JPH11220203A - ガスレーザ発振装置 - Google Patents

ガスレーザ発振装置

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JPH11220203A
JPH11220203A JP2307998A JP2307998A JPH11220203A JP H11220203 A JPH11220203 A JP H11220203A JP 2307998 A JP2307998 A JP 2307998A JP 2307998 A JP2307998 A JP 2307998A JP H11220203 A JPH11220203 A JP H11220203A
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JP
Japan
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laser
discharge tube
gas
laser gas
discharge
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JP2307998A
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Hiroyuki Hayashikawa
洋之 林川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電管内のレーザガスの流速の半径方向にお
ける分布を均一化して安定した放電を実現し、これによ
りレーザ出力の増大および安定化を図る。 【解決手段】 レーザガスFgの流路の一部を構成する
放電管2と、該放電管2の長手軸方向にレーザガスFg
を流すための送風機5と、放電管2と組み合わされてレ
ーザガスFgの循環路を構成する循環管体3とを備え、
上記放電管2内で放電を生じせしめることによってレー
ザガスFgの励起を行うようにしたガスレーザ発振装置
1であって、放電管2の直上流側においてレーザガスに
旋回方向の運動力を与える旋回流形成手段20が設けら
れるとともに、該旋回流形成手段20の上流側に、放電
管2の軸芯近傍の所定範囲におけるレーザガスFgの流
速を高める流速調節手段30が設けられていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスレーザ発振
装置、特に、レーザガスの流路の一部を構成する放電管
内での放電によってレーザガスの励起を行うようにした
ガスレーザ発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザビームを出力するためのガ
スレーザ発振装置として、レーザガスの流路の一部を放
電管で構成し、この放電管内での放電によってレーザガ
スの励起を行うようにしたものは、一般に良く知られて
いる。図5は、かかるタイプのガスレーザ発振装置の従
来例(以下、これを従来例1という)の概略構成を表し
ている。この図に示すように、従来例1に係るガスレー
ザ発振装置101は、レーザガスFgの流路の一部を構
成する一対の放電管102と、これら放電管102の長
手軸方向にレーザガスFgを流すための送風機105
と、上記各放電管102と組み合わされてレーザガスF
gの循環路を構成する循環管体103とを備えている。
上記放電管102の両端側には一対の電極111,11
2が配置され、これら電極111,112間に高電圧電
源装置113が配設されている。
【0003】上記放電管102は誘電体で成り、高電圧
電源装置113を作動させることにより、放電管102
内において両電極111,112間に放電が生じる。そ
して、この放電によってレーザガスFgが励起され、全
反射鏡107および部分反射鏡108を介して装置10
1の外部にレーザビームLbとして出力されるようにな
っている。この場合、より好ましくは、放電管102の
長手軸とレーザビームLbの光軸とは、その方向が一致
している。尚、符号114及び115は、循環路内(放
電管102および循環管体103の内部)において、放
電管102内での放電および送風機105の駆動エネル
ギ等により上昇したレーザガスFgの温度を下げるため
に設けられた熱交換機である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に放電管102内での放電によってレーザガスFgの励
起を行うようにしたガスレーザ発振装置101では、レ
ーザ出力の増大および安定化を図るためには、放電管1
02内のレーザガスFgの流速の半径方向における分布
を均一化し安定した放電を実現することが極めて重要で
あることが知られている。しかしながら、レーザガスF
gを普通に放電管102内に流した場合、放電管102
内のレーザガス流Fgの流速の半径方向における分布
は、流体の一般的な性質に従って、図6に示すように、
管壁付近で流速が低く、管中央付近で流速が高くなる。
流れのある流体中での放電は流速の低い部分に集中して
生じ易い特性を有しているので、この場合には、図7に
示すように、管壁側に偏った放電状態(図7における交
差状の斜線部分参照)になってしまう。このため、高出
力のガスレーザを安定して得ることは難しいという問題
がある。
【0005】この問題に対して、放電管内のレーザガス
流を旋回流とすることにより、流速を均一化させること
が考えられている。図8および図9は、放電管内のレー
ザガス流を旋回流とするための旋回流形成手段を備えた
ガスレーザ発振装置(以下、これを従来例2という)の
放電管部を表している。この図に示すように、この従来
例2に係るガスレーザ発振装置では、放電管102の直
上流側に(具体的には、循環管体103の放電管102
へのレーザガス導入部103iに)、放電管102内の
レーザガス流Fgを旋回流とするための旋回流形成手段
120が配置されている。
【0006】この旋回流形成手段120は、図10〜図
12に示すように、全体としては所定内径の管状に形成
され、その長さは上記レーザガス導入部103iの長さ
に略等しく設定されている。そして、放電管102に近
い側の管壁に、旋回流形成手段120の内部と外部とを
連通させる複数個のスリット状の連通路120sが設け
られている。従って、より好ましくは、レーザガス導入
部103iに流入して来たレーザガスFgは、全てこの
旋回流形成手段120を通って放電管102内に向かう
ことになる。
【0007】この連通路120sは、旋回流形成手段1
20の軸心からずれた方向に向かって開口しており、こ
の連通路120sを通って内部に流入するレーザガスF
gには、図10〜図12において実線矢印で示されるよ
うに、その長手軸を中心にした旋回方向の運動力が与え
られるようになっている。上記旋回流形成手段120
は、より好ましくは放電管102の内径に等しいか若し
くはそれよりも小さい内径寸法を有し、レーザガス導入
部103i内において該放電管102と同軸に配置され
ている。従って、この旋回流形成手段120を通って放
電管102内に流入するレーザガスFgは、放電管10
2内を旋回しながら進行する。この結果、管壁付近の流
速が管中央側に比して高められることになる。
【0008】上記旋回流形成手段120およびその連通
路120sは、放電管102内を流れるレーザガスFg
の流速について、旋回流形成手段120が設けられてい
ない通常の場合におけるレーザガス流Fgの流速分布
(図6参照)と打ち消し合うような流速分布を実現すべ
く、その寸法・形状等の選定が試みられるのであるが、
実際には、放電管102内のレーザガス流Fgを旋回流
としたことによる流速分布特性が強く表れ過ぎて、レー
ザガスFgの流速を高精度で均一化することは極めて難
しいという難点があった。すなわち、旋回流形成手段1
20を設けた場合には、放電管102内の流速の半径方
向における分布は、一般に、図8に示されるように、旋
回流形成手段120が設けられていない通常の場合とは
逆に、管壁付近が速くて管中央付近が遅くなり、その結
果、図9に示されるように、管中央側に放電が集中する
傾向が生じるのである。
【0009】このため、旋回流形成手段120の連通路
120sの軸心からのズレ量や開口面積などを種々変更
してレーザ出力特性を調べるなど、旋回流の最適化を図
るべく様々の工夫が重ねられているが、やはり管壁付近
の流速が速くなり過ぎる傾向を是正することは難しく、
確かに、旋回流形成手段120が無い場合に比べれば、
放電は広がりレーザ出力のある程度の増大は認められる
ものの、十分な高出力を安定して得ることはできないの
が実情であった。
【0010】この発明は、上記技術的課題に鑑みてなさ
れたもので、放電管内のレーザガスの流速の半径方向に
おける分布を高精度で均一化して安定した放電を実現
し、これによりレーザ出力の増大および安定化を図るこ
とができるガスレーザ発振装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本願発明は、
レーザガスの流路の一部を構成する少なくとも一つの放
電管と、該放電管の長手軸方向にレーザガスを流すため
の送風機と、上記放電管と組み合わされてレーザガスの
循環路を構成する循環管体とを備え、上記放電管内で放
電を生じせしめることによってレーザガスの励起を行う
ようにしたガスレーザ発振装置であって、上記放電管の
直上流側またはその近傍においてレーザガスに放電管の
長手軸を中心にした旋回方向の運動力を与える旋回流形
成手段が設けられるとともに、該旋回流形成手段の上流
側に、上記放電管の軸芯近傍の所定範囲におけるレーザ
ガスの流速を高める流速調節手段が設けられていること
を特徴としたものである。かかる構成を採用することに
より、管中央より管壁に至るまで極めて高精度で均一な
流速分布を得ることができ、放電管内での放電も偏りの
ない均一なものとし、レーザ出力の増大および安定化を
実現することができる。
【0012】この場合において、上記流速調節手段を、
中央部に所定内径の開口を有し、上記旋回流形成手段の
上流側で上記循環管体の流路を仕切る隔壁体で構成する
ことが好ましい。これにより、比較的簡単な構成で流速
調節手段を設けることができる。
【0013】また、この場合において、流速調節手段が
設けられる循環管体の内径Daと上記隔壁体の開口の内
径Dbとが、0.5<Db/Da<0.7の関係を満たすこ
とが好ましい。このようにDb/Daの値を設定すること
により、レーザ出力の増大を図るに際して特に著しい効
果を奏することができる。ここに、上記Db/Daの値を
0.7未満としたのは、Db/Daが0.7以上となると、
循環管体の内径Daに対して流速調節手段の開口の内径
Dbが大き過ぎ、管中央付近の流速を早める効果が薄く
なり、レーザガス流速の半径方向における分布の均一性
がその分だけ低くなり、放電の十分な均一化が実現でき
ず、レーザ出力の増大効果がそれだけ低くなるからであ
る。一方、上記Db/Daの値が0.5を越えるようにし
たのは、Db/Daが0.5以下になると、循環管体の内
径Daに対して流速調節手段の開口の内径Dbが小さ過
ぎ、管中央付近の流速が速くなり過ぎてしまい、やはり
レーザガス流速の半径方向における分布の均一性が低く
なり、放電の十分な均一化が実現できず、レーザ出力の
増大効果がそれだけ低くなるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態
に係るガスレーザ発振装置の全体構成を概略的に表す説
明図である。尚、このガスレーザ発振装置は、後述する
旋回流形成手段および流速調整手段が設けられている点
を除いては、上述の従来例1(図5参照)で説明したも
のと、基本的には同一の構成を有するものである。上記
図1に示すように、本実施の形態に係るガスレーザ発振
装置1(以下、適宜、単に装置と略称する。)は、レー
ザガスFgの流路の一部を構成する一対の放電管2と、
これら放電管2の長手軸方向にレーザガスFgを流すた
めの送風機5と、上記各放電管2と組み合わされてレー
ザガスFgの循環路を構成する循環管体3とを備えてい
る。該循環管体3は、全体として左右対称に形成され、
各放電管2の一端側に連結された一対の略L字状の管体
3Aと、各放電管2の他端側に連結された中央の管体3
Bとで構成されており、上記送風機5は中央の管体3B
の途中部に配設されている。また、上記各放電管2の両
端側には一対の電極11,12が設けられ、これら電極
11,12間に高電圧電源装置13が配設されている。
【0015】上記放電管2は誘電体で成り、上記高電圧
電源装置13を作動させることにより、放電管2内にお
いて両電極11,12間に放電が生じる。そして、この
放電によってレーザガスFgが励起され、全反射鏡7お
よび部分反射鏡8を介して装置1の外部にレーザビーム
Lbとして出力されるようになっている。この場合、よ
り好ましくは、放電管2の長手軸とレーザビームLbの
光軸とは、その方向が一致している。尚、上記ガスレー
ザ発振装置1では、レーザガスの循環路内(放電管2お
よび循環管体3の内部)は、送風機5によってレーザガ
スが循環させられており、放電管2内での放電および送
風機5の駆動エネルギ等により上昇したレーザガスの温
度を下げるために、熱交換機4及び6が放電管2の下流
側および送風機5の下流側にそれぞれ配置されている。
【0016】図2および図3に示すように、本実施の形
態に係るガスレーザ発振装置1では、上記各放電管2の
直上流側またはその近傍(具体的には、循環管体3の放
電管2へのレーザガス導入部3i)においてレーザガス
Fgに放電管2の長手軸を中心にした旋回方向の運動力
を与える旋回流形成手段20が設けられている。そし
て、本実施の形態では、これに加えて、該旋回流形成手
段20の上流側に、放電管2の軸芯近傍の所定範囲にお
けるレーザガスFgの流速を高める流速調節手段30が
設けられている。
【0017】上記旋回流形成手段20は、従来例2(図
8〜図12参照)において符号120で説明したものと
同様のもので、レーザガス導入部3iの長さと略等しい
長さを有し、放電管2に近い側には、旋回流形成手段2
0の軸心からずれた方向に向かって開口したスリット状
の連通路20sが設けられている。そして、この連通路
20sを通って内部に流入するレーザガスFgには、そ
の長手軸を中心にした旋回方向の運動力が与えられるよ
うになっている(図10〜図12における実線矢印参
照)。上記旋回流形成手段20は、より好ましくは放電
管2の内径に等しいか若しくはそれよりも小さい内径寸
法を有し、レーザガス導入部3i内において該放電管2
と同軸に配置されている。従って、この旋回流形成手段
20を通って放電管2内に流入するレーザガスFgは、
放電管2内を旋回しながら進行する。この結果、管壁付
近の流速が管中央側に比して高められることになる。
尚、この旋回流形成手段20の構成および作用は、上述
のように、従来例2で説明したもの(符号120)と同
一である。
【0018】また、上記流速調節手段30は、中央部に
所定内径Dbの開口30hを有し、上記旋回流形成手段
20の上流側で循環管体3の流路を仕切る例えば円板状
の隔壁体30Bで構成されている。すなわち、本実施の
形態では、中央に開口30hを有する円板30Bを循環
管体3の内部に取り付けるだけの簡単な構成で流速調節
手段30を設けることができる。この流速調節手段30
を設けることにより、開口30hを通過するレーザガス
Fgは、その流路が一旦狭められ、その後すぐに広げら
れることになる。これにより、流速調節手段30通過直
後のレーザガスFgの流速分布は、隔壁体30Bによっ
て遮られることのなく開口30hを通る管中央付近は極
端に速く、一方、隔壁体30Bによって遮られた管壁付
近は極端に遅くなる。
【0019】次に、このような管中央付近の流速が極端
に速い流速分布の状態で、レーザガスFgが旋回流形成
手段20へと導入されると、旋回方向の運動力を与えら
れたレーザガスFgの流速分布は、管壁付近の流速が早
められ、管中央付近の流速は遅くなるが、上流側の流速
調節手段30で与えられた流速分布が、もともと管中央
の流速が極端に速い流速分布であったため、旋回流形成
手段20で与えられる流速分布と打ち消し合って結果的
にバランスがとれ、管中央より管壁に至るまで、極めて
高精度で均一な流速分布を持つ流れが形成される。この
結果、放電管2内での放電も偏りのない均一なものとな
り、レーザ出力の増大および安定化を実現することがで
きるのである。
【0020】上記のような流速分布の均一化およびそれ
に伴うレーザ出力の増大についてより高い効果を得るた
めに、上記流速調節手段30の隔壁体30Bの開口30
hの内径Dbと上記循環管体3の内径Daとを種々変更
し、両者の比(Db/Da)と得られるレーザ出力との相
関関係を調べた。その結果を図4に示す。この図4のグ
ラフにおいて、流速調節手段30の隔壁体30Bの開口
30hの内径Dbと上記循環管体3の内径DaがDb=Da
の場合は、流速調節手段30が設けられていない従来例
に相当し、本発明により大幅なレーザ出力の増大が達成
されたことが分かる。また、図4のグラフから、流速調
節手段30の隔壁体30Bの開口30hの内径Dbと上
記循環管体3の内径Daが、0.5<Db/Da<0.7の
範囲にある場合には、レーザ出力の増大効果が際立って
高いことが分かった。
【0021】すなわち、Db/Daが0.7以上となる
と、循環管体3の内径Daに対して、流速調節手段30
の開口30hの内径Dbが大き過ぎ、管中央付近の流速
を早める効果が薄くなり、レーザガス流速の半径方向に
おける分布の均一性がその分だけ低くなり、放電の十分
な均一化が実現できず、レーザ出力の増大効果がそれだ
け低くなる。一方、Db/Daが0.5以下になると、循
環管体3の内径Daに対して、流速調節手段30の開口
30hの内径Dbが小さ過ぎ、管中央付近の流速が速く
なり過ぎてしまい、やはりレーザガス流速の半径方向に
おける分布の均一性が低くなり、放電の十分な均一化が
実現できず、レーザ出力の増大効果がそれだけ低くな
る。従って、Db/Daの値は0.5〜0.7が最適範囲で
ある。
【0022】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更等を加えることができ
るのは勿論のことである。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本願の
請求項1に係る発明によれば、レーザガスの流路の一部
を構成する放電管内で放電を生じせしめることによって
レーザガスの励起を行うようにしたガスレーザ発振装置
において、上記放電管の直上流側またはその近傍におい
てレーザガスに放電管の長手軸を中心にした旋回方向の
運動力を与える旋回流形成手段が設けられるとともに、
該旋回流形成手段の上流側に、上記放電管の軸芯近傍の
所定範囲におけるレーザガスの流速を高める流速調節手
段が設けられているので、上記放電管内のレーザガス流
速の半径方向における分布について、流速調節手段で与
えられる流速分布と旋回流形成手段で与えられる流速分
布と打ち消し合って結果的にバランスがとれ、管中央よ
り管壁に至るまで、極めて高精度で均一な流速分布が得
られる。この結果、放電管内での放電も偏りのない均一
なものとなり、レーザ出力の増大および安定化を実現す
ることができる。
【0024】また、本願の請求項2に係る発明によれ
ば、基本的には上記請求項1に係る発明と同様の効果を
奏することができる。特に、上記流速調節手段は、具体
的には、中央部に所定内径の開口を有し、上記旋回流形
成手段の上流側で循環管体の流路を仕切る隔壁体で構成
されているので、中央部に開口を有する隔壁体を旋回流
形成手段の上流側に設けるだけの比較的簡単な構成で、
上記流速調節手段を設けることができる。
【0025】更に、本願の請求項3に係る発明によれ
ば、基本的には上記請求項2に係る発明と同様の効果を
奏することができる。特に、隔壁体が設けられる循環管
体の内径Daと上記隔壁体の開口の内径Dbとが、0.5
<Db/Da<0.7の関係を満たすことにより、レーザ
出力の増大を図るに際して特に著しい効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るガスレーザ発振装置の全
体構成を概略的に示す説明図である。
【図2】 上記ガスレーザ発振装置の旋回流形成手段お
よび流速調節手段ならびに放電管内の流速分布状態を示
す説明図である。
【図3】 上記ガスレーザ発振装置の旋回流形成手段お
よび流速調節手段ならびに放電管内の放電状態を示す説
明図である。
【図4】 上記流速調節手段の隔壁体開口の内径Dbと
循環管体の内径Daの比Db/Daとレーザ出力との相関
関係を示す図である。
【図5】 従来例1に係るガスレーザ発振装置の全体構
成を概略的に示す説明図である。
【図6】 上記従来例1に係るガスレーザ発振装置の放
電管内の流速分布状態を示す説明図である。
【図7】 上記従来例1に係るガスレーザ発振装置の放
電管内の放電状態を示す説明図である。
【図8】 従来例2に係るガスレーザ発振装置の旋回流
形成手段および放電管内の流速分布状態を示す説明図で
ある。
【図9】 上記従来例2に係るガスレーザ発振装置の放
電管内の放電状態を示す説明図である。
【図10】 上記従来例2に係る旋回流形成手段の作用
を示す説明図である。
【図11】 上記従来例2に係る旋回流形成手段の構造
を示す縦断面説明図である。
【図12】 上記従来例2に係る旋回流形成手段の図1
1におけるY−Y方向からの矢視図である。
【符号の説明】
1…ガスレーザ発振装置 2…放電管 3…循環管体 3i…レーザガス導入部 5…送風機 20…旋回流形成手段 30…流速調節手段 30B…隔壁体 30h…隔壁体の開口 Da…循環管体の内径 Db…隔壁体の開口の内径 Fg…レーザガス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザガスの流路の一部を構成する少な
    くとも一つの放電管と、該放電管の長手軸方向にレーザ
    ガスを流すための送風機と、上記放電管と組み合わされ
    てレーザガスの循環路を構成する循環管体とを備え、上
    記放電管内で放電を生じせしめることによってレーザガ
    スの励起を行うようにしたガスレーザ発振装置であっ
    て、 上記放電管の直上流側またはその近傍においてレーザガ
    スに放電管の長手軸を中心にした旋回方向の運動力を与
    える旋回流形成手段が設けられるとともに、該旋回流形
    成手段の上流側に、上記放電管の軸芯近傍の所定範囲に
    おけるレーザガスの流速を高める流速調節手段が設けら
    れていることを特徴とするガスレーザ発振装置。
  2. 【請求項2】 上記流速調節手段は、中央部に所定内径
    の開口を有し、上記旋回流形成手段の上流側で上記循環
    管体の流路を仕切る隔壁体で構成されていることを特徴
    とする請求項1記載のガスレーザ発振装置。
  3. 【請求項3】 上記循環管体の内径Daと上記隔壁体の
    開口の内径Dbとが、0.5<Db/Da<0.7の関係を
    満たすことを特徴とする請求項2記載のガスレーザ発振
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004034526A1 (ja) * 2002-09-19 2004-04-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ガスレーザ発振装置

Cited By (4)

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