JPH11225121A - 移動通信網通話路試験方法 - Google Patents

移動通信網通話路試験方法

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JPH11225121A
JPH11225121A JP2484998A JP2484998A JPH11225121A JP H11225121 A JPH11225121 A JP H11225121A JP 2484998 A JP2484998 A JP 2484998A JP 2484998 A JP2484998 A JP 2484998A JP H11225121 A JPH11225121 A JP H11225121A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有線通信路及び無線通信路の正常又は異常の
判定を行う際の途中での短絡などによる誤判定をなくし
て試験の信頼性の向上を図る。 【解決手段】 移動端末11 無線基地局12、移動通
信用交換機13、通信網14及び試験装置16を有す
る。移動端末11が着信におけるオーディオ試験信号を
遅延して返送する。通信網14に接続される試験装置1
6が移動通信用交換機13及び有線通信路及び無線通信
路を通じてオーディオ試験信号を移動端末11へ送信
し、移動端末11からの返送オーディオ試験信号を、こ
の試験装置16から移動端末11へ送出したオーディオ
試験信号と比較して有線通信路及び無線通信路の正常又
は異常を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易携帯電話網
(PHS)及びセルラー移動通信システム(PDC)な
どにおける有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を
判定する試験を行う移動通信網通話路試験システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、簡易携帯電話網(PHS)及びセ
ルラー移動通信システム(PDC)などの移動通信シス
テムでは、有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を
判定する試験が行われる。このような移動通信システム
は、多数のセル基地局(無線基地局)が移動通信用交換
機に接続されると共に、この移動通信用交換機が公衆電
話回線網(PSTN)などの有線通信網に接続されてい
る。多数のセル基地局のそれぞれのサービスエリアが隣
接し、このサービスエリア内を携帯電話機、自動車電話
機及び携帯無線データ端末が移動する。
【0003】移動端末とセル基地局(移動通信用交換
機)との無線回線接続は、セルラー移動通信システムが
デジタル方式自動車電話システム標準規格(RCR S
TD−27B)などの伝送シーケンスで行われ、また、
簡易携帯電話網(PHS)が第2世代コードレス電話シ
ステム標準規格(RCR STD−28)などの伝送シ
ーケンスで行われる。このような移動通信システムでの
有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する試
験を行う従来例として、特開平1ー297919号「無
線基地局の試験装置」が周知である。
【0004】図10はこのような従来の移動通信通話路
試験システムの構成を示すブロック図である。この移動
通信通話路試験システムは、有線通信路及び無線通信路
の正常又は異常を判定する試験を行うための移動無線交
換局試験装置1と、複数の無線基地局を収容して交換処
理を行う移動無線交換局2と、移動端末との無線回線接
続を行う無線基地局3とを有している。
【0005】更に、この移動通信通話路試験システム
は、移動無線交換局試験装置1に接続されて有線通信路
及び無線通信路の正常又は異常を判定するための試験に
対する制御を行う無線基地局制御装置4と、無線基地局
3のサービスエリアで無線回線接続を行う移動端末5
と、無線基地局制御装置4及び移動端末5に接続され受
話信号を送話信号として折り返すスイッチSWを備えた
無線基地局外部試験装置6とを有している。
【0006】次に、この従来例の動作について説明す
る。移動無線交換局試験装置1から有線通信路及び無線
通信路の正常又は異常を判定する試験を行う指示が、移
動無線交換局2に行われ、この指示が移動無線交換局2
を通じて無線基地局制御装置4に伝送される。無線基地
局制御装置4は無線基地局外部試験装置6を通じて移動
端末5に対して発呼指示を行う。この発呼指示で移動端
末5が無線基地局3と無線回線接続される。すなわち、
移動端末5と無線基地局3(移動無線交換局2)との無
線回線を通じた通常の接続動作となる。
【0007】この後、無線基地局制御装置4からの指示
で無線基地局外部試験装置6のスイッチSWを切り替え
る。この切替えで折り返しループが形成される。すなわ
ち、移動端末5のスピーカへの受話信号をマイクロホン
からの送話信号として返送する。この後、移動無線交換
局試験装置1から所定のトーン信号(オーディオ試験信
号)を無線基地局3を通じて移動端末5に無線送信す
る。
【0008】移動端末5は受信したトーン信号の受話信
号を無線基地局外部試験装置6のスイッチSWを通じて
送話信号として折り返して無線基地局3へ送信する。無
線基地局3から移動無線交換局2を通じて移動無線交換
局試験装置1へトーン信号が返送される。この返送され
るトーン信号の受信の良否によって有線通信路及び無線
通信路の正常又は異常が判定できるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の移動通信網通話路試験システムでは、有線通信路
及び無線通信路の途中の短絡などによってトーン信号が
折り返されると有線通信路及び無線通信路を正常と判定
してしまい、その試験の信頼性が低下するという欠点が
あった。また、デジタル方式自動車電話システム(RC
R STD−27B)では、伝送周波数帯域特性から、
トーン信号が良好に伝送でき難い場合があり、返送され
るトーン信号の周波数帯域が狭く変化して、その聴取で
の判別が困難になり、試験が容易にでき難いという欠点
があった。
【0010】本発明は、このような従来の技術における
通話路試験システム課題を解決するものであり、通信
網、移動通信用交換機及び無線基地局を通じて送信した
オーディオ試験信号を受信した移動端末が遅延して返送
し、この返送オーディオ試験信号と送出したオーディオ
試験信号とから有線通信路及び無線通信路の正常又は異
常が判定できるようになり、移動端末が遅延したオーデ
ィオ試験信号の返送に基づいた判定を行うので途中の経
路での短絡などによる誤判定がなくなって、その試験の
信頼性が向上する移動通信網通話路試験システムの提供
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の移動通信網通話路試験システムは、移動端
末及び通信用交換機並びに通信網との間の有線通信路及
び無線通信路の正常又は異常を判定する試験を行うもの
であり、移動端末が無線通信路からの着信におけるオー
ディオ試験信号を遅延して返送し、通信網に接続される
試験装置が通信用交換機及び有線通信路及び無線通信路
を通じてオーディオ試験信号を移動端末へ送信し、移動
端末からの返送オーディオ試験信号を、この装置から送
出したオーディオ試験信号と比較して有線通信路及び無
線通信路の正常又は異常を判定する構成としてある。
【0012】ここで、好ましくは、無線通信路が、無線
基地局と移動端末との間の無線回線であり、有線通信路
が、無線基地局、移動通信用交換機、通信網及び試験装
置のそれぞれが通信線で連接される有線回線であり、ま
た、試験装置でのオーディオ試験信号の遅延時間が、移
動端末での遅延時間及び有線通信路及び無線通信路で発
生する遅延時間を加えた時間であり、更に、通信網がP
STN又はISDNであり、かつ、無線通信路及び有線
通信路の伝送形態が簡易携帯電話網又はセルラー移動通
