JPH11225497A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH11225497A
JPH11225497A JP10024490A JP2449098A JPH11225497A JP H11225497 A JPH11225497 A JP H11225497A JP 10024490 A JP10024490 A JP 10024490A JP 2449098 A JP2449098 A JP 2449098A JP H11225497 A JPH11225497 A JP H11225497A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの回転方向が反転するときのモータ電
流の制御性を改善し、電動パワーステアリングに応用し
た場合には操舵フィーリングを改善する。 【解決手段】 ブリッジ回路(5)に負荷として接続さ
れたモータ(2)の電流を検出するモータ電流検出手段
(8)と、モータ電流検出値及びモータ電流目標値から
電流フィードバック制御を行い、ブリッジ回路のスイッ
チング素子(3a〜3d)を駆動するデューティ比を演
算し、スイッチング素子を駆動するスイッチング素子駆
動手段(9,11,13)とを備え、スイッチング素子
駆動デューティ比が第1の所定値(D1)以下であれ
ば、スイッチング素子を駆動する駆動方式をモータ電流
を電源に回生するブリッジ回路駆動方式とする、即ちス
イッチング損失は大きいが回生電流の制御性の良い駆動
方式例えば単相両側チョッパ方式または二相両側チョッ
パ方式に切り換えてモータを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータ制御装置
に関し、特にモータをパルス幅変調(PWM)された信
号に基づいて駆動(以下、PWM駆動と記す)するモー
タ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、モータをブリッジ回路で駆動する
方式には、所望の通流方向の一対のスイッチング素子の
一方をパルス幅変調された信号により駆動し、当該一対
の他方のスイッチング素子を継続してオン駆動し、通流
方向でない一対のスイッチング素子をオフする単相片側
チョッパ方式と、通流方向の一対のスイッチング素子を
パルス幅変調された信号により駆動し、通流方向でない
一対のスイッチング素子をオフする単相両側チョッパ方
式と、通流方向の一対のスイッチング素子をパルス幅変
調された信号により駆動し、通流方向でない一対のスイ
ッチング素子を先の一対の駆動信号を反転させた信号に
より駆動する二相両側チョッパ方式の3種類が知られて
いる。また、この3種類のブリッジ回路駆動方式を、例
えば特開平8−336293号公報に示されているよう
に、モータ電流目標値によって切り換えていた。
【0003】次に、各ブリッジ回路駆動方式の特徴につ
いて説明する。図19は、単相片側チョッパ方式でモー
タを駆動したときの車載バッテリ1、電流検出抵抗6、
スイッチング素子3a、モータ2およびスイッチング素
子3dの通流経路を通る実線で表した力行電流Ia、モ
ータ2、スイッチング素子3dおよびフライホイールダ
イオード4cの通流経路を通る破線で表した回生電流I
bの関係を示すものである。図の通流経路から、回生電
流Ibは、モータの電気的時定数で減衰することがわか
る。
【0004】図20は、単相両側チョッパ方式及び二相
両側チョッパ方式でモータを駆動したときの車載バッテ
リ1、電流検出抵抗6、スイッチング素子3a、モータ
2およびスイッチング素子3dの通流経路を通る実線で
表した力行電流Ic、モータ2、フライホイールダイオ
ード4b、電流検出抵抗6、車載バッテリ1およびフラ
イホイールダイオード4cの通流経路を通る破線で表し
た回生電流Idの関係を示すものである。図の通流経路
から、回生電流Idは電源に回生され、即座に減衰する
ことがわかる。つまり、単相両側チョッパ方式または二
相両側チョッパ方式は、単相片側チョッパ方式と比べ
て、回生電流の制御性がよいという特徴がある。その一
方で、スイッチングする素子数が多いほどスイッチング
損失が増加するため、発熱は二相両側チョッパ、単相両
側チョッパ、単相片側チョッパの順に大きい。
【0005】上記のモータ制御装置において、単相片側
チョッパ方式を用いて、急激にモータを反転させるよう
な制御を行うと、モータの逆起電圧と印可電圧の方向が
一致し、図21に示すように、モータ電流にオーバシュ
ートを生じていた。モータの逆起電圧は、モータの回転
速度に比例するものであり、モータへの通電方向を反転
させてから、モータの慣性モーメントによる遅れを伴っ
て回転方向が反転するまでの間は、印加電圧と逆起電圧
が同一方向となる。このため、モータの回転方向を反転
させるときには、モータに過大な電圧が印加され、モー
タ電流にオーバシュートを生じる。この問題を解決する
ために、従来の装置では、例えば特開平3−99979
号公報に示されるように、モータに過電流が流れている
と判定した時に回生電流の制御性のよい駆動方式に切り
換えて、モータ電流の過電流を抑制していた(図22参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、モータ電流
をフィードバック制御する場合には、元来フィードバッ
ク作用によって過電流が抑えられる。そのため、上記従
来装置ではブリッジ回路駆動方式が切り換わらず、モー
