JPH11222772A - 繊維質等の改質処理方法 - Google Patents
繊維質等の改質処理方法Info
- Publication number
- JPH11222772A JPH11222772A JP5565298A JP5565298A JPH11222772A JP H11222772 A JPH11222772 A JP H11222772A JP 5565298 A JP5565298 A JP 5565298A JP 5565298 A JP5565298 A JP 5565298A JP H11222772 A JPH11222772 A JP H11222772A
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- JP
- Japan
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- lanolin
- shellac
- properties
- polyoxyethylene
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】セラックを配合した溶液にラノリン或いは
その誘導体の中から選ばれる1種或いは2種以上を溶解
させ、この溶液を繊維質等へ含浸させて繊維質等の改質
を行う。 【発明の効果】 本発明の処理方法では、繊維質等に
優れた防腐性・防菌性・抗菌性・防虫性・遮蔽性を付与
することが可能である。 セラック/ラノリン(誘導体)溶液で処理する際
に、加熱温度調整のみで、単一処方の処理剤でも被処理
物に様々な硬度調節性・防腐性・防菌性・抗菌性・防虫
性・遮蔽性等を付与できる。
その誘導体の中から選ばれる1種或いは2種以上を溶解
させ、この溶液を繊維質等へ含浸させて繊維質等の改質
を行う。 【発明の効果】 本発明の処理方法では、繊維質等に
優れた防腐性・防菌性・抗菌性・防虫性・遮蔽性を付与
することが可能である。 セラック/ラノリン(誘導体)溶液で処理する際
に、加熱温度調整のみで、単一処方の処理剤でも被処理
物に様々な硬度調節性・防腐性・防菌性・抗菌性・防虫
性・遮蔽性等を付与できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は単一の産業分野に限定
されず、セラックの造膜性を利用しながら汎ラノリン
(誘導体)を添加により繊維質等の遮蔽性・抗菌性・防
菌性・防虫性・硬度調節性等の改良ができることを利用
して繊維質等の改質を行う分野に利用可能である。具体
的には木材・天然繊維・人造繊維等の繊維質の表面処理
を行う分野に関する。
されず、セラックの造膜性を利用しながら汎ラノリン
(誘導体)を添加により繊維質等の遮蔽性・抗菌性・防
菌性・防虫性・硬度調節性等の改良ができることを利用
して繊維質等の改質を行う分野に利用可能である。具体
的には木材・天然繊維・人造繊維等の繊維質の表面処理
を行う分野に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維質等例えば木材・天然繊維・人造繊
維等はその物理的構造上、細孔や空隙が多く存在し、し
かも、繊維質を構成する繊維は有機化合物であるため、
経時的に繊維質自体が水分等により劣化・腐敗したり、
繊維質に内部に含まれる成分が表面に漏出する。このこ
とを考慮して、繊維質を素材として使用する製品におい
ては、これら繊維質等に造膜性を有する樹脂で表面処理
等を行ってこれら製品の品質等を確保するようにしてお
り、使用される樹脂としては、合成樹脂ではポリエチレ
ンテレフタラート,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リスチレン等が挙げられ、また、天然樹脂ではキチン,
キトサン等が挙げられる。
維等はその物理的構造上、細孔や空隙が多く存在し、し
かも、繊維質を構成する繊維は有機化合物であるため、
経時的に繊維質自体が水分等により劣化・腐敗したり、
繊維質に内部に含まれる成分が表面に漏出する。このこ
とを考慮して、繊維質を素材として使用する製品におい