信システムである。
【0013】本発明の移動通信網通話路試験システム
は、移動端末が、無線基地局との無線回線接続を行って
受信したオーディオ試験信号の復調信号を送出する無線
部と、無線基地局を通じて受信したオーディオ試験信号
を所定時間遅延して送出する遅延回路と、遅延回路から
のオーディオ試験信号を復号化して無線部を通じて返送
送信するための音声信号処理部とを備える構成としてあ
る。この移動端末の無線部、遅延回路及び音声信号処理
部が携帯電話機又は携帯データ通信端末に設けられる構
成としてある。
【0014】本発明の移動通信網通話路試験システム
は、試験装置として、オーディオ試験信号を送出する音
源と、音源からのオーディオ試験信号を遅延して出力す
る遅延回路と、移動端末からの返送オーディオ試験信号
と遅延回路からのオーディオ試験信号により有線通信路
及び無線通信路の正常又は異常を判定する音判定部と、
音源からのオーディオ試験信号を符号化して送出するコ
ーデック部と、有線通信路及び無線通信路の正常又は異
常を判定する制御を実行する制御部と、音判定部での有
線通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定結果を表
示する表示部と、コーデック部から移動端末へのオーデ
ィオ試験信号及び通信網を通じた移動端末からの返送オ
ーディオ試験信号をやり取りするための通信インタフェ
ースを処理する通信インタフェース部とを備える構成と
してある。
【0015】本発明の移動通信網通話路試験システム
は、試験装置の表示部での有線通信路及び無線通信路の
正常又は異常の判定として、移動端末からの返送オーデ
ィオ試験信号と試験装置の遅延回路で遅延したオーディ
オ試験信号との二つの波形を画面表示した際の時間軸の
整合状態から有線通信路及び無線通信路の正常又は異常
を判定する構成であり、また、移動端末からの返送オー
ディオ試験信号と試験装置の遅延回路で遅延したオーデ
ィオ試験信号とを合成したビート音出力から有線通信路
及び無線通信路の正常又は異常を判定する構成としてあ
る。更に、移動端末からの返送オーディオ試験信号と試
験装置の遅延回路で遅延したオーディオ試験信号とを合
成したビート音出力信号を生成し、かつ、このビート音
出力信号に基づいて有線通信路及び無線通信路の正常又
は異常を判定した内容を合成音声出力する構成としてあ
る。
【0016】このような構成の発明の移動通信網通話路
試験システムは、試験装置が通信用交換機及び有線通信
路及び無線通信路を通じてオーディオ試験信号を移動端
末へ送信し、移動端末からの返送オーディオ試験信号を
送出したオーディオ試験信号と比較して有線通信路及び
無線通信路の正常又は異常を判定する。
【0017】この結果、移動端末が遅延した返送オーデ
ィオ試験信号に基づいた判定が可能になる。すなわち、
試験装置が送出したオーディオ試験信号に対し遅延した
返送オーディオ試験信号を、その所定の遅延時間後に取
り込んだ場合に有線通信路及び無線通信路の正常が判明
する。したがって、有線通信路及び無線通信路の途中の
経路での短絡などで受信したオーディオ試験信号と返送
オーディオ試験信号とが明確に区別され、その誤判定が
なくなって試験の信頼性が向上する。
【0018】また、本発明の移動通信網通話路試験シス
テムは、移動端末からの返送オーディオ試験信号と送出
したオーディオ試験信号との二つの波形を画面表示した
際の時間軸の整合状態、また、合成したビート音出力、
及び、ビート音出力の内容の合成音声出力で有線通信路
及び無線通信路の正常又は異常を判定している。
【0019】この結果、例えば、デジタル方式自動車電
話システムなどのように伝送周波数帯域特性から、その
トーン信号が良好に聴取し難い場合でも、有線通信路及
び無線通信路の正常又は異常の判定が容易に出来るよう
になる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の移動通信網通話路
試験システムの実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。図1は本発明の移動通信網通話路試験システムの
実施形態における構成を示すブロック図である。この移
動通信網通話路試験システムは、無線基地局12と無線
回線で接続される移動端末11と、この移動端末11と
無線回線で接続される無線基地局12と、多数の無線基
地局12を収容し、通信網14との交換処理を行う移動
通信用交換機13と、移動通信用交換機13を収容す
る、例えば、公衆電話回線網(PSTN)などの通信網
14と、移動端末11と無線基地局12との間の無線回
線及び無線基地局12、移動通信用交換機13及び通信
網14の間の有線通信路及び無線通信路の正常又は異常
を判定するための試験を行う試験装置16とを有してい
る。
【0021】なお、移動端末11と無線基地局12との
間は、例えば、デジタル方式自動車電話システム標準規
格(RCR STD−27B)や第2世代コードレス電
話システム標準規格(PHS,RCR STD−28)
が適用される。
【0022】図2は図1中の移動端末11の構成を示す
ブロック図である。この移動端末11は、無線基地局1
2からの無線回線接続における着呼を受信し、オーディ
オ試験信号や通話音声信号に対する周波数変換や復調し
た信号を送出する無線部21と、各部を制御し、特に、
移動端末11と無線基地局12との間の無線回線及び無
線基地局12、移動通信用交換機13及び通信網14の
間の有線通信路の正常又は異常を判定する制御を実行す
る制御部22とを有している。
【0023】この移動端末11は、無線基地局12を通
じて受信した試験装置16からのオーディオ試験信号を
所定時間(例えば、数秒間)遅延して送出する遅延回路
23と、送話信号を送出するマイクロホン、受話信号を
音声出力するスピーカなどの通話用の送受話器24と、
この送受話器24の図示しないマイクロホンからの送話
信号を符号化して出力し、また、送受話器24の図示し
ないスピーカへ復号化した着信の通話音声信号などを送
出するためのコーデック処理を行う音声信号処理部25
とを有している。
【0024】この移動端末11は、無線部21と制御部
22との間のデータを処理するデータ信号処理部26
と、電源オン/オフ、発呼や着呼に対するオフ/オンフ
ック、電話番号入力や各種の機能選択を行う操作部27
と、各種の処理状態、例えば、受信状態を画面表示する
ための表示部28と、制御プログラムを記憶し、また、
オーディオ試験信号による有線通信路及び無線通信路の
試験のための設定が予め行われるメモリ29とを有して
いる。
【0025】図3は図1中の試験装置16の構成を示す
ブロック図である。この試験装置16は、オーディオ試
験信号を送出する音源31と、この音源31からのオー
ディオ試験信号を遅延して出力する遅延回路32と、移
動端末11からの返送オーディオ試験信号と遅延回路3
2からのオーディオ試験信号とから有線通信路及び無線
通信路の正常又は異常を判定するための音判定部33
と、送受話器35の図示しないマイクロホンからの送話
信号を符号化して通信I/F部40へ出力し、また、図
示しないスピーカへ復号化した着信の通話音声信号など
を送出するコーデック部34と有している。
【0026】また、この試験装置16は、送話信号を送
出するマイクロホン及び受話信号を音声出力するスピー
カなどで構成される通話用の送受話器35と、各部を制
御し、携帯電話としての制御と共に、特に、移動端末1
1と無線基地局12との間の無線回線及び無線基地局1
2、移動通信用交換機13及び通信網14の間の有線通
信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する制御を実
行する制御部36とを有している。
【0027】更に、この試験装置16は、電源オン/オ
フ、発呼や着呼に対するオフ/オンフック、電話番号入
力や各種の機能選択を行う操作部37と、各種の処理状
態、例えば、受信状態を画面表示するための表示部38
