JPH11225419A - アース線内の止水工法 - Google Patents

アース線内の止水工法

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JPH11225419A
JPH11225419A JP10023154A JP2315498A JPH11225419A JP H11225419 A JPH11225419 A JP H11225419A JP 10023154 A JP10023154 A JP 10023154A JP 2315498 A JP2315498 A JP 2315498A JP H11225419 A JPH11225419 A JP H11225419A
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pipe
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vinyl chloride
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chloride pipe
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JP10023154A
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Tadashi Ishikawa
匡 石川
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来適切な止水工法が開発されていなかった
アース線内からの湧水を確実に止めることのできる工法
を提供する。 【解決手段】 湧水しているアース線の被覆の一部を剥
ぎ取ってアース線を露出させ、その露出したアース線を
塩化ビニールパイプ等で被い、その下端部をアース線の
被覆と一体に閉塞し、次いで塩化ビニールパイプ等の上
部小口に注入パイプと空気抜きパイプとを装着してか
ら、上部小口をアース線被覆と一体に閉塞する。その
後、注入パイプから親水性一液型ポリウレタンプレポリ
マーを塩化ビニールパイプ等内に注入してから注入パイ
プ及び空気抜きパイプを閉塞しておき、親水性一液型ポ
リウレタンプレポリマーを湧水との反応による発泡圧で
アース線の被覆内に浸透させ硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、避雷針等のアース
線から発生する湧水を止水するアース線内の止水工法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地下水位の高い地域における建物
の構築が多くなるにつれて、建物内に生ずる地下水の湧
水問題は避けることのできない事態になっている。この
ため、コンクリートの打継部や亀裂に対する止水工法は
各種のものが発表され、施工実績も伸びてきている。建
物には、コンクリートのように本来完全に地下水を遮断
したいにもかかわらず水が浸透してくる場合の他に、建
物の外部と接続するためにやむおえずコンクリート等に
穴を開けている場合もある。
【0003】その最たるものが避雷針等のアース線であ
り、建築物の地下階に装備される接地端子盤収納箱に
は、このようなアース線が接続されていることが多い。
この場合には、アース線が地下水の水道化しているのと
同様であるから、地下水はアース線内を伝わって建物の
中に湧水してくることになる。このために、接地盤収納
箱内の他の配線やスチール製の扉裏等には錆が発生し、
新たなクレームの原因になっていたが、従来はこのよう
な湧水に対する対策は皆無でありその処置に苦慮してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来適切な
止水工法が開発されていなかったアース線内からの湧水
を確実に止めることのできる工法を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるアース線内
の止水工法は、湧水しているアース線の被覆の一部を剥
ぎ取ってアース線を露出させ、その露出したアース線を
塩化ビニールパイプ等で被い、その下端部をアース線の
被覆と一体に閉塞し、次いで塩化ビニールパイプ等の上
部小口に注入パイプ等と空気抜きパイプ等とを装着して
から、上部小口をアース線被覆と一体に閉塞する。その
後、注入パイプ等から親水性一液型ポリウレタンプレポ
リマーを塩化ビニールパイプ等内に注入してから注入パ
イプ等及び空気抜きパイプ等を閉塞しておき、親水性一
液型ポリウレタンプレポリマーを湧水との反応による発
泡圧でアース線被覆内に浸透させ硬化させるものであ
り、この際に、注入パイプ等を塩化ビニールパイプ等の
底部近傍まで差し込み、空気抜きパイプ等を塩化ビニー
ルパイプ等の上部小口付近に差し込むことや親水性一液
型ポリウレタンプレポリマーを注入する前に水を注入し
ておくことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によるアース線内の止水工
法を図面に基づいて説明する。図1は、本発明が対象に
するアース線の接続される接地盤収納箱1の正面図を示
すものであり、建物の屋上に設置された避雷針や建物内
部の電気機器からのアース線2が接地盤収納箱1の中に
ある接地スイッチ3の右側に接続されている。同様に、
建物外の地面に埋設されている接地電極に接続されて、
建物内に導入されるアース線4は接地盤収納箱1の下部
からその中に差し込まれ、接地スイッチ3の左側に接続
されている。アース線4は、図2に拡大して示すように
一般に絶縁物で包まれた被複線であり、その接続端部5
はビニールテープ6等で絶縁処理されている。ところ
が、建物外部の地盤に存在する地下水はこのアース線4
を伝わって接地盤収納箱1の内部に浸入し、接続端部5
の部分から湧水して接地盤収納箱内に漏水して行き、他
の配線やスチール製である扉裏等を錆びさせる原因にな
る。
【0007】本発明は、上記アース線4からの湧水を止
水する工法であり、図3に示す前処理及び図4に示す注
入処理の施工順序に従って以下に説明する。図3は、ア
ース線4に親水性一液型ポリウレタンプレポリマーを一
時的に保留しておくポケットを形成するための施工であ
り、図3(イ)は、建物内に導入され接地盤収納箱1に
差し込まれる前のアース線4を示しており、本発明に従
