JPH11214297A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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JPH11214297A
JPH11214297A JP10027743A JP2774398A JPH11214297A JP H11214297 A JPH11214297 A JP H11214297A JP 10027743 A JP10027743 A JP 10027743A JP 2774398 A JP2774398 A JP 2774398A JP H11214297 A JPH11214297 A JP H11214297A
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JP
Japan
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exposure
substrates
light source
illumination light
halogen
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JP10027743A
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Yoshiki Kida
佳己 木田
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光停止により無意味にスループットが低下
するのを防止する。 【解決手段】 露光に先立って、基板に対してパターン
を連続して転写するための諸条件が決定され、この決定
された諸条件に基づいて、パターン転写中における照明
光の光特性が所定の規格から外れた時の露光手順とし
て、所定枚数の基板の露光終了まで露光を続行するか露
光を一時的に停止するかの手順が設定される(図2ステ
ップ116〜120)。そして、露光中に照明光の光特
性が所定の規格から外れた時に、設定された露光手順に
基づいてパターンが基板に転写される。ここで、上記の
露光手順として、所定枚数の基板の露光終了まで露光を
続行する手順が設定された場合、所定枚数の基板の露光
処理が終了するまで露光が停止することがなく、露光停
止により無意味にスループットが低下するのを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法及び露光
装置に係り、さらに詳しくは、半導体素子、液晶表示素
子等を製造する際に、リソグラフィ工程で用いられる露
光方法及び露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等を製造するため
のリソグラフィ工程では、レチクル又はフォトマスク
(以下「レチクル」と総称する)のパターンをウエハ又
はガラスプレ−ト等の基板上に投影光学系を介して投影
倍率β(βは例えばl/4又はl/5等)で縮小転写す
るステッパ、スキャニングステッパ等の露光装置が使用
されている。
【0003】かかるステッパ等の露光装置の露光用の照
明光としては、従来超高圧水銀ランプの紫外域の輝線
(g線、i線等)が用いられていたが、近年における半
導体素子の高集積化に伴い、ウエハ上にできるだけ高集
積度のバタ−ンを焼き付けるため、露光の解像カを上げ
る必要からより短波長のKrFエキシマレーザ光(波長
248nm)やArFエキシマレ−ザ光(波長l93n
m)等のエキシマレーザ光を発する希ガス・ハロゲンレ
ーザ光源の一種であるエキシマレーザ光源が露光光源と
して用いられるようになってきた。周知の如く、このよ
うな短波長域のエキシマレーザ光を使用した場合、主と
して材料の透過率の問題から、投影光学系のレンズに利
用できる素材は現時点では合成石英や蛍石等のフッ化物
結晶等の材料に限られている。
【0004】しかし、投影光学系にこのような石英や蛍
石等のレンズを使用した場合には、実質的に色収差の補
正が難しいので、色収差の発生による結像性能の劣化を
防ぐために、エキシマレ−ザ光の発振スペクトル幅を狭
める、いわゆる波長の狭帯化が必要となる。この波長の
狭帯化は、例えばプリズムとグレーティング(回折格
子)とを組み合わせたものや、エタロン等の光学素子を
使用して行われ、露光中投影光学系に供給されるエキシ
マレ−ザ光の波長のスぺクトル幅を常に所定の波長幅に
収めると同時に、その中心波長を所定の波長に維持する
ための、いわゆる波長安定化のための制御が必要とな
る。そして、最近の遠紫外域のエキシマレーザ光を使用
する露光装置では、狭帯化による波長帯域幅(スぺクト
ル幅)については、挟帯化しない前の自然発振スペクト
ル幅の約l/300に相当する1pm(=l×l
-12 )程度の精度が要求され、波長安定化による中心
波長の誤差については、±0.25pm程度の精度が要
求されている。また、当然のことながら、露光量の制御
もこれらの装置には要求される。
【0005】このため、このようなエキシマレーザ等の
希ガス・ハロゲンレーザ光源を露光光源とする露光装置
では、上記の波長安定化制御及び露光量制御のために、
レーザ光の波長及びエネルギをエキシマレーザ光源側の
ビームモニタ機構が監視しており、露光に不適当なパル
ス(所定の規格から外れたパルス)となったときには、
ビームモニタ機構から露光処理中断の通知が露光装置の
制御系になされると同時に、エキシマレーザ光源側がセ
ルフリカバリ(自己回復)又はインジェクションを行う
ようになっていた。これに関し、例えば、特開平1−1
06426号公報には、露光中にレーザ光の波長及びス
ペクトル幅を波長モニタにより監視し、波長モニタがそ
のレーザ光の異常を検知した場合に、露光光の光路上に
設けられたシャッタを閉じ、露光光が基板上に照射され
るのを遮り、自己回復動作を行い、そのレーザ光の波長
及びスペクトル幅等が正常に復帰した場合に、その中断
したショット領域の露光を再開する技術が開示されてい
る。
【0006】ここで、「セルフリカバリ(自己回復)」
とは、レーザ発光中レーザビームが規格から外れた場合
にレーザ光源が自己回復モードに入り、ビームの自己回
復(安定化)を試みる動作を指し、通常回復までに30
秒から1分程度の時間を要する。また、インジェクショ
ンとは、レーザ発振が安定しなくなると、フッ素ガス
(F2 ガス)をレーザチャンバ内に導入してレーザ発振
の安定化を計る動作を意味する。
【0007】また、エキシマレーザ光を露光用の照明光
として用いる場合、ウエハ等の基板上にはレジストとし
て化学増幅型ポジレジストが塗布される。この化学増幅
型ポジレジストはその反応過程で酸を増感剤として用い
るため、露光現像工程において増感剤である酸が中和反
応によって消失するのを防ぐ意味から環境中のアルカリ
雰囲気の排除が必要である。そのため、露光装置と現像
装置とをいわゆるインライン構成で結ぶと共に、各装置
にアルカリ雰囲気を除去するいわゆるケミカルフィルタ
を装着した上で工程時聞を管理することにより安定した
プロセスを維持していくよう配慮されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のエ
キシマレーザ光源等を露光光源とする露光装置では、露
光量制御性能の向上を重視する観点から、レーザ光源側
のビームモニタ機構が露光に不適当なパルスを検出した
場合に、直ちにセルフリカバリあるいはインジェクショ
ンを行うようになっていた。
【0009】しかしながら、露光中に上記のセルフリカ
バリあるいはインジェクション等の動作が行われると、
その間ウエハ等の基板の露光が出来なくなるため、レー
ザ光が所定の規格から外れたときに無条件にこれらの動
作を行うことは、単にスループットを低下させるのみで
