JPH11220689A - 映像ソフト処理装置及び同処理プログラム記録記憶媒体 - Google Patents

映像ソフト処理装置及び同処理プログラム記録記憶媒体

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JPH11220689A
JPH11220689A JP10033984A JP3398498A JPH11220689A JP H11220689 A JPH11220689 A JP H11220689A JP 10033984 A JP10033984 A JP 10033984A JP 3398498 A JP3398498 A JP 3398498A JP H11220689 A JPH11220689 A JP H11220689A
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JP
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video
essence
unit
segment
video software
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JP10033984A
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Toru Fukuda
徹 福田
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MEDIA LINK SYSTEM KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別の視点からの要約生成を可能にし、また視
聴者の都合に合わせ、要約再生時間を自由に設定可能な
映像ソフト処理装置及び同処理プログラム記録記憶媒体
を提供。 【解決手段】 映像の各カット位置検出。各カット位置
から次のカット位置までの各ショットについて、持続時
間所定値以下のもの、セリフ、文字ほか注目映像ソフト
構成要素が両者間に跨がっているものを連結。単数又は
複数のショットから成る各セグメント形成。効果音、文
字ほかの注目映像ソフト構成要素の存在状態に対応し、
各セグメントの中から所要長さの映像をエッセンスユニ
ットとして取り出し(請求項1,3)。更に、その抽出
動機の映像ソフト構成要素存在状態に対応して各エッセ
ンスユニットに評価点付与。これを基に指定再生時間に
なるようにエッセンスユニットの幾つか選択、これらを
再生(請求項2,4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像ソフト処理装置
及び同処理プログラム記録記憶媒体に関し、詳しくは、
各カット位置から次のカット位置までの各ショットにつ
いて、その持続時間が所定値以下のもの、或いは、効果
音、文字(テロップ)、セリフその他注目した映像ソフ
ト構成要素が両者間で跨がっているものなどを連結して
セグメントとし、これら注目した構成要素の存在状態に
対応し、これらセグメントの中から所要長さの映像をエ
ッセンスユニットとして抽出し、これを視聴すること
で、夫々の映像ソフトの内容を、視聴者が短時間で容易
に感得出来るようにした映像ソフト処理装置及び同処理
プログラム記録記憶媒体に関する。なお、「映像ソフ
ト」とは「映像ソフトウェア」を略して表記しているも
のである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ、DVD、衛星放送等、映像ソフ
トがあふれている世界では、見たい映像を早く探し、そ
れを短時間で見るというニーズが出てくる。(ビデオ=
ビデオテープ或いはビデオテープレコーダー。DVD=
デジタルバーサタイルディスク。) しかし、従来のビデオテープレコーダ、DVDプレーヤ
等では、録画した映像を時間節約して見る方法と言え
ば、早送りぐらいしか方法がなかった。そこで出願人
は、平成9年特許願第304862号などにより、映像
ソフトから要約を抽出する装置等を提案した。要約は映
像ソフトの要点を端的に表わすもので、視聴者はこの要
約を見ることで、通常なら長時間掛かる映像ソフトの内
容把握を、極めて短時間のうちに済ますことができる。
【0003】これら発明では、音声その他映像ソフトの
構成要素の状態変化に着目して、夫々のショットから1
枚または複数枚のフレーム(画像)を代表画像として取
り出し、これらを見ることで、その映像ソフトの内容を
視聴者が短時間で感得出来るようにしている。(なお、
上記出願では、映像の切り替わり位置から次の切り替わ
り位置までの一連のフレームを「カット」と称したが、
これは「ショット」と称する方が的確と思料される。本
明細書ではこちらの呼称を使用する。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記発明は、同じ短時
間でも、単なる早送りに比べ映像ソフトの内容を一層的
確に把握出来るという新たな効果をもたらした。しか
し、技術は常に改善が求められる。このため、先の発明
に関し更に研究を進めていたところ、下記の如き課題が
見つかった。
【0005】第1は、要約の更なる質の向上である。即
ち、先の発明ではショットを基礎にして、そこから代表
画像を抽出していた。しかし、映像ソフトのジャンルは
多岐に亘る。この為、生成された要約にいささか冗長度
が感じられるなど、ショットという概念だけが要約生成
の鍵の全てではないと感じられる面もあり、より多様性
を持たせるため、別の観点からの映像ソフト要約手法の
出現が望まれた。
【0006】第2は、再生時間を自由に設定可能にする
ことである。視聴者は一人一人生活様式が違う。要約を
見るのに当てられる時間も一人一人異なる。従って短時
間で、という本発明の目的を突き詰めるなら、これら要
約を見るに要する時間(再生時間)に関しても、視聴者
夫々の事情に応じ、自由に設定可能であることが望まし
い。
【0007】本発明の目的は、これら新たに出現した課
題を解決することにあり、別の視点からの要約生成を可
能にし、また、視聴者の都合に合わせ、要約再生時間を
自由に設定可能である映像ソフト処理装置及び同処理プ
ログラム記録記憶媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため請求
項1の発明では、映像の各カット位置を検出するカット
位置検出手段と、該検出された各カット位置から次のカ
ット位置までの各ショットについて、その持続時間が所
定値以下のもの、或いは効果音、文字、セリフその他注
目した映像ソフト構成要素が両者間に跨がっているもの
を連結し、単数又は複数のショットから成る各セグメン
トを形成するセグメント形成手段と、効果音、文字、セ
リフ、対象物その他注目した映像ソフト構成要素の存在
状態に対応し、各セグメントの中から所要長さの映像を
エッセンスユニットとして抽出するエッセンスユニット
抽出手段とを備える。
【0009】また、請求項2の発明では、請求項1の構
成に加え、各エッセンスユニットについて、その抽出動
機とされた映像ソフト構成要素の存在状態に対応した評
価点を付与する評価手段と、前記評価点に基づき指定さ
れた再生時間になるように前記エッセンスユニットの中
の幾つかを選択するエッセンスユニット選択手段とを更
に備える。
【0010】また、請求項3の発明では、映像の各カッ
ト位置を検出するカット位置検出処理と、該検出された
各カット位置から次のカット位置までの各ショットにつ
いて、その持続時間が所定値以下のもの、或いは効果
音、文字、セリフその他注目した映像ソフト構成要素が
両者間に跨がっているものを連結し、単数又は複数のシ
ョットから成る各セグメントを形成するセグメント形成
処理と、効果音、文字、セリフ、対象物その他注目した
映像ソフト構成要素の存在状態に対応し、各セグメント
の中から所要長さの映像をエッセンスユニットとして抽
出するエッセンスユニット抽出処理とを実行する。
【0011】また、請求項4の発明では、請求項3の処
理に加え、前記各エッセンスユニットについて、その抽
出動機とされた映像ソフト構成要素の存在状態に対応し
た評価点を付与する評価処理と、前記評価点に基づき指
定された再生時間になるように前記エッセンスユニット
の中の幾つかを選択するエッセンスユニット選択処理と
を更に実行する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示実施の
形態例に基いて説明する。始めに用語について説明す
る。 1.用語の説明。 ・オリジナル映像(図1参照。以下同じ。) テレビ放送、ビデオ映像をデジタル録画した全体の映
像。 ・カット カメラの切り替え点、連続した映像の切れ目。 ・ショット カットからカットまでの映像。 ・セグメント ショットをつないで区切りのいい長さにした映像。始め
のセグメントから終わりのセグメントまで連続したもの
がオリジナル映像。 ・セグメントリスト(表1) セグメントを管理するための表。VE(要約)とオリジ
ナル映像の切替操作、オリジナル映像をスキップ送りし
てみる場合などに用いる。
【0013】・エッセンスユニット セグメントの中で特に重要だと判定される映像。効果
音、文字、セリフ(人の声)等のAV要素(映像ソフト
の構成要素)が存在するか否かを基に判定する。 ・エッセンスユニット評価 各エッセンスユニットをAV要素の種類、長さ(持続時
間)、全体構成等により採点する。 ・エッセンスユニットリスト(表2) エッセンスユニットを管理するための表。 ・セグメント/エッセンスユニット対応リスト セグメントNO.と、対応するエッセンスユニットN
O.を記録したもの。
【0014】・インデックス画面(図12) 各セグメントの始めの画像をサムネイル化(小型化)
し、そのサムネイル画像を複数個、1画面に張り付けた
画面。サムネイル画像と該当するオリジナル映像にリン
クを張っており、サムネイル画像で指定したオリジナル
を再生できる。 ・映像の構成(図2) 映像はタイトル、オープニング、中間部、エンディング
により構成される。 ・タイトル 映像の題名。VEにおいてタイトルは重要であり、作成
したVEを再生したときに最初にタイトルが表示される
ようにする(図10)。 ・オープニング(図2) 映像スタート後の導入部。コンテンツの概要や全体の把
握をする上で重要である。 ・中間部(図2) 中間部では、視聴者を映像の世界に引き込み、その内容
を把握してもらえるようにストーリが構成され、カメラ
ワーク、セリフ、BGM、テロップ等の要素が盛り込まれ
る。中間部は絞り込んでいく部分や盛り上がりのある部
分等いろいろなシーンによって構成される。 ・エンディング(図2) オリジナルビデオは一般的に最後の数シーンにりまとめ
られる。この中で結末への導入と結論、最後のEND/FIN
E/終、の文字は重要である。 ・AV要素 AV要素の中では、効果音、テロップ、対象物、セリフ
の有無が重要と解される(図3データ蓄積部19内「要
素データ」)。
【0015】2.次に実施の形態例のVEプレーヤ10
0の構成を説明する(VE=ビデオエッセンス)。図3
に於て、11はTV受信部であり(TV=テレビジョ
ン)、視聴者が選択した1又は複数局のTV放送を受信
