JPH11213965A - 電池用外装体及び電池 - Google Patents

電池用外装体及び電池

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JPH11213965A
JPH11213965A JP10011757A JP1175798A JPH11213965A JP H11213965 A JPH11213965 A JP H11213965A JP 10011757 A JP10011757 A JP 10011757A JP 1175798 A JP1175798 A JP 1175798A JP H11213965 A JPH11213965 A JP H11213965A
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JP
Japan
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battery
layer
resin layer
insulating resin
melting point
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Application number
JP10011757A
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English (en)
Inventor
Masaaki Sasayama
昌聡 笹山
Takashi Namikata
尚 南方
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温での安全性に優れ、安定性の高い電池が
提供てきると共に、電池の軽量化、薄型化を可能にする
電池用外装体を提供する。 【解決手段】 ポリマー積層体材料からなる電池用外装
体において、該ポリマー積層体材料の最内側層が熱可塑
性樹脂層であって、その外側に1層又は2層以上の絶縁
性樹脂層を有し、さらに該熱可塑性樹脂層と最も外側の
絶縁性樹脂層と間に金属層を有する構成を有し、かつ少
なくとも1層の絶縁性樹脂層の融点が260℃以上であ
ることを特徴とする電池用外装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリマー積層体材料
からなる電池用外装体に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯機器などの電池応用機器の軽量化、
薄型化に伴い、搭載する電池の軽量化、高容量化が図ら
れてきた。例えばリチウム電池は、リチウムの卑な酸化
還元電位を利用した高容量の電池として数多く使用され
ている。従来、これらの電池の外装体には金属板を材料
とし、用途に応じて円筒型、角型、コイン型などに成形
された容器が用いられてきた。しかしながら金属板を用
いた場合は軽量化ならびに形状の自由度において限界が
あることから、金属箔と樹脂フィルムを主体とした偏平
電池(特開昭60−100362号公報)や、金属箔と
熱融着性フィルムからなるラミネートフィルムを用いた
固体電解質電池(特開昭60−49568号公報、特開
昭60−65442号公報など)が提案されている。こ
の場合、金属箔は外部端子を兼ねておらず、ガス遮蔽材
として用いられており、金属箔/熱融着性フィルムの2
層あるいは、樹脂フィルム/金属箔/熱融着性フィルム
の3層からなり、熱融着性フィルムの間からSUSフィ
ルム等により端子を外部に取り出している。また集電体
を兼ねた金属板で間に熱融着性樹脂を挟む薄型電池が特
開平4−51455号公報、特開平4−106867号
公報などに提案されている。
【0003】しかしながら、金属箔/熱融着性フィルム
からなる外装体を用いた場合、熱融着性フィルムの間か
らSUSフィルム等の端子を外部に取り出しており、端
子と金属箔との絶縁のために最外側には絶縁樹脂フィル
ム層が必要となる。従来技術においては、ナイロンまた
はポリエチレンテレフタレート等が用いられてきたが、
高温での熱安全性に問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温での安
全性に優れ、安定性の高い電池が提供てきると共に、電
池の軽量化、薄型化を可能にする電池用外装体を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電池の軽
