JPH11225537A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JPH11225537A
JPH11225537A JP3077898A JP3077898A JPH11225537A JP H11225537 A JPH11225537 A JP H11225537A JP 3077898 A JP3077898 A JP 3077898A JP 3077898 A JP3077898 A JP 3077898A JP H11225537 A JPH11225537 A JP H11225537A
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auger
discharge auger
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Taiji Mizukura
泰治 水倉
Ritsuko Kajioka
律子 梶岡
Teruyoshi Tonami
照喜 戸波
Wataru Nakagawa
渉 中川
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーガ先端操作時に、自動的にエンジン回転
数を定格回転数に上げ、オーガ昇降のスムースな制御を
図ることを目的とする。 【解決手段】 穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させる
ための排出オーガを有するコンバインにおいて、排出オ
ーガが先端操作である場合にはエンジン回転数を定格回
転数に維持するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインにおけ
る穀粒タンクから穀粒を機外に排出するための排出オー
ガの操作が先端操作であるか否かを検出して、エンジン
回転数を制御し、排出オーガに必要な動作速度を一定に
維持するようにしたコンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバイン本機側の操作部とは別
に、排出オーガの先端側にその操作部を設け、オーガ先
端側操作によるオーガ昇降を行うコンバインは知られて
いる。そして、オペレータ或いは運搬車上の作業者がオ
ーガ先端側操作部材の操作によって、排出オーガの位置
を微調整する際、その操作部材とエンジン回転制御とは
関連せずに独立した制御のみで、両者に技術的に関連す
る制御手段は備わっていなかった。
【0003】すなわち、このようなコンバインにおい
て、オーガ先端側の操作によるオーガ昇降時、自動的に
エンジン回転数を定格回転数に上げ、その作業をしない
状態では、低回転数に下げる機能(オートデセル機能)
は備わっていなかった。また、コンバインにおけるエン
ジン回転数を定格回転数にて出力を増減調節する定回転
制御を実行中に、オペレータが操縦部において排出オー
ガをコンバイン本体に近接したトラックの所定位置に旋
回操作し、オーガ排出作業中にトラックに排出した穀粒
が山盛りになったような場合に、排出オーガの位置を調
整するためにオーガクラッチを切ると、エンジン回転数
がアイドリングになり、オーガ先端操作でのオーガ上昇
速度が遅くなるという問題が生じた。さらに、排出オー
ガに延長オーガが装着されている場合に、油圧流量の不
足により排出オーガが上昇しないという不都合も生じ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を解決すべくなされたものであり、オーガ先端操作時
に、自動的にエンジン回転数を定格回転数に上げ、非作
業時には低回転数に下げる機能(以下、「オートデセル
機能」という。)を持たせることにより、オーガ昇降の
スムースな制御を行うことができるコンバインを提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させる
ための排出オーガを有するコンバインにおいて、前記排
出オーガの先端側の操作部材が操作されたことを検出し
た場合に、エンジン回転数を定格回転数にする制御手段
を備えたことを特徴とするコンバインである。また、穀
粒タンク内の穀粒を機外に排出させるための排出オーガ
を有するコンバインにおいて、前記排出オーガの先端側
の操作部材が操作されたことを検出し、エンジン回転数
を定格回転数にした後、前記排出オーガの先端側の操作
