JPH11224528A - 吊 具 - Google Patents

吊 具

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JPH11224528A
JPH11224528A JP2859498A JP2859498A JPH11224528A JP H11224528 A JPH11224528 A JP H11224528A JP 2859498 A JP2859498 A JP 2859498A JP 2859498 A JP2859498 A JP 2859498A JP H11224528 A JPH11224528 A JP H11224528A
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JP
Japan
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hole
pipe
hanging
screw
slit
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JP2859498A
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English (en)
Inventor
Yasuo Shimizu
靖夫 志水
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被吊持部材を回転することなくまた多少外力が
加わっても不用意に動くことなく被吊持部材の取付部を
小型にできる吊具を提供する。 【解決手段】下端のねじ部4の一部が幅狭となるように
側面を凹ませてなる係止段部5を有する吊りパイプ1
と、この吊りパイプ1のねじ部4を挿通する挿通部16
と係止段部5をスライドさせるスリット部17とからな
るだるま孔18を有する被吊持部材2と、だるま孔18
に挿通されたねじ部4の先端にワッシャ23を介して締
付けられたナット3とを備え、だまる孔18がワッシャ
23により覆われるように、スリット部17の長さを吊
りパイプ1の直径よりも短くしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘導灯などの照
明器具等に適用される吊具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例を図15に示す。被吊持部
材100に孔101を形成し、孔101に吊りパイプ1
03の下端のねじ部104にナット105をねじ込み、
ねじ部104を孔101に通してナット106をねじ込
み連結する。第2の従来例を図16に示す。第1の従来
例において孔101上にナット105′を固着してい
る。
【0003】第3の従来例を図17に示す。ねじ部10
4に同図(b)に示すように凹部107を形成し、被吊
持部材100の孔101の周辺に複数の小孔108を形
成し、ねじ部104に挿通する筒部109を有するとと
もに小孔108に嵌合する突起110をつば片に有する
回転止め部材111を被吊持部材100に重ね、筒部1
09に形成したねじ孔112に回転止めねじ113をね
じ込みその先端を凹部107に嵌合し、孔101を通っ
たねじ部104の先端をワッシャ113を介してナット
106で締付けている。
【0004】第4の従来例を図18 に示す。ねじ部1
04に複数の割り114を入れ、孔101の縁部に割り
114に嵌入する突部115を形成し、孔101を通っ
たねじ部104をワッシャ113を介してナット106
で締付けている。第5の従来例を図19に示す。ねじ部
104に一部が幅狭となるように側面を凹ませてなる係
止段部116を有し、被吊持部材100に吊りパイプ1
03のねじ部104を挿通する挿通部117と係止段部
116をスライドさせるスリット部118からなるだる
ま孔119を有し、挿通部117の周辺にワッシャ移動
防止突起120を形成している。ねじ部104を挿通部
117に挿入し、係止段部116をスリット部118に
通し、ワッシャ113を介してナット106を締めつけ
る。ワッシャ113の周縁が突起120に当たるので突
起120を乗り越えない限り吊りパイプ103はスリッ
ト部118から挿通部117に移動できない。
【0005】第6の従来例を図20に示す。吊りパイプ
103の下端にねじ部がなく係止段部116のみを形成
し、被吊持部材100のだるま孔119の周辺に小孔1
21を形成し、だるま孔119とほぼ同形状のだるま孔
119′を有する固定板122に、だるま孔119′を