タに過電流は流れないものの、モータ電流にオーバシュ
ートを生じたり、電流制御がハンチングすることでモー
タ電流が振動的となり、トルクの変動や異音を生じると
いった問題点があった。また、モータ電流目標値が小さ
い場合には、モータ電流が過電流判定閾値を越えないこ
とがあり、過電流に至らないオーバシュートを防止でき
ないという問題点があった。
【0007】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたものであり、モータ電流の過電流を未
然に防止するとともに、モータ電流のオーバシュートや
ハンチングをも確実に抑制することができるモータ制御
装置を得ることを目的とする。また、モータ電流をフィ
ードバック制御する場合でも上述の防止、抑制効果が得
られるモータ制御装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るモ
ータ制御装置は、ブリッジ回路に負荷として接続された
モータの電流を検出するモータ電流検出手段と、モータ
電流検出値及びモータ電流目標値から電流フィードバッ
ク制御を行い、上記ブリッジ回路のスイッチング素子を
駆動するデューティ比を演算し、上記スイッチング素子
を駆動するスイッチング素子駆動手段とを備え、スイッ
チング素子駆動デューティ比が第1の所定値以下であれ
ば、上記スイッチング素子を駆動する駆動方式をモータ
電流を電源に回生するブリッジ回路駆動方式とするもの
である。
【0009】請求項2の発明に係るモータ制御装置は、
請求項1の発明において、上記ブリッジ回路駆動方式が
回生電流の制御性の異なる複数の駆動方式からなり、モ
ータ電流を制御しているときに、上記スイッチング素子
駆動デューティ比が第1の所定値以下であれば、回生電
流の制御性のよい方の駆動方式へ切り換えるものであ
る。
【0010】請求項3の発明に係るモータ制御装置は、
請求項2の発明において、上記複数の駆動方式として単
相片側チョッパ方式と単相両側チョッパ方式を用いるも
のである。
【0011】請求項4の発明に係るモータ制御装置は、
請求項2の発明において、上記複数の駆動方式として単
相片側チョッパ方式と二相両側チョッパ方式を用いるも
のである。
【0012】請求項5の発明に係るモータ制御装置は、
請求項3または4の発明において、上記単相片側チョッ
パ方式が、ブリッジ回路が4組のスイッチング素子から
構成され、通流方向の一対のスイッチング素子の一方を
パルス幅変調された信号により駆動し、当該一対の他方
のスイッチング素子を継続してオン駆動し、通流方向で
ない一対のスイッチング素子をオフする駆動方式である
ものである。
【0013】請求項6の発明に係るモータ制御装置は、
請求項3の発明において、上記単相両側チョッパ方式
が、ブリッジ回路が4組のスイッチング素子から構成さ
れ、通流方向の一対のスイッチング素子をパルス幅変調
された駆動信号により駆動し、通流方向でない一対のス
イッチング素子をオフする駆動方式であるものである。
【0014】請求項7の発明に係るモータ制御装置は、
請求項4の発明において、上記二相両側チョッパ方式
が、ブリッジ回路が4組のスイッチング素子から構成さ
れ、通流方向の一対のスイッチング素子をパルス幅変調
された駆動信号により駆動し、通流方向でない一対のス
イッチング素子を上記駆動信号を反転させた信号により
駆動する駆動方式であるものである。
【0015】請求項8の発明に係るモータ制御装置は、
請求項1〜7のいずれかの発明において、上記モータ電
流の変化度が第2の所定値以上ならば、上記ブリッジ回
路駆動方式を切り換えるものである。
【0016】請求項9の発明に係るモータ制御装置は、
請求項1〜7のいずれかの発明において、上記スイッチ
ング素子駆動デューティ比の変化度が第3の所定値以上
ならば、上記ブリッジ回路駆動方式を切り換えるもので
ある。
【0017】請求項10の発明に係るモータ制御装置
は、請求項1〜7のいずれかの発明において、上記モー
タ電流の偏差の変化度が第3の所定値以上ならば、上記
ブリッジ回路駆動方式を切り換えるものである。
【0018】請求項11の発明に係るモータ制御装置
は、請求項1〜10のいずれかの発明において、ブリッ
ジ回路駆動方式切り換え条件が所定時間継続した時に、
上記ブリッジ回路駆動方式を切り換えるものである。
【0019】請求項12の発明に係るモータ制御装置
は、請求項1〜11のいずれかの発明において、ブリッ
ジ回路駆動方式切り換え条件成立後、所定時間のみ上記
ブリッジ回路駆動方式を切り換えるものである。
【0020】請求項13の発明に係るモータ制御装置
は、請求項1〜11のいずれかの発明において、ブリッ
ジ回路駆動方式切り換え後、上記スイッチング素子駆動
デューティ比が第4の所定値以上となるまで当該駆動方
式でのモータ制御を継続させるものである。
【0021】請求項14の発明に係るモータ制御装置
は、請求項1または2の発明において、上記ブリッジ回
路駆動方式が、三相ブリッジ回路駆動方式であるもので
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図を参照して説明する。 実施の形態1.図1は、ブリッジ回路駆動方式を単相両
側チョッパ方式または単相片側チョッパ方式に切り換え
て、モータを制御するモータ制御装置を車両のパワース
テアリングに適用した場合の一例を示す構成図である。
図1において、1は直流電源としての車載バッテリ、2
はブリッジ回路に負荷として接続されたモータ、3a〜