量化、高容量化の手段として、金属箔と熱融着性樹脂フ
ィルムを外装体とする電池について鋭意検討を進め、本
発明を完成した。即ち、本発明は、(1) ポリマー積
層体材料からなる電池用外装体において、該ポリマー積
層体材料の最内側層が熱可塑性樹脂層であって、その外
側に1層又は2層以上の絶縁性樹脂層を有し、さらに該
熱可塑性樹脂層と最も外側の絶縁性樹脂層と間に金属層
を有する構成を有し、かつ少なくとも1層の絶縁性樹脂
層の融点が260℃以上であることを特徴とする電池用
外装体、(2) ポリマー積層体材料が、最内側層が熱
可塑性樹脂層であって、その外側に1層の絶縁性樹脂層
を有し、その間に金属層を有する構成であって、かつ該
絶縁性樹脂層の融点が260℃以上である上記(1)の
電池用外装体、(3) ポリマー積層体材料が、最内側
層が熱可塑性樹脂層であって、その外側に2層の絶縁性
樹脂層を有し、この2層の絶縁性樹脂層の間に金属層を
有する構成であって、かつ内側の絶縁性樹脂層の融点が
260℃以上である上記(1)の電池用外装体、(4)
外側の絶縁性樹脂層の融点が260℃以上である上記
(3)の電池用外装体、(5) 上記(1)、(2)、
(3)又は(4)の電池用外装体で封止されてなる電
池、を提供するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
外装体材料に用いられるポリマー積層体材料は、該ポリ
マー積層体材料の最内側層が熱可塑性樹脂層であって、
その外側に1層又は2層以上の絶縁性樹脂層を有し、さ
らに該熱可塑性樹脂層と最も外側の絶縁性樹脂層との間
に金属層を有する構成の積層体であって、絶縁性樹脂層
の少なくとも1層が260℃以上の融点を有することが
必要である 該ポリマー積層体材料の構成例を挙げれば、最内側層
が熱可塑性樹脂層であって、その外側に金属層を、さら
にその外側に融点が260℃以上の絶縁性樹脂層を有す
る3層構造のもの、最内側層が熱可塑性樹脂層であっ
て、その外側に融点が260℃以上の絶縁性樹脂層を、
さらにその外側に金属層、その外側に融点が260℃未
満の絶縁性樹脂層を有するもの、最内側層が熱可塑性
樹脂層であって、その外側に融点が260℃以上の絶縁
性樹脂層を、さらにその外側に金属層、その外側に融点
が260℃以上の絶縁性樹脂層を有するもの等が挙げら
れる。
【0007】本発明においては、好ましくは熱可塑性樹
脂層と金属層との間に融点が260℃以上の絶縁性樹脂
層を有する4層以上のポリマー積層体であり、より好ま
しくは熱可塑性樹脂層と金属層との間に融点が260℃
以上の絶縁性樹脂層を有し、さらに最も外側の絶縁性樹
脂層の融点も260℃以上であるポリマー積層体材料で
ある。少なくとも1層の絶縁性樹脂層の融点が260℃
以上であるポリマー積層体材料からなる外装体に用いた
場合、高温における短絡を低減でき、電池の安全性を高
めることができる。
【0008】融点が260℃以上の絶縁性樹脂として
は、例えば、ポリイミド、ポリエーテルイミド、芳香族
ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテ
ルスルホン、ポリパラキシレン、ポリエーテルイミド、
ポリエーテルエーテルケトン、シンジオタクチックポリ
スチレン、液晶ポリマー、ポリイミド、フッ素樹脂、フ
ェノール樹脂等が挙げられる。
【0009】本発明において、融点はDSC法により求
めた。具体的にはPERKINELMER社の示差走査
カロリメータ DSC7を用い、5℃/minで昇温
し、DSC曲線の吸熱ピークより求めた。最内側層の熱
可塑性樹脂層に用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポ
リエチルビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエステルコポリマー、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボ
ネート、ポリフェニレンオキシド等が挙げられる。
【0010】金属層として用いられる金属は、金属アル
ミニウム、アルミニウム合金、SUS、Ni、Cu等が
挙げられ、軽量かつ加工性に優れることから金属アルミ
ニウムおよびアルミニウム合金が好ましい。水蒸気遮蔽
効果と軽量化のバランスから金属層の厚みは、7〜30
μmが好ましい。融点が260℃未満の絶縁性樹脂層に
用いられる絶縁性樹脂としては、芳香族系ポリアミド樹
脂、ポリエステル系樹脂、ガラス繊維含有ナイロン、セ
ロハン、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
【0011】本発明で用いられるポリマー積層体材料に
おいて、最内側層の熱可塑性樹脂層の厚みは、融着時の
強度と軽量化のバランスから100μm以下が好まし
く、70μm以下がさらに好ましい。また、熱融着性の
効果を発現するためには10μm以上が好ましい。積層
した層の密着性や電極端子との密着性向上のため熱融着
可能な熱可塑性層の表面を酸化処理、コーティングなど
を施すこともできる。金属層の外側に存在する絶縁性樹
脂層の厚さは機械的強度と軽量化のバランスから、好ま
しくは100μm以下、さらに好ましくは50μm以下
であり、絶縁性の効果を発現するためには1μm以上で
あることが好ましい。最内側層の熱可塑性樹脂層と金属
層との間にある、融点260℃以上の絶縁性樹脂層の厚
みは、1〜50μmが好ましい。
【0012】これらのポリマー積層体材料の製造方法と
して、ウェットラミネーション、押し出しコーティン
グ、共押し出しラミネーション、ドライラミネーショ
ン、ホットメルトラミネーション、ヒートラミネーショ
ン等が挙げられる。例えば、フィルム同士を加熱ラミネ
ート融着させる方法、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の低融点のフィルムを間に挟む方法、また、湿気硬化型
ウレタン化ポリエーテル、湿気硬化型ウレタン化ポリエ
ステル、ウレタン化ポリエーテル、ウレタン化ポリエス
テル、ポリエステルポリオール、ポリイソシアネート等
の接着剤を用いてフィルムを積層する方法、この他、ホ
ットメルト接着剤を間に入れる方法、基材上にそれぞれ
のポリマー溶融体を順次キャストまたは押し出し成膜す
る方法、ポリマー溶液や液体状態のポリマー前駆体をキ
ャストする方法等が挙げられるが、特にこの方法に限定
されるものではない。金属層は、上記のようにフィルム
状で熱可塑性樹脂フィルムとラミネートする方法の他
に、蒸着法などで形成することもできる。
【0013】この積層体構造は外装体に必要な透水バリ
ア性、封止方法、電極端子の密着性を考慮して形成する
ことができる。本発明の外装体の積層構造の具体例とし
て、ポリフェニルサルファイド/アルミニウム/ポリプ
ロピレン、ポリイミド/アルミニウム/ポリプロピレ
ン、芳香族ポリアミド/アルミニウム/ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエーテルエーテルケトン/アルミニ
ウム/ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニルサルファイド
/アルミニウム/ポリフェニルサルファイド/ポリプロ
ピレン、ポリフェニルサルファイド/アルミニウム/ポ
リエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、芳香族ポ
リアミド/アルミニウム/延伸ナイロン/ポリプロピレ
ン、ポリイミド/アルミニウム/ポリイミド/ポリプロ
ピレン、芳香族ポリアミド/アルミニウム/芳香族ポリ
アミド/ポリエチルビニルアルコール、ポリイミド/ア
ルミニウム/ポリフェニレンサルファイド/ポリプロピ
レン、芳香族ポリアミド/アルミニウム/ポリフェニル
サルファイド/ポリプロピレン、ポリフェニルサルファ
イド/アルミニウム/ポリビニルアルコール/ポリエス
テルコポリマーなどを挙げることができる。また、アル
ミニウム層//熱可塑性樹脂層のユニット積層体を、さ
らに積層した構造体を用いることもできる。さらに、上
記ポリマー積層体のアルミニウム層の一部を除去したポ
リマー積層体も、本発明の外装体用のポリマー積層体と
して利用可能であり、このアルミニウム層を有していな
い部分で電極端子部を封止する。端部に金属層を有しな
い外装体で電極端子部を封止することも好ましい態様で
ある。
【0014】本発明の電池用外装体の封口方法として、
ヒートシール、インパルスシール、スピンウェルドなど
の摩擦熱による方法、レーザー、赤外線、ホットジェッ
トなどの外部加熱法、高周波シール、超音波シールなど
の内部加熱法、ポリビニルアルコール系、オレフィン
系、ゴム系、ポリアミド系などのホットメルト接着剤を
用いる方法等がある。いずれのシール方法を用いるか
は、外装体を構成するポリマー積層体材料の種類や構造
を勘案して決定すれば良い。また接着剤、粘着剤などに
よりポリマー積層体材料間を接合させてパッケージする
こともできる。
【0015】本発明の電池用外装体における透水量は1
g/m2・24hr以下である。この透水量は非水電池
の場合は低いことが好ましい。好ましくは0.2g/m
2・24hr以下、さらに好ましくは0.1g/m2・2
4hr以下である。透水量が1g/m2・24hrを超
えるパッケージ材料を用いた非水電池は、パッケージ内
部の電池構造要素が吸水により劣化し、電池容量低下を
ともなうことから好ましくない。また、この吸水によっ
て内部の電解質材料が分解しガス発生を伴うことがあり
好ましくない。この透水量は、パッケージ内部に無水塩
化カルシウムなどの吸水材料を封入し、所定の雰囲気で
保持した後重量増加を計測して求めることができる。
【0016】また、本発明において金属端子と金属層と
の絶縁をさらに完全なものにするために、外装体のポリ
マー積層材料の端面に電気絶縁性フィルムを貼り、ある
いは絶縁塗料を塗布し、しかる後に外装体を封口する方
法、電気絶縁性フィルを貼った、あるいは絶縁塗料を塗
布した金属端子を用いる方法などが挙げられる。本発明
の電池用外装体をリチウム電池に用いる場合、正極集電
体としてはアルミニウムが用いられ、負極集電体として
は銅、ニッケルが用いられる。端子にはSUS、ニッケ
ル、アルミニウム、銅が用いられる。また、正極材に用
いられる活物質として、LiCoO2等のアルカリ金属
遷移金属複合酸化物、NiO2 、MnO2など、2種類
以上の遷移金属の酸化物や水酸化物とのアルカリ金属遷
移金属複合酸化物、V2 5 等のバナジウム酸化物、C
2 5 等のクロム酸化物、TiS2 、MoS2 、Fe
2 等の遷移金属ジカルコゲナイト、NbSe3 等の遷
移金属トリカルコゲナイト、シュブレル相(Ax Mo6
8 ,A=Li,Cu,Y=S,Se)等が用いられ
る。
【0017】負極材に用いる活物質としては、金属リチ
ウム、リチウム合金、ニードルコークス、グラファイト
等のリチウムを吸蔵することが可能な炭素材料、Six
Sn 1-x 4 などの複合酸化物、リチウムをドープし、
かつ脱ドープしうる導電性ポリマー等が用いられる。電
極間のイオン移動媒体としてカーボネート系リチウム塩
溶液、ゲル系電解質、固体電解質を用いることができ
る。このうち、ゲル系電解質の高分子材料として、ポリ
弗化ビニリデン系重合体、ポリアクリロニトリル系重合
体等が用いられ、有機溶媒としてエチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート、γーブチロラクトン、
1、2ージメトキシエタン、テトラヒドロフラン等が用
いられ、溶質として、LiClO4 、LiPF6 、Li
BF4 等が用いられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0019】
【実施例1】コバルト酸リチウム(LiCoO2;平均
粒径10μm)の粉末、カーボンブラック、およびバイ
ンダーとしてのポリビニリデンフルオライドを、コバル
ト酸リチウム、カーボンブラック、ポリビニリデンフル
オライド(乾燥重量)の合計重量に対してそれぞれ85
重量%、8重量%、7重量%となるよう、ポリビニリデ
ンフルオライドの5重量%N−メチルピロリドン(NM
P)溶液に分散し、得られた混合物をアルミニウムシー
ト上に塗布乾燥して膜厚115μmの正極塗膜を作製し
た。
【0020】一方、平均粒径12μmのニードルコーク
ス(NC)粉末にポリビニリデンフルオライドの5重量
%NMP溶液を均一混合してスラリーをえた。ニードル
コークス、ポリマーの乾燥混合重量比はそれぞれ92
%、8%であった。該スラリーを金属銅シート上にドク
ターブレード法により塗布乾燥して膜厚125μmの負
極塗膜を作製した。
【0021】ヘキサフルオロプロピレン−フッ化ビニリ
デン共重合体樹脂(ヘキサフルオロプロピレン含量5重
量%)を押出ダイ温度230℃の押出成形機(日本東芝
機械(株)製)を用いた加熱押し出し成形によって、膜
厚150μmのシートに成形した。架橋反応を行うため
に、得られたシートに照射量10Mradで電子線照射
を行った後、60℃で真空乾燥して生成したHFガスを
除去した。該シートに更に電子線を照射(照射量15M
rad)し、ついで密閉容器内でフロンHFC134a
と水の混合物(重量比99/1)を、70℃、20kg
/cm2 の条件下で24時間含浸させた(含液量:6.
5重量%)後取出して、ただちに210℃の加熱炉にて
10秒間180℃に加熱して、膜厚270μmの白色発
泡体(発泡倍率8倍)を得た。930型空気比較式比重
計(東芝ベックマン社製)により測定した。独立気泡の
発泡体全体に対する体積分率は87容量%であった。該
発泡体を、リチウムテトラフルオロボレート(LiBF
4)をエチレンカーボネート(EC)/プロピレンカー
ボネート(PC)/γ−ブチロラクトン(γ−BL)混
合溶媒(EC/PC/γ−BL重量比:1/1/2)に
LiBF4濃度1mol/lで溶解して得られる非水系
電解質溶液に入れ、100℃で2時間含浸・膨潤させ
て、複合高分子固体電解質を作製した。膨潤後の膜厚は
350μmであった。
【0022】6cm×50cmの該正極塗膜と7cm×
52cmの該複合高分子固体電解質膜、6cm×50c
mの該負極塗膜を積層し、正極、負極からそれぞれアル
ミニウム製フィルム、銅製フィルムで端子をとり5つ折
りとした。該積層体電池を7cm×13cm×0.5c
mの芳香族ポリアミド/アルミニウム/芳香族ポリアミ
ド/ポリプロピレン(PPTA/Al/PPTA/P
P)のポリマー積層体フィルム(PP層を内側とし
た。)からなる袋に入れた。該ポリマー積層体フィルム
は25μmの厚みの芳香族ポリアミドフィルム(旭化成
工業(株)製 アラミカ (融点なし))と、9μmの
厚みのアルミニウムと、40μmの厚みのポリプロピレ
ン(太閤社製)を用い、各層間をウレタン系2液混合接
着剤を用いたドライラミネーションにより接着して作製
した。PPTA/Al/PPTA/PP積層フィルムの
袋の口より該端子を取出し、180℃、6秒加熱するこ
とにより封口して電池を作成した。また、端子取出し部
位の積層フィルムの端面にはカプトン粘着テープ(寺岡
製作所製)を貼った。電池充放電特性測定装置(北斗電
工(株)製 HJ−101SM6)を用いて充放電を行
ったところ、得られた電池の放電容量は900mAhで
あった。4.2Vの充電状態において250℃のオーブ
ンに入れたところ、端子と積層フィルムの接着部よりガ
スが噴出したが、フィルムへの引火は起きなかった。
【0023】
【実施例2】ポリフェニレンサルファイド/アルミニウ
ム/ポリフェニレンサルファイド/ポリエチルビニルア
ルコール(PPS/Al/PPS/EVOH)のポリマ
ー積層体フィルムからなる袋を用いた以外は実施例1と
同様に行った。25μmの厚みのポリフェニレンサルフ
ァイドフィルム(東レ(株)製 トレリナ(融点285
℃))、20μmの厚みのポリエチルビニルアルコール
フィルム(クラレ(株)製 エバール)、20μmの厚
みのアルミニウムを用い、各層間をウレタン系2液混合
接着剤を用いたドライラミネーション法により接着し、
ポリマー積層体フィルム作製した。封口は195℃、1
0秒間で行い電池を作製した。電池充放電特性測定装置
(北斗電工(株)製 HJ−101SM6)を用いて充
放電を行ったところ、得られた電池の放電容量は900
mAhであった。実施例1と同様の試験をしたところ端
子と積層フィルムの接着部よりガスが噴出したが、フィ
ルムへの引火は起きなかった。
【0024】
【実施例3】ポリビニルアルコール/アルミニウム/ポ
リエーテルエーテルケトン/ポリプロピレンのポリマー
積層体フィルムからなる袋に入れた以外は実施例1と同
様に行った。25μmの厚みのポリビニルアルコール
(クラレ(株)製)、25μmの厚みのポリエーテルエ
ーテルケトン(三井化学(株)製 TALPA−200
0(融点334℃))、40μmの厚みのポリプロピレ
ン(太閤社製)、20μmの厚みのアルミニウムを用
い、各層間をウレタン系2液混合接着剤を用いたドライ
ラミネーション法により接着し、ポリマー積層体フィル
ム作製した。得られた電池の放電容量は900mAhで
あった。また、実施例1と同様の試験をしたところ端子
と積層フィルムの接着部よりガスが噴出したが、フィル
ムへの引火は起こらなかった。
【0025】
【実施例4】ポリイミド/アルミニウム/ポリエチレン
テレフタレート/ポリプロピレンのポリマー積層体フィ
ルムからなる袋に入れた以外は実施例1と同様に行っ
た。12.5μmの厚みのポリイミド(東レ・デュポン
社製 カプトン(融点なし))、12μmの厚みのポリ
エチレンテレフタレート(アイ・シー・アイジャパン社
製 メリネックスS(融点265℃))、60μmの厚
みのポリプロピレン(太閤社製)、20μmの厚みのア
ルミニウムを用い、各層間をウレタン系2液混合接着剤
を用いたドライラミネーション法により接着し、ポリマ
ー積層体フィルム作製した。得られた電池の放電容量は
900mAhであった。また、実施例1と同様の試験を
したところ端子と積層フィルムの接着部よりガスが噴出
したが、フィルムへの引火は起こらなかった。
【0026】
【実施例5】ポリイミド/アルミニウム/熱融着性ポリ
ブチレンテレフタレートのポリマー積層体フィルムから
なる袋に入れた以外は実施例1と同様に行った。12.
5μmの厚みのポリイミド(東レ・デュポン社製 カプ
トン(融点なし))、40μmの厚みの熱融着性ポリブ
チレンテレフタレート、20μmの厚みのアルミニウム
を用い、各層間をウレタン系2液混合接着剤を用いたド
ライラミネーション法により接着し、ポリマー積層体フ
ィルム作製した。封口は185℃、6秒で行った。得ら
れた電池の放電容量は900mAhであった。また、実
施例1と同様の試験をしたところ端子と積層フィルムの
接着部よりガスが噴出したが、フィルムへの引火は起こ
らなかった。また熱による変形もみられなかった。
【0027】
【実施例6】ポリイミド/アルミニウム/ポリフェニレ
ンサルファイド/ポリプロピレン(PI/Al/PPS
/PP)のポリマー積層体フィルムからなる袋に入れた
以外は実施例1と同様に行った。25μmの厚みのポリ
フェニレンサルファイド(東レ(株)製 トレリナ(融
点285℃))、12.5μmの厚みのポリイミド(東
レ・デュポン社製 カプトン(融点なし))、40μm
の厚みのポリプロピレン(太閤社製)、20μmの厚み
のアルミニウムを用い、各層間をウレタン系2液混合接
着剤を用いたドライラミネーション法により接着し、ポ
リマー積層体フィルム作製した。封口は180℃、6秒
間で行い電池を作製した。得られた電池の放電容量は9
00mAhであった。また、実施例1と同様の試験をし
たところ端子と積層フィルムの接着部よりガスが噴出し
たが、フィルムへの引火は起きなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明の外装体ならびに該外装体を用い
た電池は、軽量化および形状自由度の拡大等の効果を損
なうことなく、電池性能安定性、安全性に優れることか
ら信頼性を高めることができ、産業上有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー積層体材料からなる電池用外装
    体において、該ポリマー積層体材料の最内側層が熱可塑
    性樹脂層であって、その外側に1層又は2層以上の絶縁
    性樹脂層を有し、さらに該熱可塑性樹脂層と最も外側の
    絶縁性樹脂層と間に金属層を有する構成を有し、かつ少
    なくとも1層の絶縁性樹脂層の融点が260℃以上であ
    ることを特徴とする電池用外装体。
  2. 【請求項2】 ポリマー積層体材料が、最内側層が熱可
    塑性樹脂層であって、その外側に1層の絶縁性樹脂層を
    有し、その間に金属層を有する構成であって、かつ該絶
    縁性樹脂層の融点が260℃以上である請求項1記載の
    電池用外装体。
  3. 【請求項3】 ポリマー積層体材料が、最内側層が熱可
    塑性樹脂層であって、その外側に2層の絶縁性樹脂層を
    有し、この2層の絶縁性樹脂層の間に金属層を有する構
    成であって、かつ内側の絶縁性樹脂層の融点が260℃
    以上である請求項1記載の電池用外装体。
  4. 【請求項4】 外側の絶縁性樹脂層の融点が260℃以
    上である請求項3記載の電池用外装体。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の電池用外
    装体で封止されてなる電池。
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