JPH11218260A - 竪管ユニットと竪配管施工方法と建築構造体 - Google Patents
竪管ユニットと竪配管施工方法と建築構造体Info
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- JPH11218260A JPH11218260A JP2130198A JP2130198A JPH11218260A JP H11218260 A JPH11218260 A JP H11218260A JP 2130198 A JP2130198 A JP 2130198A JP 2130198 A JP2130198 A JP 2130198A JP H11218260 A JPH11218260 A JP H11218260A
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- F16L3/00—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
Abstract
縮、コスト低減を図る。 【解決手段】 竪管ユニット1は、支柱2と、支柱2の
周りに支柱2の軸線に沿って配置され支持アームを介し
て支柱2に支持された複数の冷媒管3と、支柱2の上下
端に固定された連結板6と、上側の連結板6に取り外し
可能に固定されたアイボルト8と、各階の床部50と同
一高さに設けられていて支柱2及び冷媒管3を貫通させ
支柱2に溶接固定された閉塞板9と、を備えて構成され
る。
Description
ジ型空調機を用いた空調設備の工事において、屋外機と
屋内機を連絡する配管、配線など軟質で比較的小径の配
管等の施工に好適な施工方法等に関するものである。
備え、温水や冷水を熱媒として室などの空調負荷に搬送
するセントラル空調方式と、自身に冷凍サイクルを有
し、室や室近傍に設置されるパッケージ型空調機を用い
た個別空調方式とがある。この個別方式に用いられるパ
ッケージ型空調機には、屋外機と屋内機との間でフロン
等の気液相変化する冷媒を往還させるものがある。
物において普及し一般的になっている。
調方式を大規模建物に採用するとなると、設備費の高
騰、居住者の快適性、制御性の点で満足できないだけで
なく、施工面でも課題を残しており、普及には今一歩の
観があった。
ジ型空調機(以下、特に断らない限り、パッケージ型空
調機と言えば屋外機と屋内機を備えたものを言うものと
する)の場合には、屋外機と屋内機の高低差による機器
能力の保証など種々の問題があり、また、重要な課題と
して、屋外機と屋内機との間で気液相変化する冷媒を往
還させるための竪管の施工性が挙げられる。この冷媒は
低圧であり、通常は銅管が使用されている。
温水管は鋼管であり、且つ、往と還各々1本でよいので
配管施工が容易である。これに対して、個別空調方式に
用いられるパッケージ型空調機は機器能力に限界がある
ので、屋外機の台数も多く必要になり、さらに冷媒配管
もそれに応じ多系統に分けざるを得ず、系統毎に往還用
の配管を行わなければならなくなり、勢い竪管の本数も
非常に多くなる。
の他に、屋外機と屋内機とを電気信号線(渡り配線)で
接続する配線工事が付随する。従来は、前記竪管の施工
や電気信号線等の電気ケーブルの施工を次のように行っ
ていた。
法>竪管や電気ケーブルを建物の床に貫通させる場合
に、竪管をケーブルラックに固定して施工するこの在来
工法では、貫通部の処理が繁雑である。この貫通部の処
理は、配管挿通用のスリーブを先に配置してからコンク
リートを打設して床を完成させ、その後、スリーブに冷
媒管を挿通させたときにスリーブと冷媒管との間に生じ
る隙間を塞ぐ処理である。
易に燃えるため、鋼管と比べてはるかに厳格な防火処理
が必要であり、貫通部についても延焼を防止するための
防火処理が必要になる。
冷媒管キットと称されるものも市販されている。この冷
媒管キットは、冷媒管を両側から挟み込んで固定するス
リーブ状をなし、この冷媒管キットは火災時に熱により
膨張して冷媒管との隙間を完全に埋めて延焼を防ぐとい
うものである。しかしながら、この冷媒管キットは高価
であり、処理対象となる貫通部が多くなると、全体とし
ての材料費及び工事費が著しく高額になる。この処方に
よらない場合は、貫通孔と冷媒管との間に耐火パテ、ロ
ックウール等を施していくが、処理対象箇所が多く、作
業費、手間がかかる。
沿わせなければならないため、管と同じか管よりも貫通
部を除いた長さのケーブルラックが必要になり、鋼材の
