JPH11213769A - 絶縁電線及びその製造方法 - Google Patents

絶縁電線及びその製造方法

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JPH11213769A
JPH11213769A JP10011821A JP1182198A JPH11213769A JP H11213769 A JPH11213769 A JP H11213769A JP 10011821 A JP10011821 A JP 10011821A JP 1182198 A JP1182198 A JP 1182198A JP H11213769 A JPH11213769 A JP H11213769A
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JP
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metal hydroxide
inner layer
insulated wire
resin
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JP10011821A
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English (en)
Inventor
Yukako Mizutani
有日子 水谷
Koji Kobayashi
功児 小林
Yasunori Sakai
康憲 坂井
Koji Fujimoto
浩司 藤本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な難燃性を備えつつ耐摩耗性、耐加熱変
形性にも優れる絶縁電線を提供する。 【解決手段】 導電芯線の外周に、オレフィン系エラス
トマー材料と金属水酸化物からなる内層と、融点が10
0℃以上、デュロメータ硬さ50以上のオレフィン系樹
脂と金属水酸化物からなる外層を積層し、その厚さ寸法
比が内層/外層=6/4〜9/1である絶縁電線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩耗性、難燃
性、耐加熱変形性等の特性に優れた2層構造の絶縁電線
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用の絶縁電線に使用される
絶縁被覆材としては、適度な柔軟性や難燃性の面から、
ポリ塩化ビニル樹脂が従来より多く採用されている。と
ころが、この電線は、車両の廃車処分に伴って焼却廃棄
されると、焼却炉内で絶縁被覆が燃えることから塩化水
素ガスを発生し、焼却炉を傷めたり、大気中に排出され
て環境汚染の原因となるという問題点を有している。
【0003】そこで、近年、塩素等のハロゲン成分を含
まない難燃性の樹脂組成物を絶縁被覆材として使用する
電線が研究されており、その構成はポリオレフィン系樹
脂に金属水酸化物を混合したものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の難燃性樹脂組成物では、ポリ塩化ビニルと比べ
ると柔軟性や屈曲性が劣り、しかも難燃性を与えるため
に多量の金属水酸化物を混合するため、耐摩耗性や引張
強さ等の機械的強度が低下するという問題があった。
【0005】そこで例えば特開平6−176631号公
報に示されるように、内層で難燃剤を多量に配合した難
燃オレフィン材料を使用し、外層では難燃剤配合量の少
ないまたは全く含有しないオレフィン樹脂を使用する2
層構造の絶縁電線が考えられている。
【0006】ところがこのような例では、高温下におい
て絶縁電線が変形し易いという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、焼却時に有害ガ
スを発生せず、しかも柔軟性や屈曲性に優れるととも
に、十分な難燃性を備えつつ耐摩耗性や耐加熱変形性に
も優れる絶縁電線を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用】請求項1の発明に
係る絶縁電線は、導電芯線の外周に内層と外層とからな
る絶縁層を被覆したものであって、内層はオレフィン系
エラストマー材料と金属水酸化物とを配合してなる樹脂
組成物からなると共に、外層はオレフィン系樹脂と金属
水酸化物とを配合してなる樹脂組成物からなり、内層及
び外層の厚さ寸法比が内層/外層=6/4〜9/1であ
るところに特徴を有する。
【0009】請求項2の発明に係る絶縁電線は、導電芯
線の外周に内層と外層とからなる絶縁層を被覆したもの
であって、内層はオレフィン系エラストマー材料の10
0重量部に対して金属水酸化物を50〜400重量部配
合してなる樹脂組成物からなると共に、外層は融点が1
00℃以上かつショアD硬さが50以上のオレフィン系
樹脂の100重量部に対して金属水酸化物を0〜50重
量部配合してなる樹脂組成物からなり、内層及び外層の
厚さ寸法比が内層/外層=6/4〜9/1であるところ
に特徴を有する。
【0010】請求項3の発明に係る絶縁電線は、請求項
1又は2の絶縁電線において、外層の樹脂組成物はカル
ボン酸変性オレフィン系樹脂を含むところに特徴を有す
る。請求項4の発明に係る絶縁電線は、請求項1ないし
3の絶縁電線において、オレフィン系エラストマー材料
は、エチレン−プロピレンジエン3元共重合体ゴム(E
PDM)を架橋させてなるEPDM架橋組成物とポリプ
ロピレンとを混練させてなり、ポリプロピレンとEPD