ては、これら繊維質等に造膜性を有する樹脂で表面処理
等を行ってこれら製品の品質等を確保するようにしてお
り、使用される樹脂としては、合成樹脂ではポリエチレ
ンテレフタラート,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リスチレン等が挙げられ、また、天然樹脂ではキチン,
キトサン等が挙げられる。
【0003】一方天然樹脂であるセラックを用いた従来
技術の具体例としては、特願昭46−90839号「木
質パネルの強化及び改良材の製法」では、木質パネルを
セラックで処理し、木質パネルの補強や、木質パネルの
割れ・さくれを防止する旨が開示されている。
技術の具体例としては、特願昭46−90839号「木
質パネルの強化及び改良材の製法」では、木質パネルを
セラックで処理し、木質パネルの補強や、木質パネルの
割れ・さくれを防止する旨が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はセラック/ラ
ノリン(誘導体)複合物により被処理物に種々の特性、
即ち、遮蔽性・防菌性・防虫性・抗菌性・硬度調節性等
を付与すると共に、処理時の加熱調整で、単一処方の処
理剤でもこれらの特性を調節できるようにしてセラック
処理の利便性や簡便性を向上させること目的とする。
ノリン(誘導体)複合物により被処理物に種々の特性、
即ち、遮蔽性・防菌性・防虫性・抗菌性・硬度調節性等
を付与すると共に、処理時の加熱調整で、単一処方の処
理剤でもこれらの特性を調節できるようにしてセラック
処理の利便性や簡便性を向上させること目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が基本的に利用す
る特性は、以下の〜についてである。 セラックの樹脂酸が加熱に伴い分子間で脱水縮合す
る特性 の縮合で、加熱温度の高低で縮合度合を調節でき
る特性 縮合の度合で、セラック/ラノリン(誘導体)の硬
度・防腐性・抗菌性・防菌性・遮蔽性の大小が決定され
る特性
る特性は、以下の〜についてである。 セラックの樹脂酸が加熱に伴い分子間で脱水縮合す
る特性 の縮合で、加熱温度の高低で縮合度合を調節でき
る特性 縮合の度合で、セラック/ラノリン(誘導体)の硬
度・防腐性・抗菌性・防菌性・遮蔽性の大小が決定され
る特性
【0006】本発明の発明者は以上で述べた特性を利用
することから出発し、研究を行った結果、セラック溶液
にラノリン(誘導体)を添加した場合、セラックの造膜
性にラノリン(誘導体)の柔軟性・接着性・防虫性・可
塑性・界面張力低下作用性・浸透力向上作用性・耐温度
特性が組込まれて、セラックのみ配合した溶液より、被
処理物の硬度調節性・防腐性・防菌性・防虫性・抗菌性
・遮蔽性を向上させる旨の知見を得た。更に研究を進め
たところ、セラック/ラノリン(誘導体)溶液で処理す
る際、加熱温度を調整することのみで、繊維質等の硬度
・防腐性・防菌性・抗菌性・遮蔽性を自在に変更するこ
とが可能であることが判明した。
することから出発し、研究を行った結果、セラック溶液
にラノリン(誘導体)を添加した場合、セラックの造膜
性にラノリン(誘導体)の柔軟性・接着性・防虫性・可
塑性・界面張力低下作用性・浸透力向上作用性・耐温度
特性が組込まれて、セラックのみ配合した溶液より、被
処理物の硬度調節性・防腐性・防菌性・防虫性・抗菌性
・遮蔽性を向上させる旨の知見を得た。更に研究を進め
たところ、セラック/ラノリン(誘導体)溶液で処理す
る際、加熱温度を調整することのみで、繊維質等の硬度
・防腐性・防菌性・抗菌性・遮蔽性を自在に変更するこ
とが可能であることが判明した。
【0007】そこで、本発明の具体的手段としては、セ
ラックの溶液にラノリン或いはその誘導体の中から選ば
れる1種或いは2種以上を配合し、この溶液を用いて繊
維質等へ含浸させた後、セラックの重合具合を加熱温度
で調整することとした。
ラックの溶液にラノリン或いはその誘導体の中から選ば
れる1種或いは2種以上を配合し、この溶液を用いて繊
維質等へ含浸させた後、セラックの重合具合を加熱温度
で調整することとした。