だるま孔119に対して逆向きにして被吊持部材100
の裏面に当接した際に、小孔121に整合する位置にね
じ孔123を形成している。吊りパイプ103の下端部
を挿通部119に挿通し、係止段部116をスリット部
118にスライドし、固定板122を重ねてねじ124
を小孔121を通しねじ孔123に締付けて固定板12
2を固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】誘導灯の吊具では、表
示面が避難方向を示すため器具が回転してはならない。
また器具にある点検スイッチを引っ張ったり押したりす
るためその力で器具が動いては操作しにくい。また、高
輝度誘導灯、光源の細管化、小型化により器具が小さく
なり、そのため取付金具の大きさが相対的に大きくなる
ので取付金具も、デザイン的に小型化が求められてき
た。
【0007】しかし、第1の従来例および第2の従来例
はねじが緩む方向に器具が回転する可能性がある。第3
の従来例は回転しないが回転止め部材111が被吊持部
材100に乗るため、デザイン的に良くない。第4の従
来例は吊りパイプ103の端部に割り114を入れるの
が後加工となるためコスト高になり、また一般的に吊り
パイプ103の下端には吊りパイプ103の内部を通る
線を保護するブッシングを付けるが、割り114がある
とそのブッシングが付けにくい。
【0008】第5の従来例および第6の従来例はだるま
孔119の挿通部117に吊りパイプ103を通して係
止段部116をスリット部118に完全にスライドする
ため、だるま孔119が大きく被吊持部材100の取付
部が大きくなり、デザイン的に好ましくない。また第5
の従来例は被吊持部材100の幅方向が規制され、円形
のワッシャ113では穴が覆われず塵埃が入り安全上好
ましくない。
【0009】したがって、この発明の目的は、被吊持部
材を回転することなくまた多少外力が加わっても不用意
に動くことなく被吊持部材の取付部を小型にできる吊具
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の吊具は、
下端のねじ部の一部が幅狭となるように側面を凹ませて
なる係止段部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの
前記ねじ部を挿通する挿通部と前記係止段部をスライド
して係止するスリット部とからなるだるま孔を有する被
吊持部材と、前記だるま孔に挿通された前記ねじ部の先
端にワッシャを介して締付けられたナットとを備え、前
記だまる孔が前記ワッシャにより覆われるように、前記
スリット部の長さを前記吊りパイプの直径よりも短くし
たことを特徴とするものである。
【0011】請求項1記載の吊具によれば、係止段部が
スリット部に係合しているため回転することがなく、ま
たナットがねじ部に締付けられるので吊りボルトが不用
意に動くことなく確実に固定でき、またスリット部を短
くしたため被吊持部材の取付部を小型にできるのでデザ
イン性がよく、だるま孔をワッシャにより覆うことがで
きるので塵埃がだるま孔から入ることがなく、またトラ
ッキング等に対して安全性が高い。また吊りパイプの端
部に線保護のブッシングを取付けることができるため安
全性が高い。照明器具に適用した場合には過度の外力
(風、地震、人為的力)が加わった時に変形を起こさな
いように吊りパイプの上端を絞った形状にしハンガに引
っ掛けることにより可動できるようにすることがある
が、吊りパイプの上下の絞りの形状を同一にできるので
金型を切り換える手間が省けコスト安にできる。
【0012】請求項2記載の吊具は、下端が幅狭となる
ように側面を凹ませてなる係止段部を有する吊りパイプ
と、この吊りパイプの下端を挿通する挿通部と前記係止
段部をスライドして係止するスリット部とからなるだる
ま孔を有する被吊持部材と、前記だるま孔とほぼ同形状
のだるま孔を有して前記被吊持部材のだるま孔と逆向き
に重なるように前記被吊持部材の前記だるま孔の下側に
重ねられるとともにスリット部が前記係止段部に係合し
た固定板と、この固定板を前記被吊持部材に固定する固
定手段とを備え、前記だまる孔が覆われるように、前記
スリット部の長さを前記吊りパイプの直径よりも短くし
たことを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の吊具によれば、だるま孔が
互いに逆向きとなるように固定板を被吊持部材の下面に
重ね両だるま孔のスリット部を係止段部に係止すると、
だるま孔の各挿通部がスリット部により遮られスリット
部もほぼ吊りパイプにより覆われることとなり、固定板
