JP2015031223A - 可変容量型ピストンポンプ・モータ - Google Patents

可変容量型ピストンポンプ・モータ Download PDF

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竜乃介 石川
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義博 大林
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Abstract

【課題】可変容量型ピストンポンプ・モータにおける斜板の振動を抑制することを目的とする。
【解決手段】斜板9の傾転角度を変更可能な可変容量型ピストンポンプ・モータ100であって、ケース3に設けられ、斜板9の端面を支持する支持機構50と、を備え、支持機構50は、斜板9と当接する当接部材51と、当接部材51が摺動可能に挿入される収容凹部52と、収容凹部52と当接部材51とによって画成される流体室53と、流体室53に配置され、当接部材51を収容凹部52から押し出す方向に付勢するばね55と、流体室53とケース3の内部とを連通するように形成され、通過する作動流体に抵抗を付与する絞り流路60と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、斜板の傾転角度を変更可能な可変容量型ピストンポンプ・モータに関する。
特許文献1には、ケース内に揺動自在に配設される斜板と、斜板の傾転角度を制御する角度制御機構と、斜板とケースの間に調整自在に介装されるばね部材と、を備える可変容量型ピストンポンプが開示されている。特許文献1に記載の角度制御機構は、斜板を傾転角度が増大する方向に押す制御ピストンを備え、制御ピストンを移動させることで斜板の傾転角度を調整している。
特開平11−2182号公報
特許文献1に記載のような可変容量型ピストンポンプでは、斜板の傾転角度を制御する制御ピストンは斜板に直接接触している。このため、ピストンポンプ駆動時には、シリンダブロックの回転によって斜板の傾転中心回りにモーメントが発生し、当該モーメントに起因して斜板に振動が発生する。このような振動によって、特に水等の潤滑性の低い作動流体を使用した場合には、制御ピストンと斜板との接触面の耐摩耗性が低くなるおそれがあった。
そこで、特許文献1に記載の可変容量型ピストンポンプでは、制御ピストンと斜板との接触面で発生する摩耗の原因である振動を抑制するために、斜板とケースの間にばね部材を設けている。しかしながら、ばね部材の減衰力では斜板に発生する振動を十分に抑制することができなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、可変容量型ピストンポンプ・モータにおける斜板の振動を抑制することを目的とする。
本発明は、斜板の傾転角度を制御可能な可変容量型ピストンポンプ・モータであって、シャフトが連結され、前記シャフトと共に回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックを収容するケースと、前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、前記シリンダ内に摺動可能に挿入され前記シリンダの内部に容積室を画成するピストンと、前記ピストンの先端に回動自在に連結されたシューと、前記シューが一方の端面から摺接する斜板と、前記ケースに設けられ、前記斜板の端面を支持する支持機構と、を備え、前記支持機構は、前記斜板と当接する当接部材と、前記当接部材が摺動可能に挿入される収容凹部と、前記収容凹部と前記当接部材とによって画成される流体室と、前記流体室に配置され、前記当接部材を斜板側に付勢するばねと、前記流体室と前記ケースの内部とを連通するように形成され、通過する作動流体に抵抗を付与する絞り流路と、を備えることを特徴とする。
本発明では、支持機構は、当接部材を斜板側へ付勢するばねと、ケースに形成される流体室とケース内部とを連通する絞り流路を備える。このため、斜板が振動し当接部材も振動すると、当接部材の移動によって作動流体が絞り流路を通じて流体室とケース内部との間で移動する。このように、ばねによる減衰力に加え、作動流体が絞り流路を通じて移動することにより、付与された抵抗が減衰力となるため、斜板の振動抑制効果を高めることができる。
