JPH11224093A - カラオケ機能を有するデジタル衛星放送受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で場所を取らず、衛星放送の受信機能と
無駄なく共存できて受信放送を生かしたカラオケ演奏を
行う。 【解決手段】 カラオケ伴奏音楽のデータと歌詞を描出
するためのデータを含んだカラオケデータがデジタル形
式でＩＣメモリに多数の楽曲分記憶されているカラオケ
カートリッジ２０を着脱自在に受け入れるカートリッジ
インタフェース回路２１と、ユーザインタフェース回路
５に与えられたユーザ入力に従ってカートリッジ２０か
ら読み出した指定楽曲のカラオケデータに基づき伴奏音
楽を生成するシンセサイザ２２と、デコーダ１６からの
音声信号とシンセサイザ２２からのアナログ音声信号と
を選択的に外部機器向けの音声出力端子２５に導出する
切替スイッチＳＷ１と、カラオケデータに基づき歌詞の
文字列をデコーダ１６からの復号映像に付加した画像を
外部機器向けの映像出力端子２４に導出するオンスクリ
ーンディスプレイ回路１７とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル衛星放
送の受信機に関し、とくに、カラオケ機能を有したデジ
タル衛星放送受信機に関する。

【０００２】

【従来の技術】比較的小規模の居酒屋や小料理屋などで
は、来店したお客に対するサービスの一環としてデジタ
ル衛星放送受信機を設置して衛星放送番組を流すことが
多くなってきている。さらに他店との差別化を図るた
め、顧客サービスを一層向上させるべくカラオケ装置の
導入を検討する店舗もある。デジタル衛星放送受信機に
接続されたディスプレイやスピーカをカラオケ装置と共
用できるし、受信機と連携して受信放送をカラオケ演奏
の合間に流すこともできるため、店主は導入に前向きに
なる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、カラオケ装
置は決して安い代物ではない。費用対効果を考えたら二
の足を踏む場合が多い。加えて、カラオケ装置にはコン
トローラの他に伴奏音楽や背景映像を供給する大がかり
なＣＤーＲＯＭチャンジャーが付帯していて装置として
は大きなものとなる。よって、店舗ではカラオケ装置の
設置スペースを確保できないことも導入の大きな障害と
なる。

【０００４】この発明は前記のような課題に鑑みされた
もので、その目的は、安価で場所を取らず、衛星放送の
受信機能と無駄なく共存できて受信放送を生かしたカラ
オケ演奏を行う装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明のデジタル衛星放送受信機は、アンテナ入
力から伝送チャンネルを適宜選択して受信データストリ
ームを取り出す復調回路系と、受信データストリームか
ら編成チャンネルを適宜選択して映像の符号化データと
音声の符号化データおよび制御用データなどを分離する
デマルチプレクス回路系と、前記映像符号化データを復
号化する映像復号化回路系と、前記音声符号化データを
復号化する音声復号化回路系と、利用者からの操作入力
を受け付けるユーザインタフェース回路系と、これら各
部を統括するシステム制御部と、カラオケ伴奏音楽のデ
ータとこれに同期して歌詞を描出するためのデータを含
んだカラオケデータがデジタル形式でＩＣメモリに多数
の楽曲分記憶されているカラオケカートリッジを着脱自
在に受け入れるカラオケカートリッジ・インタフェース
回路系と、前記ユーザインタフェース回路系に与えられ
たユーザ入力に従って前記カラオケカートリッジから読
み出した指定楽曲の前記カラオケデータに基づき前記伴
奏音楽を生成するシンセサイザと、前記音声復号化回路
系からの音声信号と前記シンセサイザからのアナログ音
声信号とを選択的に外部機器向けの音声出力端子に導出
する切り替え回路系と、前記カラオケデータに基づき前
記歌詞の文字列を前記映像復号化回路系からの復号映像
に付加した画像を外部機器向けの映像出力端子に導出す
る画像合成出力手段とを備える。

