JP4125966B2 - 香料成分としての不飽和エステルの使用、香料組成物、香料添加製品、および不飽和エステル化合物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は香料の分野に関する。本発明はより詳しくは式(I):
【0002】
【化2】
【0003】
[式中、記号R′は1〜5個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状、不飽和または飽和炭化水素基を表し、R1、R2、R3、R4およびR5は互いに独立に水素原子、メチル基、エチル基またはメトキシ基を表し、R6およびR7は互いに独立に水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基またはイソプロピル基を表し、R5およびR6はこれらが結合している炭素原子と一緒に六員環を形成してもよい]で表される化合物の香料成分としての使用に関する。
【0004】
式(I)のエステルはきわめて有効な、評価された芳香特性を有する。従ってこれらのエステルは香料、香料組成物および香料添加製品の製造に使用することができる。これらのエステルは特に添加される製品にフローラルの芳香ノートを与えるために使用される。
【0005】
【従来の技術】
式(I)により表される一部の化合物は公知である。より詳しくはこれらは多くの化学製品における合成の反応物質、中間生成物または最終生成物として引用される。しかしその官能的特性は技術水準のどの文献にも説明されてなく、従って香料の分野での、特に香料成分としてのその可能な使用は技術水準で述べられていないし、示唆されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、香料成分として使用される化合物を見出すことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
式(I)により定義されるエステルがきわめて興味深い官能的特性を有することが見出された。
【0008】
従って本発明の第1の目的は、式(I):
【0009】
【化3】
【0010】
[式中、記号R′は1〜5個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状、不飽和または飽和炭化水素基を表し、R1、R2、R3、R4およびR5は互いに独立に水素原子、メチル基、エチル基またはメトキシ基を表し、R6およびR7は互いに独立に水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基またはイソプロピル基を表し、R5およびR6はこれらが結合している炭素原子と一緒に六員環を形成してもよい]で表される化合物の香料成分としての使用である。
【0011】
一般的に本発明の化合物はすべて好ましいフローラルタイプの芳香ノートを有する。
【0012】
式(I)により定義される化合物はフローラルおよびインドール様の芳香ノートを与えるために特に有利に使用される。本発明の特別の構成において、これらの化合物は香料業者に香料組成物および香料添加製品にインドールを使用するための予想されない、有利な選択性を提供する。実際にインドールはジャスミン、ライラック、ネロリ、クチナシ、および多くの他の強いまたは珍しいフラワータイプの芳香ベースにフローラルノートを与えるために特に使用される広く知られている香料成分である。しかしその化学構造の結果として、インドールは特にアルデヒドを含有する組成物に配合される場合に、香料に問題を生じることがある。一部の場合に縮合法は色および粘度が変化する新しい生成物を生じる。色の変化は時折本当に重要であり、最終生成物に考慮される適用に依存する実際の問題である。日光に対するインドールの感受性は香料業者によく知られ、同じ着色の問題が存在しない選択的生成物を見出す問題は長い間議論された。例えばインドメチレン(4、4A、5、9B−テトラヒドロ−インデノ[1、2D]−1、3−ジオキシン)のような一部の無色の代用物が知られているが、これらの成分はインドールに匹敵する嗅いの強さを有していない。
【0013】
本発明の化合物は、インドールに容易に匹敵する十分な量および力のインドール様ノートを有するので、前記の問題の解決手段を提供する。更に式(I)の化合物は、最終的適用に着色の問題を生じることなく香料組成物の製造に一般に使用される他の香料成分、溶剤または助剤と混合することができる。
【0014】
本発明の化合物の中でR1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7がすべて水素原子を表す式(I)の化合物が有利である。これらの化合物の中で1−フェニルビニルアセテートが特に評価される。この化合物の芳香はインドール様であり、インドメチレン(4、4A、5、9B−テトラヒドロ−インデノ[1、2D]−1、3−ジオキシン)の芳香に近いとして記載することができる。この芳香はジャスミンのコノテーションを有するフローラルであるとして記載することができ、フローラル、アニマル様、およびインドール様のエレガントな芳香ノートの微妙な混合物を提供するとして香料業者にきわめて評価されている。以下の例に示されるように、この化合物は他の公知のインドールの代用物より明らかに優れていることが示された。その芳香は実際にインドメチレンより更に強力であり、よりエレガントで、フローラルであり、ナフタリン様でない。
【0015】
1−フェニルエテニルプロパノエートも十分に評価された本発明の化合物である。この化合物の芳香はジャスミンおよびインドール様トップノートのほかにフェノール、アルデヒド、グリーン、およびサンバジャスミンのボトムノートを伴うビターアーモンドのコノテーションを示す。
【0016】
本発明の化合物は洗練された香料、香水、コロン、アフターシェーブローションの使用に、石鹸、シャワージェル、浴用ジェル、衛生用品、シャンプーのようなヘアーケアー製品、および脱臭剤およびエアーフレッシュナーまたは化粧品の香料のような官能性香料の一般的な使用に適している。
【0017】
化合物(I)は、家庭用および工業的な使用のための、織物処理用の液体または固体の洗剤、織物柔軟剤、皿または様々な表面用の洗剤組成物または洗浄剤製品のような適用に使用することもできる。
【0018】
これらの適用において、本発明の化合物は、単独にまたは香料組成物の製造に一般に使用される他の香料成分、溶剤または助剤と混合して使用することができる。
【0019】
従って本発明の第2の目的は、活性成分として香料組成物の製造に一般に使用される他の香料成分、溶剤または助剤と一緒に前記の式(I)の化合物を含有する香料組成物または香料添加製品を提供することである。
【0020】
香料の簡単な用語としてしばしば言及される香料組成物の用語は香料において広く使用される。これは一般にそれ自体唯一の感覚的に適当な独自性を有するとして認識される芳香のある物質の配合物を示す。より詳しくはそれぞれの物質が全体の芳香を達成する際にその役割を演じる特定の構造(特別な成分およびそれぞれの成分の特別な割合)にもとづき入念に調節された配合物である。この独創的な、新しい組成物は成分それ自体およびその相対的な割合により構成される組成物により構造的に特徴づけられる。
【0021】
従って香料の分野における香料組成物は、好ましい臭いのする物質の混合物ではない。他方でダイナミックな系を構成する反応物質および形成される生成物を含む化学反応が、ほかに記載されない限りで、芳香物質が出発生成物、形成される生成物またはこれらの両方の間に存在する場合であっても、香料組成物に比較できないことは当業者に明らかに理解される。
【0022】
これらの組成物に存在する香料の共用成分はアルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、二トリル、テルペン炭化水素、複素環の窒素または硫黄含有化合物のような様々な化学的基および天然または合成起源の精油に属する。これらの成分の多くはS.Arctander.Perfume and Flavour Chemicals.1969.Montclair.New Jersey.、USAのような参考文献、または最近のこれに関する論文またはほかの類似の文献に記載されている。
【0023】
香料または香料組成物は十分に定義された独自性を有することのほかに多くの技術的要求を満たさなければならない。香料または香料組成物は例えば十分に強くなければならず、拡散性でなければならず、持続性でなければならず、蒸発の期間全体にわたり基本的な芳香特性が維持されなければならない。更に香料組成物は目的とする適用の機能に適合しなければならない。特に香料組成物は洗練された芳香を目的として構成され、目的とする使用に適した持続性の程度が要求される、前記のような官能的製品のために構成されることができる。香料組成物は最終生成物中で化学的に安定でなければならない。これが達成される技術は香料業者の技術の重要な部分であり、独自でなく、よくできた香料または香料組成物を製造するために必要な経験の水準に達するために長年の熱心な作業が必要とされる。これらの技術的な考察は香料組成物が香料物質と異なる成分を含有してよく、これらが香料組成物の製造に一般に使用される溶剤または助剤を意味することを含む。
【0024】
まず組成物が洗練された香料または工業的製品に使用されることを目的とするかに関係なく、溶剤系は芳香の最も重要な部分である。香料組成物の製造に一般に使用される溶剤は、当業者に周知であり、特にジプロピレングリコール、ジエチルフタレート、イソプロピルミリステート、ベンジルベンゾエート、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノールまたは最も一般に使用されるエチルシトレートが含まれる。
【0025】
他方で官能的生成物を目的とする香料組成物の製造は感覚性(生成物がどのように臭うのがよいか)および生成物の組成またはしばしば述べるように、生成物ベースに香料を適合する技術の両方の配慮を含む。従って香料組成物は香料添加されなければならないベースに依存して多くの異なる機能を有することができる助剤を含有してもよい。これらの助剤は、例えば酸化防止剤のような安定剤を含む。
【0026】
現在、香料添加される生成物タイプおよび生成物組成物の範囲はきわめて広くなり、製造される生成物ベースおよびそれぞれの場合に使用できる助剤の定義にもとづく接近が実施できないほど頻繁に変化する。それにより本願発明は香料組成物の製造に一般に使用される溶剤および助剤の包括的なリストまたは詳しい接近方法を有していない。しかし当業者、すなわち熟練した香料業者は香料添加される生成物および香料に含まれる香料成分の性質の機能としてこれらの成分を選択することができる。
【0027】
前記の種々の生成物または組成物に本発明の化合物を配合できる割合は広い範囲の値で変動する。これらの値は香料添加されなければならない製品または生成物の性質および求められる嗅覚効果および本発明の化合物をこの技術で一般に使用される香料共用成分、溶剤または添加剤との混合物の形で使用する場合の所定の組成物中の共用成分の性質に依存する。
【0028】
例えば配合される組成物の質量に関して本発明の式(I)の化合物約4〜15質量%、または20質量%以上の典型的な濃度を使用することができる。前記消費生成物を香料添加するためにこれらの化合物を直接適用する場合は、これより低い濃度を使用することもできる。
【0029】
本発明の化合物は、所望の最終生成物の機能として選択される適当なケトンから出発して、アシル化剤の存在で、ケトンを相当するエノールエステルに変換するエステル交換反応により製造することができる。この合成は以下の例でより詳し説明される。
【0030】
【実施例】
本発明を以下の実施例により詳細に説明する。
【0031】
例1
1−フェニルビニルアセテートの製造
2.5リットルのジャケット被覆したシリンダー反応器にパラトルエンスルホン酸(pTSA)10g(1%w/w)、アセトフェノン(製造者、Acros)1000.0g(8.34モル、1.0当量)およびイソプロペニルアセテート(製造者、Wacker)166.8g(1.67モル、0.2当量)を装入した。ジャケット中の液体の温度が120℃に上昇した。ポット温度が115℃に達するとすぐに、イソプロペニルアセテート667.3g(6.67モル、0.8当量)を5時間かけて導入し、この間に反応中に形成されるアセトンを蒸留分離した。導入の終了時に変換率が50%に達した。更に2時間撹拌を続けた(変換率58%)。その後ポット温度が25℃に低下した。全部で250gの留出物を集めた(アセトン80%、イソプロペニルアセテート20%)。トリオクチルアミン19.5g(0.06モル、1.05当量/pTSA)を添加し、25℃で1時間撹拌を続けた。圧力を360hPaから40hPaに徐々に低下しながら80℃で反応混合物を濃縮した。全部で362gの留出物(イソプロペニルアセテート75%、アセトン25%)を集めた。粗製生成物(1269g)をフラッシュ蒸留(6−0.5hPa、73〜69℃)して1−フェニルビニルアセテートおよびアセトフェノンの混合物の第1の分留物(685g;25:75;13%)および1−フェニルビニルアセテートの第2の分留物(500g;GC97.2%;36%)を生じた。
【0032】
分析データ:
【0033】
【外1】
【0034】
例2
1−(3−メチルフェニル)エテニルアセテートの製造
15cmのウィードマー(Wiedmer)蒸留装置を使用してイソプロペニルアセテート15.02g(150ミリモル)中の3−メチルアセトフェノン50ミリモルの溶液をパラトルエンスルホン酸75mgの存在で95℃に加熱した。変換率が安定して(GC50〜70質量%、95℃で8時間後)、混合物を冷却し、トリオクチルアミン300mgを添加した。エーテルを使用する抽出および通常の後処理の後にバルブ・ツー・バルブ(bulb to bulb)装置で生成物を蒸留し、Supelcoport(登録商標)80〜100メッシュ上の10%SE−30を装填した1.2mX6mmカラム、ベクターガス、ヘリウム毎分30mlを使用して分取GCにより精製した。生成物が60%の収率で得られた。
【0035】
分析データ:
【0036】
【外2】
【0037】
例3
1−(2−メチルフェニル)エテニルアセテートの製造
2−メチルアセトフェノンから出発して例2に記載されるようにして1−(2−メチルフェニル)エテニルアセテートを収率39%で製造した。
【0038】
分析データ:
【0039】
【外3】
【0040】
例4
1−(4−エチルフェニル)ビニルアセテートの製造
4−エチルアセトフェノンから出発して例2に記載されるようにして1−(4−エチルフェニル)ビニルアセテートを収率49%で製造した。
【0041】
分析データ:
【0042】
【外4】
【0043】
例5
1−(4−メトキシフェニル)エテニルアセテートの製造
4−メトキシアセトフェノンから出発して例2に記載されるようにして1−(4−メトキシフェニル)エテニルアセテートを収率36%で製造した。この化合物をクロマトグラフィー(SiO2、ペンタン/エーテル6/4)および結晶化(ヘプタン/エーテル6/1)により精製した。
【0044】
分析データ:
【0045】
【外5】
【0046】
例6
1−フェニルエテニルプロパノエートの製造
無水テトラヒドロフラン80ml中の1−フェニルビニルアセテート(例1に記載のようにして製造した)8.11g(50ミリモル)の溶液を500ml丸底フラスコに配置し、−75℃に冷却した。無水テトラヒドロフラン60ml中のカリウムt−ブチレート6.16g(55ミリモル)の溶液を徐々に添加し(40分)、混合物を−75℃で1時間撹拌した。無水テトラヒドロフラン20ml中のプロピオニルクロリド(55ミリモル)の溶液を徐々に添加し(20分)、−75℃で2時間後、冷却浴を除去し、NaHCO3飽和溶液60mlを急いで添加した。温度が−10℃に急激に上昇し、混合物をエーテルで抽出した。通常の後処理後、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ペンタン/エーテル8/2)、バルブ・ツー・バルブ蒸留およびSupelcoport(登録商標)80〜100メッシュ上の10%SE−30を装填した1.2mX6mmカラム、ベクターガス:ヘリウム毎分30mlを使用する分取GCにより精製した。生成物が14%の収率で得られた。
【0047】
分析データ:
【0048】
【外6】
【0049】
例7
香料組成物の製造
ヒアシンスタイプの基礎香料組成物を以下の成分を添加することにより製造した。
【0050】
成分 質量部
ベンジルアセテート 70
ケイ皮酸アルコール 45
1%*メチルアルコール 25
10%*メチルシクロペンチリデンアセテート1) 3
シクラメンアルデヒド 7
オイゲノール 20
ガラキソリド2) 15
ヘディオン3) 7
メチルイソオイゲノール 3
フェネチロール 125
2−フェノキシエタノール 157
ロシノール4) 3
アミルサリチレート 60
10%*メチルサリチレート 3
スケンテナール5) 3
ベルトン(Veloutone) 4
合計 550
* ジプロピレングリコール中
1) 製造 Firmenich社、ジュネーブ、スイス
2)ガラキソリド(Galaxolide)登録商標、1、3、4、6、7、8−ヘキサヒドロ−4、6、6、7、8、8−ヘキサメチル−シクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン、製造 International Flavours and Fragrances、米国
3)ヘディオン(Hedione)登録商標、メチルジヒドロジャスモネート、製造 Firmenich社、ジュネーブ、スイス
4)ロシノール(Rosinol)2、2、2−トリクロロ−1−フェニルエチルアセテート、製造 Firmenich社、ジュネーブ、スイス
5)スケンテナール(Scentenal)登録商標、8(9)−メトキシ−トリシクロ[5.2.1.0.(2.6)]デカン−3(4)−カルバルデヒド、製造Firmenich社、ジュネーブ、スイス。
【0051】
ジプロピレングリコール中10%の1−フェニルビニルアセテート70質量部の添加がこの基礎組成物に興味深いホワイトフラワータイプの嗅覚効果を付与し、1−フェニルビニルアセテートがない場合より組成物の芳香ノートをよりフラワー様に、強力に、ばら様に、より自然なものにした。
【0052】
1−フェニルビニルアセテートを含有する組成物を1−フェニルビニルアセテートの代わりにジプロピレングリコール中10%のインドールを添加した同じ基礎組成物と更に比較した。前者の組成物がすべての芳香業者に好ましく、その芳香がインドールを含有する組成物の芳香よりアニマル様でなく、ホワイトフラワー様であり、より自然であると説明した7人のメンバーを有した。
【0053】
例8
以下の成分を添加することによりサンバジャスミンタイプの基礎香料組成物を製造した。
【0054】
成分 質量部
10%*3−ヘキセニルアセテート 5
ベンジルアセテート 250
10%*シンナミルアセテート 10
1%*シス−3−ヘキセノールアセテート 25
10%*ゲラニルアセテート 25
フェニルエチルアセテート 10
50%*ケイ皮酸アルコール 45
メチルアントラニレート 180
シスヘキシルベンゾエート 200
フェネチルベンゾエート 15
メチルベンゾエート 5
10%*エチルベンゾエート 10
10%*シス−3−ヘキセノールブチレート 20
10%*シス−3−ヘキセノールカプロエート 5
10%*シス−3−ヘキセノール 5
10%*シスジャスモン 15
10%*シスオシメン 5
ファルネセン(Farnesene) 300
ゲラニオール(Geraniol) 5
ヘディオン1) 105
10%*シス−3−ヘキセノールイソブチレート 20
10%*イソジャスモン 10
リナロール 70
メチルリノレエート2) 100
10%*シス−3−ヘキセノールメチルブチレート 5
10%*メチルヘキセノン 5
1%*パラクレゾール 20
フェネチロール 10
ベンジルサリチレート 10
メチルサリチレート 5
10%*エチルサリチレート 5
10%シス−3−ヘキセノール−2−メチル−2−ブテノエート* 5
10%*Z−2−ヘキセナール 30
合計 550
* ジプロピレングリコール中
1)ヘディオン(Hedione) メチルジヒドロジャスモネート、製造 Firmenich社、ジュネーブ、スイス
2)メチル(Z,Z)−9、12−オクタジエノエート、製造 Firmenich社、ジュネーブ、スイス。
【0055】
このジャスミン基礎組成物に1−フェニルビニルアセテート100質量部を添加した場合に、組成物は自然な、ジャスミンのきわめてインドール様のコノテーションを獲得し、その芳香は同じ量のインドールを添加した基礎組成物の芳香にきわめて近い。1−フェニルビニルアセテートを含有する新規組成物の芳香はインドールを含有する組成物の芳香よりわずかにフローラル−フルーティーであり、ナフタリン様でなく、特にその色は3カ月後でも淡黄色に維持されたが、インドールを添加した同じ基礎組成物の色は数日後濃い赤色になった。
Claims (4)
- 香料成分としての1−フェニルビニルアセテートの使用。
- インドール様の芳香ノートを与える1−フェニルビニルアセテートの請求項1記載の使用。
- 活性成分として1−フェニルビニルアセテートを含有する香料組成物または香料添加製品。
- 香料またはコロン、セッケン、シャワージェルまたは浴用ジェル、シャンプー、または他のヘアーケアー製品、化粧品、ボディーデオドラント、またはエアーフレッシュナー、洗剤または織物柔軟剤または洗濯用製品の形の請求項3記載の香料添加製品。
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