JPH11223136A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH11223136A
JPH11223136A JP10025871A JP2587198A JPH11223136A JP H11223136 A JPH11223136 A JP H11223136A JP 10025871 A JP10025871 A JP 10025871A JP 2587198 A JP2587198 A JP 2587198A JP H11223136 A JPH11223136 A JP H11223136A
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JP
Japan
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intake
internal combustion
combustion engine
air temperature
intake air
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JP10025871A
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Tamotsu Ogita
保 荻田
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関
の制御装置のエバポパージ動作におけるドライバビリテ
ィの向上、排気エミッションの向上を図る。 【解決手段】 内燃機関の運転状態パラメータである吸
気管圧力、機関回転数、及び吸気温度を検出し、検出し
た運転状態パラメータから機関の運転状態を判定し、判
定した機関の運転状態に応じて吸気弁8、或いは排気弁
9の開閉タイミングをバルブ開閉特性制御装置10により
変更する内燃機関の制御装置において、吸気温度センサ
4を各気筒の吸気ポート28の近傍に配置し、吸気ポート
近傍の吸気温度を検出して正確な吸気温度を検出する。
吸気温度センサ4がない場合でも、吸排気弁の開閉タイ
ミングと機関の運転状態から吸気ポート近傍の正確な吸
気温度を推定することもできる。この結果、エバポパー
ジ時の空燃比の荒れや、排気エミッションの悪化を防止
でき、運転性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の制御装置
に関し、特に、内燃機関に吸気弁、或いは排気弁のバル
ブ開閉タイミングを変更する装置が設けられていた場合
でも、内燃機関への吸入空気(以後吸気と言う)温度を
正確に測定し、正確な吸気量により機関を制御すること
により、内燃機関の燃費を悪化させることなく、かつ、
排気エミッションを低減することができる内燃機関の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のシリンダヘッドに設け
られた吸気弁、及び排気弁の開閉タイミングは、クラン
ク軸の回転位相に一義的に同期しているので、燃焼室に
おける吸排気量は、吸気通路に設けられたスロットル弁
の開度や機関の回転速度に依存することになる。
【0003】これに対して、近年、燃焼室における吸排
気量を更に自由度をもって調節可能とするために、吸気
弁と排気弁(以後、吸排気弁という)の開閉タイミング
を変更できるようにした装置(可変バルブタイミング機
構:VVT)が実用化されている。この可変バルブタイ
ミング機構は、吸排気弁の開閉タイミングを変更可能と
する機械的な可変機構と、この可変機構の動きを制御す
るためのコンピュータを用いた制御装置とから構成され
ている。制御装置は機関の運転状態に応じて可変機構を
制御することにより、吸気弁又は排気弁の少なくとも一
方の開閉タイミングを制御し、吸気弁と排気弁が同時に
開いている期間の長さ(バルブオーバラップ量の大き
さ)を制御する。この制御により、燃焼室に吸入される
空気量、或いは、燃焼室から一旦排出された排気ガスが
燃焼室に逆流して残留する量、即ち、内部EGR量が適
正化され、機関の出力、エミッションや、燃費等の改善
が図られる。
【0004】そして、可変バルブタイミング機構の中に
は、吸排気弁の開閉タイミングを連続的に変更可能とす
る可変機構を備えたものがある。このような連続可変式
の可変バルブタイミング機構では、コンピュータによっ
て機関の運転状態が検出されて吸排気弁の目標開閉タイ
ミングが算出されると共に、吸排気弁の実際の開閉タイ
ミングが検出され、両者が一致するように可変機構がフ
ィードバック制御される。
【0005】一方、このような連続可変式の可変バルブ
タイミング機構を備えた内燃機関においては、変化する
内燃機関の充填効率及び吸気量を精度良く求め、精度の
高い内燃機関の制御を可能するものがある。例えば、特
開平7−301144号公報に記載の連続可変式の可変
バルブタイミング機構を備えた内燃機関においては、吸
気管負圧と機関回転数と吸排気弁の開閉タイミングに基
づいて吸気量を演算することが行われている。なお、吸
気量の演算に吸気の温度を考慮することは公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連続可
変式の可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関では
吸排気弁の開閉タイミングが機関の運転状態に応じて変
更されるので、吸気弁の開弁タイミングが早められる
(進角される)と、燃焼室から吸気ポート側への排気ガ
スの吹き返しが増大し、実際に燃焼室に吸入される吸気
の温度が上昇する。従って、特開平7−301144号
公報に記載の内燃機関のように、吸気温センサがエアク
リーナの近傍に設けられているもの(サージタンクに設
けられているものでも同じ)では、実際に吸入される吸
気の温度変化を検出することがでないため、正確な吸気
量を計測できずに吸気量の誤差が生じ、排気エミッショ
ンが悪化する場合があるという問題点があった。
【0007】即ち、通常は可変バルブタイミング機構の
吸気弁の開弁タイミングが進角されて吸気温度が上昇
し、吸気量の測定値に誤差が生じても、空燃比の学習制
御が作動しているので、ある程度は正確な吸気量の計測
が可能であり、空燃比の荒れは抑えられる。ところが、
キャニスタに吸着されたベーパを吸気側に戻すエバポパ
ージが動作している場合には、空燃比学習を停止する必
要があるため、この条件の下では正確な吸気量を計測で
きない場合がある。このような場合には空燃比が荒れ、
ドライバビリティの悪化、排気エミッションの悪化等の
問題が発生するのである。
【0008】そこで、本発明は、連続可変式の可変バル
ブタイミング機構を備えた内燃機関の制御装置におい
て、エバポパージが動作している場合においても、正確
な吸気量を測定することができ、ドライバビリティの向
上、排気エミッションの向上を図ることができる内燃機
関の制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の特徴は、以下に第1から第4の発明として示され
る。第1の発明の構成上の特徴は、内燃機関の運転状態
パラメータである吸気管圧力、機関回転数、及び吸気温
度を少なくとも検出し、検出した機関の運転状態パラメ
ータに基づいて内燃機関の運転状態を制御する内燃機関
の制御装置において、吸気温度を検出する吸気温センサ
を、内燃機関の各気筒の吸気ポートの温度を検出できる
位置に設置したことにある。
【0010】第2の発明の構成上の特徴は、第1の発明
において、内燃機関に、内燃機関の運転状態に応じて吸
気弁、或いは排気弁の開閉タイミングを変更するバルブ
開閉特性制御装置が設けられていることにある。第3の
発明の構成上の特徴は、内燃機関の運転状態パラメータ
である吸気管圧力、機関回転数、及び吸気温度を少なく
とも検出する手段と、検出した運転状態パラメータから
機関の運転状態を判定する手段と、判定した機関の運転
状態に応じて吸気弁、或いは排気弁の開閉タイミングを
変更するバルブ開閉特性制御手段とを有する内燃機関の
制御装置において、吸気温度を、吸気弁、或いは排気弁
の開閉タイミングに応じて、各気筒の吸気ポート近傍の
吸気温度を示すように補正する吸気温度補正手段を設け
たことにある。
【0011】第4の発明の構成上の特徴は、第3の発明
において、吸気温度補正手段は、補正した吸気温度を、
