JP3544472B2 - 双方向光catvシステム - Google Patents

双方向光catvシステム Download PDF

Info

Publication number
JP3544472B2
JP3544472B2 JP14029698A JP14029698A JP3544472B2 JP 3544472 B2 JP3544472 B2 JP 3544472B2 JP 14029698 A JP14029698 A JP 14029698A JP 14029698 A JP14029698 A JP 14029698A JP 3544472 B2 JP3544472 B2 JP 3544472B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catv
optical
bidirectional
signal
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14029698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11340924A (ja
Inventor
真 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP14029698A priority Critical patent/JP3544472B2/ja
Publication of JPH11340924A publication Critical patent/JPH11340924A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3544472B2 publication Critical patent/JP3544472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パッシブ・ダブル・スター(PDS)型光ファイバ網を用いた双方向光CATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パッシブ・ダブル・スター(PDS)型光ファイバ網を用いて映像信号を分配する光CATVシステムが注目されている。この光CATVシステムでは、映像信号によってアナログ変調された搬送波信号あるいは64QAM方式等によってデジタル変調された搬送波信号を周波数多重し、これによって得られた周波数多重信号を加入者宅まで光ファイバで伝送する。加入者宅内では、宅内光端末(ONU:Optical Network Unit)によって信号光が電気信号に変換され、この電気信号は同軸ケーブルによってCATV端末に伝送される。この光CATVシステムについては、例えば、張替らによる「通信/映像分配サービス用光アクセスシステム」NTT R&D,vol.44, No.12, pp.1163−1170 (1995)等の文献に詳しく記載されている。
【0003】
また、この光CATVシステムと、電話やISDN(Integrated Service Digital Network)等の双方向通信を行う光加入者通信システムとを同じPDS型光ファイバ網で複合することが検討されている。例えば、前出の張替らの文献では、光CATVシステムに1.5μm帯の信号光を用い、光加入者通信システムに1.3μm帯の信号光を用いて、両者を波長多重することによってPDS型光ファイバ網を共有することが記載されている。なお、この光加入者通信システムは、TCM方式(Time Compression Multiplexing方式、またはピンポン伝送方式)によって双方向通信を行っている。
【0004】
一方、従来の同軸ケーブル網を用いたCATVシステムでは、電話サービスやインターネット・アクセスサービスを行うために双方向CATVシステムが注目されている。この双方向CATVシステムでは、例えば、下り方向(センター局から各加入者への方向)では64QAM方式でデジタル変調された搬送波によって数十Mbpsの高速データ信号が伝送され、上り方向(各加入者からセンター局への方向)ではQPSK方式でデジタル変調された搬送波によって数十kbpsのデータ信号が伝送される。なお、従来の双方向CATVシステムでは、樹木状の同軸ケーブル網によって1つのセンター局装置に非常に多数の双方向CATV端末が接続されている。従って各双方向CATV端末からの上り信号が衝突しないように上り回線のアクセス制御が行われる。この双方向CATVシステムにおけるアクセス制御方式については、例えば、上松らによる「ケーブルモデム用高効率マルチアクセス方式の開発」1997年電子情報通信学会総合大会SB−8−2等の文献に詳しく記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の光CATVシステムには上り方向の光通信回線がなく、双方向CATV通信を行うことができない。また、この光CATVシステムで双方向通信サービスを提供するには、PDS型光ファイバ網を共有して加入者宅からセンター局に上り信号を伝送するための特殊な双方向通信端末を使用することが必要となる。更に、上り信号の伝送に光加入者通信システムを利用する方式が考えられるが、この場合、従来の双方向CATVシステムで用いられていたアクセス制御方式がそのままでは使用できなくなる。