3dはスイッチング素子、4a〜4dはスイッチング素
子3a〜3dに逆並列に接続されたフライホイールダイ
オード、5はスイッチング素子3a〜3dによって構成
されたブリッジ回路である。
【0023】8はモータ電流を検出するモータ電流検出
手段であり、これは直流電源1とブリッジ回路5の間に
接続された電流検出抵抗6と増幅器7から構成されてい
る。9はスイッチング素子3a〜3dを駆動するスイッ
チング素子駆動回路であり、これはスイッチング素子ド
ライバ10a〜10dから構成されている。11は駆動
方式切換手段であり、これは駆動方式切換信号Sig
1、Sig2によりブリッジ回路5のスイッチング素子
3a〜3dの駆動方式を切り換えるもので、ORゲート
12a、12bから構成されている。
【0024】13は制御手段であり、これはスイッチン
グ素子3a〜3dを駆動するPWM信号PWM1、PW
M2を出力するためのPWM変調器14、駆動方式切換
信号Sig1、Sig2を出力するための入出力ポート
15a、車速検出手段21により検出された車速信号を
入力するための入出力ポート15b、モータ電流検出手
段8により検出されたモータ電流検出値をアナログ/デ
ィジタル変換するA/D変換器16a、トルク検出手段
20により検出されたステアリングの操舵トルク検出値
をA/D変換するA/D変換器16b、車速検出手段2
1からの車速信号、モータ電流検出手段8からのモータ
電流検出値、トルク検出手段20からの操舵トルク検出
値などの各検出値に基づいて、プログラムなどを保持し
ているROM18およびデータなどを一時的に保持する
RAM19を用い、予め設定された処理を行うマイクロ
コンピュータ(CPU)17から構成されている。な
お、構成要素9、11、13はスイッチング素子駆動手
段を構成する。
【0025】次に、実施の形態1の動作について、図2
に示すフローチャートに従って説明する。本プログラム
は、一定時間毎に呼び出されるものとする。まず、ステ
ップS1で、操舵トルク検出値Ts、車速Vs、モータ
電流検出値Isを読み込む。次に、ステップS2で、操
舵トルク検出値Tsと車速Vsから、例えば、図3に示
すような操舵トルクと車速Vsから演算されるモータ電
流目標値Itを演算する。次に、ステップS3で、例え
ば、特開平8−336293号公報に示されるように、
モータ電流目標値Itをもとにブリッジ回路駆動方式を
設定する。次に、ステップS4で、設定されたブリッジ
回路駆動方式が単相片側チョッパ方式でなければ、ステ
ップS7に進んで、モータ電流目標値Itとモータ電流
検出値Isの偏差に基づいて、モータ電流をフィードバ
ック制御し、デューティ比Dt(n)を求める。
【0026】次に、ステップS9に進み、通電極性に応
じてステップS11〜S13でブリッジ回路5を単相両
側チョッパ駆動する。すなわち、モータ電流目標値It
の通流方向が右ならばステップS11に進んで、右方向
に通流させるように制御手段13の出力信号を図5に示
すように設定する。モータ電流目標値Itが0ならばス
テップS12に進んで、スイッチング素子を全オフさせ
るように制御手段13の出力信号を図6に示すように設
定する。通流方向が左ならば、ステップS13に進ん
で、左方向に通流させるように制御手段13の出力信号
を図7に示すように設定する。
【0027】図4は、ステップS4〜S6によってモー
タ電流のオーバシュートを防止した場合の動作波形であ
る。同図に示すように、モータを反転させる場合には、
逆起電圧と印可電圧の方向が一致し、電機子抵抗に過大
な電圧が印可され、単相片側チョッパ方式では十分制御
できずに、モータ電流がオーバシュートする。そのと
き、後述のステップS8による電流フィードバック制御
が作用し、モータ駆動デューティ比が0に近い値とな
る。
【0028】そこで、ステップS4でスイッチング素子
の駆動方式を調べ、単相片側チョッパ方式ならばステッ
プS5に進む。ステップS5でモータの駆動デューティ
比を調べ、現時点でのデューティ比Dt(n)が第1の
所定値D1以下ならば回生電流の制御性のよい単相両側
チョッパ方式に駆動方式を切り換える。これにより、図
4に示すように、モータ電流のオーバシュートを抑制す
る。次のステップS7以降は、上記で説明したことと全
く同じ動作であり、説明を省略する。
【0029】一方、現時点でのスイッチング素子駆動デ
ューティ比Dt(n)が所定値D1より大きければ、ス
テップS5からステップS8に進んで、スイッチング素
子駆動デューティ比Dt(n)をステップS7と同様に
演算する。次に、ステップS10に進み、通電極性に応
じてステップS14〜S16でブリッジ回路5を単相片
側チョッパ駆動する。すなわち、モータ電流目標値It
の通流方向が右ならば、ステップS14に進んで、右方
向に通流させるように制御手段13の出力信号を図8に
示すように設定する。モータ電流目標値Itが0なら
ば、ステップS15に進んでスイッチング素子を全オフ
させるように、制御手段13の出力信号を図6に示すよ
うに設定する。通流方向が左ならば、ステップS16に
進んで、左方向に通流させるように制御手段13の出力
信号を図9に示すように設定する。
【0030】以上の通り、この実施の形態によれば、モ
ータ電流フィードバック制御の作用で変化するスイッチ
ング素子駆動デューティ比に応じて、ブリッジ回路駆動
方式を強制的に回生電流の制御性の悪い単相片側チョッ
パ方式から回生電流の制御性のよい単相両側チョッパ方
式に切り換えることで、モータ電流のオーバシュートや
ハンチングを抑制することができる。
【0031】実施の形態2.上記実施の形態1は、ブリ
ッジ回路駆動方式を単相片側チョッパ方式から単相両側
チョッパ方式に切り換えるものについて述べたが、本実
施の形態では、ブリッジ回路駆動方式切り換え時に、単
相片側チョッパ方式から二相両側チョッパ方式に切り換
えるものについて説明する。本実施の形態における制御
装置の構成を図10に示す。図1の駆動方式切換手段1
1の構成に対して駆動方式切換手段11AをANDゲー
ト12c、12dとNOTゲート12e、12fで構成
する以外は全く同じである。
【0032】図11は本実施の形態を説明するフローチ
ャートであり、実施の形態1のフローチャートにおける
単相両側チョッパ方式でスイッチング素子を駆動するス
テップS11、S12、S13を、二相両側チョッパ方
式で駆動するステップS17、S18、S19に置き換
えたものである。ここで、ステップS17では、制御手
段13の出力信号を図12に示すように設定し、ステッ
プS18では、制御手段13の出力信号を図13に示す
ように設定し、ステップS19では図14に示すように
設定し、スイッチング素子を二相両側チョッパ方式で駆
動する。
【0033】以上の通り、この実施の形態2によれば、
ブリッジ回路駆動方式を回生電流の制御性の悪い単相片
側チョッパ方式から、回生電流の制御性のよい二相両側
チョッパ方式に切り換えても、実施の形態1と同等の効
果を奏する。
【0034】なお、実施の形態1、2では、回生電流の
制御性の良いブリッジ回路駆動方式として、単相両側チ
ョッパ方式と、二相両側チョッパ方式を用いた例を示し
たが、モータ電流を電源に回生するブリッジ回路駆動方
式であればどのような駆動方式でも同様の効果を奏す
る。
【0035】また、実施の形態1、2では、DCブラシ
モータを単相ブリッジ回路で駆動する例を示したが、例
えばDCブラシレスモータを三相ブリッジ回路で駆動す
る場合にも適用できることは言うまでもない。
【0036】実施の形態3.本実施の形態では、モータ
電流の変化度が第2の所定値以上であれば、モータ電流
がオーバシュートする可能性があると判断して駆動方式
を切り換える例を示す。本実施の形態におけるモータ制
御装置の構成は、実施の形態1に示した構成と全く同じ
である。
【0037】次に、本実施の形態の動作について、図1
5に示すフローチャートに従って説明する。本プログラ
ムも、一定時間毎に呼び出されるものとする。まず、ス
テップS1からS3まで順に実施の形態1と同様に実行
する。次に、ステップS4で、設定されたブリッジ回路
駆動方式が単相片側チョッパ方式ではないと判断した場
合には、ステップS7に進み、単相両側チョッパ方式で
ブリッジ回路5を駆動する。ステップS7以降は、実施
の形態1と全く同じなので説明を省略する。
【0038】一方、ステップS4で、設定されたブリッ
ジ回路駆動方式が単相片側チョッパ方式と判断した場合
には、ステップS20に進み、モータ電流検出値の変化
度、すなわち、前回演算時のモータ電流目標値Is(n
−1)と今回演算時のモータ電流目標値Is(n)の差
を調べる。モータ電流の変化度が大きい場合には、モー
タ電流にオーバシュートを生じ、回生電流の制御性が悪
いブリッジ回路駆動方式では整定時間が長くなる可能性
が高い。また、上述の実施の形態による方法で、モータ
電流のハンチングを抑制できなかった場合には、モータ
電流が正常時にはあり得ない速度で変動していると考え
られる。そこで、|Is(n)−Is(n−1)|が第
2の所定値I1以上である場合には、ブリッジ回路駆動
方式を単相両側チョッパ方式に切り換える。次のステッ
プS7以降は、実施の形態1と全く同じなので説明を省
略する。
【0039】また、ステップS20で、上述の条件を満
たさないと判断した場合には、ステップS8に進み、単
相片側チョッパ方式でブリッジ回路5を駆動する。ステ
ップS8以降は、実施の形態1と全く同じなので説明を
省略する。
【0040】以上の通り、この実施の形態3によれば、
モータ電流の変化度が第2の所定値以上の場合には、モ
ータ電流がオーバシュートする可能性が高いと判断し、
事前にブリッジ回路駆動方式を回生電流の制御性のよい
単相両側チョッパ方式に切り換える。これにより、モー
タ電流のオーバシュートやハンチングを抑制することが
できる。
【0041】実施の形態4.本実施の形態では、モータ
駆動デューティ比の変化度が第3の所定値以上であれ
ば、モータ電流の偏差が急変しており、モータ電流がオ
ーバシュートする可能性があると判断して駆動方式を切
り換える例を示す。本実施の形態における装置の構成
は、実施の形態1に示す構成と全く同じである。
【0042】本実施の形態の動作について、図16に示
すフローチャートに従って説明する。本プログラムも、
一定時間毎に呼び出されるものとする。まず、ステップ
S1からS3まで順に実施の形態1と同様に実行する。
次に、ステップS4で、設定されたブリッジ回路駆動方
式が単相片側チョッパ方式でなければ、ステップS7に
進み、単相両側チョッパ方式でブリッジ回路5を駆動す
る。ステップS7以降は、実施の形態1と全く同じため
説明を省略する。
【0043】一方、ステップS4で、設定されたブリッ
ジ回路駆動方式が単相片側チョッパ方式ならば、ステッ
プS8に進み、ステップS7と同様にスイッチング素子
駆動デューティ比Dt(n)を演算する。次に、ステッ
プS21に進み、モータ駆動デューティ比の変化度を調
べる。モータ電流をフィードバック制御した結果、デュ
ーティ比が急激に減少している場合には、上述の実施の
形態1と同様に、モータ電流がオーバシュートする可能
性が高いと考えられる。そこで、モータの駆動デューテ
ィ比の変化度が大きいときに回生電流の制御性が良い駆
動方式に切り換えれば、より早期にオーバシュートを防
ぐことができる。
【0044】しかるに、ステップS8で演算したデュー
ティ比Dt(n)と前回演算時のデューティ比Dt(n
−1)の差の絶対値が第3の所定値D2以上であれば、
ステップS22に進み、ブリッジ回路駆動方式を単相両
側チョッパ方式に切り換える。ステップS22では、ブ
リッジ回路駆動方式によって、同じモータ電流を流す場
合でもデューティ比が異なるため、モータ電流が著しく
変動しないように、例えば特開平8−336293号公
報に示される方式で、デューティ比の変換を行う。ステ
ップS9以降は、実施の形態1と全く同じなので説明を
省略する。
【0045】一方、ステップS21で、上述の条件と満
たさない場合には、ステップS10に進み、単相片側チ
ョッパ方式でブリッジ回路5を駆動する。ステップS1
0以降は、実施の形態1の場合と全く同じなので説明を
省略する。
【0046】以上の通り、この実施の形態4によれば、
モータ電流フィードバック制御の作用で変化するモータ
駆動デューティ比の変化度が第3の所定値より大きけれ
ば、モータ電流がオーバシュートする可能性が高いと判
断し、事前にブリッジ回路駆動方式を回生電流の制御性
のよい単相両側チョッパ方式に切り換える。これによ
り、より早期にモータ電流のオーバシュートやハンチン
グを防ぐことができる。
【0047】なお、電流フィードバック制御の結果求め
られたモータ駆動デューティ比は、モータ電流の偏差に
所定のゲインを乗じた結果、ないしはその積算値であ
る。したがって、モータ電流の偏差の変化度が第3の所
定値以上の場合に駆動方式を切り換えても同様の効果を
奏する。
【0048】実施の形態5.上記実施の形態1から4で
は、ブリッジ回路駆動方式切り換え条件が成立したとき
に、ブリッジ回路駆動方式を切り換えていたが、モータ
電流検出値の検出ノイズが大きい場合に、切り換え条件
を誤判定しないように、駆動方式切り換え条件が所定時
間継続した時に駆動方式を切り換えてもよい。なお、本
実施の形態は、上記実施の形態2〜4のいずれにも適用
できるが、ここでは、上記実施の形態1に適用した場合
について説明する。
【0049】本実施の形態の動作について、図17に示
すフローチャートに従って説明する。本プログラムも、
一定時間毎に呼び出されるものとする。まず、ステップ
S1からステップS3まで順に実施の形態1と同様に実
行する。次に、ステップS3で設定されたブリッジ回路
駆動方式が単相片側チョッパ方式でなければ、ステップ
S4からステップS7に進む。ステップS7以降は、実
施の形態1と全く同じなので説明を省略する。
【0050】一方、ステップS3で設定されたブリッジ
回路駆動方式が単相片側チョッパ方式ならば、ステップ
S4からステップS5に進み、ステップS5、S23、
S24、S25、S30で、モータ駆動デューティ比が
第1の所定値以下となる時間を計測し、ブリッジ回路駆
動方式を切り換える。ステップS5で、現時点のデュー
ティ比Dt(n)が所定値D1以上ならば、ステップS
30でタイマIをクリアし、ステップS8に進む。ステ
ップS8以降は、実施の形態1の場合と全く同じなので
説明を省略する。
【0051】一方、ステップS5で、現時点のデューテ
ィ比が所定値D1より小さければ、ステップS23で、
タイマIをカウントアップする。次に、ステップS24
で、タイマIが所定値T1以下ならば、ステップS8に
進む。ステップS8以降は、実施の形態1の場合と全く
同じなので説明を省略する。一方、ステップS24で、
タイマIが所定値T1より大きければ、ステップS25
で、タイマIにT1を代入してクリップするとともに、
ブリッジ回路駆動方式を単相両側チョッパ方式に切り換
えるべく、ステップS7に進む。ステップS7以降は、
実施の形態1の場合と全く同じなので説明を省略する。
【0052】以上の通り、この実施の形態5によれば、
ブリッジ回路駆動方式切り換え条件が所定時間継続した
ときに、ブリッジ回路駆動方式を回生電流のよい駆動方
式に切り換えるので、モータ電流検出値のノイズ等の影
響による駆動方式切り換えの誤判定を防止することがで
きる。
【0053】実施の形態6.上記実施の形態1から5に
おいて、ブリッジ回路駆動方式切り換え条件成立後、所
定時間のみ回生電流の制御性のよいブリッジ回路駆動方
式に切り換えてもよい。なお、本実施の形態は、上記実
施の形態2〜5のいずれにも適用できるが、ここでは上
記実施の形態1に適用した場合を示す。
【0054】本実施の形態の動作について、図18に示
すフローチャートに従って説明する。本プログラムも、
一定時間毎に呼び出されるものとする。まず、ステップ
S1からステップS3まで順に実施の形態1と同様に実
行する。次に、ステップS4、S26、S27、S28
で、モータ駆動デューティ比Dtが所定値D1以下とな
ってからの時間を計測する。まずステップS4で、ブリ
ッジ回路駆動方式が単相片側チョッパ方式でなければ、
ステップS28に進み、タイマIIをカウントアップす
る。一方、ブリッジ回路駆動方式が単相片側チョッパ方
式ならば、ステップS26に進み、現時点のスイッチン
グ素子駆動デューティ比をDt(n)を調べる。Dt
(n)が所定値D1以下ならば、ステップS27で、タ
イマIIをクリアする。Dt(n)がD1より大きけれ
