JPH11224108A6 - 生産ライン稼動状況表示システム - Google Patents
生産ライン稼動状況表示システムInfo
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- JPH11224108A6 JPH11224108A6 JP1998025259A JP2525998A JPH11224108A6 JP H11224108 A6 JPH11224108 A6 JP H11224108A6 JP 1998025259 A JP1998025259 A JP 1998025259A JP 2525998 A JP2525998 A JP 2525998A JP H11224108 A6 JPH11224108 A6 JP H11224108A6
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Abstract
【課題】プリント基板を生産するラインにある生産設備の一台が故障または停滞するとライン全体の停滞につながってしまう。生産ラインを生産が滞ることなく管理するには、全ての生産設備の稼働状況を監視し、稼動中でない状態が発生したとき、すぐに対応をとり、できるだけ予防処置をとる必要がある。しかしながら、生産ラインの稼働状況の把握は、生産設備毎に装備されたパトライトの目視確認によるその時点での把握しかなく、発生時刻、発生期間、過去の状況などの把握はできなかった。このため、生産設備の故障、部品切れ、段取り替えなどの人手介入要因や、タイムロス要因に対して予防手段の情報を得ることができなかった。
【解決手段】生産設備の稼動状態を所定の区分に分けて常時監視し、生産設備の稼動状況の推移や稼動状態の区分の比率などを所定の単位でグラフ化して常時表示する。
【選択図】図1
【解決手段】生産設備の稼動状態を所定の区分に分けて常時監視し、生産設備の稼動状況の推移や稼動状態の区分の比率などを所定の単位でグラフ化して常時表示する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリント基板を製造する生産ライン稼動状況表示システムに関するものであり、特に、生産設備の稼動状態を所定の区分に分けて常時監視し、生産設備の稼動状況の推移や稼動状態の区分の比率などを24時間単位でグラフ化して常時表示する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板の生産ラインには、スクリーン印刷機、接着剤塗布機、実装装置(以下、マウンタと記す)、半田リフロー機などの生産設備が設けられている。また、複数のプリント基板を同時に生産するためには、これらの装置が複数のライン構成で並んでいる。
【0003】
そして、これらの生産設備に異常や部品切れなどが発生した場合、ブザー等が鳴動して作業者に知らせている。また、各生産設備には3色表示灯(以下、パトライトと記す)が装備されており、装置の状態が表示されている。
【0004】
これらの生産ラインの管理は、数名の作業者で行われており、段取り作業や障害時の復旧などの操作が行なわれている。
【0005】
そして、生産設備はライン構成であるため、ラインの一台が故障または停滞するとライン全体の停滞につながってしまう。このようなプリント基板の生産ラインを生産が滞ることなく管理するには、全ての生産設備の稼働状況を常時監視して、稼動中でない状態が発生したときはすぐに対応をとり、できるだけ予防処置をとる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、以下のような問題点があった。
【0007】
(1)生産ラインの稼働状況の把握は、生産設備毎に装備されたパトライトの目視確認によるその時点での把握でしかなく、発生時刻、発生期間、過去の状況などの把握はできなかった。このため、生産設備の故障、部品切れ、段取り替えなど人手介入が発生する要因や、タイムロスの要因に対しての予防手段を取る為の情報を得ることができなかった。
【0008】
(2)生産設備のメーカ、機種、または生産設備の新旧などにより、稼働状態を表示するパトライトの表示仕様が異なるため、情報の統一性がなく、生産ラインの稼働状況が把握しにくかった。
【0009】
(3)生産設備の稼動状態を表示するパトライトは、各生産設備毎に生産ラインの中で林立している。このため、生産設備の台数が多い場合、その稼動状態を確認するには、設置フロアー全体を眺めなければならず、作業者の移動が必要となり、確認時間がかかるので、全ての生産設備を1度に把握することができなかった。
【0010】
(4)生産設備に部品切れなどが発生した場合、各生産設備のいずれも類似したブザー音による通知であり、どの生産設備からの通知か判別しにくかった。また、周りの設備による騒音で気づかないためにタイムロスを招いていた。
【0011】
(5)生産設備毎に生産の出来高時刻がわからないため、生産ラインの各生産設備間のラインバランスを正確に把握できなかった。
【0012】
(6)各プリント基板の仕掛かりから完成までの時間を正確に把握することができなかった。
【0013】
(7)生産ラインの稼動状況のデータを誰でも容易に参照、または利用することができなかった。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記のような問題点を考慮してなされたもので、生産設備の稼動状態を所定の区分に分けて常時監視し、生産設備の稼動状況の推移や稼動状態の区分の比率などを所定の単位でグラフ化して常時表示することにより、生産ラインを安定稼動するためのデータの獲得および適切な対策を迅速に打つことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
プリント基板に部品実装するためのスクリーン印刷機、接着剤塗布機、マウンタ、半田リフロー機などの生産設備と、生産設備毎に装備された稼動状態を表示するパトライト信号を読み出し、共通仕様に統一されたパトライト信号に変換する生産設備情報通知部と、複数の生産設備情報通知部より生産設備のパトライト信号を読み出して稼動状況表示処理部に通知する生産設備情報収集部と、生産設備情報収集部より通知される生産設備の稼動データを日付単位で集計し、稼動状況をグラフ化して表示する稼動状況表示処理部とで構成することにより、生産設備の稼動状態を所定の区分に分けて常時監視し、生産設備の稼動状況の推移や稼動状態の区分の比率などを所定の単位でグラフ化して常時表示することができ、生産ラインを安定稼動するためのデータの獲得および適切な対策を迅速に打つことが可能となる。また、稼動データが日付単位で集計され、かつ蓄積されることにより、過去の稼動データとの比較が可能となる。