【０００６】加えて、通信媒体を介して適時に伝送され
てくる前記カラオケデータを適宜な記憶手段に蓄積する
こととする。

【０００７】望ましくは、課金装置を備え、前記カラオ
ケ伴奏音楽の演奏の実行に応じて料金を徴収することと
する。

【０００８】また望ましくは、選曲候補となる楽曲名を
利用者に向けて表示する手段と、利用者が操作して検索
条件や楽曲特定の入力を行うための操作入力手段を含む
検索予約手段を備え、適宜な記憶部から選曲候補曲目リ
ストを読み出してその曲目リストを前記検索予約手段が
取り扱う選曲候補データの一部とし、予約された楽曲を
順番に演奏することとする。

【０００９】好ましくは、ＤＶＤプレーヤーなどの外部
機器から出力される音声および映像の信号を入力する補
助入力端子が設けられており、この入力端子を通じて得
られた前記信号を前記音声出力端子および前記映像出力
端子に導出することとする。

【００１０】また好ましくは、前記各楽曲の前記カラオ
ケデータには適宜に設定された背景選択子が付帯してお
り、受信した多チャネルのディジタル放送の中から前記
背景選択子に該当するチャネルの受信画像を選択して前
記映像復号化回路系に供給する背景処理手段を備え、あ
るカラオケ楽曲の再生要求があったとき、該当カラオケ
データの前記背景選択子をピックアップして前記前記背
景処理手段に与えることとする。

【００１１】さらに好ましくは、複数の照明器具を制御
する照明制御手段を備え、これら各照明器具における点
滅のタイミングや照明色の指定など前記カラオケ伴奏音
楽の進行に応じたデジタル形式の照明制御コードが前記
各楽曲毎の前記カラオケデータに含まれており、前記カ
ラオケ伴奏音楽の再生処理に同期して前記照明制御コー
ドを前記照明制御手段に与えることとする。

【００１２】

【発明の実施の形態】＝＝＝受信機の基本的な構成と動
作＝＝＝ デジタル衛星放送受信機の構成の一例を図１に示す。シ
ステムマイコン１が受信機全体を統括する。マイコン１
にはＲＯＭ２とＲＡＭ３が付属している。利用者と種々
の情報交換を行うための操作パネル４がユーザインタフ
ェース回路５を介してシステムマイコン１と結合してい
る。また有料放送サービスの課金情報などを記録するた
めのＩＣカード６がＩＣカードインタフェース回路７を
介してマイコン１に結合される。またネットワーク制御
回路８とモデム９を介して電話回線網がマイコン１に結
合される。

【００１３】アンテナ１０で捕捉した信号がチューナ１
１に入力される。チューナ１１では所望の伝送チャンネ
ルを選択する。チューナ１１で選択された伝送チャンネ
ルの信号について、復調回路１２および誤り訂正回路１
３でＱＰＳＫ復調や誤り訂正などを施す。つぎに、デー
タにスクランブルがかかっている場合にはデスクランブ
ル回路１４で処理する。これで、ＭＰＥＧ２ビデオデー
タとＭＰＥＧオーディオデータ、その他の制御用データ
などを多重化した受信データストリーム（トランスポー
トストリーム）を取り出せる。この受信データストリー
ムから編成チャンネルを適宜に選択して映像と音声の符
号化データをデマルチプレクス回路１５で分離抽出し、
ＭＰＥＧ２デコーダ１６でそれぞれ復号化して映像信号
と音声信号を得る。映像信号は、オンスクリーンディス
プレイ回路１７を経て映像出力端子２４に導出される。

【００１４】ＭＰＥＧ２デコーダ１６から出力される音
声信号は、以下に説明する切替器ＳＷ１を介して音声出
力端子２５に導出される。映像出力端子２４にビデオデ
ィスプレイが接続され、音声出力端子２５にスピーカー
システムにつながるオーディオアンプが接続される。な
お、データ出力端子２６にはパソコンなどが接続され
る。ここで挙げたデジタル衛星放送受信機の構成はあく
まで一例であって種々の形態がこの発明に適用できる。