を被吊持部材に固定すると、吊りパイプが確実に固定さ
れる。したがって、請求項1と同様な効果があるほか、
吊りパイプにねじ切りの必要がなく、金型により絞り成
形できるのでコスト安にできる。
【0014】請求項3記載の吊具は、請求項2におい
て、前記スリット部の両側縁は切起こし片により形成さ
れて前記係止段部に係止しているものである。請求項3
記載の吊具によれば、請求項2と同様な効果のほか、切
起こし片が係止段部に係合するので被吊持部材をがたつ
きにくくすることができる。請求項4記載の吊具は、下
端のねじ部の周面に凹設された平面部を有する吊りパイ
プと、この吊りパイプの前記ねじ部を挿通する挿通孔を
有し前記平面部に係合する内突部を挿通孔の縁部に有す
る被吊持部材と、前記挿通孔に挿通された前記ねじ部の
先端にワッシャを介して締付けられたナットとを備えた
ものである。
【0015】請求項4記載の吊具によれば、吊りパイプ
のねじ部を挿通孔に挿入するとき平面部が内突部に係合
し、平面部の後端部が内突部に係止し、ナットを締めつ
けることにより固定される。このため、請求項1と同様
な効果のほか、吊りパイプの挿入位置を決める手段を平
面部で達成できるのでそのためのナット等の部品が不要
になり、コスト安にできる。
【0016】請求項5記載の吊具は、下端の周面に抜止
め突部および移動防止用凹部を有する吊りパイプと、こ
の吊りパイプの下端を挿通させる挿通孔を有し前記抜止
め突部を挿通させる切欠状の凹部を前記挿通孔の縁部に
有し前記抜止め突部が前記凹部を挿通した状態で前記吊
りパイプを回転することにより前記抜止め突部が嵌合可
能な回転防止溝部を下面に有する被吊持部材と、前記吊
りパイプに挿通されて前記本体吊持部材に載る筒状であ
ってねじ締めにより先端が前記移動防止用凹部に係止す
るねじを径方向に螺通した移動防止部材とを備えたもの
である。
【0017】請求項5記載の吊具によれば、吊りパイプ
に移動防止部材を挿通し、抜止め突部を凹部に挿通しな
がら吊りパイプを挿通孔に挿通し、吊りパイプを回転し
て抜止め突部を回転防止溝部に係合した状態でねじを締
めて移動防止用凹部に係止すると、吊りパイプは被吊持
部材に回転することなく固定される。このため、請求項
1と同様な効果のほか、吊りパイプの下端にねじ切りの
必要がなく、金型により絞り成形できるのでコスト安に
できる。
【0018】請求項6記載の吊具は、下端の周面に抜止
め突部および移動防止用凹部を有する吊りパイプと、こ
の吊りパイプの上から挿通される挿通孔を有し前記抜止
め突部が前記挿通孔の下側縁部に係止した状態でねじ締
めにより先端が前記移動防止用凹部に係合するねじを螺
通したねじ支持片を前記挿通孔の上側縁部に有する被吊
持部材とを備えたものである。
【0019】請求項6記載の吊具によれば、吊りパイプ
を挿通孔に下から通してねじの先端を移動防止用凹部に
ねじ締めすると、吊りパイプが回転することなく確実に
固定することができる。このため、請求項5と同様な効
果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1から図5により説明する。すなわち、この照明器具用
の吊具は、吊りパイプ1と、被吊持部材2と、ナット3
とを有する。吊りパイプ1は、下端のねじ部4の一部が
幅狭となるように側面を凹ませてなる係止段部5を有す
る。実施の形態の吊りパイプ1は、吊りパイプ1の下端
のみにねじ部4を形成し、係止段部5は相対向する両側
面を凹ませて幅狭い狭小に形成しており、これは絞り加
工により金型成形している。またこれと同様な形状の絞
り加工を吊りパイプ1の上端部にも形成して吊り段部6
としている。ハンガ9は天井に取付けられるもので、略
コ字形に形成され、その中間片9aに吊りパイプ1の上
端部を挿通する挿入部10を形成し、下片9bに挿入部
10に連続して吊り段部6をスライドさせる係止溝11
を切欠いている。7はハンガ9を覆うキャノピー、8は
キャノピー7のストップリング、12は天井裏に配線さ
れたアース線、13は同じく電源線、14は電源線13
等を通すハンガ9の孔、15はねじ部4の上端部にまで
ねじ込んだナット、26は天井取付孔である。
【0021】被吊持部材2は、吊りパイプ1のねじ部4
を挿通する挿通部16と係止段部5をスライドして係止
するスリット部17とからなるだるま孔18を有する。
実施の形態の被吊持部材2は、器具本体を実施の形態と
し、だるま孔18を有する被吊持部材2の取付部2aは
金属製の取付具により形成し、この取付部2aは下向き
開口の略箱形で天部にだるま孔18を形成し、両側片の
開口側端部に取付片19を延出し、取付孔20を形成し