【0008】本発明に使用できるラノリン及びその誘導
体としては、ラノリン、ラノリンアルコール、ラノリン
脂肪酸、硬質ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、
酢酸ラノリン、水酸化ラノリン、水素添加ラノリンアル
コール、吸着精製ラノリン、ポリオキシエチレンラノリ
ン、ポリオキシエチレン還元ラノリン、ポリオキシエチ
レンラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸ポリエチレン
グリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ラ
ノリン脂肪酸アミド、ラノリン脂肪酸アルカリ塩(K,
Na,アンモニア等)、四級化ラノリン脂肪酸等が挙げ
られる。
体としては、ラノリン、ラノリンアルコール、ラノリン
脂肪酸、硬質ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、
酢酸ラノリン、水酸化ラノリン、水素添加ラノリンアル
コール、吸着精製ラノリン、ポリオキシエチレンラノリ
ン、ポリオキシエチレン還元ラノリン、ポリオキシエチ
レンラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸ポリエチレン
グリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ラ
ノリン脂肪酸アミド、ラノリン脂肪酸アルカリ塩(K,
Na,アンモニア等)、四級化ラノリン脂肪酸等が挙げ
られる。
【0009】
【試験例】試験1〜3を用いて本発明の要旨を明確化す
る。 (試験1−遮蔽性・防菌性・防腐性・抗菌性・防虫性) 1.木材1000gにセラック/ラノリン溶液を650
gを含浸させる。 2.重量が一定になるまで室温で乾燥。(1週間後13
00gになる。) 3.一定重量になった木材を水中に20時間浸漬させ
る。(重量は1450gになった。) 4.再度室温で乾燥させる。(4日後に重量は1300
gに戻る。)
る。 (試験1−遮蔽性・防菌性・防腐性・抗菌性・防虫性) 1.木材1000gにセラック/ラノリン溶液を650
gを含浸させる。 2.重量が一定になるまで室温で乾燥。(1週間後13
00gになる。) 3.一定重量になった木材を水中に20時間浸漬させ
る。(重量は1450gになった。) 4.再度室温で乾燥させる。(4日後に重量は1300
gに戻る。)
【0010】一方、未処理の木材を20時間浸漬させ、
この後、再度室温に乾燥させた場合元の木材の重量に戻
るのに2ヶ月以上要した。このことは、セラック/ラノ
リンの複合物により、木材に遮蔽性を持たせて水の内部
への浸透を良好に抑制することを立証するものであっ
て、この特性が本発明の防菌性や防腐性に繋がる。ま
た、セラックにラノリンを添加したことで、抗菌性・防
虫性についても未処理の木材やラノリン(誘導体)未添
加のセラック溶液で処理した木材に比べてはるかに優れ
ていた。
この後、再度室温に乾燥させた場合元の木材の重量に戻
るのに2ヶ月以上要した。このことは、セラック/ラノ
リンの複合物により、木材に遮蔽性を持たせて水の内部
への浸透を良好に抑制することを立証するものであっ
て、この特性が本発明の防菌性や防腐性に繋がる。ま
た、セラックにラノリンを添加したことで、抗菌性・防
虫性についても未処理の木材やラノリン(誘導体)未添
加のセラック溶液で処理した木材に比べてはるかに優れ
ていた。
【0011】さらに、遮蔽性・防菌性・防腐性・抗菌性
を向上させたい場合は、被処理物である木材に何回も処
理剤を処理し、木材の細孔や空隙をセラック/ラノリン
(誘導体)の複合物で充填することにより、基本的に木
材の遮蔽性を向上させ、結果的に防菌性・防腐性・抗菌
性を向上させることも可能である。
を向上させたい場合は、被処理物である木材に何回も処
理剤を処理し、木材の細孔や空隙をセラック/ラノリン
(誘導体)の複合物で充填することにより、基本的に木
材の遮蔽性を向上させ、結果的に防菌性・防腐性・抗菌
性を向上させることも可能である。
