JPH11214627A - Esd保護素子及びその製造方法 - Google Patents

Esd保護素子及びその製造方法

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JPH11214627A
JPH11214627A JP10009592A JP959298A JPH11214627A JP H11214627 A JPH11214627 A JP H11214627A JP 10009592 A JP10009592 A JP 10009592A JP 959298 A JP959298 A JP 959298A JP H11214627 A JPH11214627 A JP H11214627A
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semiconductor
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esd protection
semiconductor substrate
esd
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JP10009592A
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Kenichiro Sonoda
賢一郎 園田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers
    • H01L27/0203Particular design considerations for integrated circuits
    • H01L27/0248Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection
    • H01L27/0251Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices
    • H01L27/0266Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices using field effect transistors as protective elements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部回路と同一基板上に形成された場合でも
ESD耐性の向上を図ったESD保護素子を得る。 【解決手段】 P型のSi基板1の上層部にSiより降伏
電界の小さいSiGeを主成分としたSiGe−Pウェル領
域3が形成される。SiGe−Pウェル領域3の表面に選
択的にドレイン領域4及びソース領域5が形成されるこ
とにより、ドレイン領域4及びソース領域5とSiGe−
Pウェル領域3との境界がPN接合部となる。そして、
SiGe−Pウェル領域3、ドレイン領域4、ソース領域
5、ゲート酸化膜6及びゲートポリシリコン層7からな
る保護用MOSトランジスタを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はESD(Electro
static Discharge,静電気放電)による破壊から内部
回路を保護するESD保護素子のESD耐性の向上に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集積回路には外部からの電荷の
放電や、集積回路自身に充電された電荷の放電等のES
D(静電気放電)によって内部回路が破壊されるのを防
ぐため、保護回路が設けられている。保護回路として、
MOSトランジスタやLOCOS酸化膜を利用したフィ
ールドトランジスタによるESD保護素子が使用されて
いる。通常、ESD保護素子であるトランジスタの一方
電極は入出力端子に接続されており、他方電極は接地端
子等の固定電位設定端子に接続される。
【0003】図25は保護用NMOSトランジスタの一
接続例を示す回路図である。同図に示すように、保護用
NMOSトランジスタQ1のドレインが入出力端子P1
に接続され、ソース及びゲートが接地される。また、図
25では図示しないが入出力端子P1には実動作を行う
内部回路も接続されている。
【0004】保護用NMOSトランジスタQ1は、入出
力端子P1に通常の電圧が付与されている時はトランジ
スタQ1はオフ状態となり内部回路に何等影響を与えな
い。一方、ESDが生じて入出力端子P1にサージ電圧
SVが印加された場合にはN型のドレイン領域とP型の
ウェル領域(基板)との間のPN接合が降伏して入出力
端子P1から接地レベル(接地端子)にかけてサージ電
圧を放電することにより、内部回路を保護する。
【0005】また、フィールドトランジスタは、MOS
トランジスタのゲート部(ゲート酸化膜、ゲート電極)
に置き換えてLOCOS酸化膜を設けた構造を呈してい
るため、本来のトランジスタ構造を有していないが、E
SDを扱う技術分野ではフィールドトランジスタと呼ば
れている。以下では、MOSトランジスタのドレイン、
ソース領域に相当するフィールドトランジスタの領域も
ドレイン,ソース領域と言う。
【0006】上記構造のN型(ドレイン,ソース領域が
N型)の保護用フィールドトランジスタも、図25で示
した保護用NMOSトランジスタQ1と同様に接続すれ
ばよい。ただし、LOCOS酸化膜への電位設定は不要
である。
【0007】保護用フィールドトランジスタは、保護用
MOSトランジスタと同様、通常時はドレイン,ソース
間に電流が流れることはなく、ESDが生じるとN型の
ドレイン領域とP型のウェル領域との間のPN接合が降
伏して入出力端子P1から接地レベル(接地端子)にか
けてサージ電圧を放電することにより、内部回路を保護
する。
【0008】このように、ESDが生じるとESD保護
素子のPN接合が降伏することにより、ESD保護素子
を介してサージ電圧を放電することができるため、内部
回路を保護することができる。従来はESD保護素子は
内部回路と同じ半導体基板上に同条件で形成されてい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、素子の
微細化が進むにつれてESD保護素子のESD耐性が低
下することにより、集積回路内にESD保護素子を形成
してもESDによる破壊を防ぐことができないという問
題点があった。
【0010】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、内部回路と同一基板上に形成された場合
でもESD耐性の向上を図ったESD保護素子を得るこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載のESD保護素子は、主成分が第1の材質で形成
された第1の導電型の半導体基板と、前記半導体基板の
表面内に形成される第2の導電型の第1の半導体領域
と、前記半導体基板の表面内に前記第1の半導体領域と
独立して形成される第2の半導体領域とを備え、前記第
1,第2の半導体領域間で対向するそれぞれの端縁部が
第1及び第2の端縁部として規定され、前記第1,第2
の端縁部との接合近傍領域を少なくとも含む前記半導体
基板の領域に形成された第1の導電型のESD保護用半
導体領域をさらに備え、前記ESD保護用半導体領域
は、前記第1の材質よりも降伏電界の小さい第2の材質
を主成分とするとしている。
【0012】また、請求項2記載のESD保護素子は、
前記第1,第2の半導体領域間の前記半導体基板上に形
成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成されたゲート電
極とをさらに備えている。
【0013】また、請求項3記載のESD保護素子は、
前記第1及び第2の半導体領域間の前記半導体基板上に
一部が突出し、他の一部が前記半導体基板の表面内に埋
め込まれて形成される絶縁分離領域をさらに備えてい
る。
【0014】また、請求項4記載のESD保護素子にお
いて、前記ESD保護用半導体領域は、前記半導体基板
の上層部に選択的に形成され、前記第1,第2の半導体
領域それぞれの前記第1,第2の端縁部は前記ESD保
護用半導体領域内に形成されている。
【0015】また、請求項5記載のESD保護素子にお
いて、前記ESD保護用半導体領域は、前記半導体基板
の上層部に互いに分離して形成された第1及び第2のE
SD用部分半導体領域を含み、前記第1の端縁部は前記
第1のESD用部分半導体領域内に形成され、前記第2
の端縁部は前記第2のESD用部分半導体領域内に形成
されている。
【0016】また、請求項6記載のESD保護素子は、
前記半導体基板と前記ESD保護用半導体領域との間に
介挿され、主成分が所定の材質からなる予備半導体領域
をさらに含み、前記所定の材質は前記第1の材質と前記
第2の材質との混合物を含んでいる。
【0017】この発明にかかる請求項7記載のESD保
護素子の製造方法は、(a) 主成分が第1の材質で形成さ
れた第1の導電型の半導体基板を準備するステップと、
(b)前記半導体基板の上層部に第2の材質を主成分とす
るESD保護用半導体領域を選択的に形成するステップ
とを備え、前記第2の材質は前記第1の材質より降伏電
界が小さく、(c) 前記ESD保護用半導体領域を含む前
記半導体基板の表面内に第2の導電型の第1及び第2の
半導体領域を互いに独立させて形成するステップをさら
に備え、前記ステップ(c)は、前記第1,第2の半導体
領域間で対向するそれぞれの端縁部である第1及び第2
の端縁部を前記ESD保護用半導体領域内に形成してい
る。
【0018】また、請求項8記載のESD保護素子の製
造方法において、前記ステップ(b)は、前記半導体基板
の上層部に、第1の材質より降伏電界が小さい所定の材
質をイオン注入して、所定の材質と前記第1の材質との
混合物を主成分とした前記ESD保護用半導体領域を形
成するステップを含み、前記第2の材質は、前記所定の
材質と前記第1の材質との前記混合物を含んでいる。
【0019】また、請求項9記載のESD保護素子の製
造方法において、前記ESD保護用半導体領域は第1及
び第2のESD用部分半導体領域を含み、前記ステップ
(b)は、(b-1) 前記半導体基板上に選択的にマスク部を
形成するステップと、(b-2)前記マスク部をマスクとし
て、前記半導体基板の上方から前記所定の材質を回転斜
めイオン注入して、前記マスク部の下方領域を挟んで互
いに分離形成される前記第1及び第2のESD用部分半
導体領域を形成するステップとを含み、前記ステップ
(c)は、前記マスク部をマスクとして、前記半導体基板
上方から第2の導電型の不純物を垂直にイオン注入して
前記第1及び第2の半導体領域を形成するステップを含
み、前記第1の端縁部は前記第1のESD用部分半導体
領域内に形成され、前記第2の端縁部は前記第2のES
D用部分半導体領域内に形成されている。
【0020】また、請求項10記載のESD保護素子の
製造方法において、前記ステップ(b-1)は、(b-1-1) 前
記半導体基板上に絶縁膜を選択的に形成するステップ
と、(b-1-2) 前記絶縁膜上にゲート電極を形成するステ
ップとを備え、前記マスク部は前記絶縁膜及び前記ゲー
ト電極を含んでいる。
【0021】また、請求項11記載のESD保護素子の
製造方法において、前記第2の材質は、前記第1の材質
より降伏電界が小さい所定の材質と前記第1の材質との
混合物を含み、前記ステップ(b)は、(b-1) 前記半導体
基板の上層部に溝を形成するステップと、(b-2) 前記溝
周辺の前記半導体基板から前記第2の材質をエピタキシ
ャル成長させて、前記第2の材質を主成分としたESD
保護用半導体領域を前記溝内に形成するステップとを含
んでいる。
【0022】また、請求項12記載のESD保護素子の
製造方法において、前記第2の材質は前記第1の材質よ
り降伏電界が小さい材質を含み、前記ステップ(b)は、
(b-1)前記半導体基板の上層部に溝を形成するステップ
と、(b-2) 前記溝周辺の前記半導体基板から前記第1の
材質と前記第2の材質との混合物をエピタキシャル成長
させて、前記混合物を主成分とした予備半導体領域を、
前記溝の内周に沿って形成するステップと、(b-3) 前記
予備半導体領域から前記第2の材質をエピタキシャル成
長させて、前記第2の材質を主成分としたESD用部分
半導体領域を、前記予備半導体領域を含む前記溝内に形
成するステップとを備えている。
【0023】また、請求項13記載のESD保護素子に
おいて、前記ステップ(c)は、(c-1)前記半導体基板上に
絶縁膜を選択的に形成するステップと、(c-2) 前記絶縁
膜上にゲート電極を形成するステップと、(c-3) 前記ゲ
ート電極を含む部分をマスクとして前記半導体基板の表
面内に前記第1及び第2の半導体領域を形成するステッ
プとを含んでいる。
【0024】また、請求項14記載のESD保護素子の
製造方法は、(d) 前記ステップ(a)の後、前記ステップ
(b)の前に、前記半導体基板上に一部が突出し、他の一
部が前記半導体基板の表面内に埋め込まれるように、分
離絶縁膜を形成するステップをさらに備え、前記ステッ
プ(c) は、前記分離絶縁膜をマスクとして前記半導体基
板の表面内に前記第1及び第2の半導体領域を形成する
ステップを含んでいる。
【0025】
【発明の実施の形態】<<原理>>半導体基板として、
多くの場合にシリコン(Si)を材質としたSi基板を用
いている。一方、ゲルマニウム(Ge)の降伏電界は8
0kV/cmであり、Siの降伏電界である300kV
/cmよりも低い。このため、ESD保護素子をGeあ
るいはシリコンゲルマニウム(SiGe)の領域に形成す
れば、Siを主成分とした領域に形成する場合よりも降
伏電界が下がる分、ESD耐性の向上が期待できる。
【0026】厳密に言えば、ドレイン,ソース領域で対
向するそれぞれの端縁部がGeあるいはSiGeの領域と
PN接合を有するようにESD保護素子を形成すれば、
従来よりESD耐性の向上が期待できる。なぜならば、
サージ電圧が印加した時に上記端縁部に電界集中が生じ
るからである。
【0027】なお、Si基板上にGeあるいはSiGeを主
成分とした領域を形成する方法としては、Si基板にGe
を注入したり、SiGe(さらにはGe)をエピタキシャ
ル成長させたりすることが考えられる。
【0028】<<実施の形態1>> <構造>図1はこの発明の実施の形態1である保護用M
OSトランジスタの構造を示す断面図である。同図に示
すように、P型のSi基板1の上層部に選択的にPウェ
ル領域10が形成される(図1では全面に形成されてい
るが、実際にはSi基板1の上層部の一部に形成されて
いる)。Pウェル領域10は、Siを主成分としたSi−
Pウェル領域2とSiGeを主成分としたSiGe−Pウェ
ル領域3とから構成され、SiGe−Pウェル領域3はS
i−Pウェル領域2上に形成される。
【0029】SiGe−Pウェル領域3の表面に選択的に
ドレイン領域4及びソース領域5が形成され、ドレイン
領域4,ソース領域5間のSiGe−Pウェル領域3上に
ゲート酸化膜6が形成され、ゲート酸化膜6上にゲート
電極となるゲートポリシリコン層7が形成され、ゲート
ポリシリコン層7上に酸化膜8が形成され、ゲート酸化
膜6,ゲートポリシリコン層7及び酸化膜8に隣接して
ドレイン領域4,ソース領域5の一部上にサイドウォー
ル9が形成される。
【0030】そして、SiGe−Pウェル領域3、ドレイ
ン領域4、ソース領域5、ゲート酸化膜6及びゲートポ
リシリコン層7からなる保護用MOSトランジスタが形
成される。一方、図示していないが、内部回路用のMO
SトランジスタはSi基板1に直接あるいはSiを主成分
としたウェル領域上に形成される。したがって、内部回
路用のMOSトランジスタの動作特性が劣化することは
ない。
【0031】このような構造の実施の形態1の保護用M
OSトランジスタはSiGe領域上に形成されるため、P
型のSi領域上に形成する内部回路用のMOSトランジ
スタに比べて、ソース/ドレインの接合耐圧が低くな
る。
【0032】図2はESDが生じた時の保護用MOSト
ランジスタの放電動作のシミュレーション結果を示すグ
ラフであり、縦軸がドレイン電流Id、横軸が時間経過
を示している。同図に示すように、最初に大きな電流量
のドレイン電流Idが流れ、以降、そのドレイン電流I
dの電流量は時間とともに減少する。
【0033】図3は保護用MOSトランジスタと内部回
路用のMOSトランジスタそれぞれにおいてESDが生
じたときの放電動作のシミュレーション結果を示すグラ
フであり、縦軸がドレイン電流Id、横軸がドレイン電
圧Vdを示している。同図において、L1(破線)は保
護用MOSトランジスタの場合、L2(実線)は内部回
路用のMOSトランジスタの場合をそれぞれ示してい
る。
【0034】図3において、保護用MOSトランジス
タ、内部回路用のMOSトランジスタ共に、が降伏電
圧VBD1(VBD2)に達するまでの振る舞い、が
降伏してピーク電流が流れるまでの振る舞い、がピー
ク電流が流れた後の振る舞いを示している。
【0035】図3に示すように、内部回路用のMOSト
ランジスタの降伏電圧VBD2よりも保護用MOSトラ
ンジスタの降伏電圧VBD1の方が低いことがわかる。
【0036】図4は図3で示した保護用MOSトランジ
スタ及び内部回路用のMOSトランジスタの動作時の経
時温度変化を示すグラフであり、縦軸が温度であり、横
軸が時間経過を示している。また、図4において、L1
1(破線)は保護用MOSトランジスタの場合、L12
(実線)は内部回路用のMOSトランジスタの場合をそ
れぞれ示している。
【0037】図4に示すように、保護用MOSトランジ
スタの降伏電圧VBD1方が、内部回路用のMOSトラ
ンジスタに比べて降伏電圧VBD2より低い分、温度上
昇を抑えていることがわかる。保護用MOSトランジス
タは、温度上昇を内部回路用のMOSトランジスタより
も抑えることにより、熱破壊が生じにくくなる分、ES
D耐性は向上する。
【0038】このように、実施の形態1の保護用MOS
トランジスタのドレイン,ソース領域4,5は、Si基
板1の上層部に設けられSiGe−Pウェル領域3(ES
D保護用半導体領域)内に形成されるため、内部回路用
のMOSトランジスタの性能を劣化させることなく良好
なESD耐性を得ることができる。
【0039】<製造方法>図5〜図8は、図1で示した
実施の形態1の保護用MOSトランジスタの製造方法を
示す断面図である。以下、これらの図を参照してその製
造処理プロセスを説明する。
【0040】まず、図5に示すように、Si基板1にGe
をエネルギー100keV、注入量1×1014cm-2
イオン注入してSi基板1の上層部に、SiGeを主成分
としたSiGe層11を形成する。なお、上記注入エネル
ギーは最終的に形成されるMOSトランジスタのソー
ス,ドレイン領域よりもSiGe層11が深くなるように
設定される。また、上記注入量はSiGe層11に形成さ
れるMOSトランジスタの降伏電圧がSi基板1あるい
はSiのウェル領域に形成されるMOSトランジスタの
降伏電圧よりも十分小さくなるように設定される。
【0041】次に、図6に示すように、硼素(B)を注
入エネルギー120keV、注入量1×1012cm-2
イオン注入(第1のイオン注入)し、注入エネルギー7
0keV、注入量1×1013cm-2でイオン注入(第2
のイオン注入)してPウェル領域10を形成する。Pウ
ェル領域10において、Siを主成分とした領域がSi−
Pウェル領域2となり、SiGeを主成分とした領域がS
iGe−Pウェル領域3となる。
【0042】第1のイオン注入は主としてPウェル領域
10の下層部のP型の不純物濃度を高めてMOSトラン
ジスタのパンチスルー現象防止することを目的とし、第
2のイオン注入はPウェル領域10の上層部のP型の不
純物濃度を高めて閾値電圧を調整することを目的として
いる。
【0043】次に、図7に示すように、SiGe−Pウェ
ル領域3上に選択的にゲート酸化膜6を形成し、さらに
ゲート酸化膜6上にゲート電極となるゲートポリシリコ
ン層7を形成する。そして、全面に酸化膜を形成した
後、ゲートポリシリコン層7上の酸化膜のみを残して酸
化膜8を得る。そして、酸化膜8(ゲート酸化膜6,ゲ
ートポリシリコン層7)をマスクとして燐(P)を注入
エネルギー30keV、注入量2×1013cm-2でイオ
ン注入してSiGe−Pウェル領域3の表面内にドレイン
領域4A,ソース領域5Aを形成する。
【0044】そして、図8に示すように、ゲート酸化膜
6,ゲートポリシリコン層7及び酸化膜8の側面に酸化
膜からなるサイドウォール9を形成した後、酸化膜8,
サイドウォール9をマスクとして、砒素(As)を注入
エネルギー30keV、注入量1×1015cm-2でイオ
ン注入して、その後、820℃,15分の熱処理を行っ
て、2重拡散よりなるドレイン領域4及びソース領域5
を形成して図1で示した構造の保護用MOSトランジス
タを得る。
【0045】このように、イオン注入によってSi基板
1上にESD耐性の優れた保護用MOSトランジスタを
製造することができる。
【0046】<<実施の形態2>> <構造>図9はこの発明の実施の形態2である保護用M
OSトランジスタの構造を示す断面図である。同図に示
すように、P型のSi基板1の上層部に選択的にPウェ
ル領域20が形成される(図9では全面に形成されてい
るが、実際にはSi基板1の上層部の一部に形成されて
いる)。Pウェル領域20は、Siを主成分としたSi−
Pウェル領域12とSiGeを主成分としたSiGe−Pウ
ェル領域13とから構成され、SiGe−Pウェル領域1
3はSi−Pウェル領域12の上層部に埋め込まれて形
成される。
【0047】Si−Pウェル領域12,SiGe−Pウェ
ル領域13の表面に選択的にドレイン領域4及びソース
領域5が形成される。このとき、ドレイン領域4,ソー
ス領域5間で対向するそれぞれの端縁部4E,5Eがそ
れぞれSiGe−Pウェル領域13内に形成されるように
する。
【0048】そして、ドレイン領域4,ソース領域5間
のSiGe−Pウェル領域13上にゲート酸化膜6が形成
され、ゲート酸化膜6上にゲート電極となるゲートポリ
シリコン層7が形成され、ゲートポリシリコン層7上に
酸化膜8が形成され、ゲート酸化膜6、ゲートポリシリ
コン層7及び酸化膜8に隣接してドレイン領域4,ソー
ス領域5の一部上にサイドウォール9が形成される。
【0049】そして、SiGe−Pウェル領域13、ドレ
イン領域4、ソース領域5、ゲート酸化膜6及びゲート
ポリシリコン層7からなる保護用MOSトランジスタが
形成される。一方、図示していないが、内部回路用のM
OSトランジスタはSi基板1等、Siを主成分とした領
域上に形成される。
【0050】このように、実施の形態2の保護用MOS
トランジスタのドレイン,ソース領域4,5のうち、ド
レイン領域4,5間で対向するそれぞれの端縁部4E,
5EはSiGe−Pウェル領域13(ESD保護用半導体
領域)内に形成されるため、実施の形態1と同様、内部
回路用のMOSトランジスタの性能を劣化させることな
く良好なESD耐性を得ることができる。
【0051】<製造方法>図10〜図13は、図9で示
した実施の形態2の保護用MOSトランジスタの製造方
法を示す断面図である。以下、これらの図を参照してそ
の製造処理プロセスを説明する。
【0052】まず、図10に示すように、Si基板1の
上層部を選択的にエッチングして溝を形成した後、溝の
周辺のSi基板1からSiGeをエピタキシャル成長させ
て溝内に、SiGeを主成分とするSiGe層21を形成す
る。エピタキシャル成長法としては、MBE(moleclar
beam epitaxy)法、CVD(chemical vapor depotio
n)法等が考えられる。
【0053】次に、図11に示すように、実施の形態1
の製造方法の図6の工程と同様に、ボロンを2回イオン
注入してPウェル領域20を形成する。Pウェル領域2
0のうち、Siを主成分とした領域(Si基板1)がSi
−Pウェル領域12となり、SiGeを主成分とした領域
(SiGe層21)がSiGe−Pウェル領域13となる。
【0054】以下、図12及び図13に示すように、製
造方法の図7及び図8で示した工程と同じ内容の工程を
経て、実施の形態2の保護用MOSトランジスタを製造
する。
【0055】<変形例> <構造>図14は実施の形態2の変形例である保護用M
OSトランジスタを示す断面図である。同図に示すよう
に、Si基板1の上層部にPウェル領域16が形成さ
れ、Pウェル領域16は、Siを主成分としたSi−Pウ
ェル領域12とSiGeを主成分としたSiGe領域14と
Geを主成分とした15,Ge−Pウェル領域15とから
構成され、Ge−Pウェル領域15はSi−Pウェル領域
12の上層部にSiGe領域14を介して埋め込まれて形
成される。
【0056】Si−Pウェル領域12,SiGe領域14
及びGe−Pウェル領域15の表面に選択的にドレイン
領域4及びソース領域5が形成される。このとき、ドレ
イン領域4,ソース領域5間で対向するそれぞれの端縁
部4E,5EがそれぞれGe−Pウェル領域15内に形
成されるようにする。なお、他の構成は図9で示した構
造と同様である。
【0057】このように、実施の形態2の変形例の保護
用MOSトランジスタのドレイン,ソース領域4,5そ
れぞれの端縁部4E,5Eは、Geを主成分とするGe−
Pウェル領域15内に形成されるため、SiGeがGeに
置き変わる分、図9で示した構造よりも良好なESD耐
性を得ることができる。
【0058】<製造方法>図14で示した変形例の保護
用MOSトランジスタの製造方法は下記のようになる。
【0059】まず、Si基板1の上層部を選択的にエッ
チングして溝を形成した後、溝の周辺のSi基板1から
SiGeをエピタキシャル成長させて溝の内周にそってS
iGeを主成分とするSiGe領域を形成する。
【0060】そして、SiGe領域からGeをエピタキシ
ャル成長させて、SiGe領域を含む溝内にGe−ウェル
領域を形成する。
【0061】次に、図11で示した工程と同様に、ボロ
ンを2回イオン注入してPウェル領域16を形成する。
Pウェル領域16のうち、Siを主成分とした領域(Si
基板1)がSi−Pウェル領域12となり、SiGeを主
成分とした領域がSiGe領域14となり、Geを主成分
とした領域がGe−Pウェル領域15となる。
【0062】以下、図12及び図13に示した工程と同
じ内容の工程を経て、実施の形態2の変形例の保護用M
OSトランジスタを製造する。
【0063】<<実施の形態3>> <構造>図15はこの発明の実施の形態3である保護用
フィールドトランジスタの構造を示す断面図である。同
図に示すように、P型のSi基板1の上層部に選択的に
Pウェル領域30が形成される(図15では全面に形成
されているが、実際にはSi基板1の上層部の一部に形
成されている)。Pウェル領域30は、Siを主成分と
したSi−Pウェル領域22とSiGeを主成分としたSi
Ge−Pウェル領域23とから構成される。SiGe−P
ウェル領域23はSi−Pウェル領域22上に形成され
る。
【0064】SiGe−Pウェル領域23の表面内に一部
が埋め込まれ、一部がSiGe−Pウェル領域23の表面
から突出してLOCOS酸化膜26が形成される。
【0065】各々がLOCOS酸化膜26を挟んで、S
iGe−Pウェル領域23の表面内にドレイン領域24及
びソース領域25が形成される。
【0066】そして、SiGe−Pウェル領域23、ドレ
イン領域24、ソース領域25及びLOCOS酸化膜2
6からなる保護用フィールドトランジスタが形成され
る。一方、図示していないが、内部回路用のフィールド
トランジスタはSi基板1上に直接形成される。
【0067】このような構造の実施の形態3の保護用フ
ィールドトランジスタのドレイン領域4及びソース領域
5は、SiGe−Pウェル領域23(ESD保護用半導体
領域)内に形成されるため、内部回路用のフィールドト
ランジスタの性能を劣化させることなく良好なESD耐
性を得ることができる。
【0068】<製造方法>図16〜図19は、図15で
示した実施の形態3の保護用フィールドトランジスタの
製造方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照
してその製造処理プロセスを説明する。
【0069】まず、図16に示すように、LOCOS
(LOCal Oxidation of Silicon)法によって、Si基板
1の表面内に一部が埋め込まれ、Si基板1の表面から
一部が突出した、厚さ4000オンク゛ストロームのLOCOS
酸化膜26を形成した後、Geをエネルギー100ke
V、注入量1×1014cm-2でイオン注入してSi基板
1の上層部にSiGeを主成分としたSiGe層31を形成
する。上記注入エネルギーは最終的に形成されるフィー
ルドトランジスタのソース,ドレイン領域よりもSiGe
層31が深くなるように設定される。また、上記注入量
はSiGe層31に形成されるフィールドトランジスタの
降伏電圧がSi基板1に直接形成されるトランジスタの
降伏電圧よりも十分小さくなるように設定される。
【0070】次に、図17に示すように、硼素(B)を
注入エネルギー120keV、注入量1×1012cm-2
と、注入エネルギー70keV、注入量1×1013cm
-2でそれぞれイオン注入して、Pウェル領域30を形成
する。Pウェル領域30のうち、Siを主成分とした領
域がSi−Pウェル領域22となり、SiGeを主成分と
した領域がSiGe−Pウェル領域23となる。これら
は、実施の形態1と同様、フィールドトランジスタのパ
ンチスルー現象防止と閾値電圧調整とを目的としてい
る。
【0071】次に、図18に示すように、酸化膜8をマ
スクとして燐(P)を注入エネルギー30keV、注入
量2×1013cm-2でイオン注入してSiGe−Pウェル
領域23の表面内にドレイン領域24A,ソース領域2
5Aを形成する。LOCOS酸化膜26は膜厚が厚いた
め、燐(P)はLOCOS酸化膜26下のSiGe−Pウ
ェル領域23までは到達しない。
【0072】そして、図19に示すように、さらに、砒
素(As)を注入エネルギー30keV、注入量1×1
15cm-2でイオン注入して、その後、820℃,15
分の熱処理を行って、2重拡散よりなるドレイン領域2
4及びソース領域25を形成して図15で示した構造の
保護用フィールドトランジスタを得る。
【0073】このように、イオン注入によってSi基板
1上にESD耐性の優れた保護用フィールドトランジス
タを製造することができる。
【0074】<<実施の形態4>> <構造>図20はこの発明の実施の形態4である保護用
MOSトランジスタの構造を示す断面図である。同図に
示すように、P型のSi基板1の上層部に選択的にPウ
ェル領域40が形成される(図20では全面に形成され
ているが、実際にはSi基板1の上層部の一部に形成さ
れている)。Pウェル領域40の上層部にSi−Pウェ
ル領域41A,41Bが互いに分離して形成される。
【0075】SiGe−Pウェル領域41Aの表面に選択
的にドレイン領域4が形成され、SiGe−Pウェル領域
41Bの表面に選択的にソース領域5が形成され、ドレ
イン領域4,ソース領域5間のPウェル領域40(Si
Ge−Pウェル領域41A,41Bを含む)上にゲート
酸化膜6が形成され、ゲート酸化膜6上にゲート電極と
なるゲートポリシリコン層7が形成され、ゲートポリシ
リコン層7を覆ってドレイン領域4,ソース領域5の一
部上に酸化膜8が形成される。
【0076】そして、Pウェル領域40(SiGe−Pウ
ェル領域41A,41Bを含む)、ドレイン領域4、ソ
ース領域5、ゲート酸化膜6及びゲートポリシリコン層
7からなる保護用MOSトランジスタが形成される。一
方、図示していないが、内部回路用のMOSトランジス
タはSi基板1上に直接形成される。
【0077】このような構造の実施の形態4の保護用M
OSトランジスタは、ドレイン領域4,ソース領域5は
それぞれSiGeを主成分としたSiGe−Pウェル領域4
1A,41B(ESD保護用半導体領域)内に形成され
るため、P型のSiを主成分とした領域に形成する内部
回路用のMOSトランジスタに比べて、ソース/ドレイ
ンの接合耐圧が低くなる。
【0078】したがって、実施の形態4の保護用MOS
トランジスタは、実施の形態1及び実施の形態2と同
様、内部回路用のMOSトランジスタの性能を劣化させ
ることなく良好なESD耐性を得ることができる。
【0079】加えて、分離形成されたSiGe−Pウェル
領域41A及びSiGe−Pウェル領域41Bそれぞれ内
に、ドレイン領域4及びソース領域5の端縁部4E及び
5Eがそれぞれ形成されるようにしたため、SiGeを主
成分とする領域を必要最小限に抑えることができる。
【0080】<製造方法>図21〜図24は、図20で
示した実施の形態4の保護用MOSトランジスタの製造
方法を示す断面図である。以下、これらの図を参照して
その製造処理プロセスを説明する。
【0081】まず、図21に示すように、硼素(B)を
注入エネルギー120keV、注入量1×1012cm-2
でイオン注入(第1のイオン注入)し、注入エネルギー
70keV、注入量1×1013cm-2でイオン注入(第
2のイオン注入)してSi−Pウェル領域40を形成す
る。
【0082】第1のイオン注入は主としてPウェル領域
40の下層部のP型の不純物濃度を高めてMOSトラン
ジスタのパンチスルー現象防止することを目的とし、第
2のイオン注入はPウェル領域40の上層部のP型の不
純物濃度を高めて閾値電圧を調整することを目的として
いる。
【0083】次に、図22に示すように、Pウェル領域
40上に選択的にゲート酸化膜6を形成し、さらにゲー
ト酸化膜6上にゲート電極となるゲートポリシリコン層
7を形成する。そして、全面に酸化膜を形成した後、ゲ
ートポリシリコン層7上の酸化膜のみを残して酸化膜8
を得る。そして、Pウェル領域40にGeをエネルギー
100keV、注入量1×1014cm-2で、上方から斜
め回転イオン注入してPウェル領域40の上層部にSi
Ge−Pウェル領域41A,41Bを形成する。したが
って、SiGe−Pウェル領域41A,41Bは互いに分
離形成されるとともに、それぞれの一部がゲート酸化膜
6下にも形成される。
【0084】上記注入エネルギーは最終的に形成される
MOSトランジスタのソース,ドレイン領域よりもSi
Ge−Pウェル領域41A,41Bが深くなるように設
定される。また、上記注入量はSiGe−Pウェル領域4
1A,41B内にドレイン,ソースが形成されるMOS
トランジスタの降伏電圧がSi基板1にドレイン,ソー
スが直接形成されるMOSトランジスタの降伏電圧より
も十分小さくなるように設定される。
【0085】次に、図23に示すように、酸化膜8をマ
スクとして燐(P)を注入エネルギー30keV、注入
量2×1013cm-2で上方から垂直方向にイオン注入し
てSiGe−Pウェル領域41A及び41Bの表面内にド
レイン領域4A及びソース領域5Aをそれぞれ形成す
る。
【0086】そして、図24に示すように、ゲート酸化
膜6,ゲートポリシリコン層7及び酸化膜8の側面に酸
化膜からなるサイドウォール9を形成した後、酸化膜
8,サイドウォール9をマスクとして、砒素(As)を
注入エネルギー30keV、注入量1×1015cm-2
上方から垂直にイオン注入して、その後、820℃,1
5分の熱処理を行って、2重拡散よりなるドレイン領域
