JPH11218907A - 光重合性樹脂組成物および積層体 - Google Patents

光重合性樹脂組成物および積層体

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JPH11218907A
JPH11218907A JP3226198A JP3226198A JPH11218907A JP H11218907 A JPH11218907 A JP H11218907A JP 3226198 A JP3226198 A JP 3226198A JP 3226198 A JP3226198 A JP 3226198A JP H11218907 A JPH11218907 A JP H11218907A
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Shinji Arihisa
慎司 有久
Teruhiko Adachi
輝彦 足立
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アルカリ性水溶液によって現像可能な、めっ
き耐性、エッチング耐性、密着性、解像性等、更に良好
な特性を有する光重合性樹脂組成物及びこれを用いた光
重合性樹脂積層体を提供する。 【解決手段】 (a)カルボキシル基含有バインダーポ
リマー、(b)分子内に少なくとも一つの重合可能なエ
チレン性不飽和結合を有する光重合性化合物、(c)光
重合開始剤を必須成分とし、さらに下記一般式(I)で
示される化合物を含有する光重合性樹脂組成物及び該光
重合性樹脂組成物の層を積層してなる光重合性樹脂積層
体。 R1 −S−S−R2 (I) [式中、R1 、R2 は各々独立に、1〜30個の炭素原
子を有するアルキル基または下記置換基 (R3 〜R7 は各々独立に、水素、1〜6個の炭素原子
を有するアルキル基、ハロゲン原子、アミド基またはベ
ンズアミド基)]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
製造や、ICチップ搭載用リードフレーム(以下単にリ
ードフレームという)製造、メタルマスク製造などの金
属箔精密加工に好適な、アルカリ性水溶液によって現像
可能な光重合性樹脂組成物及びこれを用いた光重合性樹
脂積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント配線板の製造には光重合
性樹脂層を支持フィルムで挟んだ構造のいわゆるドライ
フィルムレジスト(以下単にDFRという)が広く使用
されている。プリント配線板の製造工程において、フォ
トレジストに対する特に重要な要求特性の一つは、フォ
トレジストがめっき液やエッチング液等の液体に浸食さ
れず、フォトレジストに被覆された金属基材面を十分に
保護できることである。例えば、ハイスロー半田めっき
時に生じる硬化レジストの剥離は、硬化レジストと銅面
間へのめっき液のしみこみとなって回路部以外にも半田
がめっきされ、配線間の短絡、配線幅の拡大、配線周辺
部の形状の乱れ等の問題を生じていた。
【0003】これらの問題は、硬化レジストと銅面との
密着力不足によるものであり、密着促進剤の研究開発が
盛んに行われている。例えば、ベンゾトリアゾール、ベ
ンズイミダゾール等の複素環式窒素含有化合物を光重合
性樹脂組成物に添加する事等が提案されている。しかし
ながら、これらの化合物を使用した場合、ハイスロー半
田めっき時のめっき液のしみこみは改善されるものの、
銅面との密着力は完全でなく電流効率の低い金めっきに
対してはきわめて容易に硬化レジストが剥離し、配線間
の短絡、配線幅の拡大など重大な欠陥が発生する。特に
炭酸ナトリウム水溶液等の薬液によって現像可能なアル
カリ現像性光重合性樹脂またはDFRでは、金めっき液
に耐え得るものは実用化が困難であった。
【0004】一方、リードフレーム、メタルマスク等の
金属箔精密加工の方法としては、金型を用いて打ち抜く
スタンピング法と、光重合性樹脂を用いて写真法で像を
形成した後エッチング加工するエッチング法の2つに大
別される。ところが近年の半導体素子の軽薄短小化、少
量多品種化の傾向下においては、スタンピング法では少
量多品種化に伴う金型代の高騰、配線の高密度化に対応
できない、小型化に伴う狭小品の製造ができない等の問
題があり、軽薄短小化、少量多品種化にはエッチング法
の方が有利である。
【0005】エッチング法に用いられる光重合性樹脂と
しては、従来、合成コロイドや天然コロイドなどの水溶
性高分子(PVA、カゼイン等)に感光基として重クロ
ム酸塩を添加した液状レジストが用いられてきた。この
液状レジストは、塗工用設備投資が大きい、均一塗工が
難しい、感度が低い、また工程中に発生するクロム廃液
の処理が必要である等の問題点を有していた。これらの