必ずしも最善の策とならない場合もある。
【0010】すなわち、通常半導体素子を製造する場合
には、異なる回路パターンを基板上に幾層にも積み重ね
て形成する必要があるが、これらの層(レイヤ)の中に
は厳しい線幅制御性が要求されるクリティカルレイヤの
他、あまり厳しい線幅制御性が要求されないラフレイヤ
も存在し、後者のラフレイヤの場合には、レーザ光が所
定の規格から少し位外れても露光不良にならない場合も
あり得るからである。
【0011】また、上記特開平1−106426号公報
に記載の如く、基板上のあるショット領域の露光の途中
でレーザ光が所定の規格から外れた場合に露光を停止
し、自己回復後にそのショットの露光を再開しても10
0%露光不良となる場合もある。これは、例えば、焦点
深度の向上を図るべく、1ショットの露光中にウエハを
投影光学系の光軸方向に移動しながら露光を行う露光方
法の場合や、上記スキャニング・ステッパのようにレチ
クルと基板とを投影光学系に対して1次元方向に相対走
査しながらレチクルパターンを基板上に転写する場合が
該当する。かかる場合に露光を停止することは、単なる
時間の無駄である。
【0012】さらには、前述のエキシマレ−ザ光の波長
やスペクトル幅の異常による復帰動作等の通常露光工程
で考慮されていないような工程時間が割り込んできた場
合、これが原因となって基板上に塗布されたレジスト
(上記化学増幅型レジスト等)のライフタイム(寿命)
が尽き、再度レジスト塗布工程から処理をやり直さなけ
ればならいという不都合もある。また、通常いわゆるロ
ット単位で基板の処理は行われるため、ロット処理の途
中でインジェクション又はガス交換(通常10分程度の
時間を要する)が行われることは、レジスト寿命に大き
く影響する。
【0013】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、照明光の光特性の異常に起因す
る露光停止により無意味にスループットが低下するのを
防止することができる露光方法及び露光装置を提供する
ことにある。
【0014】また、本発明の第2の目的は、所定枚数の
基板の露光処理の途中でインジェクション又はガス交換
が行われるのを防止して処理の高速化を図ることができ
る露光方法及び露光装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光源(1)からの照明光(IL)をマスク(R)に
照射し、前記マスクに形成されたパターンを投影光学系
(PL)を介して所定枚数の基板(W)に対して順次転
写する露光方法であって、前記基板に対してパターンを
転写するための諸条件を決定する第1工程と;前記決定
された諸条件に基づいて、前記パターン転写中における
前記照明光の光特性が所定の規格から外れた時の露光手
順として、前記所定枚数の基板の露光終了まで露光を続
行するか、露光を一時的に停止し前記照明光の光特性を
規格内に収めた後露光を再開するかの手順を設定する第
2工程と;前記所定枚数の基板の露光中に照明光の光特
性が所定の規格から外れた時に、前記設定された露光手
順に基づいて前記パターンを前記基板に転写する第3工
程とを含む。
【0016】これによれば、露光に先立って、所定枚数
の基板に対してパターンを転写するための諸条件が決定
され、この決定された諸条件に基づいて、パターン転写
中における照明光の光特性が所定の規格から外れた時の
露光手順として、所定枚数の基板の露光終了まで露光を
続行するか露光を一時的に停止し照明光の光特性を規格
内に収めた後露光を再開するかの手順が設定される。そ
して、露光中に照明光の光特性が所定の規格から外れた
時に、前記設定された露光手順に基づいてパターンが基
板に転写される。ここで、上記の露光手順として、所定
枚数の基板の露光終了まで露光を続行する手順が設定さ
れた場合、所定枚数の基板の露光処理が終了するまで露
光動作が停止することがなくなる。従って、照明光の光
特性の異常に起因する露光停止により無意味にスループ
ットが低下するのを防止することができる。なお、本明
細書において「所定枚数」は1枚をも含む概念である。
【0017】この場合において、前記諸条件は、請求項
2に記載の発明の如く、前記基板(W)に塗布された感
光剤の寿命が短いことを含んでいても良く、あるいは、
請求項3に記載の発明の如く、前記諸条件は、露光量制
御精度が厳しくないことを含んでいても良く、あるいは
請求項4に記載の発明の如く、前記諸条件は、前記パタ
ーンの転写中に前記基板を前記投影光学系の光軸方向に
移動させる露光方式であるということを含んでいても良
い。
【0018】請求項2に記載の発明の如く、感光剤の寿
命が短い場合には、露光を途中で停止すると、感光剤の
寿命が尽きて基板上に感光剤を塗り直す段階から工程を
やり直さなければならいので、これを防止する必要があ
り、また、請求項3に記載の発明の如く、露光量制御精
度が厳しくない場合には、露光中に照明光の光特性が所
定の規格から多少外れても必ずしも露光不良とならない
場合があるからであり、更に請求項4に記載の発明の如
く、パターンの転写中に基板を投影光学系の光軸方向に
移動させる露光方式の場合、露光を中断すると光特性が
規格から外れた状態で露光を続行する場合に比べても明
らかに露光不良が発生し易いので露光を中断することは
無意味にスループットを低下させるからこれを防止する
必要があるためである。
【0019】また、上記請求項1に記載の露光方法にお
いて、請求項5に記載の発明の如く、前記所定枚数と
は、1ロットに相当する枚数であることが望ましい。通
常ロット単位で基板の処理は行われるため、1ロットに
ついては同一条件で露光が行われることが望ましいから
である。
【0020】また、請求項1に記載の露光方法におい
て、光特性は種々考えられるが、請求項6に記載の発明
の如く、前記光特性は、波長、スペクトル幅、及びエネ
ルギの少なくとも何れか1つであっても良い。
【0021】請求項7に記載の発明は、希ガス・ハロゲ
ンレーザ光源(1)からのパルス照明光(IL)をマス
ク(R)に照射して前記マスクに形成されたパターンを
感光剤が塗布された所定枚数の基板(W)に順次転写す
る露光方法であって、所定枚数の基板の連続処理に先立
って、前記希ガス・ハロゲンレーザ光源のガス交換又は
ハロゲンガス注入を行ってからそれまでに光源から出射
したパルス数を記憶する第1工程と;前記所定枚数の基
板の連続処理に必要な第1のパルス数(Nall)を算出
する第2工程と;前記算出された第1のパルス数と次回
のガス交換又はハロゲンガス注入までに前記希ガス・ハ
ロゲンレーザ光源から出射できる第2のパルス数(N)
とを比較する第3工程とを含む。
【0022】これによれば、所定枚数の基板の連続処理
に先立って、希ガス・ハロゲンレーザ光源のガス交換又
はハロゲンガス注入を行ってからそれまでに光源から出
射したパルス数が記憶され、所定枚数の基板の連続処理
に必要な第1のパルス数が算出される。そして、この算
出された第1のパルス数と,次回のガス交換又はハロゲ
ンガス注入までに前記希ガス・ハロゲンレーザ光源から
出射できる第2のパルス数(これは、希ガス・ハロゲン
レーザ光源のガス交換又はハロゲンガス注入を行ってか
らそれまでに光源から出射したパルス数に基づいて算出
できる)とが比較される。従って、この比較結果に応じ
て、所定枚数の基板の連続処理中に希ガス・ハロゲンレ
ーザ光源のガス交換又はハロゲンガス注入が行われる可
能性の有無を判断することが可能になり、適切な処置を
講ずることにより、所定枚数の基板の露光処理の途中で
インジェクション又はガス交換が行われるのを防止して
処理の高速化を図ることができる。
【0023】この場合において、請求項8に記載の発明
の如く、前記第1のパルス数は、前記所定枚数、基板1
枚当たりのショット数、1ショット当たりの必要パルス