部材が操作されていないことを検出した場合に、遅延時
間を設けて、エンジン回転数を低速にする制御手段を備
えたことを特徴とするコンバインである。さらに、穀粒
タンク内の穀粒を機外に排出させるための排出オーガを
有するコンバインにおいて、前記排出オーガの先端側の
操作部材が操作されたことを検出した場合に、排出オー
ガの回動角速度を検出して、排出オーガの動作速度を一
定に維持する制御手段を備えたことを特徴とするコンバ
インである。またさらに、穀粒タンク内の穀粒を機外に
排出させるための排出オーガを有するコンバインにおい
て、前記排出オーガの先端側の操作部材が操作されたこ
とを検出した場合に、昇降シリンダを駆動制御するパル
ス幅変調制御により、排出オーガの動作速度を一定に維
持する制御手段を備えたことを特徴とするコンバインで
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明する。図1は走行部としての左右一対の走行クローラ
が備えられたコンバインの側面図であり、図2はコンバ
インの平面図、図3は脱穀部の側面図、図4はコンバイ
ンの動力伝達系を示すスケルトン図、図5は穀粒タンク
の内のスクリューコンベヤの側面図である。
【0007】左右一対の走行クローラ(2)を有するコ
ンバイン(1)の進行方向に向かって左側には脱穀装置
(3)を搭載し、同じくコンバイン(1)の前部には単
動式の油圧シリンダ(6)により昇降可能な刈取前処理
装置(4)を配置する。該刈取前処理装置(4)の下部
フレームの下側にはバリカン式の刈刃装置(5)を、前
方には6条分の穀稈引起装置(8)が配置され、該穀稈
引起装置(8)と脱穀装置(3)におけるフィードチェ
ン(7)前端との間には穀稈搬送装置(8a)(8b)
が配置され、穀稈搬送装置(8a)の下部前方には分草
体(8c)が突設されている。
【0008】脱穀装置(3)における扱室(10)内の
扱胴(11)の回転軸線がコンバイン(1)の進行方向
に沿うように配置し、扱室(10)の左端に配置された
フィードチェン(7)にて根元部を挟持されて搬送され
る穀稈の穂先部が扱胴(11)の下面側で脱穀される。
扱室(10)の下部の処理室(12)には、排塵口(1
3)を除いてクリンプ網(14)が張設され、このクリ
ンプ網(14)を漏下した被処理物は、その下方でコン
バイン(1)の進行方向に沿って前後揺動する揺動選別
機構(15)における前後対のフィードパン(16),
(17)に受けられ、チャフシーブ(18)にて揺動選
別を受ける。このとき、その下方の唐箕ファン(19)
及び前記前後対のフィードパン(16)(17)に送風
する送風ファン(20)にて被処理物は風選別を受けつ
つグレンパン(21)及び選別網(22)から整粒とし
て一番受け樋(23)方向に落下する。なお、扱室(1
0)の側方には処理胴(29)が配置され、扱胴(1
1)後部側方にて被処理物の一部が処理胴(29)方向
に送られてさらに脱穀処理される。
【0009】揺動選別機構(15)の後部チャフシーブ
から落下した二番処理物は、二番受け樋(24)にて受
けられ、そのスクリューコンベヤ(24a)及び二番還
元コンベヤ(25)を介して篩線(26)上に放出され
て、再度の選別を受ける。前記揺動選別及び風選別を受
けて整粒となった穀粒は一番受け樋(23)のスクリュ
ーコンベヤ(23a)を介して穀粒タンク(9)に集め
られ、排出オーガ(28)を介して機外に搬出される。
処理室(12)内の塵は吸引ファン(30)にて機外に
排出され、フィードチェン(7)の後端で受け継がれた
排藁は、排藁チェン(31)を介して長い状態でコンバ
イン(1)の後方に排出されるか、または排藁カッタ
(33)にて適宜短く切断した後排出される。なお、符
号(32)は、コンバイン(1)の前部右側に配置した
運転室である。
【0010】図4は、コンバインの動力伝達系を示すス
ケルトン図であって、運転室(32)の下方に配置した
エンジン(35)からの出力の一方は、オーガクラッチ
(36)を介して穀粒タンク(9)内の底スクリューコ
ンベヤ(37)及び縦コンベヤ(38)に動力伝達し、
次いで、図6に示す排出オーガ(28)内のスクリュー
コンベヤ(50)に伝達される。
【0011】エンジン(35)からの他の出力は、動力
分岐用ミッション(39)内の無段変速機構(60)を
介して扱胴駆動軸(40)、選別駆動軸(41)に伝達
する一方、動力分岐用ミッション(39)の別の出力軸