と、制御プログラムなどを記憶したメモリ39と、通信
網14との間の通信インタフェース(I/F)を処理す
る通信I/F部40とを有している。
【0028】次に、この実施形態の動作について説明す
る。まず、移動端末11及び試験装置16の各部の動作
について説明する。移動端末11の無線部21は無線基
地局12からの無線回線接続における着呼を受信し、オ
ーディオ試験信号や通話音声信号に対する周波数変換や
復調による信号を送出する。また、制御部22が各部を
制御する。この制御部22は、特に移動端末11と無線
基地局12との間の無線回線及び無線基地局12、移動
通信用交換機13及び通信網14の間の有線通信路の正
常又は異常を判定する制御を実行する。
【0029】また、遅延回路23が無線基地局12を通
じて受信した試験装置16からのオーディオ試験信号
を、所定時間(例えば、数秒間)遅延して送出し、か
つ、送受話器24では送話信号を送出するマイクロホン
及び受話信号を音声出力するスピーカなどを用いた通話
を行う。音声信号処理部25が送受話器24の図示しな
いマイクロホンからの送話信号を符号化して出力し、ま
た、図示しないスピーカへ復号化した着信の通話音声信
号などを送出するコーデック処理を行う。
【0030】更に、操作部27が、無線部21と制御部
22との間のデータを処理し、表示部28が電源オン/
オフ、発呼や着呼に対するオフ/オンフック、電話番号
入力や各種の機能選択を行う。また、表示部28が各種
の処理状態、例えば、受信状態を画面表示する共に、メ
モリ29は制御部36が制御を実行するための制御プロ
グラムを記憶し、また、メモリ29にはオーディオ試験
信号による有線通信路及び無線通信路の試験制御を行う
ための設定が行われる。
【0031】試験装置16において、音源31からのオ
ーディオ試験信号を遅延回路32が遅延して出力する。
音判定部33が、移動端末11からの返送オーディオ試
験信号と遅延回路32からのオーディオ試験信号とから
有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する。
コーデック部34が送受話器35の図示しないマイクロ
ホンからの送話信号を符号化して通信I/F部40へ出
力し、また、図示しないスピーカへ復号化した着信の通
話音声信号などを送出する。
【0032】また、この試験装置16は、送受話器35
が送話信号を、送出するマイクロホン、受話信号を音声
出力するスピーカなどの通話用として動作し、また、制
御部36が各部を制御し、携帯電話の制御と共に、特
に、移動端末11と無線基地局12との間の無線回線及
び無線基地局12、移動通信用交換機13及び通信網1
4の間の有線通信路の正常又は異常を判定する制御を実
行する。
【0033】更に、この試験装置16は、操作部37で
電源オン/オフ、発呼や着呼に対するオフ/オンフッ
ク、電話番号入力や各種の機能選択が行われると共に、
表示部38が各種の処理状態、例えば、受信状態を画面
表示する。かつ、メモリ39に制御プログラムなどを記
憶し、通信I/F部40が2通信網14との間の通信I
/Fを処理する。
【0034】次に、図1を用いて全体の概略の動作につ
いて説明する。図4は図1に示す構成の動作のシーケン
ス図である。図1及び図4において、試験装置16から
通信網14、移動通信用交換機13及び無線基地局12
を通じて移動端末11に発呼する。移動端末11が着信
に対する応答を行って無線基地局12との無線回線が接
続される。移動端末11内部では折り返し路を形成する
制御を行う。
【0035】この折り返し路は、試験装置16が送出す
るオーディオ試験信号のスピーカに送出する受話信号
を、マイクロホンからの送話信号として折り返して送信
するものであり、その受話信号であるオーディオ試験信
号を遅延して送話信号として折り返して、無線基地局1
2、移動通信用交換機13、通信網14及びを通じて試
験装置16に返送する。試験装置16では内部で遅延し
たオーディオ試験信号と、移動端末11で遅延した返送
オーディオ試験信号との時間上の一致を判定して、有線
通信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する。
【0036】次に、詳細な動作について説明する。図5
は移動端末11での試験開始時の動作の処理手順を示す
フローチャートである。ステップS51では移動端末1
1の無線部21が無線基地局12からの着呼を受信し、
オーディオ試験信号や通話音声信号に対する周波数変換
や復調を行ってデータ信号処理部26を通じて制御部2
2に送出され、かつ、コーデックにおける復号化などを
行う音声信号処理部25に送出する。音声信号処理部2
5は、送受話器24の図示しないマイクロホンからの送
話信号を符号化して無線部21へ出力し、また、図示し
ないスピーカへ復号化した着信の通話音声信号などを送
出する。
【0037】次に、ステップS52では制御部22がオ
ーディオ試験信号を取り込むと、ステップS53で表示
部28に着信(話中)表示などを開始(ON)する。次
に、ステップS54で、例えば、オーディオ試験信号を
メモリ29の予め格納しているデータと比較して、その
有線通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定(試
験)を認識する。換言すれば、オーディオ試験信号の折
り返し送信を識別する。ここで折り返し送信の場合、ス
テップS55で遅延回路23を起動し、オーディオ試験
信号を遅延回路23に送出し、ここで、例えば、数秒間
の遅延処理を行って、音声信号処理部25へ送出し復号
化などの処理を行い、無線部21を通じて無線基地局1
2に送信する。
【0038】なお、この場合の移動端末11と無線基地
局12との間の伝送シーケンスは、例えば、デジタル方
式自動車電話システム標準規格(RCR STD−27
B)や第2世代コードレス電話システム標準規格(PH
S,RCR STD−28)で実行される。
【0039】図6は移動端末11での試験停止時の動作
の処理手順を示すフローチャートである。ステップS6
1で、移動端末11の無線部21は、無線基地局12か
ら図1に示す試験装置16が送出する有線通信路及び無
線通信路の正常又は異常を判定する試験停止の着呼を受
信し、この試験停止のオーディオ試験信号や通話音声信
号に対する周波数変換や復調を行ってデータ信号処理部
26でから制御部22に送出される。次に、ステップS
62で、制御部22は試験停止のオーディオ試験信号を
取り込むと、移動端末11と無線基地局12との無線回
線の開放送信を実行する。
【0040】次に、ステップS63で、制御部22が表
示部28の着信(話中)表示を停止する制御を行う。次
に、ステップS64で、有線通信路及び無線通信路の正
常又は異常の判定(試験)の設定、すなわち、オーディ
オ試験信号の返送の設定を判断して、ステップS65で
遅延回路23の動作を停止する制御を行う。
【0041】図7は移動端末11での試験開始時の動作
の処理手順を示すフローチャートである。ステップS7
1で、図3に示す試験装置16の操作部37から有線通
信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する試験開始
が指示されると、ステップS72で試験開始の指示を取
り込んだ制御部36は、このオフフック信号をコーデッ
ク部34及び通信I/F部40を通じて図1に示す移動
通信用交換機13に送出し、無線基地局12から移動端
末11へ送信する。また、ステップS73で操作部37
からの移動端末11に対するダイヤル番号が入力され、
前記同様にして、コーデック部34及び通信I/F部4
0を通じて図1に示す移動通信用交換機13に送出し、
無線基地局12から移動端末11へ送信する。
【0042】ステップS74で送信に対する移動端末1
1からの無線基地局12との無線回線接続による応答を
制御部36が取り込と、ステップS75で制御部36が
音源31、遅延回路32、音判定部33を起動する。音
源31からのオーディオ試験信号を遅延回路32で遅延
