JPH1121795A - 剥離紙用原紙 - Google Patents

剥離紙用原紙

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JPH1121795A
JPH1121795A JP18103297A JP18103297A JPH1121795A JP H1121795 A JPH1121795 A JP H1121795A JP 18103297 A JP18103297 A JP 18103297A JP 18103297 A JP18103297 A JP 18103297A JP H1121795 A JPH1121795 A JP H1121795A
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JP
Japan
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release paper
pulp
coater
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JP18103297A
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Sueaki Takatani
季明 高谷
Hiromi Takahashi
博美 高橋
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、剥離剤塗工面の凹凸が少なく、さ
らに貼り合わせた表面基材の凹凸の少ない剥離紙用原紙
を提供するものである。 【解決手段】 全パルプが下式1,2の関係を満たすパ
ルプを用いて抄造した剥離紙用原紙を用いる。 但し、 Pn =Rn( Rn−rn)/rn、 Wは100以上の整数 Pnは全パルプから無作為に抽出したW本のパルプ繊維
のPn値を小さい順に1から並べたn番目の値。Rnはn
番目の繊維の繊維径であり単位はμm、rnはn番目の繊
維のルーメン径であり単位はμm。またxはPnが初めて
20を超えたときのnである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離剤を塗布する
ことにより粘着ラベル等の粘着製品の剥離紙となる剥離
紙用原紙に関し、剥離剤の塗工面および表面基材の凹凸
を減少させることのできる剥離紙用原紙に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、剥離紙は粘着ラベル、粘着テープ
等の上紙との剥離性を良好にするため、剥離紙用基材に
剥離剤を塗工したものが使用される。剥離紙用基材とし
ては、ポリエチレンラミネートタイプ、グラシンタイ
プ、スーパーカレンダードクラフトタイプ、クレーコー
トタイプおよびこれらを組み合わせたもの、例えばグラ
シン紙にポリエチレンラミネートしたもの等が知られて
おり、これに剥離剤、即ちシリコーン樹脂、フッ素樹
脂、アミノアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂等の溶剤
型、エマルジョン型、無溶剤型の塗工剤が塗布され、剥
離紙となる。
【0003】剥離紙用原紙は剥離剤の均一な塗工面を得
るために、通常高平滑に仕上げる。特にグラシン紙はベ
ック平滑度で数千秒になるものもある。しかし、高平滑
に仕上げても、剥離剤塗工面の凹凸、表面基材の凹凸が
改善されるとは言えなかった。この凹凸は、製品および
印刷後の見栄えを悪くするだけでなく、通気性の乏しい
被着体、例えば、ガラス、金属、プラスチック固体に貼
り付けた際に、被着体との間に空気が入ってしまう原因
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、剥離剤塗工
面の凹凸が少なく、さらに貼り合わせた表面基材の凹凸
の少ない剥離紙用原紙を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、全パルプが下
式1,2の関係を満たすことを特徴とする剥離紙用原紙
である。 n=x但し、 Pn =Rn( Rn−rn)/rn、 Wは100以上の整数 Pnは全パルプから無作為に抽出したW本のパルプ繊維
のPn値を小さい順に1から並べたn番目の値。Rnはn
番目の繊維の繊維径であり単位はμm、rnはn番目の繊
維のルーメン径であり単位はμm。またxはPnが初めて
20を超えたときのnである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者らが鋭意研究した結果、