【0006】
また、双方向光CATVシステムとして低コスト化を図るためには、同軸ケーブルを用いた従来の双方向CATVシステムで使用されている双方向CATV端末をそのまま使用することが可能であることが望ましい。
【0007】
(発明の目的)
そこで、本発明の目的は、低コストの双方向光CATVシステムを実現することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、光加入者通信システムにより加入者宅からセンター局に上り信号を衝突することなく伝送することを可能とした双方向光CATVシステムを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、従来の双方向CATVシステムで使用される双方向CATV端末をそのまま用いて双方向通信サービスを提供することが可能な双方向光CATVシステムを実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の双方向光CATVシステムは、CATV通信終端装置を有するセンター局とそれぞれ双方向CATV端末を有する複数の加入者宅とが1組あるいは2組のパッシブ光ファイバ網によって接続された双方向光CATVシステムにおいて、前記センター局は、前記CATV通信終端装置からのCATV通信下り信号を光CATV下り信号光に変換して前記パッシブ光ファイバ網へ出力する光CATV送信器と、前記パッシブ光ファイバ網からの上り信号光を受信しCATV通信上り信号に変換して前記CATV通信終端装置に出力する光加入者通信終端装置とを有し、前記各加入者宅は、前記パッシブ光ファイバ網からの前記光CATV下り信号光を受信しCATV通信下り搬送波信号に変換して前記双方向CATV端末に出力するとともに前記双方向CATV端末からのCATV通信上り搬送波信号を受信しCATV通信上り信号に変換して出力する光CATV端末と、前記光CATV端末からのCATV通信上り信号を受信し光加入者通信上り信号光に変換して前記パッシブ光ファイバ網に出力する、上り信号の衝突を回避するためのアクセス制御が可能な光加入者通信端末とを有することを特徴とする。
【0011】
より具体的には、センター局と複数の加入者宅が1組あるいは2組のパッシブ光ファイバ網によって接続され、前記センター局は光加入者通信終端装置とCATV通信終端装置と光CATV送信器とを有し、前記加入者宅には光加入者通信端末と光CATV端末と1つあるいは複数の双方向CATV端末が設置され、前記光加入者通信終端装置は、前記パッシブ光ファイバ網によって送られてきた光加入者通信上り信号光を受信し、これをCATV通信上り信号に変換してCATV通信終端装置へと出力し、前記CATV通信終端装置は、前記光加入者通信終端装置から出力されたCATV通信上り信号を受信しすると同時に、前記光CATV送信器へCATV通信下り信号を出力し、前記光CATV送信器は、前記CATV通信終端装置から出力されたCATV通信下り信号を光CATV下り信号光に変換して前記パッシブ光ファイバ網へ出力し、前記光CATV端末は、前記パッシブ光ファイバ網によって送られてきた光CATV下り信号光を受信しこれをCATV通信下り搬送波信号に変換して前記双方向CATV端末に送り出すと同時に、前記双方向CATV端末から送られてきたCATV通信上り搬送波信号を受信しこれをCATV通信上り信号に変換して前記光加入者通信端末に送り出し、前記双方向CATV端末は、前記光CATV端末から送られてきたCATV通信下り搬送波信号を受信すると同時にCATV通信上り搬送波信号を前記光CATV端末に送り出し、前記光加入者通信端末は、前記光CATV端末から送られてきたCATV通信上り信号を受信しこれを光加入者通信上り信号光に変換して前記パッシブ光ファイバ網に送り出すことを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の双方向光CATVシステムは、前記双方向CATV端末から送られてきた測距要求信号に対して該測距要求信号の到着時間に関わりなく前記CATV通信終端装置が一定の往復遅延時間τを該双方向CATV端末に通知することを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の双方向光CATVシステムは、本発明の第2の双方向光CATVシステムにおいて、前記往復遅延時間τを双方向CATVシステムの最大許容往復遅延時間に設定することを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の双方向光CATVシステムは、本発明の第2の双方向光CATVシステムにおいて、前記往復遅延時間τを100μsから500μsの範囲に設定することを特徴とする。
