JPH11214106A - 実機試験用ソケット及びこれを用いた試験方法 - Google Patents

実機試験用ソケット及びこれを用いた試験方法

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JPH11214106A
JPH11214106A JP10017403A JP1740398A JPH11214106A JP H11214106 A JPH11214106 A JP H11214106A JP 10017403 A JP10017403 A JP 10017403A JP 1740398 A JP1740398 A JP 1740398A JP H11214106 A JPH11214106 A JP H11214106A
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JP
Japan
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socket
electronic component
probe
substrate
positioning
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JP10017403A
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English (en)
Inventor
Yoji Uchikura
洋二 内倉
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は電子部品をマザーボード等の基板に実
装した状態で試験を行なう際に用いる実機試験用ソケッ
ト及びこれを用いた試験方法に関し、基板に対し電子部
品を正確に位置決めして装着可能とすると共に、基板に
対して容易に装着脱可能とすることを課題とする。 【解決手段】電子部品21に設けられたリード21a を基板
22に設けられたコンタクト電極42に接続する際用いら
れ、電子部品21が装着される装着部材30と、リード21a
とコンタクト電極42とを電気的に接続するプローブ32
と、このプローブ32を保持するソケット本体28と、この
ソケット本体28と基板22との間に介装されてプローブ32
とコンタクト電極42との位置決めを行なう位置決めマス
ク24と、ソケット本体28を基板22に機械的に固定する機
械的固定機構(26,30,36,38,60)と、電子部品21をプロー
ブ32に向け付勢する固定用爪68とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は実機試験用ソケット
及びこれを用いた試験方法に係り、特にMCM(マルチ
チップモジュール)等の電子部品をマザーボード等の基
板に実装した状態で試験を行なう際に用いる実機試験用
ソケット及びこれを用いた試験方法に関する。
【0002】近年、半導体装置等の電子部品では高密度
が進み、これに伴いベアチップを基板上に集約的に配置
した構造のMCMが汎用されるようになってきている。
また、半導体装置には高い信頼性が要求されるため、出
荷前にMCMが適正に動作するかをどうかを確認する試
験が行なわれている。この動作試験は、MCMをマザー
ボード等の基板に実機したのと等価の状態で行なわれる
(この試験を実機試験という)。
【0003】また、一方において、半導体装置の製造は
効率化が望まれており、よって半導体装置の実機試験に
おいても効率化が要求される。実機試験では、不良MC
Mが発見された場合、及び基板自体に不良が発生した場
合は、不良であるMCM及び基板の取替え処理が行なわ
れる。この際、MCMと基板とを分離する必要がある
が、この分離作業を効率よく、かつ適正であるMCM,
基板に対しては損傷を与えることなく実施する必要があ
る。
【0004】
【従来の技術】図5は、従来の実機試験を説明するため
の図である。同図に示すように、電子部品2には複数の
リード6が配設されており、また基板4の電子部品2と
対向する位置には半田8が配設されている。この半田8
の配設位置は、リード6の配設位置に対応するよう構成
されている。
【0005】そして、リード6を基板に形成された半田
8に半田付けすることにより、電子部品2は基板4に実
装される。基板4には電子部品2の動作試験を行なうテ
スターが接続されており、よって電子部品2を基板4に
実装した状態で実機試験が実施される。このように、従
来の実機試験は、MCM等の電子部品2を基板4に直接
実装した状態で行なわれていた。
【0006】なお、基板4の下面には、金属補強枠12