【００１５】＝＝＝カラオケ機能を達成する構成＝＝＝ この実施例の受信機ではＭＩＤＩカラオケカートリッジ
２０を使用する。このカートリッジ２０はＲＯＭカート
リッジであり、ＭＩＤＩ形式で表現されたカラオケデー
タがたとえば約５０曲分収録されている。カラオケデー
タは、シンセサイザー２２を制御してカラオケ伴奏音楽
の合成音を生成するＭＩＤＩデータと、伴奏音楽に同期
して歌詞をスーパーインポーズ表示するための歌詞文字
列データなどを含んでいる。さまざまな楽曲のカラオケ
データを収録した多数のタイトルのＭＩＤＩカラオケカ
ートリッジ２０が市販されており、それらを自由に選択
して本受信機に使用することができる。カラオケカート
リッジ２０はカートリッジインタフェース回路２１に着
脱交換自在に装填される。なお、複数のカラオケカート
リッジをまとめて装填できるタイプのカートリッジイン
タフェース回路もある。これを採用すればより多数のカ
ラオケデータを即演奏可能な状態でインストールでき
る。

【００１６】ＭＩＤＩシンセサイザ２２は、プロセッサ
・音源・エフェクタ・ＤＡ変換器などを備えており、イ
ンタフェース回路２１に装填されたカラオケカートリッ
ジ２０に収録されているＭＩＤＩデータに規定された種
々の楽器の演奏音としてのアナログ音声信号を発生す
る。システムマイコン１が、カラオケカートリッジ２０
の収録楽曲の中から指定された楽曲のＭＩＤＩカラオケ
データを読み出してシンセサイザ２２に与えることで、
その楽曲の伴奏音信号が発生する。

【００１７】ＭＩＤＩシンセサイザ２２から出力される
音声信号はミキサー２７でマイク２８からの音声信号と
合成される。ミキサー２７からの出力信号は切替器Ｓ
Ｗ２ａを介して切替器ＳＷ１の入力に印加される。切
替器ＳＷ２ａが入力側を選択し、かつ切替器ＳＷ１が
入力側を選択していると、ミキサー２７からの音声信
号が音声出力端子２５に導出される。

【００１８】一方、オンスクリーンディスプレイ回路１
７は、ビデオＲＡＭ２９に展開されていた歌詞文字列を
ＭＰＥＧ２デコーダ１６からの映像信号に合成して出力
する。切替器ＳＷ２ｂが入力´側を選択していると、
オンスクリーンディスプレイ回路１７からの映像信号は
映像出力端子２４に導出される。

【００１９】なお、カラオケカートリッジ２０に収録さ
れている各楽曲には、曲名やアーチスト名などの属性に
加えて、演歌とかポップスといった音楽ジャンルを表す
属性もついている。マイコン１は、インタフェース回路
２１に装填されているカラオケカートリッジ２０に収録
されている各楽曲の属性情報の全体を管理している。操
作パネル４の表示部にカラオケカートリッジ２０に収録
されている楽曲リストを表示されることができ、その楽
曲リストから任意の曲を選んで演奏することができる
（詳細は後述）。

【００２０】またこの実施例においては、ＣＤやＭＤお
よびＤＶＤなどのコンテンツ記録媒体を再生する外部機
器からの映像音声信号を入力するための補助音声入力端
子２３および補助映像入力端子３０が用意されている。
これら端子２３，３０はそれぞれ切替器ＳＷ２ａの入力
および切替器ＳＷ２ｂの入力´に接続されている。
これら補助入力端子２３，３０を有効に機能させるか否
かは、操作パネル４からのユーザ入力によって任意に設
定される。

【００２１】＝＝＝カラオケ動作＝＝＝ カラオケカートリッジ２０のカラオケデータをシンセサ
イザ２２で演奏して音声出力する。カラオケカートリッ
ジ２０に収録されている楽曲のリストがディスプレイに
表示され、その中の任意の楽曲を選んで演奏することで
きる。

【００２２】放送番組を受信して映像および音声を出力
するモード（放送モード）が操作パネル４により選択さ
れているとする。この場合の音声出力系統としては、切
替器ＳＷ１で入力側を選択し、ＭＰＥＧ２デコーダ１
６からの音声信号を音声出力端子２５に導出する。この
とき、操作パネル４によりカラオケ動作モードが選択さ
れ、なおかつ演奏する楽曲を指定するＩＤが入力された
とする。切替器ＳＷ１を切り替えて入力側を選択す
る。前述した補助音声入力端子２３を有効にするという
設定がなされているか否かをチェックする。端子２３を
有効にする設定はなされていない場合、切替器ＳＷ２ａ
で入力側を選択する。