問題点を解決するために、近年金属箔基材精密加工用フ
ォトレジストとして、DFRを用いることが提案されて
いる。
【0006】しかしながら、従来のアルカリ現像型DF
Rは、プリント配線板に代表される銅系の下地金属では
良好な画像形成が可能であるものの、下地金属が42ア
ロイ(鉄−ニッケル合金)に代表されるような鉄系金属
箔基材を用いてパターニングした場合、現像時に硬化レ
ジストの蛇行・剥がれ等が発生したり、エッチング時に
はレジスト下部までエッチングされてしまい、製品の歩
留まりが低下するという問題を起こしていた。
【0007】また、高温エッチング時(60℃以上)に
は、フォトレジストの基材との密着性だけでなく耐薬品
性が十分でないために極めて容易に硬化レジストの剥離
・浮きが発生していた。この結果、画像パターン間の短
絡・画像パターン幅の減少など重大な欠陥を引き起こし
ていた。特に炭酸ナトリウム等の薬液によって現像可能
なアルカリ現像性光重合性樹脂またはDFRでは、42
アロイに代表される鉄系金属箔基材を用いた精密加工に
おいて、高温エッチング時に発生するエッチング液のし
みこみに耐え得るものは実用化されていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
欠点を克服し、プリント配線板の製造や、ICチップ搭
載用リードフレーム製造、メタルマスク製造などの金属
箔精密加工に好適な、アルカリ性水溶液によって現像可
能な光重合性樹脂組成物及びこれを用いた光重合性樹脂
積層体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、驚くべき事に、下記
化合物を必須成分とする光重合性樹脂組成物を用いるこ
とで上記課題を達成し得ることを見い出し、本発明を完
成するに至った。即ち本願は、以下の発明を提供する。
【0010】(1)(a)カルボキシル基含有バインダ
ーポリマー20〜90重量部、(b)分子内に少なくと
も一つの重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重
合性化合物5〜60重量部、(c)光重合開始剤0.0
1〜20重量部を必須成分として含む光重合性樹脂組成
物であって、さらに下記一般式(I)で示される化合物
を(a)〜(c)の成分に対し0.01〜10重量%含
むことを特徴とする光重合性樹脂組成物。
【0011】
【化3】R1 −S−S−R2 (I) [式中、R1 、R2 は各々独立に、1〜30個の炭素原
子を有するアルキル基または下記化合物
【0012】
【化4】 (R3 〜R7 は各々独立に、水素、1〜6個の炭素原子
を有するアルキル基、ハロゲン原子、アミド基またはベ
ンズアミド基)]
【0013】また、以下の(i)、(ii)は本願発明の
好ましい実施態様である。 (i)(a)カルボキシル基含有バインダーポリマー
が、3〜15個の炭素原子を有するα,β−不飽和カル
ボキシル基含有モノマーの1種以上の化合物15〜35
重量部と、アルキル基が1〜6個の炭素原子を有するア
ルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシルアルキル基
が2〜6個の炭素原子を有するヒドロキシル(メタ)ア
クリレート及び一般式(II)で表されるスチレン型化
合物またはその環置換誘導体よりなる群から選ばれる1
種以上の化合物5〜65重量部を共重合してなるポリマ
ーであることを特徴とする上記(1)記載の光重合性樹
脂組成物。
【0014】
【化5】 (式中、R8 は水素、1〜6個の炭素原子を有するアル
キル基またはハロゲン原子)
【0015】(ii)(b)分子内に少なくとも一つの
重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合
物に、下記一般式(III)および/または一般式(I
V)で示される化合物が含まれることを特徴とする上記
(1)又は(i)記載の光重合性樹脂組成物。
【0016】
【化6】 (式中、R9 、R10は水素、またはメチル基、n1 、n
2 は1〜15の整数、R11は炭素数4〜12のジイソシ
アネート残基)
【0017】
【化7】 (式中、n3 、n4 、n5 は3〜20の整数、R12、R
13は水素またはメチル基)
【0018】(2)支持体上に上記(1),(i)また
は(ii)記載の光重合性樹脂組成物からなる層を設け
た光重合性樹脂積層体。
【0019】以下、本発明の光重合性樹脂組成物を構成
する各成分について詳細に説明する。本発明のドライフ
ィルム用の光重合性樹脂組成物は、各成分を常法にした
がって混合することにより得ることができる。まず、本
発明の光重合性樹脂組成物を構成する必須成分である
(a)カルボキシル基含有バインダーポリマーは、該光
重合性樹脂物質中に20〜90重量部、好ましくは40
〜60重量部含有される。この含有量が20重量部未満
の場合には、該カルボキシル基含有バインダーポリマー
の添加効果が得られない。一方、この含有量が90重量
部を越える場合には、光硬化膜が脆く基材との密着性が
損なわれ十分な耐エッチング性や画像形成性が得られな
くなる。
【0020】また、(a)カルボキシル基含有バインダ
ーポリマーの重量平均分子量は1万〜50万であり、好
ましくは2万〜25万のものが望ましい。この重量平均
分子量が1万未満のものは、ドライフィルムレジストと
した際にコールドフロー現象(DFRをロール状態で保
存するさいに、端面から光重合性樹脂層がはみだす現
象)を起こす恐れがある。一方、この重量平均分子量が
50万を越える場合には、未露光部分のアルカリ現像性
が低下して現像できなくなるか、または現像時間が極め
て長くなり画像形成性の悪化を引き起こす。
【0021】特に、(a)カルボキシル基含有バインダ
ーポリマーとして、3〜15個の炭素原子を有するα、
β−不飽和カルボキシル基含有モノマーの1種以上の化
合物15〜35重量部と、アルキル基が1〜6個の炭素
原子を有するアルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シルアルキル基が2〜6個の炭素原子を有するヒドロキ
シル(メタ)アクリレート及び一般式(II)で表され
るスチレン型化合物またはその環置換誘導体よりなる群
から選ばれる1種以上の化合物5〜65重量部を共重合
してなるポリマーを用いることにより、めっき耐性、エ
ッチング耐性、密着性、解像性等、更に良好な特性を得
ることが出来る。
【0022】
【化8】 (式中、R8 は水素、1〜6個の炭素原子を有するアル
キル基またはハロゲン原子)
【0023】このようなカルボキシル基含有バインダー
ポリマーを得るためには、下記2つの重合性物質群の適
量を共重合させることにより達成される。第一の重合性
物質は、3〜15個の炭素原子を有するα、β−不飽和
カルボキシル基含有モノマーの1種以上の化合物からな
る。このように不飽和カルボキシル基含有モノマーとし
ては、好ましくはアクリル酸およびメタクリル酸があ
り、その他ケイ皮酸、クロトン酸、ソルビン酸、イタコ
ン酸、プロピオール酸、マレイン酸およびフマル酸が挙
げられる。また、これらの半エステル類または無水物も
使用可能である。
【0024】第一の重合性物質は、共重合体中15〜3
5重量部、好ましくは18〜30重量部で用いられるの
が望ましい。15重量部未満ではアルカリ水溶液によっ
て現像できないか、または現像時間が長くかかりすぎて
解像性、密着性等の画像形成性の低下を来たし、35重
量部を越えると現像時間が極めて短くなり、高解像度の
パターンを得るためには現像コントロールが複雑で困難
となり、また硬化部の耐水性、耐薬品性も低下する。
【0025】第二の重合性物質は、炭素数1〜6個のア
ルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシルアルキル基が2〜6個の炭素原子を有するヒド
ロキシル(メタ)アクリレート及び前記一般式(II)
で表されるスチレン型化合物またはその環置換誘導体よ
りなる群から選ばれる1種以上からなる。
【0026】炭素数1〜6個のアルキル基を有するアル
キル(メタ)アクリレート、またはヒドロキシルアルキ
ル基が2〜6個の炭素原子を有するヒドロキシル(メ
タ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチ
ル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシルプロピル(メタ)アクリレート
等が挙げられる。
【0027】これらの重合性物質は共重合体中5〜65
重量部、好ましくは20〜55重量部用いられるのが望
ましい。5重量部未満では十分に柔軟性のあるドライフ
ィルムレジストが得られず、基材への密着性、基材表面
の凸凹へのレジスト樹脂の埋め込み性が不十分となり、
耐エッチング性が低下する。65重量部を越えると、逆
にレジスト樹脂が柔らかすぎてドライフィルレジストと
した際にコールドフロー現象の原因となる。
【0028】一般式(II)で表されるスチレン型化合
物は、ベンゼン環がニトロ基、ニトリル基、アルコキシ
ル基、アシル基、スルホン基、ヒドロキシル基、または
ハロゲン等の官能基で置換されていても良く、好ましく
は水素、メチル基またはt−ブチル基等の単一アルキル
基である。これらの置換基はベンゼン環に1〜5個置換
しても良い。一般式(II)で表されるスチレン型化合
物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、p−クロルスチレン等が挙げられる
が、特にメチルスチレン及びp−メチルスチレンが好適
である。これらのスチレン型化合物は、単独で用いても
よく、また、2種以上組み合わせてもよい。
【0029】これらのスチレン型化合物は、共重合体中
5〜65重量部、好ましくは10〜50重量部で用いら
れる。5重量部未満では十分な耐薬品性を得ることがで
きず、65重量部を越えるとドライフィルムレジストが
硬くなりすぎてレジストの密着性が阻害される恐れがあ
る。
【0030】本発明の光重合性樹脂組成物には、(b)
成分の分子内に少なくとも一つの重合可能なエチレン性
不飽和結合を有する光重合性化合物を含むことが必須で
ある。このような化合物の例としては、1,6−ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、またポリプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート等のポリオキシアルキレングリコールジ(メタ)
アクリレート、2−ジ(p−ヒドロキシフェニル)プロ
パンジ(メタ)アクリレート、
【0031】グリセロールトリ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポ
リオキシプロピルトリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリレート、ポリオキシエチルトリメチロールプロパ
ントリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリグ
リシジルエーテルトリ(メタ)アクリレート、ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレー
ト、2,2−ビス(4−メタクリロキシペンタエトキシ
フェニル)プロパン、ウレタン基を含有する多官能(メ
タ)アクリレート等がある。また(b)成分の光重合性
モノマーの特に好ましい例としては、下記一般式(II
I)または一般式(IV)で示される化合物が挙げられ
る。
【0032】
【化9】 (式中、R9 、R10は水素、またはメチル基、n1 、n
2 は1〜15の整数、R11は炭素数4〜12のジイソシ
アネート残基)
【0033】
【化10】 (式中、n3 、n4 、n5 は3〜20の整数、R12、R
13は水素またはメチル基)
【0034】これらのモノマーは1種類でも、2種類以
上を併用することも出来る。好ましいモノマー使用量は
5〜60重量部であり、さらに好ましくは30〜55重
量部である。5重量部未満では、感度、膜強度の点で充
分ではなく、60重量部を越えるとコールドフローの発
生が著しくなるため好ましくない。
【0035】本発明の光重合性樹脂組成物には(c)成
分の光重合開始剤を必須成分として含んでいる。本発明
に用いる光重合開始剤は各種の活性光線、例えば紫外線
などにより活性化され重合を開始する公知のあらゆる化
合物である。例えば、2−エチルアントラキノン、オク
タエチルアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノ
ン、2,3−ベンズアントラキノン、2−フェニルアン
トラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン、1−
クロロアントラキノン、2−クロロアントラキノン、2
−メチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,
10−フェナントラキノン、2−メチル−1,4−ナフ
トキノン、9,10−フェナントラキノン、2−メチル
−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチルアントラキ
ノン、3−クロロ−2−メチルアントラキノンなどのキ
ノン類、ベンゾフェノンミヒラーズケトン[4,4´−
ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン]、4,4´−
ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどの芳香族ケ
トン類、
【0036】ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインフェニルエーテル、メチルベンゾイン、エチ
ルベンゾインなどのベンゾインエーテル類、ベンジルジ
メチルケタール、ベンジルジエチルケタールなどのジア
ルキルケタール類、2−(o−クロロフェニル)−4,
5−ジフェニルイミダゾリル二量体等のビイミダゾール
化合物、9−フェニルアクリジン等のアクリジン類、ジ
エチルチオキサントン、クロルチオキサントン等のチオ
キサントン類、ジメチルアミノ安息香酸エチル等のジア
ルキルアミノ安息香酸エステル類、1−フェニル−1,
2−プロパンジオン−2−o−ベンゾイルオキシム、1
−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エト
キシカルボニル)オキシム等のオキシムエステル類等が
ある。これらの光重合開始剤をそれぞれ単独で用いて
も、併用して用いても構わない。
【0037】本発明に用いられる光重合開始剤の特に好
ましい例としては、2−(o−クロロフェニル)−4,
5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(o−クロロ
フェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミ
ダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,
5−ジフェニルイミダゾール二量体、等が挙げられる。
また、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニ
ルイミダゾリル二量体およびジエチルチオキサントン、
クロルチオキサントン等のチオキサントン類、ジメチル
アミノ安息香酸エチル等のジアルキルアミノ安息香酸エ
ステル類、ベンゾフェノン、4,4´−ビス(ジメチル
アミノ)ベンゾフェノン、4,4´−ビス(ジエチルア
ミノ)ベンゾフェノンの組み合わせを選ぶこともでき
る。
【0038】本発明の光重合性樹脂組成物に含有される
光重合開始剤の量は、0.01〜20重量部である。光
重合開始剤の量が20重量部以上では光重合性組成物の
活性吸収率が高くなり、光重合性樹脂積層体として用い
た時光重合性樹脂層の底の部分の重合による硬化が不十
分になる。またこの量が0.01重量部未満では充分な
感度が出なくなる。
【0039】本発明の光重合性樹脂組成物には、染料、
顔料などの着色物質を含有してもよい。例えばフクシ
ン、フタロシアニングリーン、オーラミン塩基、カルコ
キシドグリーンS、パラマジェンタ、クリスタルバイオ
レット、メチルオレンジ、ナイルブルー2B、ビクトリ
アブルー、マラカイトグリーン、ベイシックブルー2
0、ダイヤモンドグリーン等が挙げられる。
【0040】また、光照射により発色する発色系染料を
含有しても良い。このような発色系染料としては、例え
ば、トリス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)メタン[ロイコクリスタルバイオレット]、トリス
(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)メタン
[ロイコマラカイチグリーン]等が挙げられる。また、
ビイミダゾール化合物とロイコ染料との組み合わせや、
トリアジン化合物とロイコ染料との組み合わせが有用で
ある。トリアジン化合物としては、2,4,6−トリス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メ
トキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジンが挙げられる。
【0041】本発明の光重合性樹脂組成物は、前述
(a)〜(c)の必須成分に対して、下記一般式(I)
で表される化合物を規定量配合されている事により、金
めっき耐性や42アロイに代表される鉄系金属箔基材を
用いた精密加工におけるエッチング耐性が飛躍的に向上
する。
【0042】
【化11】R1 −S−S−R2 (I) [式中、R1 、R2 は各々独立に、1〜30個の炭素原
子を有するアルキル基または下記置換基
【0043】
【化12】 (R3 〜R7 は各々独立に、水素、1〜6個の炭素原子
を有するアルキル基、ハロゲン原子、アミド基またはベ
ンズアミド基)]
【0044】一般式(I)で表される化合物としては、
二硫化ジフェニル、4,4’−ジクロロジフェニルジス
ルフィド、2,4,5−トリクロロフェニルジスルフィ
ド、o,o’−ジベンズアミドジフェニルジスルフィ
ド、ジフルフリルジスルフィド、アリルジスルフィドが
入手可能であり、好ましくは4,4’−ジクロロジフェ
ニルジスルフィド、o,o’−ジベンズアミドジフェニ
ルジスルフィドである。一般式(I)の化合物の配合量
は、前述(a)、(b)および(c)の成分の合計量に
対し0.01〜10%が好ましく、0.1〜5%がより好
ましい。配合量が0.01%以下では添加効果が発現さ
れず、10%をこえると、光重合性樹脂組成物の保存安
定性が悪化したり、暗反応してゲル化を招くおそれがあ
る。
【0045】本発明の光重合性樹脂組成物の熱安定性、
保存安定性を向上させるために、本発明の光重合性樹脂
組成物に重合禁止剤を含有させることは好ましいことで
ある。例えば、p−メトキシフェノール、ハイドロキノ
ン、ピロガロール、ナフチルアミン、tert.−ブチ
