JPH11215171A - 時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置 - Google Patents
時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置Info
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- JPH11215171A JPH11215171A JP10016161A JP1616198A JPH11215171A JP H11215171 A JPH11215171 A JP H11215171A JP 10016161 A JP10016161 A JP 10016161A JP 1616198 A JP1616198 A JP 1616198A JP H11215171 A JPH11215171 A JP H11215171A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本来の受信光に反射光が重なって受信されて
も正規の受信光を正常に受信できる時分割多重ポイント
・マルチポイント光双方向伝送装置を提供する。 【解決手段】 センタ側装置1と各加入者側装置を光ス
ターカプラ3で接続する。センタ側装置1は、各加入者
側装置へ時分割多重の下り送信光を送信し、各加入者側
装置が自分宛の通信信号を受信する。各加入者側装置は
各々に割り当てられた時間領域内で上り送信光を送信す
る。センタ側装置1は、これら上り送信光が互いに衝突
しないように各加入者側装置の上り光信号位置を指定す
る。AGC増幅回路44は、電気・光変換回路13が電
気信号に変換した伝送路からの受信信号のピーク電力値
情報を測定する。TDM制御回路50は、各加入者側装
置のピーク電力値情報に基づき、受信信号を受信光電力
の小さい順に整列するように各加入者側装置の信号送出
タイミングを指定し、上りTDM時間領域を割り当て
る。
も正規の受信光を正常に受信できる時分割多重ポイント
・マルチポイント光双方向伝送装置を提供する。 【解決手段】 センタ側装置1と各加入者側装置を光ス
ターカプラ3で接続する。センタ側装置1は、各加入者
側装置へ時分割多重の下り送信光を送信し、各加入者側
装置が自分宛の通信信号を受信する。各加入者側装置は
各々に割り当てられた時間領域内で上り送信光を送信す
る。センタ側装置1は、これら上り送信光が互いに衝突
しないように各加入者側装置の上り光信号位置を指定す
る。AGC増幅回路44は、電気・光変換回路13が電
気信号に変換した伝送路からの受信信号のピーク電力値
情報を測定する。TDM制御回路50は、各加入者側装
置のピーク電力値情報に基づき、受信信号を受信光電力
の小さい順に整列するように各加入者側装置の信号送出
タイミングを指定し、上りTDM時間領域を割り当て
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送路で発生す
る反射光による伝送特性の劣化を防止する時分割多重形
のポイント・マルチポイント光双方向伝送装置に関する
ものである。
る反射光による伝送特性の劣化を防止する時分割多重形
のポイント・マルチポイント光双方向伝送装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】時分割多重ポイント・マルチポイント光
双方向伝送装置の構成例についてその全体構成を図1に
示す。同図において、局側装置であるセンタ側装置1
は、加入者側装置21〜2n(n:自然数)へ時分割多重
された下り光信号を送出する。光スターカプラ3はこの
下り光信号を分岐して加入者側装置21〜2nへ放送形式
で送信するものである。各加入者側装置21〜2nは、複
数加入者(nが2以上の場合、以下同様)の時分割多重
信号から自装置宛の通信信号を受信する。
双方向伝送装置の構成例についてその全体構成を図1に
示す。同図において、局側装置であるセンタ側装置1
は、加入者側装置21〜2n(n:自然数)へ時分割多重
された下り光信号を送出する。光スターカプラ3はこの
下り光信号を分岐して加入者側装置21〜2nへ放送形式
で送信するものである。各加入者側装置21〜2nは、複
数加入者(nが2以上の場合、以下同様)の時分割多重
信号から自装置宛の通信信号を受信する。
【0003】一方、上り方向については、各加入者側装
置21〜2nが各々に割り当てられた時間領域内において
上り光信号を送信する。これら加入者側装置21〜2nか
らの上り光信号を光スターカプラ3で合流してセンタ側
装置1で受信する。なお、図1において、符号4はセン
タ側装置1,加入者側装置21〜2n,光スターカプラ3
を互いに接続する光ファイバである。また、同図中、符
号Aはセンタ側装置1の入出力点,符号B1〜Bnは各
々加入者側装置21〜2nの入出力点,符号Rは反射点で
あって、これらの詳細は後述するものとする。
置21〜2nが各々に割り当てられた時間領域内において
上り光信号を送信する。これら加入者側装置21〜2nか
らの上り光信号を光スターカプラ3で合流してセンタ側
装置1で受信する。なお、図1において、符号4はセン
タ側装置1,加入者側装置21〜2n,光スターカプラ3
を互いに接続する光ファイバである。また、同図中、符
号Aはセンタ側装置1の入出力点,符号B1〜Bnは各
々加入者側装置21〜2nの入出力点,符号Rは反射点で
あって、これらの詳細は後述するものとする。
【0004】次に、図2は従来の技術による時分割多重
ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置の構成例に
ついてその詳細を示したブロック図である。同図におい
て、図1に示したものと同じ構成要素については同一の
符号を付してあり、ここではその説明を省略する。な
お、加入者側装置21〜2nの構成はいずれも同―である
ため、図2では1台の加入者側装置2i (i:1≦i≦
nの自然数)についてのみ図示してある。
ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置の構成例に
ついてその詳細を示したブロック図である。同図におい
て、図1に示したものと同じ構成要素については同一の
符号を付してあり、ここではその説明を省略する。な
お、加入者側装置21〜2nの構成はいずれも同―である
ため、図2では1台の加入者側装置2i (i:1≦i≦
nの自然数)についてのみ図示してある。
【0005】さて、加入者側装置2i において、D/R
回路31は、電気信号と光信号との間の変換を行って、
伝送路と加入者側装置との間の伝送路インタフェースを
形成する送受信回路である。また、TDMA(時分割多
重アクセス)回路32は、各加入者側装置21〜2nへの
信号に対して時間領域を割り当てることで、センタ側装
置1と加入者側装置21〜2nとの間で時分割多重ポイン
ト・マルチポイント伝送を実現する。
回路31は、電気信号と光信号との間の変換を行って、
伝送路と加入者側装置との間の伝送路インタフェースを
形成する送受信回路である。また、TDMA(時分割多
重アクセス)回路32は、各加入者側装置21〜2nへの
信号に対して時間領域を割り当てることで、センタ側装
置1と加入者側装置21〜2nとの間で時分割多重ポイン
ト・マルチポイント伝送を実現する。
【0006】一方、センタ側装置1も加入者側装置2i
と同じくD/R回路11及びTDMA回路12を備えて
いる。まず初めにD/R回路11内の各部について説明
する。電気・光変換回路13は、電気信号と光信号との
間の変換を行うもので、より具体的には、伝送路からの
光信号を電気信号に変換してAGC(自動利得調整)増
幅回路14に送るとともに、後述する送信バッファ17
からの電気信号を光信号に変換して伝送路に送る。AG
C増幅回路14は、電気・光変換回路13からの受信信
号の入力レベルに応じて増幅度を制御することにより、
その出力振幅を適切なレベルに保つ回路である。タイミ
ング抽出・フレーム同期回路15は、AGC増幅回路1
4から送られる受信信号からタイミング情報を抽出して
フレーム同期をとる回路である。識別回路16は、タイ
ミング抽出・フレーム同期回路15からのタイミング情
報に従って、AGC増幅回路14から送られる受信信号
の「0/1」の識別を行い、その結果をTDMA回路1
2に送出する。
と同じくD/R回路11及びTDMA回路12を備えて
いる。まず初めにD/R回路11内の各部について説明
する。電気・光変換回路13は、電気信号と光信号との
間の変換を行うもので、より具体的には、伝送路からの
光信号を電気信号に変換してAGC(自動利得調整)増
幅回路14に送るとともに、後述する送信バッファ17
からの電気信号を光信号に変換して伝送路に送る。AG
C増幅回路14は、電気・光変換回路13からの受信信
号の入力レベルに応じて増幅度を制御することにより、
その出力振幅を適切なレベルに保つ回路である。タイミ
ング抽出・フレーム同期回路15は、AGC増幅回路1
4から送られる受信信号からタイミング情報を抽出して
フレーム同期をとる回路である。識別回路16は、タイ
ミング抽出・フレーム同期回路15からのタイミング情
報に従って、AGC増幅回路14から送られる受信信号
の「0/1」の識別を行い、その結果をTDMA回路1
2に送出する。
【0007】次に、TDMA回路12内の各部について
説明する。送信バッファ17は加入者側装置21〜2n宛
ての送信データを一旦蓄積したのち、これら送信データ
をTDM多重してからバースト的に送信する。受信バッ
ファ18は、加入者側装置2 1〜2nからD/R回路11
を介して送られるバースト状のTDM受信データを一旦
蓄積したのち、元のデータ速度で出力する。遅延測定回
路19は、センタ側装置1−各加入者側装置21〜2n間
の距離に対応する伝播遅延時間を測定する。TDM制御
回路20は、遅延測定回路19が測定した伝播遅延時間
を遅延情報として受け取り、送信バッファ17及び受信
バッファ18を制御して、各加入者側装置21〜2nに対
して下り時間領域および上り時間領域の割り当て制御を
行う。
説明する。送信バッファ17は加入者側装置21〜2n宛
ての送信データを一旦蓄積したのち、これら送信データ
をTDM多重してからバースト的に送信する。受信バッ
ファ18は、加入者側装置2 1〜2nからD/R回路11
を介して送られるバースト状のTDM受信データを一旦
蓄積したのち、元のデータ速度で出力する。遅延測定回
路19は、センタ側装置1−各加入者側装置21〜2n間
の距離に対応する伝播遅延時間を測定する。TDM制御
回路20は、遅延測定回路19が測定した伝播遅延時間
を遅延情報として受け取り、送信バッファ17及び受信
バッファ18を制御して、各加入者側装置21〜2nに対
して下り時間領域および上り時間領域の割り当て制御を
行う。
【0008】ここで、図3は時分割多重ポイント・マル
チポイント光伝送における送受信ダイヤグラムの例を示
したものであり、図1に示したのと同じものには同一の
符号を付してある。以下、上記光伝送における送受信の
手順について説明する。初めに、センタ側装置1と各加
入者側装置21〜2n間の伝送路において、光コネクタ等
の伝送路の構成部品から反射が発生していない場合につ
いて説明することとし、その後に、反射が発生している
場合を説明する。
チポイント光伝送における送受信ダイヤグラムの例を示
したものであり、図1に示したのと同じものには同一の
符号を付してある。以下、上記光伝送における送受信の
手順について説明する。初めに、センタ側装置1と各加
入者側装置21〜2n間の伝送路において、光コネクタ等
の伝送路の構成部品から反射が発生していない場合につ
いて説明することとし、その後に、反射が発生している
場合を説明する。
【0009】なお、前述したように、同図に示す符号A
はセンタ側装置1の入出力点での信号である。また、符
号B1及びB2等は各加入者側装置の入出力点信号を表
しているが、簡単のため、加入者側装置端の信号に関し
ては、加入者側装置21 の入出力点B1と加入者側装置
22 の入出力点B2のみを示してある。さらにこの図で
は、加入者側装置22 とセンタ側装置1との間の距離
が、加入者側装置21 とセンタ側装置1との間の距離よ
りも大きいものとしている。
はセンタ側装置1の入出力点での信号である。また、符
号B1及びB2等は各加入者側装置の入出力点信号を表
しているが、簡単のため、加入者側装置端の信号に関し
ては、加入者側装置21 の入出力点B1と加入者側装置
22 の入出力点B2のみを示してある。さらにこの図で
は、加入者側装置22 とセンタ側装置1との間の距離
が、加入者側装置21 とセンタ側装置1との間の距離よ
りも大きいものとしている。
【0010】図3に示す様に、センタ側装置1と加入者
側装置21〜2nとの間の信号のやりとりは、バースト周
期Tを単位として当該周期内で送信と受信を交互に切り
換えて行っている。すなわちセンタ側装置1から加入者
側装置に対しては、バースト周期T毎に加入者側装置2
1〜2nへの信号を時分割多重した光信号として下り送信
光Dsを送信する。各加入者側装置では、複数加入者の
時分割多重信号から自装置宛の通信信号を取り出して受
信する(図中の下り受信光Dr1,Dr2を参照)。一
方、上り方向については、各加入者側装置が各々へ割り
当てられた時間領域内に上り送信光Us1,Us2,
…,Usn(図示省略)を送信する。センタ側装置1は
これら上り送信光をそれぞれ上り受信光Ur1,Ur
2,…,Urnとして受信する。ここで、各加入者側装
置の上り光信号位置は、加入者側装置21 〜2n の上り
送信光Us1〜Usnが互いに衝突しないように、セン
タ側装置1からの制御によって指定される。
側装置21〜2nとの間の信号のやりとりは、バースト周
期Tを単位として当該周期内で送信と受信を交互に切り
換えて行っている。すなわちセンタ側装置1から加入者
側装置に対しては、バースト周期T毎に加入者側装置2
1〜2nへの信号を時分割多重した光信号として下り送信
光Dsを送信する。各加入者側装置では、複数加入者の
時分割多重信号から自装置宛の通信信号を取り出して受
信する(図中の下り受信光Dr1,Dr2を参照)。一
方、上り方向については、各加入者側装置が各々へ割り
当てられた時間領域内に上り送信光Us1,Us2,
…,Usn(図示省略)を送信する。センタ側装置1は
これら上り送信光をそれぞれ上り受信光Ur1,Ur
2,…,Urnとして受信する。ここで、各加入者側装
置の上り光信号位置は、加入者側装置21 〜2n の上り
送信光Us1〜Usnが互いに衝突しないように、セン
タ側装置1からの制御によって指定される。
【0011】次に、図4はTDMA制御フローの一例を
示す説明図であって、ここではi番目の加入者側装置2
i がセンタ側装置1に対してチャネル割り当てを要求す
る場合について示してある。まず、センタ側装置1は接
続されている加入者側装置2 1 〜2n に対して遅延測定
信号の送出許可信号(i)をそれぞれ送出する。このと
き、加入者側装置21〜2nからの遅延測定信号が衝突し
ないように、センタ側装置1から各加入者側装置21〜
2nへの送出許可信号は例えばポーリング形式で送出す
る。送出許可信号(i)を受信した加入者側装置2i
は、センタ側装置1へ遅延測定信号を送信する。ここ
で、遅延測定信号の送信は、例えばセンタ側装置1から
の下り信号(送出許可信号(i))を受信した後、一定
のタイミングをおいて遅延測定パケットを送出すること
によって実現することができる。
示す説明図であって、ここではi番目の加入者側装置2
i がセンタ側装置1に対してチャネル割り当てを要求す
る場合について示してある。まず、センタ側装置1は接
続されている加入者側装置2 1 〜2n に対して遅延測定
