JPH1122297A - 自動ドア制御装置 - Google Patents
自動ドア制御装置Info
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- JPH1122297A JPH1122297A JP9176115A JP17611597A JPH1122297A JP H1122297 A JPH1122297 A JP H1122297A JP 9176115 A JP9176115 A JP 9176115A JP 17611597 A JP17611597 A JP 17611597A JP H1122297 A JPH1122297 A JP H1122297A
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Abstract
装置において、開閉制御の動作中において停電などによ
って電源遮断が生じた場合、扉を慣性力のまま戸端部に
衝突させることなく停止させる。 【解決手段】昇圧コンデンサを有した電源回路を備え、
電動機を回転制御するための電動機制御回路と、電動機
の逆起電力を、昇圧コンデンサに充電させて昇圧するた
めの昇圧制御回路と、電源回路の電圧低下を検知し、判
別する電源電圧検出手段と、全体制御回路とを備え、全
体制御回路は、電源電圧検出手段が電源遮断を検知しな
い通電時には、扉の開閉制御に必要な速度指令信号を電
動機制御回路に送出する一方、電源電圧検出手段が電源
遮断を検知したときには、昇圧制御回路を作動させ、電
動機の逆起電力で昇圧コンデンサを充電させながら、電
源回路に回生して制動を行う構成としている。
Description
の改良に関し、特に扉を開閉制御している途中におい
て、停電などで電源が遮断された場合にも対応できる自
動ドア制御装置に関する。
動機を用いて開閉させる自動ドア制御装置が広く使用さ
れている。この種の自動ドア制御装置は、図12に示す
構成となっている。すなわち、左右の支柱111,11
1間にレール107を橋渡し、そのレール107には扉
100が滑車110で支持されて移動可能になってお
り、この扉100はベルト106に連結されている。
ーリ105,105に掛け渡しされており、その一方に
は電動機101の回転軸がチェーン112で連結されて
いる。電動機101は、制御ユニット102によって
正、逆転可能に回転駆動され、制御ユニット102に
は、人の通行を検出する人体検知器103が接続されて
いる。扉100の開閉時の終端位置は、ストッパ10
8,109によって規制され、扉100がこの位置に来
ると、戸端部に衝突せずに停止するようになっている。
制御ユニット102の基本構成を示したブロック図であ
る。制御ユニット102は、レール107に対する扉1
00の現在位置と、扉100の移動速度を検知しなが
ら、速度制御回路5で電力変換回路1をPWM制御する
ことによって、電動機Mを正、逆転可能に回転制御する
構成となっており、電動機Mの回転力は減速機9を通じ
て扉100のスライド動作に変換されている。電動機M
の回転軸にはロータリエンコーダなどから構成される位
置検出器6を取り付け、この位置検出器6には速度検出
回路7と、開閉位置検出回路8を設けて、それぞれ回転
周波数、パルス数を計測することによって扉の移動速度
と、レールに対する扉の現在位置を検出している。全体
制御回路4は、電源回路10からの電源を受けて作動
し、制御の中枢をなすCPU、減速位置Xbなどの制御
に必要なデータを一時的に記憶させたRAM、制御プロ
グラムなどを固定的に保存したROMなどを備えてお
り、人体検知器Sから人体検知信号を受けたときに、速
度制御回路5に移動速度指令V*を送出し、速度制御回
路5では、速度検出回路7によって検出された移動速度
Vが移動速度指令V*に等しくなるように電動機Mを電
力変換回路1を通じて正、逆転可能に回転制御させる。
扉に人が接近したことを人体検知器Sが検知すると、全
体制御回路4は速度制御回路5に開または閉指令信号を
送出するので、速度制御回路5は、この開または閉指令
信号と、速度検出回路7から送出されて来る扉の移動速
度とに基づいて、電力変換回路1のスイッチング素子を
オン、オフさせて電動機Mを正、逆転方向に速度制御す
る。図14には、この場合における電動機の速度制御の
基本動作をタイムチャートで示している。扉100の開
閉制御が開始されると、開閉速度制御区間Tvの間は、
全体制御回路4から速度制御回路5には速度指令信号が
送出されるので、扉の速度は、ゼロから特定速度まで立
ち上がり、その後は特定速度で移動する。そして、位置
検出器6が減速位置Xbを検知した後は、全体制御回路
4は速度指令信号を減少させ、扉の速度は急速に低下さ
せる(制動制御区間Tb)。そして、徐行位置Xcに達
すると、今度は全体制御回路4は再び速度指令信号を増
加させるので、扉100は徐行速度制御区間Tv’の間
徐行し、最後には戸端部に当接して停止される。図15
のステップ200〜209に、制御ユニット102に於
ける以上の基本動作をフローチャートで示す。
ような基本構成をなす従来の自動ドア制御装置において
は、扉の開閉動作中に、電源供給が停止すると、全体制
御回路もリセット状態になり、電動機への印加電圧も遮
断される。そのため、扉は慣性力で移動し、制御できな
い状態となって、摩擦等の機械的損失で徐々に減速して
停止する。
への電源供給が停止した場合、扉の慣性力が大きいため
に、扉が減速するまでに時間がかかり、戸端部に高速で
衝突しまう。また、減速機、滑車での機械的損失が小さ
い場合には、同様に扉が減速するまでに時間がかかり、
戸端部に高速で衝突するという問題点もあり、この点に
ついては何等具体的な解決策はなされていない。
されたもので、その目的とするところは、開閉動作中に
全体制御回路への電源供給が停止した場合も、全体制御
回路によって電動機の制御可能な時間を出来る限り長く
して、扉が慣性力で動作して戸端部に衝突したり、制御
の不能な時間を短くすることができる自動ドア制御装置
を提供することにある。
提案される請求項1の本発明は、レールに対する扉の現
在位置と、扉の移動速度を検知しながら、電動機を制御
して、扉を開閉させる自動ドア制御装置において、昇圧
コンデンサを有した電源回路を備え、電動機を回転制御
するための電動機制御回路と、上記昇圧コンデンサを電
動機の逆起電力で充電させて昇圧させるための昇圧制御
回路と、上記電源回路の電圧低下を検知し、電源遮断を
判別する電源電圧検出手段と、全体制御回路とを備えて
なり、この全体制御回路は、上記電源電圧検出手段が電
源遮断を検知しない通電時には、扉の開閉制御に必要な
速度指令信号を上記電動機制御回路に送出する一方、上
記電源電圧検出手段が電源遮断を検知したときには、上
記昇圧制御回路を作動させ、上記昇圧コンデンサを電動
機の逆起電力で充電しながら、電動機を制動させる構成
としている。
ア制御装置は、レールに対する扉の現在位置と、扉の移
動速度を検知しながら、電動機を制御して、扉を開閉さ
せる自動ドア制御装置において、昇圧コンデンサを有し
た電源回路を備え、電動機を速度制御する電動機制御回
路と、電動機の逆起電力を、上記昇圧コンデンサを電動
機の逆電力で充電させて昇圧させるための昇圧制御回路
と、電源回路の電圧低下と、上昇を検知し、電源遮断と
電源復帰を判別する電源電圧検出手段と、全体制御回路
とを備えて構成されている。
電源遮断を検知しない通常の通電時には、上記速度制御
回路に、扉の開閉制御に必要な速度指令信号を送出する
が、電源電圧検出手段が電源遮断を検知したときには、
電源電圧検出手段による電源復帰を判別しながら、電動
機制御回路に制動指令信号を送出して電動機を急速制動
する動作と、昇圧制御回路を作動させて電動機の逆起電
力を昇圧コンデンサに充電する昇圧制動する動作とを繰
り返す。そして、急速制動制御の動作中に、電源電圧検
出手段が電源復帰を判別したときには、制動指令信号を
解除させ、速度制御回路に、扉の開閉制御に応じた速度
指令信号を送出させ、通常の開閉制御に復帰させる構成
となっている。
ールに対する扉の現在位置と、扉の移動速度を検知しな
がら、電動機を制御して、扉を開閉させる自動ドア制御
装置において、昇圧コンデンサを有した電源回路を備
え、電動機を速度制御する電動機制御回路と、上記昇圧
コンデンサに電動機の逆起電力を充電させて昇圧させる
ための昇圧制御回路と、電源回路の電圧低下と上昇を検
知し、電源遮断と電源復帰を判別する電源電圧検出手段
と、電源が遮断されたときに、電動機の逆起電力を昇圧
し、電源回路に回生させて扉を制動させた場合には、扉
が戸端部に衝突してしまう第1のエリア、扉が戸端部に
衝突せずに停止できる第2のエリアのそれぞれを規定す
る制動基準位置を予め記憶させたメモリ部と、全体制御
回路とを備えてなり、この全体制御回路は、上記電源電
圧検出手段が電源遮断を検知しない通常の通電時には、
上記電動機制御回路に、扉の現在位置に応じた速度指令
信号を送出する一方、上記電源電圧検出手段が電源遮断
を検知したときには、扉の現在位置に基づき上記メモリ
を参照して、上記第1、第2のエリアを判別し、扉の現
在位置が第1のエリア内である場合には、上記電動機制
御回路に、制動指令信号を送出して、扉を瞬時に制動す
る急速制動を行う一方、扉の現在位置が第2のエリア内
である場合には、上記昇圧制御回路を作動して、電動機
の逆起電力を昇圧させ、上記電動機制御回路に回生させ
る昇圧制動を行う構成としている。
は、請求項3において、メモリ部には、上記第1、第2
の基準位置エリアに加えて、扉の現在位置で扉を瞬時に
制動させた場合には、扉を戸端部から十分余裕のある位
置で停止させることのできる第3のエリアを規定する基
準位置エリアを更に記憶させている。このような構成の
本発明では、全体制御回路は、記電源電圧検出手段が電
源遮断を検知しない通常の通電時には、上記電動機制御
回路に、扉の現在位置に応じた速度指令信号を送出する
一方、上記電源電圧検出手段が電源遮断を検知したとき
には、扉の現在位置に基づき上記メモリを参照して、上
記第1、第2、第3のエリアを判別する。そして、扉の
現在位置が第1のエリア内である場合には、上記電動機
制御回路に、制動指令信号を送出して、扉を瞬時に制動
する急速制動を行い、扉の現在位置が第2のエリア内で
ある場合には、上記昇圧制御回路を作動して、電動機の
逆起電力を昇圧させ、上記電動機制御回路に回生させる
昇圧制動を行い、扉の現在位置が第3のエリア内である
場合には、上記電動機制御回路に、制動指令信号を送出
して扉を瞬時に制動する急速制動と、上記昇圧制御回路
を作動し、電源回路の昇圧コンデンサを電動機の逆起電
力で充電し昇圧させて、電源回路に回生させる昇圧制動
とを繰り返して行い、その制動制御中において、上記電
源電圧検出手段が復電を検出したときには、上記電動機
制御回路に、扉の現在位置に応じた速度指令信号を送出
して、通常の開閉制御に復帰させる構成としている。
求項3,4のいずれかにおいて、全体制御回路は、最初
の電源投入時には、電動機制御回路に試験運転指令信号
を送出し扉を試験運転させることによって、メモリ部に
記憶される第1、第2、第3のエリアを規定する基準情
報を、自動的に記憶保持させる構成と成っている。請求
項6〜8は、昇圧制御回路の構成に特徴を有したもの
で、いずれも電動機の回転制御に使用される電力変換回
路をそのまま使用し、電動機によって発生する逆起電力
で電源回路に設けた昇圧コンデンサを充電させて、昇圧
動作を行うものである。
は、請求項1〜8で言及した自動ドア制御装置におい
て、扉の近くに人体が接近して来たときに、扉の開閉制
御を自動的に行うものであり、請求項10は、電源が遮
断された状態で、扉が昇圧動作を行っている最中におい
て、人を検知すれば、扉を急速制動して、扉が人に衝突
しないようにしたもので、扉の開閉時における動作の安
全性を確保したものである。
機能、動作について説明する。 [請求項1の自動ドア制御装置の基本動作]電源回路の
電源電圧が所定レベルを保持している通常時は、全体制
御回路は電動機制御回路に速度指令信号を送出して、扉
を開閉制御する(通常の電動機の回転制御)。
ルまで低下し、電源電圧検出手段が電源遮断と判断する
と、全体制御回路は昇圧制御回路を作動し、電源回路の
昇圧コンデンサを電動機の逆起電力で充電する動作を開
始する。その結果、電動機の逆起電力は、昇圧されて電
源回路に回生されることになるので、電源供給は維持さ
れるが、このとき電動機は発電機として機能し制動を受
ける。そのため、電動機の速度も次第に低下し、それに
伴って電動機制御回路に回生される逆起電力も次第に低
下するので、最後に扉は慣性力で移動した後、停止する
ことになる。
中で停電などの理由によって電源が遮断されても、電動
機は適度の制動を受けるので、扉が慣性力によってその
まま戸端部に衝突してしまうようなことはない。 [請求項2の自動ドア制御装置の基本動作]電源回路の
電源電圧が所定レベルを保持している通常時は、全体制
御回路は電動機制御回路に速度指令信号を送出するの
で、扉を開閉制御する(通常の電動機の回転制御)。
ルまで低下し、電源電圧検出手段が電源遮断と判断する
と、全体制御回路は電源電圧検出手段による電源復帰を
判別しながら、電動機制御回路に制動指令信号を送出し
て電動機を瞬時に制動する急速制動動作と、上記昇圧制
御回路を作動させ、上記昇圧コンデンサを電動機の逆起
電力で充電し昇圧させる昇圧制動動作とを適宜、繰り返
す。そして、急速制動制御の動作中に、電源電圧検出手
段が電源復帰を判別したときには、速度制御回路への制
動指令信号を解除させ、再び扉の開閉制御に応じた速度
指令信号を送出して、通常の速度制御に復帰させる。 [請求項3,4の自動ドア制御装置の基本動作]電源回
路の電源電圧が所定レベルを保持している通常時は、全
体制御回路は電動機制御回路に速度指令信号を送出する
ので、扉は開閉制御される。
ルまで低下し、電源電圧検出手段が電源遮断と判断する
と、全体制御回路は、メモリ部を参照して、制動基準位
置と扉の現在位置とを比較し、扉の現在位置が第1、第
2、第3のエリアのいずれの範囲内に含まれるかどうか
を判別する。そして、この判別の結果、全体制御回路
は、扉の現在位置が第1のエリア内であると判断した場
合には、電動機制御回路に、制動指令信号を送出して、
扉を瞬時に制動する急速制動を行う一方、扉の現在位置
が第2のエリア内であると判断した場合には、昇圧制御
回路を作動して、昇圧コンデンサを電動機の逆起電力で
充電し昇圧させながら、電動機を制動させ、また扉の現
在位置が第3のエリア内であると判断した場合には、電
源電圧検出手段による電源復帰を判別しながら、電動機
制御回路に制動指令信号を送出して電動機を瞬時に制動
する急速制動動作と、昇圧制御回路を作動させ、昇圧コ
ンデンサを電動機の逆起電力で充電しながら制動させる
昇圧制動動作とを適宜行う。そして、急速制動制御の動
作中に、電源電圧検出手段が電源復帰を判別したときに
は、速度制御回路への制動指令信号を解除させ、再び扉
の開閉制御に応じた速度指令信号を送出して、通常の速
度制御に復帰させる。
装置についての実施の形態を説明する。図1は、自動ド
ア制御装置の制御ユニットAの構成を示すブロック図で
ある。1は、速度制御回路5、全体制御回路4の各々か
らの速度制御電圧指令信号Ev、制動電圧指令信号Eb
を受けて電動機Mを正逆転回転制御するとともに昇圧制
御回路3からのキャリアfe、昇圧電圧指令信号Eeを
受けて電動機Mの逆起電力で電源回路10の昇圧コンデ
ンサCを充電して昇圧動作をなす電力変換回路、2は全
体制御回路4からの切替信号S’によって、速度制御電
圧指令Ev、制動電圧指令信号Eb、昇圧電圧指令信号
Eeを電力変換回路1に選択的に出力させる切替回路、
4は後述する第1、第2、第3のエリアを規定する基準
位置情報X1,X2,X3を記憶させたメモリ部41を
有した全体制御回路、9は電源回路10の電圧の低下、
上昇を検知し、電源の遮断、復帰を判別する電源電圧検
出回路、Sは人体検知器であり、扉に人が接近した場合
に扉を自動的に開閉制御させる場合に使用する。なお、
この例では、電動機制御回路は、電力変換回路1、電源
回路10、速度制御回路5、切替回路2を含んで構成さ
れている。
ール上を移動可能な滑車に伝達され、扉が開閉される
が、扉が全開あるいは全閉状態となる位置には、扉が戸
端部に衝突しないようにストッパを設けている。全体制
御回路4は、電源回路10からの電源を受けて作動し、
人の通行を検出する人体検知器Sからの人体検知信号を
受けると、電動機Mの回転位置を検出する位置検出器6
の信号を基に、電動機の起動、停止、回転方向、回転速
度及びトルクを制御する。
に対応したパルスを出力するインクリメンタルエンコー
ダで構成され、速度検出回路7はタイマ及び乗除算回路
等で構成されている。扉の移動速度Vは、位置検出器6
の出力パルスの周波数を計測してに換算され、全体制御
回路4に送出される。開閉位置検出回路8はカウンタ等
で構成され、位置検出器6の出力パルスの変化した回数
を積算し、例えば減速位置Xbや徐行位置Xc、後述す
る第1、第2、第3エリアを規定する基準位置情報X1
〜X3、全閉鎖状態等の基準開閉位置からの扉の移動距
離、開閉位置などを検出して全体制御回路4に送出され
る。
ており、商用電源等の電源から駆動用電源Em及び全体
制御回路4用の制御電源Ecを出力する。電源電圧検出
回路9は、駆動用電源Emの電圧を降圧して電圧検出信
号Edに変換して全体制御回路4と昇圧制御回路3へ出
力する。全体制御回路4は、CPU、ROM、RAM等
で構成される演算機能を有するもので、人体検知器Sの
人の扉への接近を検出した信号、扉の移動速度V、開閉
位置X及び検出電圧Edを入力として、移動速度指令V
*を速度制御回路5へ、昇圧指令Vaを昇圧制御回路3
へ出力し、制御電圧指令Ebと切替信号S’を切替回路
2へ出力する。
に、昇圧制動中や急速制動中に定期的に動作を停止し、
その時の駆動用電源Emから電源の復帰を検知する。速
度制御回路5は全体制御回路4からの移動速度指令V*
と、速度検出回路7で検出した移動速度Vが等しくなる
ように切替回路2へ速度制御用電圧指令Evを出力す
る。
昇圧指令Vaを受けて動作し、駆動用電源Emが所定値
を越えないように昇圧指令電圧Ee、キャリア周波数f
eを出力する。切替回路2は全体制御回路4からの切替
信号S’を受けると、電力変換回路1へは昇圧指令E
e、制動指令Eb、速度指令Evの何れか一方に切替え
て速度電圧指令E*として出力する。
dulation)方式により、全体制御回路4からの速度電圧
指令E*に基づき、駆動用電圧Emの電動機へ印加する
割合を制御し、電動機Mへ印加する電圧を制御する。図
2は電力変換回路のブロック図、第3図(a)〜(c)
は、その基本動作をタイムチャートをもって示す。
制御電源回路10aを有しており、商用電源を整流、平
滑して駆動用電圧Emを生成し、電力変換回路1に出力
するとともに、制御電源回路10aでは駆動用電源Em
を降圧して制御用電源Ecを生成する。制御ブロック1
1は、電力変換回路1のスイッチング素子をオン、オフ
制御する。
列に接続されたスイッチング素子Qu1とQu2、Qv
1とQv2、Qw1とQw2が駆動用電源Emに並列に
接続され、これらのスイッチング素子は電動機Mのコイ
ルに接続されており、各スイッチング素子Qu1とQu
2、Qv1とQv2、Qw1には、並列にダイオードD
が接続されている。
V相間に電圧が印加されている場合を例にとって、昇圧
動作を以下説明する。電圧指令E*は各相の電圧指令E
u*、Ev*、Ew*に変換され、制御ブロック11で
は、図3(a)に示すように、振幅方向にオフセットし
た2つの基準となる三角波のキャリアf1,f2と比較
して、その大小関係から、図3の(b),(c)に示し
たようにスイッチング素子Qu1とQu2、Qv1とQ
v2、Qw1とQw2をオン、オフ制御する。なお、
(c)においてtは、すべてのスイッチング素子をオフ
にするデッドタイムである。また、三角波キャリアf
1,f2は、スイッチング素子のスイッチング周波数を
決定する。
って電動機が回転し、U−V間に発生する逆起電圧Ee
mfで電源回路10の昇圧コンデンサCを充電させて昇
圧させる場合のスイッチング状態A〜Eにおける電流経
路を示している。ここに、スイッチング状態Eは、スイ
ッチング素子のスイッチング応答時間から決まるアーム
短絡防止期間で、直列接続されたスイッチング素子が共
にオフしている時間であり、図3(c)のtに相当す
る。
したまま図4を変形して示したものであり、Viは電動
機のコイルに発生する逆起電力、Rは電源回路に接続さ
れた制御回路部を負荷として示すものである。一石式の
昇圧回路の構成となり、スイッチング状態B、Dで昇圧
動作はオンし、その他の状態でオフした状態となってい
る。
(1)式で決まる。 M=(Ton+Toff)/Toff ・・・(1) Ton:オン時間 Toff:オフ時間 したがって、昇圧回路のスイッチング素子がオンしてい
る割合が大きいほど昇圧率Mは大きくなり、駆動用電源
として回生される昇圧電圧も大きくなる。すなわち、電
圧指令Eu*、Ev*を零電圧指令に近づけれは、スイッ
チング状態B、Dの期間が長くなって、昇圧率Mが大き
くなる。また、キャリア周波数f1,f2が遅くなれ
ば、スイッチング状態AからDまでの同じ割合で長くな
るが、アーム短絡防止期間(デッドタイム)は一定なの
でスイッチング状態B、Dの期間割合も長くなり、昇圧
率Mは大きくなる。
より小さければ電圧指令を零電圧に近づけ、電圧指令が
零電圧であっても駆動用電源Emが所定より小さければ
キャリア周波数f1,f2を小さくするよう電力変換回
路1へ指令を与える。制動力を得る場合には、電圧指令
Eu*、Ev*を入れ替えれば、昇圧率が小さくなるが、
U−V間の逆起電力Eemfが急激に消費されて大きな
制動力が発生する。
遮断時における基本動作を説明する。図6のステップ3
00〜309は、制御装置が電源遮断を受けた場合の基
本動作をフローチャートをもって示しており、停電など
によって、電源電圧検出回路9が電源遮断を判別したと
きには、全体制御回路4は、開閉位置検出回路8から扉
のレールに対する現在位置を読み取り、メモリ部41を
参照し、そこに記憶された基準位置情報から扉が第1〜
第3エリアのいずれに存在するかどうかを判別する。
ら昇圧制動させた場合に、扉が戸端部に衝突してしまう
エリア、第2のエリアはその位置から扉を昇圧制動させ
て停止させた場合にも、扉が戸端部に衝突せずに停止で
きるエリア、第3のエリアは、その位置から扉を瞬時に
制動させた場合には、戸端部からは十分に余裕のある位
置で停止できるために、再度昇圧制動させることも可能
なエリアを、それぞれ規定している。
のような制御を行う。すなわち、電源遮断時における扉
の現在位置が第1のエリア内であると判断した場合に
は、切替回路2に切替信号S’を送出し、電力変換回路
1には制動電圧指令Ebを出力して、扉を瞬時に制動さ
せる(急速制動)。この場合の基本動作を図7にタイム
チャートをもって示す。
を検知し、電源遮断と判断すると、全体制御回路4は、
電力変換回路1への電圧指令が制動電圧指令Ebとなる
ように切替信号S’を出力する。この結果、開閉速度は
急速に減速し、駆動電源Emも急速に減少する。駆動電
源Emが低下して全体制御回路をリセット状態にする
と、扉は慣性力に従い機械的損失のみで緩やかに移動
し、最後に停止する。なお、tdは制御の遅れ時間を示
す。
第2のエリア内であると判断した場合には、切替回路2
に切替信号S’を送出し、電力変換回路1には昇圧制御
回路3から出力される昇圧電圧指令Eeを出力して、扉
を昇圧制動させる。この場合、電力変換回路1のスイッ
チング素子がスイッチングされ、電動機Mのコイルから
電源回路10の昇圧コンデンサCには発生した逆起電力
が充電される。この充電は図3に示したように、U,
V,W相に設けたスイチング素子Qu1,Qu2、Qv
1,Qv2、Qw1,Qw2を選択的にオン、オフさせ
て行われるが、このとき電動機Mは、電源回路10を含
む全体制御回路4を負荷とする発電機として動作するた
め、電動機Mは制動を受け、逆起電力が低下するにつれ
て電源回路10の電源も低下し、最後には慣性力によっ
て移動した後に停止する。
ートをもって示す。電源電圧検出回路9は駆動電圧Em
の低下を検知し、電源遮断と判断すると、全体制御回路
4は、電力変換回路1への電圧指令が昇圧電圧指令Eu
となるように切替信号S’を出力する。この結果、開閉
速度は緩やかに減速するが、電動機Mの逆起電力で電源
回路10の昇圧コンデンサCを充電するので、昇圧され
て駆動電源に回生される。そのため駆動電源Emは一時
的に上昇するが、電動機Mの回転速度が低下するにつ
れ、低下する。そして全体制御回路がリセット状態にな
ると、扉は慣性力に従い機械的損失のみで緩やかに移動
し、最後に停止する。
第3のエリア内であると判断した場合には、切替回路2
に切替信号S’を送出することによって、制動電圧指令
Ebを電力変換回路1に出力させて扉を瞬時に制動させ
る急速制動と、昇圧制御回路3から出力される昇圧電圧
指令Eeを電力変換回路1に出力して電源回路10の昇
圧コンデンサCを昇圧させながら、扉を制動させる昇圧
制動とを繰り返し行い(混合制御)、その急速制動ある
いは昇圧制動の制御動作中において、電源電圧検出手段
9が電源復帰を判別したときには、切替回路2に切替信
号S’を送出して、再び速度制御回路5から出力される
速度制御電圧指令Evを電力変換回路1に出力する。そ
して、電源遮断後は、このような方法で、急速制動をさ
せながら、電源電圧検出回路9を監視し、全体制御回路
4がリセット状態になる直前に達すれば、昇圧制動動作
に切替える動作を繰り返し、電源回路10を昇圧させな
がら、その間に電源電圧検出回路9の状態を監視する。
そして、このような方法で電源電圧の電圧上昇を監視
し、制動動作時に電圧レベルが上昇すれば、電源は復帰
したものと判断して、切替回路2に切替信号S’を送出
して、通常の速度制御に復帰させる。
を繰り返し行う場合の例をタイムチャートをもって示し
ている。電源電圧検出回路9は駆動電圧Emの低下を検
知し、電源遮断と判断すると、全体制御回路4は、電力
変換回路1への電圧指令が制動電圧指令Ebとなるよう
に切替信号S’を出力する。この結果、開閉速度は急速
に減速し、駆動電源Emも急速に減少するが、この時点
で扉の位置が戸端部に対して所定の距離以上であるなら
ば、電力変換回路1への電圧指令が昇圧電圧指令Euと
なるように切替信号S’を出力する。すると、開閉速度
は緩やかに減速するが、電動機Mの逆起電力で電源回路
10の昇圧コンデンサCを充電するので、昇圧されて駆
動電源に回生される。そのため駆動電源Emは一時は上
昇するが、電動機Mの回転速度が低下するにつれ、低下
する。このような制御を繰り返し行って行く途中で、駆
動電源Emも低下し、全体制御回路はリセット状態にな
ると、扉は慣性力に従い機械的損失のみで緩やかに移動
し、最後に停止する。この場合における制御パターンは
種々の態様ものが考えられるが、図9は扉の開閉動作中
に電源遮断が生じたため、一度急速制動を行った後に、
昇圧制動を行って、電源電圧を一時的に回生させてか
ら、再び急速制動させて、停止させた場合の制御例を示
しており、図10は扉の開閉動作中に電源遮断が生じた
ため、最初は昇圧制動を行ってから、急速制動に切替
え、その急速制動中に、電源電圧が上昇したため、復電
と判断して、通常の開閉速度制御に切替えた例を示して
いる。
的早い時期に復帰するような場合には、全体制御回路が
リセット状態になってしまうのを時間延ばしすることも
でき、救済することができるので利便である。また、図
11は、制御ユニットAに人体検知器Sを接続して使用
する場合の基本動作を示している。
検知信号を受けない場合には、扉の開閉動作中に電源遮
断を生じれば、電源遮断時における扉の位置が第1、第
2、第3のエリアのいずれに存在するかを判別して、前
述したような急速制動、昇圧制御、その他をなすが、こ
の例では、全体制御回路4が昇圧制動動作中に人体検知
信号を受けたときには、直ちに急速制動を実行して扉を
停止させ、これによって人が扉に衝突するような事態を
未然に防止し、安全化を図っている。
のような効果がある。請求項1〜4のいずれにおいて
も、扉の開閉制御中に電源が遮断されても、制御回路に
よって制御されるので、扉が、そのときの慣性力によっ
て、そのまま戸端部に衝突し、衝撃を与えるなどの問題
が解消される。
制御動作が不能になる時間を短くでき、また制御回路が
リセットされるに至るまでの時間を長くとることができ
る。したがって、電源の瞬時遮断などによって制御回路
がリセットされることが少なくなり、制御回路がリセッ
トされた場合の不具合をなくすことが出来る。更に、扉
の慣性力で回転する電動機の電気エネルギー(逆起電
圧)を、電源回路の昇圧コンデンサに充電させ昇圧させ
るので、制御回路の残留電圧値が逆起電圧値より高い場
合でも回生が可能となる。
制御の途中で電源が遮断されたときに、電源復帰を監視
しながら、昇圧制動動作と急速制動動作を適宜切替えて
行い、電源が復帰すれば、速やかに通常の速度制御に復
帰させることができる。そのため、制御回路の電源が遮
断された時に、扉が制御不能になる時間を短くするとと
もに、扉が慣性力で戸端部へ衝突するのが防止できる。
御の途中で電源が遮断されたときに、扉の戸端部からの
距離に応じて実行すべき制御モードを選択し、急速制動
動作、昇圧制動動作、急速制動動作と昇圧制動動作の切
替制御を行うので、制御回路の電源が遮断された時に、
扉の戸端部からの位置に応じて、扉が慣性力で戸端部へ
衝突するのを防止するともに、制御不能になる時間を短
くして、最適な制御ができる。
の電源投入時に、電動機を試験運転させ、扉の開閉制御
に必要な情報を第1、第2、第3のエリアを規定する基
準情報メモリ部に記憶させるので、ユーザや施工者側で
面倒な設定操作を行う必要がなく便利な自動制御装置が
実現する。請求項6〜8によれば、電動機の逆起電力の
電源回路への昇圧回生を、電動機を回転制御する電力変
換回路のスイッチング素子のオン、オフ制御によって容
易に実現できるので、昇圧のために遠く別な回路を設け
る必要がなく、回路構成を簡易にできる。
それぞれの効果に加えて、人体検知器が扉に接近する人
体を検知したときに、扉を自動的に開閉できるので、人
が扉の開閉のために操作する必要のない自動ドア制御装
置が提供できる。また、特に、請求項10によれば、請
求項9において、電源が遮断され、扉が昇圧制動動作し
ている最中に人が扉に接近しても、即時に扉を停止させ
ることができるので、扉が人に衝突したり、人の進路を
妨害することがない。
ニットの基本構成を示すブロック図。
の関係を示すブロック図。
に用いられるキャリアを示す図。(b),(c)は電力
変換回路によって、電動機の逆起電力を昇圧するためオ
ン、オフ制御されるスイッチング素子の基本動作を示す
タイムチャート。
力の昇圧動作を示す図。
図。
ローチャート。
あるときに電源遮断を生じた場合に実行される急速制動
制御の基本動作を示すタイムチャート。
あるときに電源遮断を生じた場合に実行される昇圧制動
制御の基本動作を示すタイムチャート。
あるときに電源遮断を生じた場合に実行される混合制動
制御の基本動作を示すタイムチャート。
電時の基本動作を示すタイムチャート。
動動作が実行されている途中で人体検知器が人体を検知
した場合における基本動作を示すタイムチャート。
ットの基本構成を示すブロック図。
ットの基本動作を示すタイムチャート。
ムチャート。
制御ユニット102の基本構成を示したブロック図であ
る。制御ユニット102は、レール107に対する扉1
00の現在位置と、扉100の移動速度を検知しなが
ら、速度制御回路5で電力変換回路1をPWM制御する
ことによって、電動機Mを正、逆転可能に回転制御する
構成となっており、電動機Mの回転力は減速機12を通
じて扉100のスライド動作に変換されている。電動機
Mの回転軸にはロータリエンコーダなどから構成される
位置検出器6を取り付け、この位置検出器6には速度検
出回路7と、開閉位置検出回路8を設けて、それぞれ回
転周波数、パルス数を計測することによって扉の移動速
度と、レールに対する扉の現在位置を検出している。全
体制御回路4は、電源回路10からの電源を受けて作動
し、制御の中枢をなすCPU、減速位置Xbなどの制御
に必要なデータを一時的に記憶させたRAM、制御プロ
グラムなどを固定的に保存したROMなどを備えてお
り、人体検知器Sから人体検知信号を受けたときに、速
度制御回路5に移動速度指令V*を送出し、速度制御回
路5では、速度検出回路7によって検出された移動速度
Vが移動速度指令V*に等しくなるように電動機Mを電
力変換回路1を通じて正、逆転可能に回転制御させる。
ア制御装置は、レールに対する扉の現在位置と、扉の移
動速度を検知しながら、電動機を制御して、扉を開閉さ
せる自動ドア制御装置において、昇圧コンデンサを有し
た電源回路を備え、電動機を速度制御する電動機制御回
路と、上記昇圧コンデンサを電動機の逆起電力で充電さ
せて昇圧させるための昇圧制御回路と、電源回路の電圧
低下と、上昇を検知し、電源遮断と電源復帰を判別する
電源電圧検出手段と、全体制御回路とを備えて構成され
ている。
は、請求項3において、メモリ部には、上記第1、第2
の基準位置エリアに加えて、扉の現在位置で扉を瞬時に
制動させた場合には、扉を戸端部から十分余裕のある位
置で停止させることのできる第3のエリアを規定する基
準位置エリアを更に記憶させている。このような構成の
本発明では、全体制御回路は、前記電源電圧検出手段が
電源遮断を検知しない通常の通電時には、上記電動機制
御回路に、扉の現在位置に応じた速度指令信号を送出す
る一方、上記電源電圧検出手段が電源遮断を検知したと
きには、扉の現在位置に基づき上記メモリを参照して、
上記第1、第2、第3のエリアを判別する。そして、扉
の現在位置が第1のエリア内である場合には、上記電動
機制御回路に、制動指令信号を送出して、扉を瞬時に制
動する急速制動を行い、扉の現在位置が第2のエリア内
である場合には、上記昇圧制御回路を作動して、電動機
の逆起電力を昇圧させ、上記電動機制御回路に回生させ
る昇圧制動を行い、扉の現在位置が第3のエリア内であ
る場合には、上記電動機制御回路に、制動指令信号を送
出して扉を瞬時に制動する急速制動と、上記昇圧制御回
路を作動し、電源回路の昇圧コンデンサを電動機の逆起
電力で充電し昇圧させて、電源回路に回生させる昇圧制
動とを繰り返して行い、その制動制御中において、上記
電源電圧検出手段が復電を検出したときには、上記電動
機制御回路に、扉の現在位置に応じた速度指令信号を送
出して、通常の開閉制御に復帰させる構成としている。
レール上を移動可能な滑車に伝達され、扉が開閉される
が、扉が全開あるいは全閉状態となる位置には、扉が戸
端部に衝突しないようにストッパを設けている。全体制
御回路4は、電源回路10からの電源を受けて作動し、
人の通行を検出する人体検知器Sからの人体検知信号を
受けると、電動機Mの回転位置を検出する位置検出器6
の信号を基に、電動機の起動、停止、回転方向、回転速
度及びトルクを制御する。
に対応したパルスを出力するインクリメンタルエンコー
ダで構成され、速度検出回路7はタイマ及び乗除算回路
等で構成されている。扉の移動速度Vは、位置検出器6
の出力パルスの周波数を計測して換算され、全体制御回
路4に送出される。開閉位置検出回路8はカウンタ等で
構成され、位置検出器6の出力パルスの変化した回数を
積算し、例えば減速位置Xbや徐行位置Xc、後述する
第1、第2、第3エリアを規定する基準位置情報X1〜
X3、全閉鎖状態等の基準開閉位置からの扉の移動距
離、開閉位置などを検出して全体制御回路4に送出され
る。
列に接続されたスイッチング素子Qu1とQu2、Qv
1とQv2、Qw1とQw2が駆動用電源Emに並列に
接続され、これらのスイッチング素子は電動機Mのコイ
ルに接続されており、各スイッチング素子Qu1とQu
2、Qv1とQv2、Qw1とQW2には、並列にダイ
オードDが接続されている。
したまま図4を変形して示したものであり、Viは電動
機のコイルに発生する逆起電力、Rは電源回路10に接
続された制御回路部を負荷として示すものである。一石
式の昇圧回路の構成となり、スイッチング状態B、Dで
昇圧動作はオンし、その他の状態でオフした状態となっ
ている。
ートをもって示す。電源電圧検出回路9は駆動電圧Em
の低下を検知し、電源遮断と判断すると、全体制御回路
4は、電力変換回路1への電圧指令が昇圧電圧指令Ee
となるように切替信号S’を出力する。この結果、開閉
速度は緩やかに減速するが、電動機Mの逆起電力で電源
回路10の昇圧コンデンサCを充電するので、昇圧され
て駆動電源に回生される。そのため駆動電源Emは一時
的に上昇するが、電動機Mの回転速度が低下するにつ
れ、低下する。そして全体制御回路がリセット状態にな
ると、扉は慣性力に従い機械的損失のみで緩やかに移動
し、最後に停止する。
を繰り返し行う場合の例をタイムチャートをもって示し
ている。電源電圧検出回路9は駆動電圧Emの低下を検
知し、電源遮断と判断すると、全体制御回路4は、電力
変換回路1への電圧指令が制動電圧指令Ebとなるよう
に切替信号S’を出力する。この結果、開閉速度は急速
に減速し、駆動電源Emも急速に減少するが、この時点
で扉の位置が戸端部に対して所定の距離以上であるなら
ば、電力変換回路1への電圧指令が昇圧電圧指令Eeと
なるように切替信号S’を出力する。すると、開閉速度
は緩やかに減速するが、電動機Mの逆起電力で電源回路
10の昇圧コンデンサCを充電するので、昇圧されて駆
動電源に回生される。そのため駆動電源Emは一時は上
昇するが、電動機Mの回転速度が低下するにつれ、低下
する。このような制御を繰り返し行って行く途中で、駆
動電源Emも低下し、全体制御回路はリセット状態にな
ると、扉は慣性力に従い機械的損失のみで緩やかに移動
し、最後に停止する。この場合における制御パターンは
種々の態様ものが考えられるが、図9は扉の開閉動作中
に電源遮断が生じたため、一度急速制動を行った後に、
昇圧制動を行って、電源電圧を一時的に回生させてか
ら、再び急速制動させて、停止させた場合の制御例を示
しており、図10は扉の開閉動作中に電源遮断が生じた
ため、最初は昇圧制動を行ってから、急速制動に切替
え、その急速制動中に、電源電圧が上昇したため、復電
と判断して、通常の開閉速度制御に切替えた例を示して
いる。
Claims (10)
- 【請求項1】レールに対する扉の現在位置と、扉の移動
速度を検知しながら、電動機を制御して、扉を開閉させ
る自動ドア制御装置において、 昇圧コンデンサを有した電源回路を備え、電動機を回転
制御させるための電動機制御回路と、 上記昇圧コンデンサを電動機の逆起電力で充電させて昇
圧させるための昇圧制御回路と、 上記電源回路の電圧低下を検知し、電源遮断を判別する
電源電圧検出手段と、 全体制御回路とを備えてなり、 この全体制御回路は、上記電源電圧検出手段が電源遮断
を判別しない通電時には、上記電動機制御回路に扉の開
閉制御に必要な速度指令信号を送出する一方、上記電源
電圧検出手段が電源遮断を判別したときには、上記昇圧
制御回路を作動させ、上記昇圧コンデンサを電動機の逆
起電力で充電しながら、電動機を制動させる構成として
いる自動ドア制御装置。 - 【請求項2】レールに対する扉の現在位置と、扉の移動
速度を検知しながら、電動機を制御して、扉を開閉させ
る自動ドア制御装置において、 昇圧コンデンサを有した電源回路を備え、電動機を回転
制御させるための電動機制御回路と、 上記昇圧コンデンサを、電動機の逆起電力で充電して昇
圧するための昇圧制御回路と、 上記電源回路の電圧低下と、上昇を検知し、電源遮断と
電源復帰を判別する電源電圧検出手段と、 全体制御回路とを備えてなり、 この全体制御回路は、 上記電源電圧検出手段が電源遮断を判別しない通常の通
電時には、上記速度制御回路に、扉の開閉制御に必要な
速度指令信号を送出する一方、 上記電源電圧検出手段が電源遮断を判別したときには、
上記電源電圧検出手段による電源復帰を判別しながら、
上記電動機制御回路に制動指令信号を送出して電動機を
瞬時に制動させる急速制動動作と、上記昇圧制御回路を
作動させ、上記昇圧コンデンサを電動機の逆起電力で充
電させながら電動機を制動させる昇圧制動動作とを適宜
行い、上記急速制動制御の動作中に、上記電源電圧検出
手段が電源復帰を判別したときには、上記制動指令信号
を解除させ、扉の開閉制御に応じた速度指令信号を再び
上記速度制御回路に送出させる構成としている自動ドア
制御装置。 - 【請求項3】レールに対する扉の現在位置と、扉の移動
速度を検知しながら、電動機を制御して、扉を開閉制御
させる自動ドア制御装置において、 昇圧コンデンサを有した電源回路を備え、電動機を回転
制御するための電動機制御回路と、 上記昇圧コンデンサを、電動機の逆起電力で充電させ、
昇圧させるための昇圧制御回路と、 上記電源回路の電圧低下と上昇を検知し、電源遮断と電
源復帰を判別する電源電圧検出手段と、 メモリ部を有した全体制御回路とを備えてなり、 上記メモリ部には電源が遮断されたときに、上記昇圧コ
ンデンサを電動機の逆起電力で充電することによって電
源回路を昇圧回生させて扉を制動させた場合には、扉が
戸端部に衝突してしまう第1のエリア、扉が戸端部に衝
突せずに停止できる第2のエリアのそれぞれを規定する
制動基準位置情報が予め記憶されており、 上記全体制御回路は、上記電源電圧検出手段が電源遮断
を検知しない通常の通電時には、上記電動機制御回路
に、扉の現在位置に応じた速度指令信号を送出する一
方、上記電源電圧検出手段が電源遮断を検知したときに
は、扉の現在位置に基づき上記メモリ部を参照して、上
記第1、第2のエリアを判別し、 扉の現在位置が第1のエリア内である場合には、上記電
動機制御回路に、制動指令信号を送出して、扉を瞬時に
制動する急速制動を行う一方、 扉の現在位置が第2のエリア内である場合には、上記昇
圧制御回路を作動して、上記昇圧コンデンサを電動機の
逆起電力で充電し昇圧させながら、上記電動機を制動さ
せる昇圧制動を行う構成としている自動ドア制御装置。 - 【請求項4】請求項3において、 上記メモリ部は、上記第1、第2の基準位置エリアに加
えて、扉の現在位置で扉を瞬時に制動させた場合には、
戸端部からは十分に余裕のある位置で停止できる第3の
エリアを規定する基準位置エリアを更に記憶させてお
り、 上記全体制御回路は、 上記電源電圧検出手段が電源遮断を検知しない通常の通
電時には、上記電動機制御回路に、扉の現在位置に応じ
た速度指令信号を送出する一方、 上記電源電圧検出手段が電源遮断を検知したときには、
扉の現在位置に基づき上記メモリ部を参照して、上記第
1、第2のエリアを判別し、 扉の現在位置が第1のエリア内である場合には、上記電
動機制御回路に、制動指令信号を送出して、扉を瞬時に
制動する急速制動を行い、 扉の現在位置が第2のエリア内である場合には、上記昇
圧制御回路を作動して、上記昇圧コンデンサを電動機の
逆起電力で充電し昇圧させながら、上記電動機を制動さ
せる昇圧制動を行い、 扉の現在位置が第3のエリア内である場合には、上記電
動機制御回路に、制動指令信号を送出して扉を瞬時に制
動させる急速制動と、上記昇圧制御回路を作動して、上
記昇圧コンデンサに電動機の逆起電力を充電させて昇圧
させながら、電動機を制動させる昇圧制動とを繰り返し
て行い、その急速制動の動作中において、上記電源電圧
検出手段が電源復帰を判別したときには、上記電動機制
御回路に、扉の現在位置に応じた速度指令信号を送出す
る構成としている自動ドア制御装置。 - 【請求項5】請求項3,4のいずれかにおいて、 上記全体制御回路は、最初の電源投入時には、上記電動
機制御回路に試験運転指令信号を送出し扉を試験運転さ
せることによって、上記メモリ部に記憶されるべき第
1、第2、第3のエリアを規定する基準情報を自動的に
記憶保持させる機能を備えた自動ドア制御装置。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、 上記昇圧制御回路は、ダイオードと、スイッチング素子
のオン、オフ制御によって電動機のコイル巻線に供給す
る電圧を制御する電力変換回路を含み、 上記スイッチング手段を高周波スイッチング制御するこ
とによって、上記電動機のコイル巻線に発生した起電力
で上記電源回路の昇圧コンデンサを充電させる構成とし
ている自動ドア制御装置。 - 【請求項7】請求項6において、 上記昇圧制御回路は、上記スイッチング素子の動作周波
数と、オン期間の割合のいずれか一方を制御することに
よって、上記電源回路の昇圧コンデンサを昇圧制御する
構成としている自動ドア制御装置。 - 【請求項8】請求項6において、 上記昇圧制御回路は、上記スイッチング素子の動作周波
数と、オン期間の割合の双方を制御することによって、
上記電源回路の昇圧コンデンサを昇圧制御する構成とし
ている自動ドア制御装置。 - 【請求項9】請求項1〜8において、 人体検知器を更に備えており、 上記全体制御回路は、人体検知器からの人体検知信号を
受けたときに、扉を開閉させるため、上記電動機制御回
路に開閉速度指令信号を送出する構成としている自動ド
ア制御装置。 - 【請求項10】請求項9において、 上記全体制御回路は、上記電源電圧検出手段によって電
源遮断が判別されたために昇圧制動動作を行っている最
中に、人体検知器からの人体検知信号を受けたときに
は、上記電動機制御回路に制動指令信号を送出して、扉
を瞬時に制動させる構成としている自動ドア制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17611597A JP3694721B2 (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 自動ドア制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17611597A JP3694721B2 (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 自動ドア制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122297A true JPH1122297A (ja) | 1999-01-26 |
JP3694721B2 JP3694721B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=16007951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17611597A Expired - Lifetime JP3694721B2 (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 自動ドア制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3694721B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008079434A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Ckd Corp | 回転装置におけるモータ制御装置 |
JP2017057645A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | アイシン精機株式会社 | 車両用開閉体制御装置 |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP17611597A patent/JP3694721B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008079434A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Ckd Corp | 回転装置におけるモータ制御装置 |
JP2017057645A (ja) * | 2015-09-17 | 2017-03-23 | アイシン精機株式会社 | 車両用開閉体制御装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3694721B2 (ja) | 2005-09-14 |
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