JP5742135B2 - セパレータおよびこれを用いた非水電解質電池 - Google Patents
セパレータおよびこれを用いた非水電解質電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5742135B2 JP5742135B2 JP2010188764A JP2010188764A JP5742135B2 JP 5742135 B2 JP5742135 B2 JP 5742135B2 JP 2010188764 A JP2010188764 A JP 2010188764A JP 2010188764 A JP2010188764 A JP 2010188764A JP 5742135 B2 JP5742135 B2 JP 5742135B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative electrode
- battery
- positive electrode
- separator
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Cell Separators (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Description
N=(ε×L×S)/{π×(d/2)2×τ×L}・・・式(1)
(孔数:N、ε:空孔率、L:膜厚(μm)、S:面積(μm2)、d:平均細孔径(μm)、τ:曲路率)
N=(ε×L×S)/{π×(d/2)2×τ×L}・・・式(1)
(ε:空孔率、L:膜厚(μm)、S:面積(μm2)、d:平均細孔径(μm)、τ:曲路率)
1.第1の実施の形態(セパレータの第1の例)
2.第2の実施の形態(セパレータの第2の例)
3.第3の実施の形態(セパレータの第3の例)
4.第4の実施の形態(非水電解質電池の第1の例)
5.第5の実施の形態(非水電解質電池の第2の例)
6.第6の実施の形態(非水電解質電池の第3の例)
7.他の実施の形態(変形例)
この発明の第1の実施の形態によるセパレータについて説明する。このセパレータは、微多孔構造を有する微多孔膜からなる。このセパレータは、例えば、リチウムイオン二次電池などの非水電解質電池などに用いる。
(ε:空孔率、L:膜厚(μm)、S:面積(μm2)、d:平均細孔径(μm)、τ:曲路率)
空気の流れが、分子拡散流「クヌーセンの流れ」に従うため、式(A)が成立する。
Rgas=(ν×ε×d)/(3×L×τ2×Ps)・・・式(A)
(ν:空気の平均分子速度=500m/sec、ε:空孔率、d:平均細孔径、τ:曲路率、L:膜厚、Ps:標準圧力=101.3kPa)
Rgas=135.4/t[μm/s・Pa]
(t:透気度[sec/100ml])
曲路率τ={(d×ε×ν×t)/(405.9×L×Ps)}1/2・・・式(C)
この発明の第2の実施の形態によるセパレータについて説明する。このセパレータは、微多孔構造を有する微多孔膜からなる。このセパレータは、例えば、リチウムイオン二次電池などの二次電池に用いる。
(ε:空孔率、L:膜厚(μm)、S:面積(μm2)、d:平均細孔径(μm)、τ:曲路率)
この発明の第3の実施の形態によるセパレータについて説明する。図1は、この発明の第3の実施の形態によるセパレータの断面構成を示す。図1に示すように、セパレータは、微多孔構造を有する微多孔膜1aと、微多孔膜1aの少なくとも一主面に形成された高分子組成物1bとを含む。このセパレータは、例えば、リチウムイオン二次電池などの非水電解質電池に用いる。このセパレータでは、微多孔膜1aの少なくとも一主面に、高分子組成物1bを有することによって、衝撃や過熱に対して、より高い安全性を付与することができる。
微多孔膜1aは、第1の実施の形態または第2の実施の形態で説明した微多孔膜と同様である。
高分子組成物1bは、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリル樹脂、ポリメタクリル樹脂、芳香族アラミド樹脂、ポリエチレンテレフタラート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、スチレンブタジエンラテックスなどの選ばれた1種の高分子化合物、または2種以上の高分子化合物の混合物を含む。高分子組成物1bは、上記の高分子化合物と、電解液や可塑剤とが混合されてゲル状となっていてもよい。また、微多孔膜に高分子組成物1bが、含浸されていてもよい。
金属酸化物としては、ケイ素、アルミニウム、タンタル、ニオブ、アンチモン、ゲルマニウム、ガリウム、バナジウム、ジルコニウ、タングステン、チタン、ルテニウム、モリブデン等の酸化物が挙げられる。これらの酸化物を1種または2種以上で用いてもよい。
(非水電解質電池の構成)
この発明の第4の実施の形態による非水電解質電池について説明する。図2はこの発明の第4の実施の形態による非水電解質電池の断面構成を示す。図3は、図2に示した巻回電極体20の一部を拡大して示す。この非水電解質電池は、例えば、負極の容量が電極反応物質であるリチウムの吸蔵および放出に基づいて表されるリチウムイオン二次電池である。