信号の送出許可信号(i)をそれぞれ送出する。このと
き、加入者側装置21〜2nからの遅延測定信号が衝突し
ないように、センタ側装置1から各加入者側装置21〜
2nへの送出許可信号は例えばポーリング形式で送出す
る。送出許可信号(i)を受信した加入者側装置2i
は、センタ側装置1へ遅延測定信号を送信する。ここ
で、遅延測定信号の送信は、例えばセンタ側装置1から
の下り信号(送出許可信号(i))を受信した後、一定
のタイミングをおいて遅延測定パケットを送出すること
によって実現することができる。
【0012】次に、センタ側装置1は、加入者側装置2
i からの遅延測定パケットの到着時間を測定すること
で、センタ側装置1−加入者側装置2i 間の距離に対応
する伝播遅延時間を求める。次いで、センタ側装置1は
測定した伝播遅延時間と所要伝送容量に基づいて、加入
者側装置21〜2nからの上り信号が互いに衝突しないよ
うに、これら加入者側装置の信号送出タイミングを指定
して上りTDM時間領域を割り当てる。一方、下り信号
については、該当加入者側装置2i の所要伝送容量に応
じてTDM時間領域を割り当てるようにする(図中の
「TDM時間領域割当て信号」を参照)。こうして上り
下り双方のTDM時間領域を割り当てた後に、センタ側
装置1と加入者側装置2i は通信状態となる。
i からの遅延測定パケットの到着時間を測定すること
で、センタ側装置1−加入者側装置2i 間の距離に対応
する伝播遅延時間を求める。次いで、センタ側装置1は
測定した伝播遅延時間と所要伝送容量に基づいて、加入
者側装置21〜2nからの上り信号が互いに衝突しないよ
うに、これら加入者側装置の信号送出タイミングを指定
して上りTDM時間領域を割り当てる。一方、下り信号
については、該当加入者側装置2i の所要伝送容量に応
じてTDM時間領域を割り当てるようにする(図中の
「TDM時間領域割当て信号」を参照)。こうして上り
下り双方のTDM時間領域を割り当てた後に、センタ側
装置1と加入者側装置2i は通信状態となる。
【0013】次に、センタ側装置1と加入者側装置間の
伝送路において、光コネクタ等の伝送路の構成部品から
反射が発生している場合について説明する。この場合、
時分割多重ポイント・マルチポイント光伝送における送
受信ダイヤグラムは図5に示すものとなる。なお、図5
において図3に示したのと同じものは同一の符号を付し
てある。また、この図では、反射点Rが図1に示した位
置,すなわち加入者側装置21 の近傍にあるものとして
いる。
伝送路において、光コネクタ等の伝送路の構成部品から
反射が発生している場合について説明する。この場合、
時分割多重ポイント・マルチポイント光伝送における送
受信ダイヤグラムは図5に示すものとなる。なお、図5
において図3に示したのと同じものは同一の符号を付し
てある。また、この図では、反射点Rが図1に示した位
置,すなわち加入者側装置21 の近傍にあるものとして
いる。
【0014】図5に示すように、センタ側装置1では、
下り送信光Dsに対する反射点Rからの反射光Rfが送
信信号(下り送信光Ds)の後に現れる。また、加入者
側装置21 では、上り送信光Us1に対する反射点Rか
らの反射光rf1が送信信号(上り送信光Us1)の後
に現れる。これら反射光の時間遅れは反射点Rの位置に
よって異なっており、各送信端から反射点Rまでの往復
遅延時間に相当する時間だけ遅延して各送信端に到達す
る。
下り送信光Dsに対する反射点Rからの反射光Rfが送
信信号(下り送信光Ds)の後に現れる。また、加入者
側装置21 では、上り送信光Us1に対する反射点Rか
らの反射光rf1が送信信号(上り送信光Us1)の後
に現れる。これら反射光の時間遅れは反射点Rの位置に
よって異なっており、各送信端から反射点Rまでの往復
遅延時間に相当する時間だけ遅延して各送信端に到達す
る。
【0015】これら反射光のうち、反射光rf1は加入
者側装置21 の入出力点B1でさらに反射し、入出力点
B1からセンタ側装置1の入出力点Aまでの距離に相当
する遅延時間の後に、反射光rf2としてセンタ側装置
1に到達する。ここで、これら反射光の電力は反射点R
での反射減衰量だけ減衰するとともに、反射光の伝送経
路における伝送路損失によっても減衰する。そして、セ
ンタ側装置1および加入者側装置21 では、それぞれ反
射光Rfおよび反射光rf1が送信信号光(下り送信光
Dsおよび上り送信光Us1)の後、送信端から反射点
Rまでの往復遅延時間に相当する時間だけ継続する。
者側装置21 の入出力点B1でさらに反射し、入出力点
B1からセンタ側装置1の入出力点Aまでの距離に相当
する遅延時間の後に、反射光rf2としてセンタ側装置
1に到達する。ここで、これら反射光の電力は反射点R
での反射減衰量だけ減衰するとともに、反射光の伝送経
路における伝送路損失によっても減衰する。そして、セ
ンタ側装置1および加入者側装置21 では、それぞれ反
射光Rfおよび反射光rf1が送信信号光(下り送信光
Dsおよび上り送信光Us1)の後、送信端から反射点
Rまでの往復遅延時間に相当する時間だけ継続する。
【0016】ここで、信号光を送信している時間領域で
は、D/R回路11やD/R回路31(図2参照)中の
受信回路部分が動作していないため、これら反射光によ
る影響を受けることはない。また、送信信号光の後に観
測される反射光に対しては、例えば受信回路部分でこれ
ら反射光を受信しないようにガードタイムを設ければそ
の影響を避けることができる。
は、D/R回路11やD/R回路31(図2参照)中の
受信回路部分が動作していないため、これら反射光によ
る影響を受けることはない。また、送信信号光の後に観
測される反射光に対しては、例えば受信回路部分でこれ
ら反射光を受信しないようにガードタイムを設ければそ
の影響を避けることができる。
【0017】一方、反射光rf2はセンタ側装置1の受
信領域に現れ、加入者側装置21 および反射点Rの位置
に依存して、本来の上り受信光Ur1あるいは他の加入
者側装置22〜2nからの後続の上り受信光Ur2,…,
Urnに重なって受信される。図5に示した例では、反
射光rf2が加入者側装置21,22からの上り受信光U
r1,Ur2に重なっている場合を示してある。
信領域に現れ、加入者側装置21 および反射点Rの位置
に依存して、本来の上り受信光Ur1あるいは他の加入
者側装置22〜2nからの後続の上り受信光Ur2,…,
Urnに重なって受信される。図5に示した例では、反
射光rf2が加入者側装置21,22からの上り受信光U
r1,Ur2に重なっている場合を示してある。
【0018】反射光rf2の電力は、上り受信光Ur1
の電力に比較して、反射点R及び入出力点B1での各反
射減衰量ならびに反射点R及び入出力点B1間の往復伝
送路損失の総和分だけ小さい。例えば、反射点Rと入出
力点B1での反射減衰量を各々13dBとし、反射点R
−入出力点B1間の往復伝送路損失を4dBとした場
合、反射光rf2の電力は上り受信光Ur1よりも30
dB低い値となる。このように、上り受信光Ur1の受
信領域では、反射光rf2が上り受信光Ur1に重なっ
て受信されたとしても振幅差が十分大きいために問題と
はならない。
の電力に比較して、反射点R及び入出力点B1での各反
射減衰量ならびに反射点R及び入出力点B1間の往復伝
送路損失の総和分だけ小さい。例えば、反射点Rと入出
力点B1での反射減衰量を各々13dBとし、反射点R
−入出力点B1間の往復伝送路損失を4dBとした場
合、反射光rf2の電力は上り受信光Ur1よりも30
dB低い値となる。このように、上り受信光Ur1の受
信領域では、反射光rf2が上り受信光Ur1に重なっ
て受信されたとしても振幅差が十分大きいために問題と
はならない。
【0019】これに対し、上り受信光Ur2の受信領域
において反射光rf2が重なって受信された場合、セン
タ側装置1と加入者側装置21,22の距離によっては反