から走行用の油圧ポンプ油圧モータ式(HST)走行駆
動部(42)への駆動軸(43)及び刈取前処理装置
(4)への定速回転駆動軸(44)に動力伝達される。
また、前記HST式走行駆動部(42)より出力する刈
取同調駆動軸(45)から、ワンウエイクラッチ(45
a)及び同調クラッチ(46)を介して刈取軸(47)
に動力伝達させ、フィードチェン(7)に直接伝達す
る。また、刈取軸(47)に設けた刈取前処理部クラッ
チ(49)を介して、刈取前処理装置(4)への動力伝
達をON・OFFするように構成されている。それぞれ
の同調クラッチ(46)、刈取クラッチ(48)、刈取
前処理部クラッチ(49)をそれぞれON・OFF操作
するには、それぞれのクラッチに対応する電磁ソレノイ
ド等のクラッチアクチュエータをON・OFF動作する
ように構成されている。なお、同調クラッチ(46)は
ベルトのテンションを緊張・緩和することにより動力継
断するテンションクラッチであっても良い。従って、車
速同調制御を禁止(中止)する場合等で、動力分岐用ミ
ッション(39)の定速回転駆動軸(44)を介して刈
取軸(47)に動力伝達し、HST式走行駆動部(4
2)より出力する刈取同調駆軸(45)の回転数が前記
定速回転駆動軸(44)からの回転数より低い場合や、
刈取同調駆動軸(45)がコンバインの後退方向に回転
する場合には、ワンウエイクラッチ(45a)が空回り
する。
【0012】次に、図5乃至図7を参照しながら、前記
穀粒タンク(9)内に貯えられた穀粒を図示しないトラ
ックの荷台等に排出するための排出オーガ(28)の構
成を詳述すると、穀粒タンク(9)の底からその後端の
排出口(51)に軸線が略垂直方向となるように立設し
た縦オーガ筒(52)を連設する。該オーガ筒(52)
の下筒体(52a)と上筒体(52b)との内部にわた
って内蔵した縦スクリューコンベヤ(38)の下端と前
記底スクリューコンベヤ(37)の終端との間には、べ
ベルギヤ等からなる伝動継手(53)が配置されてい
る。
【0013】上筒体(52b)の上端には、横方向軸線
の引継スクリュー(54)を内蔵する引継部ケース(5
5)と、該引継部ケース(55)の一側に設けた継手部
(56)箇所で起伏回動自在に連結された横スクリュー
コンベヤ(50)を内蔵した横オーガ筒(57)とを備
える。縦オーガ筒(52)における固定的な下筒体(5
2a)に対して図示しない継手部を介して上筒体(52
b)がその軸線回りに回動可能に装着されており、この
上筒体(52b)は、穀粒タンク(9)の外面等に突出
させた筒状の支持部材(60)を介して回動可能に支持
されている。
【0014】正逆回転可能な駆動モータ等の旋回用アク
チュエータ(61)に取付く駆動ギヤ(62)から上筒
体(52b)の外周に固着した従動ギヤ(63)に動力
伝達することにより、上筒体(52b)がその軸線回り
に左右に旋回し、引継部ケース(55)と共に前記横オ
ーガ筒(57)が左右に旋回できるように構成されてい
る。なお、穀粒タンク(9)の底部に設けた底スクリュ
ーコンベヤ(37)のスクリュー軸の他端とエンジン
(35)からの動力伝達部のオーガクラッチ(36)
は、プーリに巻掛けしたベルトのテンションを、電動ア
クチュエータの作動にて緩めることで動力伝達を継続す
るように構成してもよい。
【0015】図6の矢印方向に回動する縦スクリュー
(38)の上端には、引継スクリュー(54)方向に穀
粒を跳ねるための羽根車(64)を設けてあり、縦スク
リューコンベヤ(38)の軸(38a)と引継スクリュ
ー(54)の軸(54a)とをベベルギヤ対(65)
(66)を介して動力伝達する。前記軸(54a)の他
端は、内部にベベルギヤを備えた継手管(67)に軸支
持されている。また、横オーガ筒(57)内の端部スク
リュー(68)と先端側の横スクリューコンベヤ(5
0)とは前記継手管(67)内のベベルギヤを介して図
6の矢印方向に回動して、横オーガ筒(57)内の穀粒
は先端の排出口(69)に向かって搬送される。
【0016】横オーガ筒(57)を起伏駆動させるため
の昇降用アクチュエータとしての油圧シリンダ(70)
は単動型であり、該油圧シリンダ(70)の一端を縦オ
ーガ筒(52)における上筒体(52b)の外面に固定
した支持ブラケット(71)に、他端を横オーガ筒(5
2)の外面にそれぞれピン(72)(73)を介して回
動可能に枢着されている。前記縦オーガ筒(52)の水
平回動を阻止して位置決めするためのブレーキ手段(7
