JPH112182A - 可変容量型斜板ピストンポンプ - Google Patents

可変容量型斜板ピストンポンプ

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JPH112182A
JPH112182A JP9173236A JP17323697A JPH112182A JP H112182 A JPH112182 A JP H112182A JP 9173236 A JP9173236 A JP 9173236A JP 17323697 A JP17323697 A JP 17323697A JP H112182 A JPH112182 A JP H112182A
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正 我彦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原動機の回転速度に応じたピストンポンプの斜
板傾転角を制御する制御トルクを変更して、原動機の出
力トルクを有効に利用できる可変容量型ピストンポンプ
を提供する。 【解決手段】斜板13に発生するシリンダ9によるモー
メントMpと対抗するばね部材24a,24bによるモ
ーメントMsとで所要の傾転角θに平衡させて、馬力制
御する可変容量型ピストンポンプであって、斜板13の
傾転角θを増大させる方向にモーメントM2を発生する
制御シリンダA27を配設し、当該制御シリンダ27A
に導入する制御圧力Paを斜板摺動面13bに設けた検
出部13cよりポンプの回転数に相応して導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変容量型斜板
ピストンポンプに関し、特に、斜板に直接、力を作用さ
せて、ポンプ軸入力を一定に保つ馬力制御を行う形式の
ピストンポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可変容量型斜板ピストンポンプお
ける斜板の傾転角を制御し、馬力一定制御を行う形式の
ピストンポンプに関するものとして、例えば、第6図に
示すものがあり、これについて説明する。
【0003】この可変容量型斜板ピストンポンプ(以下
ピストンポンプという)では、本体1に回転自在に支承
される主軸6とスプライン結合され軸方向に主軸6を中
心とする円周上に複数のシリンダ9を穿設したシリンダ
ブロック7と、シリンダブロック7の各シリンダ9内に
往復動可能に嵌挿された各ピストン8のシリンダブロッ
ク7からの突出側頭部に揺動自在に係合しシリンダ9に
連通する通路を有する複数のシュー12と、各シュー1
2を摺接させる摺動面を形成する斜板13を傾動可能に
支持する傾動部13aと、本体1とシリンダブロック7
との間で各シリンダ9と本体1のケーシング2とに設け
た給排通路を切り換えるバルブプレート20と、斜板1
3を傾動する制御シリンダ21に対抗して斜板13とケ
ーシング2間に調整自在に介装されるばね部材24とか
らなり、シリンダ9内の圧油を連通路31、絞り32を
介して制御シリンダ21に導入し、ばね部材24に対抗
する制御ピストン22で斜板13を傾動させ、斜板13
の傾転角に見合った吐出量が得られようポンプ軸入力を
一定に保つ、定馬力制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ピスト
ンポンプの構造ものでは、ピストンポンプの斜板制御を
ポンプ吐出圧が作用するシリンダ及び制御シリンダによ
るモーメントと、このモーメントに対抗するばねと油圧
によりより発生する操作モーメントのバランスによっ
て、ポンプ軸の入力を一定に制御する方式をとっている
ため、回転速度の変化に伴い、操作モーメントが変化し
て、馬力制御が変化してしまうと言う問題があった。
【0005】更に、上記の特性により、ポンプをエンジ
ン等の原動機にて駆動した場合、回転数が下がると、原
動機の出力トルクが低下するにも関わらず、ポンプの入
力トルクの設定値が変化しないため、低回転時に原動機
の負荷が大きくなり、原動機の回転数の低下や原動機の
回転、停止を招いてしまい、また、エンジンの出力トル
ク(=ポンプの入力トルク)は、回転数が低下すると低
くなるが、原動機の全回転域にて、回転数の低下や回転
停止を防止をするため、ポンプの設定トルクは、低回転
時の原動機の出力トルクに合わせなければならず、原動
機の出力を有効に利用することができないと言う問題が
あった。
【0006】そこで、この発明は、原動機の回転速度に
応じたポンプの斜板の傾転角を制御する制御トルクを変
更して、原動機の出力トルクを有効に利用できるピスト
ンポンプを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、本体
