JPH1121970A - 排水かご殺菌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水口に装着される排水かごに、汚れや蓄積
したり、ぬめりや悪臭が発生したりするのを抑制する。 【解決手段】 台所用シンクＳの排水口Ｈに設けられる
排水器具１０のケース部１１に、カップリング４を介し
て、オゾン水生成装置１のオゾン水供給管３を接続ず
る。オゾン水を供給することにより、排水器具１０のケ
ース部１１に設けた吐水孔１２から排水かご１３へ向け
てオゾン水が噴射され、排水かご１３及びケース部１１
内周面を殺菌・洗浄する。黴・雑菌の繁殖が抑えられる
から、頻繁に排水かごを洗浄したり薬剤を投入したりす
る手間が省ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、台所用シンク等の
排水口に備えられる排水かごの衛生状態を保つための装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】台所のシンクの排水口には、生ごみのよ
うな比較的大きい固形物を排水管へ流出させないように
するため、生ごみ等固形物を受けるための排水かごが着
脱可能に装着されるのが普通である。また一般に、排水
かごは、排水口に設けられて排水管と連絡する排水器具
内に収納される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】排水かご及び排水かご
を収納している排水器具の内面は、常時水に晒され、し
かも生ごみ等の有機物と接するので、黴や雑菌が非常に
繁殖し易い環境にある。このため従来は、頻繁に排水か
ごを取り出して洗浄したり、漂白剤等の薬剤を投入した
りして、排水かごに汚れが蓄積したり，ぬめり，悪臭等
が発生したりするのを抑えている。汚れの蓄積やぬめり
は、排水かごの目詰まりを引き起こして排水障害を招
く。また、雑菌の繁殖は、生ごみの腐敗と悪臭とをもた
らす。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、頻繁に洗浄し
たり薬剤を供与したりしなくても、排水かごにおける黴
・雑菌等の繁殖を抑制することの可能な排水かご殺菌装
置を提供するものであって、その特徴とするところは、
排水口に設けられる排水器具内に収納される排水かごの
外周面へ向かってオゾン水を供給する手段を設けたこと
にある。

【０００５】なお前記排水かご殺菌装置は、生ごみ脱水
装置用のかごに適用することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】

〔第１の実施形態〕図１及び図２は、本発明を、台所用
シンクＳに設けられる排水器具１０内の排水かご１３を
殺菌する装置に適用した実施形態を例示するものであ
る。シンクＳの下部適所にオゾン水生成装置１が設置さ
れ、該オゾン水生成装置１で生成したオゾン水を、排水
器具１０内へ供給するように構成されている。

【０００７】オゾン水生成装置１は、酸素又は空気から
発生させたオゾンを、給水管２から導入した原水中に溶
解させてオゾン水を生成する。原水には、水道水のほ
か、水道水から浄水器で塩素や金属イオン等の溶存物を
除去して得た浄水を用いる。オゾンを発生させる方法と
しては、無声放電法、紫外線照射法，放射線照射法，電
解法，沿面放電法等が知られている。水中にオゾンを混
合する手段としては、ポンプによる曝気方式や、水道圧
又はポンプ圧を利用するインジェクション方式のほか、
撹拌方式，冷却方式，ｐＨ制御方式などが挙げられる。

【０００８】前記排水器具１０は、シンクＳの排水口Ｈ
の下面側に取り付けられて排水管Ｐに連絡されるもので
あって、図２に示すとおり、排水かご１３を収納するケ
ース部１１と、底部側のトラップ部１４とから構成され
ている。

【０００９】前記ケース部１１の周壁上方部には、オゾ
ン水を内方へ噴出するための吐水孔１２が適数個形成さ
れ、ケース部１１の外周面にはオゾン水供給管３を接続
するためのカップリング４が装着されている。

【００１０】前記カップリング４は、図３に示す如く、
内周側に環状溝５を有し、オゾン水供給管３との接続部
に貫通孔６が形成されている。このカップリング４を、
排水器具１０のケース部１１に装着することにより、カ
ップリング４内周面の環状溝５とケース部外周面１１ａ
との間に通水路が形成される。従って、オゾン水生成装
置１とカップリング４とを供給管３で接続してオゾン水
を供給すると、環状溝５内がオゾン水で充満し、排水器
具１０のケース部１１に設けた吐水孔１２から内部の排
水かご１３へ向かってオゾン水が勢いよく噴射され、排
水かご１３及びケース部１１内周面の殺菌・洗浄が行わ
れる。

【００１１】〔第２の実施形態〕図４及び図５は、本発
明を、生ごみ脱水装置２０の排水かごを殺菌する装置に
適用した例を示すものである。

【００１２】生ごみ脱水装置２０は、図５に示す如く、
筒状のケース部２１内部に排水かご２２が収納され、こ
の排水かご２２は、ターンテーブル２３上に載設される
か、又は、モーター２４の駆動軸と嵌合される。モータ
ー２４で排水かご２２を回転させることにより、排水か
ご２２内の生ごみから遠心力で水分を除去する。

【００１３】本実施形態では、生ごみ脱水装置２０のケ
ース部２１の適所に、オゾン水供給管３の接続部２５及
びオゾン水の噴出ノズル２６を設け、排水かご２２に向
けてオゾン水を噴射可能に構成した。排水かご２２は回
転するので、噴出ノズル２６が一箇所だけでも、排水か
ご２２の全周面にオゾン水を供給することが可能であ
る。

【００１４】なお、オゾン水の供給時、排水かご２２の
回転速度が生ごみ脱水時と同じ高速であると、オゾン水
が弾き返されるおそれがある。そこで、オゾン水の供給
時には、排水かご２２を低速回転させるように設定する
ことが望ましい。

【００１５】〔その他の実施形態〕オゾン水生成装置の
設置場所は、シンク下部のキャビネット内のほか、キャ
ビネット足元の蹴込み部分や、キャビネット背面側の配
管スペース内などが可能である。

【００１６】オゾン水生成装置にタイマーを設け、所定
時刻又は一定時間ごとにオゾン水を排水加かごへ供給す
るよう設定してもよい。例えば、深夜や早朝等の一般に
は台所が使用されない時間帯や、独身者であれば勤務時
間にあたる昼間の時間帯等、使用者の生活様式に合わせ
て、オゾン水の供給時間を適宜選定すればよい。もちろ
ん、手動により、所望時にオゾン水を供給することも差
し支えない。

【００１７】また本発明は、台所用シンクだけでなく、
排水口に排水かごが装着されるものであれば適用可能で
あり、例えば、浴室の排水口、厨房の床排水口、バルコ
ニーの排水口などが挙げられる。

【００１８】さらには、排水器具に設けるオゾン水の吐
水孔又は噴出ノズルの個数や位置についても、ケース部
の軸方向に沿って上下に多数配設する等、適宜変更可能
である。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、台所用シンクの排水口等に装
着される排水かごに対し、定期的又は所望時にオゾン水
を供給して、黴・雑菌の繁殖を抑えることができる。依
って、従来の如く頻繁に洗浄したり薬剤を供与したりせ
ずとも、排水かごに汚れが蓄積したり、ぬめりや悪臭が
発生したりすることがなくなる。それ故、台所等の衛生
状態を良好に保のが容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施形態を示すものであっ
て、台所用シンクに設けた排水器具に適用した状況を示
す正面図である。

【図２】 本発明の第１の実施形態に係るものであっ
て、排水器具を示す正面断面図である。

【図３】 本発明の第１の実施形態に係るものであっ
て、排水器具の平面断面図である。

【図４】 本発明の第２の実施形態を示すものであっ
て、台所用シンクに設けた生ゴミ脱水装置に適用した状
況を示す正面図である。

【図５】 本発明の第２の実施形態に係るものであっ
て、生ごみ脱水装置の要部を示す正面半断面図である。

【符号の説明】

１ オゾン水生成装置 ２ 給水管 ３ オゾン水供給管 ４ カップリング ５ 環状溝 ６ 貫通孔 １０ 排水器具 １１ ケース部 １２ 吐水孔 １３ 排水かご １４ トラップ部 ２０ 生ごみ脱水装置 ２１ ケース部 ２２ 排水かご ２３ ターンテーブル ２４ モーター ２５ 接続部 ２６ 噴出ノズル Ｓ シンク Ｈ 排水口

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 排水口に設けられる排水器具内に収納さ
   れる排水かごの外周面へ向かってオゾン水を供給する手
   段が設けられていることを特徴とする排水かご殺菌装
   置。
2. 【請求項２】 前記排水かごが生ごみ脱水装置用のかご
   である請求項１に記載の排水かご殺菌装置。