が絶縁部材4を介して固定されている。この金属補強枠
12は基板4を支持する機能を奏するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に電子部品2は高密度化が進んでおり、これに伴いリー
ド6は多ピン化し、そのリードピッチは狭ピッチ化して
いる。しかるに、従来の実機試験では、電子部品2を直
接基板4に半田付けして試験を行なう方法とされていた
ため、狭ピッチ化されたリード6を同じく狭ピッチ化さ
れた半田8に精度良く位置決めして半田付けすることは
非常に困難であった。また、電子部品2に不良が発見さ
れた場合には、この電子部品2を基板4から取り外す必
要が生じるが、リード6を半田8に半田付けした構成で
は、電子部品2を基板4から取り外す作業が面倒である
という問題点もあった。
【0008】このため、基板上に実機試験用ソケットを
配設し、この実機試験用ソケットに電子部品を装着する
方法が考案されている。この方法では、予め電子部品に
対応したリードピッチでコンタクトを配設された実機試
験用ソケットを用意し、この実機試験用ソケットを基板
に搭載しておく。この際、各コンタクトの下端部を基板
に半田付けすることにより、実機試験用ソケットを基板
に固定すると共に電気的に接続しておく。
【0009】そして、この実機試験用ソケットに電子部
品のリードを挿入することにより、電子部品を実機試験
用ソケットに装着する。これにより、電子部品は実機試
験用ソケットを介して基板に電気的に接続され、基板に
接続されたテスターにより実機試験が行なわれる。しか
るに、実機試験用ソケットを用いた場合は、電子部品を
基板に半田付けする必要はなくなるものの、実機試験用
ソケットを基板に半田付けするする必要が生じる。ま
た、実機試験用ソケットに設けられるコンタクトは電子
部品に設けられているリード数と同数が必要となり、そ
の配設ピッチは狭ピッチ化されている。 従って、実機
試験用ソケットを用いた場合には、狭ピッチ化されたコ
ンタクトを基板に精度良く位置決めして半田付けする必
要があり、やはりこの半田付け処理が困難であった。ま
た、実機試験用ソケット自体に導通不良等の異常が有る
場合及び基板自体に異常がある場合には、実機試験用ソ
ケットを基板から取り外す必要が生じる。しかるに、コ
ンタクトを基板に半田付けした構成では、実機試験用ソ
ケットを基板から取り外す作業が面倒である。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みなされたもので
あり、基板に対し電子部品を正確に位置決めして装着し
うると共に、基板に対して容易に装着脱しうる実機試験
用ソケット及びこれを用いた試験方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次の手段
を講じることにより解決することができる。請求項1記
載の発明では、電子部品に設けられた外部接続端子を基
板に設けられたコンタクト電極に接続する際用いられる
実機試験用ソケットにおいて、前記電子部品が装着され
る装着部と、前記外部接続端子と前記コンタクト電極と
を電気的に接続するプローブと、該プローブを保持する
ソケット本体と、前記ソケット本体と前記基板との間に
介装され、前記プローブと前記コンタクト電極との位置
決めを行なう位置決め部材と、前記ソケット本体を前記
基板に機械的に固定する機械的固定機構と、前記電子部
品を前記プローブに向け付勢する付勢機構とを具備する
ことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の実機試験用ソケットを用いた試験方法であっ
て、前記電子部品を前記装着部に装着することにより、
前記プローブの上端に前記電子部品の外部接続端子を圧
接し、該プローブを介して前記外部接続端子と前記コン
タクト電極とを接続し、前記電子機器に対し試験を行な
うことを特徴とするものである。
【0013】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1及び請求項2記載の発明によれば、電子部品が装
着部に装着されると、電子部品に設けられた外部接続端
子と基板に設けられたコンタクト電極は、ソケット本体
に保持されたプローブにより電的に接続される。この
際、付勢機構により電子部品はプローブに向け付勢され
るため、確実な接続を図ることができる。
【0014】また、プローブとコンタクト電極とをソケ
ット本体と基板との間に介装された位置決め部材により
位置決めすることにより、コンタクト電極にプローブを
確実に接続させることができる。よって、実機試験用ソ