して音判定部33に送出する。ここでの遅延は図2に示
す遅延回路23を通じた遅延時間と有線通信路及び無線
通信路での遅延時間とを合計した遅延時間である。
【0043】図8は試験装置16での有線通信路及び無
線通信路の正常又は異常の判定動作の処理手順を示すフ
ローチャートである。図7に示すステップS75での音
源31の起動によって、ここからのオーディオ試験信号
をコーデック部34及び通信I/F部40を通じて図1
に示す移動通信用交換機13に送出し、無線基地局12
から移動端末11へ送信される。この送信のオーディオ
試験信号が移動端末11で受信され、かつ、図2に示す
遅延回路23を通じて遅延して返送オーディオ試験信号
として送信(返送)される。図8中のステップS81
で、この返送される返送オーディオ試験信号を試験装置
16の通信I/F部40を通じて音判定部33が取り込
む。
【0044】ステップS82で、音判定部33が取り込
んだ移動端末11からの返送オーディオ試験信号と遅延
回路32からのオーディオ試験信号とを判定する。例え
ば、返送オーディオ試験信号と遅延回路32からのオー
ディオ試験信号とを混合してビート信号を生成し、無音
の場合(位相ずれ無し)に、送信したオーディオ試験信
号が有線通信路及び無線通信路を正常に伝送されたと判
定する。
【0045】返送オーディオ試験信号と遅延回路32か
らのオーディオ試験信号とが時間差を有して出力された
場合は、有線通信路及び無線通信路の途中でオーディオ
試験信号が返送されたと判断する。また、返送オーディ
オ試験信号が受信できない場合、有線通信路及び無線通
信路の途中での回線断の異常と判定する。音判定部33
からの有線通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定
を制御部36が取り込んで表示部38で表示する。例え
ば、有線通信路及び無線通信路の途中での正常又は異常
及びその内容(途中での返送、回線断)を文字で画面表
示する。
【0046】図9は試験装置16での有線通信路及び無
線通信路の正常又は異常の判定終了動作の処理手順を示
すフローチャートである。ステップS91で、図3に示
す試験装置16の操作部37から有線通信路及び無線通
信路の正常又は異常を判定する試験終了が指示される
と、このオンフック信号をコーデック部34及び通信I
/F部40を通じて図1に示す移動通信用交換機13に
送出し、無線基地局12から移動端末11へ送信する。
また、ステップS92で音源31、遅延回路32、音判
定部33のそれぞれの動作が停止する制御を制御部36
が行う。
【0047】なお、この実施形態では、試験装置16の
音判定部33で移動端末から返送された返送オーディオ
試験信号と試験装置の遅延回路で遅延したオーディオ試
験信号を合成したビート音出力を聴取して、その有線通
信路及び無線通信路の正常又は異常の判定を行っている
が、他の方法でも良い。例えば、移動端末11から返送
された返送オーディオ試験信号と試験装置16の遅延回
路32で遅延したオーディオ試験信号との波形をオシロ
スコープなどに画面表示して、二つの波形の時間軸の整
合状態から判定することも可能である。この場合、遅延
時間を観測するオシロスコープなどの遅延観測可能な時
間に設定する。また、合成したビート音出力を合成音声
出力回路を用い、その合成音声出力を聴取して判定する
ようしても良い。
【0048】また、この実施形態では、一台ずつの移動
端末11及び無線基地局12をもって説明したが、複数
の移動端末及び無線基地局でのそれぞれの有線通信路及
び無線通信路の正常又は異常の判定も可能である。この
場合、試験装置16から無線基地局を識別コード(I
D)を指定して選択し、かつ、移動端末の電話番号など
で移動端末を指定して選択するようにして、上記同様に
有線通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定を行え
ば良い。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の移動通信網通話路試験システムによれば、試験装置が
通信用交換機,有線通信路及び無線通信路を通じてオー
ディオ試験信号を移動端末へ送信し、移動端末からの返
送オーディオ試験信号を送出したオーディオ試験信号と
比較して有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判
定している。
【0050】この結果、試験装置が送出したオーディオ
試験信号に対し遅延した返送オーディオ試験信号を、そ
の所定の遅延時間後に取り込んだ場合に有線通信路及び
無線通信路の正常が判明するようになる。すなわち、有
線通信路及び無線通信路の途中の経路での短絡などで受
信したオーディオ試験信号と明確に区別され、誤判定が
なくなって試験の信頼性が向上する。
【0051】また、本発明の移動通信網通話路試験シス
テムによれば、移動端末からの返送オーディオ試験信号
と、移動端末へ送出したオーディオ試験信号の二つの波
形を画面表示した際の時間軸の整合状態、また、合成し
たビート音出力、及び、このビート音出力の内容の合成
音声出力で有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を
判定している。この結果、伝送周波数帯域特性から、そ
のトーン信号が良好に聴取し難い場合でも、有線通信路
及び無線通信路の正常又は異常の判定が容易に出来るよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通信網通話路試験システムの実施
形態における構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の移動端末の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図1中の試験装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図1に示す構成の動作のシーケンス図である。
【図5】実施形態にあって移動端末での試験開始時の動
作の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】実施形態にあって移動端末での試験停止時の動
作の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施形態にあって移動端末での試験開始時の動
作の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施形態にあって試験装置での有線通信路及び
無線通信路の正常又は異常の判定動作の処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】実施形態にあって試験装置での有線通信路及び
無線通信路の正常又は異常の判定終了動作の処理手順を
示すフローチャートである。
【図10】従来の移動通信通話路試験システムの構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
11 移動端末 12 無線基地局 13 移動通信用交換機 14 通信網 16 試験装置 21 無線部 22,36 制御部 23 遅延回路 25 音声信号処理部 29,39 メモリ 31 音源 32 遅延回路 33 音判定部 34 コーデック部 38 表示部 40 通信I/F部
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 移動通信網通話路試験方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易携帯電話網
(PHS)及びセルラー移動通信システム(PDC)な
どにおける有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を