数を少なくとも考慮して算出されることが望ましく、ま
た、請求項9に記載の発明の如く、前期第1のパルス数
は、露光量チェック及びマスクアライメントを更に考慮
して算出しても良い。
【0024】上記請求項7〜9に記載の各発明におい
て、請求項10に記載の発明の如く、前記第3工程の比
較の結果、前記第1のパルス数が前記第2のパルス数よ
り少ない場合に、前記所定枚数の基板の連続処理中に前
記ガス交換又はハロゲンガス注入のため前記露光が停止
される可能性がある旨の警告を発する第4工程を更に含
んでいても良く、あるいは請求項11に記載の発明の如
く、前記第3工程の比較の結果、前記第1のパルス数が
前記第2のパルス数より少ない場合に、ガス交換又はハ
ロゲンガス注入を実行する第4工程を更に含んでいても
良い。
【0025】請求項12に記載の発明は、光源(1)か
らの照明光(IL)をマスク(R)に照射し、前記マス
クに形成されたパターンを投影光学系(PL)を介して
所定枚数の基板(W)に対して順次転写する露光装置で
あって、前記所定枚数の基板に対してパターンを転写す
るための諸条件に基づいて、前記パターン転写中におけ
る前記照明光の光特性が所定の規格から外れた時の露光
手順が予め設定され記憶された記憶装置(20)と;前
記照明光の光特性を監視するビームモニタ機構(22)
と;前記パターン転写中に、前記ビームモニタ機構(2
2)からの出力に基づき前記光特性が所定の規格から外
れたことを検知したときに、前記設定された露光手順に
基づいて、前記パターンを前記基板に転写する制御装置
(20)とを備える。
【0026】これによれば、記憶装置に、所定枚数の基
板に対してパターンを転写するための諸条件に基づいて
予め設定されたパターン転写中における照明光の光特性
が所定の規格から外れた時の露光手順が記憶されてい
る。この露光手順としては、例えば所定枚数の基板の露
光終了まで露光を続行するか露光を一時的に停止して光
特性を規格内に収めた後に露光を再開するかの手順が設
定される。そして、制御装置では、前記パターン転写中
に、照明光の光特性を監視するビームモニタ機構の出力
に基づきその光特性が所定の規格から外れたことを検知
したときに、設定された露光手順に基づいてパターンを
基板に転写する。このため、上記の露光手順として、所
定枚数の基板の露光終了まで露光を続行する手順が設定
された場合、所定枚数の基板の露光処理が終了するまで
露光動作が停止することがなく、露光停止により無意味
にスループットが低下するのを防止することができる。
【0027】請求項13に記載の発明は、マスク(R)
に形成されたパターンを感光剤が塗布された所定枚数の
基板(W)に順次転写する露光装置であって、前記マス
クにパルス照明光(IL)を照射する希ガス・ハロゲン
レーザ光源(1)と;所定枚数の基板(W)を連続処理
するに先立って、前記希ガス・ハロゲンレーザ光源のガ
ス交換又はハロゲンガス注入を行ってからそれまでに光
源から出射したパルス数を記憶する第1の機能と、前記
所定枚数の基板の連続処理に必要な第1のパルス数(N
all )を算出する第2の機能と、前記算出された第1の
パルス数と次回のガス交換又はハロゲンガス注入までに
出射できる第2のパルス数(N)とを比較する第3の機
能とを有する演算処理装置(20)とを備える。
【0028】これによれば、演算処理装置により、所定
枚数の基板の連続処理に先立って、希ガス・ハロゲンレ
ーザ光源のガス交換又はハロゲンガス注入を行ってから
それまでに光源から出射したパルス数が記憶され、所定
枚数の基板の連続処理に必要な第1のパルス数が算出さ
れる。また、演算処理装置によりこの算出された第1の
パルス数と,次回のガス交換又はハロゲンガス注入まで
に希ガス・ハロゲンレーザ光源から出射できる第2のパ
ルス数(これは、希ガス・ハロゲンレーザ光源のガス交
換又はハロゲンガス注入を行ってからそれまでに光源か
ら出射したパルス数に基づいて算出できる)とが比較さ
れる。従って、この比較結果に応じて、所定枚数の基板
の連続処理中に希ガス・ハロゲンレーザ光源のガス交換
又はハロゲンガス注入が行われる可能性の有無を判断す
ることが可能になり、適切な処置を講ずることにより、
所定枚数の基板の露光処理の途中でインジェクション又
はガス交換が行われるのを防止して処理の高速化を図る
ことができる。
【0029】この場合において、請求項14に記載の発
明の如く、前記演算処理装置(20)は、前記所定枚
数、基板1枚当たりのショット数、及び1ショット当た
りの必要パルス数を少なくとも考慮して前記第1のパル
ス数を算出することが望ましいが、請求項15に記載の
発明の如く、前記演算処理装置(20)は、露光量チェ
ック及びマスクアライメントを更に考慮して前記第1の
パルス数を算出するようにしても良い。
【0030】上記請求項13〜15に記載の各発明にお
いて、請求項16に記載の発明の如く、前記第1のパル
ス数が前記第2のパルス数より少ない場合に、前記所定
枚数の基板の連続処理中に前記ガス交換又はハロゲンガ
ス注入のため装置が停止される可能性がある旨の警告を
発する制御装置(20)を更に備えていても良いが、請
求項17に記載の発明の如く、前記第1のパルス数が前
記第2のパルス数より少ない場合に、ガス交換又はハロ
ゲンガス注入を実行する制御装置(20)を更に備えて
いることがより望ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】《第1の実施形態》以下、本発明
の第1の実施形態を図1、図2に基づいて説明する。
【0032】図1には、第1の実施形態に係る露光装置
10の構成が概略的に示されている。この露光装置10
は、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式の走査型
露光装置である。
【0033】この露光装置10は、光源1、照明光学系
12及びミラー14等を含む照明系、マスクとしてのレ
チクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学
系PL、基板としてのウエハWを保持してXY面内を2
次元移動するウエハステージWST、及びこれらの制御
系等を備えている。
【0034】光源1としては、希ガス・ハロゲンレーザ
光源の一種であるKrFエキシマレーザ装置、又はAr
Fエキシマレーザ装置が用いられている。この光源1は
パルス発振型の光源であり、光源1としては、この他、
波長157nmのF2 エキシマレーザ光を発するF2
キシマレーザ装置、銅蒸気レーザ光源、又はYAGレー
ザの高調波発生装置等が使用できる。この光源1は、狭
帯化モジュール2と、不図示のレーザ電源を含むレーザ
チャンバ3とから構成されている。挟帯化モジュール2
は、プリズムと回折格子とを組み合わせたものや、エタ
ロン(Fabry-Perot etalon)といった2枚の平面鏡を平
行に配置した干渉型の帯域フィルタ等の光学素子から構
成されており、光源1から射出されるレーザビームのス
ペクトル幅を、ここでは自然発振スペクトル幅の約1/
100〜1/300程度に狭めて出力する。この場合、
光源1から中心波長λ0 (設計波長)でスペクトル幅S
0(設計スペクトル幅)のレーザビームが出力されるも
のとする。そこで、以下の説明では、このレーザビーム
を適宜「パルス照明光IL」と呼ぶ。
【0035】この光源1から出射されるパルス照明光I
Lの光路後方には、該パルス照明光ILを殆ど透過させ
一部を反射する透過率97パーセント程度のビームスプ
リッタ16が配置され、このビームスプリッタ16で反
射されたパルス照明光ILが後述するビームモニタ機構
22に入射するようになっている。
【0036】前記レーザチャンバ3内には、所定の混合
比のレーザガス(これは媒体ガスである希ガスkr(又
はAr)、ハロゲンガスF2 及びバッファガスであるH
