JPH11220942A - イチゴ果実の受光・変温管理及び作業・収穫方法 - Google Patents

イチゴ果実の受光・変温管理及び作業・収穫方法

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JPH11220942A
JPH11220942A JP10038198A JP3819898A JPH11220942A JP H11220942 A JPH11220942 A JP H11220942A JP 10038198 A JP10038198 A JP 10038198A JP 3819898 A JP3819898 A JP 3819898A JP H11220942 A JPH11220942 A JP H11220942A
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JP
Japan
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fruit
bed
fruit shelf
strawberry
shelf
Prior art date
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Pending
Application number
JP10038198A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Iwao
吉昭 岩男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATTO KK
Original Assignee
JATTO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高設栽培において簡単な設備を付加すること
により、果実の受光・変温管理を簡便に行う。 【解決手段】 イチゴ栽培用高設ベッド(1)周囲縁の
少なくとも一部分に、高設ベッド側を支点とする回動可
能な果実棚(4)をとりつけるとともに、この果実棚
(4)の回動角度を調節可能とする。イチゴ成育中は果
実に日光が当るように果実棚の回動角度を調節して設定
し、作業や収穫時には果実棚を倒して作業の障害となら
ないようにする。果実棚を回動可能とする方法は、例え
ば通常の蝶番(6)で果実棚を高設ベッド周囲縁に取り
付けると共に、高設ベッドの上方に梁(8)を設け、こ
の梁を介して操作者側の紐末端と果実棚の遊端側を紐
(10)で結び、操作者の手動操作により果実棚を任意
の角度に設定し、その位置で紐を突起(12)などに固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイチゴ果実の受光・
変温管理及び作業・収穫方法に関し、特に地面よりも高
い位置に設定した栽培床で行なう栽培方法(以下、この
明細書ではそのような栽培方法を「高設栽培」と呼ぶ)
におけるイチゴ果実の受光・変温管理及び作業・収穫方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】地表に結実するイチゴの果実を収穫する
とき、かがんだ姿勢を取り続けると腰痛を起こしやす
い。特に農業人口の高齢化に伴ない、この問題は深刻化
している。これを解決するため栽培床を地面から持ち上
げて高さ50〜150cm程度に設定する高設栽培が普
及し始めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この高設栽培法の欠点
は、果実の受光・変温管理がうまくいかないことが多い
ことである。通常のハウス栽培では、果実は地表に結実
するため地温により果実が暖められ果実温度をあげるこ
とができるが、高設栽培では栽培床が地面から持ち上げ
られているため地温により暖められることがなく、逆に
周りの空気で冷やされることが多い。しかも、イチゴ果
実は、高設ベッドの縁から下に垂れ下がる形で長い茎の
先端に付くのであるが、このとき、果実がベッドの影に
隠れて日光を十分受けられず、低温状態に置かれること
がある。特に、冬期低温期や光線不足時においてそうで
ある。そうなると、着色、肥大、糖度が不足した不良品
となりやすい。
【0004】本発明は、この問題点に鑑み行なわれたも
ので、従来の高設栽培において簡単な設備を付加するこ
とにより、果実の受光・変温管理を容易に行なわせるこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決する本発
明の受光・変温管理及び収穫方法は、イチゴ栽培用高設
ベッド周囲縁の少なくとも一部分に、高設ベッド側を支
点とする回動可能な果実棚をとりつけるとともに、この
果実棚の回動角度を調節可能とし、イチゴ成育中は果実
に日光が当るように果実棚の回動角度を調節して設定
し、作業・収穫時には果実棚を倒して作業や収穫の障害
とならないようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の態様】高設ベッドそれ自体は公知であ
り、様々な形状・構造のものが市販されている。本発明
においては、それらのほとんどすべてを対象とすること
ができる。本発明を実施するためには、予め補助装置を
組み込んだ形の製品を使用するのが望ましいが、既存の
設備に補助装置を取り付けて本発明を実施することもで
きる。収穫後、長期間使用しないときには、完全に取り
外すこともできる。
【0007】果実棚としては、板状のものであればどの
ようなものでもよいが、集熱・発熱効果があること、お
よび軽量であることが望ましい。したがって、次のよう
なものを採用することができる。強度が足りなければさ
らにパイプなどで補強することができるのはいうまでも
ない。 (a) 集熱・発熱効果のある遠赤外線放射セラミック
シートを貼付けた板 (b) メッシュ状の軽量板(補強したネットや打ち抜
き板など) (c) 発泡スチロールなどの樹脂や木製板からなる軽
量板 (d) 所定間隔置きにパイプなどで補強した樹脂シー
【0008】果実棚を回動可能とする方法は、それ自体
公知の回動方法のほとんどを採用することができるが、
少なくとも回動角度を一時的に固定することのできるも
のでなければならない。例えば、次のようなものがあ
る。 (a) 通常の蝶番で果実棚を高設ベッド周囲縁に取り
付けると共に、高設ベッドの上方に梁を設け、この梁を
介して操作者側の紐末端と果実棚の遊端側を結び、操作
者の手動操作により果実棚を任意の角度に設定し、その
位置で紐を固定する。 (b) 任意の位置で回動角度を一時的に固定すること
のできるストッパー付き蝶番又はラチェット機構を使用
する。 (c) 通常の蝶番で果実棚を高設ベッド周囲縁に取り
付け、モータや油圧シリンダなどの動力により果実棚を
上下動させ、所定位置にラチェット機構などで固定す
る。
【0009】回動角度は1つの高設ベッドの1つの果実
棚中でも変更することができる。例えば、南北方向ハウ
スはもとより、特に東西に設定されたハウス内の高設ベ
ッドでは、南側を少し斜め下とし、北側を少し斜め上と
することにより日照を最大限に利用することができる。
【0010】
【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例
を説明する。図1は、ビニールハウス1内に設定された
本発明のイチゴ栽培用高設ベッド2の側面図である。左
側は2段ベッド2A、右側は1段ベッド2Bである。
【0011】本発明の特徴は、イチゴ栽培用高設ベッド
2周囲縁の少なくとも一部分に、高設ベッド側を支点と
する回動可能な果実棚4をとりつけるとともに、この果
実棚4の回動角度を調節可能としていることである。
【0012】果実棚4としては、次のようなものを採用
することができる。強度が足りなければ適宜パイプなど
で補強することができるのはいうまでもない。 (a) 集熱・発熱効果のある遠赤外線放射セラミック
シートを貼付けた板 (b) メッシュ状の軽量板(補強したネットや打ち抜
き板など) (c) 発泡スチロールなどの樹脂や木製板からなる軽
量板 (d) 所定間隔置きにパイプなどで補強した樹脂シー
【0013】果実棚4を回動可能とする方法は、それ自
体公知の回動方法のほとんどを採用することができる
が、少なくとも回動角度を一時的に固定することのでき
るものでなければならない。例えば、次のようなものが
ある。
【0014】図1の右側ベッドに示すように、通常の蝶
番6で果実棚4を高設ベッド周囲2B縁に取り付けると
共に、高設ベッドの上方に梁8を設け、この梁を介して
操作者側の紐末端10aと果実棚の遊端側10bを紐1
0で結び、操作者の手動操作により果実棚4を任意の角
度に設定し、その位置で紐を突起12などに固定する。
梁8や突起12はビニールハウス1の支持パイプ(図示
せず)などにより支持させることができる。
【0015】または図1の左側ベッドに示すように、任
意の位置で回動角度を一時的に固定するストッパー付き
蝶番14又はラチェット機構を使用する。そのような蝶
番や機構自体は公知のものを使用することができる。
【0016】また、図示しないが、通常の蝶番で果実棚
を高設ベッド周囲縁に取り付け、モータや油圧シリンダ
などの動力により果実棚を上下動させ、所定位置にラチ
ェット機構などで固定することもできる。
【0017】イチゴ栽培用高設ベッド2の周囲縁と果実
棚4の間に蝶番6を取り付けるには、例えば図2に示す
ように、ベッド支持パイプ16の頭部に延長部のついた
アタッチメント18を取付け、このアタッチメント18
と果実棚4を蝶番でつなぐことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、イチゴ成育中は果実S
に日光が当るように果実棚の回動角度を調節して設定
し、作業・収穫時には図2の仮想線で示すように、果実
棚を倒して作業・収穫の障害とならないようにすること
ができる。
【0018】その結果、果実がベッドの影に隠れて日光
を十分受けられないというような事態を避けることがで
きるだけでなく、積極的に果実に日光を当てることがで
きる。そのことにより、着色、肥大、糖度いずれも優れ
たイチゴを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるイチゴ栽培用高設ベッドの側面図
である。
【図2】本発明によるイチゴ栽培用高設ベッド周囲縁の
拡大側面図である。
【符号の説明】
1 ビニールハウス 2 イチゴ栽培用高設ベッド 4 果実棚 6,14 蝶番 8 梁 10 紐