【0016】
また、複数の生産設備のパトライトを1個所に集中して表示する手段を設けることにより、生産設備の稼動状況を一目で把握することができ、迅速な対応が可能となる。
【0017】
また、生産設備の稼動状態を、生産設備が正常に動作している状態を示す「稼動中」と、機種の切り替えのため停止している状態を示す「段取り中」と、部品切れのアラームが発生している状態を示す「部品切れ」と、プリント基板が流れ終わって次のプリント基板が来るまでの状態を示す「プリント基板待ち」と、アラームで停止している状態を示す「アラーム」と、その他、設備の電源が切られているなどの状態を示す「その他」とに分類して収集する手段を設けることにより、生産設備毎、または日、週、月などの時系列による稼動状態の判別が容易となる。
【0018】
また、生産設備において人手の介入を必要とする状態が発生したとき、メロディでその状態を通知する手段を設けることにより、他の作業を実施しても容易に、かつどのような状態が発生したかを知ることが可能となる。また、メロディの音色の違いにより判別が容易となるため、即対応が可能となり、タイムロスの低減ができる。
【0019】
また、複数の生産設備のパトライトを1個所に集中して表示する表示部のランプ切れが生じたとき、ランプ切れを通知する手段を設けることにより、パトライトによる誤った状態の通知を防止することが可能となる。
【0020】
また、プリント基板が各生産設備を通過する時刻を収集する手段を設けることにより、各設備間のラインバランスを正確に把握する情報を獲得することができる。
【0021】
また、各生産設備を通過するプリント基板の種別を収集する手段を設けることにより、各プリント基板の仕掛かりから完成までの時間を正確に把握することができる。
【0022】
また、稼動状況表示処理部で集計した生産設備の稼動データをデータベース化し、ネットワークを介して提供する手段を設けることにより、どこからでもネットワークを介して現在の稼動状態を把握することが可能となる。
【0023】
【実施例】
図1に、本発明の一実施例の構成ブロック図を示す。図中、4はプリント基板に部品実装するためのスクリーン印刷機、接着剤塗布機、マウンタ、半田リフロー機などの生産設備、5は生産設備4に付随して設備の稼動状態を3色灯で表示するパトライト、6はプリント基板の通過を検出する光電スイッチやプリント基板の種別を検出するバーコードリーダなどのセンサ、3は生産設備毎に装備された稼動状態を表示するパトライト信号を読み出し、共通仕様に統一されたパトライト信号に変換する生産設備情報通知部、8は複数の生産設備4のパトライト信号を1個所に集中して表示するパトライト情報集中表示部、7はパトライト情報集中表示部の表示制御を行う集中表示制御部、2は複数の生産設備情報通知部3より生産設備4のパトライト信号を読み出して稼動状況表示処理部1に通知するとともに、各生産設備のパトライト信号を集中表示制御部7を介してパトライト情報集中表示部8に表示する生産設備情報収集部、1は生産設備情報収集部2より通知される生産設備の稼動データを日付単位で集計し、稼動状況をグラフ化して表示する稼動状況表示処理部、9は稼動状況表示処理部1で集計した生産設備の稼動データをデータベース化し、ネットワークを介して提供する稼動状況情報提供処理部である。
【0024】
まず、図2から図4を参照して、生産設備情報通知部の処理を説明する。図2は生産設備情報通知部の一実施例の処理フローチャート、図3はパトライト信号変換テーブルの一実施例の構成図、図4はパトライト/製品コードテーブルの一実施例の構成図である。
【0025】
図3のパトライト信号変換テーブル31は、各生産設備で異なるパトライト信号を生産ラインで統一されたパトライト信号に変換するためのテーブルであり、この例では、生産設備の稼動状態に対応する統一パトライト信号と個別パトライト信号が設定されている。例えば、この生産設備で部品切れが発生した場合は生産設備に付随するパトライトは赤色の点滅で表示されるが、後で詳細を記載するパトライト情報集中表示部8には黄色の点滅で表示されるようになる。なお、パトライト信号変換テーブル31は生産設備により異なるので、生産設備毎に設けられている。
【0026】
図4のパトライト/製品コードテーブル41は、生産設備情報通知部3の一時記憶部に設定されるテーブルであり、生産設備のパトライト信号、つまり稼動状態と生産設備を通過するプリント基板の製品コードが設定される。
【0027】
以下、図2のフローにしたがって動作を説明する。
【0028】
ステップS201:生産設備からパトライト信号のデータを獲得する。
【0029】
ステップS202:ステップS201で獲得したパトライト信号を個別パトライト信号とし、パトライト信号変換テーブル31に示された統一パトライト信号のデータに変換し、データを一時記憶するパトライト/製品コードテーブル41に格納する。
【0030】
ステップS203:生産設備からプリント基板の通過を検出する光電スイッチのデータやプリント基板の種別を読み込むバーコードリーダのデータを獲得し、データを一時記憶するパトライト/製品コードテーブル41に格納する。
【0031】
ステップS204:生産設備情報収集部からのデータ要求が有るかを判定する。データ要求があればステップS205に進み、データ要求がなければステップS206に進む。
【0032】
ステップS205:稼動状態、製品コードなどパトライト/製品コードテーブルに設定されたデータを生産設備情報収集部に通知する。
【0033】
ステップS206:処理終了かを判定する。終了ならば処理を終了し、終了でないならばステップS201に戻る。
【0034】
次に、図5、図6を参照して、生産設備情報収集部の処理を説明する。図5は生産設備情報収集部の一実施例の処理フローチャート、図6は生産設備情報テーブルの一実施例の構成図である。
【0035】
図6の生産設備情報テーブル61は、生産設備情報収集部2の一時記憶部に設定されるテーブルであり、生産設備名に対応し、生産設備情報通知部3より通知される稼動状態と製品コードが設定される。