【００２３】インタフェース回路２１に装填されている
カラオケカートリッジ２０の収録楽曲の中から指定され
た楽曲のカラオケデータを読み出してシンセサイザ２２
にＭＩＤＩデータを順次入力していく。これと並行して
ビデオＲＡＭ２９に歌詞文字列を描画していく。シンセ
サイザ２２で演奏される楽曲の音声信号がミキサー２７
でマイク２８からの歌唱音声と合成され、切替器ＳＷ１
およびＳＷ２を介して音声出力端子２５に導出される。
このようにして、伴奏音楽および歌唱音声が音声出力端
子２５に接続されたスピーカーから鳴らされる。この伴
奏音楽の再生と同期してオンスクリーンディスプレイ回
路１７は、ビデオＲＡＭ２９に展開した歌詞文字列をＭ
ＰＥＧ２デコーダ１６からの放送映像信号に合成し、切
替器ＳＷ２ｂを通じて映像出力端子２４に出力する。

【００２４】なお補助音声入力端子２３および補助映像
入力端子３０を有効にする設定がなされている場合は、
切替器ＳＷ２ａ，ＳＷ２ｂで入力，´を選択し、端
子２３，３０に接続されたＣＤやＤＶＤのプレーヤーな
どからの音声信号および映像信号が切替器ＳＷ２ａとＳ
Ｗ１およびＳＷ２ｂを経て音声出力端子２５，映像出力
端子２４に導出され、その音楽や映像が出力されること
になる。

【００２５】＝＝＝＝各種の付帯機能＝＝＝＝ この発明のデジタル衛星放送受信機には、以下に説明す
る通りカラオケ演奏に関連する各種の機能が付帯してい
る。

【００２６】＜＜＜背景映像選択機能＞＞＞各楽曲のカ
ラオケデータには歌詞文字の背景映像を選択する曲調ジ
ャンル番号が背景選択子として付帯している。つまり各
楽曲については、その曲調や雰囲気によって１０種類に
分類されており、その分類が曲調ジャンル番号である。
ディジタル多チャネル衛星テレビジョン放送では例えば
１０チャネルのカラオケ映像チャネルが供給される。各
チャネルが１０種類の曲調ジャンル番号に対応づけてお
り、各ジャンルの曲調や雰囲気にふさわしいものと選定
された映像をそれぞれのチャネルで２４時間連続して放
送している。同一チャネルでは、例えば短いシーンの映
像をランダムに繋ぎ合わせて出力している。

【００２７】図１に示すように、受信機１２はシステム
マイコン１によって制御されてカラオケ映像チャネルを
決める。カラオケカートリッジ２０に記憶されている楽
曲のカラオケデータを前述のように再生出力する際に、
システムマイコン１はそのカラオケデータに付けられて
いる曲調ジャンル番号をピックアップし、デマルチプレ
クス回路１５を制御して当該曲調ジャンル番号に対応す
るカラオケ映像チャネルを選定する。そのチャネルの受
信映像がオンスクリーンディスプレイ回路１７に供給さ
れ、ビデオＲＡＭ２９からの歌詞の文字列の背景として
映像出力される。

【００２８】＜＜＜カラオケデータ受信機能＞＞＞カラ
オケデータは、カラオケカートリッジ以外の入手経路と
して所定のソフト配信センターからも適宜配信される。
伝送媒体としては電話回線や衛星通信回線が適宜選択さ
れる。衛星通信回線を使用する場合はデータ放送の形態
で配信する。電話回線を利用する場合、これとネットワ
ーク制御回路８およびモデム９を通じて接続してカラオ
ケデータを受け取る。受け取ったカラオケデータは例え
ばハードディスク装置３１に蓄積される。この蓄積媒体
としてはＭＤでもよい。

【００２９】＜＜＜目次機能＞＞＞前述したようなカラ
オケカートリッジに格納された楽曲リストを表示して演
奏予約を受け付ける場合とは、別系統の目次機能があ
る。ハードディスク装置３１に蓄積したカラオケデータ
を検索および予約の対象とする。この目次機能では、ま
ず映像出力端子２４に接続されるディスプレイに選曲候
補曲目リストを表示する処理を行う。この選曲候補曲目
リストはハードディスク装置３１に格納されている。操
作パネル４とリモコン送信器およびリモコン受信部（図
示略）とがユーザインタフェース回路５を介してシステ
ムマイコン１に結合されており、利用者は表示された選
曲候補曲目リストを見ながら操作パネル４またはリモコ
ン送信器により楽曲検索および演奏予約などの各種操作
を行う。

【００３０】ディスプレイ画面を見ながら利用者が所望
の楽曲を検索して選曲し、予約するまでの操作入力を受
け付ける各種の画面を表示する。表示される選曲候補曲
目リストの具体的な内容としては、例えばカラオケの目
次本と同様の曲名のあ〜お順、ジャンル別、歌手別に加
えてポップスや演歌のトップ１０などである。また、新
譜などを含む最新の選曲候補曲目リストが格納されたカ
ラオケカートリッジ２０を定期的に配給することにより
ハードディスク装置３１における選曲候補曲目リストを
更新する。なお、歌詞文字や背景映像の表示系統とは別
に選曲候補リストを表示する専用の映像出力系統を設
け、カラオケ演奏動作と並列して選曲候補リストの表示
および演奏予約の受付処理を専用のディスプレイを通じ
て行ってもよい。

【００３１】＜＜＜課金機能＞＞＞この受信機には、利
用者からカラオケの利用料金を徴収するための課金装置
として、よく知られた前払い方式のコインボックス３２
が付設されている。このコインボックス３２にはマイコ
ンが内蔵されている。このマイコンは、システムマイコ
ン１と課金インターフェース３３を介して接続され、シ
ステムマイコン１からの指令を受けて動作するようにな
っている。カラオケ演奏の実行に応じてコインボックス
３２内に予め投入された貨幣を獲得する。

【００３２】この課金の動作はシステムマイコン１の制
御により行われる。例えば、演奏楽曲の指定入力を受け
付けるにあたり、コインボックス３２内のマイコンに残
高を問い合わせてこれを取得しておく。そして、当該残
高から１曲分の利用金額を減算して必要な残高があるか
否かを確認する。もし残高がなければ、コインボックス
３２への貨幣を投入することを催促する旨のメッセージ
をディスプレイに表示して必要な残高が得られるのを待
つ。必要な残高があれば演奏予約の受付を開始する。

【００３３】この受付処理後、カラオケ演奏を開始する
と該当の利用金額のデータを徴収金額としてコインボッ
クス３２へ送出する。コインボックス３２はその徴収金
額を現状の残高から差し引いて新たな残高とする。利用
者から貨幣が投入された場合には、その入金額を現状の
残高に加えておく。

【００３４】なお、課金装置としてはコインボックスの
他にタイムチャージシステムや、クレジットカード、Ｉ
Ｃカード、およびプリペイドカードのリーダ／ライタな
ど適宜なものが採用できる。また、家庭向けとして課金
装置の作動を停止させたい場合には所定のディップスイ
ッチや操作パネル４で設定できる。

【００３５】＜＜＜調光機能＞＞＞このデジタル衛星放
送受信機には、カラオケ演奏における演出効果を奏する
ための照明器具３４が複数個取り付けられている。各照
明器具３４は、照明インタフェース３５を介してシステ
ムマイコン１により伴奏音楽の再生に同期して駆動制御
される。各楽曲のカラオケデータには、各照明器具３４
を制御するための照明制御コードがＭＩＤＩ形式で含ま
れている。各楽曲の照明制御コードは、伴奏音楽の進行
に同期して各照明器具を制御すべくパターン化されてお
り、各楽曲の雰囲気に合わせて照明の色や点滅のタイミ
ングを時系列的に指定している。

【００３６】この調光機能が不要な場合にはディップス
イッチや操作パネル４上で設定できる。また、照明イン
タフェース３４をユニットタイプとし、デジタル衛星放
送受信機に設けた拡張スロットにこのユニットを挿抜さ
せることにより自動的に調光機能の有効または無効を設
定できる。

【００３７】

【発明の効果】演奏する伴奏音楽はカラオケカートリッ
ジにＭＩＤＩ形式のようなデジタルカラオケデータであ
り、１つのカートリッジに多数の楽曲のカラオケデータ
が収録されているし、様々なカラオケデータを収録した
多数タイトルのカラオケカートリッジを任意に選択して
本受信機に着脱自在に装填できる。

【００３８】また、この発明にあっては、あらためて別
体のカラオケ装置とデジタル衛星放送受信機とを組み合
わせる必要がない。この発明のデジタル衛星放送受信機
を単体で用意すれば通常の衛星放送もカラオケ演奏も共
に楽しむことができる。しかも、放送映像をカラオケの
背景映像に利用できる。カラオケ映像専用の大がかりな
ＣＤ−ＲＯＭプレーヤを組み込まなくて済む。さらに、
デジタル衛星放送受信機に接続したディスプレイやスピ
ーカをカラオケ演奏でも利用できる。つまり、カラオケ
装置を別途用意しない分だけ、余分な購入費用がかさま
ずに低価格化が図れるとともに、省スペース化が図れて
狭い店舗でも導入が容易となる。

【００３９】加えて、通信媒体を介して適時に伝送され
てくる前記カラオケデータを適宜な記憶手段に蓄積する
とした場合には、カラオケカートリッジで供給する場合
に比べ、ほとんど人手を介さずに自動的にカラオケデー
タを取得できる。

【００４０】課金装置を付属させて、カラオケ伴奏音楽
の演奏の実行に応じて料金を徴収するとした場合には、
人手を介して料金を徴収する手間が省ける。

【００４１】選曲候補となる楽曲名を利用者に向けて表
示する手段と、利用者が操作して検索条件や楽曲特定の
入力を行うための操作入力手段を含む検索予約手段を備
えた場合には、利用者がわざわざ目次本を広げて選曲し
なくて済むし、目次本を装置の側に配備しておかなくて
済む。

【００４２】ＤＶＤプレーヤーなどの外部機器の音声信
号および映像信号を入力して外部へ出力するとした場合
には、入力された音声信号および映像信号をディスプレ
イやスピーカにそのまま出力できるし、カラオケ演奏に
も利用できる。

【００４３】各楽曲のカラオケデータには適宜に設定さ
れた背景選択子が付帯しており、受信した多チャネルの
ディジタル放送の中から前記背景選択子に該当するチャ
ネルの受信画像を選択して前記画像合成出力手段に供給
する背景処理手段を備えた場合には、演奏するカラオケ
楽曲に適合した背景映像をディジタル放送の中から選択
して出力できる。外部の放送局から放映されている映像
であるため毎回異なる新鮮な映像を期待でき、同じ映像
が再生されて飽きるといったことがない。

【００４４】複数の照明器具を制御する照明制御手段を
備え、これら各照明器具における点滅のタイミングや照
明色の指定など前記カラオケ伴奏音楽の進行と同期した
デジタル形式の照明制御コードが前記各楽曲毎の前記カ
ラオケデータに含まれているとした場合には、各楽曲に
適合した調光を実現でき、演出効果を高められる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例によるデジタル衛星放送受
信機の概略構成図である。

【符号の説明】

１ システムマイコン（システム制御部） ２ ＲＯＭ ３ ＲＡＭ ４ 操作パネル ５ ユーザインタフェース回路 ６ ＩＣカード ７ ＩＣカードインタフェース回路 ８ ネットワーク制御回路 ９ モデム １０ アンテナ １１ チューナ １２ 復調回路 １５ デマルチプレクサ回路 １６ ＭＰＥＧ２デコーダ １７ オンスクリーンディスプレイ回路 ２０ カラオケカートリッジ ２１ カートリッジインタフェース回路 ２２ ＭＩＤＩシンセサイザ ２３ 補助音声入力端子 ２５ 音声出力端子 ２６ データ出力端子 ２７ ミキサー ２８ マイク ２９ ビデオＲＡＭ ３０ 補助映像信号入力端子 ３１ ハードディスク装置 ３２ コインボックス ３３ 課金インタフェース ３４ 照明器具 ３５ 照明インタフェース ＳＷ１，ＳＷ２ 切替器

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンテナ入力から伝送チャンネルを適宜
   選択して受信データストリームを取り出す復調回路系
   と、受信データストリームから編成チャンネルを適宜選
   択して映像の符号化データと音声の符号化データおよび
   制御用データなどを分離するデマルチプレクス回路系
   と、前記映像符号化データを復号化する映像復号化回路
   系と、前記音声符号化データを復号化する音声復号化回
   路系と、利用者からの操作入力を受け付けるユーザイン
   タフェース回路系と、これら各部を統括するシステム制
   御部と、カラオケ伴奏音楽のデータとこれに同期して歌
   詞を描出するためのデータを含んだカラオケデータがデ
   ジタル形式でＩＣメモリに多数の楽曲分記憶されている
   カラオケカートリッジを着脱自在に受け入れるカラオケ
   カートリッジ・インタフェース回路系と、前記ユーザイ
   ンタフェース回路系に与えられたユーザ入力に従って前
   記カラオケカートリッジから読み出した指定楽曲の前記
   カラオケデータに基づき前記伴奏音楽を生成するシンセ
   サイザと、前記音声復号化回路系からの音声信号と前記
   シンセサイザからのアナログ音声信号とを選択的に外部
   機器向けの音声出力端子に導出する切り替え回路系と、
   前記カラオケデータに基づき前記歌詞の文字列を前記映
   像復号化回路系からの復号映像に付加した画像を外部機
   器向けの映像出力端子に導出する画像合成出力手段とを
   備えたことを特徴とするデジタル衛星放送受信機。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のデジタル衛星放送受信
   機であって、通信媒体を介して適時に伝送されてくる前
   記カラオケデータを適宜な記憶手段に蓄積することを特
   徴とする。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のデジタル衛星
   放送受信機であって、課金装置を備え、前記カラオケ伴
   奏音楽の演奏の実行に応じて料金を徴収することを特徴
   とする。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかに記載のデジタ
   ル衛星放送受信機であって、選曲候補となる楽曲名を利
   用者に向けて表示する手段と、利用者が操作して検索条
   件や楽曲特定の入力を行うための操作入力手段を含む検
   索予約手段を備え、適宜な記憶部から選曲候補曲目リス
   トを読み出してその曲目リストを前記検索予約手段が取
   り扱う選曲候補データの一部とし、予約された楽曲を順
   番に演奏することを特徴とする。
5. 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかに記載のデジタ
   ル衛星放送受信機であって、ＤＶＤプレーヤーなどの外
   部機器から出力される音声および映像の信号を入力する
   補助入力端子が設けられており、この入力端子を通じて
   得られた前記信号を前記音声出力端子および前記映像出
   力端子に導出することを特徴とする。
6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれかに記載のデジタ
   ル衛星放送受信機であって、前記各楽曲の前記カラオケ
   データには適宜に設定された背景選択子が付帯してお
   り、受信した多チャネルのディジタル放送の中から前記
   背景選択子に該当するチャネルの受信画像を選択して前
   記映像復号化回路系に供給する背景処理手段を備え、あ
   るカラオケ楽曲の再生要求があったとき、該当カラオケ
   データの前記背景選択子をピックアップして前記前記背
   景処理手段に与えることを特徴とする。
7. 【請求項７】 請求項１〜６のいずれかに記載のデジタ
   ル衛星放送受信機であって、複数の照明器具を制御する
   照明制御手段を備え、これら各照明器具における点滅の
   タイミングや照明色の指定など前記カラオケ伴奏音楽の
   進行に応じたデジタル形式の照明制御コードが前記各楽
   曲毎の前記カラオケデータに含まれており、前記カラオ
   ケ伴奏音楽の再生処理に同期して前記照明制御コードを
   前記照明制御手段に与えることを特徴とする。