4)は、上筒体(52b)の外周に固着した水平鍔状の
ブレーキ板(75)と、該ブレーキ板(75)の両面に
挟持するブレーキ用アクチュエータ(76)とからな
り、該ブレーキ用アクチュエータ(76)はブレーキ板
(75)の両面を押圧するブレーキシュー付きの油圧シ
リンダユニットにより構成されており、ブレーキ用アク
チュエータ(76)は前記支持ブラケット(71)に取
付られている。また、(89)は排出オーガ(57)に
固定した回動ポテンショメータ式の昇降ポジションセン
サであり、排出オーガの傾斜角を示すポテンショメータ
である。
【0017】図7に示す符号(77)は、前記横オーガ
筒(57)の昇降用アクチュエータである油圧シリンダ
(70)とブレーキ用アクチュエータ(76)とを作動
制御するための油圧回路で、油圧ポンプ(78)と、油
圧シリンダ(70)のための電磁ソレノイド(79a)
(79b)付き手動兼用電磁制御弁(79)と、ブレー
キ用アクチュエータ(76)のためのパルス幅変調制御
(PWM)用調速ソレノイドを有する電磁ソレノイド付
き制御弁(80)とを備えている。
【0018】操縦部(81)の近傍等に設けたマイクロ
コンピュータ等の電子式のコントローラ(82)は、後
述する穀粒排出オーガ(28)における横オーガ筒(5
7)の左右旋回及び昇降、穀粒排出作動の制御を実行す
るものであって、各種演算を実行する中央処理装置(C
PU)の他、上記各作動の制御プログラムを記憶させる
ための読み出し専用メモリ(ROM)、各種データを記
憶させるための随時読み書き可能メモリ(RAM)、後
述する各種入力部及び出力部に接続してデータを伝送す
るための入出力インターフェイス等から成り、以下のよ
うな入出力部を接続する。
【0019】図8は排出オーガ制御の機能ブロック図で
ある。即ち、穀粒タンク(9)内の穀粒をトラックの荷
台等に排出する排出オーガ(27)の上昇、下降、及び
左右旋回操作の動力接続動作を行うオーガ上昇スイッチ
(91)・オーガ下降スイッチ(92)、オーガ左旋回
スイッチ(93)・オーガ右旋回スイッチ(94)、及
び前記穀粒タンク(9)における底スクリューコンベヤ
(37)に動力を継断するオーガクラッチ(36)の動
力伝達動作を行うオーガクラッチONスイッチ(95)
・オーガクラッチOFFスイッチ(96)等が、コント
ローラ(82)の本体側オーガ入力ポート(90)に接
続されている。
【0020】同じく、前記本体側オーガ操作スイッチと
同等の機能を有するオーガ先端側に設けたオーガ上昇ス
イッチ(91')・オーガ下降スイッチ(92')、オーガ
左旋回スイッチ(93')・オーガ右旋回スイッチ(9
4')、及びオーガクラッチONスイッチ(95')・オー
ガクラッチOFFスイッチ(96')等が前記コントロー
ラ(82)のオーガ先端側の操作部材入力ポート(9
0')に接続されている。
【0021】また、コントローラ(82)の出力ポート
には、エンジン出力を自動制御し、一定に保持するエン
ジン制御コントローラ(100)、及び排出オーガ(2
7)の上昇、下降、左右旋回を行う各電磁制御弁のオー
ガ上昇ソレノイド(111)・オーガ下降ソレノイド
(112)、オーガ左旋回ソレノイド(113)・オー
ガ右旋回ソレノイド(114)、及びオーガクラッチO
Nソレノイド(115)・オーガクラッチOFFソレノ
イド(116)等が接続されている。
【0022】次に、排出オーガ(28)等の動作制御に
ついて説明する。その制御態様の第1は、穀粒排出作業
を実行している途中において、穀粒センサ(87)によ
り穀粒タンク(9)内に穀粒がないと判断された場合に
は、適宜時間(縦筒(52a)の底部に位置する穀粒が
搬送されて排出口(69)に到達するのに必要な時間)
だけ遅らせてオーガクラッチ(36)をOFFにするよ
うにオーガクラッチアクチュエータ(84)をOFFに
するというものであり、この制御により、オペレーター
は穀粒タンク(9)内の穀粒の残量について注意をする
ことなく、他の作業に専念することができたり、次の動
作について準備することができる。
【0023】第2の制御態様は、前記オーガクラッチ
(36)のOFF動作に連動してエンジン出力をアイド
リング出力に低下させるように制御するものであり、よ
り詳しくは、オーガクラッチ(36)のOFFの直前に
エンジン出力を低下させることが好ましい。これによ
り、排出オーガの空転駆動をなくし、燃料消費を節約す
ることができる。