【0036】
以下、図5のフローにしたがって動作を説明する。
【0037】
ステップS501:生産設備情報通知部より稼動状態と製品コードを獲得し、生産設備情報テーブルに格納する。
【0038】
ステップS502:稼動状態と製品コードの獲得を全ての生産設備から行ったかを判定する。全て行ったならばステップS503に進み、全て行っていないならばステップS501に戻る。
【0039】
ステップS503:ステップS501で獲得した各生産設備の稼動状態を集中表示制御部経由でパトライト情報集中表示部に表示する。
【0040】
ステップS504:所定時間が経ったかを判定する。所定時間が経ったならばステップS505に進み、所定時間が経っていないならばステップS506に進む。
【0041】
ステップS505:生産設備情報テーブルのデータを稼動状況表示処理部に通知する。
【0042】
ステップS506:処理終了かを判定する。終了ならば処理を終了し、終了でないならばステップS501に戻る。
【0043】
次に、図7、図8を参照して、パトライト情報集中表示部についてを説明する。図7はパトライト情報集中表示部の一実施例の構成ブロック図である。図中、71はパトライト情報集中表示部であり、パトライト情報集中表示部71はランプ73と、ランプ73を点灯するための電源72と、ランプ73の点灯/消灯を行うスイッチ制御部74と、ランプ73の点灯に使用される電流値の検出を行う電流検出部75と、ランプ73が切れたときランプ切れの通知を行うランプ76と、ランプ73が切れたときランプ切れを音声で通知するスピーカ77とで構成されている。
【0044】
ランプ73に一端は電源72に接続され、他端はスイッチ制御部74の各スイッチの一端に接続され、また各スイッチの他端は電流検出部75を介して電源72に接続されている。電流検出部75は集中表示制御部79に接続され、ランプ73の点灯に要した電流値が集中表示制御部に通知される。
【0045】
また、スイッチ制御部74は集中表示制御部79に接続され、集中表示制御部79から指示されたスイッチの点灯/消灯を行う。ランプ76とスピーカー77も集中表示制御部79に接続され、集中表示制御部79がランプ73のランプ切れを検出したとき、ランプ76が点灯され、かつスピーカー77から警告音または警告メッセージが出力される。
【0046】
図8はパトライト情報集中表示部の一実施例の外観図である。図中、81はパトライト情報集中表示部、82は各生産設備のパトライト信号を表示する赤、黄、緑の3色の表示ランプ、83は表示ランプ82が切れたとき、ランプ切れが発生したことを通知するランプ切れランプ、84も表示ランプ82が切れたとき、警告音や警告メッセージを出力するスピーカーである。
【0047】
図9に、集中表示制御部の一実施例の処理フローチャートを示す。以下、このフローにしたがって動作を説明する。
【0048】
ステップS901:生産設備情報収集部より指示された表示ランプの点灯/消灯をスイッチ制御部を介して行う。
【0049】
ステップS902:電流検出部からの電流値を獲得する。
【0050】
ステップS903:1つのランプの点灯に使用される電流値を算出する。
【0051】
ステップS904:予め測定してあるランプの点灯に使用される基準電流値とステップS903で算出した電流値を比較し、許容範囲内で一致するかを判定する。一致するならば処理を終了し、一致しないならばステップS905に進む。
【0052】
ステップS905:ランプ切れ表示のランプを点灯する。
【0053】
ステップS906:所定のメロディまたは警告メッセージなどをスピーカーから出力する。そして、処理を終了する。
【0054】
次に、図10から図14を参照して、稼動状況表示処理部の処理を説明する。図10は稼動状況表示処理部の一実施例の処理フローチャート、図11は稼動状態格納ファイルの一実施例の構成図、図12は製品コード格納ファイルの一実施例の構成図、図13は稼動データ集計ファイルの一実施例の構成図、図14は稼動状況をグラフ化した一実施例の表示図である。
【0055】
図11の稼動状態格納ファイル1101は、各生産設備毎に設けられ、稼動状態が変化した時刻を示す状態発生時刻と、その稼動状態と、その稼動状態が継続した時間を示す状態時間とが格納される。この稼動状態格納ファイル1101は稼動状況表示処理部1の記憶装置に設けられ、ネットワークを介して稼動状況情報提供処理部などからも参照できる共有ファイルとなっている。
【0056】
図12の製品コード格納ファイル1201は、各生産設備毎に設けられ、生産設備をプリント基板が通過した時刻を示す通過時刻と、通過したプリント基板の種別をバーコードリーダで読み込んだコードを示す製品コードとが格納される。この製品コード格納ファイル1201は稼動状況表示処理部1の記憶装置に設けられ、ネットワークを介して稼動状況情報提供処理部などからも参照できる共有ファイルとなっている。
【0057】
図13の稼動データ集計ファイル1301は、所定時間の経過毎に稼動状態格納ファイル1101の各稼動状態の状態時間が集計され、日付、生産設備、各稼動状態の合計時間などが格納される。
【0058】
図14の1401は、稼動状況表示処理部1のディスプレイなどの表示部に一つの生産設備の稼動状況が表示された例である。枠A部分の表示は稼動状態格納ファイル1101のデータをグラフ化したものであり、枠B部分の表示は稼動データ集計ファイル1301を表形式で表示したものであり、枠C部分の表示は稼動データ集計ファイル1301の各稼動状態の集計時間を稼動状態全体で割った比率をグラフ化したものである。
【0059】
以下、図10のフローにしたがって動作を説明する。
【0060】
ステップS1001:生産設備情報収集部より稼動データを受信したかを判定する。受信したならばステップS1002に進み、受信していないならばステップS1001に戻る。
【0061】
ステップS1002:受信した稼動データから稼動状態が変化したかを判定する。変化したならばステップS1003に進み、変化していないならばステップS1001に戻る。
【0062】
ステップS1003:稼動データを稼動状態格納ファイルに格納するのが最初かを判定する。最初ならばステップS1004に進み、最初でないならばステップS1005に進む。
【0063】
ステップS1004:状態発生時刻と稼動状態のデータを稼動状態格納ファイルに格納する。そして、ステップS1007に進む。
