JPH11219075A - 複写システム、異常診断予測方法、記憶媒体およびホストコンピュータ - Google Patents

複写システム、異常診断予測方法、記憶媒体およびホストコンピュータ

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JPH11219075A
JPH11219075A JP10032374A JP3237498A JPH11219075A JP H11219075 A JPH11219075 A JP H11219075A JP 10032374 A JP10032374 A JP 10032374A JP 3237498 A JP3237498 A JP 3237498A JP H11219075 A JPH11219075 A JP H11219075A
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哲 長宝
Takeshi Sekiya
武 関谷
Shunji Sato
俊二 佐藤
Masaaki Io
猪尾  雅章
Shinichi Nakamura
真一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より危険度が高いジャム、機番固有の危険度
あるいは低速機、高速機などの機種に依存した危険度を
正確に判断できる複写システムを提供する。 【解決手段】 複写システムのジャム診断処理では、ジ
ャムデータを基に累積ジャム曲線を作成する。データの
特定成分を抽出して強調するために、FIRフィルタを
使用してフィルタ処理を行い、作成したフィルタ出力グ
ラフに対してファジー処理を行って個別危険度グラフを
算出する。複数の長さの異なるフィルタについてそれぞ
れの個別危険度グラフを算出する。ジャムコード毎、機
番毎あるいは機種毎に応じた各個別危険度に重み付けを
行い、演算処理を施して1つの危険度グラフを算出し、
危険度を判定する。危険度Stが予め設定された「ユー
ザ訪問」レベルを越えた場合、その旨のメッセージを出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常発生情報から
危険度を判断する異常診断予測機能を有する複写システ
ム、異常診断予測方法、記憶媒体およびホストコンピュ
ータに関する。
【0002】また、本発明は、ホストコンピュータを使
用して異常診断予測を行う複写システム、異常診断予測
方法、記憶媒体およびホストコンピュータに関する。
【0003】
【従来の技術】従来、複写装置でジャムなどが発生した
場合、ユーザがサービスマンによるメンテナンスが必要
であるか否かを判断してその要求を行っていた。サービ
スマンはメンテナンスを行う際、ジャム発生の種類、機
番あるいは機種に応じたメンテナンスを行っていた。こ
れに対し、ジャム発生情報をオンラインで収集し、その
発生情報から危険度を判断してジャム発生予測を行う複
写システムが提案されている。
【0004】また、ジャム診断予測機能を有する複写シ
ステムとして、複写装置のジャム発生を検知し、そのと
きのカウンタ値およびジャムの種類を表すジャムコード
をジャム情報として記憶し、そのジャム情報から累積ジ
ャム曲線を求め、複数の長さの異なるFIRフィルタを
用いてFIRフィルタの処理を行うことにより、複写装
置のジャム発生回数が増加傾向にあるのか、それとも減
少傾向にあるのかを捉えて危険度を判断することが考え
られる。
【0005】さらに、従来、管理拠点側のホストコンピ
ュータから公衆回線を経由して複数の複写装置を管理す
るシステムでは、複写装置において発生したジャム情報
はそのままホストコンピュータの記憶装置に格納され、
管理拠点側のオペレータが必要に応じて各々の複写装置
に関するジャム情報を参照できるような機能が搭載され
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記複
写システムでは、危険度の判断を行う際、各ジャムコー
ド、各機番、各機種に依存せずに判断されているので、
より危険度が高いジャム、機番固有の危険度あるいは低
速機、高速機などの機種に依存した危険度を正確に判断
できない場合がありうる。
【0007】そこで、本発明はより危険度が高いジャ
ム、機番固有の危険度あるいは低速機、高速機などの機
種に依存した危険度を正確に判断できる複写システム、
異常診断予測方法、記憶媒体およびホストコンピュータ
を提供することを第1の目的とする。
【0008】また、上記複写システムでは、危険度の判
断を行う際、複写装置の状態に依存せず危険度を判断し
ているので、複写装置の設置直後あるいはメンテナンス
直後の状態では危険度を正確に判断できない場合があり
うる。
【0009】そこで、本発明は複写装置の設置直後ある
いはメンテナンス直後の状態で危険度を正確に判断でき
る複写システム、異常診断予測方法、記憶媒体およびホ
ストコンピュータを提供することを第2の目的とする。
【0010】さらに、上記ジャム診断予測機能を有する
複写システムでは、得られたジャム発生情報から累積ジ
ャム曲線を求め、複数の長さの異なるFIRフィルタを
用いてFIRフィルタ処理を行う際、複写装置のメンテ
ナンスを行った直後では、メンテナンスを実施した箇所
のジャム情報に関してメンテナンスを行った時点からの
複写回数が、使用する複数のFIRフィルタすべての長
さを越えないと、FIRフィルタの結果を求めることが
できない。
【0011】このため、複写装置のメンテナンスを行っ
た直後には、メンテナンスを実施した箇所に対しての危
険度を判断できないので、メンテナンスが正しく行われ
ているか否か、あるいはメンテナンスの効果があるか否
かを観察する必要がある。
【0012】そこで、本発明は、複写装置のメンテナン
ス直後にメンテナンスを行った箇所に対応した累積ジャ
ム曲線については長さの短いFIRフィルタを順次作用
させていくことにより、メンテナンスを実施した直後で
もジャム発生に対する最適な危険度を判断することがで
きる複写システム、異常診断予測方法、記憶媒体および
ホストコンピュータを提供することを第3の目的とす
る。
【0013】また、上記ジャム診断予測機能を有する複
写システムでは、得られたジャム発生情報から累積ジャ
ム曲線を求め、複数の長さの異なるFIRフィルタを用
いてFIRフィルタ処理を行う際、複写装置の設置直
後、もしくはメンテナンスを行った直後では、使用する
複数のFIRフィルタすべての長さを越える複写回数を
経過しないと、適切なFIRフィルタの結果を求めるこ
とができない。
【0014】このため、複写装置の設置直後もしくはメ
ンテナンスを行った直後には、適切な危険度を判断でき
ないので、設置あるいはメンテナンスが正しく行われて
いるか否か、またはメンテナンスの効果があるのか否か
を観察する必要がある。
【0015】そこで、本発明は、複写装置の設置直後も
しくはメンテナンス直後にその時点からの複写動作回数
が、使用するすべてのFIRフィルタの長さに達してい
ない場合、複写動作回数に応じてFIRフィルタの結果
に対する各々個別の危険度の重み付けを行う際の係数を
変えることにより、設置直後もしくはメンテナンスを実
施した直後でもジャム発生に対する最適な危険度を判断
することができる複写システム、異常診断予測方法、記
憶媒体およびホストコンピュータを提供することを第4
の目的とする。
【0016】また、本発明は、複写装置の設置直後もし
くはメンテナンス直後にその時点からの複写動作回数
が、使用するすべてのFIRフィルタの長さに達してい
る場合、順次作用させていき、達していないFIRフィ
ルタに関しては設置もしくはメンテナンスを行った時点
を基準にして設定し、この複写動作回数までの値を有効
として処理を行う、または、現時点(危険度を判断する
時点)の複写動作回数を基準にして設定し、設置または
各々のFIRフィルタの中央が対象となる累積ジャム曲
線の中央となるように処理(センタリングフィルタ処
理)を行うことにより、設置直後もしくはメンテナンス
を実施した直後でもジャム発生に対する最適な危険度を
判断することができる複写システム、異常診断予測方
法、記憶媒体およびホストコンピュータを提供すること
を第5の目的とする。
【0017】さらに、上記従来のような複写システムで
は、管理拠点側のオペレータが常にジャム発生状況を監
視していなければならず、管理する複写装置の数が増大
するに従って多くのオペレータが必要になる。また、ジ
ャムが急増した場合、サービスマンを派遣する時期につ
いてもオペレータの判断だけに頼っているので、サービ
スの品質が一定しているとは限らなかった。
【0018】そこで、本発明は、ジャム発生状況を把握
するためにオペレータに頼るのではなく、過去のジャム
履歴情報から累積ジャム曲線を求め、その累積ジャム曲
線に対し、特定のフィルタ処理を施すことにより現在お
よび将来の危険度を求めることができる複写システム、
異常診断予測方法、記憶媒体およびホストコンピュータ
を提供することを第6の目的とする。
【0019】これにより、従来、オペレータに頼ってい
たジャム状況の監視およびサービスマン派遣の決定の業
務を、ホストコンピュータにより自動的に行えるように
なり、費用の削減とユーザに対する安定したサービスの
提供を可能にすることを他の目的とする。
【0020】また、ジャム急増を判定するためにジャム
コードをジャム発生ユニット毎に分類し、各ユニット毎
の特徴を考慮に入れた分析を行うために重み付け処理を
行うことにより、より精密な判定を可能にすることを他
の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の複写システムは、異常診
断予測機能を有する複写システムにおいて、複写を行う
複写装置と、該複写装置の異常発生を検知する異常検知
手段と、前記複写装置が行った複写回数を計数する複写
回数計数手段と、前記異常発生時点で異常の種類を表す
異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を
記憶する異常情報記憶手段と、該記憶された異常情報に
基づいて累積異常曲線を求める第1演算手段と、該求め
られた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処理を行
い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算手段
と、該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危
険度を判断する危険度判断手段と、該判断された危険度
を出力する出力手段とを備え、前記危険度判断手段は、
前記複写装置の機番、機種および前記異常コードの少な
くとも1つに応じた重み付けを行う第3演算手段を備え
たことを特徴とする。
【0022】請求項2に記載の複写システムは、異常診
断予測機能を有する複写システムにおいて、複写を行う
複写装置と、該複写装置の異常発生を検知する異常検知
手段と、前記複写装置が行った複写回数を計数する複写
回数計数手段と、前記異常発生時点で異常の種類を表す
異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を
記憶する異常情報記憶手段と、該記憶された異常情報に
基づいて累積異常曲線を求める第1演算手段と、該求め
られた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処理を行