【0024】第3の制御態様は、選択スイッチ(88)
の切換により、オーガクラッチ(36)のOFF動作だ
け(第1制御態様または第2の制御態様の実行)を実行
するか、前記オーガクラッチ(36)のOFF動作に加
えて、穀粒排出が完了した後に横オーガ筒(57)をオ
ーガレスト(83)の位置まで復帰させる動作を実行す
るかを選択するものである。このように後者の制御を実
行すると、オペレータは穀粒排出作業の開始のためのス
イッチ操作のみ行えば、その排出作業後の横オーガ筒
(57)を収納位置まで復帰させるという作業も自動的
に実行され、穀粒排出作業が至極簡便になる。
【0025】以上は、オペレーターが運転室(32)の
操縦部(81)において、横オーガ筒(57)を制御す
る実施態様について説明したが、排出オーガ先端に制御
装置を設けて、オペレーター或いはそれ以外の作業者が
前記制御装置をコンバイン(1)上、或いはトラックの
荷台で操作可能なオーガ先端操作制御装置について、図
9に基づいて説明する。排出オーガ(28)先端側に制
御装置としての操作ボックス(28a)を設けて、該ボ
ックス(28a)には、排出オーガ位置調整レバーとし
て、上昇スイッチ(91')・下降スイッチ(92')、左
旋回スイッチ(93')・右旋回スイッチ(94')からな
るクロス操作レバースイッチ(28b)、及び排出オー
ガクラッチ(36)の動力接続を継断させる排出オーガ
クラッチONスイッチ(95')・排出オーガクラッチO
FFスイッチ(96')からなる排出オーガクラッチスイ
ッチ(28c)がそれぞれ設けられている。
【0026】上記の制御装置を有する排出オーガの先端
側操作の実施例1及び実施例2を、図8乃至図10に基
づいて説明する。トラック等の穀粒運搬車にオーガ排出
作業を行うに際して、運搬車上の作業者が排出オーガ先
端側の操作ボックス(28a)に設けられた排出オーガ
クラッチスイッチ(28c)を「入」に操作すると、コ
ントローラ(82)は前記スイッチ(28c)の入力信
号を検出して、エンジン制御コントローラ(100)に
信号を出力する。前記エンジン制御コントローラ(10
0)は、既に操縦部(81)の操作パネルに設けられた
エコノミーモード切替スイッチ(図示せず)が「自動」
(アイソクロナス制御)状態にあるので、エンジン回転
数を定格回転(2600rpm)に維持した状態が保た
れている。
【0027】このように定格回転を維持した状態で、穀
粒運搬車上の作業者が排出オーガ(28)の位置を微調
整する際、排出オーガクラッチ(36)のOFFスイッ
チ(96')を入れて、オーガ上昇スイッチ(91')或い
はオーガ下降スイッチ(92')、さらにはオーガ左旋回
スイッチ(93')或いはオーガ右旋回スイッチ(94')
の操作に応じて、オーガ上昇ソレノイド(111)或い
はオーガ下降ソレノイド(112)、さらにはオーガ左
旋回ソレノイド(113)或いはオーガ右旋回ソレノイ
ド(114)を作動して、排出オーガ(28)の位置微
調整を実行し、該オーガが所定位置に位置決めされた時
点でオーガ先端側操作ボックス(28a)のオーガクラ
ッチONスイッチ(95')を入れてオーガ排出作業を開
始する。上記の操作の頻繁の繰り返しに対しても、オー
ガ先端側操作であることをコントローラ(82)が検出
しているので、エンジン回転数を定格回転に維持しなが
ら、オーガ操作による負荷の変動に応じて出力を増減す
ることができ、従来のようにエンジン回転数が低回転に
落ちて、オーガ上昇速度が遅くなるという不都合は解消
された。(実施例1)
【0028】また、アイソクロナス制御実行中におい
て、コントローラ(82)がクロス操作レバースイッチ
(28b)、排出オーガクラッチスイッチ(28c)の
何れからも排出オーガ(28)を操作する信号が入力が
されていないことを検出すると、コントローラ(82)
内に収納されたタイマー等の遅延回路が作動してエンジ
ン制御コントローラ(100)に指令出力を発信してエ
ンジン回転を低速に制御する(実施例2)。
【0029】以上の排出オーガ側先端部材による制御の
実施例1及び実施例2をフローチャートに基づいて説明
する。スタートに続き、定回転制御実施を具体的に指令
制御するために、操縦部(81)の操作パネルに設けた
エコノミーモード切換えスイッチ(図示せず)をONし
て、入っている場合には(S1:YES)、図9に示す
排出オーガ(28)先端に設けた操作ボックス(28
a)上のオーガクラッチスイッチ(28c)の出力信号