正極21は、例えば、一対の面を有する正極集電体21Aの両面に正極活物質層21Bが設けられたものである。ただし、正極活物質層21Bは、正極集電体21Aの片面だけに設けられていてもよい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、例えば、リチウム含有化合物が好ましい。高いエネルギー密度が得られるからである。このリチウム含有化合物としては、例えば、リチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物や、リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物などが挙げられる。中でも、遷移金属元素としてコバルト、ニッケル、マンガンおよび鉄からなる群のうちの少なくとも1種を含むものが好ましい。より高い電圧が得られるからである。
負極22は、例えば、一対の面を有する負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bが設けられたものである。ただし、負極活物質層22Bは、負極集電体22Aの片面だけに設けられていてもよい。
セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離し、両極の接触に起因する電流の短絡を防止しながらリチウムイオンを通過させるものである。このセパレータ23には、第1の実施〜第3の実施の形態のセパレータを用いることができる。このセパレータ23には、電解液が含浸されている。
電解液は、溶媒と、電解質塩とを含む。
溶媒としては、例えば、炭酸エチレン(EC)、炭酸プロピレン(PC)、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、炭酸メチルプロピル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、イソ酪酸メチル、トリメチル酢酸メチル、トリメチル酢酸エチル、アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピオニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン、ニトロメタン、ニトロエタン、スルホラン、リン酸トリメチルまたはジメチルスルホキシドなどを用いることができる。この電解液を電池などの電気化学デバイスに用いた場合において、優れた容量、サイクル特性および保存特性が得られるからである。これらは単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。
電解質塩は、例えば、リチウム塩などの軽金属塩の1種あるいは2種以上を含有している。このリチウム塩としては、例えば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF6)、テトラフェニルホウ酸リチウム(LiB(C6H5)4)、メタンスルホン酸リチウム(LiCH3SO3)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、テトラクロロアルミン酸リチウム(LiAlCl4)、六フッ化ケイ酸二リチウム(Li2SiF6)、塩化リチウム(LiCl)あるいは臭化リチウム(LiBr)などが挙げられる。中でも、六フッ化リン酸リチウム、四フッ化ホウ酸リチウム、過塩素酸リチウムおよび六フッ化ヒ酸リチウムからなる群のうちの少なくとも1種が好ましく、六フッ化リン酸リチウムがより好ましい。電解液の抵抗が低下するからである。特に、六フッ化リン酸リチウムと一緒に四フッ化ホウ酸リチウムを用いることが好ましい。
上述した非水電解質電池は、以下のようにして製造できる。
まず、正極21を作製する。例えば、正極材料と、結着剤と、導電剤とを混合して正極合剤としたのち、有機溶剤に分散させてペースト状の正極合剤スラリーとする。続いて、ドクタブレードまたはバーコータなどによって正極集電体21Aの両面に正極合剤スラリーを均一に塗布して乾燥させる。最後に、必要に応じて加熱しながらロールプレス機などによって塗膜を圧縮成型して正極活物質層21Bを形成する。この場合には、圧縮成型を複数回に渡って繰り返してもよい。
次に、負極22を作製する。例えば、負極材料と、結着剤と、必要に応じて導電剤とを混合して負極合剤としたのち、これを有機溶剤に分散させてペースト状の負極合剤スラリーとする。続いて、ドクタブレードまたはバーコータなどによって負極集電体22Aの両面に負極合剤スラリーを均一に塗布して乾燥させる。最後に、必要に応じて加熱しながらロールプレス機などによって塗膜を圧縮成型して負極活物質層22Bを形成する。
(非水電解質電池の構成)
この発明の第5の実施の形態による非水電解質電池について説明する。図4はこの発明の第5の実施の形態による非水電解質電池の分解斜視構成を表しており、図6は図4に示した巻回電極体30の断面を拡大して示している。
この非水電解質電池は、例えば、以下の3種類の製造方法(第1〜第3の製造方法)によって製造される。
第1の製造方法では、最初に、例えば、上記した第4の実施の形態の正極21および負極22の作製手順と同様の手順により、正極集電体33Aの両面に正極活物質層33Bを形成して正極33を作製する。また、負極集電体34Aの両面に負極活物質層34Bを形成して負極34を作製する。
