JPH1121429A - 多層プリント配線板用熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
多層プリント配線板用熱硬化性樹脂組成物Info
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Abstract
れるエポキシ樹脂の特長を有するとともに、誘電特性に
優れるため、多層プリント配線板に適用して、信号の高
速化に適応し、さらに導体層との接着性を確保すること
ができる熱硬化性樹脂組成物、およびその熱硬化性樹脂
組成物を適用した多層プリント配線板の提供。 【解決手段】エポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤と、
フィラーと、有機溶剤とを必須成分として含み、 前記エ
ポキシ樹脂100重量部中に、メンタン骨格含有エポキ
シ樹脂を15重量部以上含有する熱硬化性樹脂組成物、
およびそれを用いて形成された多層プリント配線板。
Description
板用熱硬化性樹脂組成物および多層プリント配線板に関
し、特に、導体層との密着性に優れると共に、耐熱性お
よび誘電特性に優れた絶縁層を形成できる多層プリント
配線板用熱硬化性樹脂組成物、およびその組成物を適用
した多層プリント配線板に関する。
目覚しく、これに対応して、実装技術の高密度化、半導
体の高集積化および半導体パッケージの小型化が進んで
いる。一方、情報処理の高速化が求められ、コンピュー
タおよびその周辺機器のクロック周波数は、民生用にお
いても既に400MHzに迫りつつある。ところで、電
気・電子部品用途に用いられる熱硬化性樹脂の中でも、
プリント配線板の材料として、従来、主としてビスフェ
ノール型エポキシ樹脂とジシアンジアミドの組み合わせ
からなる組成物が用いられてきた。
ント配線板の多層化およびデバイスの高密度化がなされ
ると共に、樹脂の低誘電率化が求められている。そこ
で、これらの用途には、エポキシ樹脂と、低誘電率性熱
可塑性樹脂、例えば、反応性ポリブタジエン、ポリテト
ラフルオロエチレン樹脂とを組み合わせた組成物を用い
る方法が提案されている(特開平6−199989号公
報等)。一方、多層プリント板の製造方法は、従来の積
層プレス法に代わって、低誘電率化に不利なガラスクロ
スを使用せず、導体層上に有機絶縁膜を交互にビルドア
ップしていく、いわゆるビルドアップ法による多層配線
板の開発が活発に進められている。
に用いられる組成物においても、基本成分となるエポキ
シ樹脂の誘電率が高いため、所要の低誘電率を得るには
組み合わせる熱可塑性樹脂の配合割合を大きくしなけれ
ばならず、エポキシ樹脂の特長である耐熱性、接着性、
寸法安定性、耐薬品性等が損なわれてしまう。また、ビ
ルドアップ法においては、絶縁層と導体層との接着力改
善のため、ゴム成分を添加することがあるが、絶縁層中
にゴム成分が残留するため、耐熱性や電気絶縁特性等の
特性を低下させる原因となる問題がある。 一方、電気・電子機器の小型化・携帯化のため部品の表
面実装化が進む傾向にあり、より耐熱性の樹脂が求めら
れているが、従来の樹脂ではガラス転移温度が低いた
め、この要求には十分に応えることができなかった。
性、寸法安定性、耐薬品性等に優れるエポキシ樹脂の特
長を有するとともに、誘電特性に優れるため、所定の回
路パターンの導体層と絶縁樹脂層とが交互にビルドアッ
プされた多層プリント配線板に適用して、絶縁層として
ゴム成分を必須成分として用いることなく、信号の高速
化に適応し、さらに導体層との接着性を確保することが
できる熱硬化性樹脂組成物、およびその熱硬化性樹脂組
成物を適用した多層プリント配線板を提供することにあ
る。
ント配線板用に用いられるエポキシ樹脂を基本成分とす
る組成物における前記の問題点を鋭意検討した結果、 特
定のエポキシ樹脂を必須成分として含む樹脂組成物が、
導体と十分な接着性を有し、高耐熱でかつ誘電特性に優
れるものであることを見出し、本発明を完成させるに至
った。
シ樹脂硬化剤(B)と、フィラー(C)と、有機溶剤
(D)とを必須成分として含み、 前記エポキシ樹脂
(A)100重量部中に、メンタン骨格含有エポキシ樹
脂を15重量部以上、好ましくは20〜50重量部含有
する多層プリント配線板用熱硬化性樹脂組成物を提供す
るものである。
を適用した多層プリント配線板として、回路形成された
配線板の導体層上に、樹脂絶縁層および導体層が順次形
成される多層プリント配線板において、上記樹脂絶縁層
が、粗化剤により分解もしくは溶解するフィラー(C)
と、メンタン骨格含有エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂
とを含む硬化塗膜からなり、該樹脂絶縁層の導体層と接
する表面が凹凸状の粗化面に形成され、該粗化面を解し
て導体層と樹脂絶縁層とが接合されてなる多層プリント
配線板を提供するものである。
化性樹脂組成物(以下、「本発明の組成物」という)お
よび多層プリント配線板について詳細に説明する。
シ樹脂は、メンタン骨格含有エポキシ樹脂を必須成分と
するものであり、メンタン骨格含有エポキシ樹脂単独、
または、メンタン骨格含有エポキシ樹脂と他のエポキシ
樹脂とからなるものである。このメンタン骨格含有エポ
キシ樹脂は、環状テルペン類1分子に対して、フェノー
ル類2分子の付加反応により得られるポリヒドロキシ化
合物にエピハロヒドリンを反応させて得られるものであ
る。このメンタン骨格含有エポキシ樹脂は、付加反応の
際に、フェノール類の付加位置の異なったポリヒドロキ
シ化合物が種々得られ、そのためグリシジル化したエポ
キシ樹脂も種々の異性体の混合物からなるものである。
本発明の組成物においては、種々の異性体を含む混合物
のまま使用してもよい、特に、耐熱性に優れた組成物が
得られる点で、リモネン骨格の1,3位にフェノール類
が付加した構造を有するエポキシ樹脂が好ましい。
例としては、テルペンジフェノール(ヤスハラケミカル
社製、商品名:YP−90)、テルペンジO −クレゾー
ル、テルペンジ2,6−キシレノール(いずれもヤスハ
ラケミカル社製)のジグリシジルエーテルを挙げること
ができる。これらの中でも、テルペンジフェノール、テ
ルペンジ2,6−キシレノールのジグリシジルエーテル
が好ましい。エポキシ樹脂(A)におけるメンタン骨格
含有エポキシ樹脂の含有量は、エポキシ樹脂(A)10
0重量部中に、メンタン骨格含有エポキシ樹脂を15重
量部以上、好ましくは20〜50重量部である。
タン骨格含有エポキシ樹脂以外の他のエポキシ樹脂とし
て、ハロゲン置換基を有するエポキシ樹脂、ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂等を必要に応じて使用することがで
きる。
ては、例えば、テトラブロモビスフェノールA、テトラ
クロロビスフェノールA、テトラヨードビスフェノール
A、テトラブロモビスフェノールF、テトラクロロビス
フェノールF、テトラブロモビスフェノールC、テトラ
ブロモビスフェノールC、トリブロモビスフェノールA
等のビスフェノール類のジグリシジルエーテル化物等が
挙げられる。これらの中でも、経済性および高い難燃性
を有する組成物が得られる点からテトラブロモビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテルが好ましい。
シ樹脂硬化剤としては、例えば、下記一般式[I]:
い。
1 は、それぞれ相互に同一でも異なっていてもよく、炭
素数1〜9のアルキル基である。炭素数1〜9のアルキ
ル基としては、例えば、ブチル基、オクチル基、ノニル
基等が挙げられる。さらに、複数のR1 の少なくとも一
つは炭素数8〜9のアルキル基であり、また、hは平均
で0〜8の整数である。
脂として、アルキル置換基を分子内に有するアルキルフ
ェノールノボラック樹脂が挙げられ、その具体例とし
て、下記一般式(I−1):
において、複数のR4 は、同一でも異なっていてもよ
く、炭素数1〜9のアルキル基である。炭素数1〜9の
アルキル基としては、例えば、ブチル基、オクチル基、
ノニル基等が挙げられる。
は、アルキルフェノールとホルムアルデヒドとの重縮合
反応によって得ることができる。用いられるアルキルフ
ェノールの具体例としては、p−オクチルフェノール、
p−ノニルフェノール等が挙げられ、特にp−オクチル
フェノールが好ましい。
優れる硬化物を形成し、導体層との接着強度に優れる組
成物を得るために用いられるものである。この多価フェ
ノール化合物を表す前記一般式[II]において、複数の
R2 は、それぞれ相互に同一でも異なっていてもよく、
水素原子または炭素数1〜4のアルキル基である。炭素
数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、プ
ロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert
−ブチル基等が挙げられる。また、nは0または1であ
る。
−b]:
おいて、複数のR3 は、それぞれ相互に同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子または炭素数1〜4のアルキル
基である。炭素数1〜4のアルキル基としては、例え
ば、メチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
ル化合物の具体例として、下式(II−1)または(II−
2):
ルフェニル)エチル〕−4−〔α,α−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチ
ルフェニル)ブタン等の3官能フェノール化合物を挙げ
ることができる。
ーとしては、有機フィラーおよび無機フィラーがあり、
有機フィラーの具体例としては、粉体エポキシ樹脂(例
えばTEPIC)、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、尿素樹脂、架橋アクリルポリマー等が挙げられ、ま
た、無機フィラーの具体例としては、酸化マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、珪酸ジルコニウム、酸化ジルコニ
ウム、珪酸カルシウム、水酸化カルシウム、シリカ等が
挙げられる。これらの中でも、特に炭酸カルシウムが好
ましい。また、後記の多層プリント配線板においては、
このフィラーとして、特に、粗化剤により分解もしくは
溶解するものを用いると、粗面化処理による樹脂絶縁層
表面の粗面化が容易になり、かつその凹凸形状を深くす
ることができ、導体層との接着強度をさらに上げること
ができるため、好ましい。例えば、炭酸カルシウムが好
ましい。
配合量は、組成物を硬化させた際に内部にボイドが残存
せず、良好な電気絶縁性を有する硬化物を得ることがで
きる点で、エポキシ樹脂(A)100重量部に対して7
0重量部未満、好ましくは50重量部以下とする必要が
ある。
有機溶剤は、組成物の粘度をコーティング法に適した範
囲に調整するために用いるものである。この有機溶剤の
具体例としては、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、
キシレン等の芳香族系炭化水素、セロソルブ、ブチルセ
ロソルブ等のセロソルブ類、カルビトール、ブチルカル
ビトール等のカルビトール類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテー
ト、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセ
テート等の酢酸エステル類などがあり、これらは1種ま
たは2種以上の混合物として用いることができる。
は、組成物の粘度等に応じて、適宜調整される。通常、
組成物の粘度は10000〜15000mPa・s(2
5℃)であり、有機溶剤の配合量は、エポキシ樹脂
(A)100重量部に対して5〜25重量部である。
整するために、必要に応じて、硬化促進剤を配合するこ
とができる。本発明に用いられる硬化促進剤としては、
イミダゾール類、第三級アミン類、第三級ホスフィン類
が挙げられ、これらを単独もしくは2種以上混合して用
いてもよい。
チル−4−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダ
ゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メ
チルイミダゾール、2−フェニル−4、5−ジヒドロキ
シメチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5
−ヒドロキシメチルイミダゾール、1−ビニル−2−メ
チルイミダゾール、1−プロピル−2−メチルイミダゾ
ール、2−イソプロピルイミダゾール、1−シアノメチ
ル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−
エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−
2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−
フェニルイミダゾール等が挙げられる。
チルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、
トリブチルアミン、テトラメチルブタンジアミン、テト
ラメチルペンタンジアミン、テトラメチルヘキサジアミ
ン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルベンジル
アミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル
アニシジン、ピリジン、ピコリン、キノリン、N−メチ
ルピペリジン、N,N−ジメチルピペラジン、1,8−
ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(DB
U)等が挙げられる。
リメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロ
ピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェニル
ホスフィン、ジメチルフェニルホスフィン、メチルジフ
ェニルホスフィン等が挙げられる。
合、その配合量は、組成物の硬化反応が適正な範囲で行
われ、強度、耐熱性および接着性、ならびに誘電率等の
電気特性に優れる硬化物を形成する組成物が得られる点
で、エポキシ樹脂(A)とエポキシ樹脂硬化剤(B)の
合計100重量部に対して、0.03〜10重量部、好
ましくは0.3〜5.0重量部の割合となる量である。
ゴム成分を配合して、粗面化処理後の硬化塗膜の応力緩
和剤として接着強度を向上させることができる。ゴム成
分の具体例としては、ポリブタジエンゴム(例えば、出
光興産社製R−45HT等)、CTBN(例えば、宇部
興産社製の1300−X31等)、CTBN変性エポキ
シ樹脂(例えば、三井石化社製SR3542、東都化成
社製のYR−102等)、ウレタン変性、マレイン化、
エポキシ変性、(メタ)アクリロイル変性等の各種ポリ
ブタジエン誘導体(例えば、エポキシ変性の出光興産社
製R−45EPI等)が挙げられる。
に応じて、硫酸バリウム、硫化珪素、タルク、クレー、
ベントナイト、カオリン、ガラス繊維、炭素繊維、雲
母、石綿、金属粉等の充填剤、アエロジル等のチクソト
ロピー性付与剤、フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ングリーン、酸化チタン、カーボンブラック等の着色用
顔料、難燃剤、難燃助剤、消泡剤、密着性付与剤、レベ
リング剤などの各種添加剤を添加してもよい。
路形成された配線板の導体層上に、樹脂絶縁層および導
体層が順次形成されるものであり、樹脂絶縁層が、粗化
剤により分解もしくは溶解するフィラー(C)と、メン
タン骨格含有エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂成分とを
含む硬化塗膜からなり、該樹脂絶縁層の導体層と接する
表面が凹凸状の粗化面に形成され、該粗化面を解して導
体層と樹脂絶縁層とが接合されてなるものである。この
多層プリント配線板において、樹脂絶縁層と導体層と
は、交互に積層された構造を形成し、スルーホール部、
ビアホール部等を有していてもよい。
は、まず、前記した成分を含有する本発明の組成物を、
回路形成された配線板の導体層の上にコーティングして
所望の厚さの樹脂絶縁層を形成し、加熱処理して半硬化
状態とさせる。その後、必要に応じてスルーホール部等
の穴あけを行った後、粗面化処理を行い、樹脂絶縁層の
表面およびスルーホール部に凹凸状の粗化面を形成す
る。次いで、このように粗面化された樹脂絶縁層表面に
導体層を被覆した後、二度目の加熱処理を行い、上記樹
脂絶縁層の架橋密度を上げるとともに応力緩和を行う。
その後、常法に従って、樹脂絶縁層表面の導体層に所定
の回路パターンを形成し、回路形成された導体層を形成
する。また、このような操作を所望に応じて順次繰り返
し、樹脂絶縁層および所定の回路パターンの導体層を交
互にビルドアップする方法にしたがって行うことができ
る。ただし、スルーホール部の穴あけは、最上層の樹脂
絶縁層の形成後に行う。
樹脂絶縁層の形成は、スクリーン印刷法、スプレーコー
ティング法、カーテンコーティング法等の公知の方法を
用いてコーティングすることによって行うことができ
る。コーティング方法によっては、一回のコーティング
で所望の膜厚の塗膜が得られない場合があるが、その場
合は複数回コーティングを行う。複数回のコーティング
を行う場合には、本発明の熱硬化性樹脂組成物のみを用
いてもよく、あるいは下塗りに銅との接着性の良好な他
の熱硬化性樹脂組成物をコーティングし、その後、最上
層のコーティングに本発明の熱硬化性樹脂組成物を用い
るようにしてもよい。
ム、重クロム酸カリウム、フッ化水素酸等の酸化剤、ア
ルカリ水溶液、N−メチル−2−ピロリドン、テトラヒ
ドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶
剤等の粗化剤により、樹脂絶縁層の表面およびスルーホ
ール部の内面に凹凸状の良好な粗化面を形成することが
できる。
表面に無電解メッキ、電解メッキ等によって行うことが
できる。
発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。
において、表1に示す処方(重量部)で熱硬化性樹脂組
成物を調製した。各処方の組成物の調製に当たっては、
エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤については、予
めカルビトールで室温にて液状になるように調製した樹
脂溶液を使用して配合に供した。また、各樹脂溶液に、
消泡剤としてKS−66を0.5重量部、および印刷性
を考慮してアエロジル♯200を3重量部それぞれ添加
して、分散させた後、三本ロール混練機で混練した。ま
た、スクリーン印刷ができる範囲まで、カルビトールを
用いて希釈した。
ル化物 (EEW (エポキシ当量)238) *2:テルペンジ2,6−キシレノールのジグリシジル
化物 (EEW279) *3:エピクロン153:テトラブロモビスフェノール
A ジグリシジルエーテル(大日本インキ工業製、EE
W400) *4:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(三井石化製、
EEW188) *5:オルソクレゾールノボラックエポキシ樹脂(日本
化薬製、EEW211) *6:p−オクチルフェノールノボラック樹脂(OH当量
223 ) *7:1−[α−メチル−α−(4−ヒドロキシルフェ
ニル)エチル]−4−[α,α−ビス(4−ヒドロキシ
ルフェニル)エチル]ベンゼン(OH当量142 ) *8:1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン (OH当量19
2 ) *9:ジシアンジアミドフェニルグリシジルエーテルア
ダクト(三井石化製)
パターンが形成された基板に、スクリーン印刷にて塗布
し、1回目の加熱硬化を130℃で30分、さらに2回
目の加熱硬化を150℃で60分の条件で行った後、粗
化剤(酸化剤、溶剤、アルカリ)を用いて粗面化処理を
行った。ここで、粗面化処理を行うに際し、溶剤もしく
は溶剤+アルカリで膨潤させた後、酸化剤を用いて粗面
化する方法とした。その粗面化した面に、無電解銅メッ
キおよび電解銅メッキを行った後に銅張り積層板として
の評価を行った。結果を表2に示す。
い、JIS C6481に準じて、引っ張り方向が銅箔
面に対して垂直になる方向に引き剥がし、この時の最小
値を常態の銅箔の引き剥がし強さとした。また、銅箔の
ある面を260℃の半田浴に60秒浮かべた後の銅箔の
引き剥がし強さを測定し、処理後の値とした。
ト配線板を用い、JIS C6481に準じて、銅箔の
ある面を下に向け、全面が半田に浸かるように浮かべ、
260℃の半田浴に10秒間浮かせる操作を行った。こ
の操作を1サイクルとして取り出した後、銅箔面および
層間絶縁層面のフクレまたは剥がれ、クラックなどの異
常が発生するまでのサイクル回数を測定した。
を施した試験片をJIS C6481に準じて作製し、
沸騰したトリクロロエチレン中に5分間浸漬してから取
り出し、層間絶縁層面および銅箔面の外観の変化を調べ
た。外観に変化のない場合を○、樹脂層面の白化やクラ
ック、銅箔面の剥離やフクレなど異常があった場合を×
とした。
25のパターンを有する試験片を用い、JIS C64
81に準じて100Vの直流電圧を加えて1分間保った
後、その電圧印加状態で常態の絶縁抵抗を測定した。ま
た、温度40℃、相対湿度90〜95%の恒温恒湿槽の
中に試験片を入れ、240時間保った後取り出し、吸湿
後の絶縁抵抗を測定した。
験片を作製し、ブリッジ法にて誘電率、誘電正接を測定
した。
により、熱膨張の変曲点からガラス転移温度(Tg)を
求めた。
樹脂組成物は、耐熱性、接着性、寸法安定性、耐薬品性
等に優れるエポキシ樹脂の特長を有するとともに、誘電
特性に優れるものである。そのため、本発明の熱硬化性
樹脂組成物は、所定の回路パターンの導体層と絶縁樹脂
層とが交互にビルドアップされた多層プリント配線板に
適用して、絶縁層としてゴム成分を必須成分として用い
ることなく、信号の高速化に適応し、さらに銅メッキか
らなる導体層との接着性に優れ、さらに、半田耐熱性、
耐溶剤性、誘電特性、電気絶縁性などの諸特性のバラン
スの良い、多層プリント配線板の層間電気絶縁層を形成
することができる。
田耐熱性、耐溶剤性、誘電特性、電気絶縁性など諸特性
のバランスに優れ、さらに導体層との接着性に優れる層
間電気絶縁層を有し、信号の高速化に十分に適応できる
ものである。
Claims (6)
- 【請求項1】エポキシ樹脂(A)と、エポキシ樹脂硬化
剤(B)と、フィラー(C)と、有機溶剤(D)とを必
須成分として含み、 前記エポキシ樹脂(A)100重量
部中に、メンタン骨格含有エポキシ樹脂を15重量部以
上含有する多層プリント配線板用熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】前記エポキシ樹脂硬化剤(B)が、下記一
般式[I]: 【化1】 (式中、複数のR1 は、それぞれ相互に同一でも異なっ
ていてもよく、炭素数1〜9のアルキル基であり、かつ
複数のR1 の少なくとも一つは炭素数8〜9のアルキル
基であり、hは平均で0〜8の整数である)で表される
ノボラック樹脂と、一般式[II]: 【化2】 〔式中、複数のR2 は、それぞれ相互に同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子または炭素数1〜4のアルキル
基であり、nは0または1であり、Yは下記式[II−
a]または[II−b]: 【化3】 (式中、複数のR3 は、それぞれ相互に同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子または炭素数1〜4のアルキル
基である)で表される基である〕で表される多価フェノ
ール化合物とを含むものである請求項1記載の多層プリ
ント配線板用熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項3】フィラー(C)を、前記エポキシ樹脂
(A)100重量部に対して70重量部未満の割合で含
有する請求項1または2に記載の多層プリント配線板用
熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】前記フィラー(C)が、粗化剤により分解
もしくは溶解するものである請求項1〜3のいずれかに
記載の多層プリント配線板用熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項5】前記フィラーが、炭酸カルシウムである請
求項1〜4のいずれかに記載の多層プリント配線板用熱
硬化性樹脂組成物。 - 【請求項6】回路形成された配線板の導体層上に、樹脂
絶縁層および導体層が順次形成される多層プリント配線
板において、上記樹脂絶縁層が、粗化剤により分解もし
くは溶解するフィラー(C)と、メンタン骨格含有エポ
キシ樹脂を含むエポキシ樹脂とを含む硬化塗膜からな
り、該樹脂絶縁層の導体層と接する表面が凹凸状の粗化
面に形成され、該粗化面を解して導体層と樹脂絶縁層と
が接合されてなる多層プリント配線板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17393697A JP3789603B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 多層プリント配線板用熱硬化性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17393697A JP3789603B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 多層プリント配線板用熱硬化性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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