ば、ステップS28に進み、タイマIIをカウントアップ
する。
【0055】ステップ29では、上述の通り計測された
タイマIIに基づいて、モータの駆動方式を決定する。す
なわち、ステップS29で、タイマIIが所定値T2以下
であれば、ステップS7に進み、ステップS3で決定さ
れた駆動方式と関係なく単相両側チョッパ方式でモータ
2を駆動する。タイマIIが所定値T2よりも大きけれ
ば、ステップS31でタイマIIにT2を代入してクリッ
プするとともにステップS32に進み、ステップS3で
決定された駆動方式に応じてステップS7もしくはステ
ップS8に進む。以下、他の実施の形態と同様に単相両
側チョッパ方式または単相片側チョッパ方式でモータ2
を駆動する。なお、タイマIIは、CPU17がパワーオ
ンリセットされたときにT2に初期化されており、初回
はステップS3で決定された駆動方式に従うものとす
る。
【0056】以上の通り、この実施の形態6によれば、
ブリッジ回路駆動方式切り換え条件成立後、所定時間の
み回生電流の制御性のよいブリッジ回路駆動方式に切り
換えることで、実施の形態1〜5のモータ制御装置と比
べて、モータ制御性やスイッチング素子の発熱にほとん
ど影響を与えることなしに、モータ電流のオーバシュー
トを抑制することができる。また、駆動方式の切り換え
がハンチングし、電流の制御性が悪化することを抑制で
きる。
【0057】実施の形態7.上記実施の形態6では、ス
テップS3での駆動方式に関わらず回生電流の制御性が
良い駆動方式とする場合の継続時間を、所定時間T2以
下に制限していたが、モータ駆動デューティ比が第4の
所定値D3以上となるまで継続させてもよい。なお、上
記実施の形態6では発熱を抑えることができるものの、
モータ逆起電圧とモータ印加電圧の方向が一致し、モー
タ電流がオーバシュートしやすい状態が長時間継続する
ような場合には周期的に回生電流の制御性が悪いブリッ
ジ回路駆動方式に戻る可能性がある。本実施の形態では
そのような問題を防止することができる。
【0058】また、上記実施の形態1、2では、モータ
駆動デューティ比が所定値D1以上となるとブリッジ回
路駆動方式が単相片側チョッパ方式に戻ってしまうた
め、駆動方式の切り換えがハンチングする可能性があ
る。本実施の形態においてD3>D1として、切り換え
判定閾値にヒステリシスを設ければ、そのような問題を
回避できる。もちろん、上記実施の形態3、4で示した
変化度による切り換え方式においても同様に、変化度が
第4の所定値以下となるまでブリッジ回路駆動方式の切
り換えを継続させてもよい。以上、示した実施の形態1
〜7のいずれか複数を同時に実施すれば、さらに性能を
向上できることはいうまでもない。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ブリッジ回路
に負荷として接続されたモータの電流を検出するモータ
電流検出手段と、モータ電流検出値及びモータ電流目標
値から電流フィードバック制御を行い、ブリッジ回路の
スイッチング素子を駆動するデューティ比を演算し、ス
イッチング素子を駆動するスイッチング素子駆動手段と
を備え、スイッチング素子駆動デューティ比が第1の所
定値以下であれば、スイッチング素子を駆動する駆動方
式をモータ電流を電源に回生するブリッジ回路駆動方式
とするので、モータ電流の過電流を未然に防止するとと
もに、モータ電流のオーバシュートやハンチングを抑制
することができ 特に、例えば電動パワーステアリング
に応用した場合には操舵フィーリングを改善することが
できるという効果がある。
【0060】請求項2の発明によれば、ブリッジ回路駆
動方式は回生電流の制御性の異なる複数の駆動方式から
なり、モータ電流を制御しているときに、スイッチング
素子駆動デューティ比が第1の所定値以下であれば、回
生電流の制御性のよい方の駆動方式へ切り換えるので、
モータ電流のオーバシュートやハンチングを抑制するこ
とができるという効果がある。
【0061】請求項3の発明によれば、複数の駆動方式
として単相片側チョッパ方式と単相両側チョッパ方式を
用いるので、回生電流の制御性のよい方の駆動方式即ち
単相両側チョッパ方式への切り換えが可能であり、以
て、モータ電流のオーバシュートやハンチングを抑制す
ることができるという効果がある。
【0062】請求項4の発明によれば、複数の駆動方式
として単相片側チョッパ方式と二相両側チョッパ方式を
用いるので、回生電流の制御性のよい方の駆動方式即ち
二相両側チョッパ方式への切り換えが可能であり、以
て、モータ電流のオーバシュートやハンチングを抑制す
ることができるという効果がある。
【0063】請求項5の発明によれば、単相片側チョッ
パ方式が、ブリッジ回路が4組のスイッチング素子から
構成され、通流方向の一対のスイッチング素子の一方を
パルス幅変調された信号により駆動し、当該一対の他方
のスイッチング素子を継続してオン駆動し、通流方向で
ない一対のスイッチング素子をオフする駆動方式である
ので、スイッチング素子の発熱を低く抑えることができ
るという効果がある。
【0064】請求項6の発明によれば、単相両側チョッ
パ方式が、ブリッジ回路が4組のスイッチング素子から
構成され、通流方向の一対のスイッチング素子をパルス
幅変調された駆動信号により駆動し、通流方向でない一
対のスイッチング素子をオフする駆動方式であるので、
良好な回生電流の制御性が得られるという効果がある。
【0065】請求項7の発明によれば、二相両側チョッ