4及びソース領域5を形成して図20で示した構造の保
護用MOSトランジスタを製造する。
【0087】このように、イオン注入によってSi基板
1上にESD耐性の優れた保護用MOSトランジスタを
製造することができる。
【0088】<<その他>>なお、上述した実施の形態
では、Si基板上にSiGeあるいはGeからなるESD保
護用半導体領域を形成した例を示したが、基板の主成分
となる第1の材質よりも降伏電界の小さい第2の材質で
上述した構造のESD保護用半導体領域を有するESD
保護素子すべてに本発明は勿論適用可能である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載のESD保護素子において、第1,第2の
半導体領域間で対向する第1及び第2の端縁部との接合
近傍領域を少なくとも含む半導体基板の領域にESD保
護用半導体領域を形成し、このESD保護用半導体領域
は半導体基板の主成分である第1の材質よりも降伏電界
の小さい第2の材質を主成分としている。
【0090】したがって、ESD(静電気放電)が生じ
て入出力端子を介して第1あるいは第2の半導体領域に
サージ電圧が印加された場合に、ESD保護用半導体領
域が第1の材質を主成分とする場合よりも低い電圧でE
SD保護素子のPN接合部は降伏してサージ電圧を放電
する。
【0091】その結果、ESDが生じた場合の温度上昇
を低く抑えることにより、熱破壊されにくいESD耐性
が優れたESD保護素子を得ることができる。
【0092】また、通常動作時に使用する素子は、第1
の材質を主成分とする半導体基板内に形成することによ
り、動作特性を劣化させることはなく形成することがで
きる。
【0093】また、請求項2記載のESD保護素子は、
第1,第2の半導体領域間の半導体基板上に形成された
絶縁膜と絶縁膜上に形成されたゲート電極とをさらに備
えている。したがって、例えば、第1の半導体領域を入
出力端子に接続し、ゲート電極及び第2の半導体領域と
の電位設定を通常はオンしないように設定することによ
り、通常時に入出力端子に接続される他の素子に悪影響
を与えないMOSトランジスタ構造のESD保護素子を
得ることができる。
【0094】また、請求項3記載のESD保護素子は、
第1及び第2の半導体領域間の半導体基板上に一部が突
出し、他の一部が半導体基板の表面内に埋め込まれて形
成される絶縁分離領域をさらに備えることにより、第1
あるいは第2の半導体領域を入出力端子に接続すること
により、通常時は必ずオフし入出力端子に接続される他
の素子に悪影響を与えないフィールドトランジスタ構造
のESD保護素子を得ることができる。
【0095】また、請求項4記載のESD保護素子にお
いて、ESD保護用半導体領域は、半導体基板の上層部
に選択的に形成されるため、例えば、半導体基板上方か
ら第1の材質より降伏電界の小さい所定の材質のイオン
を注入する等により、第1の材質と所定の材質との混合
物からなる第2の材質を主成分としたESD保護素子を
比較的簡単に形成することができる。
【0096】また、請求項5記載のESD保護素子にお
いて、ESD保護用半導体領域は、第1の端縁部を内部
に有する第1のESD用部分半導体領域と第2の端縁部
を内部に有する第2のESD用部分半導体領域とを含む
ため、ESD保護用半導体領域の形成領域を必要最小限
に抑えながらESD耐性の優れたESD保護素子を得る
ことができる。
【0097】また、請求項6記載のESD保護素子は、
半導体基板とESD保護用半導体領域との間に介挿さ
れ、主成分が所定の材質からなる予備半導体領域をさら
に含み、所定の材質は第1の材質と第2の材質との混合
物を含んでいる。
【0098】上記構造は、例えば、半導体基板から所定
の材質(第1の材質と第2の材質との混合物)をエピタ
キシャル成長させて所定の材質を主成分とした予備半導
体領域を形成した後、予備半導体領域から第2の材質を
エピタキシャル成長させて第2の材質を主成分としたE
SD保護用半導体領域を形成することができる。
【0099】その結果、ESD保護用半導体領域は第1
の材質とは全く異なる第2の材質を主成分とすることが
できるため、より降伏電界の小さい第2の材質を主成分
としたESD保護用半導体領域を形成することにより、
ESD耐性のより優れたESD保護素子を得ることがで
きる。
【0100】この発明にかかる請求項7記載のESD保
護素子の製造方法は、ステップ(b)で半導体基板の上層
部に、第1の材質より降伏電界が小さい第2の材質を主
成分とするESD保護用半導体領域を選択的に形成し、
ステップ(c) で、ESD保護用半導体領域を含む半導体
基板の表面内に第2の導電型の第1及び第2の半導体領
域を形成し、この際、第1,第2の半導体領域間で対向
するそれぞれの端縁部である第1及び第2の端縁部をE
SD保護用半導体領域内に形成している。
【0101】したがって、ESD(静電気放電)が生じ
て入出力端子を介して第1あるいは第2の半導体領域に
サージ電圧が印加された場合にも、ESD保護用半導体
領域が第1の材質を主成分とする場合よりも低い電圧で
ESD保護素子のPN接合部は降伏してサージ電圧を放
電することができる。
【0102】その結果、ESDが生じた場合の温度上昇
を低く抑えることにより、熱破壊されにくいESD耐性
が優れたESD保護素子を製造することができる。
【0103】また、通常動作時に使用する素子は、第1
の材質を主成分とする半導体基板内に別の工程で形成す
ることにより、動作特性を劣化させることはなく形成す
ることができる。
【0104】また、請求項8記載のESD保護素子の製
造方法において、ステップ(b)は、半導体基板の上層部
に、第1の材質より降伏電界が小さい所定の材質をイオ
ン注入して、第1の材質と所定の材質との混合物を主成
分としたESD保護用半導体領域を形成するステップを
含んでいる。
【0105】したがって、比較的簡単なイオン注入処理
によって、所定の材質と第1の材質との混合物である第
2の材質を主成分としたESD保護用半導体領域を得る
ことができる。
【0106】また、請求項9記載のESD保護素子の製
造方法において、ステップ(b-2)は、半導体基板上に選
択的に形成されたマスク部をマスクとして、半導体基板
の上方から所定の材質を上方から斜め回転イオン注入し
て、マスク部の下方領域を挟んで互いに分離形成される
第1及び第2のESD用部分半導体領域を形成してい
る。
【0107】したがって、第1及び第2のESD用部分
半導体領域からなるESD保護用半導体領域の形成領域
を必要最小限に抑えながらESD耐性の優れたESD保
護素子を得ることができる。
【0108】また、請求項10記載のESD保護素子の
製造方法において、ステップ(b-1)は、(b-1-1) 半導体
基板上に絶縁膜を選択的に形成するステップと、絶縁膜
上にゲート電極を形成するステップとを備え、マスク部
は絶縁膜及びゲート電極を含んでいる。
【0109】したがって、例えば、第1の半導体領域を
入出力端子に接続し、ゲート電極及び第2の半導体領域
との電位設定を通常にオンしないように設定することに
より、MOSトランジスタ構造のESD保護素子を得る
ことができる。
【0110】さらに、絶縁膜及びゲート電極が所定の材
質の回転斜めイオン注入の際のマスク部として機能する
ため、自己整合的に第1及び第2のESD用部分半導体
領域を形成することができる。
【0111】また、請求項11記載のESD保護素子の
製造方法において、ステップ(b-2)で、溝周辺の半導体
基板から、第1の材質より降伏電界が小さい所定の材質
と第1の材質との混合物である第2の材質をエピタキシ
ャル成長させて、上記第2の材質を主成分としたESD
保護用半導体領域を溝内に形成している。
【0112】したがって、エピタキシャル成長法を用い
て、所定の材質と第1の材質との混合物である第2の材
質を主成分としたESD保護用半導体領域を得ることが
できる。
【0113】また、請求項12記載のESD保護素子の
製造方法において、ステップ(b-2)で 半導体基板から第
1の材質と第2の材質との混合物をエピタキシャル成長
させて、混合物を主成分とした予備半導体領域を形成
し、ステップ(b-3)で、予備半導体領域から第2の材質
をエピタキシャル成長させて、第2の材質を主成分とし
たESD用部分半導体領域を形成している。
【0114】その結果、ESD保護用半導体領域は第1
の材質とは全く異なる第2の材質を主成分とすることが
できるため、より降伏電界の小さい第2の材質を主成分
としたESD保護用半導体領域を形成することにより、
ESD耐性のより優れたESD保護素子を製造すること
ができる。
【0115】また、請求項13記載のESD保護素子の
製造方法のステップ(c) は、(c-1)半導体基板上に絶縁
膜を選択的に形成するステップと、(c-2) 絶縁膜上にゲ
ート電極を形成するステップと、(c-3) ゲート電極をマ
スクとして半導体基板の表面内に第1及び第2の半導体
領域を形成するステップとを含んでいる。
【0116】したがって、例えば、第1の半導体領域を
入出力端子に接続し、ゲート電極及び第2の半導体領域
との電位設定を通常にオンしないように設定することに
より、MOSトランジスタ構造のESD保護素子を得る
ことができる。
【0117】また、請求項14記載のESD保護素子の
製造方法は、(d) ステップ(a)の後、ステップ(b)の前
に、半導体基板上に一部が突出し、他の一部が半導体基
板の表面内に埋め込まれるように、分離絶縁膜を形成す
るステップをさらに備えるため、例えば、第1の半導体
領域を入出力端子に接続すれば通常時は必ずオフするフ
ィールドトランジスタ構造のESD保護素子を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である保護用MOS
トランジスタの構造を示す断面図である。
【図2】 保護用MOSトランジスタの放電動作時の経
時電流変化を示すグラフである。
【図3】 保護用,内部回路用MOSトランジスタそれ
ぞれの放電動作時の電流、電圧の変化を示すグラフであ
る。
【図4】 保護用,内部回路用のMOSトランジスタそ
れぞれの放電動作時の経時温度変化を示すグラフであ
る。
【図5】 実施の形態1の保護用MOSトランジスタの
製造方法を示す断面図である。
【図6】 実施の形態1の保護用MOSトランジスタの
製造方法を示す断面図である。
【図7】 実施の形態1の保護用MOSトランジスタの
製造方法を示す断面図である。
【図8】 実施の形態1の保護用MOSトランジスタの
製造方法を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2である保護用MOS
トランジスタの構造を示す断面図である。
【図10】 実施の形態2の保護用MOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。
【図11】 実施の形態2の保護用MOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。
【図12】 実施の形態2の保護用MOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。
【図13】 実施の形態2の保護用MOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。
【図14】 実施の形態2の保護用MOSトランジスタ
の変形例を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態3である保護用フィ
ールドトランジスタの構造を示す断面図である。
【図16】 実施の形態3の保護用フィールドトランジ
スタの製造方法を示す断面図である。
【図17】 実施の形態3の保護用フィールドトランジ
スタの製造方法を示す断面図である。
【図18】 実施の形態3の保護用フィールドトランジ
スタの製造方法を示す断面図である。
【図19】 実施の形態3の保護用フィールドトランジ
スタの製造方法を示す断面図である。
【図20】 この発明の実施の形態4である保護用MO
Sトランジスタの構造を示す断面図である。
【図21】 実施の形態4の保護用MOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。
【図22】 実施の形態4の保護用MOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。
【図23】 実施の形態4の保護用MOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。
【図24】 実施の形態4の保護用MOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。
【図25】 保護用MOSトランジスタの構成を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 Si基板、3,13,23,41A,41B SiG
e−Pウェル領域、4,24 ドレイン領域、5,25
ソース領域、6 ゲート酸化膜、7 ゲートポリシリ
コン層、14 SiGe領域,15 Ge−Pウェル領
域、26 LOCOS酸化膜。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分が第1の材質で形成された第1の
    導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の表面内に形成される第2の導電型の第
    1の半導体領域と、 前記半導体基板の表面内に前記第1の半導体領域と独立
    して形成される第2の半導体領域とを備え、前記第1,
    第2の半導体領域間で対向するそれぞれの端縁部が第1
    及び第2の端縁部として規定され、 前記第1,第2の端縁部との接合近傍領域を少なくとも
    含む前記半導体基板の領域に形成された第1の導電型の
    ESD保護用半導体領域をさらに備え、 前記ESD保護用半導体領域は、前記第1の材質よりも
    降伏電界の小さい第2の材質を主成分とすることを特徴
    とする、ESD保護素子。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2の半導体領域間の前記半