【0012】(試験2・・・硬度,防腐性・防菌性・抗
菌性の調節)木材に単一処方の処理剤で処理をする際、
処理温度を低温・中温・高温の3種(処理時間はどれも
同じ)で処理した場合、木材の硬度・遮蔽性・防菌性・
抗菌性の違いは以下の通りとなった。 高温 → 硬度大・防腐性/防菌性/抗菌性大 中温 → 硬度中・防腐性/防菌性/抗菌性中 低温 → 硬度小・防腐性/防菌性/抗菌性小 この場合、木材に高い硬度や防腐性/防菌性/抗菌性を
与えたい場合は高温処理が好ましく、一方木材に撓みを
付与する場合は中温或いは低温処理が好ましい。
菌性の調節)木材に単一処方の処理剤で処理をする際、
処理温度を低温・中温・高温の3種(処理時間はどれも
同じ)で処理した場合、木材の硬度・遮蔽性・防菌性・
抗菌性の違いは以下の通りとなった。 高温 → 硬度大・防腐性/防菌性/抗菌性大 中温 → 硬度中・防腐性/防菌性/抗菌性中 低温 → 硬度小・防腐性/防菌性/抗菌性小 この場合、木材に高い硬度や防腐性/防菌性/抗菌性を
与えたい場合は高温処理が好ましく、一方木材に撓みを
付与する場合は中温或いは低温処理が好ましい。
【0013】防腐/防菌性・抗菌性を大きくしながら木
材に撓みを残す場合には、処理剤に可塑剤等を適宜添加
して、高温処理するとよい。
材に撓みを残す場合には、処理剤に可塑剤等を適宜添加
して、高温処理するとよい。
【0014】本発明の処理方法で処理した木材の使用例
としては、包丁の柄が挙げられるのでここに記載する。
包丁は大きく分けて刃と柄から成り、実際の製造では刃
に設けた凸部を熱した状態で柄に設けた孔部にはめ込み
繋ぎ合わせている(焼き込みと言う)。しかし、柄を合
成樹脂で処理した場合、焼き込みの際に、柄に設けた孔
部近くの樹脂が燃焼して異臭が発生するので包丁製造作
業者の健康上好ましくないばかりか、刃と柄との間に隙
が生じて包丁の刃が柄から抜け落ちる問題がある。一
方、本発明の処理方法で処理した柄では、セラック/ラ
ノリン(誘導体)は焼き込み時の熱により軟化・重合が
起こるが、この場合は先の様な異臭の発生は伴わない
し、また、刃と柄との間に隙が生じないので、包丁の刃
が柄から抜け落ちることが根本的にない。しかも、未処
理の柄で製造した包丁と比べても、本発明の処理方法で
処理した柄で製造した包丁の方が、刃と柄との接着性が
より向上するので、この結果、包丁の刃が柄から抜け落
ちることをより高度に防止可能にできる。
としては、包丁の柄が挙げられるのでここに記載する。
包丁は大きく分けて刃と柄から成り、実際の製造では刃
に設けた凸部を熱した状態で柄に設けた孔部にはめ込み
繋ぎ合わせている(焼き込みと言う)。しかし、柄を合
成樹脂で処理した場合、焼き込みの際に、柄に設けた孔
部近くの樹脂が燃焼して異臭が発生するので包丁製造作
業者の健康上好ましくないばかりか、刃と柄との間に隙
が生じて包丁の刃が柄から抜け落ちる問題がある。一
方、本発明の処理方法で処理した柄では、セラック/ラ
ノリン(誘導体)は焼き込み時の熱により軟化・重合が
起こるが、この場合は先の様な異臭の発生は伴わない
し、また、刃と柄との間に隙が生じないので、包丁の刃
が柄から抜け落ちることが根本的にない。しかも、未処
理の柄で製造した包丁と比べても、本発明の処理方法で
処理した柄で製造した包丁の方が、刃と柄との接着性が
より向上するので、この結果、包丁の刃が柄から抜け落
ちることをより高度に防止可能にできる。
【0015】(試験例3・・・柔軟性・遮蔽性・防菌
性)絹織物に単一のセラック処理剤で処理をする際、処
理温度を低温・中温・高温の3種(処理時間はどれも同
じ)で処理した場合、絹織物の撥水性の違いは以下の通
りとなった。 高温 → 柔軟性小・遮蔽性/防菌性大 中温 → 柔軟性中・遮蔽性/防菌性中 低温 → 柔軟性大・遮蔽性/防菌性小 この場合、遮蔽性や防菌性を重視する場合は高温処理が
好ましく、一方柔軟性を重視する場合は低温処理が好ま
しい。
性)絹織物に単一のセラック処理剤で処理をする際、処
理温度を低温・中温・高温の3種(処理時間はどれも同
じ)で処理した場合、絹織物の撥水性の違いは以下の通
りとなった。 高温 → 柔軟性小・遮蔽性/防菌性大 中温 → 柔軟性中・遮蔽性/防菌性中 低温 → 柔軟性大・遮蔽性/防菌性小 この場合、遮蔽性や防菌性を重視する場合は高温処理が
好ましく、一方柔軟性を重視する場合は低温処理が好ま
しい。
【0016】また、大きい柔軟性と高い抗菌性を同時に
重要視する場合には、処理剤に抗菌剤を適宜添加して低
温処理するとよい。
重要視する場合には、処理剤に抗菌剤を適宜添加して低
温処理するとよい。
【0017】この場合に使用できる抗菌剤としては、抗
菌成分としてメントール、チモール、テルピネオール、
ペリルアルデヒド、o−ヒドロキシアルデヒド、バニリ
ン、シトロネラール、シトラール、シトロネロール、ゲ
ラニオール、オイゲノール、o−メトキシシナマルデヒ
ド(o−methoxy cinnamaldehyd
e)、アニトール、サフロール、ヒノキチオール、β−
ドラブリン、α−テルペン、β−テルペン、1,8−シ
ネオール、テルピネン−4−オール等の抗菌成分を1種
或いは2種以上含有する精油が挙げられ、具体的には、
Tea Tree Oil (Melaleuca a
lternifo1iaの葉の抽出物)、ハッカ油、サ
イム油、シソ・セリ科植物の精油、モモ・アンズの芯の
精油、カシア油、アスパラガスの精油、シトロネラ油、
レモン油、レモングラス油、ゼラニウム油、バルマロー
ザ油、リナロ油、ラベンダー油、ローズ油、チョウジ
油、ウイキョウ油、サッサフラス油、ヒバ油等が挙げら
れ、単品/混合品の何れでもよい。
菌成分としてメントール、チモール、テルピネオール、
ペリルアルデヒド、o−ヒドロキシアルデヒド、バニリ
ン、シトロネラール、シトラール、シトロネロール、ゲ
ラニオール、オイゲノール、o−メトキシシナマルデヒ
ド(o−methoxy cinnamaldehyd
e)、アニトール、サフロール、ヒノキチオール、β−
ドラブリン、α−テルペン、β−テルペン、1,8−シ
ネオール、テルピネン−4−オール等の抗菌成分を1種
或いは2種以上含有する精油が挙げられ、具体的には、
Tea Tree Oil (Melaleuca a
lternifo1iaの葉の抽出物)、ハッカ油、サ
イム油、シソ・セリ科植物の精油、モモ・アンズの芯の
精油、カシア油、アスパラガスの精油、シトロネラ油、
レモン油、レモングラス油、ゼラニウム油、バルマロー
ザ油、リナロ油、ラベンダー油、ローズ油、チョウジ
油、ウイキョウ油、サッサフラス油、ヒバ油等が挙げら
れ、単品/混合品の何れでもよい。
【0018】以上の試験例は極限られた一部の例に過ぎ
ず、本発明は上記の試験例でもって何ら限定されるもの
ではない。
ず、本発明は上記の試験例でもって何ら限定されるもの
ではない。
【0019】本発明において、処理剤中のセラック及び
ラノリン(誘導体)の濃度について何も限定するもので
はないし、また、セラック及びラノリンの溶液を被処理
物に処理する際、熱硬化を行う工程が必要である以外に
特に限定する要件は一切なく、被処理物の目的に応じ
て、適宜処理剤の濃度や処理時間・処理回数を自由に変
更できる。
ラノリン(誘導体)の濃度について何も限定するもので
はないし、また、セラック及びラノリンの溶液を被処理
物に処理する際、熱硬化を行う工程が必要である以外に
特に限定する要件は一切なく、被処理物の目的に応じ
て、適宜処理剤の濃度や処理時間・処理回数を自由に変
更できる。
【0020】例えば、セラック/ラノリン(誘導体)の
複合物を被処理物のより内部に含浸させたい場合は、セ
ラック/ラノリン(誘導体)の濃度が低い処理剤を用い
て、長時間に亘って浸漬処理すればよいし、逆に、含浸
を被処理物の表面近くで止めておきたい場合は、セラッ
ク/ラノリン(誘導体)の濃度が高い処理剤を用いて、
短時間で浸漬処理を終了すればよい。
複合物を被処理物のより内部に含浸させたい場合は、セ
ラック/ラノリン(誘導体)の濃度が低い処理剤を用い
て、長時間に亘って浸漬処理すればよいし、逆に、含浸
を被処理物の表面近くで止めておきたい場合は、セラッ
ク/ラノリン(誘導体)の濃度が高い処理剤を用いて、
短時間で浸漬処理を終了すればよい。
【0021】
【発明の効果】以上で述べたように、本発明の処理方法
では、繊維質等に優れた防腐性・防菌性・抗菌性・防虫
性・遮蔽性を付与することが可能である。
では、繊維質等に優れた防腐性・防菌性・抗菌性・防虫
性・遮蔽性を付与することが可能である。
【0022】しかも、セラック/ラノリン(誘導体)溶
液で処理する際に、加熱温度調整のみで、被処理物の上
記した特性を自在に調節可能できるので、単一処方の処
理剤でも被処理物に様々な硬度調節性・防腐性・防菌性
・抗菌性・防虫性・遮蔽性特性を付与できる。
液で処理する際に、加熱温度調整のみで、被処理物の上
記した特性を自在に調節可能できるので、単一処方の処
理剤でも被処理物に様々な硬度調節性・防腐性・防菌性
・抗菌性・防虫性・遮蔽性特性を付与できる。
【0023】以上より、セラック処理の利便性や簡便性
を向上させることができる。
を向上させることができる。
フロントページの続き (72)発明者 田辺 弘之 滋賀県神崎郡五個荘町下日吉377 (クロ ーダジャパン株式会社研究所内) (72)発明者 余田 英二 滋賀県神崎郡五個荘町下日吉377 (クロ ーダジャパン株式会社研究所内) (72)発明者 上甲 恭平 大阪府和泉市あゆみ野2−7−1 (大阪 府産業技術総合研究所内)
Claims (1)
- 【請求項1】 セラックを配合した溶液にラノリン或い
はその誘導体の中から選ばれる1種或いは2種以上を溶
解させ、この溶液を繊維質等へ含浸させて繊維質等の改
質を行う方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5565298A JPH11222772A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 繊維質等の改質処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5565298A JPH11222772A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 繊維質等の改質処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11222772A true JPH11222772A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=13004777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5565298A Pending JPH11222772A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 繊維質等の改質処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11222772A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004300638A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Gunze Ltd | 繊維処理用マイクロカプセル及びそれを付着した繊維構造物 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP5565298A patent/JPH11222772A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004300638A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Gunze Ltd | 繊維処理用マイクロカプセル及びそれを付着した繊維構造物 |
JP4627970B2 (ja) * | 2003-03-31 | 2011-02-09 | グンゼ株式会社 | 繊維処理用マイクロカプセル及びそれを付着した繊維構造物 |
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