判定する試験を行う移動通信網通話路試験方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、簡易携帯電話網(PHS)及びセ
ルラー移動通信システム(PDC)などの移動通信シス
テムでは、有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を
判定する試験が行われる。このような移動通信システム
は、多数のセル基地局(無線基地局)が移動通信用交換
機に接続されると共に、この移動通信用交換機が公衆電
話回線網(PSTN)などの有線通信網に接続されてい
る。多数のセル基地局のそれぞれのサービスエリアが隣
接し、このサービスエリア内を携帯電話機、自動車電話
機及び携帯無線データ端末が移動する。
【0003】移動端末とセル基地局(移動通信用交換
機)との無線回線接続は、セルラー移動通信システムが
デジタル方式自動車電話システム標準規格(RCR S
TD−27B)などの伝送シーケンスで行われ、また、
簡易携帯電話網(PHS)が第2世代コードレス電話シ
ステム標準規格(RCR STD−28)などの伝送シ
ーケンスで行われる。このような移動通信システムでの
有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する試
験を行う従来例として、特開平1ー297919号「無
線基地局の試験装置」が周知である。
【0004】図10はこのような従来の移動通信通話路
試験システムの構成を示すブロック図である。この移動
通信通話路試験システムは、有線通信路及び無線通信路
の正常又は異常を判定する試験を行うための移動無線交
換局試験装置1と、複数の無線基地局を収容して交換処
理を行う移動無線交換局2と、移動端末との無線回線接
続を行う無線基地局3とを有している。
【0005】更に、この移動通信通話路試験システム
は、移動無線交換局試験装置1に接続されて有線通信路
及び無線通信路の正常又は異常を判定するための試験に
対する制御を行う無線基地局制御装置4と、無線基地局
3のサービスエリアで無線回線接続を行う移動端末5
と、無線基地局制御装置4及び移動端末5に接続され受
話信号を送話信号として折り返すスイッチSWを備えた
無線基地局外部試験装置6とを有している。
【0006】次に、この従来例の動作について説明す
る。移動無線交換局試験装置1から有線通信路及び無線
通信路の正常又は異常を判定する試験を行う指示が、移
動無線交換局2に行われ、この指示が移動無線交換局2
を通じて無線基地局制御装置4に伝送される。無線基地
局制御装置4は無線基地局外部試験装置6を通じて移動
端末5に対して発呼指示を行う。この発呼指示で移動端
末5が無線基地局3と無線回線接続される。すなわち、
移動端末5と無線基地局3(移動無線交換局2)との無
線回線を通じた通常の接続動作となる。
【0007】この後、無線基地局制御装置4からの指示
で無線基地局外部試験装置6のスイッチSWを切り替え
る。この切替えで折り返しループが形成される。すなわ
ち、移動端末5のスピーカへの受話信号をマイクロホン
からの送話信号として返送する。この後、移動無線交換
局試験装置1から所定のトーン信号(オーディオ試験信
号)を無線基地局3を通じて移動端末5に無線送信す
る。
【0008】移動端末5は受信したトーン信号の受話信
号を無線基地局外部試験装置6のスイッチSWを通じて
送話信号として折り返して無線基地局3へ送信する。無
線基地局3から移動無線交換局2を通じて移動無線交換
局試験装置1へトーン信号が返送される。この返送され
るトーン信号の受信の良否によって有線通信路及び無線
通信路の正常又は異常が判定できるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の移動通信網通話路試験システムでは、有線通信路
及び無線通信路の途中の短絡などによってトーン信号が
折り返されると有線通信路及び無線通信路を正常と判定
してしまい、その試験の信頼性が低下するという欠点が
あった。また、デジタル方式自動車電話システム(RC
R STD−27B)では、伝送周波数帯域特性から、
トーン信号が良好に伝送でき難い場合があり、返送され
るトーン信号の周波数帯域が狭く変化して、その聴取で
の判別が困難になり、試験が容易にでき難いという欠点
があった。
【0010】本発明は、このような従来の技術における
通話路試験システム課題を解決するものであり、通信
網、移動通信用交換機及び無線基地局を通じて送信した
オーディオ試験信号を受信した移動端末が遅延して返送
し、この返送オーディオ試験信号と送出したオーディオ
試験信号とから有線通信路及び無線通信路の正常又は異
常が判定できるようになり、移動端末が遅延したオーデ
ィオ試験信号の返送に基づいた判定を行うので途中の経
路での短絡などによる誤判定がなくなって、その試験の
信頼性が向上する移動通信網通話路試験方法の提供を目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の移動通信網通話路試験方法は、移動端末
通信用交換機及び通信網と、これらの間を連接する無線
通信路及有線通信路を有する移動通信網において、前
記移動端末が無線通信路からの着信におけるオーディオ
試験信号を遅延して返送し、前記通信網に接続される試
験装置が前記通信用交換機と有線通信路及び無線通信路
を通じて前記オーディオ試験信号を前記移動端末へ送信
し、前記移動端末からの前記返送オーディオ試験信号
を、この装置から送出したオーディオ試験信号と比較し
前記無線通信路及び有線通信路の正常又は異常を判定
する移動通信網通話路試験方法であって、前記試験装置
での返送オーディオ試験信号の遅延時間、前記移動端
末での遅延時間及び有線通信路と無線通信路で発生する
遅延時間を加えた時間とした構成としてある。
【0012】 本発明の移動通信網通話路試験方法は、
記試験装置の有線通信路及び無線通信路の正常又は異常
の判定として、移動端末からの返送オーディオ試験信号
と試験装置で遅延したオーディオ試験信号との二つの波
形を画面表示し、時間軸上で二つの波形が整合したとき
有線通信路及び無線通信路が正常と判定し、整合しな
いときに異常と判定する構成としてある。
【0013】 本発明の移動通信網通話路試験方法は、
記試験装置の有線通信路及び無線通信路の正常又は異常
の判定として、移動端末からの返送オーディオ試験信号
と試験装置の遅延回路で遅延したオーディオ試験信号と
を合成したビート音を生成し、このビート音が無音のと
きに有線通信路及び無線通信路が正常と判定し、有音の
ときに異常判定する構成としてある。
【0014】 この結果、本発明によれば、例えばデジタ
ル方式自動車電話システムなどのように伝送周波数帯域
特性から、そのトーン信号が良好に聴取し難い場合で
も、優先通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定が
容易に出来るようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の移動通信網通話路
試験方法を実施するシステムの実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。図1はこの実施形態における構成
を示すブロック図である。この移動通信網通話路試験
法を実施するシステムは、無線基地局12と無線回線で
接続される移動端末11と、この移動端末11と無線回
線で接続される無線基地局12と、多数の無線基地局1
2を収容し、通信網14との交換処理を行う移動通信用
交換機13と、移動通信用交換機13を収容する、例え
ば、公衆電話回線網(PSTN)などの通信網14と、
移動端末11と無線基地局12との間の無線回線及び無
線基地局12、移動通信用交換機13及び通信網14の
間の有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判定す
るための試験を行う試験装置16とを有している。
【0016】 なお、移動端末11と無線基地局12との
間は、例えば、デジタル方式自動車電話システム標準規
