JPH11222993A - 階段の踏板施工用スペーサー部材 - Google Patents

階段の踏板施工用スペーサー部材

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JPH11222993A
JPH11222993A JP10041136A JP4113698A JPH11222993A JP H11222993 A JPH11222993 A JP H11222993A JP 10041136 A JP10041136 A JP 10041136A JP 4113698 A JP4113698 A JP 4113698A JP H11222993 A JPH11222993 A JP H11222993A
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tread
spacer piece
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Takahiro Oishi
隆洋 大石
Hiroshi Yamagami
浩 山上
Itsuki Tatewana
一城 立和名
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階段を施工する際に、側板に対する踏板の取
付作業が容易に且つ精度よく行え、長期間に亘って強固
に固定しておくことができる階段の踏板施工用スペーサ
ーを提供する。 【解決手段】 側板1に設けている差込溝2にスペーサ
ー部材4を介して踏板3の端部を差し込み、固定してい
る。スペーサー部材4は上下一対のスペーサー片4A、4B
からなり、これらの上下スペーサー片4A、4Bの対向面は
互いに係合した連続鋸歯状の係合突条7、8を設けてな
る傾斜面6a、6bに形成されていると共に上側スペーサー
片4Aを差し込み方向に案内する互いに係合した凹凸条溝
9、10を設けている。そして、下側スペーサー片4Bに対
して上側スペーサー片4Aを幅方向にずらして差込溝2の
開口端から内側方に突出させた状態にして該上側スペー
サー片4Aをハンマー等によって差込溝2内に打ち込むこ
とにより、上側スペーサー片4Aを徐々に上方に移動させ
て該上側スペーサー片4A上に載置している踏板3の端部
を差込溝2の上面に圧着、固定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅の室内階段を施
工する際に、側板に対して踏板を正確且つ強固に取付け
ることができる階段の踏板施工用スペーサー部材に関
し、特に施工が複雑な廻り階段部に採用するのに好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、室内階段の施工時には側板の
内側面に一定の溝高と溝長を有する水平の差込溝を設
け、この差込溝に踏板の両端部を嵌着させることによっ
て踏板の取り付けを行っているが、上記差込溝の溝高が
踏板の厚さよりも大きすぎると、差込溝の下向き上面と
踏板端部の上面との間に隙間が生じて外観を存するばか
りでなく、踏板を釘着等によって差込溝を固定させても
長期の使用中にその固定が緩んでガタツキが生じる虞れ
があった。
【0003】また、差込溝と踏板端部との嵌着を強固に
行わせるために、差込溝の溝高を踏板の厚みに略等しく
形成した場合、差込溝を設けた側板や踏板は木質材料か
ら形成されているので、吸湿や放湿等によって膨張や収
縮等の寸法変化が生じ、そのため施工現場において踏板
を差込溝に嵌合させることが困難になる場合があり、こ
の場合には現場において差込溝を研削する作業を要して
施工に著しく手間を要するという問題点があった。ま
た、差込溝に側板端部を無理に嵌め込もうとすると踏板
の表面化粧層を損傷してしまう虞れがある。
【0004】このため、側板に設けている上記差込溝の
溝高を踏板の厚みよりも大きく形成すると共に該差込溝
の上向き下面を内部に向かうに従って上向きに傾斜した
傾斜面に形成しておき、この差込溝に踏板の端部を挿嵌
させたのち、踏板の端部下面と差込溝の上記傾斜面との
間に楔材を打ち込むことにより、差込溝に踏板を固定す
