JPH11222454A - 3−イソプロペニル−1,2−ジメチル−1−シクロペンタノールから誘導されるニトリルおよびアルデヒド、これらの混合物、香料組成物および香料の匂いの改善、強化または変性の方法、香料組成物ならびに香料 - Google Patents
3−イソプロペニル−1,2−ジメチル−1−シクロペンタノールから誘導されるニトリルおよびアルデヒド、これらの混合物、香料組成物および香料の匂いの改善、強化または変性の方法、香料組成物ならびに香料Info
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Abstract
匂いのカンキツ−グリーンノートに近い匂いを有するニ
トリルの提供する。 【解決手段】 式: 【化1】 〔式中、XはC≡N基またはC(H)=O基、かつC5
環は飽和または点線で示した位置の一つで二重結合を有
する〕の化合物または式(I)の化合物2種以上のあら
ゆる混合物。 【効果】 式(I)の化合物またはこれらの混合物の匂
いは、シトラールと同じ新鮮なカンキツ類のコンノーテ
ーションを有し、また、ライムのグリーン・コンノーテ
ーション残留があり、脂肪−金属系コンノーテーション
は持たない。
Description
る。さらに特定すると、これは式:
基、かつC5環は飽和または点線で示した位置の一つで
二重結合を有する〕の化合物または式(I)の化合物2
種以上のあらゆる混合物、および香料でのこれらの使用
に関する。
新規の化合物であり、かつ香料におけるこれらの使用は
記載も示唆もされていない。これらはアルデヒド官能基
またはニトリル官能基を有し、すべて、香料において著
しい価値がある特性的なグリーンレモンタイプの匂いを
有している。
〔式中、XはC≡N基を表す〕すなわちニトリルの化学
族に属する化合物であり、これらは攻撃的な媒体中での
使用に特に適当である。別の実施態様は、上記のニトリ
ルと同じ匂いタイプを有する同様な化学構造の相当する
アルデヒドである。
香料工業では公知であることを述べなければならない。
本発明の意図に関連して、香料、特に機能性香料に現在
使用されている以下に定義するニトリルを引用できる。
2,6−オクタジエンニトリル)は、シトラール(Z−
3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール)の匂い
に似た強いグリーンで薬品的な匂いを有しており、シト
ラール自体は香料の用途に広く使用されている化合物で
あり、天然に産出される。
−6−オクテンニトリル)は、レモンの匂いに似た嗅覚
的ノートを示し、ニトリルに特徴的なアンダーノートを
伴う。カンキツ系ノートは、同様にオゾニル(Ozonil)
(R)〔2−トリデセンニトリルと3−トリデセンニトリ
ルの混合物、ハールマン・ウント・ライメル(Haarmann&
Reimer) 、ドイツ〕中に著しく強いが、マンダリン−
フルーティー、ピーチタイプのノートも存在し、これは
フローラルなアンダーノートを伴う。
−フェニル−2−ペンテンニトリル)は、上記の化合物
と同じタイプ、すなわちフルーティーなカンキツタイプ
の匂いを示す。
は、攻撃的媒体の製品の例であり、この中で、例えば、
強いカンキツ−グリーンのノートを伴うカンキツタイプ
の匂いを示す代表的な化合物と考えることができるシト
ラールは不安定であり、その匂いが香料業者から評価さ
れているにもかかわらず、機能的香料における使用を妨
げられている。
すにもかかわらず、上記の公知のニトリル類は、その嗅
覚的な品質を有していない。これらの匂いのノートが、
レモンの特性が低く、新鮮なカンキツ性も低く、脂肪−
金属的なコンノーテーションがこれらすべてのニトリル
に認められる。この理由から、攻撃的な媒体中で安定で
あり、シトラールの匂いのカンキツ−グリーンノートに
近い匂いを有するニトリルを探索して、実現に向けて研
究した。
は、この望ましい匂いを有し、この問題に対して独自の
解決法をもたらす新規の化合物を提供することである。
は、点線で示した位置の一つに二重結合を有する式:
はそれ以上のあらゆる混合物が、攻撃的媒体中における
優れた安定性だけでなく、シトラールによく似た匂いを
有することが判明した。
の混合物の匂いは、シトラールと同じ新鮮なカンキツ類
のコンノーテーションを有し、ニトリルとしては全く予