【0064】
ステップS1005:状態発生時刻と現時刻との差、つまり状態時間を稼動状態格納ファイルに格納する。
【0065】
ステップS1006:次のデータとして、状態発生時刻と現在の稼動状態を稼動状態格納ファイルに格納する。
【0066】
ステップS1007:通過時刻と製品コードを製品コード格納ファイルに格納する。
【0067】
ステップS1008:全ての生産設備で処理したかを判定する。全ての生産設備で処理したならばステップS1009に進み、全ての生産設備で処理していないならばステップS1003に戻る。
【0068】
ステップS1009:所定時間が経過したかを判定する。経過したならばステップS1010に進み、経過していないならばステップS1001に戻る。
【0069】
ステップS1010:稼動状態格納ファイルの各稼動状態の状態時間を集計する
【0070】
ステップS1011:ステップS1010で稼動状態毎に集計したデータを日付、生産設備毎に、それぞれの稼動状態の合計時間として稼動データ集計ファイルに格納する。
【0071】
ステップS1012:稼動状態格納ファイルおよび稼動データ集計ファイルのデータを例えば、図14の表示例のようにグラフ化して表示する。
【0072】
ステップS1013:処理終了かを判定する。終了ならば処理を終了し、終了でないならばステップS1001に戻る。
【0073】
この処理にて、図14の表示画面のように各生産設備の稼動状態を時間経過でグラフ化、また各稼動状態の割合をグラフ化して表示することができ、これにより各生産設備の稼動状態が把握しやすくなり、生産ラインを安定稼動するため必要な対策を迅速に打つことができる。
【0074】
次に、稼動状況情報提供処理部9について説明する。稼動状況情報提供処理部9は、例えばWWWサーバで構築され、稼動状況表示処理部1の稼動情報のデータベースを共有ファイルとし、ネットワークに接続されたWWWクライアントからの要求により、データベースに格納されている稼動情報を提供する。
【0075】
図15に、稼動状況情報提供処理部の一実施例の処理フローチャートを示す。以下、このフローにしたがって動作を説明する。
【0076】
ステップS1501:クライアントシステムからのアクセスが有るかを判定する。アクセスがあればステップS1502に進み、アクセスがないならばステップS1501に戻る。
【0077】
ステップS1502:パスワードの入力要求を行う。
【0078】
ステップS1503:入力されたパスワードがシステムに登録されているかを判定する。登録されているならばステップS1504に進み、登録されていないならばステップS1501に戻る。
【0079】
ステップS1504:クライアントシステムが要求する稼動情報のデータを提供する。
【0080】
ステップS1505:処理終了かを判定する。終了ならば処理を終了し、終了でないならばステップS1501に戻る。
【0081】
【発明の効果】
この発明は、上記に説明したような形態で実施され、以下の効果がある。
【0082】
生産設備の稼動状態を常時把握することができ、生産設備の不具合点が明確となる。これにより、生産ラインを安定稼動するための適確な対策を打つことが可能となる。また、稼動データが日付単位で集計され、かつ蓄積されることにより、過去の稼動データとの比較が可能となる。また、生産設備により異なるメーカ仕様のパトライト表示が統一されることにより、共通仕様で管理でき、迅速に稼動状態を把握することが可能となる。
【0083】
また、複数の生産設備のパトライトを1個所に集中して表示することにより、生産設備の稼動状況を一目で把握することでき、迅速な対応が可能となる。
【0084】
また、稼働状況の把握するための区分を設けたことにより、設備毎、時系列(日、週、月)毎に情報の判別が容易となる。
【0085】
また、生産設備の人手介入状態の発生がメロディなどで通知されることにより、他の作業を実施しても容易に、かつどのような状態が発生したかを知ることが可能となる。また、メロディの音色の違いにより判別が容易となるため、即対応が可能となり、タイムロスの低減ができる。
【0086】
また、パトライト情報集中表示部にランプ切れが発生したとき、誤った状態の通知を防止することが可能となる。
【0087】
また、各設備間のラインバランスを正確に把握する情報が提供されるため、ラインバランスの改善が可能となる。
【0088】
また、各プリント基板の仕掛かりから完成までの時間を正確に把握することができるため、適切な生産計画を立てることが可能となる。
【0089】
また、生産ラインの稼動状態のデータをデータベース化することにより、どこからでもネットワークを介して現在の稼動状態を把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】生産設備情報通知部の一実施例の処理フローチャートである。
【図3】パトライト信号変換テーブルの一実施例の構成図である。
【図4】パトライト/製品コードテーブルの一実施例の構成図である。
【図5】生産設備情報収集部の一実施例の処理フローチャートである。
【図6】生産設備情報テーブルの一実施例の構成図である。
【図7】パトライト情報集中表示部の一実施例の構成ブロック図である。
【図8】パトライト情報集中表示部の一実施例の外観図である。
【図9】集中表示制御部の一実施例の処理フローチャートである。
【図10】稼動状況表示処理部の一実施例の処理フローチャートである。
【図11】稼動状態格納ファイルの一実施例の構成図である。
【図12】製品コード格納ファイルの一実施例の構成図である。
【図13】稼動データ集計ファイルの一実施例の構成図である。
【図14】稼動状況をグラフ化した一実施例の表示図である。
【図15】稼動状況情報提供処理部の一実施例の処理フローチャートである。
【符号の説明】
1 稼動状況表示処理部
2 生産設備情報収集部
3 生産設備情報通知部
4 生産設備
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリント基板を製造する生産ライン稼動状況表示システムに関するものであり、特に、生産設備の稼動状態を所定の区分に分けて常時監視し、生産設備の稼動状況の推移や稼動状態の区分の比率などを24時間単位でグラフ化して常時表示する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板の生産ラインには、スクリーン印刷機、接着剤塗布機、実装装置(以下、マウンタと記す)、半田リフロー機などの生産設備が設けられている。また、複数のプリント基板を同時に生産するためには、これらの装置が複数のライン構成で並んでいる。