格(RCR STD−27B)や第2世代コードレス電
話システム標準規格(PHS,RCR STD−28)
が適用される。
【0017】 図2は図1中の移動端末11の構成を示す
ブロック図である。この移動端末11は、無線基地局1
2からの無線回線接続における着呼を受信し、オーディ
オ試験信号や通話音声信号に対する周波数変換や復調し
た信号を送出する無線部21と、各部を制御し、特に、
移動端末11と無線基地局12との間の無線回線及び無
線基地局12、移動通信用交換機13及び通信網14の
間の有線通信路の正常又は異常を判定する制御を実行す
る制御部22とを有している。
【0018】 この移動端末11は、無線基地局12を通
じて受信した試験装置16からのオーディオ試験信号を
所定時間(例えば、数秒間)遅延して送出する遅延回路
23と、送話信号を送出するマイクロホン、受話信号を
音声出力するスピーカなどの通話用の送受話器24と、
この送受話器24の図示しないマイクロホンからの送話
信号を符号化して出力し、また、送受話器24の図示し
ないスピーカへ復号化した着信の通話音声信号などを送
出するためのコーデック処理を行う音声信号処理部25
とを有している。
【0019】 この移動端末11は、無線部21と制御部
22との間のデータを処理するデータ信号処理部26
と、電源オン/オフ、発呼や着呼に対するオフ/オンフ
ック、電話番号入力や各種の機能選択を行う操作部27
と、各種の処理状態、例えば、受信状態を画面表示する
ための表示部28と、制御プログラムを記憶し、また、
オーディオ試験信号による有線通信路及び無線通信路の
試験のための設定が予め行われるメモリ29とを有して
いる。
【0020】 図3は図1中の試験装置16の構成を示す
ブロック図である。この試験装置16は、オーディオ試
験信号を送出する音源31と、この音源31からのオー
ディオ試験信号を遅延して出力する遅延回路32と、移
動端末11からの返送オーディオ試験信号と遅延回路3
2からのオーディオ試験信号とから有線通信路及び無線
通信路の正常又は異常を判定するための音判定部33
と、送受話器35の図示しないマイクロホンからの送話
信号を符号化して通信I/F部40へ出力し、また、図
示しないスピーカへ復号化した着信の通話音声信号など
を送出するコーデック部34と有している。
【0021】 また、この試験装置16は、送話信号を送
出するマイクロホン及び受話信号を音声出力するスピー
カなどで構成される通話用の送受話器35と、各部を制
御し、携帯電話としての制御と共に、特に、移動端末1
1と無線基地局12との間の無線回線及び無線基地局1
2、移動通信用交換機13及び通信網14の間の有線通
信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する制御を実
行する制御部36とを有している。
【0022】 更に、この試験装置16は、電源オン/オ
フ、発呼や着呼に対するオフ/オンフック、電話番号入
力や各種の機能選択を行う操作部37と、各種の処理状
態、例えば、受信状態を画面表示するための表示部38
と、制御プログラムなどを記憶したメモリ39と、通信
網14との間の通信インタフェース(I/F)を処理す
る通信I/F部40とを有している。
【0023】 次に、この実施形態の動作について説明す
る。まず、移動端末11及び試験装置16の各部の動作
について説明する。移動端末11の無線部21は無線基
地局12からの無線回線接続における着呼を受信し、オ
ーディオ試験信号や通話音声信号に対する周波数変換や
復調による信号を送出する。また、制御部22が各部を
制御する。この制御部22は、特に移動端末11と無線
基地局12との間の無線回線及び無線基地局12、移動
通信用交換機13及び通信網14の間の有線通信路の正
常又は異常を判定する制御を実行する。
【0024】 また、遅延回路23が無線基地局12を通
じて受信した試験装置16からのオーディオ試験信号
を、所定時間(例えば、数秒間)遅延して送出し、か
つ、送受話器24では送話信号を送出するマイクロホン
及び受話信号を音声出力するスピーカなどを用いた通話
を行う。音声信号処理部25が送受話器24の図示しな
いマイクロホンからの送話信号を符号化して出力し、ま
た、図示しないスピーカへ復号化した着信の通話音声信
号などを送出するコーデック処理を行う。
【0025】 更に、操作部27が、無線部21と制御部
22との間のデータを処理し、表示部28が電源オン/
オフ、発呼や着呼に対するオフ/オンフック、電話番号
入力や各種の機能選択を行う。また、表示部28が各種
の処理状態、例えば、受信状態を画面表示する共に、メ
モリ29は制御部36が制御を実行するための制御プロ
グラムを記憶し、また、メモリ29にはオーディオ試験
信号による有線通信路及び無線通信路の試験制御を行う
ための設定が行われる。
【0026】 試験装置16において、音源31からのオ
ーディオ試験信号を遅延回路32が遅延して出力する。
音判定部33が、移動端末11からの返送オーディオ試
験信号と遅延回路32からのオーディオ試験信号とから
有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する。
コーデック部34が送受話器35の図示しないマイクロ
ホンからの送話信号を符号化して通信I/F部40へ出
力し、また、図示しないスピーカへ復号化した着信の通
話音声信号などを送出する。
【0027】 また、この試験装置16は、送受話器35
が送話信号を、送出するマイクロホン、受話信号を音声
出力するスピーカなどの通話用として動作し、また、制
御部36が各部を制御し、携帯電話の制御と共に、特
に、移動端末11と無線基地局12との間の無線回線及
び無線基地局12、移動通信用交換機13及び通信網1
4の間の有線通信路の正常又は異常を判定する制御を実
行する。
【0028】 更に、この試験装置16は、操作部37で
電源オン/オフ、発呼や着呼に対するオフ/オンフッ
ク、電話番号入力や各種の機能選択が行われると共に、
表示部38が各種の処理状態、例えば、受信状態を画面
表示する。かつ、メモリ39に制御プログラムなどを記
憶し、通信I/F部40が2通信網14との間の通信I
/Fを処理する。
【0029】 次に、図1を用いて全体の概略の動作につ
いて説明する。図4は図1に示す構成の動作のシーケン
ス図である。図1及び図4において、試験装置16から
通信網14、移動通信用交換機13及び無線基地局12
を通じて移動端末11に発呼する。移動端末11が着信
に対する応答を行って無線基地局12との無線回線が接
続される。移動端末11内部では折り返し路を形成する
制御を行う。
【0030】 この折り返し路は、試験装置16が送出す
るオーディオ試験信号のスピーカに送出する受話信号
を、マイクロホンからの送話信号として折り返して送信
するものであり、その受話信号であるオーディオ試験信
号を遅延して送話信号として折り返して、無線基地局1
2、移動通信用交換機13、通信網14及びを通じて試
験装置16に返送する。試験装置16では内部で遅延し
たオーディオ試験信号と、移動端末11で遅延した返送
オーディオ試験信号との時間上の一致を判定して、有線
通信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する。
【0031】 次に、詳細な動作について説明する。図5
は移動端末11での試験開始時の動作の処理手順を示す
フローチャートである。ステップS51では移動端末1
1の無線部21が無線基地局12からの着呼を受信し、
オーディオ試験信号や通話音声信号に対する周波数変換
や復調を行ってデータ信号処理部26を通じて制御部2
2に送出され、かつ、コーデックにおける復号化などを
行う音声信号処理部25に送出する。音声信号処理部2
5は、送受話器24の図示しないマイクロホンからの送
話信号を符号化して無線部21へ出力し、また、図示し
ないスピーカへ復号化した着信の通話音声信号などを送
出する。