【0015】
本発明の第5の双方向光CATVシステムは、本発明の第2の双方向光CATVシステムにおいて、前記光CATV端末にN個(Nは2以上の正の整数)の双方向CATV端末が接続されており、このうちのi番目(iはN以下の正の整数)の双方向CATV端末から出力される上りデータ信号の継続時間をC(i)とし、i番目の双方向CATV端末からの上りデータ信号の送信開始タイミングに対してi+1番目の双方向CATV端末からの上りデータ信号の送信開始タイミングをC(i)+τ以上遅らせることを特徴とする。
【0016】
本発明の第6の双方向光CATVシステムは、本発明の第5の双方向光CATVシステムにおいて、前記往復遅延時間τを前記光CATV端末に接続される同軸ケーブルに対する最大往復遅延時間に設定することを特徴とする。
【0017】
本発明の第7の双方向光CATVシステムは、本発明の第5の双方向光CATVシステムにおいて、前記往復遅延時間τを0.5μsから5μsの範囲に設定することを特徴とする。
【0018】
本発明の第8の双方向光CATVシステムは、本発明の第1の双方向光CATVシステムにおいて、前記光CATV端末にN個(Nは2以上の正の整数)の双方向CATV端末が接続されており、このうちのi番目(iはN以下の正の整数)の双方向CATV端末から出力される上りデータ信号とj番目(jはN以下であるi以外の正の整数)の双方向CATV端末から出力される上りデータ信号の間に、他の光CATV端末に接続された双方向CATV端末から出力される上りデータ信号が挿入されるように各双方向CATV端末の上りデータ信号出力タイミングを制御することを特徴とする。
【0019】
(作用)
本発明の第1の双方向光CATVシステムによると、双方向CATVシステムの上り信号を、光加入者通信終端装置と光加入者通信端末とからなる加入者光通信システムの上り回線を用いて伝送する。加入者光通信システムは、下り信号にTDM方式を採用し上り信号にTDMA方式等を採用し、上り信号の衝突を回避するためのアクセス制御を独自に行っている。従って双方向CATVシステムにおいて上り信号アクセス制御を行うことなく、上り信号の衝突を回避することができる。
【0020】
また、本発明の第2の双方向光CATVシステムによると、実際に測定した測距の値に関わりなく、ある一定の往復遅延時間τをすべての双方向CATV端末に通知する。これによって、センター局でのアクセス制御を簡略化することができる。
【0021】
また、本発明の第3の双方向光CATVシステムによると、双方向CATVシステムの最大許容往復遅延時間を往復遅延時間τとして各双方向CATV端末に通知する。この場合、各双方向CATV端末が送信許可信号を受信してから上り信号を送出するまでの時間が最短になる。これによって上り信号の応答時間を短縮することができる。
【0022】
また、本発明の第4の双方向光CATVシステムによると、各双方向CATV端末に通知する往復遅延時間τを100μsから500μsの範囲に設定する。この値は通常のCATVシステムのサービス範囲、すなわち、約10kmから50kmの同軸ケーブルあるいは光ケーブルに対する信号の往復遅延時間に相当する。
【0023】
また、本発明の第5の双方向光CATVシステムによると、同一の光CATV端末に接続された複数の双方向CATV端末間で、上りデータ信号の送信開始タイミングをC(i)+τ以上ずらす。ただし、C(i)は直前に送信した上りデータ信号の継続時間であり、τは往復遅延時間である。これによって同一の光CATV端末に複数の双方向CATV端末が接続され、かつ光CATV端末と各双方向CATV端末間の距離がそれぞれ異なる場合でも、各双方向CATV端末からの上り信号は光CATV端末に入力する時点でお互いに衝突することがない。
【0024】
また、本発明の第6の双方向光CATVシステムによると、光CATV端末に接続される同軸ケーブルのうち最大の長さのものを搬送波信号が往復するのに必要な時間を最大往復遅延時間とし、この最大往復遅延時間を本発明の第5の双方向光CATVシステムにおける往復遅延時間τの値とする。これによってセンター局は各々の双方向CATV端末と光CATV端末の距離を把握する必要がないため、センター局でのアクセス制御を簡略化することができる。
【0025】
また、本発明の第7の双方向光CATVシステムによると、本発明の第5の双方向光CATVシステムにおける往復遅延時間τを0.5μsから5μsの範囲に設定する。この値は通常の家庭内あるいは集合住宅内における配線の往復遅延時間、すなわち約50mから500mの同軸ケーブルあるいは光ケーブルに対する信号の往復遅延時間に相当する。
【0026】
