JPH11218383A - ゴミ乾燥装置並びにゴミ乾燥装置における酸素濃度制御方法 - Google Patents
ゴミ乾燥装置並びにゴミ乾燥装置における酸素濃度制御方法Info
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- JPH11218383A JPH11218383A JP3371798A JP3371798A JPH11218383A JP H11218383 A JPH11218383 A JP H11218383A JP 3371798 A JP3371798 A JP 3371798A JP 3371798 A JP3371798 A JP 3371798A JP H11218383 A JPH11218383 A JP H11218383A
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Abstract
場合であっても乾燥機内部での発火を防ぐことのでき
る、ゴミ乾燥装置並びにゴミ乾燥装置における酸素濃度
制御方法を開発することを技術課題とした。 【解決手段】 投入口21に供給ホッパ3を臨ませ、熱
風吹込口24に熱風炉4を接続し、排出口22に取出コ
ンベヤ5を臨ませ、排気口23に乾燥ファン7を接続す
るとともに、この排気口23に臨ませて温度センサ10
を具えて成る乾燥機2において、乾燥作用部への散水機
構15を具え、更に排ガスの酸素濃度を検出するたの酸
素濃度検出器11を具えたことを特徴として成り、含有
水分の少ない都市ゴミDを投入したときに、散水によっ
て乾燥作用部に位置する水に余剰熱を吸収させて排ガス
温度の低下を避けることができるため、排ガスの温度に
よってバーナ4aの燃焼度を制御する乾燥機2の乾燥作
用部の低酸素濃度状態の維持を可能とすることができ
る。
Description
風乾燥を行う乾燥設備に関するものであり、特に乾燥機
内部の酸素濃度を低い状態に維持することで乾燥機内部
での発火を防ぐことのできる、ゴミ乾燥装置並びにゴミ
乾燥装置における酸素濃度制御方法に係るものである。
ミ、産業廃棄物等(以下都市ゴミと称する)は、大部分
が埋立処分や焼却処分されていたのであるが、近時この
ものを乾燥させて例えばゴミ固形燃料(RDF)として
RDF発電に再利用することが試みられている。このよ
うなRDFを得るためのゴミ乾燥装置1′は図2に骨格
的に示すように、乾燥機2′に対して、供給ホッパ3′
から都市ゴミDを投入し、更にバーナ4a′により加熱
された熱風炉4′から数百度の熱風を供給して行ってい
る。
は、乾燥品D1 の含水率を一定にすべく、排気温度の値
によって熱風炉4′に具えたバーナ4a′の燃焼度を制
御しているのであるが、被乾燥物たる都市ゴミDの含有
水分の変動に応じてバーナ4a′の燃焼度が変化するた
め乾燥機2′内の酸素濃度が変化することは避けられ
ず、これに起因する発火の危険性を伴うものであった。
Dの含有水分が多くなると、都市ゴミDを乾燥するため
の熱量が多くなるため排ガスの温度が低下する。乾燥不
足を防いで乾燥品D1 の含水率を一定にすべく所要の熱
量を供給するためにバーナ4a′の開度を大きくして燃
焼度を増すと、バーナ4a′から乾燥機2′に供給され
る熱風の酸素濃度が低下する。従ってこのような状況下
では乾燥機2′内部が低酸素濃度であるため、乾燥の進
んだ都市ゴミDまたは乾燥品D1 は極めて発火しにく
い。一方、乾燥機2′に投入する都市ゴミDの含有水分
が少なくなると、都市ゴミDを乾燥するための熱量が少
なくなるため排ガスの温度が上昇する。過乾燥を防いで
乾燥品D1 の含水率を一定にすべく供給熱量を減少する
ためにバーナ4a′の開度を小さくして燃焼度を減らす
と、バーナ4a′から乾燥機2′に供給される熱風の酸
素濃度が上昇する。従ってこのような状況下では乾燥機
2′内部が高酸素濃度であるため、高温下にある乾燥の
進んだ都市ゴミDまたは乾燥品D1 が発火してしまい、
はなはだしい場合には乾燥品D1 の焼失、乾燥機2′の
損傷を招いてしまうのである。
内での発火防止方法を発明し、すでに「都市ごみ乾燥設
備並びにその発火防止方法」として出願に至っており
(特開平9−138069号)クールダウン運転時の乾
燥機内部での発火防止については解決するに至ってい
る。
なされたものであり、被乾燥物たる都市ゴミの含有水分