第2の製造方法では、最初に、正極33に正極リード31を取り付けると共に、負極34に負極リード32を取り付ける。続いて、微多孔膜35を介して正極33と負極34とを積層して巻回させたのち、その最外周部に保護テープ37を接着させて、巻回電極体30の前駆体である巻回体を作製する。
まず、第1の製造方法と同様、正極集電体33Aの両面に正極活物質層33Bを形成して正極33を作製する。また、負極集電体34Aの両面に負極活物質層34Bを形成して負極34を作製する。
この発明の第6の実施の形態による非水電解質電池について説明する。この発明の第6の実施の形態による非水電解質電池は、巻回電極体30において、電解液を高分子化合物に保持させたもの(電解質36)に代えて、電解液をそのまま用いた点以外は、第5の実施の形態による非水電解質電池と同様である。したがって、以下では、第5の実施の形態と異なる点を中心にその構成を詳細に説明する。
この発明の第6の実施の形態による非水電解質電池では、巻回電極体30は、電解質36が省略された構成を有し、電解液が微多孔膜35に含浸されている。
この非水電解質電池は、例えば、以下のように製造する。
微多孔膜の膜厚を5箇所測定し、測定値の平均を算出することにより、平均膜厚を求めた。
JIS 8117に準じて、株式会社東京精機製作所製のガーレーデンソーメータを用いて測定した。
JIS B0601に準じて、株式会社キーエンス製のナノスケールハイブリット顕微鏡(製品名:VN−8000)を用いて測定した。
西華産業株式会社製の非水銀パームポロメータ(製品名:IEP−200−A)を用いて測定した。
微多孔膜(100mm×100mm)を流動パラフインに24時間浸漬し、表層の流動パラフインを十分に拭き取った後の質量(W2)を測定し、該微多孔膜の浸漬前の質量(W1)及び流動パラフインの密度(ρ)より次式で求める。
空孔率=(W2−W1)/(V×ρ)
ここで、Vは微多孔膜の見かけ体積(膜厚、寸法より計算される値)である。
透気度、空孔率、平均細孔径、膜厚の測定値から式(C)により、曲路率τを算出した。
曲路率τ={(d×ε×ν×t)/(405.9×L×Ps)}1/2・・・式(C)
(t:透気度、ν:空気の平均分子速度=500m/sec、ε:空孔率、d:平均細孔径、τ:曲路率、L:膜厚、Ps:標準圧力=101.3kPa)
空孔率、膜厚、平均細孔径の測定値、曲路率τの算出値から式(1)により、1μm2あたりの孔数Nを算出した。
N=(ε×L×S)/{π×(d/2)2×τ×L}・・・式(1)
(ε:空孔率、L:膜厚(μm)、S:面積(μm2)、d:平均細孔径(μm)、τ:曲路率)
正極活物質としてコバルト酸リチウム95質量部と、導電剤としてカーボンブラック2質量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン3質量部とを、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として混合して、スラリーを作製した。このスラリーを、厚み15μmのアルミニウム箔に塗布、乾燥し、ロールプレスにて圧縮して正極板を得た。この正極板を帯状に裁断し、正極端子として厚み80μmのアルミニウム箔を溶接し正極を得た。
サンプル1の微多孔膜の代わりに、サンプル2〜サンプル5の微多孔膜を用いた点以外は、参考例1−1と同様にして、参考例1−2〜参考例1−5の電池を作製した。
サンプル1の代わりに、サンプル6〜サンプル14の微多孔膜を用いた点以外は、参考例1−1と同様にして、比較例1−1〜比較例1−9の電池を作製した。
作製した電池について、25℃の雰囲気下、満充電状態における開回路電圧が4.20Vとなるように充電した後、0.5ItAの定電流で3.0Vとなるまで放電し、容量を測定した。また、同様の条件で、充放電を500サイクル行い、500サイクル目の容量を測定した。500サイクル目の容量に対する1サイクル目の容量の百分率を容量維持率(「1サイクル目の容量/500サイクル目の容量」×100%)として求めた。なお、ItAは電流の大きさを示す。例えば0.5ItAの電流は、例えば電池容量G[Ah]の電池において、0.5×G=0.5G[A]に相当する。
作製した電池について、釘刺し試験を行った。25℃の雰囲気下において、0.5ItAの電流値で総充電時間4時間の定電流定電圧充電を行い、充電状態とした。その際、上限電圧を4.25V、4.30V、4.35Vとした。充電された電池に直径3mmの釘を90cm/minの速度で電池中央に垂直に貫通させ発火の有無を調べた。
正極活物質としてコバルト酸リチウム95質量部と、導電剤としてカーボンブラック2質量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン3質量部とを、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として混合して、スラリーを作製した。このスラリーを、厚み15μmのアルミニウム箔に塗布、乾燥し、ロールプレスにて圧縮して正極板を得た。この正極板を帯状に裁断し、端子として厚み80μmのアルミニウム箔を溶接し正極を得た。
サンプル2〜サンプル5、サンプル15〜サンプル17のセパレータを用いた点以外は、参考例2−1と同様にして、参考例2−2〜参考例2−5の電池を作製した。
サンプル6〜サンプル14のセパレータを用いた点以外は、参考例2−1と同様にして、比較例2−1〜比較例2−9の電池を作製した。
サンプル15〜サンプル20のセパレータを用いた点以外は、参考例2−1と同様にして、参考例3−1、実施例3−2〜実施例3−6の電池を作製した。
サンプル21〜23、25〜30のセパレータを用いた点以外は、参考例2−1と同様にして、比較例3−1〜比較例3−9の電池を作製した。
作製した電池について、参考例1−1と同様にして、容量維持率測定を行った。
作製した電池について、釘刺し試験を行った。25℃の雰囲気下において、0.5ItAの電流値で総充電時間4時間の定電流定電圧充電を行い、充電状態とした。その際、上限電圧を4.30V、4.35V、4.40Vとした。充電された電池に直径3mmの釘を90cm/minの速度で電池中央に垂直に貫通させ発火の有無を調べた。
正極活物質としてコバルト酸リチウム95質量部と、導電剤としてカーボンブラック2質量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン3質量部とを、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として混合して、スラリーを作製した。このスラリーを厚み15μmのアルミニウム箔に塗布、乾燥し、ロールプレスにて圧縮して正極板を得た。この正極板を帯状に裁断し、端子として厚み80μmのアルミニウム箔を溶接し正極を得た。
サンプル15の微多孔膜の代わりに、サンプル16〜サンプル20のセパレータを用いた点以外は、参考例4−1と同様にして、実施例4−2〜実施例4−6の電池を作製した。
サンプル15の微多孔膜の代わりに、サンプル21〜24、26〜30のセパレータを用いた点以外は、参考例4−1と同様にして、比較例4−1〜比較例4−9の電池を作製した。
作製した電池について、参考例1−1と同様にして、容量維持率測定を行った。
作製した電池について、釘刺し試験を行った。25℃の雰囲気下において、0.5ItAの電流値で総充電時間4時間の定電流定電圧充電を行い、充電状態とした。その際、上限電圧を4.20V、4.25V、4.30Vとした。充電された電池に直径3mmの釘を90cm/minの速度で電池中央に垂直に貫通させ発火の有無を調べた。
正極活物質としてコバルト酸リチウム95質量部と、導電剤としてカーボンブラック2質量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン3質量部とを、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として混合して、スラリーを作製した。このスラリーを、厚み15μmのアルミニウム箔に塗布、乾燥し、ロールプレスにて圧縮して正極板を得た。この正極板を裁断し、端子として厚み80μmのアルミニウム箔を溶接し正極を得た。
、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として混合して、スラリーを作製した。このスラリーを、厚み12μmの銅箔に塗布、乾燥し、ロールプレスにて圧縮して負極板を得た。この負極板を裁断し、端子として厚み100μmのニッケル箔を溶接して負極を得た。
サンプル15の微多孔膜の代わりに、サンプル16〜サンプル20の微多孔膜を用いた点以外は、参考例5−1と同様にして、実施例5−2〜実施例5−6の電池を作製した。
サンプル15の微多孔膜の代わりに、サンプル21〜24、26〜30の微多孔膜を用いた点以外は、実施例5−1と同様にして、比較例5−1〜比較例5−9の電池を作製した。
作製した電池について、参考例4−1と同様にして、容量維持率測定を行った。
作製した電池について、参考例4−1と同様にして、釘刺し試験を行った。
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、上述の実施の形態および実施例では、円筒型、ラミネートフィルム型の電池構造を有する電池、電極を巻回した巻回構造を有する電池について、説明したが、これらに限定されるものではない。例えば、角型、コイン型、またはボタン型、電極を積み重ねた構造を有するスタック型の電池などの他の電池構造を有する電池、についても同様に、この発明を適用することができ、同様の効果を得ることができる。
Claims (10)
- 膜厚が5μm以上9μm以下である微多孔膜を含み、
上記微多孔膜の表面粗さの最大高さが上記膜厚に対して30%以下であると共に、下記式(1)で算出される面積(S=1μm2)あたりの孔数Nが240以上であるセパレータ。
N=(ε×L×S)/{π×(d/2)2×τ×L}・・・式(1)
(ε:空孔率、L:膜厚(μm)、S:面積(μm2)、d:平均細孔径(μm)、τ:曲路率) - 上記微多孔膜の空孔率は、30%以上60%以下である請求項1記載のセパレータ。
- 上記微多孔膜の透気度は、100sec/100ml以上1000sec/100ml以下である請求項1〜2の何れか一項記載のセパレータ。
- 上記微多孔膜の曲路率は、1.2以上2.5以下である請求項1〜3の何れか一項記載のセパレータ。
- 上記微多孔膜の材料は、ポリオレフィンである請求項1〜4の何れか一項記載のセパレータ。
- 上記微多孔膜の少なくとも一主面に形成された高分子組成物を含む請求項1〜5の何れか一項記載のセパレータ。
- 上記高分子組成物は、金属酸化物を含む請求項6記載のセパレータ。
- 上記高分子組成物は、ポリフッ化ビニリデンまたはフッ化ビニリデン単量体単位を含む共重合体を含む請求項6〜7の何れか一項記載のセパレータ。
- 正極と、
負極と、
電解質と、
膜厚が5μm以上9μm以下である微多孔膜を含むセパレータと
を備え、
上記微多孔膜の表面粗さの最大高さが上記膜厚に対して30%以下であると共に、下記式(1)で算出される面積(S=1μm2)あたりの孔数Nが240以上である非水電解質電池。
N=(ε×L×S)/{π×(d/2)2×τ×L}・・・式(1)
(ε:空孔率、L:膜厚(μm)、S:面積(μm2)、d:平均細孔径(μm)、τ:曲路率) - 上記電解質は、ゲル状電解質である請求項9記載の非水電解質電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010188764A JP5742135B2 (ja) | 2010-08-25 | 2010-08-25 | セパレータおよびこれを用いた非水電解質電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010188764A JP5742135B2 (ja) | 2010-08-25 | 2010-08-25 | セパレータおよびこれを用いた非水電解質電池 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015093992A Division JP6004037B2 (ja) | 2015-05-01 | 2015-05-01 | セパレータおよびこれを用いた非水電解質電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012048918A JP2012048918A (ja) | 2012-03-08 |
JP5742135B2 true JP5742135B2 (ja) | 2015-07-01 |
Family
ID=45903571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010188764A Active JP5742135B2 (ja) | 2010-08-25 | 2010-08-25 | セパレータおよびこれを用いた非水電解質電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5742135B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
PL3179535T3 (pl) * | 2012-03-28 | 2020-12-14 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Porowata membrana i wielowarstwowa porowata membrana |
JP2013218926A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Tdk Corp | セパレータ及びそれを用いたリチウムイオン二次電池 |
CN104508861B (zh) | 2012-07-30 | 2018-06-15 | 帝人株式会社 | 非水电解质电池用隔膜及非水电解质电池 |
KR102035375B1 (ko) | 2013-10-15 | 2019-10-22 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 전지, 전지 팩, 전자 기기, 전동 차량, 축전 장치 및 전력 시스템 |
JP6603565B2 (ja) * | 2015-12-09 | 2019-11-06 | 旭化成株式会社 | 微多孔膜、電池用セパレータ及び電池 |
US20220149479A1 (en) * | 2019-03-26 | 2022-05-12 | Maxell Holdings, Ltd. | Sheet-type cell and method for manufacturing same |
JPWO2021033413A1 (ja) * | 2019-08-21 | 2021-02-25 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0971430B9 (en) * | 1998-01-19 | 2010-07-07 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Secondary battery with adhesive resin layer structure |
JP3752913B2 (ja) * | 1999-09-17 | 2006-03-08 | 三菱電機株式会社 | 二次電池 |
JP5156158B2 (ja) * | 2001-02-22 | 2013-03-06 | 東レバッテリーセパレータフィルム株式会社 | 複合膜およびその製造方法 |
WO2009038233A1 (en) * | 2007-09-20 | 2009-03-26 | Tonen Chemical Corporation | Microporous membranes and methods for making and using such membranes |
JP2010053245A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Teijin Ltd | ポリオレフィン微多孔膜 |
JP5560119B2 (ja) * | 2010-07-05 | 2014-07-23 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 積層多孔フィルム及びその製造方法 |
-
2010
- 2010-08-25 JP JP2010188764A patent/JP5742135B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012048918A (ja) | 2012-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6123858B2 (ja) | 非水電解質二次電池およびセパレータ | |
JP5888451B2 (ja) | 非水電解質電池用セパレータおよび非水電解質電池 | |
JP6332483B2 (ja) | セパレータおよび電池 | |
JP5699576B2 (ja) | 積層型微多孔膜、電池用セパレータおよび非水電解質電池 | |
JP5509816B2 (ja) | セパレータ、これを用いた電池および微多孔膜 | |
JP6015676B2 (ja) | セパレータ、非水電解質電池、電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム | |
JP5589751B2 (ja) | 非水電解質電池および非水電解質 | |
JP5699559B2 (ja) | 非水電解質電池 | |
JP5621248B2 (ja) | セパレータおよび電池 | |
JP5264099B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
US10505215B2 (en) | Method of manufacturing non-aqueous electrolyte secondary battery and non-aqueous electrolyte secondary battery | |
JP5093054B2 (ja) | 二次電池 | |
JP5742135B2 (ja) | セパレータおよびこれを用いた非水電解質電池 | |
JP5195341B2 (ja) | リチウムイオン二次電池用セパレータ及びリチウムイオン二次電池 | |
JP4649502B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
JP5729442B2 (ja) | セパレータおよびこれを用いた電池 | |
JP4658083B2 (ja) | 電池 | |
JP2012048917A (ja) | 正極および非水電解質電池、並びに正極合剤および結着剤 | |
JP4840302B2 (ja) | セパレータおよびこれを用いた電池 | |
JP4297166B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP5471598B2 (ja) | 非水電解質電池 | |
JP6004037B2 (ja) | セパレータおよびこれを用いた非水電解質電池 | |
JP2014222669A (ja) | セパレータおよび電池 | |
JP2015057788A (ja) | 非水電解質電池の製造方法 | |
JP2011181354A (ja) | 負極および非水電解質電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140312 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140401 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141111 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150217 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150407 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150420 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5742135 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |