JPH11215747A - モータにおける回転子構造 - Google Patents
モータにおける回転子構造Info
- Publication number
- JPH11215747A JPH11215747A JP10023822A JP2382298A JPH11215747A JP H11215747 A JPH11215747 A JP H11215747A JP 10023822 A JP10023822 A JP 10023822A JP 2382298 A JP2382298 A JP 2382298A JP H11215747 A JPH11215747 A JP H11215747A
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- Japan
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- rotor
- rotor core
- permanent magnets
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータコアの外周部に複数の永久磁石を周回
り方向に隣接するよう配設してなる回転子において、永
久磁石がガタつかないようにする。 【解決手段】 隣接する永久磁石2、2同志の対向端縁
部に形成した切欠き部2a、2aと、これに対向するロ
ータコア9の外周部に形成した凹溝部9bとにより間隙
部Sを形成し、該間隙部に、ロータコアに回り止め状に
係合する状態で隣接する永久磁石同志を押圧するスプリ
ングピン10を嵌入した。
り方向に隣接するよう配設してなる回転子において、永
久磁石がガタつかないようにする。 【解決手段】 隣接する永久磁石2、2同志の対向端縁
部に形成した切欠き部2a、2aと、これに対向するロ
ータコア9の外周部に形成した凹溝部9bとにより間隙
部Sを形成し、該間隙部に、ロータコアに回り止め状に
係合する状態で隣接する永久磁石同志を押圧するスプリ
ングピン10を嵌入した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の電装品等に
用いられるモータの技術分野に属するものである。
用いられるモータの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種モータのなかには、永久
磁石を備えた回転子の外周側に、コイルが巻装される固
定子を配設した所謂ブラシレスモータがあるが、このも
のにおいて、前記永久磁石は、ロータコアの外周側に周
回り方向に隣接する状態で複数設けられる。この場合に
永久磁石は、回転子の高速回転に伴う遠心力や急加減速
でずれたり飛散したり、あるいは破壊したりすることが
ないように位置決め固定する必要があり、そこで従来、
図5〜図8に示す第一〜第四従来例のようにして永久磁
石を固定していた。つまり、図5に示す第一従来例およ
び図6に示す第二従来例のものは、永久磁石12、15
の外周側および軸方向両側を磁石カバー13、16で外
囲し、これにより永久磁石12、15の外径方向および
軸方向の移動を規制する一方、ロータコア14、17の
外周部に外径方向に突出する凸部14a、17aを形成
し、該凸部14a、17aを、周回り方向に隣接する永
久磁石同志の対向間に係合せしめることで永久磁石1
2、15の周回り方向の移動規制を行うように構成され
ている。ここで前記第一従来例においては、円筒状の無
垢のコア材を鍛造することによりロータコア14に鍔状
の凸部14aを形成し、また第二従来例においては、薄
板状のコア材を凸部17aが形成された円盤状に打抜
き、このものを軸方向に複数積層してロータコア17を
形成していた。また、図7に示す第三従来例および図8
に示す第四従来例のロータコア18、22は、前記第二
従来例と同様に薄板状のコア材を打抜き形成し、このも
のを軸方向に複数積層して形成されるものであるが、第
三従来例のものは、ロータコア18の内部に永久磁石1
9を収納する収納部18aが複数形成されていて、該収
納部18aに各永久磁石19がそれぞれ周回り方向およ
び径方向に位置決めされた状態で収納されるように構成
されている。さらにこのものでは、ロータコア18を軸
方向に貫通する貫通ピン20を介してロータコア18の
軸方向両側に磁石カバー21を止着し、該磁石カバー2
1により永久磁石19の軸方向の移動を規制している。
一方、第四従来例のものは、ロータコア22の外周部に
形成した鍔状の凸部22aにより永久磁石23の周回り
方向の移動規制を行う一方、ロータコア22を軸方向に
貫通する貫通ピン24を介してロータコア22の軸方向
両側に止着される磁石カバー25を、永久磁石23の外
周側を覆う部位まで延設し、これにより永久磁石23の
外径方向および軸方向の移動規制をしている。
磁石を備えた回転子の外周側に、コイルが巻装される固
定子を配設した所謂ブラシレスモータがあるが、このも
のにおいて、前記永久磁石は、ロータコアの外周側に周
回り方向に隣接する状態で複数設けられる。この場合に
永久磁石は、回転子の高速回転に伴う遠心力や急加減速
でずれたり飛散したり、あるいは破壊したりすることが
ないように位置決め固定する必要があり、そこで従来、
図5〜図8に示す第一〜第四従来例のようにして永久磁
石を固定していた。つまり、図5に示す第一従来例およ
び図6に示す第二従来例のものは、永久磁石12、15
の外周側および軸方向両側を磁石カバー13、16で外
囲し、これにより永久磁石12、15の外径方向および
軸方向の移動を規制する一方、ロータコア14、17の
外周部に外径方向に突出する凸部14a、17aを形成
し、該凸部14a、17aを、周回り方向に隣接する永
久磁石同志の対向間に係合せしめることで永久磁石1
2、15の周回り方向の移動規制を行うように構成され
ている。ここで前記第一従来例においては、円筒状の無
垢のコア材を鍛造することによりロータコア14に鍔状
の凸部14aを形成し、また第二従来例においては、薄
板状のコア材を凸部17aが形成された円盤状に打抜
き、このものを軸方向に複数積層してロータコア17を
形成していた。また、図7に示す第三従来例および図8
に示す第四従来例のロータコア18、22は、前記第二
従来例と同様に薄板状のコア材を打抜き形成し、このも
のを軸方向に複数積層して形成されるものであるが、第
三従来例のものは、ロータコア18の内部に永久磁石1
9を収納する収納部18aが複数形成されていて、該収
納部18aに各永久磁石19がそれぞれ周回り方向およ
び径方向に位置決めされた状態で収納されるように構成
されている。さらにこのものでは、ロータコア18を軸
方向に貫通する貫通ピン20を介してロータコア18の
軸方向両側に磁石カバー21を止着し、該磁石カバー2
1により永久磁石19の軸方向の移動を規制している。
一方、第四従来例のものは、ロータコア22の外周部に
形成した鍔状の凸部22aにより永久磁石23の周回り
方向の移動規制を行う一方、ロータコア22を軸方向に
貫通する貫通ピン24を介してロータコア22の軸方向
両側に止着される磁石カバー25を、永久磁石23の外
周側を覆う部位まで延設し、これにより永久磁石23の
外径方向および軸方向の移動規制をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来のも
のにおいて、永久磁石の周回り方向の移動規制は、第
一、第二、第四従来例のものでは、ロータコアの凸部が
永久磁石の対向部間に係合することによりなされ、また
第三従来例のものでは、永久磁石がロータコアの収納部
に係合することによりなされるが、この場合、永久磁石
と凸部または収納部との係合の精度が高くないと、回転
子の高速回転に伴う遠心力や急加減速で永久磁石がガタ
ついて破損してしまう惧れがある。これを回避するため
には、永久磁石および凸部または収納部を高精度に加工
しなければならず、生産性に劣るという問題があり、こ
こに本発明が解決しようとする課題があった。さらに、
第一従来例のものは、鍛造によりロータコアに鍔状の凸
部を形成するが、該凸部を形成するためには分割された
複数の金型が必要である許りか、凸部を形成するときの
断面減少率が大きく(鍛造前の形状を図5(C)に点線
で示す)、このため金型に大きな内部圧力が働くことに
なって金型の寿命が短く、コストアップの要因となる。
また、第二、第三、第四従来例のロータコアは、何れも
打抜き形成した薄板状のコア材を積層して形成される
が、このようなロータコアは製造コストが高くつくとい
う解決すべき課題もあった。
のにおいて、永久磁石の周回り方向の移動規制は、第
一、第二、第四従来例のものでは、ロータコアの凸部が
永久磁石の対向部間に係合することによりなされ、また
第三従来例のものでは、永久磁石がロータコアの収納部
に係合することによりなされるが、この場合、永久磁石
と凸部または収納部との係合の精度が高くないと、回転
子の高速回転に伴う遠心力や急加減速で永久磁石がガタ
ついて破損してしまう惧れがある。これを回避するため
には、永久磁石および凸部または収納部を高精度に加工
しなければならず、生産性に劣るという問題があり、こ
こに本発明が解決しようとする課題があった。さらに、
第一従来例のものは、鍛造によりロータコアに鍔状の凸
部を形成するが、該凸部を形成するためには分割された
複数の金型が必要である許りか、凸部を形成するときの
断面減少率が大きく(鍛造前の形状を図5(C)に点線
で示す)、このため金型に大きな内部圧力が働くことに
なって金型の寿命が短く、コストアップの要因となる。
また、第二、第三、第四従来例のロータコアは、何れも
打抜き形成した薄板状のコア材を積層して形成される
が、このようなロータコアは製造コストが高くつくとい
う解決すべき課題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、ロータコアの外周側に複数の永
久磁石が周回り方向に隣接するよう配設され、さらにこ
れら永久磁石の外周側を磁石カバーで外囲してなるモー
タの回転子において、前記隣接する永久磁石同志の対向
端縁部およびこれに対向するロータコアの外周部のあい
だに間隙部を形成し、該間隙部に、ロータコアに回り止
め状に係合する状態で隣接する永久磁石同志を押圧する
押圧部材を嵌合したものである。そして、この様にする
ことにより、永久磁石は、押圧部材により押圧された状
態でロータコアに位置決め固定されることになって、回
転子が高速回転したり急加減速したりしてもガタを生じ
ることが無く、永久磁石を有効に保護できる。このもの
において、押圧部材としてスプリングピンを用いること
ができ、この場合にスプリングピンは、そのピン長方向
が回転子の軸方向を向く状態で前記間隙部に嵌入され
る。また、ロータコアは、間隙部のロータコア相当部位
を形成するための凹溝部が外周部に形成された一体円筒
形状のものとすることにより、無垢の円筒状のコア材を
鍛造したものを用いてロータコアを形成できることにな
って、打抜き形成した薄板状のコア材を複数積層して形
成するロータコアと比して安価なものとすることがで
き、しかも鍛造用の金型の低コスト化も達成できる。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、ロータコアの外周側に複数の永
久磁石が周回り方向に隣接するよう配設され、さらにこ
れら永久磁石の外周側を磁石カバーで外囲してなるモー
タの回転子において、前記隣接する永久磁石同志の対向
端縁部およびこれに対向するロータコアの外周部のあい
だに間隙部を形成し、該間隙部に、ロータコアに回り止
め状に係合する状態で隣接する永久磁石同志を押圧する
押圧部材を嵌合したものである。そして、この様にする
ことにより、永久磁石は、押圧部材により押圧された状
態でロータコアに位置決め固定されることになって、回
転子が高速回転したり急加減速したりしてもガタを生じ
ることが無く、永久磁石を有効に保護できる。このもの
において、押圧部材としてスプリングピンを用いること
ができ、この場合にスプリングピンは、そのピン長方向
が回転子の軸方向を向く状態で前記間隙部に嵌入され
る。また、ロータコアは、間隙部のロータコア相当部位
を形成するための凹溝部が外周部に形成された一体円筒
形状のものとすることにより、無垢の円筒状のコア材を
鍛造したものを用いてロータコアを形成できることにな
って、打抜き形成した薄板状のコア材を複数積層して形
成するロータコアと比して安価なものとすることがで
き、しかも鍛造用の金型の低コスト化も達成できる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1はブラシレスモ
ータであって、該ブラシレスモータ1は、永久磁石2を
備えた回転子3、該回転子3の外周側に配設されてコイ
ル4が巻装される固定子5、該固定子5が内周面部に止
着されるモータケース6、前記回転子3の回転を検出す
る回転検出センサ7等の部材装置から構成される。
に基づいて説明する。図面において、1はブラシレスモ
ータであって、該ブラシレスモータ1は、永久磁石2を
備えた回転子3、該回転子3の外周側に配設されてコイ
ル4が巻装される固定子5、該固定子5が内周面部に止
着されるモータケース6、前記回転子3の回転を検出す
る回転検出センサ7等の部材装置から構成される。
【0006】さらに前記回転子3は、モータケース6に
回動自在に軸承されるロータ軸8、該ロータ軸8に一体
的に取付けられるロータコア9、該ロータコア9の外周
側に配設される前記永久磁石2、後述するスプリングピ
ン10、磁石カバー11等の部材から構成される。
回動自在に軸承されるロータ軸8、該ロータ軸8に一体
的に取付けられるロータコア9、該ロータコア9の外周
側に配設される前記永久磁石2、後述するスプリングピ
ン10、磁石カバー11等の部材から構成される。
【0007】また、前記ロータコア9は、中心部に前記
ロータ軸8が貫通する貫通孔9aが形成された円筒形状
のものであって、その外周部には、後述する間隙部Sの
内周側半部を形成するための凹溝部9bが軸方向を向く
状態で凹設されているが、該凹溝部9bは、軸方向一端
側がロータコア9の軸方向一端に達していて開口してお
り、また軸方向他端側はロータコア9の軸方向中間まで
となっていて閉口している。そしてこの凹溝部9bは、
無垢の円筒形状のコア材を鍛造することにより形成され
る。
ロータ軸8が貫通する貫通孔9aが形成された円筒形状
のものであって、その外周部には、後述する間隙部Sの
内周側半部を形成するための凹溝部9bが軸方向を向く
状態で凹設されているが、該凹溝部9bは、軸方向一端
側がロータコア9の軸方向一端に達していて開口してお
り、また軸方向他端側はロータコア9の軸方向中間まで
となっていて閉口している。そしてこの凹溝部9bは、
無垢の円筒形状のコア材を鍛造することにより形成され
る。
【0008】さらに、前記永久磁石2は、本実施の形態
では四つ設けられていて、該四つの永久磁石2がロータ
コア9の外周側に周回り方向に隣接する状態で配設され
るが、これら互いに隣接する永久磁石2、2同志の対向
端縁部は各内周側コーナー部が軸方向に亘って切欠かれ
ており、該切欠き部2a、2aと前記ロータコア9側の
凹溝部9bとで軸方向を向いた間隙部Sが形成されてい
る。つまり、隣接する永久磁石2の対向部は四箇所あっ
て切欠き部2a、2aも四箇所に形成されるが、該切欠
き部2a、2aに対向するロータコア9の外周部に前記
凹溝部9bがそれぞれ形成されており、これによって四
つの間隙部Sが形成されている。
では四つ設けられていて、該四つの永久磁石2がロータ
コア9の外周側に周回り方向に隣接する状態で配設され
るが、これら互いに隣接する永久磁石2、2同志の対向
端縁部は各内周側コーナー部が軸方向に亘って切欠かれ
ており、該切欠き部2a、2aと前記ロータコア9側の
凹溝部9bとで軸方向を向いた間隙部Sが形成されてい
る。つまり、隣接する永久磁石2の対向部は四箇所あっ
て切欠き部2a、2aも四箇所に形成されるが、該切欠
き部2a、2aに対向するロータコア9の外周部に前記
凹溝部9bがそれぞれ形成されており、これによって四
つの間隙部Sが形成されている。
【0009】一方、前記スプリングピン10は、本実施
の形態では、ピン長方向を向く切口10aを有する円筒
形状のものであって、このものは、前記各間隙部Sに、
切口10aが径方向外側を向く状態で、ロータコア9の
一端側、つまり凹溝部9bの開口側から軽圧入状態でそ
れぞれ嵌入される。そしてスプリングピン10は、内周
側半部がロータコア9の凹溝部9bに回り止め状に係合
し、また外周側半部が永久磁石2の切欠き部2a、2a
に係合して、隣接する永久磁石2、2同志を外径方向お
よび周回り方向に押圧するようになっている。
の形態では、ピン長方向を向く切口10aを有する円筒
形状のものであって、このものは、前記各間隙部Sに、
切口10aが径方向外側を向く状態で、ロータコア9の
一端側、つまり凹溝部9bの開口側から軽圧入状態でそ
れぞれ嵌入される。そしてスプリングピン10は、内周
側半部がロータコア9の凹溝部9bに回り止め状に係合
し、また外周側半部が永久磁石2の切欠き部2a、2a
に係合して、隣接する永久磁石2、2同志を外径方向お
よび周回り方向に押圧するようになっている。
【0010】また、前記磁石カバー11は、ロータコア
9および永久磁石2の軸方向他端側および外周側を覆う
有底円筒形状の磁石カバー本体11aと、該カバー本体
11に一体的に止着され、ロータコア9および永久磁石
2の軸方向一端側を覆うサイド磁石カバー11bとによ
り構成される。
9および永久磁石2の軸方向他端側および外周側を覆う
有底円筒形状の磁石カバー本体11aと、該カバー本体
11に一体的に止着され、ロータコア9および永久磁石
2の軸方向一端側を覆うサイド磁石カバー11bとによ
り構成される。
【0011】そして回転子3は、前記ロータ軸8にロー
タコア9を一体的に取り付けたものに、磁石カバー本体
11aの内周面部に各永久磁石2を周回り方向に隣接す
るよう配設したものを、ロータコア9側の凹溝部9bと
永久磁石2側の切欠き部2aとにより間隙部Sが形成さ
れるようにして組付け、次いで、該間隙部Sにスプリン
グピン10を軽圧入状態で嵌入し、その後、サイド磁石
カバー11bをロータコア9の一端側に組付けることに
より形成される。
タコア9を一体的に取り付けたものに、磁石カバー本体
11aの内周面部に各永久磁石2を周回り方向に隣接す
るよう配設したものを、ロータコア9側の凹溝部9bと
永久磁石2側の切欠き部2aとにより間隙部Sが形成さ
れるようにして組付け、次いで、該間隙部Sにスプリン
グピン10を軽圧入状態で嵌入し、その後、サイド磁石
カバー11bをロータコア9の一端側に組付けることに
より形成される。
【0012】叙述の如く構成されたものにおいて、ロー
タコア9の外周側に周回り方向に隣接する状態で配設さ
れた永久磁石2は、外周側および軸方向両側を外囲する
磁石カバー11により径方向および軸方向の移動が規制
されるが、さらにこれら永久磁石2は、隣接する永久磁
石2、2同志の対向端縁部およびこれに対向するロータ
コア9の外周部のあいだに形成の間隙部Sに嵌入された
スプリングピン10により、外径方向および周回り方向
に押圧されることになる。この結果、永久磁石2は、前
記スプリングピン10によって周回り方向および径方向
に押圧された状態で位置決め固定されることになって、
回転子2が高速回転したり急加減速したりしてもガタを
生じることが無く、永久磁石2を有効に保護できること
になるが、この場合、ロータコアに凸部や収納部を形成
する従来のもののように高精度な加工を必要とせず、生
産性が向上する。
タコア9の外周側に周回り方向に隣接する状態で配設さ
れた永久磁石2は、外周側および軸方向両側を外囲する
磁石カバー11により径方向および軸方向の移動が規制
されるが、さらにこれら永久磁石2は、隣接する永久磁
石2、2同志の対向端縁部およびこれに対向するロータ
コア9の外周部のあいだに形成の間隙部Sに嵌入された
スプリングピン10により、外径方向および周回り方向
に押圧されることになる。この結果、永久磁石2は、前
記スプリングピン10によって周回り方向および径方向
に押圧された状態で位置決め固定されることになって、
回転子2が高速回転したり急加減速したりしてもガタを
生じることが無く、永久磁石2を有効に保護できること
になるが、この場合、ロータコアに凸部や収納部を形成
する従来のもののように高精度な加工を必要とせず、生
産性が向上する。
【0013】さらにこのものにおいて、ロータコア9
は、外周部に前記間隙部Sの内周側半部を形成するため
の凹溝部9bが形成されただけのものであるから、無垢
の円筒状のコア材を鍛造したものを用いることができ、
この結果、打抜き形成した薄板状のコア材を複数積層し
て形成するロータコアと比して大幅にコストダウンでき
る。しかも前記鍛造するにあたり、凹溝部9bを形成す
るだけであるから型分割は不要であり、さらに断面減少
率が小さいため金型に大きな内部圧力が働くことも無
く、もって金型の低コスト化を達成できる。
は、外周部に前記間隙部Sの内周側半部を形成するため
の凹溝部9bが形成されただけのものであるから、無垢
の円筒状のコア材を鍛造したものを用いることができ、
この結果、打抜き形成した薄板状のコア材を複数積層し
て形成するロータコアと比して大幅にコストダウンでき
る。しかも前記鍛造するにあたり、凹溝部9bを形成す
るだけであるから型分割は不要であり、さらに断面減少
率が小さいため金型に大きな内部圧力が働くことも無
く、もって金型の低コスト化を達成できる。
【図1】ブラシレスモータの一部断面正面図である。
【図2】回転子の断面正面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】ロータコアの斜視図である。
【図5】第一従来例を示す図であって、(A)は回転子
の断面正面図、(B)は(A)のX−X断面図、(C)
はロータコアの斜視図である。
の断面正面図、(B)は(A)のX−X断面図、(C)
はロータコアの斜視図である。
【図6】第二従来例を示す図であって、(A)は回転子
の断面正面図、(B)は(A)のX−X断面図、(C)
はロータコアの斜視図である。
の断面正面図、(B)は(A)のX−X断面図、(C)
はロータコアの斜視図である。
【図7】第三従来例を示す図であって、(A)は回転子
の断面正面図、(B)は(A)のX−X断面図である。
の断面正面図、(B)は(A)のX−X断面図である。
【図8】第四従来例を示す図であって、(A)は回転子
の断面正面図、(B)は(A)のX−X断面図である。
の断面正面図、(B)は(A)のX−X断面図である。
1 ブラシレスモータ 2 永久磁石 2a 切欠き部 3 回転子 9 ロータコア 9b 凹溝部 10 スプリングピン 11 磁石カバー S 間隙部
Claims (3)
- 【請求項1】 ロータコアの外周側に複数の永久磁石が
周回り方向に隣接するよう配設され、さらにこれら永久
磁石の外周側を磁石カバーで外囲してなるモータの回転
子において、前記隣接する永久磁石同志の対向端縁部お
よびこれに対向するロータコアの外周部のあいだに間隙
部を形成し、該間隙部に、ロータコアに回り止め状に係
合する状態で隣接する永久磁石同志を押圧する押圧部材
を嵌合したモータにおける回転子構造。 - 【請求項2】 請求項1において、押圧部材はスプリン
グピンであって、該スプリングピンは、そのピン長方向
が回転子の軸方向を向く状態で前記間隙部に嵌入される
モータにおける回転子構造。 - 【請求項3】 請求項1または2において、ロータコア
は、間隙部のロータコア相当部位を形成するための凹溝
部が外周部に形成された一体円筒形状のものであるモー
タにおける回転子構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023822A JPH11215747A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | モータにおける回転子構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023822A JPH11215747A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | モータにおける回転子構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11215747A true JPH11215747A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=12121060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10023822A Pending JPH11215747A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | モータにおける回転子構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11215747A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006223024A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Nsk Ltd | ブラシレスモータ |
JP2009268328A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Meidensha Corp | 永久磁石形同期回転電機の磁石固定構造 |
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- 1998-01-21 JP JP10023822A patent/JPH11215747A/ja active Pending
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