ケットを基板に対し位置決め精度よく実装することがで
きる。また、機械的固定機構によりソケット本体を基板
に機械的に固定する構成としたことにより、溶着等の他
の固定手段に比べて基板に対しソケット本体を自在に装
着脱することができる。よって、実機試験用ソケットを
基板から取り外したい場合、容易に取り外しを行なうこ
とが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面と共に説明する。図1及び図2は、本発明の一実施
例である実機試験用ソケット20を示している。図1は
加圧機構80を取り付けていない試験実施時における実
機試験用ソケット20を示しており、また図2は加圧機
構80を取り付けた電子部品21の取り付け時における
実機試験用ソケット20を示している。
【0016】実機試験用ソケット20は、大略すると位
置決めマスク24,金属ベース26,ソケット本体2
8,装着部材30,プローブ32,金属枠36,及び加
圧機構80等により構成されている。この実機試験用ソ
ケット20は、基板22に取り付けられると共に、MC
M(マルチチップモジュール)等の電子部品21が実装
されるものである。この実装状態において、電子部品2
1に対し実機試験が行われる。
【0017】基板22はいわゆるマザーボードであり、
例えばセラミック多層配線基板により構成されている。
この基板22の状面には複数のコンタクト電極42が配
設されると共に、後述する第1の固定ネジ38が挿通さ
れる挿通孔40が形成されている。コンタクト電極42
は半田により形成されており、電子部品21に設けられ
たリード21a(外部接続端子)の配設数と同数形成さ
れている。
【0018】実機試験用ソケット20を構成する位置決
めマスク24は、この基板22の上部に配設されてい
る。位置決めマスク24は、例えば金属或いは硬質プラ
スチックにより形成されており、図3にも示すように、
ガイド孔44,第1の位置決め孔46,及び挿通孔48
を有した構成とされている。ガイド孔44は位置決めマ
スク24を上下に貫通した孔であり、その形成位置は基
板22に形成されたコンタクト電極42の形成位置と対
向するよう構成されている。また、後述するように、こ
のガイド孔44にはプローブ32の下端部に設けられた
下部接続端子74が挿入される。
【0019】第1の位置決め孔46は、後述する金属ベ
ース26に形成された第1の位置決め突起50が係合さ
れる孔である。また、挿通孔48は、前記した第1の固
定ネジ38が挿通される孔である。金属ベース26は位
置決めマスク24の上部に配設されており、第1の位置
決め突起50,第2の位置決め突起52,及びネジ孔5
4が形成されている。
【0020】第1の位置決め突起50は下方に向けて突
出した突起であり、前記した位置決めマスク24に形成
された第1の位置決め孔46に係合する構成とされてい
る。第1の位置決め孔46及び第1の位置決め突起50
の形成位置は、両者46,50が係合した状態におい
て、位置決めマスク24と金属ベース26とが所定位置
に位置決めされるよう選定されている。
【0021】第2の位置決め突起52は上方に向け突出
した突起であり、後述するソケット本体28に形成され
た第2の位置決め孔56に係合するものである。また、
ネジ孔54は、第2の固定ネジ60が螺合されるもので
ある。また、金属ベース26の中央部分には開口部53
が形成されており、プローブ32はこの開口部53内に
位置するよう構成されている。
【0022】更に、金属ベース26には座ぐり部51が
形成されており、この座ぐり部51には第1の固定ネジ
38が挿通されている。この第1の固定ネジ38は、位
置決めベース26に形成された挿通孔48、及び基板2
2I形成された挿通孔40を貫通して基板22の背面に
突出するよう構成されている。また、基板22の背面側
には樹脂枠34を介して金属枠36が設けられており、
また金属枠36には第1の固定ネジ38が螺合されるネ
ジ孔78が形成されている。この金属枠36は、基板2
2の背面側を補強するものである。
【0023】上記構成とされた金属ベース26の上部に
は、ソケット本体28が配設される。このソケット本体
28は樹脂成形されたものであり、第2の位置決め孔5
6,挿通孔58,及びプローブ支持部62が形成された
構成とされている。第2の位置決め孔56は、前記した
金属ベース26に形成された第2の位置決め突起52が
係合される孔である。また、挿通孔58は、第2の固定
ネジ60が挿通される孔である。また、プローブ支持部
62はプローブ32を支持する部位であり、プローブ3
2は例えばインサート成形されることによりプローブ支
持部62に支持される。
【0024】プローブ32は、上部接続端子72,下部
接続端子74,及び各接続端子72,74間に設けられ
たバネ部76により構成されている。上記したプローブ
支持部62は、バネ部76を支持する構成とされてい
る。上部接続端子72は電子部品21のリード21aと
電気的に接続する部位であり、その上面にはリード21
aとの接続性を向上させるために円錐状の溝が形成され
ている。また、下部接続端子74は基板22に形成され
たコンタクト電極42に接続される部位であり、接続状
態において半田よりなるコンタクト電極42に食い込む
よう、その下端部にはV字状の突起が形成されている。
【0025】バネ部76は、その内部にコイルスプリン
グが配設されており、このコイルスプリングの上端部に
上部接続端子72が固定され、またコイルスプリングの
下端部に下部接続端子74が固定されている。よって、
バネ部76が伸縮することにより、プローブ32の全長
も伸縮する構成となっている。装着部材30は、ソケッ
ト本体28の上部に配設されている。この装着部材30
は、貫通孔64,位置決めピン66,固定用爪68,及
びネジ孔71を有した構成とされている。尚、この装着
部材30は、ソケット本体28と一体的に形成すること
も可能である。
【0026】貫通孔64は電子部品21に設けられたリ
ード21aが貫通される孔であり、よってリード21a
の形成位置に対応して設けられている。この貫通孔64
の径寸法はリード21aの径寸法に対して大きく設定さ
れており、またリード21aの挿入を容易とするために
その上部にはテーパ部が形成されている。位置決めピン
66は上方に向け突出するピンであり、後述する加圧機
構80を装着部材30の上部に配設する際、加圧機構8
0と装着部材30との位置決めを行なうのに用いられる
ものである。また、ネジ孔71は、加圧機構80を装着
部材30に固定する第3の固定ネジ86が螺着されるも
のである(図2参照)。
【0027】固定用爪68は、図示されるように略L字
形状を有した爪であり、図中矢印A1,A2方向に揺動
可能な構成とされている。この固定用爪68は、後に詳
述するように、電子部品21を装着部材30に対して取
り付ける装着する取り付け時、及び電子部品21を装着
部材30から取り外す取り外し時においては、電子部品
21の装着脱に邪魔にならいないよう図中矢印A1方向
に揺動変位される。
【0028】また、電子部品21が装着部材30に取り
付けられると、固定用爪68は図中矢印A2方向に揺動
変位され、電子部品21の上面に係合する。これによ
り、電子部品21は装着部材30に装着され状態(以
下、装着状態という)となる。この際、固定用爪68の
変位により電子部品21の上面に傷がつくことを防止す
るため、電子部品21の上部には予め部品押さえ70が
配設されている。
【0029】一方、上記装着状態において、電子部品2
1のリード21aはプローブ32の上部接続端子72を
下方に向け押圧する。前記のように、プローブ32はバ
ネ部76を有しており、上部接続端子72が下方に向け
押圧されることにより、この押圧力に反する弾性力を発
生する。従って、この装着状態では、固定用爪68(付
勢機構)が電子部品21をプローブ32に向け押圧(付
勢)する状態と等価の状態となる。このため、リードピ
ン12aと上部接続端子72との間、及び下部接続端子
74とコンタクト電極42との間には、常に押圧力が印
加された状態となり、各間において確実な電気的接続を
図ることができる。
【0030】更に、上記のように、プローブ32を弾性
的に伸縮可能な構成とすることにより、コンタクト電極
42,リード21aに寸法誤差が存在するような場合で
も、プローブ32が伸縮することによりこの寸法誤差を
吸収することが可能となる。よって、コンタクト電極4
2とリード21aとの電気的接続は、プローブ32を介
して確実に行なわれるため、実機試験用ソケット20の
信頼性を向上させることができる。また、固定用爪68
により、実質的に電子部品21をプローブ32に向け付
勢できるため、構成の簡単化を図ることができる。
【0031】続いて、上記構成とされた実機試験用ソケ
ット20の組み立て方法について説明する。実機試験用
ソケット20を基板22に配設するには、先ず基板22
の下部に樹脂枠34,金属枠36を配設すると共に、基
板22の上部に位置決めマスク24を配設する。この
際、挿通孔40,48,及びネジ孔78が同軸的となる
よう配設すると共に、基板22に形成されたコンタクト
電極42が位置決めマスク24に形成されたガイド孔4
4内に位置するよう配設する。
【0032】続いて、位置決めマスク24の上部に金属
ベース26を配設する。この際、金属ベース26に設け
られた第1の位置決め突起50が位置決めマスク24に
形成された第1の位置決め孔46に係合するよう組み付
ける。これにより、金属ベース26と位置決めマスク2
4は高精度に位置決めされた状態となる。続いて、第1
の固定ネジ38を挿通孔40,48に挿通し、金属枠3
6に形成されたネジ孔78に螺合する。これにより、基
板22及び位置決めマスク24は金属ベース26と金属
枠36との間に挟持された構成となり、よって基板2
2,位置決めマスク24,金属ベース26,及び金属枠
36は、第1の固定ネジ38の締結力により機械的に固
定された状態となる。
【0033】上記のように第1の固定ネジ38の締結処
理が終了すると、続いて金属ベース26の上部にソケッ
ト本体28を配設する。この際、ソケット本体28に形
成された第2の位置決め孔56に金属ベース26に形成
された第2の位置決め突起52を係合するよう配設する
ことにより、ソケット本体28と金属ベース26とは高
精度に位置決めされた状態で組付けられる。
【0034】また、前記のように金属ベース26は位置
決めマスク24に高精度に位置決めされ状態となってい
るため、ソケット本体28も位置決めマスク24に対し
金属ベース26を介して高精度に位置決めされた状態と
なっている。このように、本実施例では、第1の位置決
め突起50を第1の位置決め孔46に係合させ(第1の
位置決め突起50と第1の位置決め孔46とは第1の位
置決め機構を構成する)、また第2の位置決め突起52
を第1の位置決め孔56に係合させ(第2の位置決め突
起52と第2の位置決め孔56とは第2の位置決め機構
を構成する)ることにより、容易かつ確実にソケット本
体28と位置決めマスク24とを位置決めすることがで
きる。
【0035】上記のように、ソケット本体28を金属ベ
ース26に配設することにより、プローブ32の下部接
続端子74は、位置決めマスク24に形成されたガイド
孔44に精度よく位置決めされる。よって、下部接続端
子74をガイド孔44に確実に挿入することができ、ま
たガイド孔44に案内されることにより下部接続端子7
4とコンタクト電極42との電気的接続を確実に行なう
ことができる。
【0036】このように、位置決めマスク24にガイド
孔44を形成し、このガイド孔44が基板22に設けら
れたコンタクト電極42と対向するよう、かつプローブ
32の下部接続端子74を案内するよう構成したことに
より、単にプローブ32をガイド孔44に挿入するだけ
でコンタクト電極42に対し位置決めされた状態で接続
させるこことができ、容易かつ確実に接続処理を行なう
ことができる。
【0037】また、本実施例に係る実機試験用ソケット
20は、前記のように基板22と位置決めマスク24と
の間に金属ベース26を介装し、この金属ベース26に
対しソケット本体28を第2の固定ネジ60により締結
し、かつ金属ベース26に対し基板22を第1の固定ネ
ジり38で締結する構成としている。よって、機械的固
定機構である第1及び第2の固定ネジ38,60の締結
及び取り外しを行なうことにより、金属ベース26に対
する基板22及びソケット本体28の装着脱を容易に行
なうことができる。これにより、仮に実機試験により基
板22自体に不良が発見され、基板22から実機試験用
ソケット20を取り外す必要が生じた場合であっても、
容易に取り外しを行なうことが可能となる。また、加熱
処理を行なうことなく、基板22に対し実機試験用ソケ
ット20の装着脱処理を行なうことができるため、電子
部品21等の熱による損傷発生を防止することができ
る。
【0038】続いて、上記構成とされた実機試験用ソケ
ット20に電子部品21を装着する方法について説明す
る。実機試験用ソケット20に電子部品21を装着する
には、加圧機構80を用いて行なう。先ず、図2を用い
て加圧機構80の構成について説明する。加圧機構80
は、大略するとフレーム81,第3の固定ネジ86,加
圧ヘッド90,加圧ハンドル92,加圧ヘッドガイド9
8,及び加圧ヘッドストッパ102等から構成されてい
る。
【0039】フレーム81は、柱部82及びその上部に
設けられた天板部84とにより構成されている。この柱
部82の下端位置には、前記した装着部材30に形成さ
れた位置決めピン66と係合することにより、装着部材
30に対し加圧機構80の位置決めを行なう第3の位置
決め孔88が形成されている。また、天板部84には、
第3の固定ネジ86,加圧ハンドル92,加圧ヘッドガ
イド98,及び加圧ヘッドストッパ102が配設されて
いる。第3の固定ネジ86は、フレーム81を上下に貫
通する貫通孔に挿通され、その先端部は柱部82の下端
部より突出するよう構成されている。この第3の固定ネ
ジ86は、装着部材30に形成されたネジ孔71に螺着
され、これにより加圧機構80は装着部材30に固定さ
れる。
【0040】加圧ヘッド90は加圧ハンドル92の下端
部に配設されており、電子部品21(部品押さえ70)
と対向するよう構成されている。また、加圧ハンドル9
2は天板部84に形成されたネジ部に螺合しており、よ
って加圧ハンドル92を回転操作することにより、加圧
ヘッド90は上下動する構成とされている。加圧ヘッド
ガイド98は天板部84に形成された貫通孔に挿通され
ると共に、下端部は加圧ヘッド90に固定されており、
加圧ヘッドガイド98が上下動する際に、ぶれが発生し
ないようその移動を案内するものである。
【0041】また、加圧ヘッドストッパ102は、上端
部に鍔部が形成されると共に下端部が加圧ヘッドガイド
98に固定された構成とされている。この加圧ヘッドス
トッパ102は加圧ヘッド90の移動に伴い移動し、加
圧ヘッド90が所定の下動限まで移動した際に鍔部が天
板部84と当接するよう構成されている。よって、加圧
ヘッド90が過剰に下動することを防止でき、電子部品
21が過剰に押し付けられることを防止することができ
る。
【0042】上記構成を有する加圧機構80を用いて電
子部品21を実機試験用ソケット20に装着するには、
先ず固定用爪68を図2に示されるように外側(図1に
矢印A1で示す方向)に移動させる。続いて、部品押さ
え70が載置された電子部品21を装着部材30に装着
する。この際、電子部品21に設けられたリード21a
は、装着部材30に形成された貫通孔64内に挿入され
てプローブ32の上部接続端子72と当接する。
【0043】この状態においては、電子部品21には押
圧は印加されていないため、プローブ32に設けられた
バネ部76は伸長した状態となっている。従って、電子
部品21は装着部材30に対し浮いた状態となってい
る。上記のように電子部品21が装着部材30に装着さ
れると、続いて加圧ハンドル92を回転操作し加圧ヘッ
ド90を下動させる。これにより、加圧ヘッド90は電
子部品21を下方に押圧し、電子部品21はプローブ3
2のバネ部76の弾性力に抗して下動する。
【0044】そして、電子部品21が装着部材30に当
接する所定位置まで移動すると、固定用爪68を内側
(図1に矢印A2で示す方向)に揺動させ、部品押さえ
70に係合させる。これにより、電子部品21のプロー
ブ32による押し上げ力を規制し、電子部品21を装着
部材30に装着(固定)することができる。また、前記
したように、この装着状態において、プローブ32は弾
性力を蓄成しているため、リード24aに対し上部接続
端子72を確実に接続させることができる。
【0045】上記のように電子部品21が装着部材30
に装着されると、続いて第3の固定ネジ86を緩めるこ
とにより加圧機構80を装着部材30から取り外す。こ
のように本実施例では、加圧機構80が装着部材30
(ソケット本体28)に対して着脱自在の構成となって
いるため、実機試験中は加圧機構80を装着部材30
(ソケット本体28)から取り外すことができ、よって
実機試験中における実機試験用ソケット20の小型化を
図ることができる。これは、特に基板22に多数の実機
試験用ソケット20を配設し試験を行なう場合に有効で
ある。
【0046】図4は、実機試験において、実機試験用ソ
ケット20及び基板22に異常が発生しているか否かを
調べる試験方法を示している。この実機試験方法では、
電子部品21に代えて導通検査治具104を実機試験用
ソケット20に装着する。この導通検査治具104は、
電子部品21と同一形状とされており、その下部には複
数のリード108が配設されている。このリード108
は、電子部品21と同様に、実機試験用ソケット20に
装着された状態でプローブ32に電気的に接続される。
【0047】また、導通検査治具104の内部には内部
配線106が設けられており、前記した各リード108
は内部配線106により電気的に接続され構成となって
いる。即ち、複数のリード108は内部配線106によ
り全て導通した構成となっている。上記構成において、
例えば複数のリード108の内、一のリード108aに
ハイレベルの信号を印加した場合、他のリード108も
全てハイレベルとなり、基板22に設けられたコンタク
ト電極42も全てハイレベルとなる。しかるに、図4に
示されるように、例えば下部接続端子74aとコンタク
ト電極42aとの間に異物110が介在しているような
場合には、下部接続端子74aとコンタクト電極42a
との導通が図られていない状態となる。この場合、コン
タクト電極42aはローレベルとなる。
【0048】よって、本実施例の如く複数のリード10
8がショートしている導通検査治具104を用いて実機
試験を行なうことにより、複数配設されるプローブ3
2,及び基板22の導通試験を一括的に行なうことが可
能となり、これにより検査工数の削減を図ることができ
る。
【0049】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1及び請求
項2記載の発明によれば、プローブとコンタクト電極と
をソケット本体と基板との間に介装された位置決め部材
により位置決めすることにより、コンタクト電極にプロ
ーブを確実に接続させることができ、よって実機試験用
ソケットを基板に対し位置決め精度よく実装することが
できる。
【0050】また、機械的固定機構によりソケット本体
を基板に機械的に固定する構成としたことにより、溶着
等の他の固定手段に比べて基板に対しソケット本体を自
在に装着脱することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である実機試験用ソケットを
示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例である実機試験用ソケットに
加圧機構を設けた状態を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施例である実機試験用ソケットに
設けられる位置決めマスクを説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例である実機試験用ソケットを
用いた試験方法を説明するための図である。
【図5】従来の実機試験を説明するための図である。
【符号の説明】
20 実機試験用ソケット 21 電子部品 21a リード 22 基板 24 位置決めマスク 26 金属ベース 28 ソケット本体 30 装着部材 32,32A プローブ 38 第1の固定ネジ 40 挿通孔 42 コンタクト電極 44 ガイド孔 46 第1の位置決め孔 50 第1の位置決め突起 52 第2の位置決め突起 56 第2の位置決め孔 60 第2の固定ネジ 62 プローブ支持部 66 位置決めピン 68 固定用爪 70 部品押さえ 72 上部接続端子 74 下部接続端子 76 バネ部 80 加圧機構 84 天板部 86 第3の固定ネジ 88 第3の位置決め孔 90 加圧ヘッド 92 加圧ハンドル 98 加圧ヘッドガイド 102 加圧ヘッドストッパ 104 導通検査治具 106 内部配線 110 異物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品に設けられた外部接続端子を基
    板に設けられたコンタクト電極に接続する際用いられる
    実機試験用ソケットにおいて、 前記電子部品が装着される装着部と、 前記外部接続端子と前記コンタクト電極とを電気的に接
    続するプローブと、 該プローブを保持するソケット本体と、 該ソケット本体と前記基板との間に介装され、前記プロ
    ーブと前記コンタクト電極との位置決めを行なう位置決
    め部材と、 前記ソケット本体を前記基板に機械的に固定する機械的
    固定機構と、 前記電子部品を前記プローブに向け付勢する付勢機構と
    を具備することを特徴とする実機試験用ソケット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の実機試験用ソケットを用
    いた試験方法であって、 前記電子部品を前記装着部に装着することにより、前記
    プローブの上端に前記電子部品の外部接続端子を圧接
    し、 該プローブを介して前記外部接続端子と前記コンタクト
    電極とを接続し、前記電子機器に対し試験を行なうこと
    を特徴とする実機試験用ソケットを用いた試験方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100761862B1 (ko) 2006-11-14 2007-09-28 삼성전자주식회사 반도체 패키지 테스트용 소켓
JP2007298423A (ja) * 2006-04-29 2007-11-15 Fujitsu Ltd モジュール試験装置、モジュール試験方法およびモジュール試験プログラム
JP2010261748A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Ricoh Co Ltd 半導体検査装置及び半導体検査装置の測定方法

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