想されないことである。また、ライムに似たグリーン・
コンノーテーションが発見され、かつ本発明の化合物は
香料に現在使用されているニトリル類に通常見られる脂
肪−金属系コンノーテーションは持たない(現状の例に
ついては上記参照)。一般的に、本発明の化合物の匂い
は、著しく新鮮でクリーンである。
式(I′)の化合物の混合物を用いることが有利であ
る。
化合物の外に、環の3′位置に環内二重結合を有する
式:
上記の混合物である。
純粋状態の式(I′a)の化合物が用いられ、これは最
善の場合には、シトラールの新鮮なカンキツ、グリーン
ライムノートを示す。
にその混合物でも存在し、香料業者の基準を満たし、従
って上記の混合物も香料成分として有用であることを発
見した。これらの混合物の使用が、その純粋状態で含ま
れる化合物の使用と比較して有利な点は、これらの混合
物が以下に記載する合成から直接取得でき、特別な分離
行程を必要としない限り、経済的である。
−1,2−ジメチル−1−シクロペンタノールまたはそ
の光学的活性異性体の一種を出発物質として用いる多段
合成により得られる。この環状アルコールは、市場で入
手できる化合物であり、(−)−R−リナロオールの熱
分解反応中に形成され、4種のジアステレオマーの混合
物となる〔ストリックラーら(H. Strickler, G.Ohloff
and E.sz.Kovats, Helv. Chim. Acta 1967, 50, 759)参
照〕。
た合成法の概略を、以下に記載する。
ドロホルミル化から成り、相当するアルデヒドを形成す
る。このヒドロホルミル化反応は、当業者には公知であ
り、当業者は、適当な反応条件、例えば触媒、溶剤また
は圧力を良い結果を得るように選択できるので、ここで
は詳細な説明の必要はない。
で相当するニトリルに、例えばヒドロキシルアミンまた
はその塩を用いて塩基の存在下で変換する。引き続くス
テップで、得られた化合物を現行のエステル化剤、例え
ば無水酢酸を用いてエステル化する。上記の中間のニト
リルを反応混合物から単離しないで、上記のニトリルを
これを製造したと同じ溶剤中で直接エステル化するが有
利なことが判明した。
して得られたエステル(II)、有利には3−(2′−
シアノ−1−メチルエチル)−1,2−ジメチル−1−
シクロペンチル・アセタートの脱離反応であり、所望の
最終生成物、すなわち式(I′a)および式(I′b)
の不飽和ニトリルに導く。脱離反応は、当業者には公知
の種々の条件下で実行できる。これに関して、酸、例え
ばp−トルエンスルホン酸を用いて脱離反応を実行され
ることを述べなくてはならない。
ニトリルエステルの熱分解から得られ、最も希望される
式(I′a)の嗅覚的に満足できる量を含む粗製生成物
となり、一方、酸を用いる脱離反応は、しばしば環内位
置に二重結合を有するニトリル、すなわち上記の式
(I′b)および下記の式(I′c):
嗅覚的な観点からはあまり歓迎されない。
550℃、有利には約430〜500℃および圧力約1
0〜50x102Paにおいて実施した場合に、式
(I′a)のニトリル30重量%を含む生成物となるこ
とを発見した。これらの混合物は、化合物(I′a)の
外に、式(I′b)および式(I′c)のニトリルを含
み、これらの量は、使用した条件により変化する。
して使用できる。それというのも、これらはすべてニト
リル(I′a)の嗅覚的特性、すなわち、典型的な新鮮
なカンキツ、グリーン−レモンのノートを有しており、
全体的な印象は、ニトリルの純粋の形のものと実際的に
同じであるからである。
異なる量のニトリル(I′a)を含む上記のタイプの混
合物の使用は、ニトリルが有効な量、すなわち上記のニ
トリルの嗅覚的特性を発揮するために十分な量で存在す
る限り、可能である。しかし、我々は、このニトリルを
30重量%以上含む混合物が、本発明によると有利なこ
とを発見している。
分解反応は、現在の技術で分離できる4種のジアステレ
オマーの混合物となり、次いで、これらのジアステレオ
マーそれぞれは、希望するニトリルを製造するために別
々に使用でき、後者の立体化学は、使用した最初のジア
ステレオマーにより決定され、これは上記の合成を通じ
て変化しないままである。これは実施例の研究からさら
に明らかになるであろう。これらの立体化学によると、
規定の立体化学を有する式(I′a)の化合物の匂い
は、ジアステレオマーのものとは異なることもある。
されるシクロペンタノールが、配置(1R,2S,3
S)を有し、配置(1′R,2′S,3S)および
(1′R,2′S,3R)を有する式(I′a)のニト
リルおよび配置(1′R,2′S,3R)および(1′
R,2′S,3S)を有する式(I′b)のニトリルか
ら成る混合物となる場合に得られる。これらの混合物お
よび殊には上記の式(I′a)の立体異性体は、本発明
により有利である。
置(1R,2R,3R)のシクロペンタノールを用いて
得られ、配置(1′S,2′R)を有する式(I′a)
および配置(1′S,2′R)を有する式(I′b)の
ニトリルとなった。
ノールから得られる混合物、すなわち配置(1′S,
2′S)を有する式(I′a)のニトリルおよび配置
(1′S,2′S)を有する式(I′b)のニトリルか
ら得られる混合物の嗅覚的品質は、上記で得られたニト
リルの品質より劣る。この場合、レモンノートはさらに
弱く、かつ脂肪性および粉性のコンノーテーションが感
じられるが、しかしフローラル−カンキツ系ノートはま
だ明らかに存在する。
3−(2,3−ジメチル−1−シクロペンチル)ブタン
ニトリル(下記の経路II参照)も、その匂いの中に典
型的なグリーン・レモンノートを僅かなニトリルコンノ
ーテーションと共に有している。
置の一つに二重結合を有する下記の式(I″)のアルデ
ヒド、またはこれらの化合物の2種またはそれ以上のあ
らゆる混合物である。下記の経路(II)は、これらの
アルデヒドの合成および相当する式(I″a)の環飽和
アルデヒドの合成の概要である。
ドコンノーテーションを伴う新鮮なカンキツおよびグリ
ーンレモンタイプのノートのために、香料製造に有用で
ある。その匂いのタイプは、香料製造に広く使用されて
いる化合物である3,5,5−トリメチルヘキサナール
(イソノニルアルデヒド)のものに近く、組成物に対し
てグリーンタイプのノートの付与ができる。
は、グリーン−カンキツタイプの匂いを有し、同時に土
的および僅かな金属的コンノーテーションおよびレモン
グラスタイプのアンダーノートを有する。
的な媒体のロット中でも完全に安定なことを発見した。
これに関連して、漂白剤および活性化剤、例えばテトラ
アセチルエチレンジアミン(TAED)、次亜ハロゲン
酸塩、殊には次亜塩素酸塩、過酸素化漂白剤、例えば過
ホウ酸塩を含む洗剤が例示できる。また、例えばアルミ
ニウム塩を含むボディ脱臭剤および発汗抑制剤も例示で
きる。
ャンプー、ボディ脱臭剤および発汗抑制剤、繊維処理の
ための固体または液体洗剤、繊維柔軟剤、または洗剤組
成物または皿または種々の表面の洗浄のための汎用クリ
ーナーの用途に、これらが家庭用または業務用のいずれ
を意図しているかにかかわらず有利に使用できる。
上記の製品には限定されず、これらは、それ自身で香料
のすべての現在のその他の用途、すなわち石鹸およびシ
ャワー用ゲル、衛生およびヘアケア製品、ならびにボデ
ィ脱臭剤、空気フレッシュナーまたは化粧品調剤、およ
びファイン香料、すなわち香水およびコロンの付香に使
用できる。
途に使用できる。
合物は、単独またはその他の当該業界で現在使用されて
いる香料成分、溶剤またはアジュベントと混合して使用
できる。これらの共用成分の性質および種類は、詳しく
説明する必要はなく、さらにこれらは網羅的となり、
は、その一般的知識および付香する製品の性質および希
望する嗅覚的効果の関数として選択できるであろう。
ヒド、ケトン、エステル、エーテル、酢酸塩、ニトリ
ル、テルペン炭化水素、硫黄または窒素含有複素環化合
物、ならびに天然または合成の精油などの多数の化学分
類に属する。多数のこれらの成分は、さらに参考書、例
えばアークタンダー(S.Arctander, Perfume and Flavor
Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USA) の本
またはその最新版、または同様のその他の書籍に列挙さ
れている。
る本発明による化合物の割合は、広い範囲の値に変化す
る。これらの値は、付香しようとする物品または製品の
性質、探している匂い効果、ならびに本発明の化合物が
この分野で現在使用されている芳香共用成分、溶剤また
はアジュバントと混合して使用される場合の与えられた
組成物中の共用成分の性質に依存する。
の重量に対するこれらの化合物の0.1〜10重量%ま
たはこれ以上の程度の典型的濃度が例示できる。上記よ
りもかなり低い濃度でも、化合物が上記の種々の消費物
品中の付香のために直接使用される場合には、可能であ
る。
に説明されるが、その中で、省略記号は通常のものを表
す。温度は摂氏温度、またNMR値(化学シフトδ)は
内部標準としてのTMSに対するppmで表す。
ロペンタノールのヒドロホルミル化(すべての異性体に
対する一般的方法) オートクレーブに、3−イソプロペニル−1,2−ジメ
チル−1−シクロペンタノール900g(5.4モ
ル)、トリフェニルホスフィン63g(0.24モル;
入手先:グリドコ(Glidco))および〔(C6H5)3P〕3
Rh(CO)H0.6g(0.65ミリモル)を装入し
た。オートクレーブを閉じ、CO/H2混合物(1:
1)を用いて14x105Paまで加圧し、110℃に
加熱した。5日後に、反応を停止すると、粗製品920
g(変換率60%)が得られた。
105℃(6x101Pa)で蒸留すると、これによ
り、3−(3′−ヒドロキシ−2′,3′−ジメチル−
1′−シクロペンチル)ブタナール400g(2.17
モル)が得られた。
ル−1,2−ジメチル−1−シクロペンタノールから製
造した配置(1′R,2′S,3′R)の異性体のスペ
クトルデータ:1 H−NMR:0.88/0.90(2・d,J=7,
3H)、0.93(d,J=7,3H)、0.97
(d,J=6.5,3H)、1.33(s,3H)、
9.78(ブロードs,1H)δppm13 C−NMR:(第一異性体):8.43、18.5
9、25.33、29.86、29.93、37.7、
45.03、46.86、49.54、80.04、2
02.83δppm (第二異性体):8.75、19.48、25.59、
29.86、30.27、37.73、45.03、4
7.25、49.94、80.10、203.22δp
pm MS:(第一異性体):184(M+,1)、169
(2)、166(2)、151(6)、123(1
1)、108(38)、95(22)、81(18)、
71(98)、43(100) (第二異性体):184(M+,0)、169(1)、
166(4)、151(5)、123(13)、108
(33)、95(32)、81(36)、71(9
7)、43(100) B.3−(2′−シアノ−1′−メチルエチル)−1,
2−ジメチル−1−シクロペンチル・アセタートの合成
(すべての異性体に対する一般的方法) トルエン(1.5l)中の上記A.で得られた生成物混
合物202g(1.9モル)、NH2OH−HCl98
g(1.4モル)およびKOH91g(1.6モル)
を、150分間、撹拌しながら還流した。次いで、この
混合物を室温まで冷却し、水(400ml)、次いで塩
水(400ml)を用いて洗浄した。次いで、このよう
にして得られた溶液を還流するまで加熱し、トルエン5
00mlを蒸留除去した。次いで、無水酢酸800g
(7.84モル)を加え、混合物の温度は維持した。反
応が終了すると、溶剤を蒸留により除去し、残留物を蒸
留すると、2種のジアステレオマーから成る希望する製
品が収率84%(206g)で得られた。
−2′,3′−ジメチル−1′−シクロペンチル)ブタ
ナールから製造された配置(1R,2S,3R)の異性
体のスペクトルデータ:1 H−NMR:0.77/0.78(2・d,J=8,
3H)、1.1/1.12(2・d,J=6,3H)、
1.52(s,3H)、2.01(s,3H)δppm13 C−NMR:(第一異性体):8.93、18.6、
23.51、23.86、25.54、32.52、3
5.2、43.49、45.11、88.68、17
0.17δppm (第二異性体):8.74、18.18、23.34、
23.86、25.47、32.52、35.11、4
3.22、44.99、88.61、170.17δp
pm MS:(第一異性体):223(M+,0)、183
(3)、165(21)、152(12)、123(1
8)、110(23)、95(17)、71(20)、
43(100) (第二異性体):223(M+,0)、183(2)、
165(26)、152(6)、123(20)、11
0(11)、95(20)、71(25)、43(10
0) C.3−(2′−シアノ−1′−メチルエチル)−1,
2−ジメチル−1−シクロペンチル・アセタートの熱分
解(すべての異性体に対する一般的方法) 上記のB.で得られた生成物を450℃および2x10
3Paにおいて、長さ2m、直径30mmのカラム内で
熱分解した。これにより、化合物(I′a)約30%、
化合物(I′b)約63%および痕跡量の化合物(I′
c)を含む混合物が得られた。得られた混合物は、その
ままで香料成分として使用できた。しかし、化合物
(I′a)を化合物(I′b)から分離できた。同様
に、化合物(I′a)および(I′b)のそれぞれの異
性体を、例えばガスクロマトグラフィーにより分離でき
る。
ノ−1′−メチルエチル)−1,2−ジメチル−1−シ
クロペンチル・アセタートから得られた化合物のスペク
トル:(1′R,2′S,3S)−3−(2′−メチル
−3′−メチレン−1′−シクロペンチル)ブタンニト
リル(15%) 1 H−NMR:0.90(d,J=8,3H)、1.1
2(d,J=6,3H)、4.8および4.6(2・ブ
ロードs,2H)δppm MS:163(M+,2):148(4)、123
(7)、107(5)、95(100)、79(1
3)、67(24)、41(11) 匂い:上記(1′R,2′S,3R)−3−(2′−メチル−3′
−メチレン−1′−シクロペンチル)ブタンニトリル
(15%) 1 H−NMR:0.90(d,J=8,3H)、1.1
4(d,J=6,3H)、4.79および4.86(2
・ブロードs,2H)δppm MS:163(M+,2):148(3)、123
(4)、107(5)、95(100)、79(1
1)、67(21)、41(19) 匂い:上記(1′R,2′S,3R)−3−(2′,3′−ジメチ
ル−3′−シクロペンテン−1′−イル)ブタンニトリ
ル(29%) 1 H−NMR:0.83(d,J=8,3H)、1.0
9(d,J=6,3H)、1.69(スプリットd,3
H)、5.66(ブロードs,1H)δppm MS:163(M+,6):148(6)、120
(8)、107(18)、95(100)、79(1
2)、67(16)、41(15)(1′R,2′S,3S)−3−(2′,3′−ジメチ
ル−3−シクロペンテン−1−イル)ブタンニトリル
(33%) 1 H−NMR:0.84(d,J=8,3H)、1.1
4(d,J=6,3H)、1.70(スプリットd,3
H)、5.24(ブロードs,1H)δppm MS:163(M+,7):148(6)、123
(3)、107(17)、95(100)、79(1
1)、67(16)、41(15) (1R,2S,3S)−3−(2′−シアノ−1′−メ
チルエチル)−1,2−ジメチル−1−シクロペンチル
・アセタートから得られた化合物の混合物〔(1′S,
2′S)−3−(2′,3′−ジメチル−3′−シクロ
ペンテン−1′−イル)ブタンニトリルと(1′S,
2′S)−(2′−メチル−3′−メチレン−1′−シ
クロペンチル)ブタンニトリルとの混合物〕のスペクト
ル1 H−NMR(混合物):0.92〜1.18(数本
d,6H)、1.63(ブロードs,3H)、4.78
〜4.86(2・スプリットs,C=CH2)、5.2
2(ブロードs,C=CH) MS:163(M+,12):148(10)、120
(17)、110(15)、107(27)、95(1
00)、79(21)、67(27)、41(31)
(帰属されず) MS:163(M+,2):148(3)、120
(3)、95(100)、79(11)、67(2
0)、40(40)(帰属されず) MS:163(M+,2):148(3)、120
(6)、95(100)、79(13)、67(2
3)、41(23)(帰属されず) この混合物は、異性体4種から成っており、その内の2
種はガスクロマトグラフィーで分離できる。混合物中に
存在するニトリルの配置は、最初のシクロペンタノール
の配置から定まる。
ノ−1′−メチルエチル)−1,2−ジメチル−1−シ
クロペンチル・アセタートから得られた化合物の混合物
〔(1′S,2′R)−3−(2′,3′−ジメチル−
3′−シクロペンテン−1′−イル)ブタンニトリルと
(1′S,2′R)−(2′−メチル−3′−メチレン
−1′−シクロペンチル)ブタンニトリルとの混合物〕
のスペクトル1 H−NMR(混合物):0.8〜0.85(数本・
d,3H)、1.1〜1.18(数本・d,3H)、
1.62および1.7(2・ブロードs,3H)、4.
79および4.85(2・スプリットs,C=C
H2)、5.25(ブロードs,C=CH) MS:163(M+,7):95(100)、77
(7)、67(16)、41(12)(帰属されず) MS:163(M+,7):148(7)、120
(8)、107(18)、95(100)、79(1
3)、67(18)、41(20)(帰属されず) MS:163(M+,8):95(100)、77
(7)(帰属されず) この混合物は、相対量14%、36%、23%および2
5%の異性体4種から成っている(値はガスクロマトグ
ラフィーにより確定)。混合物中に存在するニトリルの
配置は、最初のシクロペンタノールの配置により定ま
る。
メチルエチル)−1,2−ジメチル−1−シクロペンチ
ル・アセタートの製造 (1R,2S,3S)−3−イソプロペニル−1,2−
ジメチル−1−シクロペンタノール50g(0.32モ
ル)、無水酢酸20g(0.2モル)、ピリジン57g
(0.72モル)およびトルエン(600ml)の撹拌
している溶液に、塩化アセチル27g(0.34モル)
を室温で滴下して加え、45℃に3日間加熱した。冷却
した反応混合物を氷上に注ぎ、H2SO4(10%)、
水、NaHCO3溶液(5%)および塩水を用いて洗浄
し、次いで53〜56℃/0.7hPaで蒸留すると、
(1R,2S,3S)−3−イソプロペニル−1,2−
ジメチル−1−シクロペンチル・アセタート59gが純
度90%で得られた。分別蒸留すると、純度93%の
(1R,2S,3S)−3−イソプロペニル−1,2−
ジメチル−1−シクロペンチル・アセタート48.7g
(76.6%)が得られた。この生成物は、ジャスミン
および酢酸テルペニルのコンノーテーションを伴うラク
トンタイプの匂いを示した。
ドロホルミル化反応させると、標記の化合物が得られ
た。
ルミル−1−メチルエチル)−1,2−ジメチル−1−
シクロペンチル・アセタートの熱分解 使用した熱処理オーブンは、石英管(長さ1.8m、直
径30mm、30m以上石英粒を充填)、滴下漏斗およ
びCO2−アセトンを用いて冷却した出口を備えてい
た。25hPaおよび460℃において、A.において
得られた製品34gを滴下して加えた。熱分解生成物を
蒸留(45℃/0.6hPa)すると式(I″)のアル
デヒド20.9g(83.7%)が、異性体 シス−(1′R)−3−(2′−メチル−3′−メチレ
ン−1′−シクロペンチル)ブタナール(36%) シス−(1′R)−(2′,3′−ジメチル−2′−シ
クロペンテン−1′−イル)ブタナール、および シス−(1′R)−(2′,3′−ジメチル−3′−シ
クロペンテン−1′−イル)ブタナール の混合物として生成した。
できる。
d,6H)、1.7(ブロードs)、4.78および
4.83(2・スプリットs)、5.23および5.2
7(2ブロードs)、9.8(m,1H)δppm(混
合物) MS:166(M+,6):151(4)、148
(2)、133(9)、122(77)、107(9
5)、95(100)、79(37)、67(52)、
41(39)(帰属されず) MS:166(M+,4):151(8)、148(1
0)、133(17)、122(22)、107(5
9)、95(100)、79(35)、67(43)、
41(31)(帰属されず) MS:166(M+,13):151(4)、148
(3)、133(9)、122(76)、107(7
0)、95(100)、79(50)、67(62)、
41(67)(帰属されず) MS:166(M+,2):151(3)、148
(4)、133(9)、122(41)、107(4
0)、95(100)、67(49)、41(47)
(帰属されず) C.(1′R,2′R)−3−(2′,3′−ジメチル
−1′−シクロペンチル)ブタナールの製造 10%パラジウム/炭素触媒を用いる酢酸エチル中の上
記のB.で得られた生成物19.5gの水素化から、上
記の生成物(沸点50℃/0.5hPa)14.8g
(75%)が、相対比率42%、13%、24%および
21%の異性体4種の混合物として得られた。
0.66(2d,J=7Hz)、0.85〜1.0
(d)、9.78(m.1H)δppm(混合物) MS:168(M+,1):153(3)、124(2
8)、109(59)、95(100)、81(1
9)、69(31)、55(68)、41(51)(帰
属されず) MS:168(M+,0):153(1)、124(3
3)、109(56)、95(92)、81(22)、
69(43)、55(100)、41(68)(帰属さ
れず) MS:168(M+,0):124(30)、109
(61)、95(100)、81(25)、69(3
0)、55(81)、41(59)(帰属されず) MS:168(M+,0):153(1)、124(2
1)、109(48)、95(100)、81(1
3)、69(23)、55(65)、41(34)(帰
属されず) 実施例3(1′R,2′R)−3−(2′,3′−ジメチル−1
−シクロペンチル)ブタンニトリルの製造 実施例2Cで得られた生成物の混合物13.6g(81
ミリモル)、NH2OH.HCl7.3g(105ミリ
モル)およびTHF150mlの混合物を3時間還流
し、次いで冷却し、氷/NaHCO3溶液上に注いだ。
ペンタンを加え、有機相を洗浄し、次いで70℃/0.
5hPaで蒸留すると、相当するオキシム9.7g(6
5.5%)がすでに幾らかのニトリルを含んで得られ
た。次いでこの混合物を無水酢酸(40ml)と一緒に
して4時間還流した。通常の処理の後、生成物を50℃
/6.6hPaにおいて蒸留すると、希望する生成物7
g(81%)が、相対比率36%、23%、11%およ
び20%の異性体4種の混合物として得られた。
り分離できる。
0.63(2d,J=7Hz)、0.92〜1.13
(8d)δppm(混合物) MS:165(M+,0.1):164(1)、150
(14)、123(12)、110(69)、97(4
3)、70(71)、55(100)、41(66)
(帰属されず) MS:165(M+,0.1):164(1)、150
(20)、123(10)、110(19)、97(3
6)、70(100)、55(94)、41(58)
(帰属されず) MS:165(M+,0.1):164(2)、150
(28)、136(16)、122(19)、97(3
9)、70(81)、55(100)、41(62)
(帰属されず) MS:165(M+,0.1):164(1)、150
(15)、122(14)、97(22)、70(10
0)、55(79)、41(48)(帰属されず) MS:165(M+,0.1):164(1)、150
(8)、136(4)、122(5)、110(9)、
97(12)、70(100)、55(56)、41
(41)(帰属されず) MS:165(M+,0.1):164(1)、150
(7)、122(6)、97(13)、70(10
0)、55(52)、41(39)(帰属されず) 実施例4汎用クリーナーのための香料の製造 汎用クリーナーに使用するためのカンキツ系特性の芳香
ベースを下記の成分を混合して製造した。
1,1,5−トリメチル−6-ヘプテニル・ホルマートの
混合物;入手先:インターナショナル・フレーバーズ・
アンド・フラグランシズ(International Flavors & Fra
grances )米国 2)メチル・ジヒドロジャスモナート;入手先:フィル
メニッヒ社(Firmenich SA )ジュネーブ、スイス 3)3,7−ジメチル−2,6−オクタジエンニトリ
ル;入手先:フィルメニッヒ社、ジュネーブ、スイス このベース組成物に、本発明によるニトリル、例えば、
実施例1に記載の方法により得られた配置(1′R,
2′S,3S)および(1′R,2′S,3R)の化合
物(I′a)ならびに配置(1′R,2′S,3R)お
よび(1′R,2′S,3S)の(I′b)の混合物1
50重量部を加えると、さらに新鮮なノートがこれに与
えられた。ゲラニルニトリルの存在によるベース組成物
中に存在するグリーン−ナチュラル、レモン−ピールの
コンノーテーションが、著しく増強された。本発明によ
る化合物の添加は、同量のシトラールの添加と同じ効果
を有し、上記の組成物を使用しようとする汎用クリーナ
ータイプ(下記実施例参照)の媒体中におけるシトラー
ルの不安定性の問題がこれにより避けられた。
プの組成物を下記の成分から製造した。
ル)アセタート;入手先:フィルメニッヒ社、ジュネー
ブ、スイス 2)ペンタデセノリド;入手先:フィルメニッヒ社、ジ
ュネーブ、スイス 3)3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−
2−メチルプロパナール;入手先:フィルメニッヒ社、
ジュネーブ、スイス 4)メチルイオノン;入手先:フィルメニッヒ社、ジュ
ネーブ、スイス 5)3−(4−t−ブチルフェニル)−2−メチルプロ
パナール;入手先:ジヴォダン−ルール社(Givaudan-Ro
ure SA) 、ヴェルニエ、スイス 6)入手先:フィルメニッヒ社、ジュネーブ、スイス 7)3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル
−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2
−オール;入手先:フィルメニッヒ社、ジュネーブ、ス
イス 8)入手先:フィルメニッヒ社、ジュネーブ、スイス 9)入手先:フィルメニッヒ社、ジュネーブ、スイス 10)2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カ
ルボアルデヒド;入手先:インターナショナル・フレー
バーズ・アンド・フラグランシズ米国 11)入手先:インターナショナル・フレーバーズ・ア
ンド・フラグランシズ米国 この組成物は、実施例1に記載の方法により得られた配
置(1′R,2′S,3S)および(1′R,2′S,
3R)の化合物(I′a)ならびに配置(1′R,2′
S,3R)および(1′R,2′S,3S)の(I′
b)の混合物50重量部をこれに加えると、レモン−ラ
イムタイプの快いカンキツ−グリーンノートを獲得し、
これは組成物に著しい新鮮さを与える。同量のゲラニル
ニトリルの添加は、同様にカンキツ−レモンタイプのノ
ートをこの組成物に与えるが、しかし得られた匂いは、
より脂肪性で新鮮さが低く、グリーレモンよりもレモン
グラスに似ていた。
例1に記載の方法により得られた配置(1′R,2′
S,3S)および(1′R,2′S,3R)の化合物
(I′a)並びに配置(1′R,2′S,3R)および
(1′R,2′S,3S)の(I′b)の混合物、ゲラ
ニルニトリルおよびシトラールの表示の濃度における混
合物を加えて付香し、次いで、30日間表示の温度で貯
蔵したものである。次いで、これらの物品および製品を
熟練した調香師の評価員によるブラインドテストによ
り、これらの匂い品質および一部についてはその色の変
化を評価した。得られた嗅覚品質の値は、下表には、下
記の意味を有する文字A〜Eで表した。
で表した。色の変化は、以下の意味を有する略字で示し
た。
的な媒体に対して安定であると知られているゲラニルニ
トリルよりもさらに安定であることを示している。従っ
て、この形の用途で高く評価された匂いを有する製品で
あり、かつ本発明の製品の匂いが著しく近いシトラール
に対する安定性の相違が、著しく大きく、本発明による
製品が安定性に関してシトラールより著しく優れている
ことが確認された。
環は飽和または点線で示した位置の一つで二重結合を有
する〕の化合物または式(I)の化合物2種以上のあら
ゆる混合物。
R,2′S,3R)を有する異性体、またはこれらの混
合物の形である、請求項2記載の化合物。
30重量%および式:
化合物が配置(1′R,2′S,3S)または(1′
R,2′S,3R)を有する異性体、またはこれらの混
合物の形である、請求項2記載の混合物。
化または変性のための方法において、上記の組成物また
は上記の香料に有効量の請求項1から4までいずれか1
項記載の化合物または化合物の混合物を添加することを
特徴とする、香料組成物および香料の匂いの改善、強化
または変性のための方法。
いずれか1項記載の化合物または化合物の混合物を含む
香料組成物または香料。
ャワー用ゲル、シャンプーまたはその他のヘアケア製
品、化粧品調剤、ボディー脱臭剤または発汗抑制剤、空
気フレッシュナー、織物脱臭剤または柔軟剤、または汎
用家庭用クリーナーの形である請求項6記載の香料。
Claims (9)
- 【請求項1】 式: 【化1】 〔式中、XはC≡N基またはC(H)=O基、かつC5
環は飽和または点線で示した位置の一つで二重結合を有
する〕の化合物または式(I)の化合物2種以上のあら
ゆる混合物。 - 【請求項2】 XはC≡N基、かつC5環は点線で示し
た位置の一つで二重結合を有する請求項1記載の式
(I)の化合物、またはこの形の化合物の2種以上のあ
らゆる混合物。 - 【請求項3】 式: 【化2】 の異性体の形である、請求項2記載の化合物。
- 【請求項4】 式(I′a)の化合物が配置(1′R,
2′S,3S)または(1′R,2′S,3R)を有す
る異性体、またはこれらの混合物の形である、請求項3
記載の化合物。 - 【請求項5】 請求項3記載の式(I′a)の化合物約
30重量%および式: 【化3】 の異性体約60重量%から成る、請求項2記載の混合
物。 - 【請求項6】 式(I′a)の化合物が配置(1′R,
2′S,3S)または(1′R,2′S,3R)を有す
る異性体、またはこれらの混合物の形である、請求項5
記載の混合物。 - 【請求項7】 香料組成物および香料の匂いの改善、強
化または変性のための方法において、上記の組成物また
は上記の香料に有効量の請求項1から6までいずれか1
項記載の化合物または化合物の混合物を添加することを
特徴とする、香料組成物および香料の匂いの改善、強化
または変性のための方法。 - 【請求項8】 匂い成分として、請求項1から6までの
いずれか1項記載の化合物または化合物の混合物を含む
香料の香料組成物。 - 【請求項9】 香水またはコロン、石鹸、浴用またはシ
ャワー用ゲル、シャンプーまたはその他のヘアケア製
品、化粧品調剤、ボディー脱臭剤または発汗抑制剤、空
気フレッシュナー、織物脱臭剤または柔軟剤、または汎
用家庭用クリーナーの形である請求項8記載の香料。
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