eから成る)Gが充填されている。このレーザチャンバ
3には、バルブ4を介して不図示の排気系の一部を成す
排気管6が接続されている。また、このレーザチャンバ
3には、バルブ5、ガス管7及びバルブ8を介してkr
(又はAr)、F2 、HeなどのガスボンベGBが接続
されている。前記バルブ4、5、8は主制御装置20に
よってその開閉が制御されるようになっている。
【0037】主制御装置20では、インジェクション
(ハロゲンガス注入時)にはハロゲンガスボンベGBに
接続されたバルブ8及びバルブ5を開いてフッ素ガスF
2 をチャンバ3内に供給する。この際に、主制御装置2
0ではフッ素ガスがチャンバ3内に過剰に供給されるの
を防止するため、ガス供給系及びバルブ8の操作等を所
定の基準で行うようになっている。
【0038】また、ガス交換の際には、主制御装置20
ではバルブ4を開いて劣化したレーザガスGの全部を排
出し、さらに大気圧以下に排気するために不図示の真空
ポンプを作動させる。そして、排気が終了した後、バル
ブ4を閉じ、適当な減圧弁によりガスボンベGB中の上
記各ガスが所定の圧力に減圧されるように接続されてい
るバルブ8及びバルブ5を適宜開閉し、上記各ガスをチ
ャンバ3内に供給する。この際、主制御装置20ではチ
ャンバ3内のレーザガスGが所定の混合比及び圧力にな
るように調整する。また、一部ガス交換を行う際には、
劣化したレーザガスGの一部をバルブ4を開いて排出
し、減少した分のレーザガスGをバルブ8及び5を適宜
開閉することにより補充する。この際、主制御装置20
ではチャンバ3内のレーザガスGが所定の混合比及び圧
力になるように調整する。
【0039】前記照明光学系12は、ビーム整形光学
系、減光部、フライアイレンズ、視野絞り、リレーレン
ズ、及びコンデンサレンズ等の光学系(いずれも図示せ
ず)を含んで構成されている。ここで、光源1、ビーム
スプリッタ16、照明光学系12及びミラー14等を含
んで構成される照明系の作用について簡単に説明する。
【0040】光源1から射出されたパルス照明光IL
は、ビームスプリッタ16に入射しその一部(97%程
度)が透過して照明光学系12に入射する。この照明光
学系12内では、パルス照明光ILは、ビーム整形光学
系によってビームの断面形状が整形され、レーザビーム
の透過率を複数段階で切り換える減光部を介してフライ
アイレンズに至り、ここを通過してその照度分布が均一
な光となって、レチクルR上の照明領域IARを規定す
る視野絞り(レチクルブラインド)を照明する。そし
て、この視野絞りの開口を通過したパルス照明光ILは
リレーレンズ及びコンデンサーレンズ等を介してミラー
14に達し、ここで下方に折り曲げられた後、レチクル
R上の上記視野絞りで規定された照明領域IARを均一
な照度で照明する。
【0041】一方、前記残り(3%程度)のパルス照明
光ILは、ハーフミラー16で反射され、パルス照明光
ILの波長及びスペクトル幅等の光特性を検出するビー
ムモニタ機構22に入射し、ビームモニタ機構22によ
りパルス照明光ILの波長、スペクトル幅が計測され、
その計測値に基づく信号(計測信号)が主制御装置20
に出力されるようになっている。ビームモニタ機構22
は、例えばギャップが可変のエタロン板を有する波長測
定器を含んで構成される。このビームモニタ機構22の
検出結果に基づいて前記挟帯化モジュール2が、主制御
装置20により後述するようにして制御されるようにな
っている。なお、ビームモニタ機構22を上記波長測定
器と光量センサとを含んで構成し、パルス照明光ILの
波長、スペクトル幅に加え、エネルギをも計測するよう
にしても勿論良い。
【0042】前記レチクルステージRST上にはレチク
ルRが、例えば真空吸着により固定されている。なお、
レチクルRに用いる材質は、使用する光源によって使い
分ける必要がある。すなわち、KrFエキシマレーザ装
置やArFエキシマレーザ装置を光源とする場合は、合
成石英を用いることができるが、F2 エキシマレーザ光
を用いる場合は、蛍石で形成する必要がある。
【0043】レチクルステージRSTは、レチクルベー
ス23上をリニアモータ等で構成されたレチクル駆動部
41により駆動され、照明光学系12の光軸IX(後述
する投影光学系PLの光軸AXに一致)に垂直な平面内
で所定の走査方向(ここではY軸方向とする)に所定ス
トロークの範囲内で移動可能となっている。このレチク
ルステージRSTは、レチクルRの全面が少なくとも照
明光学系12の光軸IXを横切ることができるだけの移
動ストロークを有している。また、レチクルステージR
STは、レチクルRを位置決めするため、X軸方向及び
XY平面に直交するZ軸回りの回転方向にも微少駆動可
能に構成されている。
【0044】レチクルステージRSTの位置は、不図示
のレチクルレーザ干渉計システムによって例えば0.5
〜1nm程度の分解能で常時計測されており、この干渉
計システムからのレチクルステージRSTの位置情報
は、ステージ制御系24を介して主制御装置20に送ら
れ、主制御装置20ではレチクルステージRSTの位置
情報に基づいてステージ制御系24及びレチクル駆動系
41を介してレチクルステージRSTを制御する。な
お、レチクルレーザ干渉計システムの測長軸は、例えば
走査方向に2軸、非走査方向には1軸設けられる。
【0045】また、この場合、不図示のレチクルアライ
メント系により所定の基準位置にレチクルRが精度良く
位置決めされるように、レチクルステージRSTの初期
位置が決定されるため、レチクルステージRST上に設
けられた不図示の反射面の位置をレチクル干渉計システ
ムにより計測するだけでレチクルRの位置を十分高精度
に計測したことになる。
【0046】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AX
(照明光学系の光軸IXに一致)の方向がZ軸方向とさ
れている。この投影光学系PLは、ここでは両側テレセ
ントリックな光学配置となるように光軸AX方向に沿っ
て所定間隔で配置された複数枚のレンズエレメントから
成る屈折光学系が使用されている。この投影光学系PL
は所定の投影倍率、例えば1/4(あるいは1/5)を
有する縮小光学系である。このため、照明光学系からの
照明光ILによってレチクルRの照明領域IARが照明
されると、このレチクルRを通過した照明光ILによ
り、投影光学系PLを介して前記照明領域IAR部分の
レチクルRの回路パターンの一部の像(部分倒立像)が
表面にフォトレジストが塗布されたウエハW上に縮小投
影される。
【0047】なお、パルス照明光ILとしてKrFエキ
シマレーザ光やArFエキシマレーザ光を用いる場合に
は、投影光学系PLを構成する各レンズエレメントとし
ては合成石英等を用いることができるが、F2 エキシマ
レーザ光を用いる場合には、この投影光学系PLに使用
されるレンズの材質は、全て蛍石が用いられる。
【0048】前記ウエハステージWSTは、不図示のベ
ース上を走査方向であるY軸方向(図1における左右方
向)及びこれに直交するX軸方向(図1における紙面直
交方向)に移動可能なXYステージ18と、このXYス
テージ18上に設けられたZステージ17とを備えてい
る。
【0049】XYステージ18は、実際には、2次元平
面モータ等によって前記ベース上でXY2次元方向に駆
動されるようになっており、また、Zステージ17は、
不図示の駆動機構によりZ方向に所定範囲(例えば10
0μmの範囲)内で駆動されるようになっているが、図
1ではこれらの2次元平面モータ、駆動機構等が代表し
てウエハ駆動装置42として図示されている。
【0050】Zステージ17上に不図示のウエハホルダ
を介してウエハWが吸着保持されている。また、Zステ
ージ17上には、いわゆるベースライン計測等のための