本発明の実施形態に係る可変容量型ピストンポンプ・モータの断面図である。 図1におけるA領域であって、角度制御機構の拡大図である。 図1におけるB領域であって、支持機構の拡大図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る可変容量型ピストンポンプ・モータについて説明する。
本実施形態では、可変容量型ピストンポンプ・モータが、水を作動流体とする水圧ピストンポンプ・モータ100である場合について説明する。水圧ピストンポンプ・モータ100は、外部からの動力によりシャフト1が回転してピストン6が往復動することで、作動流体としての水を供給可能なポンプとして機能し、また外部から供給される水の流体圧によりピストン6が往復動してシャフト1が回転することで、回転駆動力を出力可能なモータとして機能する。
以下の説明では、水圧ピストンポンプ・モータ100をピストンポンプとして使用した場合について例示し、水圧ピストンポンプ・モータ100を単に「ピストンポンプ100」と称する。
ピストンポンプ100は、動力源によって回転するシャフト1と、シャフト1に連結されシャフト1と共に回転するシリンダブロック2と、シリンダブロック2を収容するケース3と、を備える。ケース3は、両端が開口するケース本体3aと、ケース本体3aの一方の開口端を封止しシャフト1が挿通するフロントカバー4と、ケース本体3aの他方の開口端を封止しシャフト1の端部を収容するエンドカバー5と、を備える。
フロントカバー4の挿通孔を通じて外部に突出するシャフト1の一方の端部1aには、動力源が連結される。シャフト1の他方の端部は、エンドカバー5に設けられる収容凹部5aに収容され回転自在に支持される。
シリンダブロック2は、シャフト1が貫通する貫通孔2aを有し、貫通孔2aを介してシャフト1とスプライン結合される。これにより、シリンダブロック2はシャフト1の回転に伴って回転する。
シリンダブロック2には、一方の端面に開口部を有する複数のシリンダ2bがシャフト1と平行に形成される。複数のシリンダ2bは、シリンダブロック2の周方向に所定の間隔を持って形成される。シリンダ2bには、容積室7を区画する円柱状のピストン6が往復動自在に挿入される。ピストン6の先端側は、シリンダ2bの開口部から突出し、その先端部には球面座6aが形成される。
ピストン6の球面座6aには、シュー8が回転自在に連結される。シュー8は、各ピストン6の先端に形成される球面座6aを受容する受容部8aと、斜板9に摺接する円形の平板部8bと、を備える。受容部8aの内面は球面状に形成され、受容した球面座6aの外面と摺接する。これにより、シュー8は球面座6aに対して角度変位が可能となっている。
ピストンポンプ100は、ケース3内に揺動自在に配設される斜板9と、全てのシュー8を保持するリテーナプレート20と、リテーナプレート20に対して摺接するリテーナホルダ21と、リテーナホルダ21とシリンダブロック2との間に圧縮状態で介装されるばね22と、を備えている。
斜板9は、シャフト1の軸に垂直な方向から傾斜した摺接面9aを有する。シュー8の平板部8bは、摺接面9aに対して面接触する。
リテーナプレート20は、円環状の平板部材として形成されている。リテーナプレート20は、周方向に所定の間隔をあけて形成される複数の挿通穴を有している。リテーナプレート20は、シュー8の受容部8aを挿通穴に挿通させた状態で、各ピストン6の先端に設けられた全てのシュー8を同一平面上に保持する。
リテーナホルダ21は、シャフト1の外周に装着され、シャフト1に沿って軸方向に摺動可能な筒状部材である。リテーナホルダ21は、その先端がリテーナプレート20の中心部に摺接するように配置されている。
ばね22は、リテーナホルダ21をリテーナプレート20側に付勢する付勢部材である。このように付勢されたリテーナホルダ21がリテーナプレート20を斜板9側に押圧することで、シュー8が斜板9に押し付けられる。
ピストンポンプ100は、シリンダブロック2とフロントカバー4との間に介在されるバルブプレート10をさらに備える。
バルブプレート10は、シリンダブロック2の基端面が摺接する円板部材であり、フロントカバー4に固定される。バルブプレート10には、フロントカバー4に形成された吸込通路と容積室7を接続する吸込ポートと、フロントカバー4に形成された吐出通路と容積室7を接続する吐出ポートと、が形成される。
次に、ピストンポンプ100の動作について説明する。
外部からの動力によりシャフト1が回転駆動され、シリンダブロック2が回転すると、各シュー8の平板部8bが斜板9に対して摺動し、各ピストン6が斜板9の傾転角度に応じたストローク量でシリンダ2b内を往復動する。各ピストン6の往復動により、各容積室7の容積が増減する。
シリンダブロック2の回転により拡大する容積室7にはフロントカバー4の吸込通路及びバルブプレート10の吸込ポートを通じて水が導かれる。容積室7内に吸い込まれた水は、シリンダブロック2の回転による容積室7の縮小によって増圧され、バルブプレート10の吐出ポート及びフロントカバー4の吐出通路を通じて吐出される。このように、ピストンポンプ100では、シリンダブロック2の回転に伴って、水の吸込と吐出とが連続的に行われる。
次に、図1から3を参照して、本実施形態に係るピストンポンプ100の容量を制御する構成について説明する。
図1に示すように、ピストンポンプ100は、斜板9の傾転角度を制御してピストンポンプ100の容量を調整する角度制御機構30と、斜板9の摺接面9aとは反対側の端面を支持し、斜板9の振動を抑制する支持機構50と、を備える。角度制御機構30と支持機構50は、それぞれエンドカバー5に設けられる。支持機構50は、斜板の傾転中心軸を基準として角度制御機構30と反対の位置に設けられる。
図2に示すように、角度制御機構30は、ケース3の外側から水が導かれる制御シリンダ31と、制御シリンダ31に摺動可能に挿入され、斜板9の摺接面9aとは反対側の端面に当接する制御部32と、を備える。
制御シリンダ31は、エンドカバー5に設けられ、ケース3内部に開口する円柱状の凹部として形成される。制御シリンダ31の底面には、水を制御シリンダ31内に導くための第一供給口35が形成される。
制御部32は、制御シリンダ31に摺動可能に挿入される制御ピストン33と、制御ピストン33の先端に回動自在に連結され斜板9と当接する制御ピストンシュー34と、から構成される。制御ピストン33は、制御シリンダ31に摺動可能に挿入される円柱状の部材であって、その先端には球面座33aが形成される。制御ピストン33の外周面には、Oリング36が配置されており、Oリング36は制御ピストン33の外周面と制御シリンダ31の内周面との間をシールする。
制御ピストンシュー34は、制御ピストン33の先端に形成される球面座33aを受容する受容部34aと、円形の平板部34bと、斜板9に対する当接面である対向面34cと、を備える。受容部34aの内面は球面状に形成され、受容した球面座33aの外面と摺接する。これにより、制御ピストンシュー34は球面座33aに対して角度変位が可能となっている。
角度制御機構30では、第一供給口35から供給される水の圧力により制御ピストン33が押され、制御ピストン33に設けられた制御ピストンシュー34が斜板9を支持することで、斜板9の角度が調整される。第一供給口35から供給される水の圧力を高くすると、後述する支持機構50に備えられるばね55の力に抗して制御ピストン33が斜板9側へ移動することにより傾転角度が小さくなる。反対に当該水の圧力を低くすると、支持機構50のばね55の力により制御ピストン33が斜板9とは反対側へ移動することにより傾転角度が大きくなる。
また、制御部32には、制御シリンダ31に導かれた水に抵抗を付与して、当該水を制御部32と斜板9との当接面間に導く絞り通路40が形成される。絞り通路40は、制御ピストン33に形成され、制御シリンダ31からの水が導かれる供給部41と、制御ピストンシュー34に形成され、供給部41から導かれる水に抵抗を付与する絞り部としてのオリフィス42と、を備える。
供給部41は、制御ピストン33の中心軸を通るように形成される貫通孔であって、第一供給口35の直径より小さい径を有している。
オリフィス42は、制御ピストンシュー34の対向面34cに開口すると共に、供給部41からの水が導かれるように制御ピストンシュー34の受容部34aの内面に開口する。オリフィス42は、供給部41の直径より小さい径を有しており、通過する水に抵抗を付与する。
制御ピストンシュー34の対向面34cには、オリフィス42に臨むように凹部としてのポケット43が形成される。ポケット43は、オリフィス42の開口面積より広い開口面積を有し、オリフィス42を通過した水が一時的に貯留されるように形成される。なお、ポケット43は、斜板9の制御ピストンシュー34と当接する面にオリフィス42を臨むように形成されてもよい。
制御シリンダ31には、水圧ピストンポンプ・モータ100に給排される水のうち、高圧側の水が第一供給口35を通じて導かれる。つまり、ピストンポンプとして機能する本実施形態においては、ピストンポンプ100から吐出される高圧水の一部が制御シリンダ31に導かれる。なお、水圧ピストンポンプ・モータ100をピストンモータとして使用する場合には、ピストンモータに供給される高圧水の一部が制御シリンダ31に導かれることになる。
制御シリンダ31に導かれた水は、制御ピストン33に設けられる供給部41を通じて、制御ピストンシュー34のオリフィス42に導かれる。オリフィス42によって抵抗が付与された水は、減圧されて対向面34cに導かれる。
対向面34cに導かれた水は、斜板9と制御ピストンシュー34との間に供給される。このため、斜板9と制御ピストンシュー34との接触面が潤滑される。また、制御ピストンシュー34の対向面34cには、ポケット43が形成されるので、接触面において水膜が形成されやすく潤滑性をより高めることができる。このように、斜板9と制御ピストンシュー34との間に形成された水膜は、静圧軸受として機能する。
なお、図示しないが、制御ピストンシュー34の対向面34cと斜板9の当接面の少なくとも一方に、制御ピストンシュー34、斜板9の母材の材質より潤滑性が優れる樹脂材などによって形成される膜部材を配設してもよい。この場合には、制御ピストンシュー34は、膜部材を介して斜板9と当接することになる。このように膜部材を配設することにより、制御ピストンシュー34と斜板9との潤滑性をさらに高めることができる。
図3に示すように、支持機構50は、斜板9と当接する当接部材51と、当接部材51が摺動可能に挿入される収容凹部52と、収容凹部52と当接部材51によって画成される流体室53と、流体室53内に配置され収容凹部52に摺動可能に設けられる調整部材54と、当接部材51と調整部材54との間に圧縮状態で配置されるばね55と、を備える。
収容凹部52は、エンドカバー5に設けられ、ケース3内部に開口する円柱状の凹部である。収容凹部52には当接部材51と調整部材54が並んで配置され、当接部材51は、当接部材51と調整部材54との間に配置されたばね55の付勢力によって斜板9へ押し付けられる。斜板9は、角度制御機構30の制御ピストンシュー34と、支持機構50のばね55によって付勢された当接部材51と、ばね22で付勢されたリテーナプレート20によって斜板9に押し付けられるシュー8と、によって支持されることで、所定の傾転角度に維持される。
当接部材51は、収容凹部52に対して摺動する板状のフランジ部51aと、フランジ部51aから球状に突出して設けられる球状部51bと、を備える。フランジ部51aの外周にはOリング56aが配置されており、Oリング56aはフランジ部51aの外周面と収容凹部52の内周面との間をシールする。球状部51bは、斜板9に形成される円錐状のくぼみ9bに着座して、斜板9と当接する。このように、斜板9に円錐状のくぼみ9bが形成され、当該くぼみ9bに球状部51bが着座することにより、斜板9の傾転角度が変わった場合であっても当接部材51の軸ぶれを防止し、斜板9と当接部材51とを安定した状態で接触させることができる。
また、当接部材51のフランジ部51aには、円周方向に等間隔に配置される絞り流路としてのオリフィス60が2つ形成される。オリフィス60は、フランジ部51aを軸方向に貫通する貫通孔であって、ケース3内部と流体室53との間の水の通過を許容すると共に、通過する水に抵抗を付与する。
調整部材54の外周にはOリング56bが配置されており、Oリング56bは調整部材54の外周面と収容凹部52の内周面との間をシールする。また、収容凹部52の底面には、水を収容凹部52内に導くための第二供給口57が形成される。第二供給口57を通じて水が収容凹部52内に導かれると、調整部材54の端面には水の圧力が作用するため、調整部材54は、ばね55の付勢力と水の圧力とが釣り合う位置まで収容凹部52内において移動する。つまり、第二供給口57から導かれる水の圧力を制御して、調整部材54の流体室53内の位置を変更することによって、当接部材51に作用するばね55の付勢力を調整することができる。なお、第二供給口57には、ピストンポンプ100に給排される水を導いてもよく、別の供給経路から導いてもよい。また、当接部材51に作用するばね55の付勢力を調整は、エンドカバー5に調整部材54の端部に当接するねじ部材を設けて、ねじ部材によって調整部材54を移動させるようにして行ってもよい。また、ばね55の付勢力を変更する必要がない場合には、第二供給口57及び調整部材54を設けなくてもよく、この場合にはばね55は、当接部材51と収容凹部52の底面との間に圧縮状態で配置される。
次に、支持機構50の振動を抑制する作用について説明する。
ピストンポンプ100が運転状態になると、シリンダブロック2が回転することによって斜板9の傾転中心回りに図1の矢印で示すように傾転モーメントが発生する。このモーメントに起因して斜板9は傾転中心回りに振動する。斜板9には、ばね55によって付勢された当接部材51が当接しているので、ばね55によって斜板9の振動が減衰される。
また、当接部材51が振動すると、水がケース3内部と流体室53との間でオリフィス60を通じて移動することとなる。この時、オリフィス60を通過することにより水に付与される抵抗が減衰力となり、斜板9の振動がさらに抑制される。なお、本実施形態では、絞り流路は、当接部材51に形成されるオリフィス60としたが、ケース3内部と流体室53とを連通し減衰効果を発生させるものであれば、例えばエンドカバー5に設けられる絞り通路としてもよい。
上記した本実施形態によるピストンポンプ100によれば、以下の効果を得ることができる。
ピストンポンプ100では、角度制御機構30の制御ピストンシュー34に設けられるオリフィス42を通じて適当な圧力に調整された水が斜板9と制御部32との間に導かれ、導かれた水によって制御ピストンシュー34と斜板9との接触面が潤滑される。このため、油などの作動流体より潤滑性が低い水を作動流体とした場合であっても、斜板9と制御ピストンシュー34との接触面における摩耗の発生を抑制することができ、斜板9の傾転角度の制御性を向上させることができる。
また、制御ピストンシュー34の対向面34cにはポケット43が形成されるので、オリフィス42によって減圧された水が、ポケット43に一時的に貯留され、制御部32と斜板9との間に水膜が形成されやすくなる。これにより、制御ピストンシュー34と斜板9の間に発生する摩擦を抑制することができ、斜板9の傾転角度の制御性をさらに向上することができる。
また、制御ピストンシュー34の対向面34cと斜板9の当接面の少なくとも一方に、制御ピストンシュー34、斜板9の母材の材質より潤滑性が優れる樹脂材などによって形成される膜部材が配設されるため、制御ピストンシュー34と斜板9との潤滑性をより高めることができる。
また、ピストンポンプ100は支持機構50を備え、支持機構50は、当接部材51を斜板9側へ付勢するばね55と、エンドカバー5に形成される流体室53とケース3内部とを連通するオリフィス60を備える。このため、斜板9が振動し当接部材51も振動すると、当接部材51の移動によって水がオリフィス60を通じて流体室53とケース3内部の間で移動する。このように、ばね55による減衰力に加え、オリフィス60により水に付与された抵抗が減衰力となるため、斜板9の振動抑制効果を高めることができる。このように、斜板9に発生する振動が抑制されることにより、角度制御機構30と斜板9との接触面で発生する摩耗が低減でき、斜板9の傾転角度の制御性を向上させることができる。
また、斜板9には円錐状のくぼみ9bが形成され、当該くぼみ9bに当接部材51の球状部51bが着座する。このように、斜板9と当接部材51との接触を、円錐面と球面の接触とすることができるため、傾転角度が変化しても当接部材51の軸がぶれずに接触状態を安定したものとすることができる。したがって、当接部材51の軸ぶれがオリフィス60の減衰効果に悪影響を与えることを防ぐことができる。
また、ピストンポンプ100は、減衰効果を発生するオリフィス60を備えた支持機構50と、斜板9との接触面に水を導く絞り通路40を備えた角度制御機構30と、の両方を備えている。このため、支持機構50によって、斜板9に発生する振動を抑制して接触面の摩耗を防止できることに加え、斜板9と角度制御機構30との間に形成される水膜によって、抑制しきれずに残った振動による接触面の摩耗も防止される。したがって、角度制御機構30と支持機構50の両方を備えることで、より一層摩耗の発生を防止でき、斜板9の傾転角度の制御性を効果的に向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、可変容量型ピストンポンプ・モータは、水を作動流体とする水圧ピストンポンプ100とした。これに代えて、油などの作動流体を用いてもよい。
また、上記実施形態では、角度制御機構30に導かれる水は、ピストンポンプ100に給排される水のうち、高圧側の水であるとした。エネルギー効率などの観点から高圧側の水を導くことが好ましいが、低圧側の水を導くとしてもよい。また、ピストンポンプ100に給排される水を導くことに代えて、別の供給経路から新たな流体を角度制御機構30に導くとしてもよい。
また、上記実施形態では、支持機構50は、斜板9の傾転中心軸を基準として角度制御機構30とは反対に位置するようにエンドカバー5に設けられるとした。これに代えて、斜板9を支持することができる位置であれば、角度制御機構30と反対となる位置でなくてもよい。また、支持機構50の個数も一つに限られない。例えば、斜板9をケース外まで延長して、ケース外の延長した部位にて斜板9を支持するように支持機構50を設けてもよいし、角度制御機構30と反対側に二つの支持機構50を設けるとしてもよい。このように、支持機構50の配置や個数は、使用するばね55の強さや、ピストンポンプ100の容量などに基づいて決定すればよい。
また、上記実施形態では、図3にも示すように、当接部材51には2つのオリフィス60が形成されるが、オリフィス60は当接部材51にいくつ設けられてもよい。2以上のオリフィス60が設けられる場合には、水の通過により当接部材51の軸ぶれを発生させないために、これらオリフィス60を円周方向に等間隔に配置することが好ましい。
また、上記実施形態では、当接部材51に設けられる絞り流路は、フランジ部51aの軸方向に貫通するオリフィス60であるとした。これに代えて、絞り流路は、フランジ部51aの外周面に形成される切欠きとしてもよい。
100 水圧ピストンポンプ・モータ(可変容量型ピストンポンプ・モータ)
1 シャフト
2 シリンダブロック
3 ケース
4 フロントカバー
5 エンドカバー
6 ピストン
7 容積室
8 シュー
9 斜板
9b くぼみ
30 角度制御機構
31 制御シリンダ
32 制御部
33 制御ピストン
34 制御ピストンシュー
40 絞り通路
41 供給部
42 オリフィス(絞り部)
43 ポケット(凹部)
50 支持機構
51 当接部材
52 収容凹部
53 流体室
55 ばね
60 オリフィス(絞り流路)

Claims (4)

  1. 斜板の傾転角度を制御可能な可変容量型ピストンポンプ・モータであって、
    シャフトが連結され、前記シャフトと共に回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックを収容するケースと、
    前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に挿入され前記シリンダの内部に容積室を画成するピストンと、
    前記ピストンの先端に回動自在に連結されたシューと、
    前記シューが一方の端面から摺接する斜板と、
    前記ケースに設けられ、前記斜板の端面を支持する支持機構と、を備え、
    前記支持機構は、
    前記斜板と当接する当接部材と、
    前記当接部材が摺動可能に挿入される収容凹部と、
    前記収容凹部と前記当接部材とによって画成される流体室と、
    前記流体室に配置され、前記当接部材を斜板側に付勢するばねと、
    前記流体室と前記ケースの内部とを連通するように形成され、通過する作動流体に抵抗を付与する絞り流路と、
    を備えることを特徴とする可変容量型ピストンポンプ・モータ。
  2. 前記絞り流路は、前記当接部材に設けられることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型ピストンポンプ・モータ。
  3. 前記絞り流路は、前記ケースに設けられることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型ピストンポンプ・モータ。
  4. 前記当接部材は、
    前記収容凹部と摺動するフランジ部と、
    前記フランジ部から球状に突出して設けられる球状部と、を備え、
    前記斜板は、前記球状部が着座する円錐形状のくぼみを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の可変容量型ピストンポンプ・モータ。
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