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イチゴ栽培用高設ベッド(1)周囲縁の
    少なくとも一部分に、高設ベッド側を支点とする回動可
    能な果実棚(4)を取り付けるとともに、この果実棚
    (4)の回動角度を調節可能とし、イチゴ成育中は果実
    に日光が当るように果実棚の回動角度を調節して設定
    し、作業・収穫時には果実棚を倒して作業・収穫の障害
    とならないようにしたことを特徴とするイチゴ果実の受
    光・変温管理及び作業・収穫方法。
  2. 【請求項2】 果実棚が、(a)集熱・発熱効果のある
    遠赤外線放射セラミックシートを貼付けた板、(b)メ
    ッシュ状の軽量板、(c)発泡樹脂や木製板からなる軽
    量板、(d)所定間隔置きにパイプなどで補強した樹脂
    シートのいずれかである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 果実棚を回動可能とする方法が、以下
    (a)ないし(c)のいずれかである請求項1又は2記
    載の方法。 (a) 通常の蝶番(6)で果実棚(4)を高設ベッド
    (2)周囲縁に取り付けると共に、高設ベッドの上方に
    梁(8)を設け、この梁を介して操作者側の紐末端と果
    実棚の遊端側を紐(10)で結び、操作者の手動操作に
    より果実棚を任意の角度に設定し、その位置で紐を固定
    する。 (b) 任意の位置で回動角度を一時的に固定すること
    のできるストッパー付き蝶番(14)又はラチェット機
    構を使用する。 (c) 通常の蝶番で果実棚を高設ベッド周囲縁に取り
    付け、モータや油圧シリンダなどの動力により果実棚を
    上下動させる。
JP10038198A 1998-02-03 1998-02-03 イチゴ果実の受光・変温管理及び作業・収穫方法 Pending JPH11220942A (ja)

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JP10038198A JPH11220942A (ja) 1998-02-03 1998-02-03 イチゴ果実の受光・変温管理及び作業・収穫方法

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JP10038198A JPH11220942A (ja) 1998-02-03 1998-02-03 イチゴ果実の受光・変温管理及び作業・収穫方法

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JP10038198A Pending JPH11220942A (ja) 1998-02-03 1998-02-03 イチゴ果実の受光・変温管理及び作業・収穫方法

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JP (1) JPH11220942A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009219421A (ja) * 2008-03-15 2009-10-01 Ehime Prefecture イチゴ用高設栽培ベッドおよびこれを用いたイチゴ高設栽培方法
JP2012210171A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Ehime Prefecture 可動式栽培用光反射装置およびこれを用いた栽培方法
JP2018000160A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 タキゲン製造株式会社 果実支持体用支持具
JP6471204B1 (ja) * 2017-10-17 2019-02-13 タキゲン製造株式会社 果実支持体用支持具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009219421A (ja) * 2008-03-15 2009-10-01 Ehime Prefecture イチゴ用高設栽培ベッドおよびこれを用いたイチゴ高設栽培方法
JP2012210171A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Ehime Prefecture 可動式栽培用光反射装置およびこれを用いた栽培方法
JP2018000160A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 タキゲン製造株式会社 果実支持体用支持具
JP6471204B1 (ja) * 2017-10-17 2019-02-13 タキゲン製造株式会社 果実支持体用支持具

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