JPH11215853A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH11215853A
JPH11215853A JP1471598A JP1471598A JPH11215853A JP H11215853 A JPH11215853 A JP H11215853A JP 1471598 A JP1471598 A JP 1471598A JP 1471598 A JP1471598 A JP 1471598A JP H11215853 A JPH11215853 A JP H11215853A
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JP
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medium
voltage
transfer
transport
pattern
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Withdrawn
Application number
JP1471598A
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English (en)
Inventor
Shinji Hayakawa
慎司 早川
Masayasu Sato
正康 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定した搬送力を得ることができ、コストを低
くすることができ、小型化することができるようにす
る。 【解決手段】絶縁体から成る基材21、及び該基材21
の上に平行に形成され、複数の相の電極部22Ai、2
2Bi、22Ciから成る複数の帯状電極を備えた固定
子11と、前記各相の電極部に電圧を印加する駆動回路
16と、移動子の搬送を開始する前に、搬送開始前分離
パターンで各相の電極部に電圧を印加し、移動子を固定
子11から分離させる搬送開始前分離手段と、前記移動
子の搬送を開始した後に、各段階ごとに設定された搬送
パターンで各相の電極部に電圧を印加し、移動子を搬送
する駆動手段とを有する。移動子の搬送を開始する前
に、搬送開始前分離パターンで各相の電極部に電圧が印
加され、移動子が固定子から分離させられるので、安定
した搬送力を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ファクシミ
リ、現金自動入出金装置等においては、用紙、紙幣、キ
ャッシュカード、プリペイドカード等の移動子としての
媒体を搬送するために、回転型の電磁モータを駆動する
ことによって、ゴムローラを回転させるようになってい
る。
【0003】ところが、この場合、前記電磁モータ自体
が発熱するのを防止する必要があるので、消費電力が大
きく、消費電力のコストが高くなってしまう。また、電
磁モータ及びゴムローラを配設する必要があるので、搬
送装置が大型化してしまう。さらに、前記ゴムローラと
媒体との間の摩擦力を利用して媒体を搬送するので、ゴ
ムローラが摩耗したり、紙粉が発生して該紙粉がゴムロ
ーラと媒体との間に進入したりすることがある。したが
って、安定した搬送力を得ることができない。その結
果、ゴムローラ、該ゴムローラと媒体との間の圧接力等
を、定期的に検査し、検査結果に基づいて補修したり調
整したりする必要があるので、搬送装置の保守・管理が
煩わしい。
【0004】そこで、静電気力を利用して媒体を搬送す
る搬送装置が提供されている(特開平2−285978
号公報参照)。該搬送装置は、帯状電極を備えた固定
子、及び抵抗層を備えた媒体から成る。また、前記帯状
電極は3相の電極部から成り、該各電極部は等電極ピッ
チで順に配設される。図2は従来の搬送装置の搬送手順
を示すフローチャートである。
【0005】まず、初期分極工程において、媒体を搬送
開始位置に置き、前記各電極部にそれぞれ所定の初期分
極パターンで電圧が印加される。その結果、媒体が静電
分極し、抵抗層は正及び負の極性から成る所定の帯電パ
ターンで帯電させられる。次に、媒体が十分に静電分極
すると駆動工程が開始される。該駆動工程は第1段階、
第2段階及び第3段階から成り、各第1段階、第2段階
及び第3段階において、それぞれ各電極部に印加される
電圧の極性が所定の搬送パターンに切り換えられる。そ
して、前記帯電パターンの各極性と、前記搬送パターン
の各極性との組合せによって、固定子と媒体との間で反
発力及び吸引力が発生する。その結果、媒体は固定子に
沿って搬送される。
【0006】次に、フローチャートについて説明する。
なお、初期分極パターン及び搬送パターンにおいて、P
は電極部に正の極性の電圧が印加されることを、Nは電
極部に負の極性の電圧が印加されることを、Gは電極部
に0電圧が印加されることを示す。 ステップS1 初期分極工程において、各電極部に初期
分極パターン〔N,P,P〕で電圧を印加する。 ステップS2 駆動工程の第1段階において、各電極部
に搬送パターン〔P,N,G〕で電圧を印加する。 ステップS3 駆動工程の第2段階において、各電極部
に搬送パターン〔G,P,N〕で電圧を印加する。 ステップS4 駆動工程の第3段階において、各電極部
に搬送パターン〔N,G,P〕で電圧を印加し、ステッ
プS2に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の搬送装置においては、搬送を開始する際に固定子と
媒体とが密着状態に置かれてしまうので、媒体を安定し
て搬送することができない。そこで、固定子に穴を開
け、該穴から媒体に向けて空気を吹き出すことによって
媒体と固定子とが密着するのを防止する搬送装置が提供
されている(特開平5−191984号公報参照)。
【0008】この場合、搬送路が長くなるほど前記密着
を防止するための送風用の配管の数が多くなり、送風装
置、空気圧縮用外部動力等がその分必要になるので、搬
送装置が大型化するだけでなく、コストが高くなってし
まう。また、固定子と媒体とが離れすぎると安定性が低
下するので、固定子と媒体との間の距離を常に一定に保
つ必要がある。したがって、空気の吹出量、圧力等を制
御しなければならず、制御用の回路、流量センサ、距離
センサ等が必要になるので、搬送装置のコストが高くな
ってしまう。
【0009】これに対して、固定子及び媒体の表面に所
定の高さ以上の凹凸を形成し、固定子と媒体とが接触す
る面を粗面化するようにした搬送装置が提供されている
(特開平5−22959号公報参照)。この場合、ガラ
スビーズ等のスペーサ用材料を接着剤に混入することに
よって形成されたコンパウンドを媒体及び固定子に塗布
するようになっているので、スペーサ用材料の混入比
率、接着剤中の分散度合い等が変動すると、凹凸に大き
いばらつきが生じてしまい、安定した搬送力を得ること
ができない。
【0010】また、前記コンパウンドを媒体に塗布する
と、媒体の重量が著しく増加してしまうので、搬送する
ことができる媒体に制約が生じてしまう。本発明は、前
記従来の搬送装置の問題点を解決して、安定した搬送力
を得ることができ、コストを低くすることができ、小型
化することができるとともに、搬送することができる移
動子に制約が生じることがない搬送装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の搬
送装置においては、絶縁体から成る基材、及び該基材の
上に平行に形成され、複数の相の電極部から成る複数の
帯状電極を備えた固定子と、前記各相の電極部に電圧を
印加する駆動回路と、移動子の搬送を開始する前に、搬
送開始前分離パターンで各相の電極部に電圧を印加し、
移動子を固定子から分離させる搬送開始前分離手段と、
前記移動子の搬送を開始した後に、各段階ごとに設定さ
れた搬送パターンで各相の電極部に電圧を印加し、移動
子を搬送する駆動手段とを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における搬送装置の概念図、図3は本
発明の第1の実施の形態における搬送装置の斜視図であ
る。図に示されるように、搬送装置は板状の固定子1
1、及び該固定子11の上に載置された移動子としての
媒体13から成る。そして、前記固定子11と媒体13
との間で発生させられる反発力及び吸引力によって媒体
13が固定子11に沿って矢印方向に搬送される。
【0013】前記固定子11は、ガラス、エポキシ樹
脂、フッ素樹脂、繊維混入樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)、ポリイミド等の絶縁体から成る基材
21、該基材21の上に平行に形成された複数の帯状電
極22、並びに前記基材21及び帯状電極22の上に被
覆された絶縁層23から成る。前記基材21の形状、厚
さ等は自由に変更することができる。なお、本実施の形
態においては前記絶縁体としてエポキシ樹脂を使用し
た。
【0014】また、前記帯状電極22は、金、銅等の導
電性材料から成り、基材21上に印刷、エッチング等を
行うことによって形成される。前記帯状電極22は3
相、すなわち、A相、B相及びC相の電極部22Ai、
22Bi、22Ci(i=1、2、…)から成り、各電
極部22Ai、22Bi、22Ciは等電極ピッチで順
に配設される。
【0015】前記各電極部22Ai、22Bi、22C
iの電極幅及び電極ピッチは自由に設定することがで
き、例えば、電極幅を0.1〔mm〕、0.2〔m
m〕、0.3〔mm〕等に、電極ピッチを0.1〔m
m〕、0.4〔mm〕、1.0〔mm〕等にそれぞれ設
定することができる。なお、本実施の形態においては、
電極幅が0.1〔mm〕に、電極ピッチが0.4〔m
m〕にそれぞれ設定された銅製の帯状電極22を使用し
た。
【0016】また、絶縁層23は、各電極部22Ai、
22Bi、22Ciを絶縁するためのものであり、例え
ば、絶縁性樹脂、フッ素樹脂等をコーティングしたり、
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィ
ルム等を接着したりすることによって形成される。そし
て、絶縁層23の厚さは任意に設定することができる
が、過度に厚くすると搬送力が小さくなり、また、過度
に薄くすると気中放電が発生し、消費エネルギーが大き
くなってしまう。なお、本実施の形態においては、約8
0〔μm〕の厚さで絶縁性樹脂をコーティングすること
によって絶縁層23を形成した。また、本実施の形態に
おいては、基材21における帯状電極22が形成された
面にだけ絶縁層23が被覆されるようになっているが、
基材21の両面に被覆することもできる。
【0017】そして、電源15は帯状電極22に印加さ
れる電圧を発生させ、正(+)の極性の電圧、負(−)
の極性の電圧、及び0(GND)電圧を駆動回路16に
供給する。該駆動回路16は、電極部22Ai、22B
i、22Ciにそれぞれ正の極性の電圧、負の極性の電
圧及び0電圧を選択的に印加する。なお、制御回路17
の図示されない駆動手段は、駆動回路制御信号SG1を
発生させ、該駆動回路制御信号SG1を駆動回路16に
送り、電極部22Ai、22Bi、22Ciに印加され
る電圧の極性を各段階ごとに設定された搬送パターンで
切り換える。なお、駆動回路16は、制御回路17から
印加電圧制御信号SG2を受けて、電極部22Ai、2
2Bi、22Ciに印加される電圧の値を制御する。
【0018】次に、前期構成の搬送装置の動作について
説明する。図4は本発明の第1の実施の形態における搬
送装置の搬送手順を示すフローチャート、図5は本発明
の第1の実施の形態における搬送装置の媒体搬送状態を
示す第1の図、図6は本発明の第1の実施の形態におけ
る搬送装置の媒体搬送状態を示す第2の図、図7は本発
明の第1の実施の形態における搬送装置の媒体搬送状態
を示す第3の図、図8は本発明の第1の実施の形態にお
ける搬送装置の媒体搬送状態を示す第4の図である。
【0019】まず、初期分極工程において、媒体13を
図5に示される固定子11上の搬送開始位置に置き、制
御回路17(図1)の図示されない初期分極手段は、駆
動回路16に駆動回路制御信号SG1を送り、前記各電
極部22Ai、22Bi、22Ciに初期分極パターン
〔N,P,P〕で電圧を印加する。その結果、媒体13
が前記初期分極パターン〔N,P,P〕と逆の極性に静
電分極し、媒体13の抵抗層は、正及び負の極性から成
る帯電パターン〔P,N,N〕で帯電させられ、固定子
11と媒体13とは強く密着する。なお、前記媒体13
において、+は抵抗層が正の極性に帯電させられたこと
を、−は抵抗層が負の極性に帯電させられたことを、0
は帯電させられないことを示す。また、各電極部22A
i、22Bi、22Ciにおいて、+は正の極性の電圧
が印加されたことを、−は負の極性の電圧が印加された
ことを、0は0電圧が印加されたことを示す。
【0020】次に、媒体13が十分に静電分極すると搬
送開始前分離工程が開始される。該搬送開始前分離工程
において、制御回路17の図示されない搬送開始前分離
手段は、駆動回路16に駆動回路制御信号SG1を送
り、図6に示されるように、各電極部22Ai、22B
i、22Ciに搬送開始前分離パターン〔P,N,N〕
で電圧を印加する。この場合、搬送開始前分離パターン
〔P,N,N〕と前記帯電パターン〔P,N,N〕とは
極性が同じであるので、固定子11と媒体13との間に
大きな反発力が生じ、固定子11と媒体13との密着状
態が解除される。
【0021】続いて、第1段階、第2段階及び第3段階
から成る駆動工程が開始される。第1段階においては、
図7に示されるように、電極部22Ai、22Bi、2
2Ciに搬送パターン〔P,N,G〕で電圧を印加す
る。そして、固定子11において印加される電圧の極性
と、媒体13において帯電させられる極性とが同じにな
る部分に反発力が発生させられ、固定子11において印
加される電圧の極性と、媒体13において帯電させられ
る極性とが逆になる部分に吸引力が発生させられる。そ
の結果、媒体13は、帯状電極22(図3)の1電極ピ
ッチ分だけ矢印方向に搬送され、停止させられる。
【0022】次に、第2段階においては、図8に示され
るように、電極部22Ai、22Bi、22Ciに搬送
パターン〔G,P,N〕で電圧を印加する。その結果、
媒体13は、更に1電極ピッチ分だけ矢印方向に搬送さ
れ、停止させられる。そして、第3段階においては、電
極部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン
〔N,G,P〕で電圧を印加する。その結果、媒体13
は、更に1電極ピッチ分だけ矢印方向に搬送され、停止
させられる。
【0023】このようにして、第1段階、第2段階及び
第3段階における電圧の印加を順次繰り返すと、媒体1
3は帯状電極22の1電極ピッチ分ずつ矢印方向に搬送
される。なお、21は基材、23は絶縁層である。次
に、フローチャートについて説明する。 ステップS11 初期分極工程において、各電極部22
Ai、22Bi、22Ciに初期分極パターン〔N,
P,P〕で電圧を印加する。 ステップS12 搬送開始前分離工程において、各電極
部22Ai、22Bi、22Ciに搬送開始前分離パタ
ーン〔P,N,N〕で電圧を印加する。 ステップS13 駆動工程の第1段階において、各電極
部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン〔P,
N,G〕で電圧を印加する。 ステップS14 駆動工程の第2段階において、各電極
部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン〔G,
P,N〕で電圧を印加する。 ステップS15 駆動工程の第3段階において、各電極
部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン〔N,
G,P〕で電圧を印加し、ステップS13に戻る。
【0024】そして、第1段階から第3段階までを1周
期としたときの周波数、すなわち、駆動周波数を変更す
ることによって、媒体13の搬送速度を制御することが
でき、駆動周波数を高くすると媒体13の搬送速度が高
くなり、駆動周波数を低くすると媒体13の搬送速度が
低くなる。なお、本実施の形態においては、初期分極パ
ターンを〔N,P,P〕とし、搬送開始前分離パターン
を〔P,N,N〕とし、第1段階、第2段階及び第3段
階の各搬送パターンをそれぞれ〔P,N,G〕、〔G,
P,N〕、〔N,G,P〕としているが、これに限定さ
れるものではない。例えば、搬送開始前分離パターンに
おいては、固定子11と媒体13との間に反発力が発生
し、かつ、吸引力が発生しないものであればよい。すな
わち、本実施の形態において、搬送開始前分離パターン
を〔P,N,N〕としているが、該搬送開始前分離パタ
ーン〔P,N,N〕は、初期分極パターン〔N,P,
P〕と極性が逆にしてあり、固定子11と媒体13との
間に最も大きな反発力が発生するようになっている。こ
の場合、搬送開始前分離パターンを〔P,N,G〕、
〔P,G,N〕等にすることもできる。
【0025】次に、固定子11と媒体13との間に発生
する反発力及び吸引力について説明する。図9は本発明
の第1の実施の形態における反発力及び吸引力の第1の
説明図、図10は本発明の第1の実施の形態における反
発力及び吸引力の第2の説明図、図11は本発明の第1
の実施の形態における反発力及び吸引力の第3の説明
図、図12は本発明の第1の実施の形態における反発力
及び吸引力の第4の説明図、図13は本発明の第1の実
施の形態における初期分極パターンに対する搬送開始前
分離パターンの例を示す図である。なお、図9〜12に
おいて、媒体13内の各電荷に働く静電気力を垂直方向
分力と水平方向分力とに分解する前及び分解した後の状
態が示される。
【0026】図9に示されるように、搬送開始前分離パ
ターンを〔P,N,N〕としたとき、前記静電気力を垂
直方向分力と水平方向分力とに分解すると、垂直方向の
吸引力が残らず、垂直方向の反発力、水平方向の反発力
及び水平方向の吸引力だけが残る。すなわち、媒体13
内の後端(図における左端)の正の極性の電荷(+)に
は電極部22A1から上方向に向く強い反発力が加わる
とともに、電極部22B1から斜め前下方向に吸引力が
加わる。該吸引力を垂直方向分力と水平方向分力とに分
解すると、下方向に向く弱い吸引力と前方に向く弱い吸
引力になる。したがって、上方向に向く強い反発力と下
方向に向く弱い吸引力とが相殺されて、前記正の極性の
電荷(+)には、上方向に向く弱い反発力が加わること
になる。そして、前記媒体13内の中央及び前端(図に
おける右端)の各負の極性の電荷(−)についても同様
に反発力と吸引力とが相殺されて、最終的には、媒体1
3に上方向に向く反発力、及び前方向又は後方向に向く
反発力が加わることになる。したがって、固定子11と
媒体13との密着状態を解除することができる。
【0027】また、図10及び11に示されるように、
前記搬送開始前分離パターン〔P,N,N〕と異なる搬
送開始前分離パターン〔P,N,G〕、〔P,G,N〕
を使用した場合においても、媒体13に上方向に向く反
発力、及び前方向又は後方向に向く反発力が加わること
になるので、固定子11と媒体13との密着状態を解除
することができる。
【0028】これに対して、例えば、図12に示される
ように、搬送開始前分離パターン〔G,N,N〕を使用
すると、媒体13内の後端の正の極性の電荷(+)に加
わる吸引力が残り、該吸引力が最終的に媒体13に加わ
る。その結果、固定子11と媒体13との密着状態を解
除することができなくなってしまう。また、図13にお
いて、初期分極パターンに対する搬送開始前分離パター
ンの有効な例が示される。
【0029】このように、本実施の形態においては、初
期分極工程が完了してから、駆動工程が開始されるまで
の間、すなわち、搬送が開始されるまでの間に、搬送開
始前分離工程が挿入され、該搬送開始前分離工程におい
て固定子11と媒体13との密着状態を解除することが
できる。したがって、安定した搬送力を得ることができ
る。
【0030】そして、駆動周波数の最高値を従来の搬送
装置の4〜6倍の値にすることができる。また、固定子
11に穴を開け、該穴から媒体13に向けて空気を吹き
出す必要がないので、搬送装置を小型化することができ
るだけでなく、コストを低くすることができる。
【0031】さらに、固定子11と媒体13とが接触す
る面を粗面化する必要がないので、固定子11及び媒体
13の歩留りを良くすることができる。したがって、安
定した搬送力を得ることができる。そして、コンパウン
ドを媒体13に塗布する必要がないので、媒体13の重
量が増加することがない。したがって、搬送することが
できる媒体13に制約が生じることがない。なお、21
は基材、23は絶縁層である。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図14は本発明の第2の実施の形態における
搬送装置の搬送手順を示すフローチャート、図15は本
発明の第2の実施の形態における搬送装置の媒体搬送状
態を示す第1の図、図16は本発明の第2の実施の形態
における搬送装置の媒体搬送状態を示す第2の図、図1
7は本発明の第2の実施の形態における搬送装置の媒体
搬送状態を示す第3の図、図18は本発明の第2の実施
の形態における搬送装置の媒体搬送状態を示す第4の
図、図19は本発明の第2の実施の形態における搬送開
始前分離パターンの設定方法を示す図である。なお、第
1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同
じ符号を付与することによってその説明を省略する。ま
た、初期分極工程及び搬送開始前分離工程における搬送
装置の媒体搬送状態は第1の実施の形態と同じであるの
で、その説明を省略する。
【0033】搬送開始前分離工程が完了すると、それぞ
れ第1段階、第2段階及び第3段階から成る駆動工程及
び搬送開始後分離工程が交互に開始される。そして、制
御回路17(図1)の図示されない駆動手段は、駆動回
路16に駆動回路制御信号SG1を送り、駆動工程の第
1段階において、図15に示されるように、電極部22
Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン〔P,N,
G〕で電圧を印加する。このとき、固定子11において
印加される電圧の極性と、移動子としての媒体13にお
いて帯電させられる極性とが同じになる部分が2箇所形
成され、固定子11と媒体13との間に大きな反発力が
発生させられる。その結果、媒体13は、固定子11か
ら分離させられ、分離させられた状態で帯状電極22
(図3)の1電極ピッチ分だけ矢印方向に搬送され、停
止させられる。
【0034】このようにして駆動工程の第1段階が完了
すると、図16に示されるように、固定子11において
印加される電圧の極性と、媒体13において帯電させら
れる極性とが逆になる部分が2箇所形成され、固定子1
1と媒体13との間に大きな吸引力が発生させられ、固
定子11と媒体13とは密着状態に置かれる。そこで、
該密着状態を解除するために、制御回路17の図示され
ない搬送開始後分離手段は、駆動回路16に駆動回路制
御信号SG1を送り、搬送開始後分離工程の第1段階に
おいて、図17に示されるように、電極部22Ai、2
2Bi、22Ciに搬送開始後分離パターン〔N,P,
N〕で電圧を印加する。このとき、固定子11において
印加される電圧の極性と、媒体13において帯電させら
れる極性とが同じになる部分が3箇所形成され、固定子
11と媒体13との間に大きな反発力が発生させられ
る。その結果、固定子11と媒体13とは分離させられ
る。
【0035】その後、駆動工程の第2段階においては、
図18に示されるように、電極部22Ai、22Bi、
22Ciに搬送パターン〔G,P,N〕で電圧が印加さ
れる。そして、固定子11において印加される電圧の極
性と、媒体13において帯電させられる極性とが逆にな
る部分が2箇所形成され、固定子11と媒体13との間
に吸引力が発生させられる。その結果、媒体13は帯状
電極22の1電極ピッチ分だけ矢印方向に搬送され、停
止させられる。
【0036】また、搬送開始後分離工程の第2段階にお
いては搬送開始後分離パターン〔N,N,P〕で、駆動
工程の第3段階においては搬送パターン〔N,G,P〕
で、搬送開始後分離工程の第3段階においては搬送開始
後分離パターン〔P,N,N〕で電極部22Ai、22
Bi、22Ciにそれぞれ電圧が印加され、このような
操作が繰り返されて、媒体13は矢印方向に搬送され
る。
【0037】このように、本実施の形態においては、駆
動工程の各第1段階、第2段階及び第3段階の間に、搬
送開始後分離工程の各第1段階、第2段階及び第3段階
が設定されるので、媒体13を搬送している間の固定子
11と媒体13との密着状態を解除することができる。
したがって、一層安定した搬送力を得ることができる。
【0038】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS21 初期分極工程において、各電極部22
Ai、22Bi、22Ciに初期分極パターン〔N,
P,P〕で電圧を印加する。 ステップS22 搬送開始前分離工程において、各電極
部22Ai、22Bi、22Ciに搬送開始前分離パタ
ーン〔P,N,N〕で電圧を印加する。 ステップS23 駆動工程の第1段階において、各電極
部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン〔P,
N,G〕で電圧を印加する。 ステップS24 搬送開始後分離工程の第1段階におい
て、各電極部22Ai、22Bi、22Ciに搬送開始
後分離パターン〔N,P,N〕で電圧を印加する。 ステップS25 駆動工程の第2段階において、各電極
部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン〔G,
P,N〕で電圧を印加する。 ステップS26 搬送開始後分離工程の第2段階におい
て、各電極部22Ai、22Bi、22Ciに搬送開始
後分離パターン〔N,N,P〕で電圧を印加する。 ステップS27 駆動工程の第3段階において、各電極
部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン〔N,
G,P〕で電圧を印加する。 ステップS28 搬送開始後分離工程の第3段階におい
て、各電極部22Ai、22Bi、22Ciに搬送開始
後分離パターン〔P,N,N〕で電圧を印加し、ステッ
プS23に戻る。
【0039】なお、固定子11と媒体13との間に反発
力を発生させ、吸引力を発生させないものであれば、任
意の搬送開始後分離パターンを使用することができる
が、本実施の形態においては、固定子11と媒体13と
の間に最も大きな反発力を発生させるために搬送開始後
分離パターン〔N,P,N〕、〔N,N,P〕、〔P,
N,N〕を使用している。
【0040】これは、媒体13を矢印方向に搬送する場
合、図19に示されるように、初期分極パターン〔N,
P,P〕に対して逆の極性のパターン〔P,N,N〕を
想定し、該パターン〔P,N,N〕における各相の電圧
の極性を、媒体13の搬送方向と同じ方向に一つずつず
らすことによって設定される。すなわち、A相に前回の
C相の電圧を、B相に前回のA相の電圧を、C相に前回
のB相の電圧を印加することになる。
【0041】例えば、初期分極パターンが〔N,P,
P〕であるとき、逆の極性のパターンは〔P,N,N〕
になる。したがって、該パターン〔P,N,N〕を基準
にして、搬送開始後分離工程の第1段階においては、A
相に前回のC相の電圧として負の極性の電圧が、B相に
前回のA相の電圧として正の極性の電圧が、C相に前回
のB相の電圧として負の極性の電圧がそれぞれ印加され
ることになる。
【0042】同様に、搬送開始後分離工程の第2段階に
おいては、A相に前回のC相の電圧として負の極性の電
圧が、B相に前回のA相の電圧として負の極性の電圧
が、C相に前回のB相の電圧として正の極性の電圧がそ
れぞれ印加される。また、搬送開始後分離工程の第3段
階においては、A相に前回のC相の電圧として正の極性
の電圧が、B相に前回のA相の電圧として負の極性の電
圧が、C相に前回のB相の電圧として負の極性の電圧が
それぞれ印加される。
【0043】そして、前記搬送開始後分離パターン
〔N,P,N〕、〔N,N,P〕、〔P,N,N〕以外
の、搬送開始後分離パターン〔N,P,G〕、〔G,
N,P〕、〔P,G,N〕を搬送開始後分離工程の第1
〜第3段階において使用することもできる。搬送開始後
分離パターン〔N,P,G〕、〔G,N,P〕、〔P,
G,N〕は、駆動工程における第1〜第3段階の搬送パ
ターン〔P,N,G,〕、〔G,P,N〕、〔N,G,
P〕の極性を逆にしたものである。
【0044】なお、本実施の形態においては、媒体13
が帯状電極22の1電極ピッチ分移動した後の、固定子
11と媒体13との密着状態を解除するようになってい
る。そのために、前記搬送開始後分離パターン〔N,
P,N〕、〔N,N,P〕、〔P,N,N〕の電圧は、
駆動工程における第1〜第3段階の搬送パターン〔P,
N,G,〕、〔G,P,N〕、〔N,G,P〕の電圧が
印加される前に印加される。
【0045】したがって、媒体13が帯状電極22の1
電極ピッチ移動した直後から、搬送開始後分離パターン
〔N,P,N〕、〔N,N,P〕、〔P,N,N〕で電
圧が印加されるまでの間に、別の工程を設定したり、別
のパターンで電圧を印加したりすることもできる。な
お、21は基材、23は絶縁層である。次に、本発明の
第3の実施の形態について説明する。
【0046】図20は本発明の第3の実施の形態におけ
る搬送装置の媒体搬送状態を示す第1の図、図21は本
発明の第3の実施の形態における搬送装置の媒体搬送状
態を示す第2の図、図22は本発明の第3の実施の形態
における搬送装置の媒体搬送状態を示す第3の図、図2
3は本発明の第3の実施の形態における搬送装置の媒体
搬送状態を示す第4の図、図24は本発明の第3の実施
の形態における搬送装置の媒体搬送状態を示す第5の
図、図25は本発明の第3の実施の形態における搬送装
置の媒体搬送状態を示す第6の図である。なお、第1の
実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符
号を付与することによってその説明を省略する。
【0047】まず、初期分極工程において、移動子とし
ての媒体13を図20に示される固定子11上の搬送開
始位置に置き、各電極部22Ai、22Bi、22Ci
に初期分極パターン〔N,P,P〕で電圧を印加する。
その結果、媒体13が前記初期分極パターン〔N,P,
P〕と逆の極性に静電分極し、媒体13の抵抗層は、正
及び負の極性から成る帯電パターン〔P,N,N〕で帯
電させられ、固定子11と媒体13とは強く密着する。
【0048】次に、媒体13が十分に静電分極すると、
第1段階、第2段階及び第3段階から成る駆動工程が開
始される。第1段階においては、図21に示されるよう
に、電極部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パター
ン〔P,N,G〕で電圧が印加される。そして、固定子
11において印加される電圧の極性と、媒体13におい
て帯電させられる極性とが同じになる部分が2箇所形成
され、固定子11と媒体13との間に大きな反発力が発
生させられる。その結果、媒体13は、固定子11から
分離させられ、分離させられた状態で帯状電極22(図
3)の1電極ピッチ分だけ矢印方向に搬送され、停止さ
せられる。
【0049】このとき、図22に示されるように、固定
子11において印加される電圧の極性と、媒体13にお
いて帯電させられる極性とが逆になる部分が2箇所形成
され、固定子11と媒体13との間に大きな吸引力が発
生させられ、固定子11と媒体13とは密着状態に置か
れる。次に、第2段階においては、図23に示されるよ
うに、電極部22Ai、22Bi、22Ciに搬送パタ
ーン〔G,P,N〕で電圧が印加される。その結果、媒
体13は、1電極ピッチ分だけ矢印方向に搬送され、停
止させられる。そして、第3段階においては、電極部2
2Ai、22Bi、22Ciに搬送パターン〔N,G,
P〕で電圧が印加される。その結果、媒体13は、1電
極ピッチ分だけ矢印方向に搬送され、停止させられる。
【0050】このようにして、第1段階、第2段階及び
第3段階における電圧の印加を順次繰り返すと、媒体1
3は1電極ピッチ分ずつ矢印方向に搬送される。ところ
で、図24に示されるように、媒体13が1電極ピッチ
分搬送される直前の搬送パターンが〔P,N,G〕であ
った場合に、図25に示されるように、搬送パターンが
〔G,P,N〕になると、媒体13に予期しない方向の
力が加わって媒体13が脱調状態になり、媒体13を精
度良く搬送することができなくなる。
【0051】そこで、本実施の形態においては、駆動周
波数を低くし、媒体13の搬送速度を低くすることによ
って、媒体13が脱調状態になるのを防止し、媒体13
を精度良く搬送するようにしている。これは、媒体13
が1電極ピッチ分移動する速度が、媒体13に加わる摩
擦負荷、粘性負荷等によって変動することを利用してい
る。
【0052】なお、初期分極工程中においては、固定子
11と媒体13とが大きな吸引力によって密着させられ
ているので、摩擦負荷、粘性負荷等が極めて大きくな
る。そこで、初期分極工程が完了し、固定子11と媒体
13との密着状態が解除されるまで、前記駆動周波数を
低くし、搬送速度を低くすると、媒体13の搬送を開始
するときの安定性を向上させることができる。
【0053】そして、固定子11と媒体13との密着状
態が十分に解除されると、駆動周波数は高くされ、搬送