剥離紙用原紙を構成するパルプ繊維が特定の形状である
パルプを使用すると、凹凸が解消されることを見出し
た。即ち、繊維壁が薄く、しかも繊維径の比較的小さい
パルプを用いると凹凸を改善した原紙を提供することが
できる。
【0007】以下にその詳細を説明する。繊維壁の薄
く、しかも繊維径の比較的小さいパルプを使用すると、
抄紙機のプレスパートおよびスーパーカレンダー等で圧
力を掛けて原紙を潰したときに「密」に潰れ、繊維形状が
復元しにくい。その結果非常に平滑性が高く、均質な原
紙が得られるので、粘着シート加工、印刷加工等の際に
吸脱湿の影響を受けても凹凸の変化がほとんど見られな
い。
【0008】繊維壁の厚さの指標としては、(平均)繊
維径Rと(平均)ルーメン径rを使って、下式で導かれ
るルンケル比が一般的に知られている。 ルンケル比 =(R−r)/r
【0009】本発明で言うところの繊維径R、Rn、及
びルーメン径r、rnは、剥離紙用原紙もしくは剥離紙
用原紙にクレーコート、ラミネート、剥離剤の塗工等の
加工を施した剥離紙を再離解したパルプ繊維の断面を光
学式顕微鏡で観察する方法により測定できるものである
が、この方法に限定されるものではない。
【0010】一般的には、ルンケル比が小さいパルプ繊
維ほど内腔が大きいので潰れ易い傾向にあると言われて
いる。しかしながら、普遍的に言及できるものではな
い。即ち、繊維径の近いパルプ繊維を比較する場合には
内腔の大きさ(繊維壁の薄さ)の指標となりうるが、繊
維径の差が大きいときには、例えばルンケル比が比較的
小さくても繊維径が大きければ、繊維径が小さくてルン
ケル比が大きいパルプ繊維より繊維壁が厚い場合が存在
する。
【0011】本発明者らは、繊維径の大きさに関係な
く、全てのパルプ繊維の潰れ易さの指標となりうる数値
式を追求した結果、上記ルンケル比に繊維径を乗じたP
値を使用すると、繊維径の大きさに関係なくP値の小さ
いものほどパルプ繊維が潰れ易い傾向にあることを見出
した。即ち全パルプの平均のP値(P)が18.0以
下、好ましくは15.0以下であり、20以上のPn 値
の総計をパルプ繊維の本数で除した値Px が10.0以
下、好ましくは8.0以下であれば本発明の効果を発揮
することができる。
【0012】Pが18.0より大きければ、比較的繊維
壁が厚いか、もしくは繊維径が大きいので、マシンカレ
ンダー、ソフトカレンダー、スーパーカレンダー等を使
用して高圧力による緻密化を行っても潰れにくく、一時
的に高い平滑性を示しても周囲環境の温湿度変化により
凹凸が顕在化する。またPx が10.0より大きけれ
ば、P値が20より大きいパルプ繊維が多数存在するこ
とになり、部分的に潰れにくいので結果として凹凸の大
きい原紙となってしまう。
【0013】本発明に使用されるパルプは木材パルプ、
非木材パルプが挙げられるが、木材パルプがより好まし
い。本発明の効果を発揮する木材パルプを与える原木と
しては、特に限定されるものではなく、通常抄紙に使わ
れる各種国内、海外の広葉樹、針葉樹が利用できるが、
本発明において、P、Pxをコントロールするために
は、繊維径が平均的数値を有し、繊維壁の薄い樹種を多
く使用し、針葉樹に多く見られるように、繊維径の大き
いものは紙強度アップに必要であるが、極力使用量を減
らすことであり、好ましくは、繊維径が平均的で比較的
繊維壁が薄いと言われる広葉樹、例えばベトナム産、内
国産のアカシア、タイ産、豪州タスマニア島産、南アフ
リカ産のユーカリ、アスペン等のポプラを多用すること
が挙げられる。
【0014】本発明の剥離紙用原紙は、上記の内容に配
慮すれば、パルプ製法は特に限定されず、クラフトパル
プ、晒しクラフトパルプ、サルファイトパルプ、晒しサ
ルファイトパルプ等の化学パルプ、GP、RGP、TM
P、CTMP等の機械パルプ、SCP、CGP等の半化
学パルプを原料として用い、長網多筒型抄紙機、長網ヤ
ンキー型抄紙機、ツインワイヤー抄紙機あるいは丸網型
抄紙機で抄紙される上質紙、中質紙、片艶紙およびクラ
フト紙等の酸性紙、中性紙、アルカリ性紙を包含するも
のである。
【0015】原紙中には着色剤、紙力増強剤、内添サイ
ズ剤、填料、歩留向上剤等の製紙補助薬品が含まれてい
てもよい。また2本ロールサイズプレスコーター、ゲー
トロールコーター、ビルブレードコーター等による表面
サイズ処理が施されていてもよい。
【0016】本発明における剥離紙用原紙は、剥離剤塗
工前に剥離剤が塗工される面にバリヤー剤を塗工しても
よい。バリヤー剤は溶剤系剥離剤の溶剤の浸透を防ぐた
めに塗工されるもので、例えばポリビニルアルコール、
変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレンイミン、ポリアクリル酸塩、澱粉類、セルロ
ース誘導体、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂等の水性樹脂を
使用し、例えばエアーナイフコーター、ロールコータ
ー、リバースロールコーター、ブレードコーター、バー
コーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、
グラビアコーター、チャンプレックスコーター、ブラシ
コーター、ゲートロールコーター、サイズプレスコータ
ー等の適当な塗布装置を備えたオンマシンやオフマシン
コーターで剥離紙用原紙上に塗布乾燥される。
【0017】本発明における剥離紙用原紙は、剥離剤塗
工前に剥離剤が塗工される面にエチレン系樹脂をラミネ
ートしてもよい。エチレン系樹脂としては、エチレンの
単独重合体およびエチレン主体の共重合体すべてであ
り、具体的には高圧法で製造されるものとして、中密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、お
よびそれらのアイオノマーが挙げられ、中低圧法で製造
されるものとして、エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−1−ブテン共重合体等の線状低密度ポリエチレ
ン等が挙げられる。しかし、これらに限定されるもので
はない。
【0018】またエチレン系樹脂のラミネート方法とし
ては、押出しラミネーション、フィルムラミネーション
等が適当であり、剥離紙用原紙のラミネートされる面に
はポリエチレンラミネート層との密着性を良くするため
に、接着剤の塗工やオゾン処理、コロナ放電処理が施さ
れていても良い。
【0019】また本発明における剥離紙用原紙は、剥離
剤塗工前に剥離剤塗工面にクレーコートしてもよい。ク
レーコート層は炭酸カルシウム、カオリン、水酸化アル
ミニウム、酸化チタン、タルク、サチン白、硫酸バリウ
ム、酸化亜鉛、酸性白土、シリカ等の無機顔料、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、スチレン樹脂、アク
リル−スチレン樹脂、尿素ホルマリン樹脂、メラミンホ
ルマリン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の有機顔料等の
顔料とポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、酸化変
性澱粉、燐酸変性澱粉、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性接着剤、スチレ
ン−ブタジエン共重合ラテックス、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合ラテックス、アクリルラテックス、ウ
レタンラテックス等の合成樹脂ラテックスエマルジョン
等の接着剤を主成分とする塗料を、例えばエアーナイフ
コーター、ロールコーター、リバースロールコーター、
ブレードコーター、バーコーター、カーテンコーター、
ダイスロットコーター、グラビアコーター、チャンプレ
ックスコーター、ブラシコーター、ゲートロールコータ
ー、サイズプレスコーター等の適当な塗布装置を備えた
オンマシンやオフマシンコーターで剥離紙用原紙上に塗
布乾燥して形成される。
【0020】本発明で使用される剥離剤としては、エマ
ルジョン型や溶剤型、または無溶剤型のシリコーン樹
脂、フッ素樹脂、アミノアルキッド樹脂、ポリエステル
樹脂等が使用される。これらの剥離剤を塗工する方法と
しては、バーコーター、多段式ロールコーター、グラビ
アコーター、等が適宜使用される。なお塗工量について
は特に限定されるものではないが、固形分で0.3〜
3.0g/m2、好ましくは0.5〜1.5g/m2の範
囲で調節される。
【0021】粘着剤としては、例えば天然ゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、再生ゴム、合成ゴ
ム等のゴム系、アクリル系、シリコーン系等の粘着剤が
適宜使用される。これらの粘着剤は溶剤系、水性エマル
ジョン系、ホットメルト系、液状硬化型等の形態で、例
えばナイフコーター、ロールコーター、ダイコーター、
コンマコーター、リバースグラビアコーター、バリオグ
ラビアコーター、スクリーン印刷等によって塗布され
る。塗工量は特に限定されるものではないが、乾燥重量
で10〜40g/m2、好ましくは13〜28g/m2
度の範囲で調節される。
【0022】表面基材としては、例えばキャストコート
紙、アート紙、コート紙、上質紙、中質紙、感熱紙、ノ
ーカーボン紙、インクジェット用紙、熱転写受像紙、蒸
着紙等の紙基材、ポリプロピレン合成紙、ポリエチレン
合成紙等の合成紙、PETフィルム、アルミ蒸着PET
フィルム、OPPフィルム、ポリエチレンフィルム、塩
化ビニルフィルム等のプラスチックフィルム、布、不織
布、金属ホイル、等があり、用途、目的に応じて適宜使
用される。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お例中の部及び%は、特に断らない限り各々重量部及び
重量%を示す。
【0024】実施例1〜2、比較例1〜2 〔剥離紙用原紙の製造〕数種の原木チップ(A)からな
るNBKP30部と数種の原木チップ(B)からなるL
BKP70部を混合叩解してカナディアンスタンダード
フリーネス500ccに調製したパルプサスペンジョン
に、ロジンサイズ剤を絶乾パルプに対して0.6%、ポ
リアクリルアミドを0.9%とその他製紙用薬品数種を
添加した。このパルプスラリーのpHを硫酸バンドで
4.4に調節した後、長網多筒式シリンダードライヤー
抄紙機で抄紙し、酸化変性澱粉2.5%、イソブチレン
−無水マレイン酸共重合体のナトリウム塩0.5%の塗
工液を塗工量1.0g/m2となるように2本ロールサ
イズプレスで塗工し、マシンカレンダーで処理して坪量
70g/m2の剥離紙用原紙を得た。 実施例1:A.ダグラスファーを主体、B.豪州産ユーカリを主体。 実施例2:A.同上 B.アスペンを主体。 比較例1:A.同上 B.米国産オルダーを主体。 比較例2:A.同上 B.南アフリカ産アカシアを主体。
【0025】〔剥離紙の製造〕上記原紙に、ポリビニル
アルコール(商品名;PVA−117、クラレ社製)1
20部、カオリン(商品名;HTクレー、エンゲルハー
ド社製)100部、ポリリン酸ナトリウム0.3部を混
合してなる塗料を塗工量5g/m2となるようにブレー
ドコーターで塗工し、スーパーカレンダー仕上げを行っ
た。上記塗工紙に、溶剤型シリコーン剥離剤(商品名;
KS−770、信越化学工業社製)100部と硬化剤
(商品名;PL−3、信越化学工業社製)0.5部から
なる混合塗料をバーコーターで塗工量が1.0g/m2
となるように塗工し、剥離紙を得た。
【0026】〔粘着紙の製造〕上記剥離紙にアクリルエ
マルジョン型粘着剤(商品名;ニカゾールL−145、
日本カーバイド社製)をリバースロールコーターで塗工
量が22g/m2となるように塗工乾燥した後、表面基
材として坪量64g/m2の上質紙をラミネートして粘
着紙を得た。
【0027】実施例3 〔剥離紙の製造〕実施例1で得られた剥離紙用原紙に、
押出しラミネーターを用いて中密度ポリエチレンをラミ
ネート層厚みが18μmとなるようにラミネートした
後、溶剤型シリコーン剥離剤(商品名;KS−770、
信越化学工業社製)100部と硬化剤(商品名;PL−
3、信越化学工業社製)0.5部からなる混合塗料をバ
ーコーターで塗工量が0.4g/m2となるように塗工
し、剥離紙を得た。 〔粘着紙の製造〕実施例3で得られた剥離紙を使用した
以外は、実施例1と同様にして粘着紙を得た。
【0028】比較例3 〔剥離紙の製造〕比較例1で得られた剥離紙用原紙を使
用した以外は、実施例3と同様にして剥離紙を得た。 〔粘着紙の製造〕比較例3で得られた剥離紙を使用した
以外は、実施例1と同様にして粘着紙を得た。
【0029】実施例4 〔粘着紙の製造〕実施例3で得られた剥離紙にアクリル
エマルジョン型粘着剤(商品名;ニカゾールL−14
5、日本カーバイド社製)をリバースロールコーターで
塗工量が22g/m2となるように塗工乾燥した後、表
面基材として坪量85g/m2のキャストコート紙をラ
ミネートして粘着紙を得た。
【0030】比較例4 〔粘着紙の製造〕比較例3で得られた剥離紙を使用した
以外は、実施例4と同様にして粘着紙を得た。
【0031】実施例5 〔粘着紙の製造〕実施例3で得られた剥離紙に、アクリ
ル溶剤型粘着剤(商品名;オリバインBPS−489
1、東洋インキ製造社製)100部と硬化剤(商品名;
BHS−8515、東洋インキ製造社製)4部からなる
混合塗料をコンマコーターで塗工量が20g/m2とな
るように塗工乾燥した後、厚さ50μmのアルミ蒸着P
ETフィルムをラミネートして粘着紙を得た。
【0032】実施例6 〔剥離紙用グラシン原紙の製造〕ヘムロックを主体とす
る数種の原木チップからなるNBKP70部とタスマニ
ア産ユーカリを主体とする数種の原木チップからなるL
BKP30部を混合叩解してカナディアンスタンダード
フリーネス240ccに調製したパルプサスペンジョン
に、ロジンサイズ剤を絶乾パルプに対して0.7%とそ
の他製紙用薬品を数種添加した。このパルプスラリーの
pHを硫酸バンドで4.7に調節した後、長網多筒式シ
リンダードライヤー抄紙機で抄紙し、ポリビニルアルコ
ール5%水溶液を塗工量1.6g/m2となるように2
本ロールサイズプレスで塗工し、マシンカレンダーで処
理して坪量75g/m2、水分12%の原紙を得た。 実施例7:南アフリカ産ユーカリを主体とする数種の原
木チップからなるLBKP100部を使用したほかは実
施例6と同様にした。 比較例5:米国産オークを主体とする数種の原木チップ
からなるLBKP50部と豪州産ユーカリを主体とする
数種の原木チップからなるLBKP50部を使用したほ
かは実施例6と同様にした。 比較例6:インドネシア産マングローブを主体とする数
種の原木チップからなるLBKP50部とタイ産ユーカ
リを主体とする数種の原木チップからなるLBKP50
部を使用したほかは実施例6と同様にした。
【0033】上記原紙を、チルドロールを加熱したスー
パーカレンダーで処理し、坪量70g/m2の剥離紙用
グラシン原紙を得た。 〔剥離紙の製造〕上記剥離紙用グラシン原紙に、溶剤型
シリコーン剥離剤(商品名;KS−770、信越化学工
業社製)100部と硬化剤(商品名;PL−3、信越化
学工業社製)0.5部からなる混合塗料をバーコーター
で塗工量が0.8g/m2となるように塗工し、剥離紙
を得た。 〔粘着紙の製造〕上記剥離紙を使用した以外は、実施例
4と同様にして粘着紙を得た。
【0034】実施例8 〔剥離紙の製造〕実施例6で得られた剥離紙用グラシン
原紙に、押出しラミネーターを用いて中密度ポリエチレ
ンをラミネート層厚みが15μmとなるようにラミネー
トした後、溶剤型シリコーン剥離剤(商品名;KS−7
70、信越化学工業社製)100部と硬化剤(商品名;
PL−3、信越化学工業社製)0.5部からなる混合塗
料をバーコーターで塗工量が0.4g/m2となるよう
に塗工し、剥離紙を得た。 〔粘着紙の製造〕上記剥離紙を使用した以外は、実施例
4と同様にして粘着紙を得た。
【0035】比較例7 〔剥離紙の製造〕比較例5で得られた剥離紙用原紙を使
用した以外は、実施例8と同様にして剥離紙を得た。 〔粘着紙の製造〕上記剥離紙を使用した以外は、実施例
4と同様にして粘着紙を得た。
【0036】実施例9 〔粘着紙の製造〕実施例8で得られた剥離紙を使用した
以外は、実施例5と同様にして粘着紙を得た。
【0037】比較例8 〔粘着紙の製造〕比較例7で得られた剥離紙を使用した
以外は、実施例5と同様にして粘着紙を得た。
【0038】実施例10 〔剥離紙用原紙の製造〕ベトナム産アカシアを主体とす
る数種の原木チップからなるLBKP60部と豪州産ユ
ーカリを主体とする数種の原木チップからなるLBKP
40部を叩解してカナディアンスタンダードフリーネス
450ccに調製したパルプサスペンジョンに、紙灰分
が6%となるようにタルクを添加し、ロジンサイズ剤を
絶乾パルプに対して0.6%添加した。このパルプスラ
リーのpHを硫酸バンドで4.6に調節した後、長網多
筒式シリンダードライヤー抄紙機で抄紙し、リン酸エス
テル変性澱粉10部、ポリビニルアルコール(商品名;
PVA−117、クラレ社製)110部、(商品名;H
Tクレー、エンゲルハード社製)100部、ポリリン酸
ナトリウム0.3部を混合してなる塗料を塗工量4g/
2となるようにオンマシンゲートロールコーターで塗
工し、マシンカレンダーで処理して坪量74g/m2
ある剥離紙用原紙を得た。 比較例9:米国産オークを主体とする数種の原木チップ
からなるLBKP60部と豪州産ユーカリを主体とする
数種の原木チップからなるLBKP40部を使用したほ
かは実施例10と同様にした。
【0039】〔剥離紙の製造〕上記剥離紙用原紙に、溶
剤型シリコーン剥離剤(商品名;KS−770、信越化
学工業社製)100部と硬化剤(商品名;PL−3、信
越化学工業社製)0.5部からなる混合塗料をバーコー
ターで塗工量が1.0g/m2となるように塗工し、剥
離紙を得た。 〔粘着紙の製造〕上記剥離紙を使用した以外は、実施例
4と同様にして粘着紙を得た。
【0040】実施例11 〔剥離紙の製造〕実施例1で得られた剥離紙用原紙に、
押出しラミネーターを用いて中密度ポリエチレンをラミ
ネート層厚みが18μmとなるようにラミネートした
後、無溶剤型シリコーン剥離剤(商品名;KNS−32
0、信越化学工業社製)100部と硬化剤(商品名;P
L−56、信越化学工業社製)2部からなる混合塗料を
多段ロールコーターで塗工量が0.5g/m2となるよ
うに塗工し、剥離紙を得た。〔粘着紙の製造〕上記剥離
紙を使用した以外は、実施例4と同様にして粘着紙を得
た。
【0041】実施例12 〔剥離紙用原紙の製造〕タスマニア産ユーカリを主体と
する数種の原木チップからなるLBKP50部とチリ産
ビーチを主体とする数種の原木チップからなるLBKP
50部を混合叩解してカナディアンスタンダードフリー
ネス450ccに調製したパルプサスペンジョンに、重
質炭酸カルシウムを紙灰分が6%となるように添加し、
硫酸バンド0.5%、カチオン澱粉0.5%を添加し、
更にサイズ剤としてアルキルケテンダイマー(商品名;
SPK−287、荒川化学工業社製)0.2%定着剤と
してポリアクリルアミド(商品名;パーコール−15
5、アライドコロイド社製)0.03%を添加した。か
くして調成されたpH8.0のパルプスラリーをツイン
ワイヤー多筒式シリンダードライヤー抄紙機で抄紙し、
酸化変性澱粉100部とアクリル系表面サイズ剤( 商品
名; ポリマロン482、荒川化学工業社製)4部の混合
液を2.0g/m2となるように2本ロールサイズプレ
スで塗工し、マシンカレンダーで処理して坪量70g/
2である剥離紙用原紙を得た。 〔剥離紙の製造〕上記剥離紙用原紙を使用した以外は、
実施例1と同様にして剥離紙を得た。 〔粘着紙の製造〕上記剥離紙を使用した以外は、実施例
1と同様にして粘着紙を得た。
【0042】<評価方法> 剥離紙のボコツキ 下記の評価基準によって剥離紙の剥離剤塗工面を目視で
評価した。 ◎ → 全くボコツキがない ○ → 若干ボコツキがあるが良好である。 △ → 結構ボコツキがある。 × → ボコツキが甚だしく、非常に見栄えが悪い 粘着紙のボコツキ 上記と同様に粘着紙を評価した。 印刷面のボコツキ RI印刷試験機(明製作所製)を使用して、FDO−G
墨(東洋インキ製造社製)練り上げ、粘着紙の表面基材
に盛り量2.0g/m2となるように転写し、UV照射
によってキュアリングを行った。24時間放置後、印刷
面のボコツキを上記と同様に印刷面を評価した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
によって得られる剥離紙用原紙は剥離紙として加工した
ときに剥離剤塗工面の凹凸が少なく、また粘着紙として
加工したときに表面基材面の凹凸も少なく、表面基材に
UV印刷加工したときにも表面基材面の凹凸の少ない剥
離紙用原紙であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全パルプが下式1,2の関係を満たすこ
    とを特徴とする剥離紙用原紙。 但し、 Pn =Rn( Rn−rn)/rn、 Wは100以上の整数 Pnは全パルプから無作為に抽出したW本のパルプ繊維
    のPn値を小さい順に1から並べたn番目の値。Rnはn
    番目の繊維の繊維径であり単位はμm、rnはn番目の繊
    維のルーメン径であり単位はμm。またxはPnが初めて
    20を超えたときのnである。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011512794A (ja) * 2008-02-22 2011-04-28 シュヴァイツア マードゥイット インターナショナルインコーポレイテッド 喫煙物品の発火性特性を低減するための巻紙上の処理領域

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011512794A (ja) * 2008-02-22 2011-04-28 シュヴァイツア マードゥイット インターナショナルインコーポレイテッド 喫煙物品の発火性特性を低減するための巻紙上の処理領域
US8646464B2 (en) 2008-02-22 2014-02-11 Schweitzer-Mauduit International, Inc. Treated areas on a wrapper for reducing the ignition proclivity characteristics of a smoking article

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