い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算手段
と、該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危
険度を判断する危険度判断手段と、該判断された危険度
を出力する出力手段とを備え、前記危険度判断手段は、
前記複写装置の第1状態での危険度を判断する第1危険
度判断手段と、前記複写装置の第2状態での危険度を判
断する第2危険度判断手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0023】請求項3に記載の複写システムでは、請求
項2に係る複写システムにおいて前記第1状態は前記複
写装置設置後の状態であり、前記第2状態は該複写装置
の設置後に前記所定のフィルタの長さ以上の枚数分複写
した状態であることを特徴とする。
【0024】請求項4に記載の複写システムでは、請求
項2に係る複写システムにおいて前記第1状態は前記複
写装置のメンテナンス後の状態であり、前記第2状態は
該複写装置のメンテナンス後に前記所定のフィルタの長
さ以上の枚数分複写した状態であることを特徴とする。
【0025】請求項5に記載の複写システムでは、請求
項2に係る複写システムにおいて前記第1危険度判断手
段は、最短の前記所定のフィルタを前記複写枚数に応じ
て可変にすることを特徴とする。
【0026】請求項6に記載の複写システムでは、請求
項2に係る複写システムにおいて前記第1危険度判断手
段は、最長の前記所定のフィルタを有効とし、短い前記
所定のフィルタを無効とすることを特徴とする。
【0027】請求項7に記載の複写システムは、異常診
断予測機能を有する複写システムにおいて、複写を行う
複写装置と、該複写装置の異常発生を検知する異常検知
手段と、前記複写装置が行った複写回数を計数する複写
回数計数手段と、前記異常発生時点で異常の種類を表す
異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を
記憶する異常情報記憶手段と、該記憶された異常情報に
基づき、異常の種類毎に累積異常曲線を求める第1演算
手段と、該求められた累積異常曲線に基づき、複数の長
さの異なる所定のフィルタを用いて所定フィルタ処理を
行い、該所定フィルタ処理結果を求める第2演算手段
と、該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危
険度を判断する危険度判断手段と、該判断された危険度
を出力する出力手段とを備え、前記第2の演算手段は、
前記複写装置のメンテナンス直後、該メンテナンスを行
った箇所に対応する累積異常曲線については複写回数に
応じた長さの短い前記所定のフィルタから順次作用させ
ていくことを特徴とする。
【0028】請求項8に記載の複写システムは、請求項
1、請求項2または請求項7に係る複写システムにおい
て複数の前記複写装置を管理するホストコンピュータ
と、前記複写装置の状態を監視し、前記ホストコンピュ
ータにデータを送信する通信制御手段と、該通信制御手
段および前記ホストコンピュータ間を通信する通信手段
とを備え、前記ホストコンピュータは、前記異常情報記
憶手段、前記第1演算手段、前記第2演算手段、前記危
険度判断手段および前記出力手段を含むことを特徴とす
る。
【0029】請求項9に記載の複写システムは、異常診
断予測機能を有する複写システムにおいて、複写を行う
複写装置と、該複写装置の異常発生を検知する異常検知
手段と、前記複写装置が行った複写回数を計数する複写
回数計数手段と、前記異常発生時点で異常の種類を表す
異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を
記憶する異常情報記憶手段と、該記憶された異常情報に
基づき、異常の種類毎に累積異常曲線を求める第1演算
手段と、該求められた累積異常曲線に基づき、複数の長
さの異なる所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処理
を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算手
段と、該求められた所定のフィルタ処理結果から個別危
険度を求める第3演算手段と、該求められた各々の個別
危険度に重み付けを行って演算処理を施す第4演算手段
と、該第4演算手段の演算結果から現在の危険度を判断
する危険度判断手段と、該判断された危険度を出力する
出力手段とを備え、前記複写装置の設置直後もしくはメ
ンテナンス直後、その時点からの複写回数が使用する全
ての所定のフィルタの長さに達していない場合、該複写
回数に応じて前記第4演算手段で重み付けが行われる重
み係数を変更することを特徴とする。
【0030】請求項10に記載の複写システムは、異常
診断予測機能を有する複写システムにおいて、複写を行
う複写装置と、該複写装置の異常発生を検知する異常検
知手段と、前記複写装置が行った複写回数を計数する複
写回数計数手段と、前記異常発生時点で異常の種類を表
す異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報
を記憶する異常情報記憶手段と、該記憶された異常情報
に基づき、異常の種類毎に累積異常曲線を求める第1演
算手段と、該求められた累積異常曲線に基づき、複数の
長さの異なる所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処
理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算
手段と、該求められた所定のフィルタ処理結果から個別
危険度を求める第3演算手段と、該求められた各々の個
別危険度に重み付けを行って演算処理を施す第4演算手
段と、該第4演算手段の結果から現在の危険度を判断す
る危険度判断手段と、該判断された危険度を出力する出
力手段とを備え、前記第2演算手段は、前記複写装置の
設置直後もしくはメンテナンス直後に、その時点からの
複写回数が使用する所定のフィルタの長さに達している
場合、順次作用させていき、達していない所定のフィル
タに関しては設置もしくはメンテナンスを行った時点を
基準にして設定し、該複写回数までの値を有効として処
理を行うことを特徴とする複写システム。
【0031】請求項11に記載の複写システムは、請求
項10に係る複写システムにおいて前記第4演算手段に
おける重み係数は可変であることを特徴とする。
【0032】請求項12に記載の複写システムは、異常
診断予測機能を有する複写システムにおいて、複写を行
う複写装置と、該複写装置の異常発生を検知する異常検
知手段と、前記複写装置が行った複写回数を計数する複
写回数計数手段と、前記異常発生時点で異常の種類を表
す異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報
を記憶する異常情報記憶手段と、該記憶された異常情報
に基づき、異常の種類毎に累積異常曲線を求める第1演
算手段と、該求められた累積異常曲線に基づき、複数の
長さの異なる所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処
理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算
手段と、該求められた所定のフィルタ処理結果から個別
危険度を求める第3演算手段と、該求められた各々の個
別危険度に重み付けを行って演算処理を施す第4演算手
段と、該第4演算手段の結果から現在の危険度を判断す
る危険度判断手段と、該判断された危険度を出力する出
力手段とを備え、前記第2演算手段は、前記複写装置の
設置直後もしくはメンテナンス直後において、その時点
からの複写回数が使用する所定のフィルタの長さに達し
ている場合、順次作用させていき、達していない所定の
フィルタに関しては、現時点の複写回数を基準にして設
定し、設置もしくはメンテナンス時までの値を有効とし
て処理を行うことを特徴とする。
【0033】請求項13に記載の複写システムは、異常
診断予測機能を有する複写システムにおいて、複写を行
う複写装置と、該複写装置の異常発生を検知する異常検
知手段と、前記複写装置が行った複写回数を計数する複
写回数計数手段と、前記異常発生時点で異常の種類を表
す異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報
を記憶する異常情報記憶手段と、該記憶された異常情報
に基づき、異常の種類毎に累積異常曲線を求める第1演
算手段と、該求められた累積異常曲線に基づき、複数の
長さの異なる所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処
理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算
手段と、該求められた所定のフィルタ処理結果から個別
危険度を求める第3演算手段と、該求められた各々の個
別危険度に重み付けを行って演算処理を施す第4演算手
段と、該第4演算手段の結果から現在の危険度を判断す
る危険度判断手段と、該判断された危険度を出力する出
力手段とを備え、前記第2演算手段は、前記複写装置の
設置直後もしくはメンテナンス直後において、その時点
からの複写回数が使用する所定のフィルタの長さに達し
ている場合、順次作用させていき、達していない所定の
フィルタに関しては、各々の所定のフィルタの中央が対
象となる累積異常曲線の中央となるように処理を行うこ
とを特徴とする。
【0034】請求項14に記載の複写システムは、異常
診断予測機能を有する複写システムにおいて、複写を行
う複写装置と、該複写装置の異常発生を検知する異常検
知手段と、前記複写装置が行った複写回数を計数する複
写回数計数手段と、前記異常発生時点で異常の発生原因
を表す異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常
情報を記憶する異常情報記憶手段と、前記異常コードを
予め決められた基準にしたがって分類する異常コード分
類手段と、前記異常情報記憶手段に記憶された異常コー
ドを、前記異常コード分類手段により分類し、該分類さ
れたそれぞれの異常種類について累積異常曲線を求める
第1演算手段と、該求められた累積異常曲線に基づいて
所定のフィルタ処理を行い、該所定のフィルタ処理結果
を求める第2演算手段と、該求められた所定のフィルタ
処理結果から前記異常種類別の危険度を算出する個別危
険度算出手段と、該算出された異常種類別の危険度の重
み付け処理を行い、1つの危険度を求める重み付け処理
手段と、該求められた危険度を出力する出力手段とを備
えたことを特徴とする。
【0035】請求項15に記載の複写システムでは、請
求項14に係る複写システムにおいて前記異常コード分
類手段は、発生した異常の異常コードが本体異常、RF
異常、ソータ異常のいずれに属するかを決定することを
特徴とする。
【0036】請求項16に記載の複写システムは、請求
項15に記載の複写システムにおいて複数の前記複写装
置を管理するホストコンピュータと、前記複写装置の状
態を監視し、前記ホストコンピュータにデータを送信す
る通信制御手段と、該通信制御手段および前記ホストコ
ンピュータ間を通信する第1通信手段と、前記通信制御
手段および前記ホストコンピュータ間を通信する第2通