ている。取付孔20に整合する位置の被吊持部材2に形
成した孔2bを通して取付ねじ21が通され、筒状のつ
まみナット22を取付片19上にねじ締めして取付けて
いる。一方だるま孔18の挿通部16には吊りパイプ1
のねじ部4が挿通され、係止段部5がスリット部17に
スライドされ、ワッシャ23をねじ部4に通し、ナット
3で締めつける。24はワッシャ23の挿通部16a側
への移動を規制するための突起である。27は吊りパイ
プ1に通されたアース線、28は同じくリード線であ
る。
【0022】ナット3は、だるま孔18に挿通されたね
じ部4の先端にワッシャ23を介して締付けられてい
る。そして、図3に示すように、だまる孔18はワッシ
ャ23により覆われるように、スリット部17の長さを
吊りパイプ1の直径よりも短くしている。すなわち、図
3(a)は係止段部5の断面であり、L1 はねじ部4の
直径、T1 は係止段部5の幅狭部分の幅寸法である。同
図(b)はだるま孔18であり、L2 はスリット部17
の長さ、T2 はスリット部17の幅寸法であり、L1
2 、T1 ≒T2 としている。実際はT1 <T2 である
が、圧入できる程度ならばT1 >T2とすることは可能
である。
【0023】この実施の形態によれば、係止段部5がス
リット部17に係合しているためたとえ風や人為的な外
力が加わっても回転することがない。またナット3がね
じ部4に締付けられるので吊りボルト1が不用意に動く
ことなく確実に固定でき、たとえば誘導灯等の点検スイ
ッチが付いた器具を取付けても、点検スイッチを引っ張
ったり押したりすることができる。
【0024】またスリット部17を短くしたため被吊持
部材2の取付部2aを小型にできるのでデザイン性がよ
く、だるま孔18をワッシャ23により覆うことができ
るので塵埃がだるま孔18から入ることがなく、またト
ラッキング等に対して安全性が高い。また吊りパイプ1
の端部に線保護のブッシングを取付けることができるた
め安全性が高い。
【0025】照明器具に適用した場合には過度の外力
(風、地震、人為的力)が加わった時に変形を起こさな
いように、吊りパイプ1の上端を絞った形状にして吊り
段部6を形成し、ハンガ9の係止溝11に引っ掛けるこ
とにより可動できるようにしているが、吊りパイプ1の
上下の絞りの形状を同一にできるので金型を切り換える
手間が省けコスト安にできる。
【0026】さらに、吊りパイプ1の下端よりも上方に
係止段部5を形成しているため、ねじ部4のねじ切りが
容易にできる。この発明の第2の実施の形態を図6およ
び図7により説明する。すなわち、この吊具は、第1の
実施の形態との比較において、吊りパイプ1は係止段部
5が共通するがねじ部4のねじをなくしている。被吊持
部材2はだるま孔18が共通するがワッシャ23を止め
るための突起24がなく、固定板固定用のねじ挿通孔2
3を形成している。またワッシャ23およびナット3に
代えて、だるま孔18と同形状のだるま孔18′を有す
る固定板30を用いている。この固定板30は、被吊持
部材2のだるま孔18と逆向きに重なるように被吊持部
材2のだるま孔18の下側に重ねられるとともにスリッ
ト部17が係止段部5に係合する。実施の形態の固定板
30は金属製であり、ねじ挿通孔23に整合する複数の
ねじ孔31を形成している。ねじ孔31およびねじ挿通
孔32の位置はだるま孔18,18′が互いに逆向きと
なるように固定板30を取付部2aの裏面に当接したと
き、図7(b)のようにスリット部17のみが連続し挿
通部16が覆われるように決められる。また係止段部5
の凹みの底部における吊りパイプ1の軸方向の幅寸法t
は固定板30の厚さと取付部2aの厚さを加えた寸法と
ほぼ同じに設定されている。その他の構成は第1の実施
の形態と同様である。
【0027】組立は、吊りパイプ1をだるま孔18の挿
通部16に通し係止段部5をスリット部17にスライド
し、つぎにだるま孔18、18′が互いに逆向きとなる
ように、固定板30を被吊持部材2の裏面側に当接し、
だるま孔18′のスリット部17を係止段部5に係止
し、固定ねじ50をねじ挿通孔32を通してねじ孔31
にねじ込み固定板30を固定する。
【0028】この実施の形態によれば、だるま孔18が
互いに逆向きとなるように固定板30を被吊持部材2の
下面に重ね両だるま孔18、18′のスリット部17を
係止段部5に係止すると、だるま孔18、18′の各挿
通部16がスリット部17により遮られスリット部17
もほぼ吊りパイプ1により覆われることとなり、固定板
30を被吊持部材2に固定すると、吊りパイプ1が確実