量が多くなり、止め金具も多くなって、コストが高くな
る。
施工法としては、特公平6−100016号に示される
ようなユニット工法が知られている。これは、床板と呼
ばれるフレームを工場製作し、このフレームに鋼管を固
定して配管をユニット化し、ユニット毎に揚重・据付す
るものである。この工法では、ユニットを工場製作する
ため精度が良く、現場での作業を僅少にすることができ
る。また、このユニット化工法を、デッキプレートと称
する波状鋼板にコンクリート打設する構造の建物に適用
する場合には、配管挿通用の開口部を床板で塞ぎ、一面
にコンクリートを打設するため、貫通部の処理は不要で
ある。
に適用しようとすると次のような問題が生じる。冷媒管
及び電線は、軟質、小径であるため容易によじれたり損
傷したりし、また所定位置にセットするのが非常に困難
であり、現実的でない。これを解決するために、支持部
材を冷媒管や電気ケーブルに沿って設けようとすると、
支持間隔も短くならざるを得ず、鋼材の費用が高くな
り、これも現実的でない。
み、そのフレームからさらに縦横に鋼材を延ばし係止し
なければならず、しかもこれを支持間隔毎に行わなけれ
ばならず、鋼材を多量に必要とし、鋼材自体の仕様が高
いグレードのものが必要とされ、止め金具も多くなっ
て、コストアップになる。
配置した構造なので、大きな設置スペースが必要にな
り、ユニットを運搬、保管する上で不利であり、また、
ユニットを設置するために必要な床の開口も大きくなら
ざるを得なくなる。
鑑みてなされたものであり、施工が容易で、工期短縮、
コストダウンを図ることができる竪管ユニットと竪配管
施工方法と建築構造体を提供することを目的とする。
するために、以下の手段を採用した。 (1) 本発明に係る竪管ユニットは、支柱と、この支
柱の周りに支柱の軸線に沿って配置され支持部材を介し
て支柱に支持された竪管と、前記支柱の上部に設けられ
た吊り上げ部材と、を備えることを特徴とする。
とができ、工場においてユニット内の溶接や溶着などの
接合作業を完了させておくことができるので、接合不良
に起因するトラブルを減らすことができ、建築構造体の
建設場所における接合工数を激減することができる。ま
た、この竪管ユニットを用いて建築構造体の竪配管を施
工すると、竪管が屈曲し易い軟質材料で構成されている
場合にも、竪管もしっかりと確実に建築構造体に設置す
ることができる。
あっても中実であっても構わないし、断面形状も矩形、
円形に限らない。竪管としては、給水管、排水管(ドレ
ン管)、空調用の冷媒管等を例示することができる。管
材として冷媒用なまし銅管、ポリブデン管、架橋ポリエ
チレン管を例示できる。尚、冷媒管は一般に容易に屈曲
可能な銅管が利用される。吊り上げ部材は、アイボル
ト、フック、前記支柱に設けた係止孔等で構成すること
ができる。
においては、前記支柱の端部に、支柱の端部同士を連結
するための連結部材を備えることができる。このように
すると、竪管ユニットを上下に連結する作業が容易にな
る。例えば、連結部材を前記支柱の端部に設けた金属製
の板状体で構成し、この板状体同士をボルトナットで締
結するようにしてもよい。
竪管ユニットにおいては、前記支柱を中空筒状とし、こ
の支柱に電気ケーブルを挿通可能とし、支柱の側面に前
記電気ケーブルを支柱の外に引き出すための引き出し孔
を設けてもよい。このようにすると、支柱を建築構造体
の床部を貫通するスリーブとして機能させることがで
き、電気配線工事が容易になり、施工工数、施工コスト
を低減することができる。
に記載の竪管ユニットにおいては、前記支柱と前記竪管
とを貫通する板状体を備え、この板状体を支柱に固定し
て構成してもよい。このようにすると、この板状体によ
って、建築構造体の床部の貫通孔の穴埋め処理や埋戻し
処理や防火処理を省略または低減することができ、施工
工数、施工コストを低減することができる。
においては、前記板状体が、支柱に固定された固定部
と、この固定部の周囲に配置され固定部に対して回動可
能に取り付けられた可動部と、を備えるようにするのが
好ましい。可動部を傾転することにより板状体の平面視
上の面積を変えることができ、これによって、床部に設
ける竪管ユニット貫通用の開口を小さくすることができ
るとともに、挿通後の穴埋め処理も容易に行うことがで
きるようになる。
竪管ユニットにおいては、前記板状体を複数備え、互い
に隣り合って配置された板状体と板状体の離間寸法が建
築構造体の階高分に相当するようにするのが好ましい。
支柱と、この支柱の周りに支柱の軸線に沿って配置され
支持部材を介して支柱に支持された竪管と、前記支柱の
上部に設けられた吊り上げ部材と、前記支柱の端部に設
けられた連結部材とを備えた竪管ユニットを予め複数用
意しておき、建築構造体の各階の床部に平面視ほぼ同一
位置に開口を設け、第1の前記竪管ユニットを吊り上げ
て、建築構造体のその施工時点における最上部の開口か
らこの第1の竪管ユニットを建築構造体の中に挿入し、
各階の床部の開口を順次挿通させて下降させていき、こ
の竪管ユニットを所定の位置に起立姿勢に設置した後、
第2の竪管ユニットを吊り上げて、建築構造体の前記施
工時点あるいは次の施工時点における最上部の開口から
この第2の竪管ユニットを建築構造体の中に挿入し、各
階の床部の開口を順次挿通させて下降させていって、第
2の竪管ユニットを第1の竪管ユニットの上に起立姿勢
に配置し、第1の竪管ユニットの上端に設けられた連結
部材と、第2の竪管ユニットの下端に設けられた連結部
材を連結することによって、第1の竪管ユニットの支柱
と第2の竪管ユニットの支柱を一体に連結し、さらに、
第1の竪管ユニットの竪管と第2の竪管ユニットの竪管
を接続し、同様な手順により、竪管ユニットを順次上方
に連結していくことを特徴とする。
の施工が極めて容易にできる。尚、各階の床部に設ける
開口の大きさは同一寸法である必要はない。一般的には
建物の柱などは下の階の方が上の階よりも太くなるが、
屋上に設置された空調設備の屋外機と各階の屋内機とを
接続する配管を備えた竪管ユニットの場合には、上の階
の方が床部の開口が大きくなる。
の開口」とは、第1の竪管ユニットを建築構造体に挿入
する時が正に「その施工時点」であり、必ずしも最終的
に構築される建築構造体の屋上床部に設けた開口に限定
されるものではない。
時点における」とは、第2の竪管ユニットを建築構造体
に挿入する時が正に「前記施工時点あるいは次の施工時
点」であり、必ずしも、前記第1の竪管ユニットを建築
構造体に挿入する時である「その施工時点」に限定され
るものでもないし、「次の施工時点」は最終的に構築さ
れる建築構造体の屋上が設置された時点に限定されるも
のではない。
法においては、前記竪管ユニットの支柱を上部を開口さ
せた中空筒状部材で構成し、支柱の側面に予め引き出し
孔を設けておき、前記竪管ユニットを複数連結した後
に、最上段の竪管ユニットの支柱の上部開口から電気ケ
ーブルを支柱内に降ろしていき、各竪管ユニットの支柱
の引き出し孔からこの電気ケーブルを引き出すようにし
てもよい。このようにすると電気配線工事も容易にでき
るようになる。
を貫通して起立姿勢に設置された中空筒状の支柱と、こ
の支柱の周りに支柱の軸線に沿って配置されて床部を貫
通し支持部材を介して支柱に支持された竪管と、前記支
柱の中空部に挿通された電気ケーブルと、を備えること
を特徴とする。この建築構造体においては、竪管をしっ
かりと確実に設置することができ、竪管が銅管のような
屈曲自在な素材で形成されている場合に、特に有利であ
る。
においては、前記床部を、金属板からなる支床と、この
支床の上に設けられたコンクリート床とから構成し、前
記支床には前記支柱及び前記竪管を貫通させる貫通孔を
設け、この貫通孔を塞ぐ閉塞板が前記支柱と竪管を貫通
させて配置し、前記コンクリート床は前記支床と閉塞板
の上にコンクリートを打設して形成するようにすること
が可能である。
から図8の図面に基いて説明する。尚、この実施の形態
においては、パッケージ型空調機の冷媒管、給水管、ド
レン管を竪管としてビルなどの建築構造体に設置する態
様である。
図2に示すように、いわゆるガス管(SGP管)からな
る中空筒状の支柱2の周囲に、多数のパッケージ型空調
機の冷媒管3と、給水管4及びドレン管5の各1本を備
えて構成されている。尚、SGP管は建築設備工事の管
材として常用されているものである。
る際に使用される連結板(連結部材)6が固定されてい
る。この連結板6は、連結板6に設けられた貫通孔に支
柱2を差し込んだ状態で支柱2に溶接固定されたもので
ある。尚、図1に示す竪管ユニット1の場合は建築構造
体の最下階(この実施の形態では1階とする)のコンク
リート床60に固定されるものであるため、支柱2の下
端には連結板6の代わりにベースプレート7が固定され
ている。支柱2の上端に固定された連結板6には2本の
アイボルト(吊り上げ部材)8がねじ込み固定されてい
る。
1を例に挙げて説明する。支柱2は、ベースプレート7
を1階のコンクリート床60に設置した状態で、支柱2
の上端が建物の3階の床部よりも上方に突き出る高さを
有している(図7参照)。この支柱2には、1階の空間
に開口する引き出し孔2aと、2階の空間に開口する引
き出し孔2bが設けられている。また、支柱2には、2
階の床部50及び3階の床部50と同一高さ位置に、閉
塞板(板状体)9が取り付けられている。閉塞板9は、
平面視矩形をなし中央に支柱2を貫通させた固定板(固
定部)9aと、固定部9aの4つの側縁にヒンジ9cを
介して回動可能に取り付けられた可動側板(可動部)9
bとから構成されており、固定板9aが支柱2に溶接固
定されている。
本の給水管4と、1本のドレン管5が、互いに周方向4
5度ずつ離間した位置に、それぞれの管の軸線を支柱2
の軸線に沿って配置されている(図2参照)。冷媒管3
と給水管4とドレン管5は、いずれも支柱2から離れて
配置されており、図4に示すように支柱2に固定された
金属製の支持アーム(支持部材)10を介して支柱2に
支持されている。
グ鋼管)で形成されており、ドレン管5はSGP管で形
成されていて、いずれも直管である。冷媒管3は、パッ
ケージ型空調機の屋外機から屋内機に冷媒を搬送するた
めの往管3aと、屋内機から屋外機に冷媒を搬送するた
めの還管3bと、往管3aと還管3bを被覆する被覆管
3cとから構成されている。往管3aと還管3bは銅管
で構成され、被覆管3cはプラスチックで構成されてい
て、冷媒管3は自由自在に屈曲可能であるが、建物に設
置する前の状態においては真っ直ぐな直線状にされてい
る。また、往管3aと還管3bと被覆管3cは、これら
の間の隙間に挟挿された適宜の固定部材によって互いに
移動不能に固定されている。
も、閉塞板9の固定板9aを貫通しており、これら管
3,4,5の長さは支柱2よりも短く設定されている。
また、これら冷媒管3は全て同じ長さになっているわけ
ではなく、建築構造体のいずれの階の屋内機に接続する
かによってその長さを異にする。
屋外機と屋内機とを接続する信号ケーブル11が支柱2
の上部開口から挿入可能であり、さらに、挿入された信
号ケーブル11を図5に示すように支柱2の引き出し孔
2a,2bから外に引き出すことが可能である。上述し
た竪管ユニット1は工場において多数組み立てておき、
ビルなど建築構造体の建設場所まで搬送して、構築して
いくことになる。
建設場所にトラックで搬送する例を示している。この搬
送方法では、予め、竪管ユニット1の閉塞板9の可動側
板9bを図3に示すように固定板3aに対し直角をなす
ように傾転しておき、テープ等により仮り固定してお
く。尚、図3では、支柱2、冷媒管3、給水管4、ドレ
ン管5、及びこれら管の挿入孔を省略している。一方、
トラック100の荷台101には、竪管ユニット1を横
に倒して載せたときに可動側板9bが位置する部位に、
断面コ字形の長尺のスタンド102を上側が開いた状態
にして固定しておく。このスタンド102に3つの竪管
ユニット1の可動側板9bを上から挿入し、並列に3ユ
ニット並べる。尚、図6では、冷媒管3、給水管4、ド
レン管5、及び閉塞板9におけるこれら管の挿入孔を省
略している。次に、これら3ユニットの竪管ユニット1
における上側の可動側板9bに、上下が開いた断面H形
をなす連結スタンド103を被せ、上側の可動側板9b
を連結スタンド103の下向き開口から挿入する。次
に、この連結スタンド103の上向き開口から、他の3
つの竪管ユニット1の可動側板9bを挿入し、並列に3
ユニット並べる。次に、これら上列の3ユニットの竪管
ユニット1における上側の可動側板9bに、下側を開い
た断面コ字形のスタンドキャップ104を被せ、上側の
可動側板9bをスタンドキャップ104の下向き開口か
ら挿入する。そして、スタンドキャップ104の両端に
ワイヤ105を張りトラック100の荷台101に固定
する。このようにすると、6ユニットの竪管ユニット1
をトラック100の荷台101に安全確実に積載し、運
搬することができる。
の施工方法について説明する。この実施の形態における
建築構造体の床部50は、いわゆるデッキプレートと称
される金属製板材からなる支床51と、支床51の上に
打設して形成されるコンクリート床52とから構成され
るものとし、その場合、竪管ユニット1は、支床51の
上にコンクリートを打設する前に設置する。
の床部50の支床51及び屋上の床部に、平面視同一位
置に貫通孔(開口)51aを設けておく。この貫通孔5
1aの大きさは、図3に示すように竪管ユニット1の閉
塞板9の可動側板9bを固定板9aに対して略直角に傾
転させた状態では閉塞板9を挿通させることができ、可
動側板9bを固定板9aと面一にさせた状態では閉塞板
9を挿通させることができない大きさに設定しておく。
一方、竪管ユニット1の閉塞板9の可動側板9bは、ト
ラック100による搬送時と同様に、固定板9aに対し
て略直角をなすように傾転させて仮り止めしておく。
イヤ70を掛け、竪管ユニット1が起立姿勢になるよう
にクレーンで吊り上げる。そして、建築構造体の屋上の
床部の貫通孔(図示せず)から竪管ユニット1を挿入
し、さらに、図1に示すように各階の床部50の支床5
1の貫通孔51aに挿通して下降させていく。
7が建築構造体の最下階である1階のコンクリート床6
0に接地したら、ベースプレート7を正しい位置に載置
し、下げ振り等を用いて支柱2の鉛直を出し、図7に示
すようにアンカーボルト61でベースプレート7をコン
クリート床60に固定する。
固定板9aと面一の状態にし、この可動側板9bの周縁
を支床51に溶接固定する。これにより、竪管ユニット
1は、コンクリート床52を打設する前においても、建
築構造体に対して移動不能に固定されることになり、同
時に、支床51の貫通孔51aは閉塞板9によって塞が
れることになる。この後、アイボルト8からワイヤ70
を取り外し、さらにアイボルト8を連結板6から取り外
す。
き別の竪管ユニット1を、前述同様にクレーンで吊り上
げ、各階の支床51の貫通孔51aを通して下降させて
いき、この竪管ユニット1の下部連結板6を、先に建築
構造体に固定した竪管ユニット1の上部連結板6の上に
載置し、これら連結板6,6を図示しないボルトナット
で連結する。次に、この竪管ユニット1の閉塞板9の可
動側板9bを、前述同様に対応する階の支床51に溶接
固定する。同様にして、必要数の竪管ユニット1を順次
上方に連結していき、建築構造体の最上階まで延ばして
いく。
を打設してコンクリート床52を形成する。次に、各竪
管ユニット1において建築構造物の各階の屋内機に接続
する冷媒管3を所定の位置で所定方向水平に屈曲させて
屋内機の冷媒管に接続するとともに、上下に隣接する竪
管ユニット1の冷媒管3同士、給水管4同士、ドレン管
5同士を接続する。尚、冷媒管3の接続とは、往管3a
同士を接続し、還管3b同士を接続し、被覆管3c同士
を接続することである。また、竪管ユニット1の冷媒管
3は予め短目に設定しており、足りない分を短管で接続
するようにするのが施工上好ましい。
置された屋内機とを電気的に接続する信号ケーブル11
を、建築構造物の屋上の床部の貫通孔から挿入し、さら
に最上段の竪管ユニット1の支柱2の上部開口から支柱
2内に落とし込む。尚、信号ケーブル11の屋外機への
接続は、信号ケーブル11を支柱2内に落とし込む前で
あっても後であっても構わない。そして、図5に示すよ
うに、接続すべき屋内機が設置されている階の支柱2の
引き出し孔2a,2bから信号ケーブル11を引き出
し、対応する屋内機に接続する。尚、引き出し孔2a,
2bから信号ケーブル11を引き出すときには、先端に
フックの付いた引き出し棒を用いると簡単に引き出すこ
とができる。また、これら信号ケーブル11の接続工事
が完了したならば、屋上の床部の貫通孔を適宜の防水処
理を施して閉塞する。
造体の縦断面図であり、図中80はパッケージ型空調機
の屋内機を示している。このように工場で予め竪管ユニ
ット1を製造しておくと、工場においてかなりの溶接作
業を終わらせておくことができ、その結果、建設場所に
おける溶接工数を少なくすることができ、溶接不良に起
因するトラブルを減らすことができるとともに、施工コ
ストを低減することができる。また、冷媒管3等をしっ
かりと確実に固定することができる。
スリーブとして機能させ、支柱2の内部に信号ケーブル
11を挿通させる構造にしているので、電気配線工事が
非常に簡易になり、施工工数を低減し、施工コストを低
減することができる。
を閉塞するための閉塞板9が予め竪管ユニット1に装備
されているので、貫通孔51aの穴埋め処理や埋戻し処
理や防火処理を省略または低減することができ、施工工
数の低減化、施工コストの低減化を達成することができ
る。
よりも少なくでき、コストダウンを図ることができる。
ユニットによれば、支柱と、この支柱の周りに支柱の軸
線に沿って配置され支持部材を介して支柱に支持された
竪管と、前記支柱の上部に設けられた吊り上げ部材と、
を備えたことにより、竪管ユニットを予め工場で製造し
ておくことができ、工場においてユニット内の接合作業
を完了させておくことができるので、接合不良に起因す
るトラブルを減らすことができ、建築構造体の建設場所
における接合工数を激減することができる。また、この
竪管ユニットを用いて建築構造体の竪配管を施工する
と、竪管が屈曲し易い軟質材料で構成されている場合に
も、竪管もしっかりと確実に建築構造体に設置すること
ができる。
部に、支柱の端部同士を連結するための連結部材を備え
た場合には、竪管ユニットを上下に連結する作業が容易
になる。
空筒状とし、この支柱に電気ケーブルを挿通可能とし、
支柱の側面に前記電気ケーブルを支柱の外に引き出すた
めの引き出し孔を設けた場合には、支柱を建築構造体の
床部を貫通するスリーブとして機能させることができ、
電気配線工事が容易になり、施工工数、施工コストを低
減することができる。
記竪管とを貫通する板状体を備え、この板状体を支柱に
固定して構成した場合には、この板状体によって建築構
造体の床部の貫通孔の穴埋め処理をおこなうことがで
き、施工工数、施工コストを低減することができる。ま
た、埋戻し処理や防火処理を省略または低減することが
できる。
が、支柱に固定された固定部と、この固定部の周囲に配
置され固定部に対して回動可能に取り付けられた可動部
と、を備える場合には、可動部を傾転することにより板
状体の平面視状の面積を変えることができ、これによっ
て、床部に設ける竪管ユニット貫通用の開口を小さくす
ることができるとともに、挿通後の穴埋め処理も容易に
行うことができるようになる。
配管の施工や電気配線工事が極めて容易にできるように
なる。本発明に係る建築構造体によれば、竪管をしっか
りと確実に設置することができ、竪管が銅管のような屈
曲自在な素材で形成されている場合には、特に有利であ
る。
よりも少なくでき、コストダウンを図ることができる。
さらに、竪配管施工作業の輻輳を少なくすることがで
き、作業能率がよくなり、工期短縮を図ることもでき
る。
おける正面図であり、建築構造体に固定する前の状態を
示す図である。
ある。
を示す斜視図である。
ブルを引き出した状態を示す斜視図である。
する場合の一例を示す斜視図である。
の状態を示す正面図である。
断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 支柱と、この支柱の周りに支柱の軸線に
沿って配置され支持部材を介して支柱に支持された竪管
と、前記支柱の上部に設けられた吊り上げ部材と、を備
えることを特徴とする竪管ユニット。 - 【請求項2】 前記支柱の端部に、支柱の端部同士を連
結するための連結部材を備えることを特徴とする請求項
1に記載の竪管ユニット。 - 【請求項3】 前記支柱は中空筒状をなし、この支柱に
は電気ケーブルが挿通可能であり、支柱の側面には前記
電気ケーブルを支柱の外に引き出すための引き出し孔が
設けられていることを特徴とする請求項1または2に記
載の竪管ユニット。 - 【請求項4】 前記支柱と前記竪管とを貫通する板状体
を備え、この板状体が支柱に固定されていることを特徴
とする請求項1から3のいずれかに記載の竪管ユニッ
ト。 - 【請求項5】 前記板状体は、支柱に固定された固定部
と、この固定部の周囲に配置され固定部に対して回動可
能に取り付けられた可動部と、を備えることを特徴とす
る請求項4に記載の竪管ユニット。 - 【請求項6】 前記板状体を複数備え、互いに隣り合っ
て配置された板状体と板状体の離間寸法が建築構造体の
階高分に相当することを特徴とする請求項4または5に
記載の竪管ユニット。 - 【請求項7】 支柱と、この支柱の周りに支柱の軸線に
沿って配置され支持部材を介して支柱に支持された竪管
と、前記支柱の上部に設けられた吊り上げ部材と、前記
支柱の端部に設けられた連結部材とを備えた竪管ユニッ
トを予め複数用意しておき、 建築構造体の各階の床部に平面視ほぼ同一位置に開口を
設け、第1の前記竪管ユニットを吊り上げて、建築構造
体のその施工時点における最上部の開口からこの第1の
竪管ユニットを建築構造体の中に挿入し、各階の床部の
開口を順次挿通させて下降させていき、この竪管ユニッ
トを所定の位置に起立姿勢に設置した後、 第2の竪管ユニットを吊り上げて、建築構造体の前記施
工時点あるいは次の施工時点における最上部の開口から
この第2の竪管ユニットを建築構造体の中に挿入し、各
階の床部の開口を順次挿通させて下降させていって、第
2の竪管ユニットを第1の竪管ユニットの上に起立姿勢
に配置し、 第1の竪管ユニットの上端に設けられた連結部材と、第
2の竪管ユニットの下端に設けられた連結部材を連結す
ることによって、第1の竪管ユニットの支柱と第2の竪
管ユニットの支柱を一体に連結し、さらに、第1の竪管
ユニットの竪管と第2の竪管ユニットの竪管を接続し、 同様な手順により、竪管ユニットを順次上方に連結して
いくことを特徴とする竪配管施工方法。 - 【請求項8】 前記竪管ユニットの支柱を上部を開口さ
せた中空筒状部材で構成し、支柱の側面に予め引き出し
孔を設けておき、前記竪管ユニットを複数連結した後
に、最上段の竪管ユニットの支柱の上部開口から電気ケ
ーブルを支柱内に降ろしていき、各竪管ユニットの支柱
の引き出し孔からこの電気ケーブルを引き出すことを特
徴とする請求項7に記載の竪配管施工方法。 - 【請求項9】 床部を貫通して起立姿勢に設置された中
空筒状の支柱と、この支柱の周りに支柱の軸線に沿って
配置されて床部を貫通し支持部材を介して支柱に支持さ
れた竪管と、前記支柱の中空部に挿通された電気ケーブ
ルと、を備えることを特徴とする建築構造体。 - 【請求項10】 前記床部は、金属板からなる支床と、
この支床の上に設けられたコンクリート床とから構成さ
れており、前記支床には前記支柱及び前記竪管を貫通さ
せる貫通孔が設けられ、この貫通孔を塞ぐ閉塞板が前記
支柱と竪管を貫通させて配置されていて、前記コンクリ
ート床は前記支床と閉塞板の上にコンクリートを打設し
て形成されたものであることを特徴とする請求項9に記
載の建築構造体。
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---|---|---|---|
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JPH11218260A true JPH11218260A (ja) | 1999-08-10 |
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Family Applications (1)
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JP02130198A Expired - Lifetime JP4256489B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 竪管ユニットと竪配管施工方法と建築構造体 |
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JP (1) | JP4256489B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001132869A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-18 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 熱媒管の埋設構造 |
JP2011145049A (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-28 | Masuda Denki Kucho Kk | 多層階建物における冷媒配管工法と冷媒配管ユニット |
JP2017057969A (ja) * | 2015-09-18 | 2017-03-23 | 積水化学工業株式会社 | 配管支持構造 |
CN107575651A (zh) * | 2016-07-04 | 2018-01-12 | 江苏奇佩建筑装配科技有限公司 | 水平、竖直位移滑动支吊架 |
JP2023155550A (ja) * | 2022-04-11 | 2023-10-23 | 新菱冷熱工業株式会社 | 配管ユニット、作業用台車、及び、施工方法 |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP02130198A patent/JP4256489B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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