信手段とを備え、前記ホストコンピュータは、前記異常
情報記憶手段、前記異常分類手段、前記第1演算手段、
前記第2演算手段、前記危険度判断手段および前記出力
手段を含むことを特徴とする。
【0037】請求項17に記載の複写システムは、請求
項9、請求項10、請求項12または請求項13に係る
複写システムにおいて複数の前記複写装置を管理するホ
ストコンピュータと、前記複写装置の状態を監視し、前
記ホストコンピュータにデータを送信する通信制御手段
と、該通信制御手段および前記ホストコンピュータ間を
通信する通信手段とを備え、前記ホストコンピュータ
は、前記異常情報記憶手段、前記第1演算手段、前記第
2演算手段、前記第3演算手段、前記第4演算手段、前
記危険度判断手段および前記出力手段を含むことを特徴
とする。
【0038】請求項18に記載の複写システムでは、請
求項8または請求項17に係る複写システムにおいて前
記通信制御手段は、専用のシリアル通信で前記ホストコ
ンピュータにデータを送信し、前記通信手段は公衆回線
であることを特徴とする。
【0039】請求項19に記載の複写システムでは、請
求項1、請求項2、請求項7、請求項9、請求項10、
請求項12、請求項13または請求項14に係る複写シ
ステムにおいて前記危険度判断手段は、ファジー推論に
より判断することを特徴とする。
【0040】請求項20に記載の異常診断予測方法は、
複写装置で発生する異常による危険度を判断する異常診
断予測方法において、前記複写装置の異常発生を検知
し、前記複写装置が行った複写回数を計数し、前記異常
発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび最新の前
記複写回数を含む異常情報を記憶し、該記憶された異常
情報に基づいて累積異常曲線を求め、該求められた累積
異常曲線に基づいて所定のフィルタ処理を行い、該所定
のフィルタ処理結果を求め、該求められた所定のフィル
タ処理結果から現在の危険度を判断し、該判断された危
険度を出力することを特徴とする。
【0041】請求項21に記載の記憶媒体には、複写装
置およびホストコンピュータを備えた複写システムに搭
載されるCPUによって実行され、前記複写装置で発生
する異常による危険度を判断する際、前記複写装置の異
常発生を検知する機能と、前記複写装置が行った複写回
数を計数する機能と、前記異常発生時点で異常の種類を
表す異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情
報を記憶する機能と、該記憶された異常情報に基づいて
累積異常曲線を求める機能と、該求められた累積異常曲
線に基づいて所定のフィルタ処理を行い、該所定のフィ
ルタ処理結果を求める機能と、該求められた所定のフィ
ルタ処理結果から現在の危険度を判断する機能と、該判
断された危険度を出力する機能とを、前記CPUに実現
させるためのプログラムが格納されたことを特徴とす
る。
【0042】請求項22に記載のホストコンピュータ
は、複写装置に接続され、該複写装置で発生する異常に
よる危険度を判断するホストコンピュータにおいて、前
記異常が発生した場合、異常の種類を表す異常コードお
よび最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常
情報記憶手段と、該記憶された異常情報に基づいて累積
異常曲線を求める第1演算手段と、該求められた累積異
常曲線に基づいて所定のフィルタ処理を行い、該所定の
フィルタ処理結果を求める第2演算手段と、該求められ
た所定のフィルタ処理結果から現在の危険度を判断する
危険度判断手段と、該判断された危険度を出力する出力
手段とを備えたことを特徴とする。
【0043】請求項23に記載の複写システムでは、請
求項1乃至請求項19のいずれかに係る複写システムに
おいて前記異常はジャムであることを特徴とする。
【0044】請求項24に記載の異常診断予測方法で
は、請求項20に係る異常診断予測方法において前記異
常はジャムであることを特徴とする。
【0045】請求項25に記載の記憶媒体では、請求項
21に係る記憶媒体において前記異常はジャムであるこ
とを特徴とする。
【0046】請求項26に記載のホストコンピュータで
は、請求項22に係るホストコンピュータにおいて前記
異常はジャムであることを特徴とする。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の複写システム、異常診断
予測方法、記憶媒体およびホストコンピュータの実施の
形態について説明する。本実施形態の複写システムでは
ジャム診断予測が行われる。
【0048】[第1の実施の形態]図1は第1の実施の
形態における複写システムの構成を示すブロック図であ
る。図において、100は原稿を指定枚数コピーするた
めの複写装置である。101は複写装置100に接続さ
れ、データを送受信する通信制御装置である。102は
通信ラインとしての公衆回線である。
【0049】103は公衆回線102を通してディジタ
ルデータを送受信するモデムである。104は複写装置
100から送られたデータを格納して演算処理するホス
トコンピュータである。
【0050】本実施形態では、複写装置および通信制御
装置を1セットとして複数セットの複写装置および通信
制御装置が公衆回線102を介してホストコンピュータ
104と接続されている。
【0051】図2は複写装置100の電気的構成を示す
ブロック図である。図において、200はCPUであ
り、全体の制御を司る。201はRAMであり、CPU
200のワーキングエリアや制御データを格納するエリ
アとして使用される。202は制御プログラムを格納す
るROM、203および204はセンサチェックやモー
タ駆動を行うためのI/Oインターフェースである。2
05は通信制御装置101と通信を行うためのI/Oイ
ンターフェースである。
【0052】図3は複写装置100が行うタスク処理を
示す図である。図において、300はリアルタイムモニ
タであり、複数のタスクを同時に管理する。301は紙
搬送タスクであり、1枚の紙について給紙から排紙まで
を制御するタスクである。302はシーケンス制御タス
クであり、複写装置全体の管理を行うタスクである。3
03は通信タスクであり、通信制御装置101と通信を
行うタスクである。
【0053】図4は複写装置100内の紙搬送部の構成
を示す図である。図において、400は搬送される用
紙、401は駆動モータ、402および403は用紙4
00の位置を検出するセンサ1、2である。
【0054】図5はジャム検知処理手順を示すフローチ
ャートである。この処理プログラムはROM202に格
納されており、CPU200によって実行される。用紙
を搬送する場合、まず、駆動モータ401をオンにし
(ステップS501)、センサ監視用のタイマ1、2を
スタートさせる(ステップS502、S503)。
【0055】この後、タイマで規定した時間内にセンサ
1(402)がオフ、すなわち用紙400がセンサ1
(402)から離れるのを待つ(ステップS504、S
505)。用紙400がセンサ1(402)から離れ
ず、タイマ1がタイムアップした場合、滞留ジャムの発
生としてジャム処理ルーチンにジャンプする。
【0056】一方、ステップS504でセンサ1(40
2)がオフした後、センサ2(403)を監視し、規定
時間内に用紙400が検知されるのを待ち(ステップS
506、S507)、センサ2(403)で用紙400
が検知されず、タイマ2がタイムアップした場合、遅延
ジャムの発生としてジャム処理ルーチンにジャンプす
る。
【0057】また一方、ステップS506でセンサ2
(403)がオンした場合、搬送を完了したとして駆動
モータ401をオフにし(ステップS508)、処理を
終了する。
【0058】図6はジャムコードの構成を示す図であ
る。ジャムコードは要因およびセンサ番号から構成され
る。ジャム検知されたセンサ番号についてそのジャム要
因(遅延または滞留)が示されている。
【0059】図7は通信制御装置101の内部構成を示
すブロック図である。図において、700は全体を制御
するCPUである。701はCPU700が動作するた
めに必要なワーキングエリアであるRAM1である。7
02はCPU700の動作を指示するプログラムが記憶
されたROMである。703はモデム706との通信を
行うシリアルインターフェースである。704はジャム
情報および各種コピーカウンタ値を記憶するためにバッ
テリバックアップされたRAM2である。705は複写
制御部との通信を行うシリアルインターフェースであ
る。707は時刻を管理するタイマICである。
【0060】複写制御部および通信制御装置間の通信コ
マンドでは、IDコマンドの種類を表し、length
でデータ長を表し、sumで通信エラーを検出する。通
信コマンドは排紙時のカウントパルス(ID=01)、
ジャム(ID=02)がそれぞれ複写制御部側で発生し
た時に複写制御部から通信制御装置に送信されるデータ
である。通信制御装置側では排紙時のカウントパルス
(ID=01)をカウントすることにより複写枚数がわ
かり、ジャム(ID=02)の場合にはジャムコードに
よりジャムの種類がわかる。
【0061】図8は通信制御装置101が行うタスク処
理を示す図である。図において、800はリアルタイム
モニタであり、複数のタスクを同時に管理する。801
は状態監視タスクであり、複写装置100の状態を常に
監視する。802はモデム制御タスクであり、送受信を
可能にするためにモデムを制御する。803は送信タス
クであり、ホストコンピュータ104にデータを送信す
るためのタスクである。
【0062】図9は状態監視タスクの処理手順を示すフ
ローチャートである。この処理プログラムはROM70
2に格納されており、CPU700によって実行され
る。まず、複写装置100のジャム発生を監視し(ステ
ップS901)、ジャムが発生している場合、カウンタ
値および現時刻を取得し(ステップS902、S90
3)、ジャム記録テーブルに格納する(ステップS90
4)。
【0063】この後、ジャム記録テーブルに格納された
ジャム数が規定値に達したか否かを判別する(ステップ
S905)。規定値に達している場合、送信タスクを起
動する(ステップS906)。送信タスクにおいてホス
トコンピュータ104に電話をかけ、ジャム記録テーブ
ルの内容を送信する。
【0064】図10はジャム記録テーブルの内容を示す
図である。ジャム記録テーブルには、ジャム発生毎に
「ジャムコード、カウンタ値、日付、時間」が1レコー
ドとして記録されている。
【0065】図11は送信タスク処理手順を示すフロー
チャートである。この処理プログラムはROM702に
格納されており、CPU700によって実行される。デ
ータを送信する場合、本タスクが起動され、まずホスト
コンピュータ104に電話をかける(ステップS110
1)。その後、正常に接続されたか否かを判別する(ス
テップS1102)。接続に失敗した場合、5回までリ
トライを続ける(ステップS1107〜S1109)。
【0066】正常に接続された場合、パスワードをチェ
ックし(ステップS1103)、チェックOKである場
合(ステップS1104)、ジャム記録テーブルの内容
をホストコンピュータ104に送信する(ステップS1
105)。データ送信完了後、回線断処理を行い(ステ
ップS1106)、本タスクを終了する。
【0067】図12はホストコンピュータ104の構成
を示すブロック図である。図において、1200は全体
