明けられた穴(20b)に嵌入し
ナット(3a)によって締結されている。
【0026】従ってロックリング(12g)は肘掛(1
0)と車輪(2)とは連結しており、ロックガイド1
(1c)の垂直面に接しながら、且つリニアベアリング
(6)或いはローラタイヤ(22)或いはベアリング
(33)がストッパー1(15)に接して後退しないよ
うになっておるため、肘掛(10)と車輪(2)はロッ
ク状態になっている。 又肘掛下枠(10c)にはハンド
ブレーキ(14)が備えられているロック機構の実施例
である。
【0027】図7に示すようにハンドル(12)を圧縮
バネ(13)のバネ力に抗して下方に押すとロッリング
(12g)はロックガイド1(1c)の垂直面から下方に
下がりロック状態が解除される、図8(a)は進行方向に
向いて右側のハンドル(12)を下方に押し更に後退方
向に押すことによって同じ側の肘掛(10)と車輪
(2)が座席(5)の長さSL、の側面一杯にストロー
クST、後退する。
【0028】図8(b)は進行方向に向いて左側のハンド
ル(12)を下方に押し下げて同じ側の肘掛(10)と
車輪(2)が座席(5)の長さSL、の側面一杯にスト
ロークST、後退させた場合を示す。
【0029】ハンドル(12)より手を離すと図6(a)
に示すようにロックリング(12g)は圧縮バネ力によ
って上方に上がり、本体フレーム(1)に左右対称に固
着されているロックガイド受(1b)にボルト(1e)で
ネジ締結されているロックガイド2(1d)の垂直面に
接し、且つ図10(a)のストッパー2(16)にリニア
ベアリング(6)或いはローラタイヤ(22)或いはベ
アリング(33)が接して肘掛(10)と車輪(2)は
座席(5)長さSL、の側面一杯にストロークST、後
退してロック状態になり、患者の側面からの乗り降りを
容易にする。
【0030】ベアリングレール(7)のリニアベアリン
グ(6)、或いはローラレール(21)のローラタイヤ
(22)、或いはローラレール(31)のベアリング
(33)がストロークST、軌道を転動する範囲は、
L、オフセットした支持機構であるため車輪(2)の後
端より内側の軌道で行われるので、肘掛(10)と車輪
(2)が復帰したときに車椅子の全長CL、は車輪
(2)の後端と足乗せ(9)の端までとすることが出来
る肘掛(10)と車輪(2)を後退可能にする車椅子の
実施例を示す。
【0031】操作方法は、図6、図7において患者が乗
り移ろうとする側のハンドル(12)を圧縮バネ(1
3)のバネ力に抗して押し下げることによって図6(b)
に示すロックリング(12g)がロックガイド1(1c)
の垂直面に接した状態から図7(b)に示す下方に下がっ
た状態になり、そのまま後退方向に押すことによって肘
掛(10)と車輪(2)がストロークST、後退し座席
(5)の長さSL、の側面が図8(a)、又は図8
(b)に示すようにオープンになる。
【0032】後退の位置でハンドル(12)から手を離
すと圧縮バネ(13)のバネ力によってロックリング
(12g)が図7(a)の状態から図6(a)の状態にロッ
クガイド2(1d)の垂直面に接するまで上がる。同時
にハンドブレーキ(14)を車輪(2)の方向に押し当
てて車輪(2)の転動を抑制し車椅子の移動するのを防
止しこの状態で患者は車椅子に乗り移る。
【0033】次に車椅子で走行するには、ハンドブレー
キ(14)を緩解して車輪(2)が転動できるように
し、ハンドル(12)を圧縮バネ(13)のバネ力に抗
して押し下げて、ロックリング(12g)を図6(a)か
ら図7(a)に示す下方に下がった状態になり、そのまま
ハンドル(12)を復帰方向に引くことによって肘掛
(10)と車輪(2)が復帰し、その位置でハンドル
(12)から手を離すとロックリング(12g)は図7
(b)から図6(b)に示す状態にロックガイド1(1c)
の垂直面に接するまで上がりロック状態になる。この状
態で車椅子の走行が可能になる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
【0035】車輪の中心となるベアリング入り車軸の中
心とベアリングレールのリニアベアリングの締結中心或
いはローラレールの4組のローラタイヤ或いは中間に間
座を挟んだベアリングの4組の軸の中心点を結んだ中間
の垂直中心線から水平方向にL、オフセットしているた
めに、肘掛と車輪を後退するための軌道となるベアリン
グレール又はローラレールの長さは車椅子の車輪の後端
より内側の範囲で良く、座席長さSL、の側面一杯にオ
ープンする目的を達成することが出来る。
【0036】従って、肘掛と車輪を復帰したときには車
椅子の全長CL、は車輪の後端から足乗せ端までとする
ことが出来る。
【0037】更に、L、オフセットすることは、この
L、に車椅子の座席に患者が乗った時の荷重を乗じたモ
ーメントが発生し、ベアリングレールのボール列との転
動部又はローラレールのローラタイヤとの転動部が磨耗
した時に生ずる上、下方向の隙間を消して、肘掛と車輪
の後退又は復帰の移動時の横揺れ防止になる。
【0038】そして足の弱い患者が自力で車椅子の乗り
降りを必要とする側のハンドルを押し下げてロックリン
グをロックガイドの垂直面より下方に下げ、そのまま後
方に押して、肘掛と車輪を後退させて座席長さSL、の
側面一杯にオープンさせて、座席への乗り移りを容易に
し、又、走行に移るときは再びハンドルを押し下げてロ
ックリングをロックガイドの垂直面より下方に下げ、そ
のまま復帰方向に引いて肘掛と車輪を復帰させ、ハンド
ルから手を離してロックリングをロックガイドの垂直面
まで上方に上がって接し、車椅子の走行が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車椅子の側面図並びに断面図である。
【図2】図1に示す車椅子の断面図である。
【図3】図1に示す車椅子の支持機構部の断面図であ
る。
【図4】支持機構を4組のローラタイヤ又はベアリング
とした車椅子の側面図である。
【図5】図4に示す車椅子の支持機構部の断面図であ
る。
【図6】図1又は図4に示す車椅子のロック機構がロッ
クした状態の断面図である。
【図7】図1又は図4に示す車椅子のロック機構が解放
した状態の断面図である。
【図8】車椅子の肘掛と車輪が後退した状態を説明する
平面図である。
【図9】図8に示す肘掛と車輪が後退した状態の側面図
である。
【図10】図1に示す車椅子のN部分、図9に示す車椅
子のM部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム 1a 受金 1b ロックガイド受 1c ロックガイド1 1d ロックガイド2 1e ボルト 2 車輪 2a 補助輪 3 ベアリング入り車軸 3a ナット 4 スポーク 5 座席 5a 背もたれ 6 リニアベアリング 6a ボール列 7 ベアリングレール 7a ボルト 7b ナット 7c 溝 8 軸受板 8a ボルト 8b 穴 9 足乗せ 10 肘掛 10a 肘掛枠1 10b 肘掛枠2 10c ボルト 10d バネ受下 10e 穴 10f 長穴1 10g 長穴2 10h 肘掛下枠 10j 穴 11 肘掛クロス 12 ハンドル 12a ハンドル軸1 12b ハンドル軸2 12c 穴 12d バネ受上 12e 押棒 12f ロック軸 12g ロックリング 13 圧縮バネ 14 ハンドブレーキ 15 折りたたみリンク 20 軸受板 21 ローラレール 21a ボルト 21b ナット 22 ローラタイヤ 23 ベアリング 24 軸 24a ナット 31 ローラレール 31a ボルト 31b ナット 33 ベアリング 35 間座
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】軸受板には4組の軸の中心点を結んだ中間
の垂直中心線から水平方向にL、オフセットした位置に
車輪の中心となるベアリング入り車軸を嵌入締結してい
る支持機構にするとよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】ロックリング(12g)は、本体フレーム
(1)に左右対称に固着されているロックガイド受(1
b)にボルト(1e)でネジ締結されているロックガイ
ド1(1c)の垂直面に図6(b)に示すように接して
おり、且つ図3に示す軸受板(8)にボルト(8a)に
よってネジ締結されているリニアベアリング(6)或い
は図5(a)に示す軸受板(20)に軸(24)、ナッ
ト(24a)によってベアリング(23)を介して締結
されたローラタイヤ(22))或いは図5(b)に示す
軸受板(20)に軸(24)、ナット(24a)によっ
て締結されたベアリング(33)が図10(b)ストッ
パー1(15)に接している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】追加
【補正内容】
【0027】図7(b)に示すようにハンドル(12)
を圧縮バネ(13)のバネ力に抗して下方に押すとロッ
クリング(12g)はロックガイド1(1c)の垂直面
から下方に下がりロック状態が解除される、図8(a)
は進行方向に向いて右側のハンドル(12)を下方に押
更に後退方向に押すことによって同じ側の肘掛(1
0)と車輪(2)が座席(5)の長さSL、の側面一杯
にストロークST、後退する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】後退の位置でハンドル(12)から手を離
すと圧縮バネ(13)のバネ力によってロックリング
(12g)が図7(a)の状態から図6(a)の状態に
ロックガイド2(1d)の垂直面に接するまで上がる、
同時にハンドブレーキ(14)を車輪(2)の方向に押
し当てて車輪(2)の転動を抑制し車輪の移動するのを
止する、この状態で患者は車椅子に乗り移る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図 8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4面体で相対する2面に、ボール列(6
    a)を転動可能にした半円状の溝(7c)を長手方向に有
    するベアリングレール(7)を、本体フレーム(1)の
    左右対称に固着して取り付けられた受金(1a)に締結
    し、ベアリングレール(7)にはボール列(6a)を介
    して、軸受板(8)に締結されたリニアベアリング
    (6)を嵌入、軸受板(8)にはリニアベアリング
    (6)の締結中心から水平方向にL、オフセットした位
    置に穴(8b)を明け、車輪(2)とスポーク(4)に
    よって結合、組立てられたベアリング入り車軸(3)を
    嵌入締結したことを特徴とする支持機構に、肘掛(1
    0)、肘掛枠1(10a)、ロック機構を内蔵した肘掛
    枠2(10b)を固着して一体となったハンドブレーキ
    (14)を備えた肘掛下枠(10h)を締結した肘掛と
    車輪を後退可能にした車椅子。
  2. 【請求項2】 相対する上、下の面を軌道としたロー
    ラレール(21)この軌道面を転動する4組の外周面が
    両フランジ付溝形のローラタイヤ(22)、内側にベア
    リング(23)を嵌入、その内側に軸(24)を嵌入し
    て軸受板(20)に締結され、軸受板(20)には4組
    の軸(24)の中心点を結んだ中間の垂直中心線から
    L、オフセットした位置に穴(20b)を明け、ベアリ
    ング入り車軸(3)を嵌入締結したことを特徴とする支
    持機構の、請求項1に記載した肘掛けと車輪を後退可能
    にした車椅子。
  3. 【請求項3】 相対する上、下の突角形状の面を軌道と
    するローラレール(31)の軌道面を転動する、中間に
    間座(35)を挟んで2ケのベアリングを1組とした4
    組のベアリング(33)、その内側に軸(24)を嵌入
    して軸受板(20)に締結され、軸受板(20)には4
    組の軸(24)の中心点を結んだ中間の垂直中心線から
    L、オフセットした位置に穴(20b)を明け、ベアリ
    ング入り車軸(3)を嵌入締結したことを特徴とする支
    持機構の、請求項1に記載した肘掛けと車輪を後退可能
    にした車椅子。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のロック機構は、肘掛枠2
    (10b)の内部に穴(10e)の明いたバネ受下(10
    d)を固着、その上に圧縮バネ(13)、バネ受上(1
    2d)を装着し、押棒(12e)を挿入して上端にバネ受
    上(12d)、下端にロック軸(12f)をネジ締結し、
    上部はバネ受上(12d)の穴(12c)に滑合状態で嵌
    入しているハンドル軸2(12b)を長穴1(10f)よ
    り貫通し、肘掛(10)の穴(10j)に滑合嵌入して
    回動するハンドル軸1(12a)を圧入固着したハンド
    ル(12)に圧入固着、下部はロック軸(12f)を長穴2
    (10g)より貫通し軸端にロックリング(12g)を嵌
    入固着し、ロックリング(12g)は本体フレーム
    (1)に肘掛(10)と車輪(2)が後退と復帰する位
    置に2ケ所左右対称に固着取り付けされたロックガイド
    1(1c)、ロックガイド2(1d)に接してロック状態
    又は下方に下がって解除することを特徴とする肘掛と車
    輪を後退可能にした車椅子。
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