    導体基板上に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成されたゲート電極と、をさらに備え
    る請求項1記載のESD保護素子。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の半導体領域間の前記
    半導体基板上に一部が突出し、他の一部が前記半導体基
    板の表面内に埋め込まれて形成される絶縁分離領域をさ
    らに備える、請求項1記載のESD保護素子。
  4. 【請求項4】 前記ESD保護用半導体領域は、前記半
    導体基板の上層部に選択的に形成され、 前記第1,第2の半導体領域それぞれの前記第1,第2
    の端縁部は前記ESD保護用半導体領域内に形成され
    る、請求項1記載のESD保護素子。
  5. 【請求項5】 前記ESD保護用半導体領域は、前記半
    導体基板の上層部に互いに分離して形成された第1及び
    第2のESD用部分半導体領域を含み、 前記第1の端縁部は前記第1のESD用部分半導体領域
    内に形成され、前記第2の端縁部は前記第2のESD用
    部分半導体領域内に形成される、請求項4記載のESD
    保護素子。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板と前記ESD保護用半導
    体領域との間に介挿され、主成分が所定の材質からなる
    予備半導体領域をさらに含み、 前記所定の材質は前記第1の材質と前記第2の材質との
    混合物を含む、請求項4記載のESD保護素子。
  7. 【請求項7】 (a) 主成分が第1の材質で形成された第
    1の導電型の半導体基板を準備するステップと、 (b) 前記半導体基板の上層部に第2の材質を主成分とす
    るESD保護用半導体領域を選択的に形成するステップ
    とを備え、前記第2の材質は前記第1の材質より降伏電
    界が小さく、 (c) 前記ESD保護用半導体領域を含む前記半導体基板
    の表面内に第2の導電型の第1及び第2の半導体領域を
    互いに独立させて形成するステップをさらに備え、前記
    ステップ(c)は、前記第1,第2の半導体領域間で対向
    するそれぞれの端縁部である第1及び第2の端縁部を前
    記ESD保護用半導体領域内に形成する、ESD保護素
    子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ステップ(b)は、 前記半導体基板の上層部に、第1の材質より降伏電界が
    小さい所定の材質をイオン注入して、所定の材質と前記
    第1の材質との混合物を主成分とした前記ESD保護用
    半導体領域を形成するステップを含み、 前記第2の材質は、前記所定の材質と前記第1の材質と
    の前記混合物を含む、請求項7記載のESD保護素子の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ESD保護用半導体領域は第1及び
    第2のESD用部分半導体領域を含み、 前記ステップ(b)は、 (b-1) 前記半導体基板上に選択的にマスク部を形成する
    ステップと、 (b-2) 前記マスク部をマスクとして、前記半導体基板の
    上方から前記所定の材質を回転斜めイオン注入して、前
    記マスク部の下方領域を挟んで互いに分離形成される前
    記第1及び第2のESD用部分半導体領域を形成するス
    テップとを含み、 前記ステップ(c)は、前記マスク部をマスクとして、前
    記半導体基板上方から第2の導電型の不純物を垂直にイ
    オン注入して前記第1及び第2の半導体領域を形成する
    ステップを含み、前記第1の端縁部は前記第1のESD
    用部分半導体領域内に形成され、前記第2の端縁部は前
    記第2のESD用部分半導体領域内に形成される、請求
    項8記載のESD保護素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ステップ(b-1)は、 (b-1-1) 前記半導体基板上に絶縁膜を選択的に形成する
    ステップと、 (b-1-2) 前記絶縁膜上にゲート電極を形成するステップ
    とを備え、 前記マスク部は前記絶縁膜及び前記ゲート電極を含む、
    請求項9記載のESD保護素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第2の材質は、前記第1の材質よ
    り降伏電界が小さい所定の材質と前記第1の材質との混
    合物を含み、 前記ステップ(b)は、 (b-1) 前記半導体基板の上層部に溝を形成するステップ
    と、 (b-2) 前記溝周辺の前記半導体基板から前記第2の材質
    をエピタキシャル成長させて、前記第2の材質を主成分
    としたESD保護用半導体領域を前記溝内に形成するス
    テップとを含む、請求項7記載のESD保護素子の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の材質は前記第1の材質より
    降伏電界が小さい材質を含み、 前記ステップ(b)は、 (b-1) 前記半導体基板の上層部に溝を形成するステップ
    と、 (b-2) 前記溝周辺の前記半導体基板から前記第1の材質
    と前記第2の材質との混合物をエピタキシャル成長させ
    て、前記混合物を主成分とした予備半導体領域を、前記
    溝の内周に沿って形成するステップと、 (b-3) 前記予備半導体領域から前記第2の材質をエピタ
    キシャル成長させて、前記第2の材質を主成分としたE
    SD用部分半導体領域を、前記予備半導体領域を含む前
    記溝内に形成するステップと、を備える請求項7記載の
    ESD保護素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記ステップ(c)は、 (c-1) 前記半導体基板上に絶縁膜を選択的に形成するス
    テップと、 (c-2) 前記絶縁膜上にゲート電極を形成するステップ
    と、 (c-3) 前記ゲート電極を含む部分をマスクとして前記半
    導体基板の表面内に前記第1及び第2の半導体領域を形
    成するステップとを含む、請求項7記載のESD保護素
    子の製造方法。
  14. 【請求項14】 (d) 前記ステップ(a)の後、前記ステ
    ップ(b)の前に、前記半導体基板上に一部が突出し、他
    の一部が前記半導体基板の表面内に埋め込まれるよう
    に、分離絶縁膜を形成するステップをさらに備え、 前記ステップ(c) は、前記分離絶縁膜をマスクとして前
    記半導体基板の表面内に前記第1及び第2の半導体領域
    を形成するステップを含む、請求項7記載のESD保護
    素子の製造方法。
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