と、本体に回転自在に支承される主軸と、本体内で主軸
とスプライン結合され軸方向に主軸を中心とする円周上
に複数のシリンダを穿設したシリンダブロックと、シリ
ンダブロックの各シリンダ内に往復動可能に嵌挿された
複数のピストンと、各ピストンのシリンダブロックから
の突出側頭部に揺動自在に係合しシリンダに連通する通
路を有する複数のシューと、各シューを摺接させる摺動
面を形成する斜板と、斜板を傾動可能に支持する傾動部
と、本体とシリンダブロックとの間で各シリンダと本体
とに設けた給排通路を切り換えるバルブプレートと、シ
リンダに対抗して斜板とケーシング間に調整自在に介装
されるばね部材とを備え、斜板に発生するシリンダによ
るモーメントとばね部材によるモーメントを所要の傾転
角で平衡させて、馬力制御する可変容量型斜板ピストン
ポンプにおいて、前記斜板の傾転角を増大させる方向に
モーメントを発生する制御シリンダAを配設し、当該制
御シリンダAに導入する圧力の検出部を斜板のシューの
摺動面に設けて、ポンプの回転数に相応した制御圧力を
導入する。
【0008】第2の発明では、本体と、本体に回転自在
に支承される主軸と、本体内で主軸とスプライン結合さ
れ軸方向に主軸を中心とする円周上に複数のシリンダを
穿設したシリンダブロックと、シリンダブロックの各シ
リンダ内に往復動可能に嵌挿された複数のピストンと、
各ピストンのシリンダブロックからの突出側頭部に揺動
自在に係合しシリンダに連通する通路を有する複数のシ
ューと、各シューを摺接させる摺動面を形成する斜板
と、斜板を傾動可能に支持する傾動部と、本体とシリン
ダブロックとの間で各シリンダと本体とに設けた給排通
路を切り換えるバルブプレートと、斜板の傾転角を減少
させるよう配設される制御シリンダBと、制御シリンダ
Bに対抗して斜板とケーシング間に調整自在に介装され
るばね部材とを備え、シリンダ内の圧油を連通路を介し
て制御シリンダBに導入して、斜板に発生するシリン
ダ,制御シリンダBによるモーメントとばね部材による
モーメントを所要の傾転角で平衡させて、馬力制御する
可変容量型斜板ピストンポンプにおいて、前記斜板の傾
転角を増大させる方向にモーメントを発生する制御シリ
ンダAを配設し、当該制御シリンダAに導入する圧力の
検出部を斜板のシューの摺動面に設けて、ポンプの回転
数に相応した制御圧力を導入する。
【0009】第3の発明では、前記斜板の傾転角を増大
させる方向にモーメントを発生する制御シリンダAに導
入する圧油を斜板の傾動部に設けた油溜凹部、絞りを経
由して連通する。
【0010】第4の発明では、前記斜板の傾転角を減少
させるよう配設される制御シリンダBに導入する圧油を
斜板の傾動部に設けた油溜凹部、絞りを経由して連通す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。この実施の形態に関わる可
変容量型斜板ピストンポンプ(以下ピストンポンプとい
う)は、図1に示すように、本体1が、ケーシング2と
フロントカバー3とからなっている。
【0012】本体1の内部にはシール部材4でシールさ
れ、軸受5a,5bで支承される主軸6とスプライン結
合して、一体的に回転するシリンダブロック7が収めら
ている。
【0013】このシリンダブロック7には、主軸6を中
心にして異なる円周上に等間隔で複数の中空なピストン
8が配設されている。
【0014】各ピストン8は、シリンダブロック7に成
形したシリンダ9に摺動自由に嵌挿され、シリンダ室1
0を区画し、ピストン8の頭部8aはリテーナ11によ
って保持されるシュー12と揺動可能に係合しながら斜
板13に摺接する。
【0015】リテーナ11は、シリンダブロック7内に
嵌挿されるばね15,ピン16を介して付勢されるブッ
シュ17によって揺動自在に押圧されている。
【0016】斜板13に成形される半円筒状の傾動部1
3aは、フロントカバー3に設けた半円状の凹部3aに
介装した軸受18に摺接して、傾動するようになってお
り、また、斜板13の傾動部13aには軸受潤滑用の油
溜凹部13dが成形されている。
【0017】シュー12には凹部12aと連通穴12b
が連通して設けられており、連通穴12bの一端側はピ
ストン8の中空路8bを介してシリンダ室10に、他端
側の凹部12aは、斜板13の摺接面13bの吐出行程
に開口する検出ポートである連通孔13cとそれぞれ間
欠的に連通するようになっている。
【0018】そして、この連通孔13cは、斜板13の
傾動部13aに設けた油溜凹部13dと連通している。
【0019】シリンダブロック7の他端側は、ピン19
で係止されたバルブプレート20と摺接し、シリンダブ
ロック7の回転で往復動するピストン8によりシリンダ
9への作動油の吸込み、吐出を切り換える。
【0020】ピストン8の頭部8aはリテーナ11によ
って保持されるシュー12と揺動可能に係合しながら斜
板13に摺接して、斜板13の傾動に対して互いに相反
する向きに作用するような斜板の位置にばね部材である
制御ばね24a,24bが調整部材25により調整自在
に装着されて、ピストン8に発生する反力に対抗するよ
うに設けてある。
【0021】フロントカバー3には制御シリンダA27
が成形されており、この制御シリンダA27に摺動自由
に制御ピストンA28が嵌挿され、制御ピストンA28
により制御シリンダA室29が区画されている。
【0022】制御ピストンA28の一端28aは、部材
28bを介して、斜板13と当接しており、斜板13の
反対側に位置するピストン8に発生する反力に対抗する
ように配設してある。
【0023】そして、フロントカバー3には、制御シリ
ンダA室29に連通する制御通路31b、絞り32b、
32cが設けられており、この制御通路31bは、斜板
13の傾動部13aに介装した軸受18に設けた小孔1
8aを介して軸受潤滑用の油溜凹部13dと連通されて
いる。
【0024】シリンダ室10内の圧力Pが上昇すると、
制御ばね24a,24bに対抗してシリンダ室9内に反
力が生じて、その反力に相応して斜板13に作用すると
ともに、シリンダ室10内の圧力Pがシュー12に設け
た連通穴12b、凹部12a、斜板13に成形した検出
ポートである連通孔13c、油溜凹部13d、軸受18
の小孔18a、制御通路31b、絞り32b、32cを
介して制御シリンダ室A29に制御圧力Paとして導入
され、前記ピストン8に対抗して制御シリンダ室A29
内に反力が生じて、その反力に相応して制御ピストンA
28が伸張して、斜板に発生するシリンダ9,制御シリ
ンダA29によるモーメントと制御ばね24a,24b
によるモーメントを所要の傾転角で平衡させて、ポンプ
の回転に対応して斜板13の傾転角に見合った吐出量が
得られるように、ポンプ主軸6の軸入力を一定に保つ、
定馬力制御が行われる。
【0025】次に、その作用について説明する。今、仮
に、図示しないエンジン等の原動機によりポンプの主軸
6が回転すると、主軸6に連動してシリンダブロック7
が回転する。
【0026】シリンダブロック7が回転すると、シュー
12は、斜板13の摺動面13bを摺動しながら、順次
軸6方向に往復運動を繰り返し、シュー12に係合した
ピストン8が伸張行程でシリンダ室10に作動油を導き
入れ、圧縮行程では作動油を加圧して、吐出する。
【0027】ピストン8の圧縮行程において、シリンダ
室10内の圧力Pによりピストン8に反力が発生する
と、制御ばね24a,24bに対抗して反力に相応し
て、斜板13を傾動させる。
【0028】一方、シリンダ室10内の圧力Pは、シュ
ー12の連通穴12b、凹部12a、斜板13の摺接面
13bに開口する検出ポートである連通孔13cとポン
プの回転速度に相応してそれぞれ間欠的に連通して、傾
動部13aに設けた油溜凹部13dに導入され、斜板1
3の傾動部13aと軸受18との潤滑、あるいは静圧軸
受として作用するとともに、さらに、油溜凹部13dよ
り軸受18の小孔18a、制御通路31b、絞り32
b、32cを介して制御シリンダ室A29にシリンダ室
10内の圧力Pが制御圧力Paとして導入されて、発生
する反力及びシリンダ8による反力と制御ばね24a,
24bとの抗力による斜板回りのモーメントバランスの
回転速度による部分を打ち消すことで、回転速度に関係
なくポンプの入力トルクを一定にする馬力制御をするこ
とができる。
【0029】そこで、斜板13の傾動部周りのモーメン
トについて、図2に示す説明図を参照して説明する。ピ
ストン8に発生する反力による斜板の傾転角を減少方向
に傾動させるモーメントをMp、制御ばねによるモーメ
ントMs、斜板の傾転角を増大方向に傾動する制御ピス
トンA28によるモーメントM2とすると、斜板13の
傾動支持周りのモーメントは以下の式にて表される。 Mp−M2−Ms=0
【0030】ポンプの負荷圧力をP、斜板の傾転角を
θ、斜板の傾転角θを増大方向に傾動する制御ピストン
A28の直径d、斜板の傾転角θを増大方向に傾動する
制御ピストンA28の斜板傾動中心Oからの距離r、ピ
ストンシュー12より斜板摺動面13bより検出される
圧力Pa、制御ばね24a、24bによる力Fs、制御
ばね24a、24bの荷重点の斜板傾動中心Oからの距
離をrs、制御ばね24a,24bのばね定数をk、制
御ばね24a,24bのたわみ量をx、a,b,c,e
を定数とすると、モーメントの式の各項目は、以下のよ
うに表される。
【0031】まず、Mpは以下の式にて近似される。 Mp=aP+bN+cθ+e
【0032】M2は以下の式にて近似される。 M2=(π/4)d2 rPa
【0033】ここで、Paは斜板13とピストンシュー
12の摺動面13bから斜板の傾転角θを増大方向に傾
動する制御シリンダA27へ供給される作動油による制
御圧力であり、ポンプの回転中、制御圧力Paはピスト
ン内圧力Pとポンプケース内圧力pとが交互に検出され
ることとなり、波形としては短形波状となる。
【0034】ところが、回転数が増加した場合には、制
御シリンダA27内に圧力Paが籠もるため、圧力Pa
の低下が少ないうちに、圧力Paはピストン内圧力Pを
検出するために、圧力Paの平均値はポンプの負荷圧力
及び回転数の増加に伴い増加することとなり、圧力Pa
は近似的に以下の式にて表すことができる。 Pa=αP×βN
【0035】従って、M2は以下の式にて表わされる。 M2=(π/4)d2 rPa =(π/4)d2 r(αP×βN)
【0036】Msは以下の式にて表わされる。 Ms=Fs(θ)×rs
【0037】以上の条件より前述のモーメントバランス
の式は以下の様になる。 (aP+bN+cθ+e) −{(π/4)d2 rαPβN}−Fs(θ)rs=0 1)
【0038】ここで、P=P1,N=N1,θ=θ1と
おくと、 (aP1+bN1+cθ1+e) −{(π/4)d2 rαP1βN1}−Fs(θ1)rs=0 2)
【0039】次にN=N2に回転速度が変化したとき、
θ1が変化しθ=θ2でバランスしたとすると、 (aP1+bN2+cθ2+e)−{(π/4)d2 r
αP1βN1}−Fs(θ2)rs=0
【0040】1)−2)式より rs{Fs(θ2)−Fs(θ1)}+b(N2−N1)+c(θ2−θ1) −{(π/4)d2 rαP1β(N2−N1)}=0 3)
【0041】ここで、θ2−θ1は微小角であると仮定
すると、制御ばねのたわみの変化量Δxは以下の式で近
似される。 Δx≒rs(θ2−θ1)
【0042】ゆえにFs(θ2)−Fs(θ1)は以下
の式にて表される。 Fs(θ2)−Fs(θ1)=k×rs(θ2−θ1)
【0043】従って、3)式は krs2 (θ2−θ1)+c(θ2−θ1) ={(π/4)d2 rαP1β−b}(N2−N1)
【0044】 ∴(θ2−θ1)={(π/4)d2 rαP1β−b} /(krs2 +c)+(N2−N1) 4)
【0045】ここで、N2>N1である場合、{(π/
4)d2 rαP1β−b}/(krs2 +c)の大きさ
により斜板の傾転角は以下のように変化する。
【0046】{(π/4)d2 rαP1β−b}/(k
rs2 +c)>0 θ2>θ1 {(π/4)d2 rαP1β−b}/(krs2 +c)
<0 θ2<θ1 {(π/4)d2 rαP1β−b}/(krs2 +c)
=0 θ2=θ1
【0047】ポンプの入力トルクは、圧力と押しのけ容
積によって決定されるが、押しのけ容積は斜板の傾転角
θによって決定されるため、上記の結果より回転数の変
化に対してポンプの入力トルクを増減することが可能と
なる。
【0048】このように、圧力の検出を斜板13のシュ
ー12との摺動面13bに設け、検出された制御圧力P
aにてピストン8に発生する反力に対抗して設けた制御
ピストンA28を介して反力を伝える構成にしたので、
斜板回りのモーメントバランスの回転速度に依る部分を
打ち消すことができ、回転速度に関係なく、ポンプの馬
力制御特性を一定にすることができる。
【0049】また、回転速度によるモーメント変化分を
決定する制御シリンダA27のシリンダ径dの大きさに
よって自在に変更できるので、回転速度が低下する場
合、斜板の傾転角θを小さくするようなモーメントバラ
ンスが設定可能になり、原動機の回転速度の低下による
出力馬力の低下に合わせたポンプの入力トルクの制御が
できる。
【0050】更に、高速回転(定格回転)でポンプの制
御トルクを設定し、低回転で制御トルクが低下するよう
にしたので、低回転域でのポンプへの入力トルクに設定
トルクを合わせる必要がなくなり、高回転域で制御トル
クを設定でき、原動機の出力を有効に使用できる効果が
ある。
【0051】そして、制御シリンダA27に導入する圧
油を斜板13の傾動部13aに設けた油溜凹部13dを
経由して連通するようにしたので、斜板13の傾動部1
3aの潤滑を兼ねることができるとともに、制御シリン
ダA27へ連通する制御通路と一部共有化が図れ、吐出
ポート近傍での制御通路が不要となるため、ピストンポ
ンプが小型になる。
【0052】次に、第3図に示す第2の実施の形態は、
斜板の傾転角を減少させるよう傾動する制御シリンダを
有する構成のみを相違させたもので、その他は、第1の
実施の形態と同じであり、ここで、相違する構成につい
てのみ説明し、他の構成要素の詳細については省略す
る。
【0053】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態
について説明する。この実施の形態に関わる可変容量型
斜板ピストンポンプ(以下ピストンポンプという)は、
図3に示すように、ケース2には制御シリンダB21が
成形されており、このシリンダB21に摺動自在に制御
ピストンB22が嵌挿され、制御ピストン22により制
御シリンダB室23が区画されている。
【0054】ケース2には、制御シリンダ室B23に連
通する制御通路31a、絞り32aが設けられており、
この制御通路31aは、シリンダ室10と連通してい
る。
【0055】制御ピストンB22の一端22aは、部材
22bを介して斜板13に揺動自在に当接しており、斜
板13の傾動に対して互いに相反する向きに作用するよ
うな斜板13の位置に制御ばね24a,24bが調整部
材25により調整自在に装着されて、制御ピストンB2
2の動きに対して逆方向に作用するように設けてある。
【0056】フロントカバー3には制御シリンダA27
が成形されており、この制御シリンダA27に摺動自由
に制御ピストンA28が嵌挿され、制御ピストンA28
により制御シリンダA室29が区画されている。
【0057】制御ピストン28の一端28aは、部材2
8bを介して、斜板13と当接しており、斜板13の反
対側に設けた前記制御シリンダB22の動きに対して逆
方向に作用するように配設してある。
【0058】そして、フロントカバー3には、制御シリ
ンダ室A29に連通する制御通路31b、絞り32b,
32cが設けられており、この制御通路31bは、斜板
13の傾動部13aに介装した軸受18に設けた小孔1
8aを介して軸受潤滑用の油溜凹部13dと連通されて
いる。
【0059】シリンダ室10内の圧力Pが制御通路31
a、絞り32aを介して制御シリンダB室23に制御圧
力として導入されると、制御ばね24a,24bに対抗
して制御シリンダ室B23内に反力が生じて、その反力
に相応して制御ピストンB22が伸張して、斜板13に
作用するとともに、シリンダ室10内の圧力Pがシュー
12に設けた連通穴12b、凹部12a、斜板13に成
形した検出ポート である連通孔13c、油溜凹部13
d、軸受18の小孔18a、制御通路31b、絞り32
b,32cを介して制御シリンダ室A29に制御圧力P
aとして導入され、制御ばね24a,24b、前記制御
ピストンB22に対抗して制御シリンダ室A29内に反
力が生じて、その反力に相応して制御ピストンA28が
伸張して、斜板13に発生するシリンダ9、制御シリン
ダA27、制御シリンダB21によるモーメントと制御
ばね24a,24bによるモーメントを所要の傾転角で
平衡させて、ポンプの回転に対応して斜板13の傾転角
に見合った吐出量が得られるように、ポンプ主軸6の軸
入力を一定に保つ、定馬力制御が行われる。
【0060】次に、その作用について説明する。ピスト
ン8の圧縮行程において、シリンダ室10の圧油により
ピストン8に反力が発生しするとともに、シリンダ室1
0内の圧力Pが制御通路31a、絞り32aを介して制
御シリンダB室23に制御圧力Paとして導入される
と、制御ばね24a,24bに対抗して制御シリンダ室
B23内にも反力が生じて、制御ピストンB22が伸張
して、これ等の反力に相応して、斜板13を傾動させ
る。
【0061】一方、シリンダ室10内の圧力Pは、シュ
ー12の連通穴12b、凹部12a、斜板13の摺接面
13bに開口する検出ポートである連通孔13cとポン
プの回転速度に相応してそれぞれ間欠的に連通して、傾
動部13aに設けた油溜凹部13dに導入され、斜板1
3の傾動部13aと軸受18との潤滑、あるいは静圧軸
受として作用するとともに、さらに、油溜凹部13dよ
り軸受18の小孔18a、制御通路31b、絞り32
b,32cを介して制御シリンダ室A29にシリンダ室
10内の圧力Pが制御圧力Paとして導入されて発生す
る反力及びシリンダ8,制御シリンダB室23に導入さ
れるシリンダ室10内の圧力Pによる反力と制御ばね2
4a,24bとの抗力による斜板回りのモーメントバラ
ンスの回転速度による部分を打ち消すことで、回転速度
に関係なくポンプの入力軸を一定にする馬力制御をする
ことができる。
【0062】そこで、斜板13の傾動部周りのモーメン
トについて、図4に示す説明図を参照して説明する。ピ
ストン8に発生する推力による斜板の傾転角を減少方向
に傾動させるモーメントをMp、制御ばねによるモーメ
ントMs、斜板の傾転角を減少方向に傾動する制御ピス
トンB22によるモーメントM1、斜板の傾転角を増大
方向に傾動する制御ピストンA28によるモーメントM
2とすると、斜板13の傾動支持周りのモーメントは以
下の式にて表される。 Mp+M1−M2−Ms=0
【0063】ポンプの負荷圧力をP、斜板の傾転角を
θ、斜板の傾転角θを減少方向に傾動する制御ピストン
B22の直径D、斜板の傾転角θを増大方向に傾動する
制御ピストンA28の直径d、斜板の傾転角θを減少方
向に傾動する制御ピストンB22の斜板傾動中心Oから
の距離R、斜板の傾転角θを増大方向に傾動する制御ピ
ストンA28の斜板傾動中心Oからの距離r、ピストン
シュー12より斜板摺動面13bより検出される制御圧
力Pa、制御ばね24a、24bによる力Fs、制御ば
ね24a、24bの荷重点の斜板傾動中心Oからの距離
をrs、制御ばね24a,24bのばね定数をk、制御
ばね24a,24bのたわみ量をx、a,b,c,eを
定数とすると、モーメントの式の各項目は以下に表され
る。
【0064】まず、Mpは以下の式にて近似される。 Mp=aP+bN+cθ+e
【0065】次に、M1は以下の式にて近似される。 M1=(π/4)D2 RP
【0066】M2は以下の式にて近似される。 M2=(π/4)d2 rPa
【0067】ここで、Paは斜板13とピストンシュー
12の摺動面13bから斜板の傾転角θを増大方向に傾
動する制御シリンダA27へ供給される作動油による制
御圧力であり、ポンプの回転中、制御圧力Paはシリン
ダ10内の圧力Pとポンプケース内の圧力pとが交互に
検出されることとなり、Paの波形としては短形波状と
なる。
【0068】ところが、回転数が増加した場合には、制
御シリンダA27内に圧力が籠もるため、Paの低下が
少ないうちに、制御圧力はシリンダ室10内の圧力Pを
検出するために、Paの平均値はポンプの負荷圧力及び
回転数の増加に伴い増加することとなり、Paは近似的
に以下の式にて表すことができる。 Pa=αP×βN
【0069】従って、M2は以下の式にて表わされる。 M2=(π/4)d2 rPa =(π/4)d2 r(αP×βN)
【0070】Msは以下の式にて表わされる。 Ms=Fs(θ)×rs
【0071】以上の条件より前述のモーメントバランス
の式は以下の様になる。 (aP+bN+cθ+e)+{(π/4)D2 RP} −{(π/4)d2 rαPβN}−Fs(θ)rs=0 5)
【0072】ここで、P=P1,N=N1,θ=θ1と
おくと、 (aP1+bN1+cθ1+e)+{(π/4)D2 RP1} −{(π/4)d2 rαP1βN1}−Fs(θ1)rs=0 6)
【0073】次にN=N2に回転速度が変化したとき、
θ1が変化しθ=θ2でバランスしたとすると、 (aP1+bN2+cθ2+e)+{(π/4)D2 R
P1}−{(π/4)d2 rαP1βN2}−Fs(θ
2)rs=0
【0074】5)−6)式より rs{Fs(θ2)−Fs(θ1)}+b(N2−N1)+c(θ2−θ1) −{(π/4)d2 rαP1 β(N2−N1)}=0 7)
【0075】ここで、θ2−θ1は微小角であると仮定
すると、制御ばねのたわみの変化量Δxは以下の式で近
似される。 Δx≒rs(θ2−θ1)
【0076】ゆえにFs(θ2)−Fs(θ1)は以下
の式にて表される。 Fs(θ2)−Fs(θ1)=k×rs(θ2−θ1)
【0077】従って、7)式は krs2 (θ2−θ1)+c(θ2−θ1) ={(π/4)d2 rαP1β−b}(N2−N1)
【0078】 ∴(θ2−θ1)={(π/4)d2 rαP1β−b} /(krs2 +c)+(N2−N1) 8)
【0079】ここで、N2>N1である場合、{(π/
4)d2 rαP1β−b}/(krs2 +c)の大きさ
により斜板の傾転角は以下のように変化する。
【0080】 {(π/4)d2 rαP1β−b}/(krs2 +c)>0 θ2>θ1 {(π/4)d2 rαP1β−b}/(krs2 +c)<0 θ2<θ1 {(π/4)d2 rαP1β−b}/(krs2 +c)=0 θ2=θ1
【0081】ポンプの入力トルクは、圧力と押しのけ容
積によって決定されるが、押しのけ容積は斜板の傾転角
θによって決定されるため、上記の結果より回転数の変
化に対してポンプの入力トルクを増減することが可能と
なり、前記第1の実施の形態と同じ効果があり、その効
果については以下省略する。
【0082】次に、第5図に示す第3の実施の形態は、
制御シリンダBに導入する圧油を斜板の傾動部に設けた
油溜凹部、絞りを経由して連通する手段の構成のみを相
違させたもので、その他は、第2の実施の形態と同じで
あり、ここで、相違する構成についてのみ説明し、他の
構成要素の詳細については省略する。
【0083】そこで、第3の実施の形態の可変容量型斜
板ピストンポンプは、制御シリンダB21に導入する圧
油を制御シリンダA27に連通する通路31bより連通
路31d、絞り32dを介して連通するように構成して
あり、このため、制御シリンダB21に導入される制御
圧力Paは、シリンダ室10の圧Pより低くなり、制御
ピストンB22に発生する反力が小さくなるため、対抗
する制御ばね24a,24bも小さくすることができ
る。
【0084】なお、上記の各実施の形態例は、クレイド
ル形の斜板を用いた可変容量型斜板ピストンポンプの例
を説明したが、本発明は、上記可変容量型斜板ピストン
ポンプに限らず、同様に効果が期待できる範囲でトラニ
オン形の斜板を用いた可変容量型斜板ピストンポンプに
も適用できることは言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】第1,2の発明によれば、シリンダ8に
発生する反力あるいはシリンダ8と制御シリンダBとに
発生する反力と制御ばね24a,24bとの抗力による
斜板回りのモーメントバランスで斜板を傾動させ、定馬
力制御する可変容量型斜板ピストンポンプであって、斜
板の傾転角を増大させる方向にモーメントを発生する制
御シリンダAを配設し、前記制御シリンダAに導入する
圧油の検出部を斜板のシューの摺動面に設けて、ポンプ
の回転数に相応した制御圧力を導入するようにしたの
で、斜板回りのモーメントバランスの回転速度に依る部
分を打ち消すことができ、回転速度に関係なく、ポンプ
の馬力制御特性を一定にすることができる。また、回転
速度によるモーメント変化分を決定するシリンダ径dの
大きさによって自在に変更できるので、回転速度が低下
する場合、傾斜角を小さくするようなモーメントバラン
スが設定可能になり、原動機の回転速度の低下による出
力馬力の低下に合わせたポンプの入力トルクの制御がで
きる。更に、高回転速度(定格回転)でポンプの制御ト
ルクを設定し、低回転で制御トルクが低下するようにし
たので、低回転域でのポンプへの入力トルクに設定トル
クを合わせる必要がなくなり、高回転域で制御トルクを
設定でき、原動機の出力を有効に使用できる効果があ
る。
【0086】第3の発明によれば、制御シリンダAに導
入する圧油を斜板の傾動部に設けた油溜凹部を経由して
連通するようにしたので、斜板の傾動部の潤滑を兼ねる
ことができるとともに、制御シリンダAへ連通する制御
通路と一部共有化が図れ、吐出ポート近傍での制御通路
が不要となるため、ピストンポンプが小型になる。
【0087】第4の発明によれば、制御シリンダBに導
入する圧油を斜板の傾動部に設けた油溜凹部、絞りを経
由して連通するようにしたので、制御シリンダBに導入
される制御圧力は、シリンダ内圧より低くなり、制御ピ
ストンBの反力が小さくなるため、対抗するばねを小さ
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態例を示す可変容量
型斜板ピストンポンプの正面断面図である。
【図2】同じく図1における斜板の傾転モーメントを説
明する説明図である。
【図3】同じく第2の実施の形態例を示す可変容量型斜
板ピストンポンプの正面断面図である。
【図4】同じく図3における斜板の傾転モーメントを説
明する説明図である。
【図5】同じく第3の実施の形態例を示す可変容量型斜
板ピストンポンプの正面断面図である。
【図6】従来例を示す可変容量型斜板ピストンポンプの
正面断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 ケース 3 フロントカバー 4 シール部材 5a,5b ベアリング 6 主軸 7 シリンダブロック 8 ピストン 8a 頭部 8b 中空路 9 シリンダ 10 シリンダ室 11 リテーナ 12 シュー 12a 凹部 12b 連通路 13 斜板 13a 傾動部 13b 摺動面 13c 連通孔 13d 油溜凹部 15 ばね 16 ピン 17 ブッシュ 18 軸受 18a 小孔 19 ピン 20 バルブプレート 21 制御シリンダB 22 制御ピストンB 23 制御シリンダ室B 24a,24b 制御ばね 25 調整部材 27 制御シリンダA 28 制御ピストンA 29 制御シリンダ室A 30 部材 31a,31b,31d 制御通路 32a,32b,32c,32d 絞り d 制御シリンダAの直径 D 制御シリンダBの直径 Fs 制御ばね力 M1 制御シリンダBによるモーメント M2 制御シリンダAによるモーメント Mp シリンダによるモーメント Ms 制御ばねによるモーメント O 斜板傾動中心 P シリンダ内の圧力 Pa 制御圧力 p ケーシング内の圧力 r 制御ピストンAの斜板傾動中心Oからの距離 rs 制御ばねの荷重点の斜板傾動中心Oからの距離 R 制御ピストンBの斜板傾動中心Oからの距離 θ 斜板の傾転角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、本体に回転自在に支承される主軸
    と、本体内で主軸とスプライン結合され軸方向に主軸を
    中心とする円周上に複数のシリンダを穿設したシリンダ
    ブロックと、シリンダブロックの各シリンダ内に往復動
    可能に嵌挿された複数のピストンと、各ピストンのシリ
    ンダブロックからの突出側頭部に揺動自在に係合しシリ
    ンダに連通する通路を有する複数のシューと、各シュー
    を摺接させる摺動面を形成する斜板と、斜板を傾動可能
    に支持する傾動部と、本体とシリンダブロックとの間で
    各シリンダと本体とに設けた給排通路を切り換えるバル
    ブプレートと、シリンダに対抗して斜板とケーシング間
    に調整自在に介装されるばね部材とを備え、斜板に発生
    するシリンダによるモーメントとばね部材によるモーメ
    ントを所要の傾転角で平衡させて、馬力制御する可変容
    量型斜板ピストンポンプにおいて、前記斜板の傾転角を
    増大させる方向にモーメントを発生する制御シリンダA
    を配設し、当該制御シリンダAに導入する圧力の検出部
    を斜板のシューの摺動面に設けて、ポンプの回転数に相
    応した制御圧力を導入するようにしたことを特徴する可
    変容量型斜板ピストンポンプ。
  2. 【請求項2】本体と、本体に回転自在に支承される主軸
    と、本体内で主軸とスプライン結合され軸方向に主軸を
    中心とする円周上に複数のシリンダを穿設したシリンダ
    ブロックと、シリンダブロックの各シリンダ内に往復動
    可能に嵌挿された複数のピストンと、各ピストンのシリ
    ンダブロックからの突出側頭部に揺動自在に係合しシリ
    ンダに連通する通路を有する複数のシューと、各シュー
    を摺接させる摺動面を形成する斜板と、斜板を傾動可能
    に支持する傾動部と、本体とシリンダブロックとの間で
    各シリンダと本体とに設けた給排通路を切り換えるバル
    ブプレートと、斜板の傾転角を減少させるよう配設され
    る制御シリンダBと、制御シリンダBに対抗して斜板と
    ケーシング間に調整自在に介装されるばね部材とを備
    え、シリンダ内の圧油を連通路を介して制御シリンダB
    に導入して、斜板に発生するシリンダ,制御シリンダB
    によるモーメントとばね部材によるモーメントを所要の
    傾転角で平衡させて、馬力制御する可変容量型斜板ピス
    トンポンプにおいて、前記斜板の傾転角を増大させる方
    向にモーメントを発生する制御シリンダAを配設し、当
    該制御シリンダAに導入する圧力の検出部を斜板のシュ
    ーの摺動面に設けて、ポンプの回転数に相応した制御圧
    力を導入するようにしたことを特徴する可変容量型斜板
    ピストンポンプ。
  3. 【請求項3】前記斜板の傾転角を増大させる方向にモー
    メントを発生する制御シリンダAに導入する圧油を斜板
    の傾動部に設けた油溜凹部、絞りを経由して連通するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1,2に記載の可変容
    量型斜板ピストンポンプ。
  4. 【請求項4】前記斜板の傾転角を減少させるよう配設さ
    れる制御シリンダBに導入する圧油を斜板の傾動部に設
    けた油溜凹部、絞りを経由して連通するようにしたこと
    を特徴とする請求項2に記載の可変容量型斜板ピストン
    ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100335778C (zh) * 2004-01-12 2007-09-05 兰州理工大学 一种轴向柱塞泵
CN102758752A (zh) * 2011-04-26 2012-10-31 无锡市汉力士液压泵制品有限公司 一种用于柱塞泵的排量控制机构
JP2015031223A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 カヤバ工業株式会社 可変容量型ピストンポンプ・モータ
JP2016023606A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 ナブテスコ株式会社 可変容量型油圧装置
WO2018216420A1 (ja) * 2017-05-22 2018-11-29 Ntn株式会社 可変容量オイルポンプ
CN110905752A (zh) * 2018-08-27 2020-03-24 纳博特斯克有限公司 斜板、带轴状构件的斜板以及液压装置

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