に固定される。したがって、第1の実施の形態と同様な
効果があるほか、吊りパイプ1にねじ切りの必要がな
く、金型により絞り成形できるのでコスト安にできる。
【0029】この発明の第3の実施の形態を図8により
説明する。すなわち、第2の実施の形態において、各だ
るま孔18、18′のスリット部17の両側縁が切起こ
し片33、34により形成されて係止段部5に係止して
いる。その他の構成は、第2の実施の形態と同様であ
る。この実施の形態によれば、切起こし片33、34が
係止段部5に係合するので被吊持部材2をがたつきにく
くすることができる。
【0030】この発明の第4の実施の形態を図9により
説明する。すなわち、吊りパイプ1は、下端のねじ部4
の周面に凹設された平面部40を有する。実施の形態で
はねじ部4の長さ以上の軸方向長さHを有し、深さKは
同図(b)のように被吊持部材2の板厚程度に形成して
いる。被吊持部材2の取付部2aは吊りパイプ1のねじ
部4を挿通する挿通孔18aを有し、平面部40に係合
する内突部41を挿通孔18aの縁部に有する。実施の
形態では内突部41を孔縁を直線状に形成して平面部4
0に係合させ、さらに内突部41上に、ねじ部4のピッ
チ以上の高さの突片42を、孔縁より一体に起こすこと
により形成している。
【0031】ナット3は挿通孔18aに挿通されたねじ
部4の先端にワッシャ23を介して締付けられる。その
他は第1の実施の形態と共通する。この実施の形態によ
れば、吊りパイプ1のねじ部4を挿通孔18aに挿入す
るとき平面部4aが内突部41に係合し、平面部40の
後端部が内突部41、ここでは突片42の先端に係止
し、ナット3を締めつけることにより固定される。この
ため、第1の実施の形態と同様な効果のほか、吊りパイ
プ1の挿入位置を決める手段を平面部40で達成できる
のでそのためのナット等の部品が不要になり、コスト安
にできる。またパイプ加工も容易である。
【0032】この発明の第5の実施の形態を図10によ
り説明する。これは第4の実施の形態の突片42を垂直
に立てたのではなく、挿通孔18aの外側に折曲げてカ
ールにしたものである。この発明の第6の実施の形態を
図11により説明する。これは第4の実施の形態の内突
部41を板厚方向に曲げて同図(b)のように下向きの
突部43を形成している。また同図(c)に示すような
断面のたとえばだぼによるワッシャ位置合わせ用突起4
4を形成している。
【0033】突部43がワッシャ23と平面部40の端
部との間に挟持されて、動くことなく吊りパイプ1が取
付けられる。この発明の第7の実施の形態を図12によ
り説明する。これは吊りパイプ1の平面部40を両側面
に形成し、挿通孔18aの内突部41をこれに合わせて
一対形成し、各内突部41に突部43を形成している。
【0034】この発明の第8の実施の形態を図13によ
り説明する。吊りパイプ1は下端の周面に抜止め突部4
7および移動防止用凹部48を有する。実施の形態では
抜止め突部47が両側に一対形成され、移動防止用凹部
48がその間の周面に形成されている。被吊持部材2は
その取付部2aに、吊りパイプ1の下端を挿通させる挿
通孔18aを有し、抜止め突部47を挿通させる切欠状
の凹部53を挿通孔18aの縁部に有し、抜止め突部4
7が凹部53を挿通した状態で吊りパイプ1を回転する
ことにより抜止め突部47が嵌合可能な回転防止溝部5
4を下面に有する。実施の形態の回転防止溝部54は挿
通孔18aの近辺に形成された一対の例えばだぼによる
突起55によりその間に形成している。
【0035】移動防止部材56は、吊りパイプ1に挿通
された筒状であってねじ締めにより先端が移動防止用凹
部48に係止するねじ57を径方向に螺通している。5
9はねじ57を螺合するねじ孔である。この実施の形態
によれば、吊りパイプ1に移動防止部材56を挿通し、
抜止め突部47を凹部53に挿通しながら吊りパイプ1
を挿通孔18aに挿通し、吊りパイプ1を回転して抜止
め突部47を回転防止溝部54に係合した状態でねじ5
7を締めて移動防止用凹部54に係止すると、吊りパイ
プ1は被吊持部材2に回転することなく固定される。こ
のため、第1の実施の形態と同様な効果のほか、吊りパ
イプ1の下端にねじ切りの必要がなく、金型により絞り
成形できるのでコスト安にできる。
【0036】この発明の第9の実施の形態を図14によ
り説明する。吊りパイプ1の構成は第8の実施の形態と
同様である。被吊持部材2の取付部2aは、吊りパイプ
1の上から挿通される挿通孔18aを有し、抜止め突部
47が挿通孔18aの下側縁部に係止した状態でねじ締
めにより先端が移動防止用凹部48に係合するねじ57