パ方式が、ブリッジ回路が4組のスイッチング素子から
構成され、通流方向の一対のスイッチング素子をパルス
幅変調された駆動信号により駆動し、通流方向でない一
対のスイッチング素子を駆動信号を反転させた信号によ
り駆動する駆動方式であるので、良好な回生電流の制御
性が得られるという効果がある。
【0066】請求項8の発明によれば、モータ電流の変
化度が第2の所定値以上ならば、ブリッジ回路駆動方式
を切り換えるので、このブリッジ回路駆動方式を単相片
側チョッパ方式から回生電流の制御性のよい単相両側チ
ョッパ方式または二相両側チョッパ方式に切り換えるこ
とが可能であり、以て、モータ電流のオーバシュートや
ハンチングを抑制することができるという効果がある。
【0067】請求項9の発明によれば、スイッチング素
子駆動デューティ比の変化度が第3の所定値以上なら
ば、ブリッジ回路駆動方式を切り換えるので、ブリッジ
回路駆動方式を単相片側チョッパ方式から、回生電流の
制御性のよい単相両側チョッパ方式または二相両側チョ
ッパ方式に切り換えることが可能であり、以て、モータ
電流のオーバシュートやハンチングを抑制することがで
きるという効果がある。
【0068】請求項10の発明によれば、モータ電流の
偏差の変化度が第3の所定値以上ならば、ブリッジ回路
駆動方式を切り換えるので、ブリッジ回路駆動方式を単
相片側チョッパ方式から、回生電流の制御性のよい単相
両側チョッパ方式または二相両側チョッパ方式に切り換
えることが可能であり、以て、モータ電流のオーバシュ
ートやハンチングを抑制することができるという効果が
ある。
【0069】請求項11の発明によれば、ブリッジ回路
駆動方式切り換え条件が所定時間継続した時に、ブリッ
ジ回路駆動方式を切り換えるので、モータ電流検出値の
ノイズ等の影響によるブリッジ回路駆動方式切り換え条
件の誤判定を防止することができるという効果がある。
【0070】請求項12の発明によれば、ブリッジ回路
駆動方式切り換え条件成立後、所定時間のみブリッジ回
路駆動方式を切り換えるので、切り換わったブリッジ回
路駆動方式によるスイッチング素子の発熱の増加をほと
んど無視することができ、また、ブリッジ回路駆動方式
の切り換えがハンチングして、電流の制御性が悪化する
ことを抑制することができるという効果がある。
【0071】請求項13の発明によれば、ブリッジ回路
駆動方式切り換え後、スイッチング素子駆動デューティ
比が第4の所定値以上となるまで当該駆動方式でのモー
タ制御を継続させるので、ブリッジ回路駆動方式の切り
換えがハンチングして電流の制御性が悪化することを抑
制することができるという効果がある。
【0072】請求項14の発明によれば、ブリッジ回路
駆動方式が、三相ブリッジ回路駆動方式であるので、単
相ブリッジ回路駆動方式と同様にモータ電流の過電流を
未然に防止するとともに、モータ電流のオーバシュート
やハンチングを抑制することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1のモータ電流目標値
を定める特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態1でモータの過電流を
抑制した場合を示す図である。
【図5】 単相両側チョッパ方式で右方向通電時のスイ
ッチング素子駆動波形を示す図である。
【図6】 単相片側または単相両側チョッパ方式で、目
標電流が0の場合のスイッチング素子駆動波形を示す図
である。
【図7】 単相両側チョッパ方式で左方向通電時のスイ
ッチング素子駆動波形を示す図である。
【図8】 単相片側チョッパ方式で右方向通電時のスイ
ッチング素子駆動波形を示す図である。
【図9】 単相片側チョッパ方式で左方向通電時のスイ
ッチング素子駆動波形を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態2の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図12】 二相両側チョッパ方式で右方向通電時のス
イッチング素子駆動波形を示す図である。
【図13】 二相両側チョッパ方式で右方向通電時のス
イッチング素子駆動波形を示す図である。
【図14】 二相両側チョッパ方式で目標電流が0の場
合のスイッチング素子駆動波形を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態3の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態4の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態5の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態6の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図19】 単相片側チョッパ方式によるモータ電流経
路を説明するための図である。
【図20】 単相両側チョッパ方式によるモータ電流経
路を説明するための図である。
【図21】 単相片側チョッパ方式でモータに過電流が
流れた場合を示す図である。
【図22】 従来装置でモータの過電流を抑制した場合
を示す図である。
【符号の説明】
1 車載バッテリ、2 モータ、3a〜3d スイッチ
ング素子、5 ブリッジ回路、8 モータ電流検出手
段、9 スイッチング素子駆動回路、11、11A 駆
動方式切換手段、13 制御手段、20 トルク検出手
段、21 車速検出手段。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリッジ回路に負荷として接続されたモ
    ータの電流を検出するモータ電流検出手段と、 モータ電流検出値及びモータ電流目標値から電流フィー
    ドバック制御を行い、上記ブリッジ回路のスイッチング
    素子を駆動するデューティ比を演算し、上記スイッチン
    グ素子を駆動するスイッチング素子駆動手段とを備え、
    スイッチング素子駆動デューティ比が第1の所定値以下
    であれば、上記スイッチング素子を駆動する駆動方式を
    モータ電流を電源に回生するブリッジ回路駆動方式とす
    ることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記ブリッジ回路駆動方式は回生電流の
    制御性の異なる複数の駆動方式からなり、モータ電流を
    制御しているときに、上記スイッチング素子駆動デュー
    ティ比が第1の所定値以下であれば、回生電流の制御性
    のよい方の駆動方式へ切り換えることを特徴とする請求
    項1に記載のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の駆動方式として単相片側チョ
    ッパ方式と単相両側チョッパ方式を用いることを特徴と
    する請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 上記複数の駆動方式として単相片側チョ
    ッパ方式と二相両側チョッパ方式を用いることを特徴と
    する請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 上記単相片側チョッパ方式は、ブリッジ
    回路が4組のスイッチング素子から構成され、通流方向
    の一対のスイッチング素子の一方をパルス幅変調された
    信号により駆動し、当該一対の他方のスイッチング素子
    を継続してオン駆動し、通流方向でない一対のスイッチ
    ング素子をオフする駆動方式であることを特徴とする請
    求項3または4に記載のモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 上記単相両側チョッパ方式は、ブリッジ
    回路が4組のスイッチング素子から構成され、通流方向
    の一対のスイッチング素子をパルス幅変調された駆動信
    号により駆動し、通流方向でない一対のスイッチング素
    子をオフする駆動方式であることを特徴とする請求項3
    に記載のモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 上記二相両側チョッパ方式は、ブリッジ
    回路が4組のスイッチング素子から構成され、通流方向
    の一対のスイッチング素子をパルス幅変調された駆動信
    号により駆動し、通流方向でない一対のスイッチング素
    子を上記駆動信号を反転させた信号により駆動する駆動
    方式であることを特徴とする請求項4に記載のモータ制
    御装置。
  8. 【請求項8】 上記モータ電流の変化度が第2の所定値
    以上ならば、上記ブリッジ回路駆動方式を切り換えるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のモータ
    制御装置。
  9. 【請求項9】 上記スイッチング素子駆動デューティ比
    の変化度が第3の所定値以上ならば、上記ブリッジ回路
    駆動方式を切り換えることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載のモータ制御装置。
  10. 【請求項10】 上記モータ電流の偏差の変化度が第3
    の所定値以上ならば、上記ブリッジ回路駆動方式を切り
    換えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    のモータ制御装置。
  11. 【請求項11】 ブリッジ回路駆動方式切り換え条件が
    所定時間継続した時に、上記ブリッジ回路駆動方式を切
    り換えることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに
    記載のモータ制御装置。
  12. 【請求項12】 ブリッジ回路駆動方式切り換え条件成
    立後、所定時間のみ上記ブリッジ回路駆動方式を切り換
    えることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載
    のモータ制御装置。
  13. 【請求項13】 ブリッジ回路駆動方式切り換え後、上
    記スイッチング素子駆動デューティ比が第4の所定値以
    上となるまで当該駆動方式でのモータ制御を継続させる
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のモ
    ータ制御装置。
  14. 【請求項14】 上記ブリッジ回路駆動方式は、三相ブ
    リッジ回路駆動方式であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のモータ制御装置。
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