をコントローラ(82)が検出し、オーガ先端操作であ
ることを判別して(S2:YES)、本機側での運転室
(32)の操縦部(81)の各種操作スイッチ回路及び
シフト機構より優先すると共に操縦部のパイロットラン
プに表示し或いはブザー等で警告する。そして、排出オ
ーガ先端操作に切替わったことを確認してコントローラ
(82)の出力信号に基づいて、エンジン回転数を26
00rpmの定格回転数に維持しながら、出力アップが
可能な制御モード(アイソクロナス制御モード)を実行
する。
【0030】また、前記実施例1におけるステップS2
において、オーガ先端操作ではないと検出した場合には
(S2:NO)、穀粒排出作業後の横オーガ筒が収納位
置まで復帰する遅延時間経過であるか否かを判別して
(S4)、遅延時間経過後であれば(S4:YES)、
エンジン回転をアイドリングに実行(S5)してリター
ンする。一方、遅延時間経過していない場合にも(S
4:NO)、リターンする。
【0031】さらに、実施例3を図11に基づいて説明
する。実施例1及び2と同様に、アイソクロナス制御に
おいて、排出オーガ先端側の操作部材が操作されている
ことが検知された場合、排出オーガ(28)に設けられ
た回動ポテンションメータ式の昇降ポジションセンサ
(89)により排出オーガ(28)の傾斜角を検出して
コントローラ(82)に格納されているデータマップ又
は計算式に基づいて、オーガ上昇ソレノイド(111)
・オーガ下降ソレノイド(112)或いはオーガ左旋回
ソレノイド(113)・オーガ右旋回ソレノイド(11
4)をバランスよく作動させて、排出オーガの動作速度
を一定に維持することができる。
【0032】以上の実施例3をフローチャートに基づい
て説明する。スタートに続き、定回転制御を実行するた
めに、操縦部(81)の操作パネルに設けたエコノミー
モード切換スイッチをONして(S1)、入っている場
合には(S1:YES)、排出オーガ先端操作であるこ
とを検出判別すれば(S2:YES)、排出オーガの動
作速度を昇降ポジションメータ(89)で検出して、駆
動デューティを制御して(S3)、排出オーガの動作速
度を一定に維持することができる。一方、エコノミーモ
ード切換スイッチが入っていない場合(S1:NO)、
或いは前記モードには入っているが(S1:YES)、
排出オーガ先端操作でない場合(S2:NO)にはリタ
ーンする。
【0033】さらに、実施例4を図12に基づいて説明
する。上記各実施例と同様に、アイソクロナス制御実行
中において、排出オーガ先端側の操作部材が操作されて
いることがコントローラ(82)で検出された場合、排
出オーガ(28)の昇降シリンダ(70)を駆動制御す
るパルス幅変調制御(PWM)用ソレノイドを有する比
例電磁油圧切換弁操作で形成する高速応答電磁弁(8
0)によって、駆動パルスを変更して、昇降速度制御弁
の開度を調節し、昇降シリンダ(70)の作動速度を調
節して、排出オーガ操作に必要な一定動作速度を確保す
ることができるように制御する。
【0034】以上の実施例4をフローチャートに基づい
て説明すると、排出オーガ(27)の傾斜角を検出し
て、排出オーガ(27)の先端側操作部材が操作されて
いることが検出された場合、スタートに続き、定回転制
御を実行するために、操縦部(81)の操作パネルに設
けたエコノミーモード切換えスイッチをONして(S
1)、入っている場合には(S1:YES)、オーガ先
端操作であることを判別すれば(S2:YES)、排出
オーガの昇降シリンダ(70)を駆動制御するパルス幅
変調制御(PWM)用調速ソレノイドを有する比例電磁
油圧切換弁で形成する高速応答電磁弁(80)によっ
て、駆動パルスを変更して(S3)、昇降速度制御弁の
絞り開度を調節し、昇降シリンダ(70)の作動速度を
調節してオーガ操作に必要な一定動作速度を確保するこ
とができる。一方、エコノミーモード切換えスイッチが
入っていない場合(S1:NO)、或いは前記モードに
入ってはいるが(S1:YES)オーガ先端操作でない
場合にはリターンする。
【0035】このように、定回転制御を実行するため
に、エコノミーモード切換スイッチをONして、オペレ
ーター或いは他の作業者が、排出オーガの先端に設けた
操作ボックスに触れることにより、運転席の各種操作機
構或いは操作回路を遮断して、オーガ先端操作が優先さ
れる。その際、エンジン回転数は定格回転数としての2
600rpmに維持されるので、従来のようにオーガ上