ってアース線4の絶縁被覆7を所定の長さ(100mm
程度)で剥がし露出部8を形成する。次いで、図3
(ロ)に示すようにアース線4の露出部8を芯にして塩
化ビニールパイプ等9(直径20mm、長さ200mm
程度)をアース線4に通し、塩化ビニールパイプ等9の
下端部は絶縁被覆7と一体になるように弾性シール材1
0等で図3(ハ)に示す状態に閉塞する。
【0008】その後、図3(ニ)に表示するように、塩
化ビニールパイプ等9の上部小口11から注入用のアル
ミパイプ等12(直径6mm,長さ300mm)を塩化
ビニールパイプ等9内の底付近まで差し込み、同様に空
気抜き用のアルミパイプ等13(直径6mm、長さ10
0mm)を上部小口11から50mm程度差し込んでか
ら、図3(ホ)のように弾性シール材14等で閉塞す
る。上記実施の形態では、注入用のアルミパイプ等12
を理想的な状態である塩化ビニールパイプ等内の底付近
にまで差し込んだが、機能的には必ずしもそんなにする
ことは必要でなく空気抜き用のアルミパイプ等13より
若干の長さがあればよい。
【0009】図4は、親水性一液型ポリウレタンプレポ
リマー(以下、NLペーストと言う)をアース線4に形
成したポケットに保留して発泡させるための処理工程を
示しており、図4(イ)は、上記の前処理が完了した後
の状態を示している。ここで、注入用のアルミパイプ等
12からNLペーストを注入するものであるが、その注
入以前に水を空気抜き用アルミパイプ等13から溢れ出
るまで注入しておくと、塩化ビニールパイプ等9の中に
予め水を浸しておくことになってNLペーストの発泡を促
進することができる。
【0010】NLペーストを注入用のアルミパイプ等1
2から注入し、空気抜き用アルミパイプ等13から溢れ
出るまで注入してから、図4(ロ)のように両方のアル
ミパイプ等12,13を折り曲げて閉塞する。塩化ビニ
ールパイプ等9の中にNLペーストが充分に注入された
か否かは、NLペーストの注入初期にアルミパイプ等1
3から水が出て、その水が徐々に白い水に変わりなが
ら、最後にNLペーストの原液が出てきたところで充満
したことが確認できる。
【0011】NLペーストを注入後、一晩放置しておく
とNLペーストが塩化ビニールパイプ等9及びアース線
4の被覆7の中で発泡硬化して湧水の水みちが閉塞され
止水効果が確立する。塩化ビニールパイプ等9の除去が
必要な場合は、電動カッターで切り取ってから、硬化し
たNLペーストをアース線4が傷つかないように電動サン
ダーで削り取り、図4(ハ)のように絶縁材15でテー
ピングして施工を完了する。
【0012】
【発明の効果】本発明によるアース線内の止水工法は、
湧水しているアース線の被覆の一部を剥ぎ取ってアース
線を露出させ、その露出したアース線を塩化ビニールパ
イプ等で被い、その下端部をアース線の被覆と一体に閉
塞し、次いで塩化ビニールパイプ等の上部小口に注入パ
イプ等と空気抜きパイプ等とを装着してから、上部小口
をアース線被覆と一体に閉塞し、その後、注入パイプ等
からNLペーストを塩化ビニールパイプ等内に注入して
から注入パイプ等及び空気抜きパイプ等を閉塞してお
き、NLペーストを湧水との反応による発泡圧でアース
線被覆内に浸透させ硬化させるものであり、この際に、
注入パイプ等を塩化ビニールパイプ等の底部近傍まで差
し込み、空気抜きパイプ等を塩化ビニールパイプ等の上
部小口付近に差し込むことやNLペーストを注入する前
に水を注入しておくことを特徴とするものであるから、
従来適切な止水工法が開発されていなかったアース線か
らの湧水を確実に止めることができる効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する接地盤収納箱の正面図
【図2】アース線接続端部の拡大図
【図3】本発明によるアース線内止水工法の前処理図
【図4】本発明によるアース線内止水工法の注入処理図
【符号の説明】
1 接地盤収納箱 2、4 アース線 3 接地スイッチ 5 接続端部 7 絶縁被覆 8 アース線の露出部 9 塩化ビニールパイプ等 10、14 弾性シール材 11 塩化ビニールパイプ等の上部小口 12 注入用アルミパイプ等 13 空気抜きようアルミパイプ等 15 絶縁材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湧水しているアース線の被覆の一部を剥
    ぎ取ってアース線を露出させ、該露出アース線を塩化ビ
    ニールパイプ等で被って塩化ビニールパイプ等の下端部
    をアース線被覆と一体に閉塞し、次いで塩化ビニールパ
    イプ等の上部小口に注入パイプ等と空気抜きパイプ等と
    を装着してから該上部小口をアース線被覆と一体に閉塞
    し、その後、注入パイプ等から親水性一液型ポリウレタ
    ンプレポリマーを塩化ビニールパイプ等内に注入してか
    ら注入パイプ等及び空気抜きパイプ等を閉塞しておき、
    親水性一液型ポリウレタンプレポリマーを湧水との反応
    による発泡圧でアース線被覆内に浸透させ硬化させて水
    みちを閉塞させるアース線内の止水工法。
  2. 【請求項2】 注入パイプ等を塩化ビニールパイプ等の
    底部近傍まで差し込み、空気抜きパイプ等を塩化ビニー
    ルパイプ等の上部小口付近に差し込むことを特徴とする
    請求項1に記載のアース線内の止水工法。
  3. 【請求項3】 親水性一液型ポリウレタンプレポリマー
    を注入する前に水を注入しておくことを特徴とする請求
    項1、2に記載のアース線内の止水工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002281617A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Nippon Kouatsu Electric Co 避雷器付分電盤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002281617A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Nippon Kouatsu Electric Co 避雷器付分電盤
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