を制御するCPUである。1201はCPU1200が
データ処理を行うために必要なプログラムやデータを格
納するRAMである。1202は受信したデータを保存
しておくハードディスクであり、ジャムデータは全てこ
こに保存される。
【0068】1203はオペレータが指示を与えるため
のキーボードである。1204はホストコンピュータ1
04が情報を出力するためのディスプレイ装置である。
1205はモデム103とデータを送受信するためのシ
リアルポートである。
【0069】図13はホストコンピュータ104の動作
処理手順を示すフローチャートである。この処理プログ
ラムはハードディスク1202に格納されており、CP
U1200によって実行される。
【0070】ホストコンピュータ104は、通常、モデ
ム103からの着信信号を待つ(ステップS130
1)。着信があった場合、パスワードをチェックし(ス
テップS1302)、パスワードのチェックがOKであ
ると(ステップS1303)、ジャムデータを受信する
(ステップS1304)。
【0071】ジャムデータの受信が完了すると、回線を
切断し(ステップS1305)、ハードディスク120
2にジャムデータを格納する(ステップS1306)。
その後、ジャム診断処理を行う(ステップS130
7)。ジャム診断結果が警告レベルに達しているか否か
を判別し(ステップS1308)、ジャム診断結果が警
告レベルに達している場合、ディスプレイに警告を表示
してオペレータに通知する(ステップS1309)。そ
の後、ステップS1301の処理に戻る。
【0072】一方、ステップS1303でパスワードの
チェックがOKでない場合、回線を切断し(ステップS
1305)、その後、ステップS1301の処理に戻
る。
【0073】上記構成を有する複写システムのジャム診
断処理動作について説明する。図14はジャム診断処理
手順を示すフローチャートである。前述したステップS
1306〜S1309における処理がより具体的に示さ
れている。
【0074】まず、本システムによって得られたジャム
データをハードディスク1202(記憶装置)に格納す
る(ステップS1401)。図15はジャムデータの形
式を示す図である。ジャムデータは日付、時間、ジャム
コードおよびカウンタ値の4つのデータからなり、各機
種毎にハードディスク1202に格納される。
【0075】記憶されたジャムデータを基にして累積ジ
ャム曲線を作成する(ステップS1402)。図16は
累積ジャム曲線を示す図である。横軸にカウンタ値、縦
軸に累積ジャム回数が示されている。
【0076】累積ジャム曲線に対し、データの特定成分
を抽出して強調するために、FIR(Finite Impulse R
esponse)フィルタを使用してフィルタ処理を行う(ス
テップS1403)。図17はフィルタの長さを500
0枚としたときの処理の様子を示す図である。
【0077】図中A点に対するフィルタ出力値をA’点
とすると、A’点はD1×R1+D2×R2+……+D
i×Ri+……+Dn×Rnで計算される。ここで、D
iは累積複写枚数(データ)であり、RiはFIRフィ
ルタの係数である。累積ジャム曲線上に沿ってA点を1
00毎右にずらしながら(同図(A)参照)、A’点の
計算をそれぞれ行っていき、横軸をカウンタ値、縦軸を
フィルタ出力値としたフィルタ出力グラフ(同図(B)
を作成する。
【0078】S1403で得られたフィルタ出力グラフ
に対してファジー処理を行い、個別危険度を算出する
(ステップS1404)。図18は個別危険度を求める
様子を示す図である。個別危険度を求めるためのメンバ
ーシップ関数では、横軸にフィルタ値、縦軸に危険度が
示されており、安全値を値0、危険値を値1として値0
〜値1の範囲で危険度が表されている。このメンバーシ
ップ関数を用いてフィルタ出力グラフに対して演算処理
を行い、横軸をカウンタ値、縦軸を危険度とする個別危
険度グラフを求める。
【0079】ステップS1403およびステップS14
04の処理を、複数の長さの異なるフィルタ(300
0、5000、10000、20000)について行
い、それぞれの個別危険度グラフを算出する。
【0080】図19は危険度グラフを算出する様子を示
す図である。例えば、数式(1)にしたがって、それぞ
れのジャムコード毎、機番毎あるいは機種毎に応じた個
別危険度に重み付けを行い、演算処理を施して1つの危
険度グラフを算出する(ステップS1405)。ここで
は、ジャムコード1、機番1、あるいは低速機1の場合
が示されている。
【0081】 Sx=0.2Sx1+0.3Sx2+0.3Sx3+0.2Sx4……(1) ここで、Sx1、Sx2、Sx3、Sx4は各個別危険
度グラフにおける危険度を示す。
【0082】図20は算出された危険度グラフを示す図
である。ジャムコード1においてそれぞれのフィルタに
対して重み係数を(0.2,0.3,0.3,0.2)
としているが、ジャムコード2においては(0.1,
0.4,0.3,0.2)としてもよい。また、機番1
においてそれぞれのフィルタに対して重み係数を(0.
2,0.3,0.3,0.2)としているが、機番2に
おいては(0.1,0.4,0.3,0.2)としても
よい。さらに、低速機1においてそれぞれのフィルタに
対する重み係数を(0.2,0.3,0.3,0.2)
としているが、高速機2においては(0.1,0.2,
0.4,0.3)としてもよい。この重み付けは一例で
あり、システムに適した値が採用される。
【0083】ステップS1405で求めた危険度グラフ
を使用して危険度を判定する(ステップS1406)。
ここで、警報の種類を、赤、黄、青の3種類に設定し、
各々のメンバーシップ関数を用いて判定する。図21は
メンバーシップ関数を用いた判定を示す図である。横軸
を危険度、縦軸を各警報に対する合致度で表す。この図
では、現時点での危険度がStであったとき、黄レベル
がYt、赤レベルがRtであることを示している。
【0084】また、危険度Stが予め設定した「ユーザ
訪問」レベルを越えた場合、「ユーザ訪問」のメッセー
ジを出力するために、その結果を表示する(ステップS
1407)。
【0085】ステップS1403では、複写装置の保守
を行った場合、メンテナンス後のフィルタ処理を変更す
る必要がある。複写装置の保守後は、存在するフィルタ
値だけを用いて算出する。フィルタ数減少により危険度
の信頼性が低下することを防ぐために、有効フィルタ数
が少ない場合、危険判定のしきい値を上げる。保守直後
は一般に故障が少ないこともこの処理を行う理由の1つ
である。
【0086】また、ステップS1406では、誤報/失
報データを基に、その結果に応じて合致度のメンバーシ
ップ関数の補正を行う。図22はメンバーシップ関数を
補正する様子を示す図である。ここで、誤報とは、ステ
ップS1406での判定が「ユーザ訪問」となったにも
かかわらず、実際に訪問してみると複写機には異常が見
られないことを指す。失報とは、「ユーザ訪問」の警告
がまだ出ていないにもかかわらず、ユーザからメンテナ
ンス依頼の連絡があったものを指す。
【0087】このデータをホストコンピュータ104の
キーボードから入力し、ステップS1406での危険度
判定に帰還をかけることにより、閾値の最適化を行う。
誤報が発生した場合、より危険度が高くならないと、
「ユーザ訪問」の警告が出力されないようにメンバーシ
ップ関数を補正する。また、失報が発生した場合、現在
の危険度で「ユーザ訪問」が出力されるようにメンバー
シップ関数を補正する。この結果、誤報/失報が減少
し、より適正なジャム危険度の判定を行えることにな
る。
【0088】[第2の実施の形態]つづいて、第2の実
施形態における複写システムについて説明するが、第2
の実施形態の複写システムは前記第1の実施形態の複写
システムとほぼ同様の構成および動作を行うので、前記
第1の実施形態と異なる部分についてだけ説明する。
【0089】前記第1の実施形態のステップS1405
では、ジャムコード毎、機番毎あるいは機種毎に応じて
個別危険度に重み付けを行い、演算処理を施して1つの
危険度グラフを算出していたが、第2の実施形態のステ
ップS1405では、ジャムコード、機番あるいは機種
毎に限ることなく、図19に示すようにそれぞれの個別
危険度に重み付けを行い、演算処理を施して1つの危険
度グラフを算出する。
【0090】図23は複写装置の設置直後あるいはメン
テナンス直後のFIRフィルタを示す図である。前記第
1の実施形態のフィルタ処理(ステップS1403)で
は、3000枚のFIRフィルタが最短であったが、第
2の実施形態では、3000枚の複写動作が行われるま
で、最短の3000枚のFIRフィルタを複写枚数に応
じて可変にすることで設置後あるいはメンテナンス後の
危険度をより正確に判断することができる。
【0091】図24は複写装置の設置直後あるいはメン
テナンス直後のFIRフィルタを示す図である。機種に
よっては、設置後あるいはメンテナンス後には部品など
の耐久が進んでいないので、短いFIRフィルタを有効
にすると、危険度があまりないにもかかわらず誤って判
断してしまう場合がある。このため、長いFIRフィル
タだけを有効として誤った判断をなくし、より正確に危
険度を判断することを可能にする。
【0092】[第3の実施の形態]第3の実施形態にお
ける複写システムについて説明するが、第3の実施形態
の複写システムは前記第1の実施形態の複写システムと
ほぼ同様の構成および動作を行うので、前記第1の実施
形態と異なる部分についてだけ説明する。
【0093】前記第1の実施形態のステップS1405
では、ジャムコード毎、機番毎あるいは機種毎に応じて
個別危険度に重み付けを行い、演算処理を施して1つの
危険度グラフを算出していたが、第2の実施形態と同
様、第3の実施形態のステップS1405では、ジャム
コード、機番あるいは機種毎に限ることなく、図19に
示すようにそれぞれの個別危険度に重み付けを行い、演
算処理を施して1つの危険度グラフを算出する。
【0094】また、ステップS1408では、複写装置
の保守(メンテナンス)を行った場合、その時点以降
は、メンテナンスを行った箇所に対応する累積ジャム曲
線については、存在するフィルタ値だけを用いて算出す
る。その後、複写回数が増加していき、次の有効なフィ
ルタ長に達した場合、そのフィルタも順次作用させてい
く。
【0095】さらに、ステップS1406の危険度の判
定では、ユーザからの過去の通報頻度のデータを基に、
その結果に応じて危険度判定の閾値の補正を行う。図2
2に示すように、ユーザからの過去の通報頻度が高い場
合、「ユーザ訪問」レベルを低い値に設定し直す。一
方、ユーザからの過去の通報頻度が低い場合、逆の操作
を行う。このように、危険度判定(ステップS140
6)の閾値の最適化を行うことで、より適正なジャム危
険度の判定が可能となり、個々のユーザに応じたメンテ
ナンスサービスを行うことができる。
【0096】[第4の実施の形態]第4の実施形態にお
ける複写システムについて説明するが、第4の実施形態
の複写システムは前記第1の実施形態の複写システムと
ほぼ同様の構成および動作を行うので、前記第1の実施
形態と異なる部分についてだけ説明する。図25は第4
の実施形態におけるジャム診断処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0097】複写機の設置もしくは保守を行った場合、
その時点からの複写(コピー)枚数が使用する全てのフ
ィルタの長さに達していないと、達していない長さのフ
ィルタでは最適なフィルタ処理が行われないことにな
る。
【0098】そこで、ステップS1405で個別危険度
の重み付けを行う際、重み係数を変更する。すなわち、
設置もしくは保守後からのコピー枚数が達していない長
さのフィルタから得られた個別危険度に対しては重み係
数を小さくする。その割合は、設置もしくは保守後から
のコピー枚数によって決定される。
【0099】つまり、設置もしくは保守後からのコピー
枚数が該当するフィルタの長さに達していないほど重み
係数を小さくすることで、すべてのフィルタ処理を有効
に使用しながらかつ適正な危険度グラフを算出すること
ができる。
【0100】[第5の実施の形態]第5の実施形態にお
ける複写システムについて説明するが、第5の実施形態
の複写システムは前記第1の実施形態の複写システムと
ほぼ同様の構成および動作を行うので、前記第1の実施
形態と異なる部分についてだけ説明する。図26は第5
の実施形態におけるジャム診断処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0101】複写装置の設置もしくは保守を行った場
合、その時点からのコピー枚数が使用するすべてのフィ
ルタの長さに達していない場合、達していない長さのフ
ィルタではフィルタ処理が行えず、フィルタ数が減少す
るので、危険度の信頼性が低下する。
【0102】そこで、設置もしくは保守後からのコピー
枚数よりも長いフィルタについては設置もしくはメンテ
ナンスを行った時点を基準にしてフィルタを設定し、複
写回数までの値を有効としてフィルタ処理を行う。図2
7は設置もしくはメンテナンスを行った時点を基準にし
て設定したフィルタを示す図である。
【0103】また、現時点(危険度判断を行う時点)の
複写回数を基準にしてフィルタを設定し、設置もしくは
保守時までの値を有効としてフィルタ処理を行う。図2
8は現時点の複写回数を基準にして設定したフィルタを
示す図である。
【0104】さらに、各々のFIRフィルタの中央が対
象となる累積ジャム曲線の中央となるようにフィルタ処
理(センタリングフィルタ処理)を行う。図29はFI
Rフィルタの中央が対象となる累積ジャム曲線の中央と
なるように設定したフィルタを示す図である。
【0105】上記いずれかのフィルタ処理を行うことに
より、すべてのフィルタを有効に使用しつつ適正な危険
度グラフを算出することができる。
【0106】また、このとき、ステップS1405で個
別危険度の重み付けを行う際の重み係数を、設置もしく
は保守後からのコピー枚数に応じて変更することで、よ
り危険度の算出を適切に行うことが可能となる。
【0107】[第6の実施の形態]第6の実施形態にお
ける複写システムについて説明するが、第6の実施形態
の複写システムは前記第1の実施形態の複写システムと
ほぼ同様の構成および動作を行うので、前記第1の実施
形態と異なる部分についてだけ説明する。
【0108】図30はジャムコードの構成を示す図であ
る。ジャムコードは発生ユニットと要因とセンサ番号と
から構成され、ジャム検知されたセンサ番号についての
ジャム要因(遅延または滞留)を示す。図31はジャム
記録テーブルを示す図である。ジャム記録テーブルに
は、ジャム発生ユニットを含むジャムコード、カウンタ
値日付および時間が記録されている。
【0109】図32は第6の実施形態におけるジャム診
断処理手順を示すフローチャートである。ステップS1
402では、ステップS1401において入力されたジ
ャムデータを基にして、ジャム発生ユニット別に累積ジ
ャム曲線を作成する。図33はジャムデータの形式を示
す図である。3バイトからなるジャムコードの第1バイ
トでジャム発生ユニットが識別される。ジャムコードは
ジャム発生ユニットにより複写機(本体)ジャム、RF
(循環式原稿搬送装置)ジャム、ソータジャムに分類さ
れる。
【0110】図34は累積ジャム曲線を示す図である。
累積ジャム曲線は横軸にカウンタ値、縦軸に累積ジャム
回数をとった累積ジャム曲線を、各ジャム発生ユニット
毎に作成する。同図においては複写機ジャムの場合が示
されている。
【0111】ステップS1402で作成された累積ジャ
ム曲線に対してステップS1403、S1404の処理
を、複写機ジャム、RFジャム、ソータジャムについて
行い、それぞれの個別危険度グラフを算出する。
【0112】図35は重み付け処理を示す図である。ス
テップS1405では、ジャム発生ユニット(複写機ジ
ャム、ソータジャム、RFジャム)に応じたそれぞれの
個別危険度に対し、数式(2)にしたがって重み付けを
行い、演算処理を施して1つの危険度グラフを算出す
る。
【0113】 Sx=0.5Sx1+0.3Sx2+0.2Sx3 ……(2) ここで、Sx1、Sx2、Sx3は各個別危険度グラフ
における危険度を示す。
【0114】また、第6の実施形態では、前記第1の実
施形態における複写装置の設置後もしくはメンテナンス
後の処理は省かれているが、この処理を行ってもよい。
【0115】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用してもよいし、1つの機器からなる装置に
適用してもよい。また、本発明はシステムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウェアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体をシステムあるいは装置に読み
出すことによってそのシステムあるいは装置が本発明の
効果を享受することが可能となる。
【0116】本実施の形態では、記憶媒体としてROM
およびハードディスクが用いられているが、記憶媒体と
しては、例えばフロッピーディスク、光ディスク、光磁
気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、磁気テ
ープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができ
る。
【0117】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の複写システム
によれば、異常検知手段により複写装置の異常発生を検
知し、複写回数計数手段により前記複写装置が行った複
写回数を計数し、前記異常発生時点で異常の種類を表す
異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を
異常情報記憶手段により記憶し、該記憶された異常情報
に基づいて第1演算手段により累積異常曲線を求め、該
求められた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処理
を行い、第2演算手段により該所定のフィルタ処理結果
を求め、危険度判断手段により該求められた所定のフィ
ルタ処理結果から現在の危険度を判断し、出力手段によ
り該判断された危険度を出力する際、第3演算手段によ
り前記複写装置の機番、機種および前記異常コードの少
なくとも1つに応じた重み付けを行うので、詳細な判断
出力を得ることができ、より正確にジャム発生予測を行
うことができる。したがって、より危険度が高いジャ
ム、機番固有の危険度あるいは低速機、高速機などの機
種に依存した危険度を正確に判断できる。
【0118】本発明の請求項2に記載の複写システムに
よれば、異常検知手段により複写装置の異常発生を検知
し、複写回数計数手により前記複写装置が行った複写回
数を計数し、前記異常発生時点で異常の種類を表す異常
コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を異常
情報記憶手段により記憶し、該記憶された異常情報に基
づいて第1演算手段により累積異常曲線を求め、該求め
られた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処理を行
い、第2演算手段により該所定のフィルタ処理結果を求
め、危険度判断手段により該求められた所定のフィルタ
処理結果から現在の危険度を判断し、出力手段により該
判断された危険度を出力する際、第1危険度判断手段に
より前記複写装置の第1状態での危険度を判断し、第2
危険度判断手段により前記複写装置の第2状態での危険
度を判断するので、複写装置の状態に応じてそれぞれの
危険度を判断することが可能となり、詳細な判断出力を
得ることができ、より正確にジャム発生予測を行うこと
ができる。例えば、複写装置の設置直後あるいはメンテ
ナンス直後の状態で危険度を正確に判断できる。
【0119】請求項3に記載の複写システムによれば、
前記第1状態は前記複写装置設置後の状態であり、前記
第2状態は該複写装置の設置後に前記所定のフィルタの
長さ以上の枚数分複写した状態であるので、複写装置の
設置直後の状態で危険度を正確に判断できる。
【0120】請求項4に記載の複写システムによれば、
前記第1状態は前記複写装置のメンテナンス後の状態で
あり、前記第2状態は該複写装置のメンテナンス後に前
記所定のフィルタの長さ以上の枚数分複写した状態であ
るので、複写装置のメンテナンス直後の状態で危険度を
正確に判断できる。
【0121】請求項5に記載の複写システムによれば、
前記第1危険度判断手段は、最短の前記所定のフィルタ
を前記複写枚数に応じて可変にするので、例えば最短の
FIRフィルタに応じた枚数の複写動作が行われるま
で、最短のFIRフィルタを複写枚数に応じて可変にす
ることで設置後あるいはメンテナンス後の危険度をより
正確に判断することができる。
【0122】請求項6に記載の複写システムによれば、
前記第1危険度判断手段は、最長の前記所定のフィルタ
を有効とし、短い前記所定のフィルタを無効とするの
で、機種によっては設置後あるいはメンテナンス後には
部品などの耐久が進んでいない場合、例えば短いFIR
フィルタを有効にすると、危険度があまりないにもかか
わらず誤って判断してしまうことを回避するため、長い
FIRフィルタだけを有効として誤った判断をなくし、
より正確に危険度を判断することを可能にする。
【0123】本発明の請求項7に記載の複写システムに
よれば、異常検知手段により複写装置の異常発生を検知
し、複写回数計数手段により前記複写装置が行った複写
回数を計数し、前記異常発生時点で異常の種類を表す異
常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を異
常情報記憶手段により記憶し、該記憶された異常情報に
基づき、第1演算手段により異常の種類毎に累積異常曲
線を求め、該求められた累積異常曲線に基づき、複数の
長さの異なる所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処
理を行い、第2演算手段により該所定のフィルタ処理結
果を求め、危険度判断手段により該求められた所定のフ
ィルタ処理結果から現在の危険度を判断し、出力手段に
より該判断された危険度を出力する際、前記複写装置の
メンテナンス直後、該メンテナンスを行った箇所に対応
する累積異常曲線については複写回数に応じた長さの短
い前記所定のフィルタから順次作用させていくので、メ
ンテナンスを実施した直後でもジャム発生に対する最適
な危険度を判断することができる。
【0124】請求項8に記載の複写システムによれば、
複数の前記複写装置を管理するホストコンピュータと、
前記複写装置の状態を監視し、前記ホストコンピュータ
にデータを送信する通信制御手段と、該通信制御手段お
よび前記ホストコンピュータ間を通信する通信手段とを
備え、前記ホストコンピュータは、前記異常情報記憶手
段、前記第1演算手段、前記第2演算手段、前記危険度
判断手段および前記出力手段を含むので、ホストコンピ
ュータで処理することにより複写システムに汎用性を持
たせることができる。
【0125】本発明の請求項9に記載の複写システムに
よれば、異常検知手段により複写装置の異常発生を検知
し、複写回数計数手段により前記複写装置が行った複写
回数を計数し、前記異常発生時点で異常の種類を表す異
常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を異
常情報記憶手段により記憶し、第1演算手段により該記
憶された異常情報に基づき、異常の種類毎に累積異常曲
線を求め、該求められた累積異常曲線に基づき、複数の
長さの異なる所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処
理を行い、第2演算手段により該所定のフィルタ処理結
果を求め、第3演算手段により該求められた所定のフィ
ルタ処理結果から個別危険度を求め、第4演算手段によ
り該求められた各々の個別危険度に重み付けを行って演
算処理を施し、危険度判断手段により該第4演算手段の
演算結果から現在の危険度を判断し、出力手段により該
判断された危険度を出力し、前記複写装置の設置直後も
しくはメンテナンス直後、その時点からの複写回数が使
用する全ての所定のフィルタの長さに達していない場
合、該複写回数に応じて前記第4演算手段で重み付けが
行われる重み係数を変更するので、設置直後もしくはメ
ンテナンスを実施した直後でもジャム発生に対する最適
な危険度を判断することができる。
【0126】請求項10に記載の複写システムによれ
ば、異常検知手段により複写装置の異常発生を検知し、
複写回数計数手段により前記複写装置が行った複写回数
を計数し、前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コ
ードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を異常情
報記憶手段により記憶し、該記憶された異常情報に基づ
き、第1演算手段により異常の種類毎に累積異常曲線を
求め、該求められた累積異常曲線に基づき、第2演算手
段により複数の長さの異なる所定のフィルタを用いて所
定のフィルタ処理を行い、該所定のフィルタ処理結果を
求め、第3演算手段により該求められた所定のフィルタ
処理結果から個別危険度を求め、第4演算手段により該
求められた各々の個別危険度に重み付けを行って演算処
理を施し、危険度判断手段により該第4演算手段の結果
から現在の危険度を判断し、出力手段により該判断され
た危険度を出力する際、前記複写装置の設置直後もしく
はメンテナンス直後に、その時点からの複写回数が使用
する所定のフィルタの長さに達している場合、順次作用
させていき、達していない所定のフィルタに関しては設
置もしくはメンテナンスを行った時点を基準にして設定
し、該複写回数までの値を有効として処理を行うので、
設置直後もしくはメンテナンスを実施した直後でもジャ
ム発生に対する最適な危険度を判断することができる。
また、請求項12または請求項13に記載の複写システ
ムにおいても同様の効果を有する。
【0127】請求項11に記載の複写システムによれ
ば、前記第4演算手段における重み係数は可変であるの
で、より危険度の算出を適切に行うことが可能となる。
【0128】本発明の請求項14に記載の複写システム
によれば、異常検知手段により複写装置の異常発生を検
知し、複写回数計数手段により前記複写装置が行った複
写回数を計数し、前記異常発生時点で異常の発生原因を
表す異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異常情
報を異常情報記憶手段により記憶し、異常コード分類手
段により前記異常情報記憶手段に記憶された異常コード
を、前記異常コード分類手段により分類し、第1演算手
段により該分類されたそれぞれの異常種類について累積
異常曲線を求め、該求められた累積異常曲線に基づいて
所定のフィルタ処理を行い、第2演算手段により該所定
のフィルタ処理結果を求め、個別危険度算出手段により
該求められた所定のフィルタ処理結果から前記異常種類
別の危険度を算出し、該算出された異常種類別の危険度
の重み付け処理を行い、重み付け処理手段により1つの
危険度を求め、出力手段により該求められた危険度を出
力するので、複写装置から送られてくるジャム情報によ
り、ホストコンピュータが自動的にジャム診断および予
測を行い、必要であればサービスマン派遣などの処置を
自動的に行えるようにでき、管理拠点側のオペレータの
人数の削減が可能である。また、複写装置の台数が増え
た場合でもサービス品質を低下させずにユーザに対する
迅速なサービスが可能になる。さらに、ジャム発生ユニ
ット別に重み付けを行うことにより、各ジャム発生ユニ
ット毎の特徴を考慮に入れた分析を行うことで、よりき
め細かい精度で危険度を判断することが可能になる。
【0129】したがって、現在および将来の危険度を求
めることができる。これにより、従来、オペレータに頼
っていたジャム状況の監視およびサービスマン派遣の決
定の業務を、ホストコンピュータにより自動的に行える
ようになり、費用の削減とユーザに対する安定したサー
ビスの提供を可能にする。また、ジャム急増を判定する
ためにジャムコードをジャム発生ユニット毎に分類し、
各ユニット毎の特徴を考慮に入れた分析を行うために重
み付け処理を行うことにより、より精密な判定を可能に
する。
【0130】請求項15に記載の複写システムによれ
ば、前記異常コード分類手段は、発生した異常の異常コ
ードが本体異常、RF異常、ソータ異常のいずれに属す
るかを決定するので、本体ジャム、RFジャム、ソータ
ジャムに対してきめ細かい精度で危険度を判断すること
ができる。
【0131】請求項16に記載の複写システムによれ
ば、複数の前記複写装置を管理するホストコンピュータ
と、前記複写装置の状態を監視し、前記ホストコンピュ
ータにデータを送信する通信制御手段と、該通信制御手
段および前記ホストコンピュータ間を通信する第1通信
手段と、前記通信制御手段および前記ホストコンピュー
タ間を通信する第2通信手段とを備え、前記ホストコン
ピュータは、前記異常情報記憶手段、前記異常分類手
段、前記第1演算手段、前記第2演算手段、前記危険度
判断手段および前記出力手段を含むので、ホストコンピ
ュータで処理することによりシステムに汎用性を持たせ
ることができる。
【0132】請求項17に記載の複写システムによれ
ば、複数の前記複写装置を管理するホストコンピュータ
と、前記複写装置の状態を監視し、前記ホストコンピュ
ータにデータを送信する通信制御手段と、該通信制御手
段および前記ホストコンピュータ間を通信する通信手段
とを備え、前記ホストコンピュータは、前記異常情報記
憶手段、前記第1演算手段、前記第2演算手段、前記第
3演算手段、前記第4演算手段、前記危険度判断手段お
よび前記出力手段を含むので、ホストコンピュータで処
理することによりシステムに汎用性を持たせることがで
きる。
【0133】請求項18に記載の複写システムによれ
ば、前記通信制御手段は、専用のシリアル通信で前記ホ
ストコンピュータにデータを送信し、前記通信手段は公
衆回線であるので、複写装置を遠隔地に設置した場合で
もジャム発生の危険度を判断することができる。
【0134】請求項19に記載の複写システムによれ
ば、前記危険度判断手段は、ファジー推論により判断す
るので、危険度の判断の正確さを高めることができる。
【0135】請求項20に記載の異常診断予測方法によ
れば、複写装置で発生する異常による危険度を判断する
際、前記複写装置の異常発生を検知し、前記複写装置が
行った複写回数を計数し、前記異常発生時点で異常の種
類を表す異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異
常情報を記憶し、該記憶された異常情報に基づいて累積
異常曲線を求め、該求められた累積異常曲線に基づいて
所定のフィルタ処理を行い、該所定のフィルタ処理結果
を求め、該求められた所定のフィルタ処理結果から現在
の危険度を判断し、該判断された危険度を出力するの
で、複写装置のジャムによる危険度を判断することがで
きる。尚、請求項24に記載の異常診断予測方法におい
ても同様の効果を得ることができる。
【0136】請求項21に記載の記憶媒体によれば、複
写装置およびホストコンピュータを備えた複写システム
に搭載されるCPUによって実行され、前記複写装置で
発生する異常による危険度を判断する際、前記複写装置
の異常発生を検知する機能と、前記複写装置が行った複
写回数を計数する機能と、前記異常発生時点で異常の種
類を表す異常コードおよび最新の前記複写回数を含む異
常情報を記憶する機能と、該記憶された異常情報に基づ
いて累積異常曲線を求める機能と、該求められた累積異
常曲線に基づいて所定のフィルタ処理を行い、該所定の
フィルタ処理結果を求める機能と、該求められた所定の
フィルタ処理結果から現在の危険度を判断する機能と、
該判断された危険度を出力する機能とを、前記CPUに
実現させるためのプログラムが格納されたので、複写シ
ステムの機能を高めることができる。尚、請求項25に
記載の記憶媒体においても同様の効果を得ることができ
る。
【0137】請求項22記載のホストコンピュータによ
れば、複写装置で発生する異常による危険度を判断する
際、前記異常が発生した場合、異常の種類を表す異常コ
ードおよび最新の前記複写回数を含む異常情報を異常情
報記憶手段により記憶し、第1演算手段により該記憶さ
れた異常情報に基づいて累積異常曲線を求め、該求めら
れた累積異常曲線に基づいてFIRフィルタの処理を行
い、第2演算手段により該FIRフィルタの処理結果を
求め、危険度判断手段により該求められたFIRフィル
タの処理結果から現在の危険度を判断し、出力手段によ
り該判断された危険度を出力するので、接続される複写
装置のジャムによる危険度を判断することができる。
尚、請求項26に記載のホストコンピュータにおいても
同様の効果を得ることができる。
【0138】請求項23に記載の複写システムによれ
ば、前記異常ジャムであるので、異常がジャムである場
合に請求項1乃至請求項19のいずれかに係る複写シス
テムと同様の効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における複写システムの構成
を示すブロック図である。
【図2】複写装置100の電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】複写装置100が行うタスク処理を示す図であ
る。
【図4】複写装置100内の紙搬送部の構成を示す図で
ある。
【図5】ジャム検知処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】ジャムコードの構成を示す図である。
【図7】通信制御装置101の内部構成を示すブロック
図である。
【図8】通信制御装置101が行うタスク処理を示す図
である。
【図9】状態監視タスクの処理手順を示すフローチャー
トである。
【図10】ジャム記録テーブルの内容を示す図である。
【図11】送信タスク処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図12】ホストコンピュータ104の構成を示すブロ
ック図である。
【図13】ホストコンピュータ104の動作処理手順を
示すフローチャートである。
【図14】ジャム診断処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図15】ジャムデータの形式を示す図である。
【図16】累積ジャム曲線を示す図である。
【図17】フィルタの長さを5000枚としたときの処
理の様子を示す図である。
【図18】個別危険度を求める様子を示す図である。
【図19】危険度グラフを算出する様子を示す図であ
る。
【図20】算出された危険度グラフを示す図である。
【図21】メンバーシップ関数を用いた判定を示す図で
ある。
【図22】メンバーシップ関数を補正する様子を示す図
である。
【図23】複写装置の設置直後あるいはメンテナンス直
後のFIRフィルタを示す図である。
【図24】複写装置の設置直後あるいはメンテナンス直
後のFIRフィルタを示す図である。
【図25】第4の実施形態におけるジャム診断処理手順
を示すフローチャートである。
【図26】第5の実施形態におけるジャム診断処理手順
を示すフローチャートである。
【図27】設置もしくはメンテナンスを行った時点を基
準にして設定したフィルタを示す図である。
【図28】現時点の複写回数を基準にして設定したフィ
ルタを示す図である。
【図29】FIRフィルタの中央が対象となる累積ジャ
ム曲線の中央となるように設定したフィルタを示す図で
ある。
【図30】ジャムコードの構成を示す図である。
【図31】ジャム記録テーブルを示す図である。
【図32】第6の実施形態におけるジャム診断処理手順
を示すフローチャートである。
【図33】ジャムデータの形式を示す図である。
【図34】累積ジャム曲線を示す図である。
【図35】重み付け処理を示す図である。
【符号の説明】
100 複写装置 101 通信制御装置 102 公衆回線 104 ホストコンピュータ 200、700、1200 CPU 202、702、1202 ROM 402 センサ1 403 センサ2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G06F 3/12 G06F 3/12 K (72)発明者 猪尾 雅章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 真一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異常診断予測機能を有する複写システム
    において、 複写を行う複写装置と、 該複写装置の異常発生を検知する異常検知手段と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する複写回数計数
    手段と、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常情報
    記憶手段と、 該記憶された異常情報に基づいて累積異常曲線を求める
    第1演算手段と、 該求められた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処
    理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算
    手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危険度
    を判断する危険度判断手段と、 該判断された危険度を出力する出力手段とを備え、 前記危険度判断手段は、前記複写装置の機番、機種およ
    び前記異常コードの少なくとも1つに応じた重み付けを
    行う第3演算手段を備えたことを特徴とする複写システ
    ム。
  2. 【請求項2】 異常診断予測機能を有する複写システム
    において、 複写を行う複写装置と、 該複写装置の異常発生を検知する異常検知手段と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する複写回数計数
    手段と、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常情報
    記憶手段と、 該記憶された異常情報に基づいて累積異常曲線を求める
    第1演算手段と、 該求められた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処
    理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算
    手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危険度
    を判断する危険度判断手段と、 該判断された危険度を出力する出力手段とを備え、 前記危険度判断手段は、前記複写装置の第1状態での危
    険度を判断する第1危険度判断手段と、前記複写装置の
    第2状態での危険度を判断する第2危険度判断手段とを
    備えたことを特徴とする複写システム。
  3. 【請求項3】 前記第1状態は前記複写装置設置後の状
    態であり、前記第2状態は該複写装置の設置後に前記所
    定のフィルタの長さ以上の枚数分複写した状態であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の複写システム。
  4. 【請求項4】 前記第1状態は前記複写装置のメンテナ
    ンス後の状態であり、前記第2状態は該複写装置のメン
    テナンス後に前記所定のフィルタの長さ以上の枚数分複
    写した状態であることを特徴とする請求項2記載の複写
    システム。
  5. 【請求項5】 前記第1危険度判断手段は、最短の前記
    所定のフィルタを前記複写枚数に応じて可変にすること
    を特徴とする請求項2記載の複写システム。
  6. 【請求項6】 前記第1危険度判断手段は、最長の前記
    所定のフィルタを有効とし、短い前記所定のフィルタを
    無効とすることを特徴とする請求項2記載の複写システ
    ム。
  7. 【請求項7】 異常診断予測機能を有する複写システム
    において、 複写を行う複写装置と、 該複写装置の異常発生を検知する異常検知手段と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する複写回数計数
    手段と、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常情報
    記憶手段と、 該記憶された異常情報に基づき、異常の種類毎に累積異
    常曲線を求める第1演算手段と、 該求められた累積異常曲線に基づき、複数の長さの異な
    る所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処理を行い、
    該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危険度
    を判断する危険度判断手段と、 該判断された危険度を出力する出力手段とを備え、 前記第2の演算手段は、前記複写装置のメンテナンス直
    後、該メンテナンスを行った箇所に対応する累積異常曲
    線については複写回数に応じた長さの短い前記所定のフ
    ィルタから順次作用させていくことを特徴とする複写シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 複数の前記複写装置を管理するホストコ
    ンピュータと、 前記複写装置の状態を監視し、前記ホストコンピュータ
    にデータを送信する通信制御手段と、 該通信制御手段および前記ホストコンピュータ間を通信
    する通信手段とを備え、 前記ホストコンピュータは、前記異常情報記憶手段、前
    記第1演算手段、前記第2演算手段、前記危険度判断手
    段および前記出力手段を含むことを特徴とする請求項
    1、請求項2または請求項7記載の複写システム。
  9. 【請求項9】 異常診断予測機能を有する複写システム
    において、 複写を行う複写装置と、 該複写装置の異常発生を検知する異常検知手段と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する複写回数計数
    手段と、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常情報
    記憶手段と、 該記憶された異常情報に基づき、異常の種類毎に累積異
    常曲線を求める第1演算手段と、 該求められた累積異常曲線に基づき、複数の長さの異な
    る所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処理を行い、
    該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から個別危険度を
    求める第3演算手段と、 該求められた各々の個別危険度に重み付けを行って演算
    処理を施す第4演算手段と、 該第4演算手段の演算結果から現在の危険度を判断する
    危険度判断手段と、 該判断された危険度を出力する出力手段とを備え、 前記複写装置の設置直後もしくはメンテナンス直後、そ
    の時点からの複写回数が使用する全ての所定のフィルタ
    の長さに達していない場合、該複写回数に応じて前記第
    4演算手段で重み付けが行われる重み係数を変更するこ
    とを特徴とする複写システム。
  10. 【請求項10】 異常診断予測機能を有する複写システ
    ムにおいて、 複写を行う複写装置と、 該複写装置の異常発生を検知する異常検知手段と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する複写回数計数
    手段と、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常情報
    記憶手段と、 該記憶された異常情報に基づき、異常の種類毎に累積異
    常曲線を求める第1演算手段と、 該求められた累積異常曲線に基づき、複数の長さの異な
    る所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処理を行い、
    該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から個別危険度を
    求める第3演算手段と、 該求められた各々の個別危険度に重み付けを行って演算
    処理を施す第4演算手段と、 該第4演算手段の結果から現在の危険度を判断する危険
    度判断手段と、 該判断された危険度を出力する出力手段とを備え、 前記第2演算手段は、前記複写装置の設置直後もしくは
    メンテナンス直後に、その時点からの複写回数が使用す
    る所定のフィルタの長さに達している場合、順次作用さ
    せていき、達していない所定のフィルタに関しては設置
    もしくはメンテナンスを行った時点を基準にして設定
    し、該複写回数までの値を有効として処理を行うことを
    特徴とする複写システム。
  11. 【請求項11】 前記第4演算手段における重み係数は
    可変であることを特徴とする請求項10記載の複写シス
    テム。
  12. 【請求項12】 異常診断予測機能を有する複写システ
    ムにおいて、 複写を行う複写装置と、 該複写装置の異常発生を検知する異常検知手段と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する複写回数計数
    手段と、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常情報
    記憶手段と、 該記憶された異常情報に基づき、異常の種類毎に累積異
    常曲線を求める第1演算手段と、 該求められた累積異常曲線に基づき、複数の長さの異な
    る所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処理を行い、
    該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から個別危険度を
    求める第3演算手段と、 該求められた各々の個別危険度に重み付けを行って演算
    処理を施す第4演算手段と、 該第4演算手段の結果から現在の危険度を判断する危険
    度判断手段と、 該判断された危険度を出力する出力手段とを備え、 前記第2演算手段は、前記複写装置の設置直後もしくは
    メンテナンス直後において、その時点からの複写回数が
    使用する所定のフィルタの長さに達している場合、順次
    作用させていき、達していない所定のフィルタに関して
    は、現時点の複写回数を基準にして設定し、設置もしく
    はメンテナンス時までの値を有効として処理を行うこと
    を特徴とする複写システム。
  13. 【請求項13】 異常診断予測機能を有する複写システ
    ムにおいて、 複写を行う複写装置と、 該複写装置の異常発生を検知する異常検知手段と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する複写回数計数
    手段と、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常情報
    記憶手段と、 該記憶された異常情報に基づき、異常の種類毎に累積異
    常曲線を求める第1演算手段と、 該求められた累積異常曲線に基づき、複数の長さの異な
    る所定のフィルタを用いて所定のフィルタ処理を行い、
    該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から個別危険度を
    求める第3演算手段と、 該求められた各々の個別危険度に重み付けを行って演算
    処理を施す第4演算手段と、 該第4演算手段の結果から現在の危険度を判断する危険
    度判断手段と、 該判断された危険度を出力する出力手段とを備え、 前記第2演算手段は、前記複写装置の設置直後もしくは
    メンテナンス直後において、その時点からの複写回数が
    使用する所定のフィルタの長さに達している場合、順次
    作用させていき、達していない所定のフィルタに関して
    は、各々の所定のフィルタの中央が対象となる累積異常
    曲線の中央となるように処理を行うことを特徴とする複
    写システム。
  14. 【請求項14】 異常診断予測機能を有する複写システ
    ムにおいて、 複写を行う複写装置と、 該複写装置の異常発生を検知する異常検知手段と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する複写回数計数
    手段と、 前記異常発生時点で異常の発生原因を表す異常コードお
    よび最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異常
    情報記憶手段と、 前記異常コードを予め決められた基準にしたがって分類
    する異常コード分類手段と、 前記異常情報記憶手段に記憶された異常コードを、前記
    異常コード分類手段により分類し、該分類されたそれぞ
    れの異常種類について累積異常曲線を求める第1演算手
    段と、 該求められた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処
    理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算
    手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から前記異常種類
    別の危険度を算出する個別危険度算出手段と、 該算出された異常種類別の危険度の重み付け処理を行
    い、1つの危険度を求める重み付け処理手段と、 該求められた危険度を出力する出力手段とを備えたこと
    を特徴とする複写システム。
  15. 【請求項15】 前記異常コード分類手段は、発生した
    異常の異常コードが本体異常、RF異常、ソータ異常の
    いずれに属するかを決定することを特徴とする請求項1
    4記載の複写システム。
  16. 【請求項16】 複数の前記複写装置を管理するホスト
    コンピュータと、 前記複写装置の状態を監視し、前記ホストコンピュータ
    にデータを送信する通信制御手段と、 前記複写装置および前記通信制御手段間を通信する第1
    通信手段と、 前記通信制御手段および前記ホストコンピュータ間を通
    信する第2通信手段とを備え、 前記ホストコンピュータは、前記異常情報記憶手段、前
    記異常分類手段、前記第1演算手段、前記第2演算手
    段、前記危険度判断手段および前記出力手段を含むこと
    を特徴とする請求項15記載の複写システム。
  17. 【請求項17】 複数の前記複写装置を管理するホスト
    コンピュータと、 前記複写装置の状態を監視し、前記ホストコンピュータ
    にデータを送信する通信制御手段と、 該通信制御手段および前記ホストコンピュータ間を通信
    する通信手段とを備え、 前記ホストコンピュータは、前記異常情報記憶手段、前
    記第1演算手段、前記第2演算手段、前記第3演算手
    段、前記第4演算手段、前記危険度判断手段および前記
    出力手段を含むことを特徴とする請求項9、請求項1
    0、請求項12または請求項13記載の複写システム。
  18. 【請求項18】 前記通信制御手段は、専用のシリアル
    通信で前記ホストコンピュータにデータを送信し、 前記通信手段は公衆回線であることを特徴とする請求項
    8または請求項17記載の複写システム。
  19. 【請求項19】 前記危険度判断手段は、ファジー推論
    により判断することを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項7、請求項9、請求項10、請求項12、請求項
    13または請求項14記載の複写システム。
  20. 【請求項20】 複写装置で発生する異常による危険度
    を判断する異常診断予測方法において、 前記複写装置の異常発生を検知し、 前記複写装置が行った複写回数を計数し、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶し、 該記憶された異常情報に基づいて累積異常曲線を求め、 該求められた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処
    理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求め、 該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危険度
    を判断し、 該判断された危険度を出力することを特徴とする異常診
    断予測方法。
  21. 【請求項21】 複写装置およびホストコンピュータを
    備えた複写システムに搭載されるCPUによって実行さ
    れ、 前記複写装置で発生する異常による危険度を判断する
    際、 前記複写装置の異常発生を検知する機能と、 前記複写装置が行った複写回数を計数する機能と、 前記異常発生時点で異常の種類を表す異常コードおよび
    最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する機能と、 該記憶された異常情報に基づいて累積異常曲線を求める
    機能と、 該求められた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処
    理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める機能と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危険度
    を判断する機能と、 該判断された危険度を出力する機能とを、前記CPUに
    実現させるためのプログラムが格納されたことを特徴と
    する記憶媒体。
  22. 【請求項22】 複写装置に接続され、該複写装置で発
    生する異常による危険度を判断するホストコンピュータ
    において、 前記異常が発生した場合、異常の種類を表す異常コード
    および最新の前記複写回数を含む異常情報を記憶する異
    常情報記憶手段と、 該記憶された異常情報に基づいて累積異常曲線を求める
    第1演算手段と、 該求められた累積異常曲線に基づいて所定のフィルタ処
    理を行い、該所定のフィルタ処理結果を求める第2演算
    手段と、 該求められた所定のフィルタ処理結果から現在の危険度
    を判断する危険度判断手段と、 該判断された危険度を出力する出力手段とを備えたこと
    を特徴とするホストコンピュータ。
  23. 【請求項23】 前記異常はジャムであることを特徴と
    する請求項1乃至請求項19のいずれかに記載の複写シ
    ステム。
  24. 【請求項24】 前記異常はジャムであることを特徴と
    する請求項20記載の異常診断予測方法。
  25. 【請求項25】 前記異常はジャムであることを特徴と
    する請求項21記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記異常はジャムであることを特徴と
    する請求項22記載のホストコンピュータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006279177A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびその制御システム
US7251750B2 (en) 2002-06-28 2007-07-31 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Apparatus diagnostic device and diagnosed device
JP2010067273A (ja) * 2004-06-09 2010-03-25 Senshin Capital Llc 複合エレクトロメカニカルシステムのメンテナンスニーズを判定するシステムおよび方法

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