射光rf2の影響を受けることになる。具体的には、図
示したように加入者側装置2 2 が加入者側装置21 より
もセンタ側装置1から遠方にある場合であって,なおか
つ,入出力点A−B1間と入出力点A−B2間の伝送路
損失差が、反射点Rおよび入出力点B1での各反射減衰
量ならびに反射点R及び入出力点B1間の往復伝送路損
失の総和と同等以上の場合である。こうした状況下で
は、反射光rf2の電力が上り受信光Ur2の電力と同
等以上になって、本来の上り受信光Ur2を正常に受信
できなくなる。
において反射光rf2が重なって受信された場合、セン
タ側装置1と加入者側装置21,22の距離によっては反
射光rf2の影響を受けることになる。具体的には、図
示したように加入者側装置2 2 が加入者側装置21 より
もセンタ側装置1から遠方にある場合であって,なおか
つ,入出力点A−B1間と入出力点A−B2間の伝送路
損失差が、反射点Rおよび入出力点B1での各反射減衰
量ならびに反射点R及び入出力点B1間の往復伝送路損
失の総和と同等以上の場合である。こうした状況下で
は、反射光rf2の電力が上り受信光Ur2の電力と同
等以上になって、本来の上り受信光Ur2を正常に受信
できなくなる。
【0020】そこで、こうした反射光の影響に対する方
策として、反射波が上り光信号に重ならないように、各
加入者側装置21〜2nからの上り受信光Ur1,Ur
2,…,Urn間のガードタイムを十分大きくとること
も考えられる。しかしながら、ガードタイムを長くする
ということは送信データの時間領域を減ずることであっ
て、著しい伝送効率の低下を招くことになるという欠点
がある。なお、以上の説明において、反射光Rfが入出
力点Aで反射した後に入出力点B1に到達することで下
り受信光Dr1へ与える影響は、反射光rf2の上り受
信光Ur1への影響と同様に問題がないことからその説
明を省略した。
策として、反射波が上り光信号に重ならないように、各
加入者側装置21〜2nからの上り受信光Ur1,Ur
2,…,Urn間のガードタイムを十分大きくとること
も考えられる。しかしながら、ガードタイムを長くする
ということは送信データの時間領域を減ずることであっ
て、著しい伝送効率の低下を招くことになるという欠点
がある。なお、以上の説明において、反射光Rfが入出
力点Aで反射した後に入出力点B1に到達することで下
り受信光Dr1へ与える影響は、反射光rf2の上り受
信光Ur1への影響と同様に問題がないことからその説
明を省略した。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上詳述したように、
センタ側装置と加入者側装置間の伝送路において、光コ
ネクタ等の伝送路上での反射や加入者側装置での反射が
あると、本来の受信光に反射光が重なって受信されてし
まい、正規の受信光を受信できなくなる場合の生じるこ
とが大きな問題となる。本発明は上記の点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、本来の受信光に反射光が
重なって受信される状態であっても、正規の受信光を正
常に受信することの可能な時分割多重ポイント・マルチ
ポイント光双方向伝送装置を提供することにある。
センタ側装置と加入者側装置間の伝送路において、光コ
ネクタ等の伝送路上での反射や加入者側装置での反射が
あると、本来の受信光に反射光が重なって受信されてし
まい、正規の受信光を受信できなくなる場合の生じるこ
とが大きな問題となる。本発明は上記の点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、本来の受信光に反射光が
重なって受信される状態であっても、正規の受信光を正
常に受信することの可能な時分割多重ポイント・マルチ
ポイント光双方向伝送装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、光ファイバを介して対向
する1台のセンタ側装置とn(nは自然数)台の加入者
側装置を有し、前記センタ側装置が時分割多重の下り光
信号を放送形式で送信すると共に前記各加入者側装置の
上り光信号の時間領域を割り当て、前記各加入者側装置
が各々に割り当てられた時間領域内で上り光信号を送信
して、前記センタ側装置と前記各加入者側装置の間で
1:nの時分割多重双方向伝送を行う時分割多重ポイン
ト・マルチポイント光双方向伝送装置において、前記セ
ンタ側装置は、前記各加入者側装置からの受信信号の受
信光電力をそれぞれ測定する受信光電力測定手段と、こ
れら受信光電力の小さい順に前記各加入者側装置からの
受信信号を整列するように、前記各加入者側装置の信号
送出タイミングを指定して上り光信号の時間領域を割り
当てる時間領域割当手段とを具備することを特徴として
いる。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記受信光電力測定手段は、前記センタ側
装置の受信部に設けられているAGC増幅器のピーク電
力検出出力を用いて、前記受信信号の受信光電力を測定
することを特徴としている。
めに、請求項1記載の発明は、光ファイバを介して対向
する1台のセンタ側装置とn(nは自然数)台の加入者
側装置を有し、前記センタ側装置が時分割多重の下り光
信号を放送形式で送信すると共に前記各加入者側装置の
上り光信号の時間領域を割り当て、前記各加入者側装置
が各々に割り当てられた時間領域内で上り光信号を送信
して、前記センタ側装置と前記各加入者側装置の間で
1:nの時分割多重双方向伝送を行う時分割多重ポイン
ト・マルチポイント光双方向伝送装置において、前記セ
ンタ側装置は、前記各加入者側装置からの受信信号の受
信光電力をそれぞれ測定する受信光電力測定手段と、こ
れら受信光電力の小さい順に前記各加入者側装置からの
受信信号を整列するように、前記各加入者側装置の信号
送出タイミングを指定して上り光信号の時間領域を割り
当てる時間領域割当手段とを具備することを特徴として
いる。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記受信光電力測定手段は、前記センタ側
装置の受信部に設けられているAGC増幅器のピーク電
力検出出力を用いて、前記受信信号の受信光電力を測定
することを特徴としている。
【0023】また、請求項3記載の発明は、光ファイバ
を介して対向する1台のセンタ側装置とn(nは自然
数)台の加入者側装置を有し、前記センタ側装置が時分
割多重の下り光信号を放送形式で送信すると共に前記各
加入者側装置の上り光信号の時間領域を割り当て、前記
各加入者側装置が各々に割り当てられた時間領域内で上
り光信号を送信して、前記センタ側装置と前記各加入者
側装置の間で1:nの時分割多重双方向伝送を行う時分
割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置にお
いて、前記センタ側装置は、前記センタ側装置から前記
各加入者側装置までの距離をそれぞれ測定する距離測定
手段と、これら距離の長い順に前記各加入者側装置から
の受信信号を整列するように、前記各加入者側装置の信
号送出タイミングを指定して上り光信号の時間領域を割
り当てる時間領域割当手段とを具備することを特徴とし
ている。
を介して対向する1台のセンタ側装置とn(nは自然
数)台の加入者側装置を有し、前記センタ側装置が時分
割多重の下り光信号を放送形式で送信すると共に前記各
加入者側装置の上り光信号の時間領域を割り当て、前記
各加入者側装置が各々に割り当てられた時間領域内で上
り光信号を送信して、前記センタ側装置と前記各加入者
側装置の間で1:nの時分割多重双方向伝送を行う時分
割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置にお
いて、前記センタ側装置は、前記センタ側装置から前記
各加入者側装置までの距離をそれぞれ測定する距離測定
手段と、これら距離の長い順に前記各加入者側装置から
の受信信号を整列するように、前記各加入者側装置の信
号送出タイミングを指定して上り光信号の時間領域を割
り当てる時間領域割当手段とを具備することを特徴とし
ている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 〔第1実施形態〕(請求項1に対応) 図6は、本実施形態による時分割多重ポイント・マルチ
ポイント光双方向伝送装置で行われるTDMA制御フロ
ーを示す説明図である。同図では、n台の加入者側装置
21〜2nのうち、i番目の加入者側装置2i がチャネル
割り当てを要求する場合について示してある。またここ
では、加入者側装置2i 以外の加入者側装置21,…,
2i-1,2i+1,…,2nの各々に対してすでにTDM時
間領域が割り当てられており、センタ側装置1と通信状
態にあることを想定している。
施形態について説明する。 〔第1実施形態〕(請求項1に対応) 図6は、本実施形態による時分割多重ポイント・マルチ
ポイント光双方向伝送装置で行われるTDMA制御フロ
ーを示す説明図である。同図では、n台の加入者側装置
21〜2nのうち、i番目の加入者側装置2i がチャネル
割り当てを要求する場合について示してある。またここ
では、加入者側装置2i 以外の加入者側装置21,…,
2i-1,2i+1,…,2nの各々に対してすでにTDM時
間領域が割り当てられており、センタ側装置1と通信状
態にあることを想定している。
【0025】まず、チャネル割り当て要求があると、図
4に示した制御フローと同様に、センタ側装置1から遅
延測定信号の送出許可信号(i)を加入者側装置2i に
送信し、この送信許可信号を受信した加入者側装置2i
が遅延測定信号をセンタ側装置1へ送信する。上述した
通り、遅延測定信号の送信は、例えばセンタ側装置1か
らの下り信号を受信した後に一定のタイミングをおいた
遅延測定パケットをセンタ側装置1へ送信することで実
現される。
4に示した制御フローと同様に、センタ側装置1から遅
延測定信号の送出許可信号(i)を加入者側装置2i に
送信し、この送信許可信号を受信した加入者側装置2i
が遅延測定信号をセンタ側装置1へ送信する。上述した
通り、遅延測定信号の送信は、例えばセンタ側装置1か
らの下り信号を受信した後に一定のタイミングをおいた
遅延測定パケットをセンタ側装置1へ送信することで実
現される。
【0026】次に、センタ側装置1は加入者側装置2i
からの遅延測定パケットの到着時間を測定することによ
って、センタ側装置1−加入者側装置2i 間の距離に対
応する伝播遅延時間を求める。次いでセンタ側装置1
は、測定した伝播遅延時間と所要伝送容量に基づいて、
各加入者側装置21〜2nからの上り信号が互いに衝突し
ないようにする。これに加えて、本実施形態のセンタ側
装置1は、n台の加入者側装置21〜2nからの受信信号
を受信光電力の小さい順に整列するように、加入者側装
置21,…,2i,…,2n の信号送出タイミングを指定
(図中の「TDM時間領域割当て信号」)して上りTD
M時間領域を割り当てる(図中の「TDM時間領域割当
て」を参照)。その後、センタ側装置1と加入者側装置
2i とは通信状態となる。
からの遅延測定パケットの到着時間を測定することによ
って、センタ側装置1−加入者側装置2i 間の距離に対
応する伝播遅延時間を求める。次いでセンタ側装置1
は、測定した伝播遅延時間と所要伝送容量に基づいて、
各加入者側装置21〜2nからの上り信号が互いに衝突し
ないようにする。これに加えて、本実施形態のセンタ側
装置1は、n台の加入者側装置21〜2nからの受信信号
を受信光電力の小さい順に整列するように、加入者側装
置21,…,2i,…,2n の信号送出タイミングを指定
(図中の「TDM時間領域割当て信号」)して上りTD
M時間領域を割り当てる(図中の「TDM時間領域割当
て」を参照)。その後、センタ側装置1と加入者側装置
2i とは通信状態となる。
【0027】次に、センタ側装置1における送受信ダイ
ヤグラムの例を図7に示すもので、図3〜図4に示した
のと同じものには同一の符号を付してある。ここでは、
3台の加入者側装置21〜23がセンタ側装置1と通信中
に、第4番目の加入者側装置24 がセンタ側装置1と通
信を開始した場合について示してある。いま、加入者側
装置24 によるチャネル割り当て要求前では、従来方式
及び本実施形態の双方の場合において、図7の上段に示
す通り、センタ側装置1は3台の加入者側装置21〜23
と通信中であり、センタ側装置1はこれら加入者側装置
に対応する上り受信光Ur1〜Ur3をそれぞれ受信す
る。その後に、第4番目の加入者側装置24 との間で通
信を開始すると、先に説明した図4(従来方式)または
図6(本実施形態)の制御フローに従って、センタ側装
置1が上り信号の信号送出タイミングを加入者側装置に
対して指定する。
ヤグラムの例を図7に示すもので、図3〜図4に示した
のと同じものには同一の符号を付してある。ここでは、
3台の加入者側装置21〜23がセンタ側装置1と通信中
に、第4番目の加入者側装置24 がセンタ側装置1と通
信を開始した場合について示してある。いま、加入者側
装置24 によるチャネル割り当て要求前では、従来方式
及び本実施形態の双方の場合において、図7の上段に示
す通り、センタ側装置1は3台の加入者側装置21〜23
と通信中であり、センタ側装置1はこれら加入者側装置
に対応する上り受信光Ur1〜Ur3をそれぞれ受信す
る。その後に、第4番目の加入者側装置24 との間で通
信を開始すると、先に説明した図4(従来方式)または
図6(本実施形態)の制御フローに従って、センタ側装
置1が上り信号の信号送出タイミングを加入者側装置に
対して指定する。
【0028】ここで、もし図4の制御フローに従った従
来方式を用いた場合には、図7の上段の破線のブロック
に示すように、送出タイミング位相は、上り受信光Ur
4が空き領域の時間に到達するように制御されることに
なる。しかしながらこの場合において、加入者側装置2
4が加入者側装置21よりもセンタ側装置1の近くに存在
し,なおかつ,加入者側装置24 の近傍に反射点Rがあ
る場合には、図5に関して説明したことと同様の問題が
生じる。すなわち、入出力点A−加入者側装置24 の入
出力点B4(図示略)間と入出力点A−入出力点B1間
の伝送路損失差が、反射点Rおよび入出力点B4での反
射減衰量ならびに反射点R及び入出力点B4間の往復伝
送路損失の総和と同等以上であると、センタ側装置1に
おける加入者側装置24 からの反射光の電力が上り受信
光Ur1の電力と同等以上になってしまい、本来の上り
受信光Ur1を正常に受信できなくなる。
来方式を用いた場合には、図7の上段の破線のブロック
に示すように、送出タイミング位相は、上り受信光Ur
4が空き領域の時間に到達するように制御されることに
なる。しかしながらこの場合において、加入者側装置2
4が加入者側装置21よりもセンタ側装置1の近くに存在
し,なおかつ,加入者側装置24 の近傍に反射点Rがあ
る場合には、図5に関して説明したことと同様の問題が
生じる。すなわち、入出力点A−加入者側装置24 の入
出力点B4(図示略)間と入出力点A−入出力点B1間
の伝送路損失差が、反射点Rおよび入出力点B4での反
射減衰量ならびに反射点R及び入出力点B4間の往復伝
送路損失の総和と同等以上であると、センタ側装置1に
おける加入者側装置24 からの反射光の電力が上り受信
光Ur1の電力と同等以上になってしまい、本来の上り
受信光Ur1を正常に受信できなくなる。
【0029】これに対し、本実施形態によれば、図7の
下段に示すように、各加入者側装置からの受信信号をそ
れらの受信光電力が小さい順に整列するように、各加入
者側装置の信号送出タイミングを指定して上りTDM時
間領域を割り当てている。つまり図7の例では、加入者
側装置21〜24からの上り受信光Ur1〜Ur4の受信
光電力の大きさがUr1<Ur2<Ur4<Ur3の関
係にあることから、Ur1,Ur2,Ur4,Ur3の
時間順に再配列することになる。
下段に示すように、各加入者側装置からの受信信号をそ
れらの受信光電力が小さい順に整列するように、各加入
者側装置の信号送出タイミングを指定して上りTDM時
間領域を割り当てている。つまり図7の例では、加入者
側装置21〜24からの上り受信光Ur1〜Ur4の受信
光電力の大きさがUr1<Ur2<Ur4<Ur3の関
係にあることから、Ur1,Ur2,Ur4,Ur3の
時間順に再配列することになる。
【0030】図8は、いま述べた通り、各加入者側装置
からの受信信号を受信光電力の小さい順に整列した場合
に、センタ側装置1と各加入者側装置との間での送受信
ダイヤグラムの例を示したものである。なお、同図にお
いて、図5に示したのと同じものには同一の符号を付し
てある。またここでは、センタ側装置1の入出力点Aに
対して、(i+1)番目の加入者側装置2i+1 の入出力
点Bi+1 の方がi番目の加入者側装置2i の入出力点B
iよりも遠く、また、反射点Rが加入者側装置2i+1 の
近傍にあることを想定している。
からの受信信号を受信光電力の小さい順に整列した場合
に、センタ側装置1と各加入者側装置との間での送受信
ダイヤグラムの例を示したものである。なお、同図にお
いて、図5に示したのと同じものには同一の符号を付し
てある。またここでは、センタ側装置1の入出力点Aに
対して、(i+1)番目の加入者側装置2i+1 の入出力
点Bi+1 の方がi番目の加入者側装置2i の入出力点B
iよりも遠く、また、反射点Rが加入者側装置2i+1 の
近傍にあることを想定している。
【0031】同図に示すように、加入者側装置2i+1 か
らの上り送信光Usi+1 は、反射点Rで反射した後さら
に加入者側装置2i+1の入出力点Bi+1で反射し、反射光
rf2としてセンタ側装置1に到達する。ここで、図8
では反射光rf2が加入者側装置2i,2i+1からの上り
受信光Uri,Uri+1に重なるものとしている。ここ
で、反射光rf2の電力は受信光Uri+1 の電力に比較
して、反射点Rおよび入出力点Bi+1 での反射減衰量な
らびに反射点R及び入出力点Bi+1 間の往復伝送路損失
の総和分だけ小さい。例えば、反射点Rおよび入出力点
Bi+1 での反射減衰量をそれぞれ13dBとし、反射点
R−入出力Bi+1 点間の往復伝送路損失を4dBとすれ
ば、反射光rf2の電力は上り受信光Uri+1 よりも3
0dB低い値となる。したがって、上り受信光Uri+1
の受信領域において、反射光rf2が上り受信光Ur
i+1 に重なって受信されたとしても、振幅差が十分大き
いために問題にはならない。一方、上り受信光Uri の
受信領域で反射光rf2が重なって受信される場合に
も、上り受信光Uri,Uri+1の受信光電力の大きさは
Uri+1<Uriの関係にあるため、この場合も、反射光
rf2による影響は問題とならない。
らの上り送信光Usi+1 は、反射点Rで反射した後さら
に加入者側装置2i+1の入出力点Bi+1で反射し、反射光
rf2としてセンタ側装置1に到達する。ここで、図8
では反射光rf2が加入者側装置2i,2i+1からの上り
受信光Uri,Uri+1に重なるものとしている。ここ
で、反射光rf2の電力は受信光Uri+1 の電力に比較
して、反射点Rおよび入出力点Bi+1 での反射減衰量な
らびに反射点R及び入出力点Bi+1 間の往復伝送路損失
の総和分だけ小さい。例えば、反射点Rおよび入出力点
Bi+1 での反射減衰量をそれぞれ13dBとし、反射点
R−入出力Bi+1 点間の往復伝送路損失を4dBとすれ
ば、反射光rf2の電力は上り受信光Uri+1 よりも3
0dB低い値となる。したがって、上り受信光Uri+1
の受信領域において、反射光rf2が上り受信光Ur
i+1 に重なって受信されたとしても、振幅差が十分大き
いために問題にはならない。一方、上り受信光Uri の
受信領域で反射光rf2が重なって受信される場合に
も、上り受信光Uri,Uri+1の受信光電力の大きさは
Uri+1<Uriの関係にあるため、この場合も、反射光
rf2による影響は問題とならない。
【0032】〔第2実施形態〕(請求項3に対応) 第1実施形態では、受信信号を受信光電力の小さい順に
整列するように、各加入者側装置の信号送出タイミング
を指定している。しかし例えば、センタ側装置1から各
加入者側装置までの距離の長い順に加入者側装置からの
受信信号を整列するように、各加入者側装置の信号送出
タイミングを指定しても、第1実施形態と同様の結果が
得られる。これは、光ファイバ伝送路の伝送路損失が距
離に比例して増加することに因るものである。なお、セ
ンタ側装置1から各加入者側装置までの距離を測定する
には、例えば上述した遅延測定パケットによる遅延測定
機能としてセンタ側装置1及び各加入者側装置に元々備
わっている距離測定機能を用いることができる。
整列するように、各加入者側装置の信号送出タイミング
を指定している。しかし例えば、センタ側装置1から各
加入者側装置までの距離の長い順に加入者側装置からの
受信信号を整列するように、各加入者側装置の信号送出
タイミングを指定しても、第1実施形態と同様の結果が
得られる。これは、光ファイバ伝送路の伝送路損失が距
離に比例して増加することに因るものである。なお、セ
ンタ側装置1から各加入者側装置までの距離を測定する
には、例えば上述した遅延測定パケットによる遅延測定
機能としてセンタ側装置1及び各加入者側装置に元々備
わっている距離測定機能を用いることができる。
【0033】図9は、本実施形態による時分割多重ポイ
ント・マルチポイント光双方向伝送装置の構成例を示し
たブロック図であり、図2と同じ構成要素については同
一の符号を付してある。図2との対比からわかるよう
に、本実施形態と従来の構成例とでは、遅延測定回路3
9及びTDM制御回路40の機能が異なっている。即
ち、遅延測定回路39は、n台の加入者側装置21,
…,2i,…,2n の遅延情報を測定してTDM制御回
路40へ送出する。TDM制御回路40は、これらn個
の遅延情報を用いて、センタ側装置1から各加入者側装
置までの距離の長い順に加入者側装置からの受信信号を
整列するようにする。これにより、各加入者側装置から
の受信信号を受信光電力の小さい順で整列するように、
各加入者側装置の信号送出タイミングを指定して上りT
DM時間領域を割り当てたのと同じことになる。なお、
本実施形態による時分割多重ポイント・マルチポイント
光双方向伝送装置で行われるTDMA制御フローは、第
1実施形態で説明した図6のものと同様であるため、こ
こでは繰り返して説明することはしない。
ント・マルチポイント光双方向伝送装置の構成例を示し
たブロック図であり、図2と同じ構成要素については同
一の符号を付してある。図2との対比からわかるよう
に、本実施形態と従来の構成例とでは、遅延測定回路3
9及びTDM制御回路40の機能が異なっている。即
ち、遅延測定回路39は、n台の加入者側装置21,
…,2i,…,2n の遅延情報を測定してTDM制御回
路40へ送出する。TDM制御回路40は、これらn個
の遅延情報を用いて、センタ側装置1から各加入者側装
置までの距離の長い順に加入者側装置からの受信信号を
整列するようにする。これにより、各加入者側装置から
の受信信号を受信光電力の小さい順で整列するように、
各加入者側装置の信号送出タイミングを指定して上りT
DM時間領域を割り当てたのと同じことになる。なお、
本実施形態による時分割多重ポイント・マルチポイント
光双方向伝送装置で行われるTDMA制御フローは、第
1実施形態で説明した図6のものと同様であるため、こ
こでは繰り返して説明することはしない。
【0034】〔第3実施形態〕(請求項2に対応) 各加入者側装置からの受信信号を受信光電力の小さい順
に整列して時分割多重するための手段として、次のよう
なものがある。すなわち、センタ側装置1の受信部に設
けたAGC増幅回路のピーク電力検出出力を用いて、セ
ンタ側装置1における各加入者側装置からの受信光電力
を比較する手法が考えられる。図10は、こうした手法
を用いた場合における時分割多重ポイント・マルチポイ
ント光双方向伝送装置の構成例を示したブロック図であ
って、図2と同じ構成要素については同一の符号を付し
てある。
に整列して時分割多重するための手段として、次のよう
なものがある。すなわち、センタ側装置1の受信部に設
けたAGC増幅回路のピーク電力検出出力を用いて、セ
ンタ側装置1における各加入者側装置からの受信光電力
を比較する手法が考えられる。図10は、こうした手法
を用いた場合における時分割多重ポイント・マルチポイ
ント光双方向伝送装置の構成例を示したブロック図であ
って、図2と同じ構成要素については同一の符号を付し
てある。
【0035】図2と図10とではAGC増幅回路44と
TDM制御回路50の機能が異なっている。すなわち図
10では、AGC増幅回路44が受信信号ピーク電力値
情報を送出し、この情報をTDM制御回路50が受信す
るようになっている。そしてTDM制御回路50は、各
加入者側装置に関する受信光のピーク電力値情報に基づ
き、n台の加入者側装置21〜2nからの受信光電力の比
較を行って、受信光電力の小さい順に受信信号を整列す
るように、各加入者側装置の信号送出タイミングを指定
して上りTDM時間領域を割り当てる。なお、本実施形
態による時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向
伝送装置で行われるTDMA制御フローは、第1実施形
態で説明した図6のものと同様であるため、ここでは繰
り返して説明することはしない。
TDM制御回路50の機能が異なっている。すなわち図
10では、AGC増幅回路44が受信信号ピーク電力値
情報を送出し、この情報をTDM制御回路50が受信す
るようになっている。そしてTDM制御回路50は、各
加入者側装置に関する受信光のピーク電力値情報に基づ
き、n台の加入者側装置21〜2nからの受信光電力の比
較を行って、受信光電力の小さい順に受信信号を整列す
るように、各加入者側装置の信号送出タイミングを指定
して上りTDM時間領域を割り当てる。なお、本実施形
態による時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向
伝送装置で行われるTDMA制御フローは、第1実施形
態で説明した図6のものと同様であるため、ここでは繰
り返して説明することはしない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は2記
載の発明では、センタ側装置において、各加入者側装置
からの受信信号の受信光電力をそれぞれ測定し、これら
受信光電力の小さい順に各加入者側装置からの受信信号
を整列するように、各加入者側装置の信号送出タイミン
グを指定して上り光信号の時間領域を割り当てている。
その際、請求項2記載の発明では、センタ側装置の受信
部に設けたAGC増幅器のピーク電力検出出力を用い
て、受信信号の受信光電力を測定している。また、請求
項3記載の発明では、センタ側装置において、当該セン
タ側装置から各加入者側装置までの距離をそれぞれ測定
し、これら距離の長い順に各加入者側装置からの受信信
号を整列するように、各加入者側装置の信号送出タイミ
ングを指定して上り光信号の時間領域を割り当ててい
る。これによって、センタ側装置と加入者側装置の間の
伝送路において、光コネクタ等の構成部品や加入者側装
置で反射が発生して、本来の受信光に反射光が重なって
受信されるような状況においても、反射光に対する受信
光の振幅を十分大きくすることができ、正規の受信光を
正常に受信ならしめるという効果がある。
載の発明では、センタ側装置において、各加入者側装置
からの受信信号の受信光電力をそれぞれ測定し、これら
受信光電力の小さい順に各加入者側装置からの受信信号
を整列するように、各加入者側装置の信号送出タイミン
グを指定して上り光信号の時間領域を割り当てている。
その際、請求項2記載の発明では、センタ側装置の受信
部に設けたAGC増幅器のピーク電力検出出力を用い
て、受信信号の受信光電力を測定している。また、請求
項3記載の発明では、センタ側装置において、当該セン
タ側装置から各加入者側装置までの距離をそれぞれ測定
し、これら距離の長い順に各加入者側装置からの受信信
号を整列するように、各加入者側装置の信号送出タイミ
ングを指定して上り光信号の時間領域を割り当ててい
る。これによって、センタ側装置と加入者側装置の間の
伝送路において、光コネクタ等の構成部品や加入者側装
置で反射が発生して、本来の受信光に反射光が重なって
受信されるような状況においても、反射光に対する受信
光の振幅を十分大きくすることができ、正規の受信光を
正常に受信ならしめるという効果がある。
【図1】 一般的な時分割多重ポイント・マルチポイン
ト光双方向伝送装置の全体構成の例を示すブロック図で
ある。
ト光双方向伝送装置の全体構成の例を示すブロック図で
ある。
【図2】 従来の技術による時分割多重ポイント・マル
チポイント光双方向伝送装置の構成例の詳細を示したブ
ロック図である。
チポイント光双方向伝送装置の構成例の詳細を示したブ
ロック図である。
【図3】 時分割多重ポイント・マルチポイント光伝送
の送受信ダイヤグラムの例を示した説明図であって、セ
ンタ側装置と加入者側装置との間の伝送路で光コネクタ
等の伝送路の構成部品から反射が発生していない場合で
ある。
の送受信ダイヤグラムの例を示した説明図であって、セ
ンタ側装置と加入者側装置との間の伝送路で光コネクタ
等の伝送路の構成部品から反射が発生していない場合で
ある。
【図4】 従来の技術によるTDMA制御フローの一例
を示した説明図である。
を示した説明図である。
【図5】 時分割多重ポイント・マルチポイント光伝送
の送受信ダイヤグラムの例を示した説明図であって、セ
ンタ側装置と加入者側装置との間の伝送路で反射が発生
している場合である。
の送受信ダイヤグラムの例を示した説明図であって、セ
ンタ側装置と加入者側装置との間の伝送路で反射が発生
している場合である。
【図6】 本発明の第1〜第3実施形態による時分割多
重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置における
TDMA制御フローを示す説明図である(請求項1〜3
に対応)。
重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置における
TDMA制御フローを示す説明図である(請求項1〜3
に対応)。
【図7】 センタ側装置1の送受信ダイヤグラムの例を
従来技術と本発明とで対比させた説明図である。
従来技術と本発明とで対比させた説明図である。
【図8】 同実施形態において、反射光rf2が加入者
側装置2i,2i+1からの上り受信光Uri,Uri+1に重
なる場合における送受信ダイヤグラムを示した説明図で
ある。
側装置2i,2i+1からの上り受信光Uri,Uri+1に重
なる場合における送受信ダイヤグラムを示した説明図で
ある。
【図9】 本発明の第2実施形態による時分割多重ポイ
ント・マルチポイント光双方向伝送装置の構成例の全体
構成を示すブロック図である(請求項3に対応)。
ント・マルチポイント光双方向伝送装置の構成例の全体
構成を示すブロック図である(請求項3に対応)。
【図10】 本発明の第3実施形態による時分割多重ポ
イント・マルチポイント光双方向伝送装置の構成例の全
体構成を示すブロック図である(請求項2に対応)。
イント・マルチポイント光双方向伝送装置の構成例の全
体構成を示すブロック図である(請求項2に対応)。
1…センタ側装置、21〜2n…加入者側装置、3…光ス
ターカプラ、4…光ファイバ、11,31…D/R回
路、12,32…TDMA回路、13…電気・光変換回
路、14,44…AGC増幅回路、15…タイミング抽
出・フレーム同期回路、16…識別回路、17…送信バ
ッファ、18…受信バッファ、19,39…遅延測定回
路、40,50…TDM制御回路、A,B1〜Bn…入
出力点、Ds…下り送信光、R…反射点、rf1,rf
2,Rf…反射光、T…バースト周期、Ur1〜Urn
…上り受信光、Us1〜Us2…上り送信光
ターカプラ、4…光ファイバ、11,31…D/R回
路、12,32…TDMA回路、13…電気・光変換回
路、14,44…AGC増幅回路、15…タイミング抽
出・フレーム同期回路、16…識別回路、17…送信バ
ッファ、18…受信バッファ、19,39…遅延測定回
路、40,50…TDM制御回路、A,B1〜Bn…入
出力点、Ds…下り送信光、R…反射点、rf1,rf
2,Rf…反射光、T…バースト周期、Ur1〜Urn
…上り受信光、Us1〜Us2…上り送信光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/06 10/04
Claims (3)
- 【請求項1】 光ファイバを介して対向する1台のセン
タ側装置とn(nは自然数)台の加入者側装置を有し、
前記センタ側装置が時分割多重の下り光信号を放送形式
で送信すると共に前記各加入者側装置の上り光信号の時
間領域を割り当て、前記各加入者側装置が各々に割り当
てられた時間領域内で上り光信号を送信して、前記セン
タ側装置と前記各加入者側装置の間で1:nの時分割多
重双方向伝送を行う時分割多重ポイント・マルチポイン
ト光双方向伝送装置において、 前記センタ側装置は、 前記各加入者側装置からの受信信号の受信光電力をそれ
ぞれ測定する受信光電力測定手段と、 これら受信光電力の小さい順に前記各加入者側装置から
の受信信号を整列するように、前記各加入者側装置の信
号送出タイミングを指定して上り光信号の時間領域を割
り当てる時間領域割当手段とを具備することを特徴とす
る時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装
置。 - 【請求項2】 前記受信光電力測定手段は、 前記センタ側装置の受信部に設けられているAGC増幅
器のピーク電力検出出力を用いて、前記受信信号の受信
光電力を測定することを特徴とする請求項1記載の時分
割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置。 - 【請求項3】 光ファイバを介して対向する1台のセン
タ側装置とn(nは自然数)台の加入者側装置を有し、
前記センタ側装置が時分割多重の下り光信号を放送形式
で送信すると共に前記各加入者側装置の上り光信号の時
間領域を割り当て、前記各加入者側装置が各々に割り当
てられた時間領域内で上り光信号を送信して、前記セン
タ側装置と前記各加入者側装置の間で1:nの時分割多
重双方向伝送を行う時分割多重ポイント・マルチポイン
ト光双方向伝送装置において、 前記センタ側装置は、 前記センタ側装置から前記各加入者側装置までの距離を
それぞれ測定する距離測定手段と、 これら距離の長い順に前記各加入者側装置からの受信信
号を整列するように、前記各加入者側装置の信号送出タ
イミングを指定して上り光信号の時間領域を割り当てる
時間領域割当手段とを具備することを特徴とする時分割
多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01616198A JP3286238B2 (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01616198A JP3286238B2 (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11215171A true JPH11215171A (ja) | 1999-08-06 |
JP3286238B2 JP3286238B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=11908795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01616198A Expired - Fee Related JP3286238B2 (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286238B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007258943A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Toshiba Corp | 無線通信基地局装置及び無線通信システム |
JP2008167010A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 基地局及びスロット割当て方法 |
JP2011147024A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 局側装置、加入者側装置、光通信システム、及び光通信方法 |
JP2011166328A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Kddi Corp | 光伝送システム、局側光終端装置及び上り送信制御方法 |
JPWO2020250305A1 (ja) * | 2019-06-11 | 2020-12-17 |
-
1998
- 1998-01-28 JP JP01616198A patent/JP3286238B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8090391B2 (en) | 2006-03-22 | 2012-01-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wireless communication base station device configured to use plural communication schemes, and wireless communication system |
JP2008167010A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 基地局及びスロット割当て方法 |
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JPWO2020250305A1 (ja) * | 2019-06-11 | 2020-12-17 | ||
WO2020250305A1 (ja) * | 2019-06-11 | 2020-12-17 | 日本電信電話株式会社 | 光通信システム及び光通信方法 |
US11621778B2 (en) | 2019-06-11 | 2023-04-04 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Optical communication system and optical communication method |
Also Published As
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---|---|
JP3286238B2 (ja) | 2002-05-27 |
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