が変動した場合であっても乾燥機内部の酸素濃度を低い
状態に維持することで乾燥機内部での発火を防ぐことの
できる、ゴミ乾燥装置並びにゴミ乾燥装置における酸素
濃度制御方法を開発することを技術課題としたものであ
る。
ゴミ乾燥装置は、投入口に供給ホッパを臨ませ、熱風吹
込口に熱風炉を接続し、排出口に取出コンベヤを臨ま
せ、排気口に乾燥ファンを接続するとともに、この排気
口に臨ませて温度センサを具えて成る乾燥機において、
乾燥作用部への散水機構を具え、更に排ガスの酸素濃度
を検出するための酸素濃度検出器を具えたことを特徴と
して成る。この発明によれば、含有水分の少ない都市ゴ
ミを投入したときに、散水によって乾燥作用部に位置す
る水に余剰熱を吸収させて排ガス温度の上昇を避けるこ
とができるため、排ガスの温度によってバーナの燃焼度
を制御する乾燥装置の乾燥作用部を低酸素濃度状態に維
持することができる。
酸素濃度制御方法は、乾燥機の投入口に供給ホッパを臨
ませ、熱風吹込口に熱風炉を接続し、排出口に取出コン
ベヤを臨ませ、排気口に乾燥ファンを接続するととも
に、この排気口に臨ませて温度センサを具え、更に前記
乾燥機内部に散水するための散水機構を具え、また排ガ
スの酸素濃度を検出するための酸素濃度検出器を具え
て、前記温度センサの検出値によって前記熱風炉に具え
たバーナの燃焼度を制御して含水率の一定な乾燥品を得
るゴミ乾燥装置の運転において、前記バーナの燃焼度が
低い場合には、前記乾燥機における乾燥作用部に散水し
て排ガスの温度を低下させ、温度センサの検出値を意図
的に下げることよって、この温度センサの検出値に支配
される前記バーナの燃焼度を上昇させて、前記乾燥機内
部の酸素濃度を低下させることを特徴として成る。この
発明によれば、乾燥機内部での乾燥の進んだ都市ゴミま
たは乾燥品の発火を防止することができる。
ける酸素濃度制御方法は、前記請求項2記載の要件に加
え、前記バーナの燃焼度は、乾燥機内部の酸素濃度の検
出値から判断することを特徴として成る。この発明によ
れば、発火の最大の原因である乾燥機内部の高酸素濃度
状態を直接的に検知することで、乾燥機内部での乾燥の
進んだ都市ゴミまたは乾燥品の発火をより確実に防止す
ることができる。
ける酸素濃度制御方法は、前記請求項2記載の要件に加
え、前記バーナの燃焼度は、バーナ開度の検出値から判
断することを特徴として成る。この発明によれば、バー
ナの燃焼度を定量的に認識することで、乾燥機内部での
乾燥の進んだ都市ゴミまたは乾燥品の発火防止に寄与す
ることができる。
ける酸素濃度制御方法は、前記請求項2記載の要件に加
え、前記バーナの燃焼度は、燃料流量の検出値から判断
することを特徴として成る。この発明によれば、バーナ
の燃焼度を定量的に認識することで、乾燥機内部での乾
燥の進んだ都市ゴミまたは乾燥品の発火防止に寄与する
ことができる。そしてこれら各請求項記載の発明により
前記課題の解決が図られる。
ついて図面に基づいて説明し、その作動状態と併せて本
発明の「ゴミ乾燥装置における酸素濃度制御方法」につ
いて説明する。図1に骨格的に示すのがゴミ乾燥装置1
であり、このものは乾燥機2の投入口21に供給ホッパ
3の排出部を臨ませ、また排出口22には取出コンベヤ
5を臨ませて成る。また前記乾燥機2の熱風吹込口24
には熱風炉4を接続し、排気口23には管路を経由して
乾燥ファン7を接続して成り、更にこのファン7の後段
には脱臭炉6が接続されて成る。
部材について付設される機器とともに詳細に説明する。
まず供給ホッパ3について説明する。このものは箱型の
容器の底部にスクリューコンベヤを具え、容器内に収容
された都市ゴミDをスクリューコンベヤの回転度により
定量排出するものである。
は耐火材で内張りされた炉であって、熱源としてバーナ
4aを具え、このバーナ4aによって外気を加熱して加
熱空気を得る。本実施の形態では約500℃の加熱空気
を得ることができる能力とする。そしてこのバーナ4a
と、燃料タンク4bとの間にはバルブ4c及び流量計1
2を具えて成るものであって、バーナ4aの燃焼度は、
燃料タンク4bから供給される燃料の量をバルブ4cの
開放度によって調節することで制御される。
としては一例として回転ドラム式乾燥機を用いる。この
ものは、図示は省略するがドラム20の中心付近を貫通
するように攪拌羽根を具備した攪拌軸を具えて成り、ド
ラム20の一方の蓋部材に熱風吹込口24を設けるとと
もに、ドラム20内を臨むようにスクリューコンベヤを
具え、このスクリューコンベヤにはバケット状の投入口
21を設ける。そしてもう一方の蓋部材に排出口22及
び排気口23を設け、この排気口23に臨ませて抵抗温
度計、熱電温度計等を適用した温度センサ10を具えて
成る。
ム20内に水を供給するための散水機構15を具えるの
であって、この散水機構15は一例としてドラム20内
部に長手方向に沿ってシャワーリングノズル16を具え
たパイプを配設して成り、このパイプには適宜のポンプ
Pを経由して水槽17が接続される。
出器11を具えるものであり、このものは固体電解質膜
やガルバニ電池式の溶存酸素計を用いて酸素分圧に対し
て応答を示す電極としたり、ジルコニア系セラミックス
を用いた素子を検出部として具えて成る。
は気体を加熱するためのバーナ6aを具備した炉であっ
て、この脱臭炉6から排気される加熱された気体から熱
回収を図る熱交換器6bを具えて成り、気体を燃焼、酸
化させて脱臭する装置である。
のものはトラフの底部にスクリューコンベヤを具えて成
り、トラフに落下投入された都市ゴミDをスクリューコ
ンベヤの回転度により順次排出する装置である。
構成されるものであり、以下この設備の作動状態を説明
しながら、併せて本発明の「ゴミ乾燥装置における酸素
濃度制御方法」について説明する。まず供給ホッパ3の
容器内に収容された都市ゴミDを乾燥機2の投入口21
に投入する。都市ゴミDは乾燥機2内において、ドラム
20の回転と攪拌羽根の作用とにより破砕、攪拌されな
がら、熱風炉4から供給された熱風(約500℃)と接
触して乾燥処理がなされて乾燥品D1 となり、順次排出
口22から取出コンベヤ5に向けて排出される。
ミDの水分その他の成分を吸収した排ガスとなるのであ
り、この排ガスの酸素濃度は約10〜15%、温度は1
50〜180℃である。そして排ガスは乾燥ファン7の
吸引作用により排気口23から排出され、乾燥ファン7
の後段に位置する脱臭炉6に投入され,燃焼、酸化され
て脱臭処理が施され、熱交換器6bによって熱を吸収さ
れた後、外部に排出される。
めに被処理物である都市ゴミDの含有水分に応じて熱風
炉4に具えたバーナ4aの燃焼度を、コンピュータによ
る自動制御で、あるいは手動で調節するのであり、この
都市ゴミDの含有水分を乾燥機2における排気口23に
臨ませて具えた温度センサ10の検出値によって判断す
る。つまり都市ゴミDの含有水分が高くなると、都市ゴ
ミDを乾燥するための熱量が多くなるため排ガスの温度
が低下する。一方、乾燥機に投入する都市ゴミDの含有
水分が低くなると、都市ゴミDを乾燥するための熱量が
少なくなるため排ガスの温度が上昇するのである。この
結果から前記熱風炉4に具えたバーナ4aの燃焼度を、
バルブ4cの開放度を調節して燃料供給量を変化させて
制御し、乾燥機2に供給する熱量を調節して含水率の一
定な乾燥品D1 を得るのである。
上述のように行われるのであり、以下、都市ゴミDの含
有水分に応じた運転について説明する。 (1)バーナの燃焼度が高い場合の運転 まず熱風炉4に具えたバーナ4aの燃焼度が高い場合の
運転について説明する。上述のように、含有水分の高い
都市ゴミDが投入されると排ガス温度が下降するため、
バルブ4cの開放度を増大させてバーナ4aの燃焼度を
増大させる。バーナ4aの燃焼度が増大すると燃焼ガス
の酸素濃度は低くなるため、乾燥機2内での都市ゴミD
あるいは排出口22付近の乾燥品D1 の発火率は低下す
る。
運転について説明する。上述のように、含有水分の低い
都市ゴミDが投入されると排ガス温度が上昇するため、
バルブ4cの開放度を減少させてバーナ4aの燃焼度を
減少させる。バーナ4aの燃焼度が減少すると燃焼ガス
の酸素濃度は高くなるため、乾燥機2内での都市ゴミD
あるいは排出口22付近の乾燥品D1 の発火率は上昇す
る。
4aの燃焼度が低いことを検知した場合には、前記散水
機構15を稼働して乾燥機2の乾燥作用部であるドラム
20内に散水する。この散水によって熱風炉4から供給
される熱風の有する熱量が水の乾燥に消費されるため、
排ガスの温度が低下するのである。このように温度セン
サ10の検出値を意図的に下げることよって、この温度
センサ10の検出値に支配される前記バーナ4aの燃焼
