JPH06193554A - 可変容量型液圧回転機 - Google Patents

可変容量型液圧回転機

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JPH06193554A
JPH06193554A JP4356660A JP35666092A JPH06193554A JP H06193554 A JPH06193554 A JP H06193554A JP 4356660 A JP4356660 A JP 4356660A JP 35666092 A JP35666092 A JP 35666092A JP H06193554 A JPH06193554 A JP H06193554A
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casing
rotation angle
shaft
transmission pin
valve plate
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Shigetaka Nakamura
重孝 中村
Kazumasa Yuasa
一正 湯浅
Yukihiro Motosawa
幸裕 本澤
Tetsuya Sakairi
哲也 坂入
Yasuharu Goto
安晴 後藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容量可変部となる弁板等の傾転を回動角検出
装置の回動軸に揺動レバーを介して正確に伝達し、回動
角検出装置が早期に損傷されるのを防止する。 【構成】 弁板の傾転を伝達ピン30を介して回動角検
出装置18の回動軸20に伝える揺動レバー41を、細
長い板状の金属ばね材から略U字形状に形成し、その一
端側の屈曲部41Aを回動軸20のシャフト20Bに抜
止めピン44を介して固定し、他端側の各挟持部41B
によって伝達ピン30を径方向外側からばね性をもって
挟持する。そして、弁板の傾転を揺動レバー41により
回動角検出装置18の回動軸20にばね性をもって伝
え、回動軸20に伝わる振動を低減する。また、弁板が
伝達ピン30と共に傾転して揺動レバー41が矢示C,
D方向に揺動するときに、伝達ピン30と各挟持部41
Bとの間にガタツキが生じるのを防止し、弁板の傾転を
回動角検出装置18の回動軸20に正確に伝えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば容量を可変に設
定できるようにした斜軸式または斜板式油圧ポンプ・モ
ータ等の可変容量型液圧回転機に関し、特に、容量可変
部の傾転角を検出する回動角検出装置が設けられた可変
容量型液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3ないし図6に従来技術の可変容量型
液圧回転機として可変容量型の斜軸式油圧ポンプを例に
挙げて示す。
【0003】図において、1は斜軸式油圧ポンプの本体
を構成するケーシングを示し、該ケーシング1は、略円
筒状に形成されたケーシング本体1Aと、該ケーシング
本体1Aの一端を閉塞すべく、該ケーシング本体1Aの
一端側に固着されたヘッドケーシング1Bとから構成さ
れている。2は基端側がケーシング本体1A内に回転可
能に設けられ、先端側がケーシング本体1A外に突出し
た回転軸を示し、該回転軸2はケーシング本体1Aに軸
受3,3を介して回転自在に支持され、その基端側には
円板状のドライブディスク2Aが一体的に形成されてい
る。
【0004】4は回転軸2と一体的に回転するようにケ
ーシング本体1A内に回転可能に設けられたロータとし
てのシリンダブロックを示し、該シリンダブロック4に
はその軸方向に複数のシリンダ5が穿設され、該各シリ
ンダ5は後述のセンタシャフト12から径方向に一定寸
法だけ離間した同心円上に配設されている。そして、該
各シリンダ5内には各ピストン6が摺動可能に挿嵌さ
れ、シリンダブロック4が回転軸2を介して回転駆動さ
れるときに、該各ピストン6は各シリンダ5内を往復動
する。また、該各ピストン6にはコネクティングロッド
7が取付けられ、該各コネクティングロッド7の先端に
形成された各球形部7Aはドライブディスク2Aに揺動
自在に支持されている。
【0005】8は容量可変部を構成する略矩形状の弁板
を示し、該弁板8はその一側端面がシリンダブロック4
に摺接し、他側端面はヘッドケーシング1Bに形成され
た後述の傾転中心O1 を中心とした凹湾曲状の傾転摺動
面9に摺動可能に摺接する。また、該弁板8の中心には
貫通孔8Aが穿設され、該貫通孔8Aにはセンタシャフ
ト12の基端部と後述する揺動ピン17の先端部とが両
側からそれぞれ挿入されている。そして、該弁板8には
シリンダブロック4の回転により各シリンダ5と間歇的
に連通する給排ポート8B,8Cが穿設され、該給排ポ
ート8B,8Cは弁板8の傾転位置に拘らずヘッドケー
シング1Bの傾転摺動面9に開口する給排通路10,1
1と連通するようになっている。
【0006】12はドライブディスク2Aと弁板8との
間でシリンダブロック4を回転可能に支持したセンタシ
ャフトを示し、該センタシャフト12はその先端側に球
形部12Aが形成され、該球形部12Aはドライブディ
スク2Aに対して該球形部12Aの中心を傾転中心O1
として揺動自在に支持されている。また、該センタシャ
フト12の基端側は弁板8の貫通孔8Aに挿嵌されてい
る。
【0007】13は傾転摺動面9に沿って容量可変部と
しての弁板8を傾転させるセクタ型の傾転機構を示し、
該傾転機構13は、ヘッドケーシング1Bに穿設され、
軸方向両端に油通孔14A,14Bを有するシリンダ室
14と、該シリンダ室14内に摺動可能に挿嵌され、該
シリンダ室14の軸方向両側に液圧室15A,15Bを
画成したサーボピストン16と、該サーボピストン16
の中間部にその軸線と直交する方向に挿嵌され、球形状
先端部17Aを弁板8の貫通孔8Aに揺動可能に挿入し
た揺動ピン17とから大略構成されている。
【0008】ここで、該傾転機構13は外部から液圧室
15A,15B内に圧油を給排することにより、前記回
転軸2に対するシリンダブロック4および弁板8の傾転
角θを可変に傾転制御する。そして、シリンダブロック
4および弁板8の傾転角θが変化するときには、各シリ
ンダ5内で往復動する各ピストン6のストローク量がこ
の傾転角θに応じて可変に調整され、後述の如く給排通
路11(10)から吐出される圧油の吐出量(容量)を
変化させるようになっている。
【0009】18は弁板8の傾転角θを検出する回動角
検出装置を示し、該回動角検出装置18は図4および図
5に示す如く、ケーシング本体1Aから径方向に突出し
て設けられた筒状のケース19と、基端側が該ケース1
9内に後述のシール部材21および軸受22,22を介
して回動可能に取付けられ、先端側がケース19の外部
に突出した回動軸20と、後述の角度検出センサ28等
とから大略構成されている。
【0010】ここで、該回動軸20は図5に示す如く、
円筒状の外側回動筒20Aと、該回動筒20Aの内側に
嵌合されたシャフト20Bとから大略構成され、該シャ
フト20Bは回動筒20Aと共にケース19内でシール
部材21、軸受22,22を介して回動するようになっ
ている。そして、該各軸受22は外輪側がケース19の
内周面に筒状の位置決めリング23を介して位置決めさ
れ、ケース19内でシャフト20Bを回動筒20Aと共
に回動可能に支持している。
【0011】また、該シャフト20Bは基端側が後述の
フレキシブルカップリング27を介して位置決めねじ2
4,24により角度検出センサ28の入力軸28Aに連
結され、その先端側には後述の揺動レバー29が固定ね
じ25を介して取付けられている。さらに、該シャフト
20Bの軸方向中間位置には該シャフト20Bと回動筒
20Aとの間をシールするOリング26が設けられ、該
Oリング26はシール部材21と共にケース19内に油
液等が侵入するのを防止している。
【0012】27は回動軸20のシャフト20B基端側
と角度検出センサ28の入力軸28Aとを連結した回動
伝達機構としてのフレキシブルカップリングを示し、該
フレキシブルカップリング27はシャフト20Bと入力
軸28Aとの軸心のずれを吸収し、該シャフト20Bの
回動を角度検出センサ28の入力軸28Aに伝達するよ
うになっている。
【0013】28は前記ケース19の一端側を閉塞する
ようにして該ケース19に固着された角度検出センサを
示し、該角度検出センサ28は前記ケース19の一端に
嵌合部28Bを嵌合することによって取付けられてい
る。そして、該角度検出センサ28は、例えばポテンシ
ョメータ等によって構成され、入力軸28Aの回動角を
電気量の変化として検出する。
【0014】29は斜軸式油圧ポンプのケーシング1内
をシリンダブロック4の側面に沿って伸長し、弁板8の
傾転に応じて回動軸20を回動させる揺動レバーを示
し、該揺動レバー29は平板状の板材を図6に示す如く
プレス成形することにより形成され、その一端側には回
動軸20のシャフト20Bに挿嵌する挿嵌穴29Aが穿
設され、他端側には後述の伝達ピン30に係合する係合
凹部29Bが形成されている。そして、該揺動レバー2
9の一端側は挿嵌穴29Aを介して回動軸20のシャフ
ト20Bに挿嵌され、該シャフト20Bに固定ねじ25
を介して固着されている。
【0015】30は前記弁板8の側面に植設され、ケー
シング1の径方向に突出した伝達ピンを示し、該伝達ピ
ン30の突出端側は揺動レバー29の係合凹部29Bに
摺動可能に係合し、弁板8が傾転摺動面9に沿って傾転
するときに、この傾転を揺動レバー29を介して回動角
検出装置18の回動軸20に伝え、該回動軸20を弁板
8の傾転角θに対応する角度だけ回動させる。
【0016】ここで、回転軸2の軸線をA−A、センタ
シャフト12の球形部12Aの傾転中心O1 を通り軸線
A−Aに直交する垂直軸線をB−B、同じく傾転中心O
1 を通り軸線A−Aに直交する水平軸線をB′−B′
(図4参照)とすると、前記回動角検出装置18のケー
ス19、回動軸20は水平軸線B′−B′上に設けられ
ている。また、傾転角θは軸線A−Aに対するシリンダ
ブロック4、弁板8の傾転角として示される。
【0017】従来技術による可変容量型の斜軸式油圧ポ
ンプは上述の如き構成を有するもので、次にその作動に
ついて述べる。
【0018】まず、傾転機構13によりシリンダブロッ
ク4と共に弁板8を所要の傾転位置に傾転させるときに
は、例えば外部からの圧油を制御弁(図示せず)を介し
てシリンダ室14の一側の液圧室15A(15B)に制
御圧として供給し、サーボピストン16を変位させる。
そして、該サーボピストン16が揺動ピン17と共に変
位するときには弁板8が傾転摺動面9上を摺動しつつ
上,下に傾転するから、センタシャフト12を介してシ
リンダブロック4も共に傾転し、回転軸2の軸線A−A
に対する傾転角θが大きくなったときには、各ピストン
6のストローク量が大きくなって油圧ポンプは大容量に
設定され、傾転角θが小さくなったときには各ピストン
6のストローク量が小さくなって小容量に設定される。
なお、図3は最大傾転状態を示している。
【0019】次に、エンジン、電動機等の駆動源(図示
せず)によって回転軸2を外部から回転駆動すると、こ
の回転はドライブディスク2Aと各ピストン6のコネク
ティングロッド7とを介してシリンダブロック4に伝え
られ、回転軸2と共にシリンダブロック4が回転するこ
とにより、シリンダブロック4の各シリンダ5内で各ピ
ストン6が往復動を繰返すようになる。そして、各該ピ
ストン6が各シリンダ5内で上死点から下死点に向けて
摺動変位するときは、給排通路10(11)から給排ポ
ート8B(8C)を介して各シリンダ5内に作動油を吸
入する吸入行程となり、各ピストン6が各シリンダ5内
で下死点から上死点に向けて摺動変位するときは該各シ
リンダ5内の作動油を加圧し、圧油を給排ポート8C
(8B)を介して給排通路11(10)から吐出させる
吐出行程となる。
【0020】この場合、例えば給排通路11(10)か
ら吐出される圧油の吐出圧が高くなると、前記駆動源に
過負荷が作用するので、前記傾転機構13はシリンダブ
ロック4の傾転角θが小さくなるように弁板8を傾転制
御し、圧油の吐出量を減少させて小容量ポンプとして作
動させることにより、駆動源に過負荷が作用するのを防
止する。また、圧油の吐出圧が低いときには、前記駆動
源に過負荷が作用することはないので、前記傾転機構1
3はシリンダブロック4の傾転角θが大きくなるように
弁板8を傾転制御し、圧油の吐出量を増大させて大容量
ポンプとして作動させる。
【0021】そして、傾転機構13によりシリンダブロ
ック4と共に弁板8を傾転させるときには、弁板8が傾
転摺動面9上を傾転中心O1 を中心として摺動し、該弁
板8の側面に設けられた伝達ピン30の移動に伴い揺動
レバー29が回動軸20を中心として図6中の矢示C,
D方向に揺動する。これにより、回動角検出装置18は
揺動レバー29の揺動を回動軸20の回動に変換し、該
回動軸20の回動はフレキシブルカップリング27によ
り軸心のずれを吸収して角度検出センサ28の入力軸2
8Aに伝えられ、このときの回動角を傾転角θとして電
気的に検出するようになっている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、揺動レバー29を平板状の板材をプレス成
形することにより形成し、該揺動レバー29の一端側を
挿嵌穴29A、固定ねじ25を介して回動軸20のシャ
フト20Bに固着し、揺動レバー29の他端側を係合凹
部29Bを介して伝達ピン30に摺動可能に係合させる
ことにより、弁板8の傾転を回動角検出装置18の回動
軸20に伝えるようにしているから、例えば給排通路1
1(10)から吐出される圧油の吐出圧が変動を繰返
し、前記傾転機構13によってシリンダブロック4の傾
転角θが大きくなったり、小さくなったりするように弁
板8が傾転制御される場合には、該弁板8の上,下の傾
転が伝達ピン30を介して揺動レバー29に伝えられる
ときに、該揺動レバー29の係合凹部29Bは伝達ピン
30に対して摺動を繰返すようになり、該揺動レバー2
9は係合凹部29Bの周囲が早期に摩耗し易くなるとい
う問題がある。
【0023】そして、該揺動レバー29の係合凹部29
B周囲が摩耗したり、または製作時の寸法誤差等によっ
て、係合凹部29Bと伝達ピン30との間に図6に示す
如く隙間Sが形成された場合には、弁板8が上,下に傾
転を繰返すときに揺動レバー29は伝達ピン30に対し
てこの隙間S分だけ矢示C,D方向にガタツクようにな
るから、シリンダブロック4の傾転角θを回動角検出装
置18の回動軸20に正確に伝えることができなくな
り、回動角検出装置18の角度検出センサ28によって
シリンダブロック4の傾転角θを安定して検出できなく
なるという問題がある。
【0024】また、揺動レバー29は平板状の板材をプ
レス成形することにより比較的高い剛性をもって形成さ
れているから、弁板8が上,下に傾転して振動を繰返す
ようなときには、この振動が揺動レバー29を介して回
動角検出装置18の回動軸20に直接的に伝達され、例
えばポテンショメータ等からなる角度検出センサ28が
早期に損傷されてしまうという問題がある。
【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は容量可変部の傾転を回動角検出
装置の回動軸に揺動レバーを介して確実に伝達でき、回
動角検出装置によってこのときの傾転角を安定して検出
できる上に、回動角検出装置が早期に損傷される等の問
題を効果的に解消できるようにした可変容量型液圧回転
機を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、基端側が該ケーシング
内に回転可能に設けられ、先端側が該ケーシング外に突
出した回転軸と、該回転軸と一体的に回転するように前
記ケーシング内に設けられ、複数のシリンダが形成され
たロータと、該ロータの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌
され、該各シリンダ内を往復動する複数のピストンと、
該各ピストンのストローク量を可変に調整すべく前記ケ
ーシング内に傾転可能に設けられた容量可変部と、該容
量可変部に設けられ、該容量可変部から前記ケーシング
の径方向に突出した伝達ピンと、該伝達ピンから前記ケ
ーシングの軸方向に離間して前記ケーシングに設けら
れ、該ケーシング内に突出する回動軸の回動角を検出す
る回動角検出装置と、該回動角検出装置の回動軸と前記
伝達ピンとの間に配設され、前記容量可変部の傾転に応
じて該回動角検出装置の回動軸を回動させる揺動レバー
とからなる可変容量型液圧回転機において、前記揺動レ
バーは細長い板状のばね材を略U字形状に屈曲させるこ
とにより形成し、一端側が屈曲部となって前記回動角検
出装置の回動軸に固定され、他端側が一対の挟持部とな
って前記伝達ピンを径方向外側からばね性をもって挟持
するようにしたことを特徴としてなる構成を採用してい
る。
【0027】
【作用】上記構成により、細長い板状のばね材を略U字
形状に屈曲させることにより形成される揺動レバーは、
例えば容量可変部が上,下に傾転して振動を繰返すよう
な場合でも、この振動を回動角検出装置の回動軸にばね
性をもって伝達でき、このときの振動を緩衝して回動角
検出装置に振動が直接伝わるのを防止できる。また、揺
動レバーは他端側の挟持部が伝達ピンを径方向外側から
ばね性をもって挟持するから、該揺動レバーの挟持部と
伝達ピンとの間に隙間が形成されることはなくなり、容
量可変部が傾転を繰返すときに、揺動レバーが伝達ピン
に対してガタツイたりするのを確実に防止できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図3ないし図
6に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0029】図中、41は容量可変部となる弁板8の傾
転を回動角検出装置18の回動軸20に伝える揺動レバ
ーを示し、該揺動レバー41は細長い板状の金属ばね材
を図2に示す如く略U字形状に屈曲させることにより、
例えばヘアピン形状に形成され、その一端側は回動軸2
0のシャフト20Bに取付けられる円弧状の屈曲部41
Aとなっている。また、該揺動レバー41の他端側は一
対の挟持部41B,41Bとなり、該各挟持部41Bは
フリーな状態では所要のばね力をもって互いに当接する
ようになっている。
【0030】ここで、回動軸20のシャフト20Bには
図2に示す如く直径方向に後述する抜止めピン44用の
挿嵌穴42が穿設され、揺動レバー41の屈曲部41A
にも該挿嵌穴42に対応して一対の挿嵌穴43,43が
形成されている。そして、該揺動レバー41の屈曲部4
1Aはシャフト20Bの外周に締代をもって嵌合し、各
挿嵌穴42,43に抜止めピン44を挿嵌することによ
りシャフト20Bに固定されている。また、該揺動レバ
ー41は各挟持部41Bが伝達ピン30を径方向外側か
らばね性をもって挟持し、弁板8が伝達ピン30と共に
傾転するときに図2中の矢示C,D方向に揺動して回動
軸20を回動させる。
【0031】さらに、44は揺動レバー41の屈曲部4
1Aを回動軸20のシャフト20Bに抜止め状態で固定
する抜止めピンを示し、該抜止めピン44は割りピン等
からなり、揺動レバー41の屈曲部41Aを回動軸20
のシャフト20Bに取り付けるときに各挿嵌穴42,4
3に図2に示す如く挿嵌され、揺動レバー41を回動軸
20と一体的に回動させるようにしている。
【0032】本実施例による可変容量型の斜軸式油圧ポ
ンプは上述の如き構成を有するもので、その基本的作動
については従来技術によるものと格別差異はない。
【0033】然るに本実施例では、弁板8の傾転を回動
角検出装置18の回動軸20に伝える揺動レバー41
を、細長い板状の金属ばね材から略U字形状に形成し、
その一端側の屈曲部41Aを回動軸20のシャフト20
Bに抜止めピン44を介して固定し、他端側の各挟持部
41Bによって伝達ピン30を径方向外側からばね性を
もって挟持する構成としたから、弁板8の傾転を揺動レ
バー41により回動角検出装置18の回動軸20にばね
性をもって伝えることができ、弁板8が上,下に傾転し
て振動を繰返すようなときでも、このときの振動を揺動
レバー41によって効果的に緩衝でき、回動角検出装置
18の回動軸20に伝わる振動を確実に低減することが
できる。
【0034】また、揺動レバー41の各挟持部41Bは
伝達ピン30を径方向外側からばね性をもって挟持し続
けるから、弁板8が伝達ピン30と共に傾転して揺動レ
バー41が図2中の矢示C,D方向に揺動するときに、
伝達ピン30と各挟持部41Bとの間にガタツキが生じ
るのを防止でき、弁板8の傾転を回動角検出装置18の
回動軸20に正確に伝えることができる。
【0035】従って、本実施例によれば、弁板8の傾転
を回動角検出装置18の回動軸20に揺動レバー41を
介して確実に伝達でき、回動角検出装置18の角度検出
センサ28によってこのときの傾転角θを安定して検出
できる上に、弁板8が上,下に傾転して振動を繰返すよ
うなときでも、このときの振動が回動角検出装置18の
回動軸20に振動が直接伝わるのを防止でき、例えばポ
テンショメータ等からなる角度検出センサ28が早期に
損傷される等の問題を効果的に解消できる。
【0036】また、揺動レバー41は細長い板状の金属
ばね材を図2に示す如く略U字形状に屈曲させることに
より、例えばヘアピン形状に形成されているから、揺動
レバー41を軽量化することができ、弁板8等に伝達ピ
ン30を介して余分な荷重が作用するのを確実に防止で
きる等、種々の効果を奏する。
【0037】なお、前記実施例では、回動角検出装置1
8のケース19、回動軸20を図4に示す水平軸線B′
−B′上に配設するものとして述べたが、本発明はこれ
に限らず、例えば水平軸線B′−B′の位置よりも伝達
ピン30側に近付けて回動角検出装置18のケース19
および回動軸20等をケーシング1に設けるようにして
もよく、この場合には、揺動レバー41を短尺に形成す
ることができる。
【0038】また、前記実施例では、斜軸式油圧ポンプ
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ば斜軸式油圧モータまたは斜板式油圧ポンプ、油圧モー
タ等、種々の可変容量型液圧回転機にも適用することが
できる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、揺動
レバーは細長い板状のばね材を略U字形状に屈曲させる
ことにより形成し、一端側が屈曲部となって前記回動角
検出装置の回動軸に固定され、他端側が一対の挟持部と
なって前記伝達ピンを径方向外側からばね性をもって挟
持する構成としたから、例えば容量可変部が上,下に傾
転して振動を繰返すような場合でも、この振動を回動角
検出装置の回動軸にばね性をもって伝達でき、このとき
の振動を緩衝して回動角検出装置に振動が直接伝わるの
を防止できると共に、揺動レバーの挟持部と伝達ピンと
の間にガタツキが生じるのを防止でき、容量可変部の傾
転を回動角検出装置に確実に伝達できる。従って、容量
可変部等の傾転角を回動角検出装置により安定して検出
できる上に、回動角検出装置が早期に損傷されるのを効
果的に防止できる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による揺動レバーおよび回動角
検出装置等を示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向拡大断面図である。
【図3】従来技術による可変容量型の斜軸式油圧ポンプ
を示す縦断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】図4に示す揺動レバーおよび回動角検出装置等
の拡大縦断面図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 回転軸 4 シリンダブロック(ロータ) 5 シリンダ 6 ピストン 8 弁板(容量可変部) 10,11 給排通路 13 傾転機構 18 回動角検出装置 19 ケース 20 回動軸 30 伝達ピン 41 揺動レバー 41A 屈曲部 41B 挟持部 44 抜止めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂入 哲也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 後藤 安晴 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、基端側が該ケーシング内
    に回転可能に設けられ、先端側が該ケーシング外に突出
    した回転軸と、該回転軸と一体的に回転するように前記
    ケーシング内に設けられ、複数のシリンダが形成された
    ロータと、該ロータの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌さ
    れ、該各シリンダ内を往復動する複数のピストンと、該
    各ピストンのストローク量を可変に調整すべく前記ケー
    シング内に傾転可能に設けられた容量可変部と、該容量
    可変部に設けられ、該容量可変部から前記ケーシングの
    径方向に突出した伝達ピンと、該伝達ピンから前記ケー
    シングの軸方向に離間して前記ケーシングに設けられ、
    該ケーシング内に突出する回動軸の回動角を検出する回
    動角検出装置と、該回動角検出装置の回動軸と前記伝達
    ピンとの間に配設され、前記容量可変部の傾転に応じて
    該回動角検出装置の回動軸を回動させる揺動レバーとか
    らなる可変容量型液圧回転機において、前記揺動レバー
    は細長い板状のばね材を略U字形状に屈曲させることに
    より形成し、一端側が屈曲部となって前記回動角検出装
    置の回動軸に固定され、他端側が一対の挟持部となって
    前記伝達ピンを径方向外側からばね性をもって挟持する
    構成としたことを特徴とする可変容量型液圧回転機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7814823B2 (en) 2005-05-30 2010-10-19 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Feedback link for swash plate-type variable displacement hydraulic rotary machine
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