する。受信データは入力制御部12でデジタル化され、
映像ソフト蓄積部13(メモリ、ハードディスク等)に
蓄積される。14はビデオテープデッキであり、ここで
再生された映像信号及び音声信号も入力制御部12でデ
ジタル化され、映像ソフト蓄積部13に蓄積される。
【0016】16は光ディスクプレーヤであり、視聴者
が所望するDVD、レーザその他の光ディスクのデータ
を読み出す。TV放送やビデオテープの信号をデジタル
化したのは、後の処理及び再生の際の読出しを容易にす
るためである。従ってDVDのように既にデジタル化さ
れているものについてはデジタル化する必要はなく、後
の処理の際、直接その媒体からデータが読み出される。
17はインターネット接続部であり、ユーザが所望する
ホームページ等から映像ソフトを受信し、映像ソフト蓄
積部13に蓄積する。なおインターネットから取得する
ものもデジタル化されているので、そのまま映像ソフト
蓄積部13に蓄積される。
【0017】18はカット判別部である。このカット判
別部は、光ディスク(16)或いは映像ソフト蓄積部1
3から読み出される映像ソフトの映像の変化状態に着目
し、夫々のカット位置を検出する。このカット判別部1
8が請求項にいうカット位置検出手段又はカット位置検
出処理を実行する手段に当たる。カット位置は、例え
ば、上記平成9年特許願第304862号に記載の手法
や、書籍「ビデオデータベースシステム」などに開示さ
れた手法で判別できる。なお、書籍「ビデオデータベー
スシステム」の原書名は「VIDEO DATABASE SYSTEMS(Iss
ues,Product,and Applications)」、著者は、Ahmed K.E
lmagarmid ほかであり、出版は、Kluwer Academic Publ
ishers、出版社所在地は、米国マサチューセッツ州ノー
ウェル市である。
【0018】詳細はこれらの記載を引用するが、理解を
容易にするため平成9年特許願第304862号に記載
の手法の一例をかいつまんで以下に記載する。 1)ピクセルの集約処理 画像は2次元的な広がりとして例えば640x400と
いうような点(ピクセル)の集まりで表現される。テレ
ビ映像ではこのような画像が1秒間に30枚供給され
る。処理を簡単にするため、先ずはこのピクセルの集約
化を行う。例えば4×4の点で集約すれば、原映像は1
/16のデータ量にすることができ、8×8で取り出せ
ば、1/64に集約できる。こうすると、ズームアップ
/ズームダウンのときや、ゆっくりと画像が変化すると
き、この変化を捨象する働きがある。
【0019】このような処理を行った各点について、 a(t,x,y) をとりだす。ここに、t:時刻 x,y:集約した映像
の座標 a:その点(x,y)の色の値であり、a=R
+G+Bなどとするのが一般的である(R,G,Bは3
原色情報の値)。
【0020】2)時間方向の集約化処理 時間的に変化する映像データは、そのまま扱うには冗長
であり、またムダも多い。そこで、前記処理を行なった
各点のデータa(t,x,y)に対して、例えば映像の時
間的な差分比較処理をする。これは、上記処理後の各点
について、時間的な変化を見るもので、 d(t,x,y)=a(t,x,y)−a(t−△t,
x,y) で求められる。ここに、△tは適宜の時間幅である。
【0021】これを画像全体(x,y)について集計す
る。式で表わせば、
【数1】 である。これは、時間的に△tだけ隣り合う2枚の画像
の間の変化量(差分)を示している。ここで値が大きい
順に、Da(t)をN個とりだす。このようにして取り
出したDa(t)の例を図13に示す。値が大きいとこ
ろ、例えばCS1,CS2は、そこで画像に大きな変化
がある、即ちそこがカット位置である可能性が高い。従
って、このCS1とCS2をカットとして、その間を一
つのショットとする。このようにして検出された各ショ
ットのデータは、データ蓄積部19に蓄積される(図3
データ蓄積部19内「ショットデータ」)。
【0022】再び図3に於て、21は要素検出部であ
り、処理対象映像ソフトの各要素、例えば効果音,テロ
ップ,セリフ,対象物,音楽その他の要素の存在状態を
検出する。これらのデータはデータ蓄積部19に蓄積さ
れる(データ蓄積部19内「要素データ」)。これら要
素の検出は、映像ソフトを蓄積する際に行ない、映像ソ
フトと一緒に蓄積しておくと良い。これらは、後述する
セグメントの形成、エッセンスユニットの抽出、エッセ
ンスユニットの評価などに利用されるので、こうしてお
くことで、後の処理が早くなる。
【0023】なお、セリフは例えばスペクトラムを参照
して存在を確認する。また人の話声は言葉と言葉の間に
通常0.5秒位のブランクがあるので、これも判断要素
に使える。対象物の検出は、例えば次のように行なう。
先ず、各画像を例えば縦横3つづつの9個の領域に分け
る。次いで、夫々の領域に属する各ピクセルについて、
その画像成分の分布、例えば各ピクセルの輝度分布を検
出する。輝度は例えば10段階に分ける。この結果、例
えば各領域のピクセル数は 28,444個であり、そのう
ち、画面中央の領域では、一番輝度の低い段階のピクセ
ルが 1,000個、その次のものが 1,500個,… というよ
うに、夫々の領域のピクセルの画像成分の分布が求めら
れる。
【0024】次いで、中央の領域の画像成分の分布と、
周辺の領域の画像成分の分布の差分を求める。求められ
た差分の例を図14に示す。縦軸はこの差分の百分率、
横軸は、映像ソフトの先頭からのフレーム番号であり、
差分は、各フレームについて求めている。この事例の場
合、概ね差分が60%(一点鎖線で表示)を越えている
部分では、画像の中に人物その他の対象物、即ち、その
映像ソフトの内容を端的に表わすものが存在した。
【0025】従って、差分の大きさを適宜に設定するこ
とで、画像の中の何らかの対象物の存在を検出すること
が出来る。この手法で対象物として検出された具体的な
ものとしては、背景は部屋の中で、画面中央にパソコ
ンディスプレイが映っている、背景はビルで、画面中
央に人物が映っている、背景は景色で、画面中央にト
ンネルを出て来る電車が映っている、などであった。
【0026】22はセグメント形成部で、前記各ショッ
トデータに基き、その持続時間はどのくらいか、二つの
ショットの間で連続する効果音、テロップ、セリフが存
在するかなどを確認し、単一または複数個のショットか
ら成るセグメントを形成する。そのデータはデータ蓄積
部19に蓄積される(データ蓄積部19内「セグメント
リスト」。表1)。このセグメント形成部22が請求項
にいうセグメント形成手段またはセグメント形成処理を
実行する手段に当たる。23はエッセンスユニット抽出
部で、上記判別(形成)されたセグメントのデータに基
き、エッセンスユニットの抽出を実行する。このデータ
もデータ蓄積部19に蓄積される(データ蓄積部19内
「エッセンスユニットリスト」、「セグメント/エッセ
ンスユニット対応リスト」)。このエッセンスユニット
抽出部23が請求項にいうエッセンスユニット抽出手段
又はエッセンスユニット抽出処理を実行する手段に当た
る。
【0027】24はエッセンスユニット評価部で、上記
抽出された各エッセンスユニットに付随する効果音その
他の映像ソフト構成要素の存在状態を評価し、これらエ
ッセンスユニットについて、言わば点数付けを実行す
る。このデータもデータ蓄積部19に蓄積される(デー
タ蓄積部19内「エッセンスユニット評価リスト(表
2)(」)。このエッセンスユニット評価部24が請求
項にいう評価手段又は評価処理を実行する手段に当た
る。26はユーザインタフェースで、不図示キーボー
ド、マウス及びディスプレイ27上に配置される各ボタ
ン(図11「HOME」ほか)を備えており、視聴者は
これらを操作して所望する要約映像(エッセンスユニッ
ト及び関連する音声データの集合)を視聴する。
【0028】再生制御部28は、これら視聴者の操作に
応動し、所望された再生時間に合致するエッセンスユニ
ットの選択とその再生(ディスプレイ27やスピーカ2
9への出力)、オリジナル映像ソフトの再生、エッセン
スユニット/オリジナル映像の切替表示、ライブラリー
パネル(図10)の表示、インデックス画面(図12)
の表示などを実行する。この再生制御部28が、請求項
にいう選択手段又は選択処理を実行する手段に当たる。
【0029】3.VE生成プロセス 次に、VE生成プロセスについて説明する。なお括弧書
きは、その処理を主として実行する構成を表わす。 (1)デジタル録画(入力制御部12) ・上記図3を引用した説明で述べたとおり、先ずテレビ
放送、ビデオ映像(ビデオテープ等からの映像)をデジ
タル化し、フレーム番号をとり、フレーム番号を指定す
ることによりランダムアクセス可能なファイルとして映
像ソフト蓄積部13に保存する。
【0030】(2)カット判別、セグメント(映像の区
切り)形成。 ・カットを判別(検出)し、カットからカットまでをシ
ョットとする(カット判別部18)。 ・1秒以下のショットSSはその前のセグメントに付け
る(図5。セグメント形成部)。なお1秒には限定され
ない。またこの「1秒」が請求項にいう「所定値」に当
たる。) ・セリフ、テロップがカットをまたがっている場合、そ
のカット前後の2つのショットを繋ぐ(図5。セグメン
ト形成部22)。
【0031】(3)セグメントリスト ・セグメントが決定したら、通しNO.を付け、各セグ
メントの開始/終了フレームNO.をとり、セグメント
リストを作成する(セグメント形成部22)。 ・セグメントリストはセグメントNO.、セグメント開
始フレームNO.、セグメント終了フレームNO.など
で構成される(表1)。
【0032】(4)エッセンスユニットの抽出(エッセ
ンスユニット抽出部) (定義) ・エッセンスユニットはセグメントの主要部を抜き出し
て作られる。 ・1セグメントより1エッセンスユニットを作る。 ・エッセンスユニット切り出しの優先順は、効果音、文
字(テロップ)、セリフ(人の声)とする。
【0033】(プロセス) ・そのセグメントに効果音があった場合で、その区間
(T1)+前後1.5秒に文字及びセリフがない場合、
その区間(T1)+3秒間、合計T2の区間をエッセン
スユニットとして切り出す(図4)。ここでは、所定し
きい値THLを越えた音声信号(T1の部分)を効果音
としている。 ・前後の3秒間の間に、文字、セリフが出てきた場合、
文字、セリフが切れるまでエッセンスユニットをのば
す。
【0034】・セグメントに効果音がない場合、文字が
存在する部分をエッセンスユニットとして切り出す。 ・文字の部分にセリフが出てきた場合、セリフが切れる
までエッセンスユニットをのばす。 ・セグメントに効果音、文字が無い場合、セリフの部分
をエッセンスユニットとして切り出す。
【0035】・同一セグメントに複数の効果音、文字、
又はセリフがある場合、最初の効果音、文字、セリフの
部分を優先させる。 ・セグメントに効果音、文字、セリフがない場合、例え
ば最初から2秒間をエッセンスユニットとする。これ
は、セグメント化するに当たり、短いショットを前のシ
ョットに連結することとしたので、セグメントの後の方
から抽出すると、この短いショット部分から抽出してし
まう可能性があり、これでは、ショットが短くて見にく
い心配があるからである。
【0036】・エッセンスユニットを抜き出したら、最
初の0.5秒は徐々に音量を大きくしていき、終わりの
0.5秒間は徐々に絞っていく。こうしておくと、後で
エッセンスユニットとエッセンスユニットとを繋いだと
き、そこで音楽がプッツリと切れる感じが無くなって、
スムーズに音が繋がる。
【0037】(5)エッセンスユニットの採点(評価) ・採点要素は例えば下記のものとする。 効果音=10点 文字 = 2点 セリフ= 2点 対象物= 1点 音楽 = 1点 ・各要素の長さはフレーム数で表わす。 ・採点方法は各採点要素×フレーム数 の合計とする。 ・全体構成による採点アップ 始まりから10%部迄をオープニング部として、その部
分の合計点数を10%アップする(図2)。最後の5%
部をエンディング部として、その部分の合計点数を10
%アップする(図2)。
【0038】(6)エッセンスユニットリストの内容 ・エッセンスユニットNo. スタートからエンド迄エッセンスユニットの通し番号 ・エッセンスユニットポイント 各エッセンスユニットの採点 ・エッセンスユニットタイム 各エッセンスユニットのフレーム数
【0039】(7)セグメント/エッセンスユニット対
応表 ・セグメントNO.とエッセンスユニットNO.から成
る。 (8)エッセンスユニットの選択 ・VE再生時に視聴者がプレイ(再生)時間(又は要約
率)を設定する。 ・再生制御部28は、それらの再生時間の合計が設定さ
れたプレイ時間に合うように、エッセンスユニットポイ
ントの高い順にエッセンスユニットを選択する。 (9)エッセンスユニット接続・VEプレイ(要約再
生) ・選択されたエッセンスユニットを順に接続し、ディス
プレイ27上に再生する。 ・再生中に、オリジナル−VE間のリンクができるよ
う、NO.管理を行う。
【0040】(10)インデックス画面 ・各セグメントの始めの画像をサムネイル化(小型化)
し、そのサムネイル画像を1画面に複数個(例:横5枚
×縦4枚)張り付ける(図12)。 ・サムネイル画像と該当するオリジナル映像(セグメン
ト)にリンクを張る。 ・サムネイル画像がクリックされたときそれとリンクし
ているオリジナル映像を再生する。
【0041】4.図示したVEプレーヤの構成を纏める
と以下のとおりになる。 (1)基本機能 ・映像フレーム毎にランダムアクセス可能なデジタル映
像を記録する。 ・VEの再生時間を設定(時間又は圧縮率を指定)しV
Eを再生する。 ・VEを見ているときにボタン一つでオリジナル映像に
切り替えられる。 ・オリジナル映像からVEへの切り替え。 ・指定位置からのVEプレイ。 ・単位映像(セグメント又はエッセンスユニット)毎に
スキップ進み/戻り(連続操作によりぱらぱらめくり)
操作。 ・各エッセンスユニットの第1フレームをサムネイル化
し、サムネイル画像を複数表示したインデックス画面
(映像目次)表示、及びサムネイル画面を指定しそれと
リンクしたオリジナル映像の再生。
【0042】(2)録画・VE生成処理 テレビ放送、ビデオテープの映像はアナログで録画され
ているので、その映像をデジタル録画する。デジタル録
画された映像はフレームNO.でアクセスできるような
ファイルとしてランダムアクセス可能なメモリーやハー
ドディスクに保存される(映像ソフト蓄積部13)。デ
ジタル録画したオリジナル映像をセグメントリスト、エ
ッセンスユニットリストで管理することにより、双方の
リンクをとることが容易にできる。 1)セグメント ・1秒以下のショットはその前のショットにつなげる。 ・セグメントは文章の文節に相当するもので、画像の切
れ目(カット)、セリフの切れ目、テロップの切れ目等
から総合的に判断した、映像の切れ目から切れ目迄とす
る。 ・オリジナル映像はセグメントリストで管理される。 ・全てのセグメントをつなぎ合わせれば、オリジナル映
像となる。 ・セグメントをまたぐセリフ、テロップはない。(セリ
フ、テロップがカットをまたいだ場合、そのカットでセ
グメントを分けない)
【0043】2)セグメントリスト ・セグメントリストは、セグメントの通しNo.、セグ
メントの先頭フレームNo.、フレーム数とする。 3)エッセンスユニット ・セグメント毎にエッセンスユニットを作成する。 ・エッセンスユニットは、セグメントの中から効果音、
テロップ、セリフ部分を中心に切り出した映像である。 ・1つのセグメントから1つのエッセンスユニットを作
成する。 ・エッセンスユニットの始めと終わり0.5秒は音を絞
る。(音声をスムーズにつなぐ)
【0044】4)エッセンスユニット評価 ・タイトルと終わり(END)だと思われる画像の評価
点は高くする。 ・オープニング、エンディングは他と比べ評価点が高く
なるようにする。 ・エッセンスユニットの長さにより点数を変える。 ・各エッセンスユニットの中に含まれている要素によ
り、エッセンスユニットに点数をつける。 ・高得点のエッセンスユニットが連続しないよう、調整
する。 5)エッセンスユニットリスト ・エッセンスユニットリストは、エッセンスユニットの
通しNo.、先頭フレームNo.、フレーム数、評価ポ
イント等で構成される。 6)セグメント/エッセンスユニット対応リスト ・セグメントとエッセンスユニットをリンクさせるため
に使用される。 (3)再生 1)プレイ時間設定 ・VEプレイする場合、最初にプレイ時間(または圧縮
率)の設定をする。 2)エッセンスユニットの選択 ・設定された時間に応じて,点数の高いエッセンスユニ
ットを選択する。 ・選択したエッセンスユニットの総時間が設定されたプ
レイ時間と同じにならない場合、実際の再生時間(エッ
センスユニットの総時間)を少しだけ長くする。 3)エッセンスユニットの接続・再生 ・選択したエッセンスユニットをNo.順に接続する。 ・エッセンスユニット接続しながら、再生を行う。 4)VE→オリジナル、オリジナル→VEの切替 ・VE再生中に、「VE→オリジナル」の操作が行われ
た場合、再生中のエッセンスユニットとリンクされてい
るセグメントへ飛び、そこからオリジナル映像を再生す
る。 ・オリジナル再生中に、「オリジナル→VE」の操作が
行われた場合、再生中のセグメントとリンクされている
エッセンスユニットへ飛び、そこからVE映像を再生す
る。 5)スキップ ・オリジナル再生中にスキップボタンを押すと、セグメ
ント毎に映像をとばして見られる。 ・VE再生中にスキップボタンを押すと、エッセンスユ
ニット毎にVE映像をとばして見られる。 (4)セグメント 1)セグメントの作成方法 ・カットの位置を検出(判別)する。 ・1秒以下のショットは前のショットにつなげ1ショッ
トとして処理する。 ・ショットとショットに効果音、テロップ又はセリフが
またがっている場合は、ショットをつなげて1つのショ
ットとみなす(図5)。 2)セグメントリスト セグメント通しNo.、先頭フレームNo.、各セグメ
ントを構成するフレーム数を表にする(表1)。 (5)エッセンスユニット 1)エッセンスユニットの形成方法 ・1つのセグメントから1つのエッセンスユニットを作
る。 ・セグメント中でセリフやテロップのある部分を優先的
にエッセンスユニットとして抜き出す。 ・セリフよりエッセンスユニットを長くしセリフが途切
れないようにする。 ・長いテロップは2秒でカット。 ・エッセンスユニット化する場合の映像要素は、効果
音、テロップ、セリフ又は人物(対象物)とする(図
6)。エッセンスユニットリストの例は表2に示す。 (5)インデックスについて 1)インデックス画面の作成方法 ・各セグメントの最初のフレーム画像を小型化する。 ・小型化した画像(サムネイル画像)をインデックス画
面に張り付ける(図12)。 ・サムネイル画像とそれに該当するオリジナル映像間に
リンクを張る。 ・サムネイル画像がクリックされたときオリジナル映像
を再生する。
【0045】6.要約生成フロー 本実施の形態例での要約生成手順を図7〜図9に示す。 1)録画・VE生成処理(図7) ・録画操作 …アナログ映像(TV放送/ビデオ)
を入力し録画ボタンをクリック。パソコン+ビデオボー
ドによりAVIファイルを生成。 ・オリジナル映像…デジタル録画し各フレームにNo.を
付けランダムアクセス可能なファイルとして保存(AVI
ファイル)。 ・カット判別 …カットからカットまで(=ショッ
ト)を抽出。
【0046】・セグメント編集 …1秒以下のショット
やカットをまたぐセリフ/テロップのあるショットをつ
なげ、セグメントにする。 ・リスト生成 …セグメントリストを生成する(表
1)。このリストは、セグメント開始フレームNo.とフ
レーム数を記録したものである。 ・エッセンスユニット(EU) …映像ソフト構成要素(効果音、テロ
ップ、セリフ、対象物)の存在状態に基いてエッセンス
ユニットを作る。エッセンスユニットはセグメントの1
部分である(1セグメントから1EUを生成)。 ・EU評価 …EU中の要素(効果音、テロップ、セ
リフ、対象物)により重要度を点数付けを行なう。EUリ
スト生成とサムネイル画面抽出を行なう。EUリストに
は、EU開始・終了フレームNo.、フレーム数、重要度な
どを記録する(表2)。また、各EUの最初の静止画1枚
をサムネル化し、インデックス画面(図12)を生成す
る。これら処理により、オリジナル映像=Σセグメント
映像>ΣEU映像となる。
【0047】2)VEプレイ(図8) 要約再生は以下の如く実行される。 ・タイトル選択 …プレイ画面(図11)で「HOM
E」キーをクリック。ライブラリーパネル(図10)が
表示される。この画面では、要約処理済みの映像ソフト
のタイトル画とタイトルが表示されるので、所望のタイ
トルまたはタイトル画をクリック。 ・VEプレイ …プレイ画面でVEをクリック。 ・プレイ時間/要約率設定 …プレイ画面でVE設定バ
ー31をドラッグ。 ・EU選択 …設定されたプレイ時間に合うよう
に、全EUリストから重要度の高いEUから選択。
【0048】・EUリスト …VE再生のため、EUリ
ストを参照する。 ・VE再生 …VE・EUリストのフレームNo.よ
り、オリジナル映像を再生する。 ・VE→オリジナル/オリジナル→VE …VE・EUリストと
リンクしているセグメントリストの映像、又はセグメン
トリストとリンクしているVE・EUリストの映像を再生す
る。 ・スキップ …オリジナルプレイ時には再生中の次
のセグメントから、VE再生時には再生中の次のEUからそ
れぞれ再生する。
【0049】3)インデックスからの映像呼び出し(図
9) ・INDEX画面呼び出し …プレイ画面(図11)でINDEX
ボタンをクリックする。図12のINDEX画面が表示され
る。 ・見たいサムネイル画像を選択 …視聴者が所望するサムネ
イル画像をクリックする。 ・サムネイル画像に対応するオリシ゛ナル映像を再生…クリックさ
れたたサムネイル画像と対応するセグメントが再生され
る。再生はオリジナルモード(通常の再生形式)の映像
となる。 ・VEプレイ …図11のプレイ画面でVEをクリッ
クする。 ・プレイ時間/要約率設定 …プレイ画面でVE設定バ
ー31をドラッグする。これで要約の再生時間が設定さ
れる。
【0050】・EU選択 …各エッセンスユニット
の再生時間の合計が、この設定された要約再生時間の合
計に達するまで、エッセンスユニット評価リスト(表
2)の中から点数の高いEUを順に選択。 ・EUリスト …当該VE再生のためのリストを作成
する。同じ映像ソフトについてのものであっても、要約
再生時間は視聴者の設定如何でその都度異なる。このEU
リストは要約再生の都度作成される。 ・VE再生 …EUリストのフレームNo.より、オ
リジナル映像を再生。
【0051】7.操作画面 VEの録画及び再生の操作は各画面表示とマウスとで行
なわれる。これらは、主として録画及び録画されたライ
ブラリーを表示するライブラリーパネル(図10)と、
VEやオリジナル映像の再生のための操作を行うプレイ
パネル(図11)と、サムネイル画面を表示するINDEX
画面(図12)とで構成される。
【0052】(1)ライブラリーパネル(図10) 映像ソフト蓄積部13に収録されている全映像のファイ
ル管理を行う。ユーザはこのパネルで、見たい映像の検
索や呼び出し操作、デジタル映像データからVE生成操
作、VEプレイ画面の呼び出し操作、インデックス画面
呼び出し操作等を行う。 ・ライブラリー表示(図10) ここでは、映像ソフト蓄積部に保存されている映像の代
表的静止画像(タイトル画像)を表示を行なう。ファイ
ル名(タイトル)の入力/表示。ライブラリーを選択し
てプレイ、インデックス表示、消去。 ・タイトル画像 もっとも重要度の高いエッセンスユニットの最初の画像
1枚をサムネイル化しそのタイトルの代表的画像として
表示する。 ・タイトル入力ウィンドウ タイトル画像の横/下部にタイトルを手入力するための
ウィンドウを表示する。 ・VE生成ボタン オリジナル映像からVE生成、インデックスの生成を行
う。VE生成、インデックス生成が処理されたタイトル
画像には、VEマークが表示される。 ・各タイトル画像/タイトル名をクリックすることによ
り、プレイパネルへ画面が変わりクリックされたタイト
ルが選択表示される。
【0053】(2)プレイ画面(図11) ライブラリーパネルで選択されたタイトルの、オリジナ
ル映像やVE映像を再生したり、インデックス画面を呼
び出すためのパネルである。 ・ライブラリーボタン ライブラリーパネル(図10)へ戻る。なお図11では
「HOME」と表示されている。以下の記述での鉤括弧書き
もそのボタンの画面表示を表わす。 ・インデックスボタン「INDEX」 プレイ中の映像のインデックス画面を表示する。 ・VE/オリジナル切替ボタン「VE/OR」 VEプレイ中にオリジナルボタンを押すと、対応するオ
リジナル映像を再生する。オリジナル再生中にVEボタ
ンを押すと、対応するVE映像を再生する。VEプレイ
中にVE時間を再設定する場合に押す。
【0054】ここで、VEを再生中にオリジナル映像に
切り替える場合、再生中のエッセンスユニットに対応す
るセグメントNO.を対応リストから、さらにそのセグ
メント開始フレームNO.をセグメントリストから探
し、オリジナル映像の再生するフレームNO.を決定す
る。オリジナル映像を再生中にVEに切り替える場合、
再生中のセグメントに対応するエッセンスユニットの開
始フレームからエッセンスユニットリストに従って再生
する。
【0055】・スタート/停止ボタン「START/STOP」 VE又はオリジナル再生のスタート/停止 ・スキップ送り/戻りボタン「<SKIP>」 再生中の映像のスキップ送り及びスキップ戻り。
【0056】ここで、VEを再生中にスキップ送りボタ
ンが操作された場合、再生中のエッセンスユニットの次
のエッセンスユニットの開始フレームから再生する。ス
キップ戻りボタンが操作された場合は再生中のエッセン
スユニットの1つ前のエッセンスユニットの開始フレー
ムから再生する。オリジナル映像を再生中にスキップ送
りボタンが操作された場合、再生中のセグメントの次の
セグメントから再生する。スキップ戻りボタンが操作さ
れた場合は再生中のセグメントの1つ前のセグメントの
開始フレームから再生する。
【0057】・VE時間設定/プレイ位置表示バー(符
号31) 「設定」ボタンを押してこのバーをドラッグし、プレイ
時間の設定を行う。この操作により、ユーザの好きな時
間で映像の要約を見ることができる。VE又はオリジナ
ルの再生中には再生位置の表示を行う。(これにより、
ユーザは残りの映像を見るための時間が一目でわかる) ・タイトル情報「TITLE」 再生中のタイトル(ファイル名)を表示する。
【0058】(3)インデックス画面(図12) プレイパネルでプレイ中のタイトルのインデックス画像
を表示する。インデックス画面に並んでいる各サムネイ
ル画面で、見たいシーンを検索し、呼び出すことができ
る。 ・タイトル名 手で入力されたタイトルのテキストが表示される。 ・サムネイル画像 各エッセンスユニットの最初の画像をサムネイル化した
画像。これをクリックするとプレイパネルへ戻り、クリ
ックされた映像からプレイすることができる。
【0059】以下、変形例について説明する。本発明は
テレビジョン受像機、ビデオテープレコーダー、DVD
/レーザディスクプレーヤその他、種々のオーディオビ
デオ関連の家庭電化製品に組み込むことが出来る。アプ
リケーションプログラムの形にしてパーソナルコンピュ
ータ上でも実施出来る。この場合はCD−ROMに格納
して配布したり、ネットワークを介して配布することに
なる。映像ソフトについて、製作側に於てセグメント、
エッセンスユニット、その評価点等を求め、これを映像
ソフトに付加してDVD等に格納し、視聴者側で、この
付加情報に基いて設定された再生時間に合致するように
エッセンスユニットを選択して再生するようにしても良
い。映像ソフトの入手経路は例示した4つに限られな
い。例えばケーブルテレビジョンその他、例示しない種
々の形態での入手が考えられる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では映像の