各種基準マークが形成された基準マーク板FMがその表
面がウエハWとほぼ同一高さとなるようにして固定され
ている。また、Zステージ17(即ちウエハW)のXY
面内の位置は、不図示のウエハレーザ干渉計システムに
よって例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時計測さ
れており、この干渉計システムからのZステージ17の
位置情報は、ステージ制御系24及びこれを介して主制
御装置20に送られ、主制御装置20ではZステージ1
7の位置情報に基づいてステージ制御系24及びウエハ
駆動装置42を介してウエハWをXY面内で位置制御す
る。
【0051】なお、ウエハレーザ干渉計システムの測長
軸は、例えば走査方向に1軸、非走査方向には2軸設け
られる。
【0052】更に、本実施形態の露光装置10では、不
図示の保持部材を介して投影光学系PLに一体的に取り
付けられた、オートフォーカス検出系(19a、19
b)が設けられている。このオートフォーカス検出系と
しては、ウエハWに斜めから検出ビームを照射する照射
光学系19aと、この検出ビームのウエハW面からの反
射光を受光する受光光学系19bとを備え、ウエハWの
Z方向の位置を検出する斜入射光式の焦点位置検出系が
用いられている。このオートフォーカス検出系(19
a、19b)としては、例えば特公平8−21531号
公報等に開示された焦点位置検出系が用いられる。
【0053】この他、本実施形態の露光装置10では、
ウエハW上の各ショット領域に付設された不図示のアラ
イメントマークを検出するためのオフアクシス方式のア
ライメント系26が投影光学系PLの側方に設けられて
いる。主制御装置20では、次に説明する走査露光に先
立ってアライメント系26を用いてウエハW上のアライ
メントマークの位置検出を行い、この検出結果に基づい
てステージ制御系24を介してレチクル駆動系41及び
ウエハ駆動装置42によりレチクルRとウエハWとの位
置合わせ(アライメント)を行うようになっている。
【0054】次に、本実施形態の露光装置10における
走査露光の原理について簡単に説明する。レチクルRの
走査方向(Y軸方向)に対して垂直な方向に長手方向を
有する長方形(スリット状)の照明領域IARでレチク
ルRが照明され、レチクルRは露光時に−Y方向に速度
R で走査(スキャン)される。照明領域IAR(中心
は光軸AXとほぼ一致)は投影光学系PLを介してウエ
ハW上に投影され、照明領域IARに共役なスリット状
の投影領域、すなわち露光領域IAが形成される。ウエ
ハWはレチクルRとは倒立結像関係にあるため、ウエハ
Wは速度VR の方向とは反対方向(+Y方向)にレチク
ルRに同期して速度VW で走査され、ウエハW上のショ
ット領域の全面が露光可能となっている。この走査露光
の際の、レチクルRとウエハW、すなわちレチクルステ
ージRSTとウエハステージWSTとが、主制御装置2
0からの指示に応じてステージ制御系24によってレチ
クル駆動部41、駆動装置42を介して正確に投影光学
系PLの縮小倍率に応じた速度比VW /VR で同期移動
されるようになっており、レチクルRのパターン領域の
パターンがウエハW上のショット領域上に正確に縮小転
写される。また、走査(スキャン)することによりレチ
クルR上のパターン領域全面が照明され、レチクルRの
パターン領域の全面がウエハW上に逐次転写されるよう
になっている。
【0055】本実施形態の露光装置10では、上記のよ
うなウエハW上のショット領域に対する走査露光による
レチクルパターンの転写と、次ショット領域の走査開始
位置へのステッピング動作とを繰り返し行うことによ
り、ステップ・アンド・スキャン方式の露光が行われ、
ウエハW上の全ショット領域にレチクルパターンが転写
されるようになっている。
【0056】次に、1ロットのウエハに対する露光を行
う場合の動作について、主制御装置20内CPUの主要
な制御アルゴリズムを示す図2のフローチャートに沿っ
て説明する。この制御アルゴリズムに対応するプログラ
ムは主制御装置20内のROMに記憶されている。
【0057】また、この図2のフローチャートの処理に
先立って、レチクルRのパターンの転写条件、すなわち
露光条件が設定され、プロセスプログラムと呼ばれるデ
ータファイル内に記録されている。以下においては、レ
ーザビーム(パルス照明光)ILの光特性として波長及
びスペクトル幅を用いて説明する。
【0058】まず、ステップ100において、ウエハW
をZステージ17上にロードする。このウエハWのロー
ドは、不図示のウエハローダとウエハステージWST上
の不図示のウエハ受け渡し機構とを用いて行われる。
【0059】次のステップ102において、例えば、ウ
エハW上の予め選択された所定個数のショット領域(サ
ンプルショット)に付設されたウエハマークの座標位置
をアライメント系26を用いて計測し、この計測結果を
統計処理してウエハW上の各ショット領域の配列座標を
算出するエンハンスト・グローバル・アライメント(E
GA)を行う。その後、ステップ104でショット領域
の露光順序を示す変数iに1を設定する。
【0060】次のステップ106において、上記ステッ
プ102のアライメント結果に基づいてウエハステージ
WSTをそのi番目(ここでは1番目)のショット領域
の露光のための走査開始位置に移動させた後、そのi番
目のショット領域に対する前述した走査露光を開始す
る。この走査露光は、主制御装置20からの指示に応じ
ステージ制御系24によってレチクル駆動部41及びウ
エハ駆動装置42を介して行われるが、この際、レチク
ルRとウエハWとが等速同期状態に達すると、光源1が
点灯され、そのi番目のショット領域への露光が開始さ
れる。露光開始に伴い、ステップ108において、パル
ス照明光(レーザビーム)ILの中心波長λ及びスペク
トル幅Sを測定する。このステップ108における測定
は、パルス照明光ILの波長等を計測するビームモニタ
機構22の計測信号に基づいてパルス照明光ILの波長
λ及びスペクトル幅Sを算出することによりなされる。
【0061】次のステップ110において、上記で算出
したパルス照明光ILの波長λ及びスペクトル幅Sに基
づき、波長λの設計値λ0 からの波長差Δλ(=|λ−
λ0|)、及びスペクトル幅Sの設計値S0 からの差Δ
S(=|S−S0 |)を算出する。
【0062】次のステップ112では、上記ステップ1
10で算出した波長差Δλと、予め設定された中心波長
からのずれの許容範囲ΔλP との比較、及びスペクトル
幅の差ΔSと予め設定された許容範囲ΔSP との比較を
行う。そして、このステップ112の判断が肯定された
場合、すなわち波長差Δλ及びスペクトル幅の差ΔSが
共に許容範囲内にある場合には、ステップ134に移行
し、露光終了までの時間と、ビームモニタ機構22によ
る計測時間とを比較することにより測定を終了すべきか
否かを判断する。そして、この判断が否定された場合、
すなわち露光終了までの時間の方が長いときには、ステ
ップ108に戻って上記のパルス照明光(レーザビー
ム)ILの波長及びスペクトル幅測定以降の処理・判断
を繰り返す。一方、このステップ134における判断が
肯定された場合、すなわち計測時間よりも露光終了まで
の時間の方が短くなった場合には、ステップ136に移
行する。そして、ステップ136でi番目のショット領
域の露光を終了した後、ステップ138でショット領域
の露光順序を示す変数iを1インクリメント(「i+
1」→「i」)する。
【0063】一方、上記ステップ112における判断が
否定された場合、すなわち波長差Δλが許容範囲ΔλP
を越えるか、又はスペクトル幅の差ΔSが許容範囲ΔS
P を越えるかして、少なくとも一方が許容範囲を外れた
場合には、ステップ114に進み、現在露光中のi番目
のショット領域のショット番号(またはその位置)を記
憶すると共に、オペレータにその情報を通知すべく、例
えばそのショット番号を不図示のディスプレイ上に表示
する。
【0064】次のステップ116では、ウエハWに塗布
されているレジストの種類の情報(これは、予めプロセ
スファイルの中に関連する情報が露光条件の1つとして
記憶されている)に基づいてそのレジストの寿命が短い
か否かを判断する。そして、このステップ116におけ
る判断が肯定された場合には、ステップ118に進み、
現在のレイヤがいわゆるラフレイヤであるか否か(要求
される線幅制御制が緩いか否か)をプロセスプログラム
に基づいて判断する。そして、この判断が肯定された場
合、すなわち、レジスト寿命が短く、かつラフレイヤで
ある場合は、前述したステップ134に進む。すなわ
ち、この場合には、光源1の発光は停止されず露光動作
が続行されることになる。
【0065】一方、上記ステップ116及びステップ1
18のいずれか一方の判断が否定された場合には、ステ
ップ120に移行し、現在の露光がいわゆるDP露光で
あるか否かをプロセスプログラムに基づいて判断する。
ここで、DP露光とは、焦点深度の向上を図るべく、1
ショットの露光中にウエハを投影光学系の光軸方向に移
動しながら露光を行う露光方法を意味し、かかる場合に
は露光を途中で停止すると、100パーセント露光不良
を招くとともに単なる時間の無駄となる。従って、この
ステップ120の判断が肯定された場合には、ステップ
134に移行する。この場合にも、光源1の発光は停止
されず露光動作が続行されることになる。
【0066】この一方、上記ステップ120の判断が否
定された場合、具体的には、レジストの寿命は長く、ク
リティカルレイヤ(厳しい線幅制御が要求されるレイ
ヤ)であり、かつDP露光ではない通常の露光が行われ
る場合には、露光を停止してパルス照明光ILの光特性
を許容範囲内に回復させる必要があるため、ステップ1
24に移行して露光動作を停止するとともに光源1の狭
帯化モジュール2に対して自己回復(セルフリカバリ)
を指示する。ここで、「露光動作の停止」とは光源1の
パルス発光を継続した状態で、ステージ制御系24によ
るステージの位置制御(レチクルステージRSTとウエ
ハステージWSTとの同期制御)の解除及びオートフォ
ーカス動作等の解除を意味する。この露光動作の停止に
よって、例えばレチクルステージRST及びウエハステ
ージWSTは独立にそれぞれ露光終了位置に向けて減速
しながら移動する。
【0067】自己回復の指示に応じ、光源1の狭帯化モ
ジュール2によりパルス照明光ILの波長及びスペクト
ル幅が許容範囲内となるように、自己回復モードによる
自己回復が開始される。ここで、この自己回復の際には
特開平9−180984号公報に開示されるうように、
ウエハW上のi番目のショット領域に対するパルス照明
光ILの照射は継続される。これは、走査型露光装置の
場合、ショット領域の露光途中で露光動作が停止された
場合、100パーセント露光不良となるので、例えば、
特開平1−106426号公報に記載の如く、ウエハ上
のあるショット領域の露光の途中でレーザ光が所定の規
格から外れた場合にシャッタ等を用いてそのショット領
域に対するパルス照明光ILの照射を停止しても意味が
ないからである。
【0068】次に、ステップ126及びステップ128
で一定時間だけ自己回復されるのを待つが、一定時間内
に自己回復しなかった場合(ステップ128の判断が肯
定された場合)には、ステップ130に進んで前述の如
くしてインジェクション(フッ素ガスの注入)を行った
後、ステップ132に進んで、上記ステップ114でオ
ペレータに通知したi番目のショット番号のショットを
不良ショットとして指定した後、ステップ138に移行
する。この不良ショットの指定は、そのショットiが不
良ショットである旨を、不図示のディスプレイに表示す
るとともにリソグラフィシステムの露光装置全体の管理
を行う不図示のホストコンピュータ(集中制御系)に通
知することによりなされる。この通知により、ホストコ
ンピュータではその不良ショットに関する情報を記憶
し、不良ショットが形成されたウエハが次のレイヤの露
光のため再び同じ露光装置又は露光装置群内の別の露光
装置で処理される場合に、記憶された不良ショットが露
光の対象ショット領域から除外されるように各露光装置
の主制御装置に指令する。また、ホストコンピュータで
は以降の露光工程におけるレチクルとウエハとの位置合
わせの際、不良ショットのウエハマークを使用しないよ
うに各露光装置の主制御装置に指令が出される。従っ
て、例えば特開昭61−44429号公報で開示されて
いるように、EGA方式でウエハのアライメントが行わ
れるような場合には、不良ショットがEGA方式のサン
プルショットから除外されるため、重ね合わせ精度が向
上する。更に、その不良ショットには露光が行われない
ため無駄な露光時間を省くことができる。
【0069】この一方、一定時間内に自己回復に成功
し、ステップ126の判断が肯定された場合は、上記ス
テップ132に移行して、上記ステップ114でオペレ
ータに通知したi番目のショット番号のショットを不良
ショットとして指定した後、ステップ138に移行す
る。
【0070】前述の如く、ステップ138ではショット
領域の露光順序を示す変数iを1インクリメントする。
次のステップ140では、ウエハW上の全てのショット
領域への露光が終了したかどうかを判断する。そして、
このステップ140の判断が否定された場合には、全て
のショット領域の露光が終了するまでステップ106〜
140の処理・判断を繰り返し、全てのショット領域の
露光が終了すると、ステップ142でウエハWをZステ
ージ17上からアンロードする。
【0071】次のステップ144で所定枚数(ここでは
1ロットの枚数、例えば25枚)のウエハWへの露光を
終了したか否かを判断する。そして、このステップ14
4にける判断が否定された場合は再びステップ100に
戻り、1ロットのウエハへの露光が終了するまでステッ
プ100〜144の処理・判断を繰り返し、1ロットの
ウエハの露光を終了し、ステップ144の判断が肯定さ
れると、本ルーチンの一連の処理を終了する。
【0072】上記1ロットの露光処理の途中でセルフリ
カバリ等を行うことなく、露光処理を続行した場合に
は、全ての露光処理(ロットの処理)を終えた後にセル
フリカバリ又はインジェクションを行うことは言うまで
もない。
【0073】以上説明したように、本第1の実施形態に
係る露光装置および露光方法によると、予め(露光に先
立って)、所定枚数(1ロットの枚数に相当)のウエハ
Wに対してパターンを連続して転写するための諸条件、
具体的には、「レジストの寿命が短く、かつラフレイ
ヤであるか(露光量制御が厳しくないか)、DP露光
か」が決定されている。そして、この決定された諸条件
に基づいて、パターン転写中における照明光ILの光特
性が所定の規格から外れた時の露光手順として、1ロッ
トのウエハの露光終了まで露光を続行する手順(ステッ
プ116→118→134、ステップ116→120→
134、ステップ116→118→120→134)、
及び露光を一時的に停止して照明光ILの光特性を規格
内に復帰させた後に露光を再開する手順(ステップ11
6→120→124→126……、ステップ116→1
18→120→124→126……)がそれぞれ設定さ
れている。
【0074】そして、露光中に照明光の光特性が所定の
規格から外れた時に、前記設定された露光手順に基づい
てパターンがウエハに転写される。
【0075】従って、上記の露光手順として、1ロット
のウエハの露光終了まで露光を続行する手順が設定され
た場合、1ロットのウエハの露光処理が終了するまで露
光動作が停止することがなく、露光停止により無意味に
スループットが低下するのを防止することができる。す
なわち、スループットを優先すべき場合に、スループッ
トを優先させることができる。
【0076】ここで、ウエハWに対してパターンを連続
して転写するための諸条件として、「レジストの寿命
が短く、かつラフレイヤであるか(露光量制御が厳しく
ないか)、DP露光か」が決定されているのは次の理
由による。レジスト(感光剤)の寿命が短い場合には、
露光を途中で停止すると、レジストの寿命が尽きてウエ
ハ上にレジストを塗り直す段階から工程をやり直さなけ
ればならいので、これを防止する必要があるからであ
る。しかし、クリティカルレイヤの場合には、レジスト
のパルス照明光ILの光特性が規格外となった状態で露
光を続行すると露光不良となるので、ラフレイヤのとき
のみ露光を続行することとしたものである。
【0077】また、DP露光の場合には、露光を中断す
ると光特性が規格から外れた状態で露光を続行する場合
に比べても明らかに露光不良が発生し易いので、露光を
中断することは無意味にスループットを低下させること
につながるからこれを防止するためである。
【0078】また、所定枚数を1ロットに相当する枚数
であるとしたのは、通常ロット単位で基板の処理が行わ
れるため、1ロットについては同一条件で露光が行われ
ることが望ましいからである。
【0079】ところで、上記の如く、本実施形態では、
スループットを優先すべき時には、パルス照明光が規格
外となっても露光を続行することから、その規格外とな
ったi番目のショット以降のショット領域について現像
処理後にパターンの良否を、顕微鏡等の線幅計測装置な
どで確認することが望ましい。かかる確認は、本実施形
態の場合には、ステップ114でi番目のショットのシ
ョット番号がオペレータに通知されるので、簡単に行う
ことができる。
【0080】なお、必ずしも上記フローチャートのよう
なシーケンスを採用しないで、例えば、パルス照明光が
規格外となったことを確認した場合に、そのウエハの残
りショットについては、露光を続行し、そのウエハの全
ショットに対する露光が終了してウエハ交換が行われる
際に、レーザの自己回復(又はインジェクション)を行
うシーケンスを採用しても良い。
【0081】なお、上記実施形態では、光源1としてエ
キシマレーザ装置が使用されたが、本発明はエキシマレ
ーザ装置に限らず、他の光源を使用する場合にも適用可
能である。
【0082】《第2の実施形態》次に、本発明の第2の
実施形態を図3に基づいて説明する。この実施形態は、
前述した第1の実施形態と比べて、主制御装置20内の
CPUの制御アルゴリズムがわずかに異なるのみで、装
置構成等は同様である。従って、如何においては、主制
御装置20内のCPUの制御アルゴリズムの一部を示す
図3のフローチャートに基づいて、この異なる点を中心
に説明する。
【0083】この図3のフローチャートは、前述した図
2のフローチャートのステップ100の前に挿入される
3つのステップの処理を示したものである。前提条件と
して、光源1のガス交換を行ってから射出したパルス数
又はインジェクションを行ってから射出したパルス数は
前回以前の露光時にカウントされ、主制御装置20内の
メモリに記憶されているものとする。
【0084】まず、ステップ94において、1ロットの
ウエハの露光処理に必要なパルス数Nall を次式(1)
又は(2)に基づいて算出する。
【0085】 Nall =Nw ×Ns ×Np ………(1) ここで、Nw は所定枚数(ここでは1ロットのウエハ枚
数)、Ns は1ウエハ当りのショット数、Np は1ショ
ット露光する為に必要なパルス数でレジスト感度から計
算で求められるものである。
【0086】 Nall =Nc +NAlg +Nw ×Ns ×Np ……(2) ここで、Nw 、Ns 、Np は上記と同様であり、Nc
露光量チェックのために必要なパルス数であり、NAlg
はレチクルアライメントに要するパルス数である。すな
わち、式(2)のNall はウエハの露光には使わない
が、ロット処理に必要なレーザパルス数をも考慮したも
のである。
【0087】次のステップ96では次にガス交換又はイ
ンジェクションを行うまでに出射可能なパルス数Nが上
記の1ロットのウエハの露光処理に必要なパルス数N
all より少ないか否かを判断する。ここで、次にガス交
換又はインジェクションを行うまでに照射可能なパルス
数Nは、前回以前の露光時にカウントされ、主制御装置
20内のメモリに記憶されている光源1のガス交換を行
ってから出射したパルス数又はインジェクションを行っ
てから射出したパルス数に基づいて算出されるものであ
る。そして、この判断が否定された場合には、1ロット
のウエハの露光処理中にガス交換又はインジェクション
が行われる可能性はないので、前述した図2のステップ
100以降と同様の露光処理ルーチンへ移行する。一
方、上記ステップ96における判断が肯定された場合、
すなわちガス交換又はインジェクションを行うまでに射
出可能なパルス数が上記パルス数Nall より少ない場
合、ロット処理中にガス交換またはインジェクションが
行われる可能性があるため、かかる事態が生じるのを防
止すべく、ロット処理開始に先立ち、ガス交換またはイ
ンジェクションを前述した如くして行った後、前述した
図2のステップ100以降と同様の露光処理ルーチンへ
移行する。なお、ガス交換を作業者がマニュアルで行う
ような場合には、ガス交換またはインジェクションを主
制御装置20が自動的に行う代わりに、ロット処理中に
ガス交換またはインジェクションが行われる可能性のあ
る旨をディスプレイ等に表示して警告を行い、作業者に
手動によるガス交換等の処理を促すようにすれば良い。
【0088】この場合、ステップ98の処理により、ロ
ット処理中に光源1のガス交換又はインジェクションの
ために露光装置の動作が停止することがなくなり、ロッ
ト処理の高速化によるスループットの向上が可能であ
る。また、ステップ98の処理により、露光処理ルーチ
ンにおいては、前述したステップ126、128、13
0のようなステップは不要である。但し、この場合は、
ビームモニタ機構22ではパルス数をカウントする必要
がある。
【0089】以上説明した本第2の実施形態によると、
前述した第1の実施形態と同等の効果を得られる他、ロ
ット処理中にインジェクション等のために装置の動作が
停止することが完全になくなるので、例えばクリティカ
ルレイヤにおける通常露光時においても処理の高速化を
図ることができ、スループットの向上が可能である。
【0090】これまでの説明から明らかなように、上記
第1、第2の実施形態では主制御装置20によって制御
装置及び演算処理装置が構成されている。
【0091】なお、上記第1、第2実施形態では本発明
が走査型露光装置に適用された場合について説明した
が、これに限らず、ステッパ等の静止型露光装置であっ
ても本発明は好適に適用できるものである。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜6に記
載の各発明によれば、照明光の光特性の異常に起因する
露光停止により無意味にスループットが低下するのを防
止することができる露光方法を提供することができる。
【0093】また、請求項7〜11に記載の各発明によ
れば、所定枚数の基板の露光処理の途中でインジェクシ
ョン又はガス交換が行われるのを防止して処理の高速化
を図ることができる露光方法を提供することができる。
【0094】また、請求項12に記載の発明によれば、
照明光の光特性の異常に起因する露光停止により無意味
にスループットが低下するのを防止することができると
いう優れた効果がある。
【0095】また、請求項13〜17に記載の各発明に
よれば、所定枚数の基板の露光処理の途中でインジェク
ション又はガス交換が行われるのを防止して処理の高速
化を図ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る露光装置の概略構成を示
す図である。
【図2】図1の主制御装置内CPUの主要な制御アルゴ
リズムを示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態に係る主制御装置内CPUの制
御アルゴリズムの主要部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エキシマレーザ装置(光源、希ガス・ハロゲンレー
ザ光源) IL パルス照明光(照明光) R レチクル(マスク) PL 投影光学系 W ウエハ(基板) 20 主制御装置(制御装置、演算処理装置) 22 ビームモニタ機構

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの照明光をマスクに照射し、前
    記マスクに形成されたパターンを投影光学系を介して所
    定枚数の基板に対して順次転写する露光方法であって、 前記所定枚数の基板に対してパターンを転写するための
    諸条件を決定する第1工程と;前記決定された諸条件に
    基づいて、前記パターン転写中における前記照明光の光
    特性が所定の規格から外れた時の露光手順として、前記
    所定枚数の基板の露光終了まで露光を続行するか、露光
    を一時的に停止し前記照明光の光特性を規格内に収めた
    後露光を再開するかの手順を設定する第2工程と;前記
    所定枚数の基板の露光中に照明光の光特性が所定の規格
    から外れた時に、前記設定された露光手順に基づいて前
    記パターンを前記基板に転写する第3工程とを含む露光
    方法。
  2. 【請求項2】 前記諸条件は、前記基板に塗布された感
    光剤の寿命が短いことを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 前記諸条件は、露光量制御精度が厳しく
    ないことを含むことを特徴とする請求項1に記載の露光
    方法。
  4. 【請求項4】 前記諸条件は、前記パターンの転写中に
    前記基板を前記投影光学系の光軸方向に移動させる露光
    方式であることを含むことを特徴とする請求項1に記載
    の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記所定枚数とは、1ロットに相当する
    枚数であることを特徴とする請求項1に記載の露光方
    法。
  6. 【請求項6】 前記光特性は、波長、スペクトル幅、及
    びエネルギの少なくとも何れか1つであることを特徴と
    する請求項1に記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 希ガス・ハロゲンレーザ光源からのパル
    ス照明光をマスクに照射して前記マスクに形成されたパ
    ターンを感光剤が塗布された所定枚数の基板に順次転写
    する露光方法であって、 所定枚数の基板の連続処理に先立って、前記希ガス・ハ
    ロゲンレーザ光源のガス交換又はハロゲンガス注入を行
    ってからそれまでに光源から出射したパルス数を記憶す
    る第1工程と;前記所定枚数の基板の連続処理に必要な
    第1のパルス数を算出する第2工程と;前記算出された
    第1のパルス数と次回のガス交換又はハロゲンガス注入
    までに前記希ガス・ハロゲンレーザ光源から出射できる
    第2のパルス数とを比較する第3工程とを含む露光方
    法。
  8. 【請求項8】 前記第1のパルス数は、前記所定枚数、
    基板1枚当たりのショット数、及び1ショット当たりの
    必要パルス数を少なくとも考慮して算出されることを特
    徴とする請求項7に記載の露光方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のパルス数は、露光量チェック
    及びマスクアライメントを更に考慮して算出されること
    を特徴とする請求項8に記載の露光方法。
  10. 【請求項10】 前記第3工程の比較の結果、前記第1
    のパルス数が前記第2のパルス数より少ない場合に、前
    記所定枚数の基板の連続処理中に前記ガス交換又はハロ
    ゲンガス注入のため前記露光が停止される可能性がある
    旨の警告を発する第4工程を更に含むことを特徴とする
    請求項7〜9のいずれか一項に記載の露光方法。
  11. 【請求項11】 前記第3工程の比較の結果、前記第1
    のパルス数が前記第2のパルス数より少ない場合に、ガ
    ス交換又はハロゲンガス注入を実行する第4工程を更に
    含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記
    載の露光方法。
  12. 【請求項12】 光源からの照明光をマスクに照射し、
    前記マスクに形成されたパターンを投影光学系を介して
    所定枚数の基板に対して順次転写する露光装置であっ
    て、 前記所定枚数の基板に対してパターンを転写するための
    諸条件に基づいて、前記パターン転写中における前記照
    明光の光特性が所定の規格から外れた時の露光手順が予
    め設定され記憶された記憶装置と;前記照明光の光特性
    を検出するビームモニタ機構と;前記パターン転写中
    に、前記ビームモニタ機構の出力に基づき前記光特性が
    所定の規格から外れたと判断したときに前記設定された
    露光手順に基づいて、前記パターンを前記基板に転写す
    る制御装置とを備える露光装置。
  13. 【請求項13】 マスクに形成されたパターンを感光剤
    が塗布された所定枚数の基板上に順次転写する露光装置
    であって、 前記マスクにパルス照明光を照射する希ガス・ハロゲン
    レーザ光源と;所定枚数の基板を連続処理するに先立っ
    て、前記希ガス・ハロゲンレーザ光源のガス交換又はハ
    ロゲンガス注入を行ってからそれまでに光源から出射し
    たパルス数を記憶する第1の機能と、前記所定枚数の基
    板の連続処理に必要な第1のパルス数を算出する第2の
    機能と、前記算出された第1のパルス数と次回のガス交
    換又はハロゲンガス注入までに出射できる第2のパルス
    数とを比較する第3の機能とを有する演算処理装置とを
    備える露光装置。
  14. 【請求項14】 前記演算処理装置は、前記ロットの枚
    数、基板1枚当たりのショット数、及び1ショット当た
    りの必要パルス数を少なくとも考慮して前記第1のパル
    ス数を算出することを特徴とする請求項13に記載の露
    光装置。
  15. 【請求項15】 前記演算処理装置は、露光量チェック
    及びマスクアライメントを更に考慮して前記第1のパル
    ス数を算出することを特徴とする請求項14に記載の露
    光装置。
  16. 【請求項16】 前記第1のパルス数が前記第2のパル
    ス数より少ない場合に、前記所定枚数の基板の連続処理
    中に前記ガス交換又はハロゲンガス注入のため装置が停
    止される可能性がある旨の警告を発する制御装置を更に
    備えることを特徴とする請求項13〜15のいずれか一
    項に記載の露光装置。
  17. 【請求項17】 前記第1のパルス数が前記第2のパル
    ス数より少ない場合に、ガス交換又はハロゲンガス注入
    を実行する制御装置を更に備えることを特徴とする請求
    項13〜15のいずれか一項に記載の露光装置。
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