を螺通したねじ支持片60を挿通孔18aの上側縁部に
有する。その他は第8の実施の形態と同様である。
【0037】この実施の形態によれば、吊りパイプ1を
挿通孔18aに下から通してねじ57の先端を移動防止
用凹部48にねじ締めすると吊りパイプ1が回転するこ
となく確実に固定することができる。このため、第8の
実施の形態と同様な効果がある。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の吊具によれば、係止段部
がスリット部に係合しているため回転することがなく、
またナットがねじ部に締付けられるので吊りボルトが不
用意に動くことなく確実に固定でき、またスリット部を
短くしたため被吊持部材の取付部を小型にできるのでデ
ザイン性がよく、だるま孔をワッシャにより覆うことが
できるので塵埃がだるま孔から入ることがなく、またト
ラッキング等に対して安全性が高い。また吊りパイプの
端部に線保護のブッシングを取付けることができるため
安全性が高い。照明器具に適用した場合には過度の外力
(風、地震、人為的力)が加わった時に変形を起こさな
いように吊りパイプの上端を絞った形状にしハンガに引
っ掛けることにより可動できるようにすることがある
が、吊りパイプの上下の絞りの形状を同一にできるので
金型を切り換える手間が省けコスト安にできる。
【0039】請求項2記載の吊具によれば、だるま孔が
互いに逆向きとなるように固定板を被吊持部材の下面に
重ね両だるま孔のスリット部を係止段部に係止すると、
だるま孔の各挿通部がスリット部により遮られスリット
部もほぼ吊りパイプにより覆われることとなり、固定板
を被吊持部材に固定すると、吊りパイプが確実に固定さ
れる。したがって、請求項1と同様な効果があるほか、
吊りパイプにねじ切りの必要がなく、金型により絞り成
形できるのでコスト安にできる。
【0040】請求項3記載の吊具によれば、請求項2と
同様な効果のほか、切起こし片が係止段部に係合するの
で被吊持部材をがたつきにくくすることができる。請求
項4記載の吊具によれば、吊りパイプのねじ部を挿通孔
に挿入するとき平面部が内突部に係合し、平面部の後端
部が内突部に係止し、ナットを締めつけることにより固
定される。このため、請求項1と同様な効果のほか、吊
りパイプの挿入位置を決める手段を平面部で達成できる
のでそのためのナット等の部品が不要になり、コスト安
にできる。
【0041】請求項5記載の吊具によれば、吊りパイプ
に移動防止部材を挿通し、抜止め突部を凹部に挿通しな
がら吊りパイプを挿通孔に挿通し、吊りパイプを回転し
て抜止め突部を回転防止溝部に係合した状態でねじを締
めて移動防止用凹部に係止すると、吊りパイプは被吊持
部材に回転することなく固定される。このため、請求項
1と同様な効果のほか、吊りパイプの下端にねじ切りの
必要がなく、金型により絞り成形できるのでコスト安に
できる。
【0042】請求項6記載の吊具によれば、吊りパイプ
を挿通孔に下から通してねじの先端を移動防止用凹部に
ねじ締めすると、吊りパイプが回転することなく確実に
固定することができる。このため、請求項5と同様な効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の分解斜視図であ
る。
【図2】吊りパイプを被吊持部材に係止した状態の下面
図である。
【図3】(a)は係止段部の断面図、(b)はだるま孔
の平面図である。
【図4】第1の実施の形態の吊具を適用した避難誘導灯
の斜視図である。
【図5】その部分分解斜視図である。
【図6】第2の実施の形態の分解斜視図である。
【図7】(a)は係止段部の断面図、(b),(c)は
だるま孔の平面図である。
【図8】第3の実施の形態の分解斜視図である。
【図9】(a)は第4の実施の形態の分解斜視図、
(b)は吊りパイプの下端部の断面図である。
【図10】第5の実施の形態の被吊持部材の斜視図であ
る。
【図11】(a)は第6の実施の形態の分解斜視図、
(b)はその挿通孔の内突部の部分断面図、(c)は突
起の部分断面図である。
【図12】第7の実施の形態の分解斜視図である。
【図13】(a)は第8の実施の形態の分解斜視図、
(b)はその回転防止溝部の部分断面図である。
【図14】第9の実施の形態の被吊持部材の斜視図であ
る。
【図15】第1の従来例の分解斜視図である。
【図16】第2の従来例の分解斜視図である。
【図17】(a)は第3の従来例の分解斜視図、(b)
はその凹部の断面図である。
【図18】(a)は第4の従来例の分解斜視図、(b)
はねじ部の断面図である。
【図19】(a)は第5の従来例の分解斜視図、(b)