また、本発明の第8の双方向光CATVシステムによると、同一の光CATV端末に接続された複数の双方向CATV端末からの上りデータ信号の間に、必ず他の光CATV端末に接続された双方向CATV端末からの上り信号が挿入されるように、各双方向CATV端末の上りデータ信号出力タイミングを制御する。これによって同一の光CATV端末に複数の双方向CATV端末が接続され、かつ光CATV端末と各双方向CATV端末間の距離がそれぞれ異なる場合でも、各双方向CATV端末からの上り信号は光CATV端末に入力する時点でお互いに衝突することがない。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の双方向光CATVシステムの一実施の形態の全体構成を示す図である。本実施の形態では、センター局10と加入者宅20a、20bが、1対16のパッシブ分岐を有するパッシブ・ダブル・スター(PDS)光伝送路30によって接続されている。
【0028】
センター局10は、CATV通信終端装置130と、変調回路140と、光CATV送信器120と、光加入者通信終端装置110と、波長多重器100とから構成される。センター局10において、CATV通信終端装置130から出力されたCATV通信下り信号240は、変調回路140においてCATV通信下り搬送波信号250に変換される。このCATV通信下り搬送波信号250は、映像搬送波信号260と周波数多重され、光CATV送信器120に入力される。この光CATV送信器120から出力された1.5μm帯の光CATV下り信号光220は、前記CATV通信下り搬送波信号250と映像搬送波信号260によって強度変調されており、波長多重器100、PDS光伝送路30を介して加入者宅20a、20bに伝送される。
【0029】
加入者宅20a、20bは、それぞれ波長多重器300a、300bと、光CATV下り信号光220を受信する光CATV端末320a、320bと、光加入者通信端末310a、310aと、宅内同軸ケーブル網40aを介して接続された双方向CATV端末330a、330bとから構成される。
【0030】
図2は、本実施の形態の加入者宅20a内のより詳細な構成を示す図である。加入者宅20a内では、波長多重器300aを介して光CATV下り信号光220が光CATV端末320aに入力される。光CATV端末320aでは光CATV受信回路500aによって、光CATV下り信号光220が電気信号のCATV通信下り搬送波信号250と映像搬送波信号260とに変換される。このCATV通信下り搬送波信号250と映像搬送波信号260はデュプレクサ510a、宅内同軸ケーブル網40aを介して双方向CATV端末330aへと伝送される。
【0031】
双方向CATV端末330aは、CATV通信下り搬送波信号250を復調してCATV通信下り信号240を受信する。一方、双方向CATV端末330aから出力されたCATV通信上り搬送波信号400aは、宅内同軸ケーブル網40aによって光CATV端末320aに送られる。
【0032】
光CATV端末320aは、CATV通信上り搬送波信号400aを復調回路520aで復調し、インターフェース回路530aを介してCATV通信上り信号410aとして光加入者通信端末310aに出力する。
【0033】
光加入者通信端末310aにおいて、このCATV通信上り信号410aは光加入者通信終端回路540aを介して光加入者通信上り送信回路550aに入力され、1.3μm帯の光加入者通信上り信号光200aに変換される。この光加入者通信上り信号光200aは、光カプラ570a、波長多重器300a、PDS光伝送路30を介してセンター局10に伝送される。
【0034】
次に、センター局10では、図1に示されるように加入者宅20a、20bから送られてきた光加入者通信上り信号光200が、波長多重器100を介して光加入者通信終端装置110に入力される。光加入者通信終端装置110は、光加入者通信上り信号光200を電気信号に変換し、その中からCATV通信上り信号230を取り出してCATV通信終端装置130へと出力する。また、光加入者通信終端装置110からは、1.3μm帯の光加入者通信下り信号光210が出力され、波長多重器100、PDS光伝送路30を介して加入者宅20aに伝送される。加入者宅20bとセンター局10との間の通信においても同様の動作が行われる。
【0035】
また、本実施の形態における光加入者通信終端装置及び光加入者通信端末からなる光加入者通信システムでは、TCM方式(Time Compression Multiplexing方式、またはピンポン伝送方式)によって上り下り方向の信号が多重分離される。具体的手段としては衛星通信等でも採用されているところの、下り方向がTDM(Time Division Multiplexing)/上り方向がTDMA(Time Division Multiple Access)伝送方式を採用することができる。上り下りのバースト周期は1msであり、信号の符号速度は28.8Mbpsである。上り方向のTDMA伝送方式においては各加入者宅からの信号がセンター局において衝突することがないようにアクセス制御が行われることは良く知られている。このTCM方式を用いた光加入者通信システムの詳細については、さきに述べた弓張らの文献に詳しく記載されている。
【0036】