ることが試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな踏板固定手段によれば、施工現場において側板に削
成している差込溝の傾斜面に合致する傾斜面を有する楔
材を作製しなければならず、このような楔材の削成作業
に手間取るばかりでなく差込溝と楔材との傾斜面の傾斜
角度が一致していない場合には、長期間の使用によって
楔材と踏板下面との間に隙間が生じ、階段の昇降時に踏
み鳴りが生じ易くなるという問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは側板に設けている差
込溝に対して踏板の端部を無理なく且つ損傷等を生じさ
せることなく、容易に且つ強固に固定させることができ
ると共に長期の使用によっても隙間や踏鳴り等の発生を
なくし、安定した精度のよい踏板の施工を可能にし得る
階段の踏板施工用スペーサー部材を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の階段の踏板施工用スペーサー部材は、請求項
1に記載したように、階段の側板内側面に削成した踏板
差込溝の上向き下面とこの差込溝に差込んだ踏板の端部
下面との間に介在させるスペーサー部材であって、上下
一対の細長棒形状のスペーサー片からなり、上側のスペ
ーサー片はその上面を平坦面に形成していると共に下面
を一側端から他側端に向かって上向きに傾斜した傾斜下
面に形成している一方、下側のスペーサー片はその下面
を平坦面に形成していると共に上面を一側端から他側端
に向かって上記上側スペーサー片の傾斜下面と同一角度
でもって上向きに傾斜した傾斜上面に形成してあり、さ
らに、これらの上下スペーサー片の対向する傾斜上下面
に両側端面間に亘って互いに嵌合可能な凹条部と凸条部
を設けた構造としている。
【0008】上記階段の踏板施工用スペーサー部材にお
いて、請求項1に係る発明は、上記上下スペーサー片の
対向する傾斜上下面に、上側のスペーサー片に対する下
側のスペーサー片の一側端から他側端への進入を許容し
且つ後退を阻止する互いに係合可能な連続鋸歯状の係合
突条を夫々形成してあり、さらに、上下スペーサー片の
両側端面間に複数個のビス止め用貫通孔を設けているこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】階段の側板の内側面において、踏板の施工個所
に踏板の厚みと上下一対のスペーサー片からなるスペー
サー部材の厚みとの和に略等しい溝高を有する水平な差
込溝を削成する。この差込溝に踏板の端部を差し込むと
共に該踏板の下面と差込溝の上向き下面との間の隙間に
スペーサー部材を介入させる。この際、上面が一側端か
ら他側端に向かって上向きに傾斜している下側のスペー
サー片の他側端縁側を差込溝側に向けると共にこの下側
スペーサー片に対して上側スペーサー片を手前側に食い
違い状にずらして重ね合わせ且つ対向した傾斜上下面に
設けている凹凸条部を互いに嵌合させた状態にして介入
させる。
【0010】このように上下スペーサー片を食い違い状
に重ね合わせて踏板端部の下面と差込溝の上向き下面と
の間に挿入すると、下側スペーサー片の平坦な下面が差
込溝の上向き下面上に接した状態で差込溝内の所定位置
まで差し込まれる一方、上側スペーサー片がその一端部
を差込溝から内方に突出させた状態となり且つその平坦
な上面で踏板端部の下面を支持していると共に踏板端部
下向き上面と差込溝の上面との間に僅かな隙間が設けら
れた状態となる。
【0011】この状態にして、内側に突出した上側スペ
ーサー片の端面をハンマー等で叩打すると、該上側スペ
ーサー片は、その傾斜下面を下側スペーサー片の傾斜上
面に摺接させながら互いに嵌合した凹凸条部に案内され
て差込溝内に進入し、その進入によって上側スペーサー
片の傾斜下面が進入方向に上向きに傾斜している下側ス
ペーサー片の傾斜上面によって上方に持ち上げられ、こ
の上側スペーサー片上に受止された踏板端部の平坦な上
面を差込溝の下向き上面に圧着させて踏板端部を差込溝
内にスペーサー部材を介して強固に固定するものであ
る。この際、踏板端部の下面と差込溝の上向き下面の間
の隙間にバラツキがあっても、上側スペーサー片の打ち
込み深さの大小に応じて該上側スペーサーの平坦な上面