ルカテコール、塩化第一銅、2,6−ジ−tert.−
ブチル−p−クレゾール、2,2´−メチレンビス(4
−エチル−6−tert.ブチルフェノール)、2,2
´−メチレンビス(4−メチル−6−tert.ブチル
フェノール、ニトロソフェニルヒドロキシアミンアルミ
ニウム塩、ジフェニルニトロソアミン等が挙げられる。
【0046】本発明の光重合性樹脂組成物は、金属基材
面、例えば銅、銅系合金、ニッケル、クロム、鉄、ステ
ンレス等の鉄系合金の上に液状レジストとして塗布して
乾燥し、保護フィルムを被覆して用いるか、該光重合性
樹脂層と該光重合性樹脂層を支持する支持層とからなる
光重合性樹脂積層体として使用する事が好ましい。保護
フィルム、支持層としては、活性光を透過する透明なも
のが望ましい。
【0047】活性光を透過する支持層としては、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム、ポリビニルアルコール
フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合
体フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、塩化ビニリ
デン共重合フィルム、ポリメタクリル酸メチル共重合体
フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリ
ルフィルム、スチレン共重合体フィルム、ポリアミドフ
ィルム、セルロース誘導体フィルムなどが挙げられる。
これらのフィルムは必要に応じ延伸されたものも使用可
能である。厚みは薄い方が画像形成性、経済性の面で有
利であるが、強度を維持する必要等から10〜30μm
のものが一般的である。
【0048】支持層と積層した光重合性樹脂層の反対側
の表面に、必要に応じて保護層を積層する。この保護層
の重要な特性は、光重合性樹脂層との密着力について、
支持層よりも保護層の方が充分小さく容易に剥離できる
ことである。このような保護層の材料としては、例えば
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等があ
る。また、特開昭59−202457号公報に示された
剥離性の優れたフィルムを用いることができる。光重合
性樹脂層の厚みは用途において異なるが、プリント配線
板、及び金属加工基板作製用には5〜100μm、好ま
しくは10〜80μmであり、薄いほど解像度は向上す
る。また厚いほど膜強度が向上する。
【0049】次に、本発明の光重合性樹脂積層体を用い
たプリント配線板及び金属箔精密加工工程を簡単に述べ
る。まず、ラミネーターを用い、保護層がある場合は、
保護層を剥離した後、光重合性樹脂層を金属表面に加熱
圧着し積層する。この時の加熱温度は一般的に40〜1
60℃である。また、圧着は二回以上行うことにより密
着性・耐エッチング性が向上する。この時、圧着は二連
のロールを備えた二段式ラミネーターを使用しても良い
し、何回か繰り返してロールに通し圧着しても良い(二
段式ラミネーターについては、特公平2−61024号
公報参照)。
【0050】次に必要ならば支持層を剥離しマスクフィ
ルムを通して活性光により画像露光する。次いで、露光
後光重合性樹脂層上に支持層がある場合には必要に応じ
てこれを除き、続いてアルカリ水溶液の現像液を用いて
未露光部を現像除去する。このようなアルカリ水溶液と
しては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の水溶液を用
いる。これらは光重合性樹脂層の特性に合わせて選択さ
れるが、0.5%〜3%の炭酸ナリウム水溶液が一般的
である。
【0051】このようにして得られた基板は、場合によ
っては100〜300℃の加熱工程を使用することもで
きる。加熱工程を経ることにより、更に耐エッチング性
を向上することができる。次に現像により露出した金属
面をエッチング法等、既知の方法をもちいて金属の画像
パターンを形成する。その後、硬化レジスト画像は一般
的に現像で用いたアルカリ水溶液よりも更に強いアルカ
リ性水溶液により剥離される。剥離用のアルカリ水溶液
についても特に制限はないが、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムの水溶液が一般的に用いられる。さらに現像
液や剥離液に少量の水溶性溶媒を加える事も可能であ
る。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて具体的に
本発明の実施の形態を説明する。なお、実施例及び比較
例において作製した評価用サンプルは次のように評価し
た。 (1)感度 透明から黒色に27段階に明度が変化している27段ス
テップタブレット[旭化成(株)製:光学濃度D=0.
50〜1.80、△D=0.05]を用いて、現像後に
金属箔基板が露出した時に対応する段数を求めた。この
数値は、通常10〜14段が望ましい。15段以上だと
カブリが発生して解像度が低下する。一方、9段以下で
は光硬化反応が不十分となり鮮明なパターンが得られな
くなったり、レジストラインの密着性が低下したりす
る。
【0053】(2)金めっき液のしみこみの状態 光学顕微鏡により、金めっきのしみこみ幅を測定した。
エッチング液のしみ込み幅が5μm以下を○と判定し
た。 (3)エッチング液のしみこみの状態 光学顕微鏡により、エッチング液のしみこみ幅を測定し
た。エッチング液のしみ込み幅が5μm以下を○と判定
した。
【0054】
【実施例】合成例1 窒素導入口、撹拌羽根及び温度計を備えた1000cc
の四つ口フラスコに、窒素雰囲気下でメチルエチルケト
ン300g及びメタクリル酸メチル270g、メタクリ
ル酸90g、アクリル酸n−ブチル40g入れ、撹拌し
ながら湯浴の温度を70℃に上げた。次いで、アゾビス
イソブチロニトリル2gを30gのメチルエチルケトン
に溶解して添加し、6時間重合した。さらにアゾビスイ
ソブチロニトリル3gを30gのメチルエチルケトンに
溶解し、1時間置きに2回にわけて添加した後、フラス
コ内の温度を溶剤の沸点まで上昇させてその温度で2時
間重合した。重合終了後、メチルエチルケトン240g
を添加して重合反応物をフラスコから取り出してバイン
ダー樹脂溶液A(重量平均分子量9.2万、固形分42
%)を得た。
【0055】合成例2 メメタクリル酸メチル270g、メタクリル酸90g、
アクリル酸n−ブチル40g入れ、次いで、アゾビスイ
ソブチロニトリル3.2gを30gのメチルエチルケト
ンに溶解して添加する以外は合成例1と同様にしてバイ
ンダー樹脂溶液B(重量平均分子量5.9万、固形分4
1%)を得た。
【0056】合成例3 メタクリル酸メチル160g、メタクリル酸100g、
スチレン100g、アクリロニトリル40gとし、合成
例1と同様にしてバインダー樹脂溶液C(重量平均分子
量4.7万、固形分41%)を得た。
【0057】合成例4 メタクリル酸100g、メタクリル酸メチル200g、
スチレン60g、アクリル酸メチル40gとし、合成例
1と同様にしてバインダー樹脂溶液D(重量平均分子量
6.6万、固形分41%)を得た。
【0058】実施例1〜6、比較例1〜4 (a)成分として表1に示すバインダー樹脂を用い、
(a)〜(c)及び一般式(I)の各成分を固形分の重
量比で表1に示す量とし、これに4、4’−ジエチルア
ミノベンゾフェノン0.2g、マラカイトグリーン0.
05g、ロイコクリスタルバイオレット1g、トリブロ
モメチルフェニルスルフォン1g、メチルエチルケトン
10gを配合して光重合性樹脂組成物溶液を得た。
【0059】
【表1】
【0060】なお、表中の記号の説明は以下の通りであ
る。 b1:ヘキサメチレンジイソシアネートとオリゴプロピ
レングリコールモノメタクリレート(日本油脂(株)
製:ブレンマーPP−1000)との反応物 b2:ノナエチレングリコールジメタクリレート b3:トリメチロールプロパントリアクリレート c1:ベンゾフェノン c2:2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニ
ルイミダゾリル二量体 d1:4,4’−ジクロロジフェニルジスルフィド d2:o,o’−ジベンズアミドジフェニルジスルフィ
【0061】次いでこの光重合性樹脂組成物溶液を厚さ
20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにバー
コーターを用いて均一塗布した。これを90℃の乾燥機
中で3分間乾燥して光重合層の厚さが30μmの光重合
性樹脂積層体を得た。その後、光重合層のポリエチレン
テレフタレートフィルムを積層していない表面上に、3
0μmのポリエチレンフィルムを張り合わせて積層フィ
ルム−1を作製した。
【0062】得られた積層フィルム−1を、厚さ35μ
mの銅張り積層板の銅面に光重合性樹脂積層体が面する
ようにポリエチレンフィルムを剥がしながら105℃で
ラミネートし、光重合性樹脂積層板−1を作製した。次
いでポリエチレンテレフタレートフィルム側上に解像度
マスクフィルム(ストライプ状)を置き、超高圧水銀ラ
ンプ(オーク製作所製:HMW−201KB)により7
0mJ/cm2 で光重合層を露光した。続いて、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムを除去した後、1%炭酸
ナトリウム水溶液(30℃)を約45秒スプレーして未
露光部分を溶解除去し、光重合性樹脂をパターニングし
た。
【0063】次に、パターニングした光重合性樹脂膜を
めっきレジストとしてニッケルめっきを5μm施した後
に金めっき(電解中性金めっき、無電解中性金めっき)
を2μmの厚さになるように行った。次いで3%苛性ソ
ーダ水溶液(温度50℃)を用いて光重合性樹脂膜を剥
離し、評価用サンプルを得た。こうして作製されたサン
プルを用いて、実施例及び比較例における(1)感度、
(2)金めっき液のしみこみの状態を前記の評価方法に
より評価した。評価結果を表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】実施例7〜12、比較例5〜8 表1に従って配合して得た光重合性樹脂組成物溶液を用
いて、実施例1〜7、比較例1〜4と同様にして厚さ2
0μmの積層フィルム−2を作製し、それぞれ実施例7
〜12、比較例5〜8とした。ついで得られた積層フィ
ルム−2を、厚さ150μmの42アロイ合金基材上に
光重合性樹脂積層体が面するようにポリエチレンフィル
ムを剥がしながら105℃でラミネートし、光重合性樹
脂積層板−2を作成した。次いでポリエチレンテレフタ
レートフィルム側上に解像度マスクフィルム(ストライ
プ状)を置き、超高圧水銀ランプ(オーク製作所製:H
MW−201KB)により70mJ/cm2 で光重合層
を露光した。
【0066】続いて、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを除去した後、1%炭酸ナトリウム水溶液(30
℃)を約35秒スプレーして未露光部分を溶解除去し、
光重合性樹脂をパターニングした。次に、パターニング
した光重合性樹脂膜をエッチングレジストとして塩化第
二鉄溶液(50ボーメ・70℃・5分)で光重合性樹脂
が積層された面から42アロイ合金基材をエッチング
し、次いで3%苛性ソーダ水溶液(温度50℃)を用い
て光重合性樹脂膜を剥離し、評価用サンプルを得た。こ
うして作製されたサンプルを用いて、実施例及び比較例
における(1)感度、(3)エッチング液のしみこみの
状態を前記の評価方法により評価した。評価結果を表3
に示す。
【0067】
【表3】
【0068】実施例13 <42アロイ基材でのリードフレームの作製>厚さ15
0μmの42アロイ合金基材に、実施例7〜12で作製
した積層フィルム−2を用いて、その光重合性樹脂層が
42アロイ合金基材に面するように105℃で両面をラ
ミネートした。次に、光重合性樹脂積層体のベースフィ
ルム上にリードフレームパターン(208ピン)を有す
るネガフィルムマスクを両面から上下一致するように重
ね、真空にして両者を密着させ、露光量70mJ/cm
2 で露光した。その後ベースフィルムを剥離除去して、
現像液として1%炭酸ナトリウム水溶液(液温30℃)
を用いて現像し、リードフレームパターンを形成した。
【0069】次に、塩化第二鉄溶液(液温70℃、47
ボーメ)をエッチング液として使用し、両面からエッチ
ングが基材を貫通するまでエッチングを行った。次い
で、剥離液として3%苛性ソーダ(液温50℃)を用い
て光重合性樹脂層を除去して目的のリードフレームを得
た。得られたリードフレームを電子顕微鏡により目視観
察したところ、実施例7〜12に示した光重合性樹脂組
成物層と42アロイ合金基材との密着性は良好であり、
得られたリードフレームパターンのエッジ部はエッチン
グ液の浸食もなく非常にシャープであった。
【0070】比較例9 比較例5〜8で作製したドライフィルムレジストを使用
する以外は、実施例13と同様にリードフレームを作製
した。得られたリードフレームを電子顕微鏡により目視
観察したところ、インナーリード部分のレジストライン
の欠落・浮きの発生と共に、光重合性樹脂層と42アロ
イ合金基材との界面から過度のエッチング液の浸食が観
察された。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、プリント配線板の製造
や、ICチップ搭載用リードフレーム製造、メタルマス
ク製造などの金属箔精密加工に好適で、アルカリ性水溶
液によって現像可能な、めっき耐性、エッチング耐性、
密着性、解像性等、更に良好な特性を有する光重合性樹
脂組成物及びこれを用いた光重合性樹脂積層体を提供す
る得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/027 502 G03F 7/027 502 7/028 7/028 7/033 7/033 H05K 3/06 H05K 3/06 J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)カルボキシル基含有バインダーポ
    リマー20〜90重量部、(b)分子内に少なくとも一
    つの重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性
    化合物5〜60重量部、(c)光重合開始剤0.01〜
    20重量部を必須成分として含む光重合性樹脂組成物で
    あって、さらに下記一般式(I)で示される化合物を
    (a)、(b)および(c)の成分の合計量に対し0.
    01〜10重量%含むことを特徴とする光重合性樹脂組
    成物。 【化1】R1 −S−S−R2 (I) [式中、R1 、R2 は各々独立に、1〜30個の炭素原
    子を有するアルキル基または下記置換基 【化2】 (R3 〜R7 は各々独立に、水素、1〜6個の炭素原子
    を有するアルキル基、ハロゲン原子、アミド基またはベ
    ンズアミド基)]
  2. 【請求項2】 支持体上に請求項1記載の光重合性樹脂
    組成物からなる層を設けた光重合性樹脂積層体。
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