図3は、加入者宅20aにおける同軸ケーブル網40aを伝送する信号の周波数スペクトルを示す図である。本実施の形態の映像搬送波信号260は、60波の搬送波からなっており、その周波数間隔は6MHz、周波数範囲は90MHzから444MHzまでである。また、CATV通信下り搬送波信号250は、中心周波数が456MHzであり、CATV通信下り信号240によって64QAM変調されている。その伝送速度は34.5Mbpsであり、これから誤り訂正符号等を取り除いた情報速度は29.62Mbpsである。さらにCATV通信上り搬送波信号400aの中心周波数は40MHzであり、伝送速度320kbpsのQPSK方式で変調される。
【0037】
図4および図5は、それぞれ本実施の形態および従来の双方向CATVシステムのタイミングチャートを示す図である。図5に示すタイミングチャートの従来の双方向CATVシステムでは、センター局は各双方向CATV端末との距離を測定(測距)し、各双方向CATV端末からの上りデータ信号が互いに衝突しないようにその信号送出タイミングを制御する。
【0038】
すなわち、従来の双方向CATVシステムの信号送出タイミングを制御は、図5に示すタイミングチャートにおいて、CATV通信下り搬送波信号250にはタイミング参照信号600が含まれ、該タイミング参照信号600を受信した双方向CATV端末330a、330bは、受信と同時に測距要求信号610a、610bをCATV通信終端装置130へ向けて送信する。CATV通信終端装置130は、タイミング参照信号600を出力してから測距要求信号610a、610bが返ってくるまでの往復遅延時間τ1、τ2を測定し、この値を遅延時間通知信号620a、620bによって双方向CATV端末330a、330bに通知する。上りデータ信号を送信する際は、CATV通信終端装置130は送信許可信号630a、630bを双方向CATV端末330a、330bに伝送する。この送信許可信号630a、630bには所定のデータ信号割り当てタイミングt1、t2が情報として含まれている。双方向CATV端末330a、330bは、送信許可信号630a、630bが到着した後、t1−τ1、t2−τ2の時間間隔をもって上りデータ信号640a、640bを送信する。これによって、センター局と各双方向CATV端末との距離が異なっていても、上りデータ信号は所定の割り当てタイミングでCATV通信終端装置130に到着する。
【0039】
一方、本実施の形態の場合、図4に示すタイミングチャートのように動作する。つまり、本実施の形態では、CATV通信下り搬送波信号250に含まれるタイミング参照信号600により双方向CATV端末330a、330bは、測距要求信号610a、610bを出力する。これは図5に示す従来の双方向CATVシステムのタイミングチャートと同様であるが、前記測距要求信号610a、610bは、前記TDM/TDMA伝送方式によるTCM方式等を採用する光加入者通信端末310a、310bの上り回線アクセス制御機能によってそれぞれT1、T2の処理遅延を受けてセンター局に送信される。この処理遅延T1、T2は、光加入者通信システムの通信状況によって左右され、時間的にも変動し、センター局と各双方向CATV端末との距離の測定結果による往復遅延時間を考慮した上り信号の送出タイミングの補正は必ずしも正確には行われない。
【0040】
しかし、本実施の形態では、その後の上りデータ信号は、前記TDM/TDMA伝送方式によるTCM方式等を採用する前記光加入者通信システムが内蔵する上り回線アクセス制御機能によって、衝突を回避することができ、各加入者宅からの上り方向の信号は前記光加入者通信システムを介して確実に伝送される。すなわち、双方向CATV端末330a、330bは、CATV通信終端装置130から所定のデータ信号割り当てタイミングt1、t2が情報として含まれている送信許可信号630a、630bを受信した後、t1−τ1、t2−τ2の時間間隔をもって上りデータ信号640a、640bを送信し、前記上りデータ信号640a、640bは、各光加入者通信終端回路540a、540bで遅延調整を受け、TDMA方式のバースト信号としてセンター局において衝突を起こさないようにT1’、T2’の処理遅延が与えられてセンター局に向けて伝送される。これによって、双方向CATV端末330a、330bからどのようなタイミングで上りデータ信号640a、640bが送出されても、上りデータ信号は互いに衝突することなくCATV通信終端装置130に到着する。
【0041】
この結果、センター局から双方向CATV端末330a、330bに通知する往復遅延時間τに関する情報は、測定値τ1、τ2としてもよく、また、以下のようにその最大値とするようにしてもよい。
【0042】
図6は、本発明の双方向光CATVシステムの第2の実施の形態のタイミングチャートを示す図である。本実施の形態においては、CATV通信終端装置130は、タイミング参照信号600と測距要求信号610a、610bから測定された往復遅延時間τ1、τ2に関わりなく、ある特定の往復遅延時間τを双方向CATV端末330a、330bに通知する。この往復遅延時間τとしては、双方向CATVシステムの最大許容往復遅延時間に設定する。例えば、双方向CATVシステムの最大許容往復遅延時間が500μs(約50kmの同軸ケーブルの往復伝搬時間に相当)であった場合、この500μsという値を往復遅延時間τとしてすべての双方向CATV端末に通知する。この場合、双方向CATV端末330a、330bが送信許可信号630a、630bを受けてから上りデータ信号640a、640bを送信するまでの時間を最短にすることができ、通信の応答速度やスループットを向上することが可能になる。
【0043】
図7は、本発明の双方向光CATVシステムの第3の実施の形態の構成を示す図であり、図8は、そのタイミングチャートを示す図である。本実施の形態では加入者宅10a内に複数の双方向CATV端末330a、330bがあり、宅内同軸ケーブル網40aによって光CATV端末320aに接続されている。このため、双方向CATV端末330a、330bからの上り信号が光CATV端末320aに到着する際に衝突しないようにする必要がある。
【0044】
そこで、本実施の形態では、双方向CATV端末330a、330bに対して遅延時間通知信号620a、620bによって同一の往復遅延時間τを通知し、送信許可信号630a、630bによってデータ信号割り当てタイミングt1、t2を通知する。ただし、t2は、
t2≧t1+C(1)+τ
となるように設定する。ここで、C(1)は上りデータ信号640aのデータ長(継続時間)、τは同軸ケーブル網40aの最大往復遅延時間である。
【0045】
また、本実施の形態の変形例として、同一の光CATV端末に接続された双方向CATV端末からの上りデータ信号の間には、必ず他の光CATV端末に接続された双方向CATV端末からの上りデータ信号が入るように設定することも可能である。すなわち、CATV通信終端装置130は、双方向CATV端末330a、330bからの上りデータ信号640a、640bの間に双方向CATV端末330cからの上りデータ信号640cが入るように各双方向CATV端末の上りデータ信号送出タイミングを割り当てる。これによって、上記のように上りデータ信号のデータ長(継続時間)や同軸ケーブル網の最大往復遅延時間をいちいち計算することなく、双方向CATV端末330a、330bからの上り信号が光CATV端末320aに到着する際に衝突しないようにすることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、パッシブ・ダブル・スター(PDS)型光ファイバ網を用いてアナログおよびデジタルの映像信号を分配する光CATVシステムにおいて、低コストの双方向光CATVシステムを実現できる。また、センター局において上り信号が衝突することなく、光ファイバによる広帯域の双方向通信サービスを行うことが可能となる。
【0047】
また、従来の双方向CATVシステムで用いられている同軸ケーブルに接続された双方向CATV端末をパッシブ・ダブル・スター(PDS)型光ファイバ網を用いた双方向光CATVシステムにおいてそのまま使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双方向光CATVシステムの第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における加入者宅内の構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態において加入者宅内の同軸ケーブル網を伝送する信号の周波数スペクトルを示す図である。
【図4】第1の実施の形態における双方向CATVシステムのタイミングチャートを示す図である。
【図5】従来の双方向CATVシステムのタイミングチャートを示す図である。
【図6】本発明の双方向光CATVシステムの第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図7】本発明の双方向光CATVシステム第3の実施の形態の構成を示す図である。
【図8】第3の実施の形態における双方向CATVシステムのタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 センター局
20a、20b 加入者宅
30 パッシブ・ダブル・スター(PDS)光伝送路
40a、40b 宅内同軸ケーブル網
100、300a、300b 波長多重器
110 光加入者通信終端装置
120 光CATV送信器
130 CATV通信終端装置
140 変調回路
200、200a、200b 光加入者通信上り信号光
210 光加入者通信下り信号光
220 光CATV下り信号光
230 CATV通信上り信号
240 CATV通信下り信号
250 CATV通信下り搬送波信号
260 映像搬送波信号
310a、310b 光加入者通信端末
320a、320b 光CATV端末
330a、330b、330c 双方向CATV端末
400a、400b、400c CATV通信上り搬送波信号
410a、410b CATV通信上り信号
500a 光CATV受信回路
510a デュプレクサ
520a 復調回路
530a インターフェース回路
540a 光加入者通信終端回路
550a 光加入者通信上り送信回路
560a 光加入者通信下り受信回路
570a 光カプラ
600 タイミング参照信号
610a、610b 測距要求信号
620a、620b 遅延時間通知信号
630a、630b 送信許可信号
τ、τ1、τ2 往復遅延時間
t1、t2 データ信号割り当てタイミング
T1、T2、T1’、T2’ 処理時間

Claims (7)

  1. CATV通信終端装置を有するセンター局とそれぞれ双方向CATV端末を有する複数の加入者宅とが1組あるいは2組のパッシブ光ファイバ網によって接続された双方向光CATVシステムにおいて、
    前記センター局は、前記CATV通信終端装置からのCATV通信下り信号を光CATV下り信号光に変換して前記パッシブ光ファイバ網へ出力する光CATV送信器と、前記パッシブ光ファイバ網からの上り信号光を受信しCATV通信上り信号に変換して前記CATV通信終端装置に出力する光加入者通信終端装置とを有し、
    前記各加入者宅は、前記パッシブ光ファイバ網からの前記光CATV下り信号光を受信しCATV通信下り搬送波信号に変換して前記双方向CATV端末に出力するとともに前記双方向CATV端末からのCATV通信上り搬送波信号を受信しCATV通信上り信号に変換して出力する光CATV端末と、前記光CATV端末からのCATV通信上り信号を受信し光加入者通信上り信号光に変換して、上り信号の衝突を回避するためのアクセス制御を行い前記パッシブ光ファイバ網に出力する光加入者通信端末とを有し、
    前記CATV通信終端装置は、前記双方向CATV端末から送られてきた測距要求信号に対して該測距要求信号の到着時間にかかわりなく前記CATV通信終端装置がある一定の往復遅延時間τをすべての該双方向CATV端末に通知し、所定のデータ信号割り当てタイミング情報を含む送信許可信号を送信し、
    前記双方向CATV端末は、前記データ信号割り当てタイミング情報と前記通知された往復遅延時間τとの差分に基づき、前記CATV通信上り搬送波信号の送信タイミングを決定することを特徴とする双方向光CATVシステム。
  2. 前記CATV通信終端装置は、前記一定時間τとして双方向CATVシステムの最大許容往復遅延時間に設定することを特徴とする請求項1記載の双方向光CATVシステム。
  3. 前記往復遅延時間τを100μsから500μsの範囲に設定することを特徴とする請求項1記載の双方向光CATVシステム。
  4. 前記光CATV端末にN個(Nは2以上の正の整数)の双方向CATV端末が接続されており、このうちのi番目(iはN以下の正の整数)の双方向CATV端末から出力される上りデータ信号の継続時間をC(i)とし、i番目の双方向CATV端末からの上りデータ信号の送信開始タイミングに対してi+1番目の双方向CATV端末からの上りデータ信号の送信開始タイミングをC(i)+τ以上遅らせることを特徴とする請求項1記載の双方向光CATVシステム。
  5. 前記光CATV端末に接続される同軸ケーブルのうち最大の長さのものを搬送波信号が往復するのに必要な時間を最大往復遅延時間とすると、該最大往復遅延時間を前記往復遅延時間τの値として設定することを特徴とする請求項4記載の双方向光CATVシステム。
  6. 前記往復遅延時間τを0.5μsから5μsの範囲に設定することを特徴とする請求項4記載の双方向光CATVシステム。
  7. 前記光CATV端末にN個(Nは2以上の正の整数)の双方向CATV端末が接続されており、このうちのi番目(iはN以下の正の整数)の双方向CATV端末から出力される上りデータ信号とj番目(jはN以下であるi以外の正の整数)の双方向CATV端末から出力される上りデータ信号の間に、他の光CATV端末に接続された双方向CATV端末から出力される上りデータ信号が挿入されるように各双方向CATV端末の上りデータ信号出力タイミングを制御することを特徴とする請求項1記載の双方向光CATVシステム。
JP14029698A 1998-05-21 1998-05-21 双方向光catvシステム Expired - Fee Related JP3544472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14029698A JP3544472B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 双方向光catvシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14029698A JP3544472B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 双方向光catvシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11340924A JPH11340924A (ja) 1999-12-10