機関の運転状態パラメータの変化量に応じて更に補正す
ることにある。第1の発明では、吸気温センサが吸気ポ
ート近傍に設けられているので、燃焼室側からの排気ガ
スの吹き返しがあっても、吸気の正確な温度を検出する
ことができる。第2の発明では、吸気弁の開弁タイミン
グが変わって燃焼室からの排気ガスの吹き返し量が変化
しても、実吸気量が正確に検出でき、正確な吸気量が演
算できる。
【0012】また、第3、第4の発明では、吸気ポート
に吸気温センサを設置することが困難な場合でも、演算
により実吸気量が正確に検出できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図
1は本発明のバルブ開閉特性制御装置10を備えた電子
燃料噴射制御式の多気筒内燃機関11の全体構成を示す
ものである。内燃機関11は4気筒4サイクル火花点火
式内燃機関であり、マイクロコンピュータを内蔵したE
CU(エンジン・コントロール・ユニット)21によっ
て制御される。
【0014】エアクリーナ22の下流側にはスロットル
弁12とサージタンク23がこの順に設けられている。
エアクリーナ22の近傍には吸気温を検出する吸気温セ
ンサ24が取り付けられており、また、スロットル弁1
2にはスロットル弁12が全閉状態でオンとなるアイド
ルスイッチの機能を持ち、スロットル弁12の開度を検
出することができるスロットル開度センサ25が取り付
けられている。更に、サージタンク23にはダイヤフラ
ム式の圧力センサ26が設けられている。一方、スロッ
トル弁12を迂回し、かつ、スロットル弁12の上流側
と下1側とを連通するバイパス通路13が設けられてお
り、そのバイパス通路13の途中にはソレノイドによっ
て開度が制御されるISCV(アイドル・スピード・コ
ントロール・バルブ)14が設けられている。このIS
CV14に流れる電流はデューティ制御されてISCV
14の開度が調節され、この結果、バイパス通路13を
流れる空気量が調節されてアイドリング回転数が目標回
転数に制御される。
【0015】サージタンク23は吸気マニホルド27及
び吸気ポート28を通じて機関11の燃焼室30に連通
している。サージタンク23の下流側には、圧力センサ
26により検出された吸気量に応じた加圧燃料18を、
各気筒毎に燃料供給系から吸気ポートへ供給するための
燃料噴射弁19が設けられている。スロットル開度セン
サ25の出力と圧力センサ26の出力はECU21に入
力される。
【0016】燃焼室30から排出された排気ガスは、排
気ポート31及び排気マニホルド32を介して触媒装置
33に導かれ、浄化されて大気中に排出される。この触
媒装置33の上流側の排気マニホルド32には、空燃比
センサの一種である酸素センサ41が設けられている。
酸素センサ41は排気ガス中の酸素成分濃度に応じて電
気信号を発生する。酸素センサ41の出力はECU21
に入力される。
【0017】パージ通路48の下流側の吸気マニホルド
27には、各気筒毎に第2の吸気温センサ4が設けられ
ている。各第2の吸気温センサ4は吸気マニホルド27
に沿って各気筒の吸気ポート28の内部まで延長されて
おり、各気筒の吸気ポート28の近傍の吸気温度を測定
することができるようになっている。第2の吸気温セン
サ4の出力はそれぞれECU21に入力される。
【0018】吸気ポート28は吸気弁9によって開閉さ
れ、排気ポート31は排気弁8によって開閉される。排
気弁8及び吸気弁9の開閉時期は、バルブ開閉特性制御
装置10によって制御される。この実施例のバルブ開閉
特性制御装置10は、排気弁8の閉弁時期の遅角制御、
及び吸気弁9の開弁時期の進角制御を行うことができ、
排気弁8が閉じる前に吸気弁9が開いて両者が同時に開
いている期間(バルブオーバラップ量)を制御すること
ができる。バルブ開閉特性制御装置10はECU21に
より制御される。このバルブ開閉特性制御装置10の構
成は本出願人が既に出願した特開平9−60535号公
報に記載のものと同じであるので、ここではその説明を
省略する。
【0019】また、34は燃焼室30内に火花を発生さ
せる点火プラグであり、35は燃焼室30内を往復動す
るピストンである。イグナイタ36は高電圧を発生し、
この高電圧がディストリビュータ37により各気筒の点
火プラグ34に分配供給される。回転角センサ38はデ
ィストリビュータ37の回転軸の回転を検出するもので
あり、例えば、30°CA毎に機関の回転信号が回転角
センサ38からECU21に送られる。
【0020】また、内燃機関11のシリンダブロック4
0内には、冷却水の温度を検出するための水温センサ3
9が設けられている。水温センサ39は冷却水の温度に
応じたアナログ電圧の電気信号を発生し、水温センサ信
号(THW)がECU21に送られる。燃料タンク17
の下部には燃料温センサ42が設けられており、これに
より燃料18の温度が測定される。燃料タンク17の上
部にはベーパ通路43が形成されており、そのベーパ通
路43はベーパ流量計44を介してキャニスタ45に連
通されている。燃料タンク17で発生したベーパは、ベ
ーパ流量計44によりその流量が測定された後、キャニ
スタ45に流れ込む。ベーパ流量計44はベーパの流量
に応動して回転する回転部46を備えており、この回転
部46の回転がベーパ流量センサ47で検出され、検出
されたベーパ流量の検出信号がECU21に入力され
る。
【0021】このベーパ流量センサ47によって検出さ
れたベーパ流量の検出信号により、燃料タンク17内の
燃料18の蒸発のしにくさ(蒸留特性)により、ECU
21は燃料タンク17内の燃料18の性状を検出するこ
とができる。即ち、燃料として通常使用される中質燃料
以外に、軽質燃料や重質燃料が使用されてもその性状を
検出することができる。
【0022】そして、キャニスタ45に吸着されたベー
パは、パージ通路48を介して吸気マニホルド27に吸
入される。パージ通路48には図示しないオリフィスが
設けられているため、吸気マニホルド27の負圧が燃料
タンク17に直接かかることはない。このパージ通路4
8の途中にはパージコントロール弁49が設けられてお
り、このパージコントロール弁49のソレノイドに流れ
る電流を調整することによりパージコントロール弁49
の開度が調整され、パージ通路48を流れるパージ流量
が調節される。
【0023】マイクロコンピュータを内蔵するECU2
1は、図2に示すような構成を備えている。図中、図1
と同じ構成部分には同じ符号を付してその説明を省略す
る。図2において、ECU21はMPU(マイクロ・プ
ロセッサ・ユニット)51、処理プログラムを内蔵した
ROM52、作業領域として使用されるRAM53、機
関停止後もデータを保持するバックアップRAM54、
MPU51へクロック信号を供給するクロック発生器5
5を備え、これらは双方向のバスライン56によって相
互に接続されている。このバスライン56には入出力ポ
ート57、入力ポート57、及び出力ポート59が接続
されている。
【0024】入出力ポート57にはマルチプレクサ68
とA/D変換器69を介して4つのバッファ64〜67
が接続されている。バッファ64には圧力センサ26の
検出信号がフィルタ63を介して入力されるが、バッフ
ァ65には吸気温センサ24と第2の吸気温センサ4か
らの検出信号が入力され、バッファ66には水温センサ
65からの検出信号が入力され、バッファ67には燃料
温センサ42からの検出信号がそれぞれ入力される。フ
ィルタ63は圧力センサ26の検出信号中に含まれる吸
気管圧力の振動成分を除去するものである。また、マル
チプレクサ68は入力された信号を選択出力するもので
ある。
【0025】入力ポート58には、酸素センサ41の検
出信号がバッファ70とコンパレータ71を介して入力
されると共に、回転角センサ38とベーパ流量センサ4
7の検出出力が波形整形回路72を介して入力される。
入力ポート58には更に、スロットル開度センサ25か
らのスロットル開度信号も出力ポート59には駆動回路
73〜77がそれぞれ接続されている。駆動回路73は
イグナイタ36を駆動し、駆動回路74は燃料噴射弁1
9を駆動し、駆動回路75はISCV14を駆動し、駆
動回路76はパージコントロール弁49を駆動し、駆動
回路77はバルブ開閉特性制御装置10を駆動する。
【0026】図1のように構成された吸気管圧力で吸気
量を検出する内燃機関には、吸気圧力PMと機関回転数
NEによって求められる吸気量のマップを備えており、
このマップは図2のROM52に記憶されている。ま
た、バルブ開閉特性制御装置10を備えた内燃機関で
は、吸気弁9の進角量、例えば、0°CAから60°C
Aまでの10°CA毎の進角量、に応じてそれぞれ7種
類の空気量のマップがROM52に記憶されている。進
角量が10°CAの間の場合は、これらのマップを補間
することによって進角量が求められる。
【0027】このような空気量のマップは実験によって
求められ、予めROM52に記憶されるが、一般に吸気
温は定常の安定した状態のものが使用されている。従っ
て、機関の過渡状態では吸気温は異なったものとなる。
例えば、機関の加速直後は吸気量が多いため、空気の慣
性によって吸気温は低い(例えば、50℃)が、その後
の安定した条件では吸気温はやや高い(例えば、60
℃)温度で安定する。このことから、吸気温60℃の時
の実験に基づく吸気量に対応する燃料噴射量がマップの
形で記憶されるのが一般的である。
【0028】このような理由により、機関の加速直後の
吸気温度は定常状態よりも10℃程度低いため、空気量
過多となり、空燃比がリーンになって排気ガス中のNO
xの量が多くなる。逆に、機関の減速直後の吸気温度は
定常状態よりも高くなるために、空気量が過少となり、
空燃比がリッチになって排気ガス中のHC,COの量が
多くなる。
【0029】一方、電子制御式内燃機関では一般に、空
燃比の学習制御が行われており、空燃比は排気ガスのエ
ミッションが悪くならないように補正されるので、マッ
プのデータが吸気温60℃の時の実験に基づいて決めら
れていても特に問題はない。しかしながら、内燃機関に
おいてエバポパージを実施する場合は、空燃比の学習制
御が中止されるため、エバポパージ中は前述のような学
習制御による空燃比の補正が実行されない。
【0030】このような場合でも、図1の構成の内燃機
関では、吸気温センサ4によって吸気ポート28の近傍
の吸気温を正確に測定することができる。この結果、E
CU21が正確な吸気温を検出することができ、この正
確な吸気温を使用して正確な吸気量を判定することがで
きるので、この正確な吸気量に基づいて燃料噴射を実行
すれば、空燃比の荒れが防止され、排気エミッションの
悪化が防止される。
【0031】一方、吸気マニホルド27に図1のように
第2の吸気温センサ4が設けられていない場合でも、E
CU21により吸気ポート28における吸気温を推定す
ることができれば、正確な吸気量を判定することがで
き、空燃比の荒れが防止され、排気エミッションの悪化
が防止される。よって、ここで、ECU21による吸気
ポート28における吸気温の推定から、正確な吸気量を
算出する手順を図3のフローチャートを用いて説明す
る。
【0032】図3は吸気ポート近傍の吸気温度を算出す
る制御の手順を示すものであり、エバポパージが行われ
ている時のみ実行される。エバポパージの実行は、図1
で説明したパージコントロール弁49の開弁により検出
することができる。ステップ301では、機関回転数N
E、吸気圧力PM、スロットル開度TA、吸気温T、及
びバルブ開閉タイミング制御装置(VVT)の進角量θ
が読み込まれる。図1で説明した内燃機関において、機
関回転数NEは回転角センサ38で検出され、吸気圧力
PMは圧力センサ26で検出され、スロットル開度TA
はスロットル開度センサ25により検出され、吸気温T
は吸気温センサ24によって検出される。また、VVT
の進角量θは機関の運転状態に応じてECU21におい
て決定される。
【0033】続くステップ302では、機関回転数N
E、吸気圧力PM、スロットル開度TA、吸気温T、及
びVVTの進角量θに応じた定常時の吸気ポート温補正
値ΔTが読み込まれる。この定常時の吸気ポート温補正
値ΔTは、機関回転数NE、吸気圧力PM、スロットル
開度TA、吸気温T、及びVVTの進角量θが所定の状
態にある時の吸気温を実験によって求めて設定し、RO
M52に記憶してある。図4は、ある運転状態における
VVTの進角量θと、吸気ポート温度補正値ΔTとの関
係を示すマップである。VVTの進角量θが大きくなれ
ば、吸気ポートへの燃焼室からの排気ガスの吹き返し量
が多くなり、吸気温が上昇するので、吸気ポート温度補
正値の値も大きくなっている。
【0034】次のステップ303では、ステップ302
で読み込まれた吸気ポート温度補正値ΔTが、吸気温セ
ンサ24によって測定された吸気温Tに加算され、吸気
ポート温度TPが算出される。続くステップ304で
は、機関回転数NE、吸気圧力PM、スロットル開度T
A、及びVVTの進角量θのステップ301における読
み込み値から、それぞれの前回の読み込み値であるNE
O(機関回転数)、PMO(吸気圧力)TAO(スロッ
トル開度)、及びθO(VVTの進角量)が減算され、
前回値と今回値の変化量が算出される。
【0035】次のステップ305では、機関回転数の変
化量ΔNE、吸気圧力の変化量ΔPM、スロットル開度
の変化量ΔTA、及びVVTの進角量の変化量Δθに応
じた補正係数K1〜K4がマップ補間により読み込まれ
る。図5は機関回転数の変化量ΔNEに応じた補正係数
K1の特性を示すものである。前述のように、機関の加
速直後の吸気温度は定常状態よりも低くなるので、ΔN
E>0の加速領域では補正係数K1<1であり、逆に、
機関の減速直後の吸気温度は定常状態よりも高くなるの
で、ΔNE<0の減速領域では補正係数K1>1であ
る。また、機関回転数の変化量ΔNEが0の時は補正係
数K1=1である。
【0036】図6は吸気圧力の変化量ΔPMに応じた補
正係数K2の特性を示すものである。吸気圧が高くなる
と吸気温度は定常状態よりも低くなるので、ΔPM>0
の時は補正係数K2<1であり、逆に、吸気圧が低くな
ると吸気温度は定常状態よりも高くなるので、ΔPM<
0の時は補正係数K2>1である。また、吸気圧力の変
化量ΔPMに変化がないΔPM=0の時は補正係数K2
=1である。
【0037】図7はスロットル開度の変化量ΔTAに応
じた補正係数K3の特性を示すものである。スロットル
開度が大きくなると吸気温度は低くなるので、ΔTA>
0の時は補正係数K3<1であり、逆に、スロトル開度
が小さくなると吸気温度は高くなるので、ΔTA<0の
時は補正係数K3>1である。また、スロットル開度の
変化量ΔTAに変化がないΔTA=0の時は補正係数K
3=1である。
【0038】図8はVVTの進角量の変化量Δθに応じ
た補正係数K4の特性を示すものである。VVTの進角
量θが増えると燃焼室からの排気ガスの吹き返しによっ
て吸気ポート付近の吸気温度は高くなるので、Δθ>0
の時は補正係数K4>1である。逆に、VVTの進角量
θが減ると燃焼室からの排気ガスの吹き返し量が減るの
で吸気ポート付近の吸気温度は下がり、ル開度が小さく
なるとと吸気温度は定常状態よりも高くなるので、Δθ
<0の時は補正係数K4<1である。また、VVTの進
角量θに変化がないθ=0の時は補正係数K4=1であ
る。
【0039】以上のようにして補正係数K1〜K4が読
み込まれると、ステップ306においてこれらの係数K
1〜K4を用いて式、TP=TP×K1×K2×K3×
K4により吸気ポート温度TPが補正される。次のステ
ップ307では、ステップ301で読み込んだ今回の機
関回転数NE、吸気圧力PM、スロットル開度TA、及
び、VVTの進角量θを、それぞれ前回の値NEO、P
MO、TAO、及びθOとして記憶する。
【0040】そして、ステップ308において補正され
た吸気ポート温度TPに基づいて吸気量が算出され、ス
テップ309において燃料噴射量の設定が行われる。ま
た、以上説明した実施例では、バルブ開閉特性制御装置
10の吸気弁9の開弁時期の進角時における制御ついて
説明を行ったが、バルブ開閉特性制御装置10により排
気弁8の閉弁時期が遅角された場合についても、排気弁
8と吸気弁9のオーバラップが発生し、燃焼室からの排
気ガスが吸気ポート側に吹き返すので、本発明を有効に
適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内燃機関
の制御装置によれば、以下のような効果がある。第1の
発明では、吸気温センサが吸気ポート近傍に設けられて
いるので、燃焼室側からの排気ガスの吹き返しがあって
も、吸気の正確な温度を検出することができる。第2の
発明では、吸気弁の開弁タイミングが変わって燃焼室か
らの排気ガスの吹き返し量が変化しても、実吸気量が正
確に検出でき、正確な吸気量が演算できる。また、第
3、第4の発明では、吸気ポートに吸気温センサを設置
することが困難な場合でも、機関回転数、吸気圧力、ス
ロットル開度、及びVVTの進角量の変化に応じて実吸
気量を正確に算出することができる。
【0042】この結果、エバポパージ中の空燃比の学習
制御の停止中においても、空燃比の荒れを抑えることが
でき、排気エミッションの悪化を防止することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の制御装置を備えたバルブ開
閉特性制御装置を有する電子燃料噴射制御式多気筒内燃
機関の全体構成を示す構成図である。
【図2】図1のECUの内部構成とセンサとの接続関係
を示す回路図である。
【図3】ECUによる吸気ポート温度の算出手順を示す
フローチャートである。
【図4】VVTの進角量と吸気ポート温度補正値ΔTの
関係を示す特性図である。
【図5】機関回転数の変化量に対する温度補正係数の関
係を示す特性図である。
【図6】 ・吸
気圧の変化量に対する温度補正係数の関係を示す特性図
である。
【図7】スロットル開度の変化量に対する温度補正係数
の関係を示す特性図である。
【図8】VVTの進角量の変化量に対する温度補正係数
の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
4…吸気温センサ 8…排気弁 9…吸気弁 10…バルブ開閉特性制御装置 11…内燃機関 17…燃料タンク 18…加圧燃料 19…燃料噴射弁 21…ECU 25…スロットル開度センサ 38…回転角センサ 39…水温センサ 43…ベーパ通路 44…ベーパ流量計 45…キャニスタ 46…回転部 47…ベーパ流量センサ 48…パージ通路 49…パージコントロール弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態パラメータである吸
    気管圧力、機関回転数、及び吸入空気温度を少なくとも
    検出し、検出した機関の運転状態パラメータに基づいて
    内燃機関の運転状態を制御する内燃機関の制御装置にお
    いて、 前記吸入空気温度を検出する吸気温センサを、内燃機関
    の各気筒の吸気ポートの温度を検出できる位置に設置し
    たことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の制御装置で
    あって、前記内燃機関に、内燃機関の運転状態に応じて
    吸気弁、或いは排気弁の開閉タイミングを変更するバル
    ブ開閉特性制御装置が設けられていることを特徴とする
    内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の運転状態パラメータである吸
    気管圧力、機関回転数、及び吸入空気温度を少なくとも
    検出する手段と、検出した運転状態パラメータから機関
    の運転状態を判定する手段と、判定した機関の運転状態
    に応じて吸気弁、或いは排気弁の開閉タイミングを変更
    するバルブ開閉特性制御手段とを有する内燃機関の制御
    装置において、 前記吸入空気温度を、前記吸気弁、或いは排気弁の開閉
    タイミングに応じて、各気筒の吸気ポート近傍の吸入空
    気温度を示すように補正する吸気温度補正手段を設けた
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の内燃機関の制御装置で
    あって、前記吸気温度補正手段は、前記補正した吸入空
    気温度を、機関の運転状態パラメータの変化量に応じて
    更に補正することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009228571A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Suzuki Motor Corp エンジンの点火時期制御装置

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