は突起の部分断面図である。
【図20】第6の従来例の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 吊りパイプ 2 被吊持部材 3 ナット 4 ねじ部 5 係止段部 16 挿通部 17 スリット部 18 だるま孔 18′ だるま孔 18a 挿通孔 23 ワッシャ 30 固定板 33 切起こし片 34 切起こし片 40 平面部 41 内突部 42 突部 47 抜止め突部 48 移動防止用凹部 53 凹部 54 回転防止用溝部 56 移動防止部材 57 ねじ 60 ねじ支持片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端のねじ部の一部が幅狭となるように
    側面を凹ませてなる係止段部を有する吊りパイプと、こ
    の吊りパイプの前記ねじ部を挿通する挿通部と前記係止
    段部をスライドして係止するスリット部とからなるだる
    ま孔を有する被吊持部材と、前記だるま孔に挿通された
    前記ねじ部の先端にワッシャを介して締付けられたナッ
    トとを備え、前記だまる孔が前記ワッシャにより覆われ
    るように、前記スリット部の長さを前記吊りパイプの直
    径よりも短くしたことを特徴とする吊具。
  2. 【請求項2】 下端が幅狭となるように側面を凹ませて
    なる係止段部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの
    下端を挿通する挿通部と前記係止段部をスライドして係
    止するスリット部とからなるだるま孔を有する被吊持部
    材と、前記だるま孔とほぼ同形状のだるま孔を有して前
    記被吊持部材のだるま孔と逆向きに重なるように前記被
    吊持部材の前記だるま孔の下側に重ねられるとともにス
    リット部が前記係止段部に係合した固定板と、この固定
    板を前記被吊持部材に固定する固定手段とを備え、前記
    だまる孔が覆われるように、前記スリット部の長さを前
    記吊りパイプの直径よりも短くしたことを特徴とする吊
    具。
  3. 【請求項3】 前記スリット部の両側縁は切起こし片に
    より形成されて前記係止段部に係止している請求項2記
    載の吊具。
  4. 【請求項4】 下端のねじ部の周面に凹設された平面部
    を有する吊りパイプと、この吊りパイプの前記ねじ部を
    挿通する挿通孔を有し前記平面部に係合する内突部を挿
    通孔の縁部に有する被吊持部材と、前記挿通孔に挿通さ
    れた前記ねじ部の先端にワッシャを介して締付けられた
    ナットとを備えた吊具。
  5. 【請求項5】 下端の周面に抜止め突部および移動防止
    用凹部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの下端を
    挿通させる挿通孔を有し前記抜止め突部を挿通させる切
    欠状の凹部を前記挿通孔の縁部に有し前記抜止め突部が
    前記凹部を挿通した状態で前記吊りパイプを回転するこ
    とにより前記抜止め突部が嵌合可能な回転防止溝部を下
    面に有する被吊持部材と、前記吊りパイプに挿通されて
    前記本体吊持部材に載る筒状であってねじ締めにより先
    端が前記移動防止用凹部に係止するねじを径方向に螺通
    した移動防止部材とを備えた吊具。
  6. 【請求項6】 下端の周面に抜止め突部および移動防止
    用凹部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの上から
    挿通される挿通孔を有し前記抜止め突部が前記挿通孔の
    下側縁部に係止した状態でねじ締めにより先端が前記移
    動防止用凹部に係合するねじを螺通したねじ支持片を前
    記挿通孔の上側縁部に有する被吊持部材とを備えた吊
    具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003103566A1 (ja) * 2002-06-10 2003-12-18 Suzuki Yutaka 胃瘻造設方法、ならびに胃瘻造設で用いられる汚染防止用カバー、汚染防止カテーテル・キットおよび胃瘻造設用カテーテル
JP2010238397A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明器具

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