【0032】 次に、ステップS52では制御部22がオ
ーディオ試験信号を取り込むと、ステップS53で表示
部28に着信(話中)表示などを開始(ON)する。次
に、ステップS54で、例えば、オーディオ試験信号を
メモリ29の予め格納しているデータと比較して、その
有線通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定(試
験)を認識する。換言すれば、オーディオ試験信号の折
り返し送信を識別する。ここで折り返し送信の場合、ス
テップS55で遅延回路23を起動し、オーディオ試験
信号を遅延回路23に送出し、ここで、例えば、数秒間
の遅延処理を行って、音声信号処理部25へ送出し復号
化などの処理を行い、無線部21を通じて無線基地局1
2に送信する。
【0033】 なお、この場合の移動端末11と無線基地
局12との間の伝送シーケンスは、例えば、デジタル方
式自動車電話システム標準規格(RCR STD−27
B)や第2世代コードレス電話システム標準規格(PH
S,RCR STD−28)で実行される。
【0034】 図6は移動端末11での試験停止時の動作
の処理手順を示すフローチャートである。ステップS6
1で、移動端末11の無線部21は、無線基地局12か
ら図1に示す試験装置16が送出する有線通信路及び無
線通信路の正常又は異常を判定する試験停止の着呼を受
信し、この試験停止のオーディオ試験信号や通話音声信
号に対する周波数変換や復調を行ってデータ信号処理部
26でから制御部22に送出される。次に、ステップS
62で、制御部22は試験停止のオーディオ試験信号を
取り込むと、移動端末11と無線基地局12との無線回
線の開放送信を実行する。
【0035】 次に、ステップS63で、制御部22が表
示部28の着信(話中)表示を停止する制御を行う。次
に、ステップS64で、有線通信路及び無線通信路の正
常又は異常の判定(試験)の設定、すなわち、オーディ
オ試験信号の返送の設定を判断して、ステップS65で
遅延回路23の動作を停止する制御を行う。
【0036】 図7は移動端末11での試験開始時の動作
の処理手順を示すフローチャートである。ステップS7
1で、図3に示す試験装置16の操作部37から有線通
信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する試験開始
が指示されると、ステップS72で試験開始の指示を取
り込んだ制御部36は、このオフフック信号をコーデッ
ク部34及び通信I/F部40を通じて図1に示す移動
通信用交換機13に送出し、無線基地局12から移動端
末11へ送信する。また、ステップS73で操作部37
からの移動端末11に対するダイヤル番号が入力され、
前記同様にして、コーデック部34及び通信I/F部4
0を通じて図1に示す移動通信用交換機13に送出し、
無線基地局12から移動端末11へ送信する。
【0037】 ステップS74で送信に対する移動端末1
1からの無線基地局12との無線回線接続による応答を
制御部36が取り込と、ステップS75で制御部36が
音源31、遅延回路32、音判定部33を起動する。音
源31からのオーディオ試験信号を遅延回路32で遅延
して音判定部33に送出する。ここでの遅延は図2に示
す遅延回路23を通じた遅延時間と有線通信路及び無線
通信路での遅延時間とを合計した遅延時間である。
【0038】 図8は試験装置16での有線通信路及び無
線通信路の正常又は異常の判定動作の処理手順を示すフ
ローチャートである。図7に示すステップS75での音
源31の起動によって、ここからのオーディオ試験信号
をコーデック部34及び通信I/F部40を通じて図1
に示す移動通信用交換機13に送出し、無線基地局12
から移動端末11へ送信される。この送信のオーディオ
試験信号が移動端末11で受信され、かつ、図2に示す
遅延回路23を通じて遅延して返送オーディオ試験信号
として送信(返送)される。図8中のステップS81
で、この返送される返送オーディオ試験信号を試験装置
16の通信I/F部40を通じて音判定部33が取り込
む。
【0039】 ステップS82で、音判定部33が取り込
んだ移動端末11からの返送オーディオ試験信号と遅延
回路32からのオーディオ試験信号とを判定する。例え
ば、返送オーディオ試験信号と遅延回路32からのオー
ディオ試験信号とを混合してビート信号を生成し、無音
の場合(位相ずれ無し)に、送信したオーディオ試験信
号が有線通信路及び無線通信路を正常に伝送されたと判
定する。
【0040】 返送オーディオ試験信号と遅延回路32か
らのオーディオ試験信号とが時間差を有して出力された
場合は、有線通信路及び無線通信路の途中でオーディオ
試験信号が返送されたと判断する。また、返送オーディ
オ試験信号が受信できない場合、有線通信路及び無線通
信路の途中での回線断の異常と判定する。音判定部33
からの有線通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定
を制御部36が取り込んで表示部38で表示する。例え
ば、有線通信路及び無線通信路の途中での正常又は異常
及びその内容(途中での返送、回線断)を文字で画面表
示する。
【0041】 図9は試験装置16での有線通信路及び無
線通信路の正常又は異常の判定終了動作の処理手順を示
すフローチャートである。ステップS91で、図3に示
す試験装置16の操作部37から有線通信路及び無線通
信路の正常又は異常を判定する試験終了が指示される
と、このオンフック信号をコーデック部34及び通信I
/F部40を通じて図1に示す移動通信用交換機13に
送出し、無線基地局12から移動端末11へ送信する。
また、ステップS92で音源31、遅延回路32、音判
定部33のそれぞれの動作が停止する制御を制御部36
が行う。
【0042】 なお、この実施形態では、試験装置16の
音判定部33で移動端末から返送された返送オーディオ
試験信号と試験装置の遅延回路で遅延したオーディオ試
験信号を合成したビート音出力を聴取して、その有線通
信路及び無線通信路の正常又は異常の判定を行っている
が、他の方法でも良い。例えば、移動端末11から返送
された返送オーディオ試験信号と試験装置16の遅延回
路32で遅延したオーディオ試験信号との波形をオシロ
スコープなどに画面表示して、二つの波形の時間軸の整
合状態から判定することも可能である。この場合、遅延
時間を観測するオシロスコープなどの遅延観測可能な時
間に設定する。また、合成したビート音出力を合成音声
出力回路を用い、その合成音声出力を聴取して判定する
ようしても良い。
【0043】 また、この実施形態では、一台ずつの移動
端末11及び無線基地局12をもって説明したが、複数
の移動端末及び無線基地局でのそれぞれの有線通信路及
び無線通信路の正常又は異常の判定も可能である。この
場合、試験装置16から無線基地局を識別コード(I
D)を指定して選択し、かつ、移動端末の電話番号など
で移動端末を指定して選択するようにして、上記同様に
有線通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定を行え
ば良い。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の移動通信網通話路試験方法によれば、試験装置が通信
用交換機,有線通信路及び無線通信路を通じてオーディ
オ試験信号を移動端末へ送信し、移動端末からの遅延し
返送オーディオ試験信号と試験装置で遅延させたオー
ディオ試験信号と比較して有線通信路及び無線通信路の
正常又は異常を判定している。
【0045】 この結果、試験装置が送出したオーディオ
試験信号に対し遅延した返送オーディオ試験信号を、そ
の所定の遅延時間後に取り込んだ場合に有線通信路及び
無線通信路の正常が判明するようになる。すなわち、有
線通信路及び無線通信路の途中の経路での短絡などで受
信したオーディオ試験信号と明確に区別され、誤判定が
なくなって試験の信頼性が向上する。
【0046】 また、本発明の移動通信網通話路試験方法
によれば、移動端末からの返送オーディオ試験信号と、
移動端末へ送出したオーディオ試験信号の二つの波形を
画面表示した際の時間軸の整合状態、あるいは合成した
ビート音出力で有線通信路及び無線通信路の正常又は異
常を判定している。この結果、伝送周波数帯域特性か
ら、そのトーン信号が良好に聴取し難い場合でも、有線
通信路及び無線通信路の正常又は異常の判定が容易に出
来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通信網通話路試験方法を実施する
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の移動端末の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図1中の試験装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図1に示す構成の動作のシーケンス図である。
【図5】実施形態にあって移動端末での試験開始時の動
作の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】実施形態にあって移動端末での試験停止時の動
作の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施形態にあって移動端末での試験開始時の動
作の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施形態にあって試験装置での有線通信路及び
無線通信路の正常又は異常の判定動作の処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】実施形態にあって試験装置での有線通信路及び
無線通信路の正常又は異常の判定終了動作の処理手順を
示すフローチャートである。
【図10】従来の移動通信通話路試験システムの構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】 11 移動端末 12 無線基地局 13 移動通信用交換機 14 通信網 16 試験装置 21 無線部 22,36 制御部 23 遅延回路 25 音声信号処理部 29,39 メモリ 31 音源 32 遅延回路 33 音判定部 34 コーデック部 38 表示部 40 通信I/F部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動端末及び通信用交換機並びに通信網
    との間の有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判
    定する試験を行う移動通信網通話路試験システムにおい
    て、 前記移動端末が無線通信路からの着信におけるオーディ
    オ試験信号を遅延して返送し、 前記通信網に接続される試験装置が前記通信用交換機と
    有線通信路及び無線通信路を通じてオーディオ試験信号
    を移動端末へ送信し、前記移動端末からの返送オーディ
    オ試験信号を、この装置から送出したオーディオ試験信
    号と比較して有線通信路及び無線通信路の正常又は異常
    を判定することを特徴とする移動通信網通話路試験シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記無線通信路が、 無線基地局と移動端末との間の無線回線であり、 前記有線通信路が、 無線基地局、移動通信用交換機、通信網及び試験装置の
    それぞれが通信線で連接される有線回線であることを特
    徴とする請求項1記載の移動通信網通話路試験システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記移動端末が、 無線基地局との無線回線接続を行って受信したオーディ
    オ試験信号の復調信号を送出する無線部と、 前記無線基地局を通じて受信したオーディオ試験信号を
    所定時間遅延して送出する遅延回路と、 前記遅延回路からのオーディオ試験信号を復号化して前
    記無線部を通じて返送送信するための音声信号処理部
    と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の移動通信網通
    話路試験システム。
  4. 【請求項4】 前記移動端末の無線部、遅延回路及び音
    声信号処理部が、 携帯電話機又は携帯データ通信端末に設けられることを
    特徴とする請求項3記載の移動通信網通話路試験システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記試験装置として、 オーディオ試験信号を送出する音源と、 前記音源からのオーディオ試験信号を遅延して出力する
    遅延回路と、 移動端末からの返送オーディオ試験信号と前記遅延回路
    からのオーディオ試験信号により有線通信路及び無線通
    信路の正常又は異常を判定する音判定部と、 前記音源からのオーディオ試験信号を符号化して送出す
    るコーデック部と、 有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判定する制
    御を実行する制御部と、 前記音判定部での有線通信路及び無線通信路の正常又は
    異常の判定結果を表示する表示部と、 前記コーデック部から移動端末へのオーディオ試験信号
    及び前記通信網を通じた前記移動端末からの返送オーデ
    ィオ試験信号をやり取りするための通信インタフェース
    を処理する通信インタフェース部と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の移動通信網通
    話路試験システム。
  6. 【請求項6】 前記試験装置でのオーディオ試験信号の
    遅延時間が、 前記移動端末での遅延時間及び有線通信路と無線通信路
    で発生する遅延時間を加えた時間であることを特徴とす
    る請求項1記載の移動通信網通話路試験システム。
  7. 【請求項7】 前記試験装置の表示部での有線通信路及
    び無線通信路の正常又は異常の判定として、 移動端末からの返送オーディオ試験信号と試験装置の遅
    延回路で遅延したオーディオ試験信号との二つの波形を
    画面表示した際の時間軸の整合状態から有線通信路及び
    無線通信路の正常又は異常を判定することを特徴とする
    請求項5記載の移動通信網通話路試験システム。
  8. 【請求項8】 前記試験装置の表示部での有線通信路及
    び無線通信路の正常又は異常の判定として、 移動端末からの返送オーディオ試験信号と試験装置の遅
    延回路で遅延したオーディオ試験信号とを合成したビー
    ト音出力から有線通信路及び無線通信路の正常又は異常
    を判定することを特徴とする請求項5記載の移動通信網
    通話路試験システム。
  9. 【請求項9】 前記試験装置の表示部での有線通信路及
    び無線通信路の正常又は異常の判定として、 移動端末からの返送オーディオ試験信号と試験装置の遅
    延回路で遅延したオーディオ試験信号とを合成したビー
    ト音出力信号を生成し、かつ、このビート音出力信号に
    基づいて有線通信路及び無線通信路の正常又は異常を判
    定した内容を合成音声出力することを特徴とする請求項
    5記載の移動通信網通話路試験システム。
  10. 【請求項10】 通信網が、PSTN又はISDNであ
    ることを特徴とする請求項1記載の移動通信網通話路試
    験システム。
  11. 【請求項11】 前記無線通信路及び有線通信路の伝送
    形態が、簡易携帯電話網又はセルラー移動通信システム
    であることを特徴とする請求項1記載の移動通信網通話
    路試験システム。
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