の高さ、即ち、スペーサー部材の全体の厚みが大小に変
化するので、そのバラツキを確実に吸収しながら踏板の
固定が可能となる。
【0012】また、上下スペーサー片の対向する傾斜上
下面において、両側端間に亘って互いに係合する連続鋸
歯状の係合突条を形成しておけば、下側スペーサー片の
傾斜上面上を上側スペーサー片の傾斜下面が後退するこ
となく打ち込み方向にのみ正確に進行させることができ
ると共に差込溝内への踏板端部の固定後には、階段の昇
降時における衝撃等によっても差込溝内からの上側スペ
ーサー片の抜け出し方向の妄動が確実に阻止され、踏み
鳴りが生じる虞れもない。さらに、上下スペーサー片の
両側端面間に設けられたビス止め用貫通孔にビスを挿入
することによりスペーサー部材を側板に容易に固定する
ことができ、踏板を長期間に亘って安定した強固な施工
状態に維持し得るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施例を
図面について説明すると、図1及び図2において、階段
の側板1の内面には、け込み高さ間隔毎に水平な踏板差
込溝2が削成されてあり、この側板1を両側に一定間隔
を存した対向させると共に相対した差込溝2、2内に踏
板3の両端部をそれぞれスペーサー部材4を介して嵌
着、固定してある。なお、スペーサー部材4は硬質のA
BS樹脂や塩化ビニル樹脂等の硬質合成樹脂成形品、或
いはスチールやステンレス、アルミニウム等の金属材、
又は硬質木材等から形成されている。
【0014】上記スペーサー部材4は図3、図4に示す
ように、一定幅と長さを有する細長角棒形状の上下一対
のスペーサー片4A、4Bからなり、上側スペーサー片4Aは
その上面を水平な平坦面5aに形成していると共に下面を
一側端から他側端に向かって全幅に亘り上向きに緩傾斜
した傾斜下面6aに形成している一方、下側スペーサー片
4Bはその下面を水平な平坦面5bに形成していると共に上
面を一側端から他側端に向かって全幅に亘り上向きに緩
傾斜した傾斜上面6bに形成している。これらの上下スペ
ーサー片4A、4Bの幅は上記差込溝2の奥行幅と略等しい
か或いはやゝ幅広く形成していると共に長さは差込溝2
の前後方向の長さ、即ち、踏板3の幅方向の長さ方向よ
りも短く形成している。
【0015】上記上下スペーサー片4A、4Bの対向する傾
斜面6a、6bは互いに同一傾斜角度を有していると共にそ
の角度はスペーサー部材4の幅の大小によって異なるが
5度程度の緩やかな傾斜角度に形成されている。さら
に、これらの上下スペーサー片4A、4Bの対向した上記傾
斜上下面6a、6bには高さが0.3mm 内外の微細な鋸歯形状
の係合突条7、8を幅方向に連続的に形成している。そ
して、各係合突条7、8の断面形状は、上下スペーサー
片4A、4Bの一側端から他端に向かってそれぞれ上向に傾
斜した傾斜面7a、8aと該傾斜面7a、8aの上端から次の傾
斜面7a、8aの下端に連なった垂直な係止面7b、8bとを有
する形状に形成されている。
【0016】従って、上側スペーサー片4Aは、その傾斜
下面6aに形成している各係合突条7の傾斜面7aを下側ス
ペーサー片4Bの傾斜上面6bに形成している係合突条8の
傾斜面8aに摺接させながら一側端から他側端に向かって
の進行移動を可能にしているが、後退方向の移動は係合
突条7、8の垂直な係止面7b、8b同士の係止によって阻
止されるものである。なお、これらの係合突条7、8は
上下スペーサー片4A、4Bの全長に亘ってそれぞれ設けら
れている。
【0017】さらに、上記上側スペーサー片4Aの傾斜下
面6aにおける長さ方向の両端部に、両側端面間に亘って
一定高さの細幅の凸条部9と該凸条部9が係合可能な形
状を有する凹条部10とを形成していると共に、下側スペ
ーサー片4Bの傾斜上面6bにおける長さ方向の両端部に、
両側端面間に亘って上記上側スペーサー片4Aの傾斜下面
6aに設けた凹凸条部9、10にそれぞれ摺動可能に係合す
る凸条部9と凹条部10とを形成している。なお、上下ス
ペーサー片4A、4Bの対向する傾斜上下面6a、6bのいずれ
か一方に凸条部9のみを、他方に該凸条部9に係合可能
な凹条部10のみを設けておいてもよい。また、これらの
凹凸条部9、10の断面形状を矩形状に形成する以外に、
凹条部を蟻溝形状に形成する一方、凸条部をこの蟻溝形
状の凹条部に係合可能な断面形状に形成しておいてもよ
い。
【0018】11、12は上下スペーサー片4A、4Bの両側端
面間に亘ってそれぞれ貫設したビス止め用貫通孔で、こ
れらのスペーサー片4A、4Bの長さ方向に適宜間隔毎に複
数個、設けられている。さらに、上下スペーサー片4A、
4Bにはその内外両端面の一方から他方に向かって複数個
所に空間部13、14をそれぞれ設けているが、これらの空
間部13、14は材料の削減と軽量化を図っているものであ
って、必ずしも設ける必要はない。
【0019】このように構成した上下一対のスペーサー
片4A、4Bからなるスペーサー部材4を用いて階段の側板
1の内面に設けている上記差込溝2に踏板3の端部を固
着することによって階段を施工する態様について説明す
ると、まず、踏板3の端部を差込溝2内に挿入すると共
に差込溝2の上向き下面2bと該踏板3の端部下面との間
にスペーサー部材4を介入させた状態にする。この場
合、差込溝2内にスペーサー部材4を挿入したのち、こ
のスペーサー部材4の上側スペーサー片4Aの上面と差込
溝2の下向き上面2aとの間の隙間に踏板3の端部を挿入
してもよいが、いずれにしても、上側スペーサー片4Aを
下側スペーサー片4Bに対して適宜幅だけ内側方にずらし
て互いに食い違い状に且つ対向する凹凸条部9、10を摺
動自在に係合させた重ね合わせ状態にして下側スペーサ
ー片4Bの平坦な下面5bを差込溝2の下面2b上に載置す
る。なお、差込溝2の溝高は、踏板3の厚みとスペーサ
ー部材4の厚みとの和に略等しい寸法に形成されてい
る。
【0020】上記のように、上側スペーサー片4Aを下側
スペーサー片4Bに対して内側方にずらした状態にする
と、該上側スペーサー片4Aの一側端部が差込溝2の開口
端から内側方に突出すると共に、図5に示すように、下
側スペーサー片4Bの傾斜上面6bの低い部分に一側端から
他側端に向かって厚みが薄くなる上側スペーサー片4Aの
傾斜下面6aにおける他側端部側が重ね合わされて、スペ
ーサー部材4の上下面間の厚みが上下スペーサー片4A、
4Bの対向傾斜面6a、6bを全面的に密接させた重ね合わせ
状態の厚みよりも薄くなっており、従って、上側スペー
サー片4Aの平坦な上面5a上で受止している踏板3の端部
上面と差込溝2の下向き上面2aとの間に僅かな隙間15が
形成されることになって差込溝2に対するスペーサー部
材4及び踏板3の端部の挿入作業が容易に且つ正確に行
うことができる。
【0021】この状態にして、差込溝2の開口端から内
側方に突出している上側スペーサー片4Aの内側端面をハ
ンマー16によって叩打すると、該上側スペーサー片4Aが
その傾斜下面6aを下側スペーサー片4Bの傾斜上面6bに摺
接させながら互いに嵌合した凹凸条部9、10をガイドと
して差込溝2内に向かって幅方向に正確に進入し、その
進入に伴って上側スペーサー片4Aの傾斜下面が進入方向
に上向きに傾斜している下側スペーサー片4Bの傾斜上面
6bによって徐々に上方に持ち上げられて上側スペーサー
片4Aの平坦な上面5a上に支持されている踏板3の端部上
面を差込溝2の下向き上面2aに圧着させ、踏板3の端部
が差込溝2内にスペーサー部材4を介して強固に固定さ
れる。
【0022】このように、差込溝2の平坦な溝下面上に
配置している下側スペーサー片4Bの傾斜上面6bと踏板3
の端部の平坦な下面との間に打ち込む上側スペーサー片
4Aの楔作用によって踏板3の端部の平坦な上面を差込溝
2の平坦な下向き上面に圧着させるものであるが、この
際、上下スペーサー片4A、4Bが互いに摺接した傾斜面6
a、6bに形成している連続鋸歯状の係合突条7、8の傾
斜面7a、8aによって上側スペーサー片4Aの打ち込み方向
の進入を許容し、係合突条7、8の垂直な係止面7b、8b
の係合によって上側スペーサー片4Aが後退方向に移動す
るのを確実に阻止しながら踏板3の端部が強固に固定さ
れるまで上側スペーサー片4Aを差込溝2に打ち込むもの
である。
【0023】踏板3の端部が差込溝2にスペーサー部材
4を介して固定されたのち、図6に示すように、上下ス
ペーサー片4A、4Bに設けているビス止め用貫通孔11、12
に内側方からビス17を挿入して側板1に打ち込むことに
より、上下スペーサー4A、4Bを差込溝2内に固着し、踏
板3を長期間に亘って安定した固定状態に維持するもの
である。なお、上段側の踏板3の先端部下面と下段側の
踏板3の基端部上面間に張設するけ込み板18の施工は、
通常通り、側板1の内面に予め削成しておいた垂直なけ
込み板嵌合用溝19にけ込み板18の端部を嵌合させること
によって行う。
【0024】側板3の内面に設けている差込溝2に対す
る踏板3の施工は、特に、廻り階段部においては複雑と
なるが、上記スペーサー部材4をこの廻り階段の施工時
に採用すれば能率のよい踏板の取付作業が可能となるも
のである。図7はその廻り階段の施工途中状態を示す要
部の斜視図であって、互いに一定の角度でもって連設し
ている第1の側板1Aと第2の側板1Bとの連設部には同一
水平面上で互いに連通した差込溝2A、2Bがそれぞれ設け
られてあり、これらの差込溝2A、2Bに上記第1、第2側
板1A、1Bとの連設角度と同一角度に形成している端部の
前半部と後半部とをそれぞれスペーサー部材4、4を介
して差し込んで、スペーサー4の上側スペーサー片4Aを
打ち込むことにより、踏板3を差込溝2A、2Bに強固に固
定しているものである。その他の施工態様は上記実施例
と同様であるのでその説明を省略する。
【0025】なお、側板1に設けている差込溝2に踏板
3の端部を固定する際には、図1、図7では差込溝2の
前後2個所にスペーサー部材4、4を配してこれらのス
ペーサー部材4、4を介して踏板3を差込溝2に固定し
ているが、1個の長いスペーサー部材を用いて固定して
もよく、或いは、複数個のスペーサー部材を用いて固定
しいてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の階段の踏板施工用
スペーサー部材によれば、上下一対の細長棒形状のスペ
ーサー片からなり、上側のスペーサー片はその上面を平
坦面に形成していると共に下面を一側端から他側端に向
かって上向きに傾斜した傾斜下面に形成している一方、
下側のスペーサー片はその下面を平坦面に形成している
と共に上面を一側端から他側端に向かって上記上側スペ
ーサー片の傾斜面と同一角度でもって上向きに傾斜した
傾斜上面に形成してなるものであるから、踏板の施工時
に、下側スペーサー片の傾斜上面に対して上側スペーサ
ー片の傾斜下面を下傾方向にずらした状態で重ね合わせ
ることにより、上下スペーサー片を完全に重ね合わせた
状態の厚みよりも薄くしておくことができ、従って、こ
のスペーサー部材と共に踏板の端部を差込溝内に挿入す
る際に、該踏板の端部上面と差込溝の下向き上面との間
に隙間を生じさせることができて、スペーサー部材上に
踏板の端部を支持させた状態となるように差込溝に無理
なく且つ踏板の端部が損傷を受けることなく簡単且つ正
確に挿入することができると共に上側スペーサー片を差
込溝の開口端から内側方に突出せた状態にすることがで
きる。
【0027】この状態にして上側スペーサー片の突出端
面をハンマー等により叩打すれば、下側スペーサー片の
上面が上側スペーサー片の打ち込み方向に上向きに傾斜
しているので、上側スペーサー片はその傾斜下面を下側
スペーサー片の傾斜上面に摺接させながら差込溝内に進
入するに従って上方に移動し、この上側スペーサー片の
平坦な上面で支持して踏板の端部を上方に持ち上げて差
込溝の上面に強固に圧着させることができるものであ
る。この際、側板に設けている差込溝の溝高や踏板の厚
みにバラツキが生じていても、上側スペーサー片の打ち
込み深さの大小、即ち、下側スペーサー片に対する上側
スペーサー片の進行方向のずれに応じて該上側スペーサ
ーの平坦な上面の高さ、即ち、スペーサー部材の全体の
厚みを大小に変化させることができるので、そのバラツ
キを確実に吸収しながら踏板を側板に作業性よく且つ強
固に固定させることができる。
【0028】さらに、上下スペーサー片の対向する傾斜
上下面に両側端面間に亘って互いに嵌合可能な凹条部と
凸条部を設けているので、上側スペーサー片を打ち込む
際に該上側スペーサー片が下側スペーサー片の長さ方向
に対して交差する方向に妄動するのを確実に阻止しなが
ら、上側スペーサー片を下側スペーサー片に対して平行
移動させて精度よく且つ円滑に打ち込むことができ、踏
板の施工作業が能率よく行えると共に、差込溝の平坦な
下面と下側スペーサー片の平坦な下面同士や上下スペー
サー片の互いに接した傾斜面、及び上側スペーサー片の
平坦な上面と踏板端部の平坦な下面とにそれぞれ全面的
に亘って均等な圧力が作用して安定した踏板の施工が可
能となり、長期間に亘って強固に固定しておくことがで
きるものである。
【0029】また、請求項2に係る発明によれば、上記
上下スペーサー片の対向する傾斜上下面に、上側のスペ
ーサー片に対する下側のスペーサー片の一側端から他側
端への進入を許容し且つ後退を阻止する互いに係合可能
な連続鋸歯状の係合突条を夫々形成しているので、下側
スペーサー片の傾斜上面上を上側スペーサー片の傾斜下
面が後退することなく打ち込み方向にのみ正確に進行さ
せることができると共に差込溝内への踏板端部の固定後
には、階段の昇降時における衝撃等によっても差込溝内
からの上側スペーサー片の抜け出し方向の妄動を確実に
阻止することができ、従って、踏板と差込溝との間に隙
間が生じるのをなくして踏み鳴りなどが生じない強固な
階段を施工することができる。
【0030】さらに、上下スペーサー片の両側端面間に
ビス止め用貫通孔を設けているので、このビス止め用貫
通孔を通じて側板にビスを打ち込むことにより、上下ス
ペーサー片を側板に容易に固着することができ、踏板の
固定を長期間に亘って一層強固の状態に維持し得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】側板に踏板を取付けてなる階段の一部縦断側面
図、
【図2】その一部の拡大斜視図、
【図3】スペーサー部材の斜視図、
【図4】その縦断面図、
【図5】踏板の施工状態を示す縦断正面図、
【図6】施工後の縦断正面図、
【図7】廻り階段の一部の簡略斜視図。
【符号の説明】
1 側板 2 差込溝 3 踏板 4 スペーサー部材 4A 上側スペーサー片 4B 下側スペーサー片 5a、5b 平坦面 6a、6b 傾斜面 7、8 係合突条 9、10 凹凸条部 11、12 ビス止め用貫通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階段の側板内側面に削成した踏板差込溝
    の上向き下面とこの差込溝に差込んだ踏板の端部下面と
    の間に介在させるスペーサー部材であって、上下一対の
    細長棒形状のスペーサー片からなり、上側のスペーサー
    片はその上面を平坦面に形成していると共に下面を一側
    端から他側端に向かって上向きに傾斜した傾斜下面に形
    成している一方、下側のスペーサー片はその下面を平坦
    面に形成していると共に上面を一側端から他側端に向か
    って上記上側スペーサー片の傾斜面と同一角度でもって
    上向きに傾斜した傾斜上面に形成してあり、さらに、こ
    れらの上下スペーサー片の対向する傾斜上下面に両側端
    面間に亘って互いに嵌合可能な凹条部と凸条部を設けて
    いることを特徴とする階段の踏板施工用スペーサ部材。
  2. 【請求項2】 上記上下スペーサー片の対向する傾斜上
    下面に、上側のスペーサー片に対する下側のスペーサー
    片の一側端から他側端への進入を許容し且つ後退を阻止
    する互いに係合可能な連続鋸歯状の係合突条を夫々形成
    してあり、さらに、上下スペーサー片の両側端面間に複
    数個のビス止め用貫通孔を設けていることを特徴とする
    請求項1に記載の階段の踏板施工用スペーサ部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009030439A (ja) * 2008-11-13 2009-02-12 Bunka Shutter Co Ltd 構造物の設置角度調整用スペーサ
JP2021038557A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 株式会社デイエムウッドラボ 木造階段の施工方法

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