速度が高くされて目標値になるように制御される。な
お、21は基材、23は絶縁層である。次に、前記搬送
速度を変更する場合の搬送装置の動作についてついて説
明する。
【0054】図26は本発明の第3の実施の形態におけ
る搬送装置の動作を示すタイムチャート、図27は本発
明の第3の実施の形態における搬送速度の変更方法を示
す第1の図、図28は本発明の第3の実施の形態におけ
る搬送速度の変更方法を示す第2の図、図29は本発明
の第3の実施の形態における搬送速度の変更方法を示す
第3の図である。なお、図27〜29において、横軸に
時間を、縦軸に搬送速度を採ってある。
【0055】この場合、図26に示されるように、固定
子11(図25)と媒体13との密着状態が解除される
まで駆動周波数が低くされるが、駆動周波数の変更方
法、搬送速度を目標値にするまでの時間は、固定子11
と媒体13との密着状態に応じて設定される。例えば、
固定子11と媒体13との吸引力が小さい場合は、図2
9に示されるように、駆動周波数を一気に高くして搬送
速度を目標値にしても問題はないが、固定子11と媒体
13との吸引力が大きい場合は、図27及び28に示さ
れるように、駆動周波数を徐々に高くして搬送速度を目
標値にする必要がある。
【0056】このように、本実施の形態においては、初
期分極工程が完了した後、媒体13の搬送を開始すると
きに、駆動周波数を低くし、その後、駆動周波数を目標
値になるまで上昇させることによって、媒体13の搬送
を開始するときの安定性を向上させることができる。し
かも、媒体13の搬送を開始するときの制御プログラム
のシーケンスを変更するだけでよいので、搬送装置のコ
ストが高くなることはない。
【0057】前記各実施の形態においては、板状の基材
21を使用しているが、可撓(とう)性のフィルム状の
基材を使用することもできる。その場合、固定子11に
よって湾曲部を有する曲線搬送路を形成することができ
る。また、各実施の形態においては、固定子11の上に
媒体13を直接載置するようにしているが、固定子11
の上に他の移動子を介して媒体13を載置することもで
きる。その場合、例えば、表面の抵抗値を調整した高分
子フィルム、固定子11と同様に帯状電極を備えた板材
を移動子として使用することができる。
【0058】該移動子として帯状電極を備えた板材を使
用する場合、移動子の帯状電極に電圧を印加することに
よって、移動子を静電分極することができるので、初期
分極工程が不要になる。なお、本発明は前記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種
々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲
から排除するものではない。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、搬送装置においては、絶縁体から成る基材、及び
該基材の上に平行に形成され、複数の相の電極部から成
る複数の帯状電極を備えた固定子と、前記各相の電極部
に電圧を印加する駆動回路と、移動子の搬送を開始する
前に、搬送開始前分離パターンで各相の電極部に電圧を
印加し、移動子媒体を固定子から分離させる搬送開始前
分離手段と、前記移動子の搬送を開始した後に、各段階
ごとに設定された搬送パターンで各相の電極部に電圧を
印加し、移動子を搬送する駆動手段とを有する。
【0060】この場合、移動子の搬送を開始する前に、
搬送開始前分離パターンで各相の電極部に電圧が印加さ
れ、移動子が固定子から分離させられる。そして、前記
移動子の搬送を開始した後に、各段階ごとに設定された
搬送パターンで各相の電極部に電圧が印加され、移動子
が搬送される。したがって、該移動子の搬送を開始する
前に固定子と移動子との密着状態を解除することができ
るので、安定した搬送力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における搬送装置の
概念図である。
【図2】従来の搬送装置の搬送手順を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の第1の実施の形態における搬送装置の
斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における搬送装置の
搬送手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における搬送装置の
媒体搬送状態を示す第1の図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における搬送装置の
媒体搬送状態を示す第2の図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における搬送装置の
媒体搬送状態を示す第3の図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における搬送装置の
媒体搬送状態を示す第4の図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における反発力及び
吸引力の第1の説明図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における反発力及
び吸引力の第2の説明図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における反発力及
び吸引力の第3の説明図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における反発力及
び吸引力の第4の説明図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態における初期分極
パターンに対する搬送開始前分離パターンの例を示す図
である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における搬送装置
の搬送手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第1の図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第2の図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第3の図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第4の図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における搬送開始
前分離パターンの設定方法を示す図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第1の図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第2の図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第3の図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第4の図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第5の図である。
【図25】本発明の第3の実施の形態における搬送装置
の媒体搬送状態を示す第6の図である。
【図26】本発明の第3の実施の形態における搬送装置
の動作を示すタイムチャートである。
【図27】本発明の第3の実施の形態における搬送速度
の変更方法を示す第1の図である。
【図28】本発明の第3の実施の形態における搬送速度
の変更方法を示す第2の図である。
【図29】本発明の第3の実施の形態における搬送速度
の変更方法を示す第3の図である。
【符号の説明】
11 固定子 13 媒体 16 駆動回路 17 制御回路 21 基材 22 帯状電極 22Ai、22Bi、22Ci 電極部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)絶縁体から成る基材、及び該基材
    の上に平行に形成され、複数の相の電極部から成る複数
    の帯状電極を備えた固定子と、(b)前記各相の電極部
    に電圧を印加する駆動回路と、(c)移動子の搬送を開
    始する前に、搬送開始前分離パターンで各相の電極部に
    電圧を印加し、移動子を固定子から分離させる搬送開始
    前分離手段と、(d)前記移動子の搬送を開始した後
    に、各段階ごとに設定された搬送パターンで各相の電極
    部に電圧を印加し、移動子を搬送する駆動手段とを有す
    ることを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 初期分極パターンで前記各相の電極部に
    電圧を印加し、移動子を静電分極する初期分極手段を有
    する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送開始前分離パターンは前記初期
    分極パターンと極性が逆にされる請求項2に記載の搬送
    装置。
  4. 【請求項4】 前記移動子の搬送を開始した後に、各段
    階ごとに設定された搬送開始後分離パターンで各相の電
    極部に電圧を印加し、移動子を固定子から分離させる搬
    送開始後分離手段を有する請求項1に記載の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送開始後分離パターンは、初期分
    極パターンと逆の極性のパターンを想定し、該パターン
    に基づいて形成される請求項4に記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送開始後分離パターンは前記搬送
    パターンと極性が逆にされる請求項4に記載の搬送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記移動子の搬送を開始するときに、移
    動子の搬送速度が目標値より低くされる請求項1に記載
    の搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7332847B2 (en) 2004-07-09 2008-02-19 Olympus Corporation Electret actuator
US8384267B2 (en) * 2007-09-26 2013-02-26 Sanyo Electric Co., Ltd. Electrostatic generator comprising an electret film
JP2015061509A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 パロ・アルト・リサーチ・センター・インコーポレーテッドPalo Alto Research Center Incorporated 表面上でマイクロ物体を操作する間に静摩擦を抑える方法

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