JP3544472B2 true JP3544472B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=15265493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14029698A Expired - Fee Related JP3544472B2 (ja) 1998-05-21 1998-05-21 双方向光catvシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3544472B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7965939B2 (en) * 2007-06-15 2011-06-21 Northpeak Enterprises, Inc. Passive optical network system for the delivery of bi-directional RF services

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11340924A (ja) 1999-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1638504B (zh) 具有多个射频头的无线基站
AU673415B2 (en) A wide area fiber and TV cable fast packet cell network
CN100366109C (zh) 其中接入点通过光复用系统连接到远程从基站的无线lan系统
US8542994B2 (en) PON system and terminal operation registering method
US20020063932A1 (en) Multiple access system for communications network
US4781427A (en) Active star centered fiber optic local area network
EP0727883B1 (en) Information communication network system, central information communication control device and information communication device used in the system, information sending method, and modulation method
US6031846A (en) Method and apparatus for improved time division multiple access (TDMA) communication
WO2007065070A2 (en) Adaptive preamble adjustment for burst-mode optical systems
CA2443066C (en) Time slot scheduling for shared-medium communications networks
EP1382138B1 (en) Burst-mode analog transmitter
US20020080444A1 (en) Multiple access system for communications network
US6801547B1 (en) Ranging cell detection in a noisy environment
AU622156B2 (en) Communication system using distributed switching for time-division multiplexing of voice and data
CA2351954A1 (en) Protection switching for duplex atm-pon systems
US20040266452A1 (en) Apparatus for transmitting signals between ultra wideband networks
JP3544472B2 (ja) 双方向光catvシステム
JPH11215171A (ja) 時分割多重ポイント・マルチポイント光双方向伝送装置
JP2001156824A (ja) 加入者系ネットワーク装置および中継局
JPH09135256A (ja) 情報通信システムの衝突解消方式
MacGregor et al. Australian Passive Optical Network Developments for Subscriber Loop Applications

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees