JPH11225800A - 体液を用いた癌検出方法及びキット - Google Patents

体液を用いた癌検出方法及びキット

Info

Publication number
JPH11225800A
JPH11225800A JP4468798A JP4468798A JPH11225800A JP H11225800 A JPH11225800 A JP H11225800A JP 4468798 A JP4468798 A JP 4468798A JP 4468798 A JP4468798 A JP 4468798A JP H11225800 A JPH11225800 A JP H11225800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primer
labeled
telomerase
colorectal cancer
analyzing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4468798A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunitaka Hirose
国孝 広瀬
Mitsunori Hakozaki
充徳 箱崎
Kazumi Obara
かず美 小原
Keiko Ishioka
恵子 石岡
Eiji Inoguchi
英司 井野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
Priority to JP4468798A priority Critical patent/JPH11225800A/ja
Publication of JPH11225800A publication Critical patent/JPH11225800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常に正確に大腸癌を検出することができ、
誤った陽性結果又は誤った陰性結果を回避することので
きる、大腸癌検出方法を提供する。 【解決手段】 腸管洗浄液におけるテロメラーゼを分析
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大腸癌分析方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、大腸癌スクリーニング検査法とし
て広く行なわれているのは、便潜血反応法である。しか
し、この検査法では、早期の大腸癌に対する陽性率はそ
れほど高くないので、早期の大腸癌を看過してしまう欠
点があり、更に、健常者での偽陽性率も高いという問題
点があった。前記の問題点を解決することを目的とし
て、Sidranskyらは、糞便中の癌細胞における
K−ras遺伝子の突然変異を検出する大腸癌分析方法
について報告している[Science,256,10
2−105(1992)]。しかしながら、大腸癌組織
では、約4割程度の症例でしかK−ras遺伝子の突然
変異が認められないので、Sidranskyらの方法
は、実用的な大腸癌の早期検出方法としては充分なもの
ではなかった。
【0003】テロメラーゼは、細胞の癌化や老化との関
わりにおいて近年注目されている酵素であり、悪性腫瘍
とテロメラーゼとの関連性について種々の研究が行なわ
れている。例えば、ヒトにおいては、生殖系列(ger
m line)でテロメラーゼ活性が検出される場合が
あるが、一般的には成人の正常組織ではテロメラーゼ活
性は検出されない[Dev.Genet,18,173
−179(1996)]。一方、多くの悪性腫瘍におい
ては、テロメラーゼの高い活性が、テロメアの伸長とと
もに認められている。例えば、特開平9−262100
号公報には、尿試料中のテロメラーゼ活性を測定するこ
とにより、ヒト膀胱癌細胞を検出する方法が開示されて
いる。しかし、この方法においても、膀胱癌患者23名
の内、テロメラーゼ活性が検出されなず、陰性と誤って
判断された患者が3名おり、陽性と判断されたのは、8
6.9%(20/23)であった。
【0004】また、大腸癌においては、癌細胞又は癌組
織を試料とした研究で、90%以上の高率でテロメラー
ゼ活性が認められ、大腸腺種においても高率にテロメラ
ーゼ活性が認められることが報告されている[Clin
ical Cancer Research,,12
45−1251(1995)]。一方、吉田らは、切除
大腸癌標本を生理食塩水により洗浄し、その洗浄液の約
60%においてのみ、テロメラーゼ活性が検出されるこ
とを報告している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、悪性腫瘍
とテロメラーゼとの間に強い相関関係があることを支持
するデータが蓄積されつつあるが、前記の記載から明ら
かなように、或る程度の確率で、誤った陽性結果又は誤
った陰性結果が生じることは、避けられなかった。本発
明者は、被検試料として腸管洗浄液を用いることによ
り、非常に正確に大腸癌を検出することができ、誤った
陽性結果又は誤った陰性結果を回避することができるこ
とを見出した。本発明は、こうした知見に基づくもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、腸管洗浄液に
おけるテロメラーゼを分析することを特徴とする、大腸
癌検出方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の大腸癌分析方法においては、被検試料として、
被検対象から採取した腸管洗浄液を使用する。前記被検
対象としては、例えば、動物、好ましくはヒトを含む哺
乳動物、特にはヒトを挙げることができる。
【0008】本明細書において、「分析」には、例え
ば、被検試料におけるテロメラーゼの存在の有無の検
出、及び被検試料に含まれるテロメラーゼの半定量的又
は定量的測定などが含まれる。
【0009】本明細書において、「テロメアDNA」と
は、染色体の末端領域に存在し、短い反復単位が数十回
から数百回繰り返す塩基配列からなるDNAを意味す
る。例えば、ヒト又はマウスの反復単位の塩基配列は、 5’−TTAGGG−3’ である。本明細書において、「テロメラーゼ」とは、タ
ンパク質部分とRNA部分(以下、鋳型RNAと称す
る)とからなるリボヌクレオタンパク質であり、鋳型R
NAを介して、染色体末端部にテロメアDNAを合成す
ることのできる酵素を意味する。
【0010】本明細書において、鋳型RNAの「鋳型領
域」とは、鋳型RNAの内、テロメアDNAに相補的な
領域を意味する。前記「鋳型領域」は、テロメアDNA
を認識して結合することのできる「認識領域」と、テロ
メアDNAの反復単位を延長する際に鋳型となることの
できる「延長領域」とからなる。例えば、ヒト又はマウ
スの鋳型領域の塩基配列は、 5’−CAAUCCCAAUC−3’ である。テロメラーゼは、微生物から高等動物(ヒトを
含む)に至る生物一般に存在する酵素であり、現在、各
種生物において、テロメア配列における前記反復配列、
及び鋳型領域の配列が知られているが、現在のところ、
その配列が明らかにされていない生物の前記各配列も、
公知の手段により容易に決定することができる。
【0011】本明細書において、「腸管洗浄液」とは、
洗浄用液を経口又は経直腸投与し、それを直腸から回収
した溶液、検査機器(例えば、大腸内視鏡など)を直腸
から挿入した際に吸引採取した溶液、直腸から挿入した
検査機器による検査後に吸引採取した溶液、あるいは、
直腸から挿入した検査機器を洗浄した後の洗浄用液を意
味する。前記洗浄用液としては、例えば、大腸内視鏡検
査用洗浄用液などを挙げることができる。前記の大腸内
視鏡検査用洗浄用液としては、市販の大腸内視鏡検査用
製剤を水に溶解した水溶液などを挙げることができ、前
記大腸内視鏡検査用製剤としては、例えば、ニフレック
(森下ルセル社)などを挙げることができる。
【0012】本発明の大腸癌分析方法において、前記腸
管洗浄液として、洗浄用液を経口又は経直腸投与(好ま
しくは経口投与)し、それを直腸から回収した溶液を用
いる場合には、例えば、新規に調製した洗浄用液を経口
又は経直腸投与(好ましくは経口投与)し、前記投与か
ら所定時間(経口投与では、通常、3〜5時間;経直腸
投与では、通常、1〜3時間)が経過した後であって、
大腸内視鏡検査又は注腸検査を実施する前、実施中、又
は実施後(好ましくは実施前)に、直腸に残存している
溶液を内視鏡下に吸引回収することにより、被検試料を
採取することができる。
【0013】本発明の大腸癌分析方法においては、公知
のテロメラーゼ分析方法(検出方法又は測定方法)を使
用することにより、腸管洗浄液におけるテロメラーゼを
分析することができる。公知のテロメラーゼ分析方法と
しては、例えば、テロメラーゼ量を検出若しくは測定す
る方法、テロメラーゼをコードするmRNAの量を検出
若しくは測定する方法、テロメラーゼ活性を検出若しく
は測定する方法、又はテロメアDNA長を測定する方法
などを挙げることができる。
【0014】テロメラーゼ量を検出又は測定する前記方
法としては、例えば、テロメラーゼに特異的な抗体(モ
ノクローナル抗体又はポリクローナル抗体)を用いる、
insituハイブリダイゼーション法、ELISA
法、若しくはディップスティック(dip stic
k)法、又は臨床上実際に使用されているその他の方法
などを挙げることができる。
【0015】テロメラーゼをコードするmRNAの量を
検出若しくは測定する前記方法としては、例えば、テロ
メラーゼをコードするmRNAの塩基配列に相補的な塩
基配列を含むオリゴヌクレオチドプローブを用いるノー
ザンブロッティング法などを挙げることができる。
【0016】テロメアDNA長を測定する前記方法とし
ては、例えば、サザンハイブリダイゼーション法を挙げ
ることができる。前記サザンハイブリダイゼーション法
では、例えば、被検試料(例えば、細胞又は組織)から
染色体DNAを抽出し、これを適当な制限酵素(例え
ば、Hinf I)で切断した後に、アガロースゲル電
気泳動にかけ、テロメア配列の反復配列を含むオリゴヌ
クレオチドをプローブとして用いることにより、テロメ
アDNA長を測定することができる。
【0017】本発明の大腸癌分析方法においては、前記
の腸管洗浄液から測定用サンプルを調製し、得られた測
定用サンプルに含まれる可能性のあるテロメラーゼを、
テロメア反復配列増幅プロトコル(telomeric
repeat amplification pro
tocol;以下、TRAPと称する)法[Scien
ce,266,2011−2015(1994年)]を
用いて分析することが好ましい。通常のTRAP法で
は、被検試料(例えば、細胞又は組織など)に、テロメ
アDNA反復配列延長用プライマーを加えると、そのプ
ライマーを構成するオリゴヌクレオチドの3’末端に、
テロメラーゼによってテロメアDNA反復配列が付加さ
れる。続いて、前記延長反応により合成されたテロメラ
ーゼ産物を増幅することのできるポリメラーゼ連鎖反応
(PCR)用プライマーを更に加え、PCR法により前
記テロメラーゼ産物を増幅し、得られたPCR産物を分
析することによって、前記被検試料中に含まれるテロメ
ラーゼ活性を分析することができる。このTRAP法
は、PCR法をベースとする技術であり、非常に低いレ
ベルのテロメラーゼ活性であっても、それを検出するこ
とが可能である。
【0018】本発明の大腸癌分析方法は、例えば、 (1)腸管洗浄液から採取した細胞を破砕し、サンプル
(例えば、細胞破砕液、又は細胞破砕液の上清など)を
得る工程(以下、サンプル調製工程と称する); (2)テロメラーゼの鋳型RNAの鋳型領域におけるテ
ロメアDNA認識領域に結合して、1以上のテロメアD
NA反復単位を3’末端に延長することができ、蛍光物
質で標識された第1のプライマーと、工程(1)で得ら
れたサンプルとを接触させる工程(以下、延長反応工程
と称する); (3)工程(2)で得られた生成液を有機溶媒で処理
し、得られた水性相を低級アルコールで処理してDNA
を分離する工程; (4)前記の第1プライマーと組み合わせて使用する
と、前記第1プライマーとその3’末端に連結した1以
上のテロメアDNA反復単位とからなるオリゴヌクレオ
チドを増幅することのできる第2のプライマーと、工程
(3)で得られた生成液と、前記の第1プライマーと
を、ポリメラーゼ連鎖反応が可能な条件下で接触させる
工程(以下、増幅反応工程と称する);及び (5)工程(4)で得られた、第1プライマーとその
3’末端に連結した1以上のテロメアDNA反復単位と
からなるオリゴヌクレオチドを、自動DNAシークエン
サーにより分析する工程(以下、分析工程と称する)を
含むことが好ましい。
【0019】本発明の大腸癌分析方法における工程
(1)、すなわち、サンプル調製工程では、例えば、以
下の手順により、腸管洗浄液からサンプル(例えば、細
胞破砕液、又は細胞破砕液の上清など)を調製すること
ができる。すなわち、被検対象から採取した腸管洗浄液
を遠心し、上清を除去することにより、沈殿物として細
胞を採取する。採取した細胞を適当な細胞溶解緩衝液に
懸濁し、ホモジナイズすることにより細胞破砕液を調製
することができる。また、得られた細胞破砕液を更に遠
心し、上清を回収することにより、細胞破砕液の上清を
調製することができる。
【0020】本発明の大腸癌分析方法における工程
(2)、すなわち、延長反応工程では、例えば、所定量
の前記サンプルに、蛍光物質で標識された第1のプライ
マーを加えることができる。前記の第1プライマーとし
ては、テロメラーゼの鋳型RNAの鋳型領域におけるテ
ロメアDNA認識領域に結合して、そのプライマーの
3’末端に、1以上のテロメアDNA反復単位を延長す
ることができるオリゴヌクレオチドである限り、特に限
定されるものではなく、例えば、 5’−AATCCGTCGAGCAGAGTT−3’ の塩基配列(配列表の配列番号1の配列)からなるTS
プライマーを用いることができる。また、蛍光標識化に
用いることのできる蛍光物質としては、例えば、フルオ
レッセンスイソチオシアネート(FITC)又はフルオ
レスカミンなどを挙げることができる。
【0021】本発明の大腸癌分析方法における延長反応
工程においては、前記サンプル中にテロメラーゼが含ま
れている場合には、そのテロメラーゼにより、テロメア
DNA反復単位の延長反応が進行し、前記第1プライマ
ーの3’末端に1以上のテロメアDNA反復単位が付加
される。その結果、前記第1プライマーとその3’末端
に連結した1以上のテロメアDNA反復単位とからなる
オリゴヌクレオチド(以下、テロメアDNA付加プライ
マーと称することがある)が生成される。テロメアDN
A反復単位の延長反応の進行の程度は、サンプル中に含
まれるテロメラーゼの活性に依存する。一方、前記サン
プル中にテロメラーゼが含まれていない場合には、テロ
メアDNA反復単位の延長反応は進行しない。
【0022】本発明の大腸癌分析方法における工程
(3)、すなわち、分離工程では、例えば、以下の手順
により、前記の延長反応工程で得られた生成液から、D
NAを分離することができる。すなわち、延長反応工程
を実施して得られた反応溶液に、適当な有機溶媒適当量
を加えて攪拌し、遠心する。遠心により分離された水性
相と有機相の内、水性相を取り出す。続いて、前記水性
相に適当な低級アルコール適当量を添加してオリゴヌク
レオチドを沈殿させ、上清を除去する。得られた残査を
適当な緩衝液に溶解し、この溶液を次の工程に用いるこ
とができる。本工程を実施することにより、前記の延長
反応工程で得られた生成液から、その中に含まれるPC
R阻害物質を除去することができ、その結果、テロメラ
ーゼの分析感度を向上させることができる。
【0023】前記有機溶媒抽出に用いることのできる有
機溶媒としては、例えば、フェノール、クロロホルム、
炭素数1〜8のアルコール(好ましくはアミルアルコー
ル、より好ましくはイソアミルアルコール)などを挙げ
ることができる。本発明の大腸癌分析方法における分離
工程においては、前記有機溶媒を混合して用いることが
好ましく、例えば、フェノール/クロロホルム/アルコ
ール混合溶液、又はフェノール/クロロホルム混合溶液
などを挙げることができる。フェノール/クロロホルム
/アルコール混合溶液を使用する場合には、その混合比
は、90〜30:70〜10:60〜0であることが好
ましく、50:48:2であることが特に好ましい。ま
た、フェノール/クロロホルム混合溶液を使用する場合
には、その混合比は、90〜30:70〜10であるこ
とが好ましく、50:50であることが特に好ましい。
有機溶媒抽出により、PCR阻害タンパク質を除去する
ことができる。
【0024】水溶性成分の除去に用いることのできる前
記低級アルコールとしては、炭素数1〜4の低級アルコ
ール、例えば、エタノール、又はプロパノールなどを挙
げることができる。低級アルコールで処理してDNAを
分離することにより、PCR阻害水溶性成分を除去する
ことができる。
【0025】本発明の大腸癌分析方法における工程
(4)、すなわち、増幅反応工程では、PCRを実施す
ることが可能な条件下で、前記の分離工程で得られた生
成液と、蛍光標識化第1プライマーと、第2のプライマ
ーとを接触させる。例えば、前記分離工程で得られた生
成物に、蛍光標識化第1プライマーと第2のプライマー
とを加え、更にTaqポリメラーゼを加えることによ
り、PCR法を実施することができる。なお、充分量の
蛍光標識化第1プライマーを前記延長反応工程で使用し
た場合には、前記分離工程で得られた生成液中に、蛍光
標識化第1プライマーが残存しているので、本工程(増
幅反応工程)で蛍光標識化第1プライマーを新たに加え
る必要はない。
【0026】前記の第2プライマーとしては、前記の第
1プライマーと組み合わせて使用すると、前記第1プラ
イマーとその3’末端に連結した1以上のテロメアDN
A反復単位とからなるオリゴヌクレオチドを増幅するこ
とのできるオリゴヌクレオチドである限り、特に限定さ
れるものではなく、例えば、 5’−(CCCTTA)5 CCCTAA−3’ の塩基配列からなるプライマー、又は前記プライマーの
5’末端から1〜18個の塩基が欠失しているプライマ
ーであることができ、特には、 5’−(CCCTTA)3 CCCTAA−3’ の塩基配列(配列表の配列番号2の配列)からなるCX
プライマーを用いることができる。
【0027】本発明の大腸癌分析方法における増幅反応
工程においては、前記分離工程で得られた生成液に、前
記延長反応工程で合成されたテロメアDNA付加プライ
マー(すなわち、前記第1プライマーとその3’末端に
連結した1以上のテロメアDNA反復単位とからなるオ
リゴヌクレオチド)が含まれている場合には、PCR法
により前記テロメアDNA付加プライマーが増幅され
る。PCRの条件(例えば、1サイクルを構成する各ス
テップの反応温度及び反応時間、又はサイクル数など)
は、使用するプライマーの塩基配列に応じて適宜決定す
ることができる。増幅反応後に得られるPCR産物の量
は、前記分離工程で得られた生成液に含まれるテロメア
DNA付加プライマーの初期量に依存する。このテロメ
アDNA付加プライマーの初期量は、先に説明したよう
に、サンプル中に含まれるテロメラーゼの活性に依存す
るので、従って、増幅反応後に得られるPCR産物の量
は、サンプル中に含まれるテロメラーゼの活性に依存す
る。一方、前記分離工程で得られた生成液に、前記延長
反応工程で合成されたテロメアDNA付加プライマーが
含まれていない場合、すなわち、前記サンプル中にテロ
メラーゼが存在せず、前記延長反応工程でテロメアDN
A付加プライマーが合成されない場合には、本工程(増
幅反応工程)ではPCR産物が合成されない。
【0028】本発明の大腸癌分析方法における工程
(5)、すなわち、分析工程では、前記の増幅反応工程
で増幅されたテロメアDNA付加プライマーを、自動D
NAシークエンサー(蛍光シークエンサー)により、例
えば、以下の手順に従って分析(例えば、存在の有無の
検出、又は半定量的若しくは定量的測定)することがで
きる。すなわち、工程(4)で得られた生成液から電気
泳動用サンプルを調製し、自動DNAシークエンサーに
より前記電気泳動用サンプルを測定する。なお、電気泳
動用サンプルを調製する際に、インターナルコントロー
ルとして適当なオリゴヌクレオチド(例えば、塩基長が
20〜44であるオリゴヌクレオチド)を前記電気泳動
用サンプルに添加しておく。
【0029】自動DNAシークエンサーから得られる波
形データから、各種オリゴヌクレオチドに由来する各ピ
ークの面積をそれぞれ算出する。得られた各ピークの面
積の値から、(1)サンプルの波形データにおけるテロ
メアDNA付加プライマーに由来する各ピークの面積の
和(SX )、(2)サンプルの波形データにおけるイン
ターナルコントロール由来のピークの面積(CX )、
(3)陽性コントロールの波形データにおけるテロメア
DNA付加プライマーに由来する各ピークの面積の和
(SO )、及び(4)陽性コントロールの波形データに
おけるインターナルコントロール由来のピークの面積
(CO )を計算し、例えば、計算式(I): TPG=[(SX /CX )/(SO /CO )]×100 (I) [式中、TPGは、テロメラーゼ活性(Total P
roduct Generated;単位=units
/μgタンパク質)を意味する]により、テロメラーゼ
活性を求めることができる。前記のデータ処理には、例
えば、自動解析ソフト(例えば、Fragment M
anager VI.1;Pharmacia Bio
tech,ウプサラ,スウェーデン)を使用することが
できる。
【0030】これまでの説明で明らかなように、本発明
の大腸癌分析方法においては、腸管洗浄液から採取した
細胞中にテロメラーゼ活性が存在する場合には、テロメ
アDNA付加プライマーが合成され、それに対して、腸
管洗浄液から採取した細胞中にテロメラーゼ活性が存在
しない場合には、テロメアDNA付加プライマーが合成
されない。従って、本発明の大腸癌分析方法における前
記分析工程において、テロメアDNA付加プライマーの
存在が確認された場合には、腸管洗浄液から採取した細
胞中にテロメラーゼ活性が存在し、前記細胞は大腸癌細
胞であると判定することができる。それに対して、テロ
メアDNA付加プライマーが存在しなかった場合には、
腸管洗浄液から採取した細胞中にテロメラーゼ活性が存
在せず、前記細胞は癌細胞でないと判定することができ
る。
【0031】また、前記分析工程において、テロメアD
NA付加プライマーの存在が確認され、その量を定量的
に測定することができた場合には、前記細胞中のテロメ
ラーゼ活性を定量化することができる。本発明の大腸癌
分析方法においては、標識化手段として蛍光物質を用
い、分析手段として自動DNAシークエンサーを用いる
ので、放射性同位元素を用いる必要がなく、操作が簡便
になると共に、放射性同位元素を用いる場合に比べて定
量性が向上する。
【0032】本発明の大腸癌分析方法においては、被検
対象から採取した腸管洗浄液におけるテロメラーゼを分
析することによって、被検対象の大腸癌を検出すること
ができる。前記大腸癌には、例えば、横行結腸癌、S状
結腸癌、又は直腸癌などが含まれる。本発明の大腸癌分
析方法においては、前記腸管洗浄液中にテロメラーゼが
検出された場合には、被検対象は大腸癌に関して陽性で
あると判断することができ、一方、前記腸管洗浄液中に
テロメラーゼが検出されなかった場合には、被検対象は
大腸癌に関して陰性であると判断することができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
【実施例1】(1)腸管洗浄液の採取 以下に示す手順に従って、大腸癌患者8名と、大腸内視
鏡検査により異常病変が観察されなかった健常者1名と
から腸管洗浄液を採取した。大腸癌患者8名には、横行
結腸癌患者2名、S状結腸癌患者4名、及び直腸癌患者
2名が含まれ、その組織学的深達度(histolog
ical depth)は、T3が5名、T2が1名、
T1が2名であった。大腸内視鏡検査用製剤(ニフレッ
ク,森下ルセル社;散剤137.155g中の含有成分
=塩化ナトリウム2.93g,塩化カリウム1.485
g,炭酸水素ナトリウム3.37g,及び無水硫酸ナト
リウム11.27g)を適当量の水(大腸内視鏡検査用
製剤137.155g当たり水2リットル)に溶解し、
大腸内視鏡検査用洗浄用液を調製した。この大腸内視鏡
検査用洗浄用液を大腸癌患者又は健常人にそれぞれ経口
投与(1人当たり2リットル)し、約5時間後に、直腸
に残存している前記腸管洗浄液約10〜15mlを内視
鏡下に吸引回収した。腸管洗浄液の採取を完了した大腸
癌患者及び健常人は、引き続き、通常の大腸内視鏡検査
を実施した。
【0034】(2)テロメラーゼ活性の測定 前記(1)で採取した腸管洗浄液10〜15mlを4℃
で10分間遠心(回転数=2000rpm)し、得られ
た沈殿物をリン酸緩衝溶液[phosphate bu
ffered saline;以下、PBSと称する;
組成=140mM−NaCl,2.7mM−KCl,1
0mM−Na2 HPO4 ,及び1.8mM−KH2 PO
4 (pH7.2)]10mlで洗浄し、4℃10分間遠
心(回転数=2000rpm)した。得られた沈殿物
を、氷冷した1×CHAPS溶解緩衝液[10mM−T
ris−HCl(pH7.5),1mM−MgCl2
1mM−EGTA,0.1mMベンズアミジン,5mM
−β−メルカプトエタノール,0.5%CHAPS,及
び10%グリセロール]200μlに懸濁し、ホモジナ
イズした後に、氷上で30分間インキュベートした。イ
ンキュベートした溶解物を4℃で20分間遠心(120
00×g)し、得られた上清を液体窒素中で急冷し、−
80℃で保管した。
【0035】冷凍保管していた前記サンプルを解凍し、
タンパク質濃度測定試薬(クーマシープロテインアッセ
イ試薬;PIERCE社)を用いて前記サンプルのタン
パク質濃度を決定した。所定量の前記サンプル(タンパ
ク質量換算で1μg)1μlに、フルオレッセンスイソ
チオシアネート(FITC)標識化TSプライマー[塩
基配列=5’−AATCCGTCGAGCAGAGTT
−3’;配列表の配列番号1の配列]0.1ngを含有
する反応用緩衝液48μlを加え、30℃で30分間イ
ンキュベートすることにより、テロメラDNA反復配列
の延長反応を実施した。なお、前記反応用緩衝液として
は、市販のTelomerase Detection
Kit(TRAPezeTM;Oncor社,Gait
hersburg,メリーランド州,米国)に含まれて
いるマスターミックス(Master Mix)をその
まま使用した。前記延長反応は、サンプル中に含まれる
可能性のあるテロメラーゼによって進行し、延長反応の
程度は、前記テロメラーゼの量及び活性に依存する。
【0036】続いて、TE緩衝液[10mM−Tris
−HCl(pH8.0)及び1mM−EDTA]50μ
lを加え、更に、フェノール/クロロホルム/イソアミ
ルアルコール混合溶液(50/48/2)100μlを
加え、よく攪拌した後に、5分間遠心(12000×
g)し、水層(上層)を新しいチューブに移すことによ
り、PCR阻害タンパク質を除去した。次に、5M酢酸
アンモニウムを最終濃度が2.5Mになるように加え、
3倍容量のエタノールを加えた。ドライアイス上で30
分間インキュベートした後に、10分間遠心(1200
0×g)した。注意しながら上清を除去することにより
PCR阻害水溶性成分を除去し、75%エタノール水溶
液で沈殿物を洗浄し、5分間遠心(12000×g)し
た。上清を除去し、沈殿物を乾燥させた後に、蒸留水2
0μlに溶解した。
【0037】この溶液に、50ng/μl−FITC標
識化TSプライマー2μl、50ng/μl−CXプラ
イマー[塩基配列=5’−(CCCTTA)3 CCCT
AA−3’;配列表の配列番号2の配列]2μl、dN
TP混合物(各ヌクレオチドの濃度=2.5mM)4μ
l、0.5ユニット/μlTaqポリメラーゼ(ExT
aqポリメラーゼ;宝酒造.京都,日本)0.5μl、
0.5μg/μl−T4 gene32タンパク質(ベー
リンガーマンハイム社)2μl、10×PCR緩衝液
[Ex Taqバッファー;宝酒造.京都,日本;(組
成)10mMトリス−HCl(pH8.3)及び50m
M−KCl]5μl、及び蒸留水14.5μlを加え、
以下の条件でPCR法を実施した。すなわち、変性工程
を94℃で30秒間行ない、アニーリング工程を60℃
で30秒間行ない、DNA合成工程を72℃で45秒間
行なうことからなるサイクルを、31サイクル実施し
た。
【0038】得られた反応液を自動DNAシークエンサ
ー(ALFred DNAシークエンサー;Pharm
acia Biotech,ウプサラ,スウェーデン)
で分析した。前記分析においては、インターナルコント
ロールとして前記キット付属のTSR8(塩基長=36
塩基)を電気泳動用サンプルに添加した後、6M尿素含
有10%ポリアクリルアミドゲルを用いて電気泳動(出
力=45W;ゲル温度=45℃)を実施した。
【0039】前記自動DNAシークエンサーから得られ
た結果を図1に示す。図1において、レーン1は、陽性
コントロールとしてのセルペレット(1×106 細胞)
[市販の前記Telomerase Detectio
n Kit(TRAPezeTM)]の結果を示し;レー
ン2は、健常者から採取した腸管洗浄液の結果を示し;
レーン3〜10は、大腸癌患者から採取した腸管洗浄液
の結果を示す。また、図1において、矢印Aで示すピー
クは、FITC標識化TSプライマーに由来するピーク
であり;矢印Bで示すピークは、インターナルコントロ
ールに由来するピークであり;矢印C〜Gで示すピーク
は、それぞれ、50塩基、56塩基、62塩基、68塩
基、及び74塩基からなる各オリゴヌクレオチドに由来
するピークである。
【0040】前記自動DNAシークエンサーから得られ
たデータを自動解析ソフト(Fragment Man
ager VI.1;Pharmacia Biote
ch,ウプサラ,スウェーデン)で解析し、PCR産物
である各種オリゴヌクレオチドに由来する各々のピーク
の面積を算出した。得られた数値から、前記計算式
(I)に基づいてテロメラーゼ活性(TPG;単位=u
nits/μgタンパク質)を決定した。
【0041】大腸癌患者8名から採取した腸管洗浄液の
テロメラーゼ活性を、患者の性別・年齢、及び癌の進行
状態と併せて、表1に示す。表1において、「番号」
は、図1におけるレーン番号を意味し、「癌の部位」欄
における記号「T」、「S」、及び「R」は、それぞれ
「横行結腸」、「S状結腸」、及び「直腸」を意味し;
「癌の大きさ」欄の数値の単位は「mm]である。「組
織学的深度」欄の記号「T1」〜「T3」、及び「リン
パ節転移」欄の記号「N0」〜「N3」は、それぞれ、
UICC(Union Internationale
Contrela Cancer)分類の定義に基づ
き、その意味は、以下のとおりである。 T1:腫瘍が粘膜下層に浸潤。 T2:腫瘍が固有筋層に浸潤。 T3:腫瘍が固有筋層を越え、漿膜下層又は腹膜被覆の
ない結腸傍又は直腸傍組織に湿潤。 N0:所属リンパ節転移なし。 N1:1〜3個の結腸傍又は直腸傍リンパ節への転移。 N2:4個以上の結腸傍又は直腸傍リンパ節への転移。 N3:支配血管(名称の付いた血管)幹の走行に沿うリ
ンパ節への転移。
【0042】表1において、「組織型」欄における記号
「W」及び「M」は、それぞれ「高分化型腺癌」及び
「中分化型腺癌」を意味する。「Dukes段階」と
は、大腸癌の進行度を意味し、「Dukes段階」欄に
おける記号「A」〜「D」の意味は、以下のとおりであ
る。 A:腫瘍が腸壁内に限局するもの。 B:癌腫が腸壁を貫いて浸潤するが、リンパ節転移のな
いもの。 C:リンパ節転移のあるもの。 D:遠隔転移が認められるもの。 「便潜血」欄において、記号「+」は陽性であること
を、記号「−」は陰性であることを、記号「ND」は検
査を実施しなかったことを示す。大腸癌患者(8名)の
腸管洗浄液における定量的テロメラーゼ活性(TPG)
の平均値は、5.92(標準誤差=1.05)であっ
た。一方、健常人(1名)では、テロメラーゼ活性は検
出されなかった。
【0043】
【表1】 番 性 年齢 テロメラ 癌の 癌の大 組織学 リンパ 組織 Dukes 便号 別 ーゼ活性 部位 きさ 的深度 節転移 型 段階 潜血 3 男 68 7.90 T 15 T1 N0 W A − 4 男 75 5.72 S 42 T3 N1 M C + 5 男 58 3.40 S 25 T2 N0 M A + 6 男 60 6.22 S 38 T3 N3 M D ND 7 男 70 6.39 R 14 T1 N1 M C + 8 女 59 6.23 R 83 T3 N0 M B + 9 女 61 5.38 T 50 T3 N0 M B ND10 女 62 5.19 S 35 T3 N1 M C −
【0044】
【発明の効果】本発明方法によれば、非常に正確に大腸
癌を検出することができ、誤った陽性結果又は誤った陰
性結果を回避することができる。また、本発明方法にお
いては、標識化手段として蛍光物質を用い、分析手段と
して自動DNAシークエンサーを用いるので、放射性同
位元素を用いる必要がなく、操作が簡便になる。
【0045】
【配列表】
【0046】配列番号 : 1 配列の長さ: 18 配列の型 : 核酸 配列 AATCCGTCGA GCAGAGTT 18
【0047】配列番号 : 2 配列の長さ: 24 配列の型 : 核酸 配列 CCCTTACCCT TACCCTTACC CTAA 24
【図面の簡単な説明】
【図1】PCR産物の自動DNAシークエンサーによる
分析の結果を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石岡 恵子 東京都小平市鈴木町2丁目180番 8号棟 103号 (72)発明者 井野口 英司 群馬県館林市北成島町734の2

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腸管洗浄液におけるテロメラーゼを分析
    することを特徴とする、大腸癌検出方法。
  2. 【請求項2】 腸管洗浄液に含まれる細胞の細胞破砕液
    におけるテロメラーゼ活性を分析する、請求項1に記載
    の大腸癌検出方法。
  3. 【請求項3】 テロメラーゼの鋳型RNAの鋳型領域に
    おけるテロメアDNA認識領域に結合して、1以上のテ
    ロメアDNA反復単位を3’末端に延長することがで
    き、標識されたプライマーを用いる、請求項2に記載の
    大腸癌分析方法。
  4. 【請求項4】 (1)腸管洗浄液に含まれる細胞の細胞
    破砕液を得る工程; (2)テロメラーゼの鋳型RNAの鋳型領域におけるテ
    ロメアDNA認識領域に結合して、1以上のテロメアD
    NA反復単位を3’末端に延長することができ、標識さ
    れた第1のプライマーと、工程(1)で得られた細胞破
    砕液とを接触させる工程; (3)(a)前記の標識化第1プライマー、(b)前記
    の標識化第1プライマーと組み合わせて使用することに
    より、前記標識化第1プライマーとその3’末端に連結
    した1以上のテロメアDNA反復単位とからなるオリゴ
    ヌクレオチドを増幅することのできる第2のプライマ
    ー、及び(c)工程(2)で得られた生成液を、ポリメ
    ラーゼ連鎖反応が可能な条件下で接触させる工程;及び (4)工程(3)で得られた、標識化第1プライマーと
    その3’末端に連結した1以上のテロメアDNA反復単
    位とからなるオリゴヌクレオチドを分析する工程を含
    む、請求項3に記載の大腸癌分析方法。
  5. 【請求項5】 (1)腸管洗浄液に含まれる細胞の細胞
    破砕液の上清を得る工程; (2)テロメラーゼの鋳型RNAの鋳型領域におけるテ
    ロメアDNA認識領域に結合して、1以上のテロメアD
    NA反復単位を3’末端に延長することができ、標識さ
    れた第1のプライマーと、工程(1)で得られた細胞破
    砕液の上清とを接触させる工程; (3)(a)前記の標識化第1プライマー、(b)前記
    の標識化第1プライマーと組み合わせて使用することに
    より、前記標識化第1プライマーとその3’末端に連結
    した1以上のテロメアDNA反復単位とからなるオリゴ
    ヌクレオチドを増幅することのできる第2のプライマ
    ー、及び(c)工程(2)で得られた生成液を、ポリメ
    ラーゼ連鎖反応が可能な条件下で接触させる工程;及び (4)工程(3)で得られた、標識化第1プライマーと
    その3’末端に連結した1以上のテロメアDNA反復単
    位とからなるオリゴヌクレオチドを分析する工程を含
    む、請求項3に記載の大腸癌分析方法。
  6. 【請求項6】 前記工程(2)と前記工程(3)との間
    に、前記工程(2)で得られた生成液を有機溶媒で処理
    し、得られた水性相を低級アルコールで処理してDNA
    を分離する工程を含む、請求項4又は5に記載の大腸癌
    分析方法。
  7. 【請求項7】 標識された第1のプライマーが、蛍光物
    質で標識された第一のプライマーであり;前記工程
    (4)において、標識化第1プライマーとその3’末端
    に連結した1以上のテロメアDNA反復単位とからなる
    オリゴヌクレオチドを、自動DNAシークエンサーによ
    り分析する、請求項4〜6のいずれか一項に記載の大腸
    癌分析方法。
JP4468798A 1998-02-10 1998-02-10 体液を用いた癌検出方法及びキット Pending JPH11225800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4468798A JPH11225800A (ja) 1998-02-10 1998-02-10 体液を用いた癌検出方法及びキット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4468798A JPH11225800A (ja) 1998-02-10 1998-02-10 体液を用いた癌検出方法及びキット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11225800A true JPH11225800A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12698349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4468798A Pending JPH11225800A (ja) 1998-02-10 1998-02-10 体液を用いた癌検出方法及びキット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11225800A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133008A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Univ Of Tsukuba 内視鏡
JP2016519285A (ja) * 2013-03-13 2016-06-30 クリエイティクス エルエルシー 膵臓がんを検出するための方法および組成物
JP2017164511A (ja) * 2017-04-17 2017-09-21 国立大学法人 筑波大学 大腸癌検出装置、大腸癌検出キット、被験体における大腸癌の可能性を判断するための被験体由来の消化管洗浄液中の鉄イオン濃度の測定方法、及び大腸癌の進行度を予測するためのデータを収集する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133008A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Univ Of Tsukuba 内視鏡
JP2016519285A (ja) * 2013-03-13 2016-06-30 クリエイティクス エルエルシー 膵臓がんを検出するための方法および組成物
JP2017164511A (ja) * 2017-04-17 2017-09-21 国立大学法人 筑波大学 大腸癌検出装置、大腸癌検出キット、被験体における大腸癌の可能性を判断するための被験体由来の消化管洗浄液中の鉄イオン濃度の測定方法、及び大腸癌の進行度を予測するためのデータを収集する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2357784T3 (es) Procedimiento de diagnóstico y/o pronóstico de cáncer vesical.
JP2000512126A (ja) 体液中の腫瘍細胞を数量化するための方法およびかかる方法に適合した試験キット
JP5851400B2 (ja) 大腸腫瘍の検出方法
JP2015522277A (ja) 前立腺癌の診断方法と診断用物質
KR20190026769A (ko) 유전자 발현 프로파일을 사용하여 폐암을 진단하기 위한 조성물 및 방법
JP2002514076A (ja) 散在性腫瘍細胞の検出のための新規プライマー及び方法
Saurin et al. High gastrin releasing peptide receptor mRNA level is related to tumour dedifferentiation and lymphatic vessel invasion in human colon cancer
CN107058550A (zh) 基于转录组测序技术用于早期肝癌诊断和预后评估的基因群及其应用
CN110387418A (zh) 一种结直肠癌诊断试剂盒
JPH11225800A (ja) 体液を用いた癌検出方法及びキット
Alshemmari et al. Chronic lymphocytic leukemia in a young population
CN107058305A (zh) 一组核苷酸序列及在eml4‑alk融合基因快速检测中的应用
Tien et al. Simultaneous detection of colonic epithelial cells in portal venous and peripheral blood during colorectal cancer surgery
JP2021524750A (ja) 腫瘍マーカー、メチル化検出試薬、キット及びその使用
US7217515B2 (en) HURP gene as a molecular marker for bladder cancer
CN108753981A (zh) Hoxb8基因的定量检测在结直肠癌预后判断中的应用
JP2007505609A (ja) 大腸癌細胞及び/又は大腸癌前駆細胞の非侵襲的早期検出を行うための方法
KR20190121578A (ko) 전립선암 진단용 바이오마커 및 이의 용도
CN106498062A (zh) 一种诊断前列腺癌的产品及其应用
CN106367509A (zh) Loc100128675作为检测前列腺癌的分子标记物及其在诊断试剂盒中的应用
JP2021523730A (ja) 腫瘍マーカー、メチル化検出試薬、キット及びその使用
CN101671728B (zh) 一种检测癌胚抗原mRNA表达量的方法及专用试剂盒
NL2033031B1 (en) Single nucleotide polymorphism (snp) molecular marker and kit for assessing tumor progression risk of patient with carcinoma of colon and rectum, and use thereof
CN116891899B (zh) 一种基因标志物组合、试剂盒及检测方法
CN108642177A (zh) 一种检测粪便lad1基因甲基化的方法、试剂盒及应用

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20041122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A621 Written request for application examination

Effective date: 20041122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20050922

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070918

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02