昇速度が遅くなったり、延長オーガが装着された場合に
オーガが上昇しないというような不都合は解消されると
共に、エンジン回転数を固定化して使用することが可能
になり、無駄な燃料消費が防げる等の利点がある。
【0036】
【発明の効果】以上のように、穀粒タンク内の穀粒を機
外に排出するための排出オーガを有するコンバインにお
いて、本発明の請求項1のものによれば、エンジン回転
数を定格回転数に維持できるので、オーガ排出に必要な
動作速度が確保でき、頻繁なエンジン回転数変化による
不快感を防止することができる。また、請求項2のもの
によれば、遅延時間を設けたので、頻繁なエンジン回転
数変化による不快感を防止することができる。さらに、
請求項3のものによれば、昇降ポジションメータを利用
したので、簡単な構成でコストの安い制御装置が得られ
る。またさらに、請求項4のものによれば、昇降駆動パ
ルスを用いるので、確実な動作速度が得られ誤動作が防
止できる等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの平面図
【図3】脱穀部の側面図
【図4】動力伝達系統のスケルトン図
【図5】穀粒タンク内のスクリューコンベヤの側断面図
【図6】縦オーガ筒と横オーガ筒との連接部を示す断面
【図7】排出オーガの概略制御ブロック図
【図8】排出オーガの機能ブロック図
【図9】排出オーガ先端側操作部
【図10】実施例1の制御フローチャート図
【図11】実施例2の制御フローチャート図
【図12】実施例3の制御フローチャート
【符号の説明】
1 走行機体 2 走行クローラ 3 脱穀装置 4 刈取前処理装置 9 穀粒タンク 28 排出オーガ 28a 操作ボックス 28b オーガ位置調整レバー 28c 排出オーガクラッチスイッチ 35 エンジン 36 オーガクラッチ 37 底スクリューコンベヤ 38 縦スクリューコンベヤ 52 縦オーガ筒 57 横オーガ筒 82 コントローラ 83 オーガレスト 84 オーガクラッチ用アクチュエータ 87 穀粒検出センサ 88 選択スイッチ 89 昇降ポジションセンサ 90 本機側排出オーガ制御入力ポート 90’ 排出オーガ先端側操作部制御入力ポート 100 エンジン制御コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 渉 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させる
    ための排出オーガを有するコンバインにおいて、前記排
    出オーガの先端側の操作部材が操作されたことを検出し
    た場合に、エンジン回転数を定格回転数にする制御手段
    を備えたことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させる
    ための排出オーガを有するコンバインにおいて、前記排
    出オーガの先端側の操作部材が操作されたことを検出
    し、エンジン回転数を定格回転数にした後、前記排出オ
    ーガの先端側の操作部材が操作されていないことを検出
    した場合に、遅延時間を設けて、エンジン回転数を低速
    にする制御手段を備えたことを特徴とするコンバイン。
  3. 【請求項3】 穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させる
    ための排出オーガを有するコンバインにおいて、前記排
    出オーガの先端側の操作部材が操作されたことを検出し
    た場合に、排出オーガの回動角速度を検出して、排出オ
    ーガの動作速度を一定に維持する制御手段を備えたこと
    を特徴とするコンバイン。
  4. 【請求項4】 穀粒タンク内の穀粒を機外に排出させる
    ための排出オーガを有するコンバインにおいて、前記排
    出オーガの先端側の操作部材が操作されたことを検出し
    た場合に、昇降シリンダを駆動制御するパルス幅変調制
    御により、排出オーガの動作速度を一定に維持する制御
    手段を備えたことを特徴とするコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021065163A (ja) * 2019-10-24 2021-04-30 株式会社クボタ 農作業車

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