各カット位置を検出し、各カット位置から次のカット位
置までの各ショットについて、その持続時間が所定値以
下のもの、或いはセリフ、文字その他注目した映像ソフ
ト構成要素が両者間に跨がっているものを連結し、単数
又は複数のショットから成る各セグメントを形成し、効
果音、文字、セリフ、対象物その他注目した映像ソフト
構成要素の存在状態に対応して、各セグメントの中から
所要長さの映像をエッセンスユニットとして取り出すよ
うにした(請求項1,3)。従って、先の出願に於ける
ショット単位での代表画像抽出に比べ、一層的確な形で
の要約表現が可能になった。
【0061】更に、このようにして抽出した各エッセン
スユニットについて、その抽出動機とされた映像ソフト
構成要素の存在状態に対応した評価点を付与し、この評
価点を基に、指定された再生時間になるように前記エッ
センスユニットの中の幾つかを選択し、これらを再生す
るようにした(請求項2,4)。従って、一層内容が的
確になった上記の如き要約を、夫々の視聴者がそれに振
り向けられる時間に応じて見ることが出来、限られた時
間を有効活用して、洪水の如く供給される映像ソフトの
中から、各視聴者が真に所望するものを、迅速且つ的確
に選び出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】映像ソフトの構成の一例(詳細)を示す図。
【図2】映像ソフトの構成の一例(概略)を示す図。
【図3】実施の形態のVEプレーヤの構成を示すブロッ
ク図。
【図4】音声出力の一例を示すグラフ。
【図5】ショットとセグメントとの関係例を示す図。
【図6】セグメントとエッセンスユニットとの関係例を
示す図。
【図7】録画・VE生成時の処理手順例を示すフローチ
ャート。
【図8】VE再生時の処理手順例を示すフローチャー
ト。
【図9】インデックスからの映像呼び出しの処理手順例
を示すフローチャート。
【図10】ライブラリーパネル(HOME画面)の例を
示す正面図。
【図11】プレイ画面の例を示す正面図。
【図12】INDEX画面の例を示す正面図。
【図13】映像データの差分とカット位置の関係例を示
すグラフ。
【図14】Y(輝度)分布の差分の例を示すグラフ。
【符号の説明】
11…TV受信部 12…入力制御
部 13…映像ソフト蓄積部 14ビデオテー
プデッキ 16…光ディスクプレーヤ 17…インター
ネット接続部 18…カット判別部 19…データ蓄
積部 21…要素検出部 22…セグメン
ト形成部 23…エッセンスユニット抽出部 24…エッセン
スユニット評価部 26…ユーザインタフェース 27…ディスプ
レイ 28…再生制御部 29…スピーカ 31…VE設定バー 100…VEプ
レーヤ。
【表1】
【表2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像の各カット位置を検出するカット位
    置検出手段と、該検出された各カット位置から次のカッ
    ト位置までの各ショットについて、その持続時間が所定
    値以下のもの、或いは効果音、文字、セリフその他注目
    した映像ソフト構成要素が両者間に跨がっているものを
    連結し、単数又は複数のショットから成る各セグメント
    を形成するセグメント形成手段と、効果音、文字、セリ
    フ、対象物その他注目した映像ソフト構成要素の存在状
    態に対応し、各セグメントの中から所要長さの映像をエ
    ッセンスユニットとして抽出するエッセンスユニット抽
    出手段とを備えたことを特徴とする映像ソフト処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各エッセンスユニットについて、そ
    の抽出動機とされた映像ソフト構成要素の存在状態に対
    応した評価点を付与する評価手段と、前記評価点に基づ
    き指定された再生時間になるように前記エッセンスユニ
    ットの中の幾つかを選択するエッセンスユニット選択手
    段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の映
    像ソフト処理装置。
  3. 【請求項3】 映像の各カット位置を検出するカット位
    置検出処理と、該検出された各カット位置から次のカッ
    ト位置までの各ショットについて、その持続時間が所定
    値以下のもの、或いは効果音、文字、セリフその他注目
    した映像ソフト構成要素が両者間に跨がっているものを
    連結し、単数又は複数のショットから成る各セグメント
    を形成するセグメント形成処理と、効果音、文字、セリ
    フ、対象物その他注目した映像ソフト構成要素の存在状
    態に対応し、各セグメントの中から所要長さの映像をエ
    ッセンスユニットとして抽出するエッセンスユニット抽
    出処理とをコンピュータ上で実行する映像ソフト処理プ
    ログラムを記録したことを特徴とする記憶媒体。
  4. 【請求項4】 前記各エッセンスユニットについて、そ
    の抽出動機とされた映像ソフト構成要素の存在状態に対
    応した評価点を付与する評価処理と、前記評価点に基づ
    き指定された再生時間になるように前記エッセンスユニ
    ットの中の幾つかを選択するエッセンスユニット選択処
    理とが更に含まれることを特徴とする請求項3に記載の
    映像ソフト処理プログラムを記録した記憶媒体。
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