度を上昇させて、前記乾燥機2内部の酸素濃度を低下さ
せるのである。
引き起こす危険性のある状態か否かを判断するための手
法について説明する。 (a)乾燥機内部の酸素濃度の検出値からのバーナの燃
焼度の判断 まず乾燥機2に具えた酸素濃度検出器11の検出値か
ら、バーナ4aの燃焼度を判断する方法について説明す
る。この場合には、乾燥機2内部の酸素濃度を直接検知
できるため、あらかじめ予備測定等を必要としないので
あり、都市ゴミDの含有水分等と、排ガス温度とから発
火の危険性を予測する。
判断 次にバーナ4aに具えたバルブ4cの開度から、バーナ
4aの燃焼度を判断する場合には、あらかじめバルブ4
cの開度と、乾燥機2内の酸素濃度と、都市ゴミDの含
有水分等と、排ガス温度との相関関係を定量的に把握し
ておくことで発火の危険性を予測する。
断 次にバーナ4aに具えた流量計12の検出値から、バー
ナ4aの燃焼度を判断する場合には、あらかじめ流量計
12による燃料流量の検出値と、バルブ4cの開度と、
乾燥機2内の酸素濃度と、都市ゴミDの含有水分等と、
排ガス温度との相関関係を定量的に把握しておくこと
で、発火の危険性を予測する。
Dの含有水分が変動した場合であっても乾燥機2内部の
酸素濃度を低い状態に維持することで乾燥機2内部での
発火を防ぐことのできる、ゴミ乾燥装置並びにゴミ乾燥
装置における酸素濃度制御方法を提供することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 投入口に供給ホッパを臨ませ、熱風吹込
口に熱風炉を接続し、排出口に取出コンベヤを臨ませ、
排気口に乾燥ファンを接続するとともに、この排気口に
臨ませて温度センサを具えて成る乾燥機において、乾燥
作用部への散水機構を具え、更に排ガスの酸素濃度を検
出するための酸素濃度検出器を具えたことを特徴とする
ゴミ乾燥装置。 - 【請求項2】 乾燥機の投入口に供給ホッパを臨ませ、
熱風吹込口に熱風炉を接続し、排出口に取出コンベヤを
臨ませ、排気口に乾燥ファンを接続するとともに、この
排気口に臨ませて温度センサを具え、更に前記乾燥機内
部に散水するための散水機構を具え、また排ガスの酸素
濃度を検出するための酸素濃度検出器を具えて、前記温
度センサの検出値によって前記熱風炉に具えたバーナの
燃焼度を制御して含水率の一定な乾燥品を得るゴミ乾燥
装置の運転において、前記バーナの燃焼度が低い場合に
は、前記乾燥機における乾燥作用部に散水して排ガスの
温度を低下させ、温度センサの検出値を意図的に下げる
ことよって、この温度センサの検出値に支配される前記
バーナの燃焼度を上昇させて、前記乾燥機内部の酸素濃
度を低下させることを特徴とするゴミ乾燥装置における
酸素濃度制御方法。 - 【請求項3】 前記バーナの燃焼度は、乾燥機内部の酸
素濃度の検出値から判断することを特徴とする請求項2
記載のゴミ乾燥装置における酸素濃度制御方法。 - 【請求項4】 前記バーナの燃焼度は、バーナ開度の検
出値から判断することを特徴とする請求項2記載のゴミ
乾燥装置における酸素濃度制御方法。 - 【請求項5】 前記バーナの燃焼度は、燃料流量の検出
値から判断することを特徴とする請求項2記載のゴミ乾
燥装置における酸素濃度制御方法。
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JP03371798A JP3867259B2 (ja) | 1998-01-31 | 1998-01-31 | ゴミ乾燥装置における酸素濃度制御方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11218383A true JPH11218383A (ja) | 1999-08-10 |
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Cited By (4)
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1998
- 1998-01-31 JP JP03371798A patent/JP3867259B2/ja not_active Expired - Fee Related
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