【0003】
そして、これらの生産設備に異常や部品切れなどが発生した場合、ブザー等が鳴動して作業者に知らせている。また、各生産設備には3色表示灯(以下、パトライトと記す)が装備されており、装置の状態が表示されている。
【0004】
これらの生産ラインの管理は、数名の作業者で行われており、段取り作業や障害時の復旧などの操作が行なわれている。
【0005】
そして、生産設備はライン構成であるため、ラインの一台が故障または停滞するとライン全体の停滞につながってしまう。このようなプリント基板の生産ラインを生産が滞ることなく管理するには、全ての生産設備の稼働状況を常時監視して、稼動中でない状態が発生したときはすぐに対応をとり、できるだけ予防処置をとる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、以下のような問題点があった。
【0007】
(1)生産ラインの稼働状況の把握は、生産設備毎に装備されたパトライトの目視確認によるその時点での把握でしかなく、発生時刻、発生期間、過去の状況などの把握はできなかった。このため、生産設備の故障、部品切れ、段取り替えなど人手介入が発生する要因や、タイムロスの要因に対しての予防手段を取る為の情報を得ることができなかった。
【0008】
(2)生産設備のメーカ、機種、または生産設備の新旧などにより、稼働状態を表示するパトライトの表示仕様が異なるため、情報の統一性がなく、生産ラインの稼働状況が把握しにくかった。
【0009】
(3)生産設備の稼動状態を表示するパトライトは、各生産設備毎に生産ラインの中で林立している。このため、生産設備の台数が多い場合、その稼動状態を確認するには、設置フロアー全体を眺めなければならず、作業者の移動が必要となり、確認時間がかかるので、全ての生産設備を1度に把握することができなかった。
【0010】
(4)生産設備に部品切れなどが発生した場合、各生産設備のいずれも類似したブザー音による通知であり、どの生産設備からの通知か判別しにくかった。また、周りの設備による騒音で気づかないためにタイムロスを招いていた。
【0011】
(5)生産設備毎に生産の出来高時刻がわからないため、生産ラインの各生産設備間のラインバランスを正確に把握できなかった。
【0012】
(6)各プリント基板の仕掛かりから完成までの時間を正確に把握することができなかった。
【0013】
(7)生産ラインの稼動状況のデータを誰でも容易に参照、または利用することができなかった。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記のような問題点を考慮してなされたもので、生産設備の稼動状態を所定の区分に分けて常時監視し、生産設備の稼動状況の推移や稼動状態の区分の比率などを所定の単位でグラフ化して常時表示することにより、生産ラインを安定稼動するためのデータの獲得および適切な対策を迅速に打つことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
プリント基板に部品実装するためのスクリーン印刷機、接着剤塗布機、マウンタ、半田リフロー機などの生産設備と、生産設備毎に装備された稼動状態を表示するパトライト信号を読み出し、共通仕様に統一されたパトライト信号に変換する生産設備情報通知部と、複数の生産設備情報通知部より生産設備のパトライト信号を読み出して稼動状況表示処理部に通知する生産設備情報収集部と、生産設備情報収集部より通知される生産設備の稼動データを日付単位で集計し、稼動状況をグラフ化して表示する稼動状況表示処理部とで構成することにより、生産設備の稼動状態を所定の区分に分けて常時監視し、生産設備の稼動状況の推移や稼動状態の区分の比率などを所定の単位でグラフ化して常時表示することができ、生産ラインを安定稼動するためのデータの獲得および適切な対策を迅速に打つことが可能となる。また、稼動データが日付単位で集計され、かつ蓄積されることにより、過去の稼動データとの比較が可能となる。
【0016】
また、複数の生産設備のパトライトを1個所に集中して表示する手段を設けることにより、生産設備の稼動状況を一目で把握することができ、迅速な対応が可能となる。
【0017】
また、生産設備の稼動状態を、生産設備が正常に動作している状態を示す「稼動中」と、機種の切り替えのため停止している状態を示す「段取り中」と、部品切れのアラームが発生している状態を示す「部品切れ」と、プリント基板が流れ終わって次のプリント基板が来るまでの状態を示す「プリント基板待ち」と、アラームで停止している状態を示す「アラーム」と、その他、設備の電源が切られているなどの状態を示す「その他」とに分類して収集する手段を設けることにより、生産設備毎、または日、週、月などの時系列による稼動状態の判別が容易となる。
【0018】
また、生産設備において人手の介入を必要とする状態が発生したとき、メロディでその状態を通知する手段を設けることにより、他の作業を実施しても容易に、かつどのような状態が発生したかを知ることが可能となる。また、メロディの音色の違いにより判別が容易となるため、即対応が可能となり、タイムロスの低減ができる。
【0019】
また、複数の生産設備のパトライトを1個所に集中して表示する表示部のランプ切れが生じたとき、ランプ切れを通知する手段を設けることにより、パトライトによる誤った状態の通知を防止することが可能となる。
【0020】
また、プリント基板が各生産設備を通過する時刻を収集する手段を設けることにより、各設備間のラインバランスを正確に把握する情報を獲得することができる。
【0021】
また、各生産設備を通過するプリント基板の種別を収集する手段を設けることにより、各プリント基板の仕掛かりから完成までの時間を正確に把握することができる。
【0022】
また、稼動状況表示処理部で集計した生産設備の稼動データをデータベース化し、ネットワークを介して提供する手段を設けることにより、どこからでもネットワークを介して現在の稼動状態を把握することが可能となる。
【0023】
【実施例】
図1に、本発明の一実施例の構成ブロック図を示す。図中、4はプリント基板に部品実装するためのスクリーン印刷機、接着剤塗布機、マウンタ、半田リフロー機などの生産設備、5は生産設備4に付随して設備の稼動状態を3色灯で表示するパトライト、6はプリント基板の通過を検出する光電スイッチやプリント基板の種別を検出するバーコードリーダなどのセンサ、3は生産設備毎に装備された稼動状態を表示するパトライト信号を読み出し、共通仕様に統一されたパトライト信号に変換する生産設備情報通知部、8は複数の生産設備4のパトライト信号を1個所に集中して表示するパトライト情報集中表示部、7はパトライト情報集中表示部の表示制御を行う集中表示制御部、2は複数の生産設備情報通知部3より生産設備4のパトライト信号を読み出して稼動状況表示処理部1に通知するとともに、各生産設備のパトライト信号を集中表示制御部7を介してパトライト情報集中表示部8に表示する生産設備情報収集部、1は生産設備情報収集部2より通知される生産設備の稼動データを日付単位で集計し、稼動状況をグラフ化して表示する稼動状況表示処理部、9は稼動状況表示処理部1で集計した生産設備の稼動データをデータベース化し、ネットワークを介して提供する稼動状況情報提供処理部である。
【0024】
まず、図2から図4を参照して、生産設備情報通知部の処理を説明する。図2は生産設備情報通知部の一実施例の処理フローチャート、図3はパトライト信号変換テーブルの一実施例の構成図、図4はパトライト/製品コードテーブルの一実施例の構成図である。
【0025】
図3のパトライト信号変換テーブル31は、各生産設備で異なるパトライト信号を生産ラインで統一されたパトライト信号に変換するためのテーブルであり、この例では、生産設備の稼動状態に対応する統一パトライト信号と個別パトライト信号が設定されている。例えば、この生産設備で部品切れが発生した場合は生産設備に付随するパトライトは赤色の点滅で表示されるが、後で詳細を記載するパトライト情報集中表示部8には黄色の点滅で表示されるようになる。なお、パトライト信号変換テーブル31は生産設備により異なるので、生産設備毎に設けられている。
【0026】
図4のパトライト/製品コードテーブル41は、生産設備情報通知部3の一時記憶部に設定されるテーブルであり、生産設備のパトライト信号、つまり稼動状態と生産設備を通過するプリント基板の製品コードが設定される。
【0027】
以下、図2のフローにしたがって動作を説明する。
【0028】
ステップS201:生産設備からパトライト信号のデータを獲得する。
【0029】
ステップS202:ステップS201で獲得したパトライト信号を個別パトライト信号とし、パトライト信号変換テーブル31に示された統一パトライト信号のデータに変換し、データを一時記憶するパトライト/製品コードテーブル41に格納する。
【0030】
ステップS203:生産設備からプリント基板の通過を検出する光電スイッチのデータやプリント基板の種別を読み込むバーコードリーダのデータを獲得し、データを一時記憶するパトライト/製品コードテーブル41に格納する。
【0031】
ステップS204:生産設備情報収集部からのデータ要求が有るかを判定する。データ要求があればステップS205に進み、データ要求がなければステップS206に進む。
【0032】
ステップS205:稼動状態、製品コードなどパトライト/製品コードテーブルに設定されたデータを生産設備情報収集部に通知する。
【0033】
ステップS206:処理終了かを判定する。終了ならば処理を終了し、終了でないならばステップS201に戻る。
【0034】
次に、図5、図6を参照して、生産設備情報収集部の処理を説明する。図5は生産設備情報収集部の一実施例の処理フローチャート、図6は生産設備情報テーブルの一実施例の構成図である。
【0035】
図6の生産設備情報テーブル61は、生産設備情報収集部2の一時記憶部に設定されるテーブルであり、生産設備名に対応し、生産設備情報通知部3より通知される稼動状態と製品コードが設定される。
【0036】
以下、図5のフローにしたがって動作を説明する。
【0037】
ステップS501:生産設備情報通知部より稼動状態と製品コードを獲得し、生産設備情報テーブルに格納する。
【0038】
ステップS502:稼動状態と製品コードの獲得を全ての生産設備から行ったかを判定する。全て行ったならばステップS503に進み、全て行っていないならばステップS501に戻る。
【0039】
ステップS503:ステップS501で獲得した各生産設備の稼動状態を集中表示制御部経由でパトライト情報集中表示部に表示する。
【0040】
ステップS504:所定時間が経ったかを判定する。所定時間が経ったならばステップS505に進み、所定時間が経っていないならばステップS506に進む。
【0041】
ステップS505:生産設備情報テーブルのデータを稼動状況表示処理部に通知する。
【0042】
ステップS506:処理終了かを判定する。終了ならば処理を終了し、終了でないならばステップS501に戻る。
【0043】
次に、図7、図8を参照して、パトライト情報集中表示部についてを説明する。図7はパトライト情報集中表示部の一実施例の構成ブロック図である。図中、71はパトライト情報集中表示部であり、パトライト情報集中表示部71はランプ73と、ランプ73を点灯するための電源72と、ランプ73の点灯/消灯を行うスイッチ制御部74と、ランプ73の点灯に使用される電流値の検出を行う電流検出部75と、ランプ73が切れたときランプ切れの通知を行うランプ76と、ランプ73が切れたときランプ切れを音声で通知するスピーカ77とで構成されている。
【0044】
ランプ73に一端は電源72に接続され、他端はスイッチ制御部74の各スイッチの一端に接続され、また各スイッチの他端は電流検出部75を介して電源72に接続されている。電流検出部75は集中表示制御部79に接続され、ランプ73の点灯に要した電流値が集中表示制御部に通知される。
【0045】
また、スイッチ制御部74は集中表示制御部79に接続され、集中表示制御部79から指示されたスイッチの点灯/消灯を行う。ランプ76とスピーカー77も集中表示制御部79に接続され、集中表示制御部79がランプ73のランプ切れを検出したとき、ランプ76が点灯され、かつスピーカー77から警告音または警告メッセージが出力される。
【0046】
図8はパトライト情報集中表示部の一実施例の外観図である。図中、81はパトライト情報集中表示部、82は各生産設備のパトライト信号を表示する赤、黄、緑の3色の表示ランプ、83は表示ランプ82が切れたとき、ランプ切れが発生したことを通知するランプ切れランプ、84も表示ランプ82が切れたとき、警告音や警告メッセージを出力するスピーカーである。
【0047】
図9に、集中表示制御部の一実施例の処理フローチャートを示す。以下、このフローにしたがって動作を説明する。
【0048】
ステップS901:生産設備情報収集部より指示された表示ランプの点灯/消灯をスイッチ制御部を介して行う。
【0049】
ステップS902:電流検出部からの電流値を獲得する。
【0050】
ステップS903:1つのランプの点灯に使用される電流値を算出する。
【0051】
ステップS904:予め測定してあるランプの点灯に使用される基準電流値とステップS903で算出した電流値を比較し、許容範囲内で一致するかを判定する。一致するならば処理を終了し、一致しないならばステップS905に進む。
【0052】
ステップS905:ランプ切れ表示のランプを点灯する。
【0053】
ステップS906:所定のメロディまたは警告メッセージなどをスピーカーから出力する。そして、処理を終了する。
【0054】
次に、図10から図14を参照して、稼動状況表示処理部の処理を説明する。図10は稼動状況表示処理部の一実施例の処理フローチャート、図11は稼動状態格納ファイルの一実施例の構成図、図12は製品コード格納ファイルの一実施例の構成図、図13は稼動データ集計ファイルの一実施例の構成図、図14は稼動状況をグラフ化した一実施例の表示図である。
【0055】
図11の稼動状態格納ファイル1101は、各生産設備毎に設けられ、稼動状態が変化した時刻を示す状態発生時刻と、その稼動状態と、その稼動状態が継続した時間を示す状態時間とが格納される。この稼動状態格納ファイル1101は稼動状況表示処理部1の記憶装置に設けられ、ネットワークを介して稼動状況情報提供処理部などからも参照できる共有ファイルとなっている。
【0056】
図12の製品コード格納ファイル1201は、各生産設備毎に設けられ、生産設備をプリント基板が通過した時刻を示す通過時刻と、通過したプリント基板の種別をバーコードリーダで読み込んだコードを示す製品コードとが格納される。この製品コード格納ファイル1201は稼動状況表示処理部1の記憶装置に設けられ、ネットワークを介して稼動状況情報提供処理部などからも参照できる共有ファイルとなっている。
【0057】
図13の稼動データ集計ファイル1301は、所定時間の経過毎に稼動状態格納ファイル1101の各稼動状態の状態時間が集計され、日付、生産設備、各稼動状態の合計時間などが格納される。
【0058】
図14の1401は、稼動状況表示処理部1のディスプレイなどの表示部に一つの生産設備の稼動状況が表示された例である。枠A部分の表示は稼動状態格納ファイル1101のデータをグラフ化したものであり、枠B部分の表示は稼動データ集計ファイル1301を表形式で表示したものであり、枠C部分の表示は稼動データ集計ファイル1301の各稼動状態の集計時間を稼動状態全体で割った比率をグラフ化したものである。
【0059】
以下、図10のフローにしたがって動作を説明する。
【0060】
ステップS1001:生産設備情報収集部より稼動データを受信したかを判定する。受信したならばステップS1002に進み、受信していないならばステップS1001に戻る。
【0061】
ステップS1002:受信した稼動データから稼動状態が変化したかを判定する。変化したならばステップS1003に進み、変化していないならばステップS1001に戻る。
【0062】
ステップS1003:稼動データを稼動状態格納ファイルに格納するのが最初かを判定する。最初ならばステップS1004に進み、最初でないならばステップS1005に進む。
【0063】
ステップS1004:状態発生時刻と稼動状態のデータを稼動状態格納ファイルに格納する。そして、ステップS1007に進む。
【0064】
ステップS1005:状態発生時刻と現時刻との差、つまり状態時間を稼動状態格納ファイルに格納する。
【0065】
ステップS1006:次のデータとして、状態発生時刻と現在の稼動状態を稼動状態格納ファイルに格納する。
【0066】
ステップS1007:通過時刻と製品コードを製品コード格納ファイルに格納する。
【0067】
ステップS1008:全ての生産設備で処理したかを判定する。全ての生産設備で処理したならばステップS1009に進み、全ての生産設備で処理していないならばステップS1003に戻る。
【0068】
ステップS1009:所定時間が経過したかを判定する。経過したならばステップS1010に進み、経過していないならばステップS1001に戻る。
【0069】
ステップS1010:稼動状態格納ファイルの各稼動状態の状態時間を集計する
【0070】
ステップS1011:ステップS1010で稼動状態毎に集計したデータを日付、生産設備毎に、それぞれの稼動状態の合計時間として稼動データ集計ファイルに格納する。
【0071】
ステップS1012:稼動状態格納ファイルおよび稼動データ集計ファイルのデータを例えば、図14の表示例のようにグラフ化して表示する。
【0072】
ステップS1013:処理終了かを判定する。終了ならば処理を終了し、終了でないならばステップS1001に戻る。
【0073】
この処理にて、図14の表示画面のように各生産設備の稼動状態を時間経過でグラフ化、また各稼動状態の割合をグラフ化して表示することができ、これにより各生産設備の稼動状態が把握しやすくなり、生産ラインを安定稼動するため必要な対策を迅速に打つことができる。
【0074】
次に、稼動状況情報提供処理部9について説明する。稼動状況情報提供処理部9は、例えばWWWサーバで構築され、稼動状況表示処理部1の稼動情報のデータベースを共有ファイルとし、ネットワークに接続されたWWWクライアントからの要求により、データベースに格納されている稼動情報を提供する。
【0075】
図15に、稼動状況情報提供処理部の一実施例の処理フローチャートを示す。以下、このフローにしたがって動作を説明する。
【0076】
ステップS1501:クライアントシステムからのアクセスが有るかを判定する。アクセスがあればステップS1502に進み、アクセスがないならばステップS1501に戻る。
【0077】
ステップS1502:パスワードの入力要求を行う。
【0078】
ステップS1503:入力されたパスワードがシステムに登録されているかを判定する。登録されているならばステップS1504に進み、登録されていないならばステップS1501に戻る。
【0079】
ステップS1504:クライアントシステムが要求する稼動情報のデータを提供する。
【0080】
ステップS1505:処理終了かを判定する。終了ならば処理を終了し、終了でないならばステップS1501に戻る。
【0081】
【発明の効果】
この発明は、上記に説明したような形態で実施され、以下の効果がある。
【0082】
生産設備の稼動状態を常時把握することができ、生産設備の不具合点が明確となる。これにより、生産ラインを安定稼動するための適確な対策を打つことが可能となる。また、稼動データが日付単位で集計され、かつ蓄積されることにより、過去の稼動データとの比較が可能となる。また、生産設備により異なるメーカ仕様のパトライト表示が統一されることにより、共通仕様で管理でき、迅速に稼動状態を把握することが可能となる。
【0083】
また、複数の生産設備のパトライトを1個所に集中して表示することにより、生産設備の稼動状況を一目で把握することでき、迅速な対応が可能となる。
【0084】
また、稼働状況の把握するための区分を設けたことにより、設備毎、時系列(日、週、月)毎に情報の判別が容易となる。
【0085】
また、生産設備の人手介入状態の発生がメロディなどで通知されることにより、他の作業を実施しても容易に、かつどのような状態が発生したかを知ることが可能となる。また、メロディの音色の違いにより判別が容易となるため、即対応が可能となり、タイムロスの低減ができる。
【0086】
また、パトライト情報集中表示部にランプ切れが発生したとき、誤った状態の通知を防止することが可能となる。
【0087】
また、各設備間のラインバランスを正確に把握する情報が提供されるため、ラインバランスの改善が可能となる。
【0088】
また、各プリント基板の仕掛かりから完成までの時間を正確に把握することができるため、適切な生産計画を立てることが可能となる。
【0089】
また、生産ラインの稼動状態のデータをデータベース化することにより、どこからでもネットワークを介して現在の稼動状態を把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】生産設備情報通知部の一実施例の処理フローチャートである。
【図3】パトライト信号変換テーブルの一実施例の構成図である。
【図4】パトライト/製品コードテーブルの一実施例の構成図である。
【図5】生産設備情報収集部の一実施例の処理フローチャートである。
【図6】生産設備情報テーブルの一実施例の構成図である。
【図7】パトライト情報集中表示部の一実施例の構成ブロック図である。
【図8】パトライト情報集中表示部の一実施例の外観図である。
【図9】集中表示制御部の一実施例の処理フローチャートである。
【図10】稼動状況表示処理部の一実施例の処理フローチャートである。
【図11】稼動状態格納ファイルの一実施例の構成図である。
【図12】製品コード格納ファイルの一実施例の構成図である。
【図13】稼動データ集計ファイルの一実施例の構成図である。
【図14】稼動状況をグラフ化した一実施例の表示図である。
【図15】稼動状況情報提供処理部の一実施例の処理フローチャートである。
【符号の説明】
1 稼動状況表示処理部
2 生産設備情報収集部
3 生産設備情報通知部
4 生産設備
Claims (8)
- プリント基板に部品実装するためのスクリーン印刷機、接着剤塗布機、マウンタ、半田リフロー機などの生産設備(4)と、
生産設備毎に装備された稼動状態を表示するパトライト信号を読み出し、共通仕様に統一されたパトライト信号に変換する生産設備情報通知部(3)と、
複数の生産設備情報通知部より生産設備のパトライト信号を読み出して稼動状況表示処理部に通知する生産設備情報収集部(2)と生産設備情報収集部より通知される生産設備の稼動データを日付単位で集計し、稼動状況をグラフ化して表示する稼動状況表示処理部(1)と、
で構成することを特徴とする生産ライン稼動状況表示システム。 - 複数の生産設備のパトライト信号を1個所に集中して表示する手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の生産ライン稼動状況表示システム。
- 生産設備の稼動状態を、生産設備が正常に動作している状態を示す「稼動中」と、
機種の切り替えのため停止している状態を示す「段取り中」と、
部品切れのアラームが発生している状態を示す「部品切れ」と、
プリント基板が流れ終わって次のプリント基板が来るまでの状態を示す「プリント基板待ち」と、
アラームで停止している状態を示す「アラーム」と、
その他、設備の電源が切られているなどの状態を示す「その他」とに分類して収集する手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の生産ライン稼動状況表示システム。 - 生産設備において人手の介入を必要とする状態が発生したとき、メロディでその状態を通知する手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の生産ライン稼動状況表示システム。
- 複数の生産設備のパトライト信号を1個所に集中して表示する表示部にランプ切れが生じたとき、ランプ切れを通知する手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の生産ライン稼動状況表示システム。
- プリント基板が各生産設備を通過する時刻を収集する手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の生産ライン稼動状況表示システム。
- 各生産設備を通過するプリント基板の種別を収集する手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の生産ライン稼動状況表示システム。
- 稼動状況表示処理部で集計した生産設備の稼動データをデータベース化し、ネットワークを介して提供する手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の生産ライン稼動状況表示システム。
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