M架橋組成物との重量比が8/2〜5/5であるところ
に特徴を有する。請求項5の発明に係る絶縁電線の製造
方法は、請求項4の絶縁電線を製造する方法であって、
エチレン−プロピレンジエン3元共重合体ゴム(EPD
M)にその架橋剤と金属水酸化物とを加えて混練し、動
的架橋を行った後に、ポリプロピレンを添加・混練して
芯線を覆う内層を被覆し、その外周にオレフィン系樹脂
と金属水酸化物とを配合してなる外層を被覆するところ
に特徴を有する。
【0011】本発明で内層にオレフィン系エラストマー
材料を使用するのは、これ以外の硬い樹脂では柔軟性や
耐寒性が不足するためである。また、ポリプロピレン/
EPDM架橋組成物=8/2〜5/5としたのは、この
範囲を外れると、柔軟性と耐加熱変形性の両立が困難と
なるためである。金属水酸化物としては、水酸化マグネ
シウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム等が好
適である。これらの金属水酸化物の粒径はポリマーへの
分散性、作業性、電線特性等の点から平均粒径0.1〜
5μmのものが好ましいが、この範囲を越えても本発明
の所期の目的は達成することができる。また、金属水酸
化物の凝集防止、ポリマーへの分散性向上及びポリマー
への接着性向上の目的で、シランカップリング剤、チタ
ネートカップリング剤、脂肪酸及びその金属塩等を用い
て表面処理を施したものを用いることが好ましい。
【0012】また外層に使用するオレフィン系樹脂とし
ては、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等がある。これらは融点が100℃
以上かつショアD硬さが50以上であることが必要であ
る。この数値に満たないと、耐加熱変形性や耐摩耗性、
引張強さが不足するからである。
【0013】内層において、オレフィン系エラストマー
材料100重量部に対して金属水酸化物を50〜400
重量部配合させたが、これは50重量部以下では電線の
難燃性が不足し、逆に400重量部以上になると電線の
耐白化性や柔軟性、更に耐摩耗性、引張強さ等が不足す
るためである。
【0014】また外層において、オレフィン系樹脂10
0重量部に対して金属水酸化物を0〜50重量部配合さ
せたが、これは外層に必要な耐摩耗性や引張強さ等の特
性を維持しつつ、難燃性をさらに高めるためである。さ
らに、難燃性を高めるために、ハイドロタルサイト類や
シリカ、カーボンブラック、ホウ酸亜鉛、リン化合物等
の難燃助剤を添加してもよく、また、酸化防止剤、滑
剤、分散剤、銅害防止剤、着色剤等を添加してもよい。
【0015】内層及び外層の厚さ寸法比を内層/外層=
6/4〜9/1としたのは、6/4以下では絶縁電線の
柔軟性が不足し、逆に9/1以上では耐摩耗性や引張強
さが不足するためである。
【0016】ところで、上述の各原料成分を互いに混練
するに際しては、エチレン−プロピレンジエン3元共重
合体ゴムにその架橋剤と、金属水酸化物とを予め混練
し、その後にポリプロピレン樹脂を添加して混練するこ
とが好ましい。その理由は、次のようであると推測され
る。
【0017】本来、ポリプロピレン樹脂と金属水酸化物
とは接着性が極めて乏しいため、十分な難燃性が得られ
るような金属水酸化物量を添加すると、樹脂組成物全体
の強度低下が大きく、これが耐摩耗性や引張強さ等の機
械的特性の低下や、白化現象の大きな原因となってい
た。しかし、エチレン−プロピレンジエン3元共重合体
ゴムはポリプロピレン樹脂に比べて金属水酸化物との接
着性が高く、これらを同時に混練するとその成分が金属
水酸化物の粉末の全周をくるむように取り巻く。そし
て、次にこれとポリプロピレン樹脂とを混練すると、ポ
リプロピレン樹脂中に他の成分によってくるまれた金属
水酸化物の粉末が分散した状態となるのである。また、
ポリプロピレン樹脂はエチレン−プロピレンジエン3元
共重合体との親和性に優れるから、金属水酸化物粉末は
接着性が比較的良いエチレン−プロピレンジエン3元共
重合体ゴムに取り囲まれ、その成分がポリプロピレン樹
脂に取り囲まれることになり、三者の接着性はポリプロ
ピレン樹脂が金属水酸化物粉末に接してしまうことが多
い従来の構造に比べて格段に向上する。このため、樹脂
組成物全体としては、従来と同一比率の金属水酸化物を
添加して十分な難燃性を確保できながら、耐摩耗性や引
張強度等の機械的強度を高め、また、屈曲に対する柔軟
性や耐白化性を高めることができるのである。
【0018】なお、架橋剤は汎用のものが使用できる
が、硫黄や亜鉛華などの無機系架橋剤が好適である。ま
た更にスルフェンアミド系、チウラム系等の架橋助剤を
配合してもよく、各種の架橋方法にてポリマーの架橋を
行ってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の絶縁電線に
よれば、オレフィン系エラストマー材料が柔軟性に優れ
るから、内層において柔軟性を高めることができる。
【0020】また、融点を100℃以上、ショアD硬さ
が50以上のオレフィン系樹脂を外層に使用することに
より、耐加熱変形性、耐摩耗性、引張強さがさらに向上
する。
【0021】請求項3の発明のように、外層のオレフィ
ン系樹脂にカルボン酸変性ポリオレフィン樹脂を併用す
ると、燃焼時のドリップが抑えられるという効果を奏す
る。
【0022】さらに、請求項5の発明によれば、従来の
ように各成分を同時に混練して製造するのに比べ、金属
水酸化物と接着性に乏しいポリプロピレンを除外してエ
チレン−プロピレンジエン3元共重合体ゴムと金属水酸
化物とを予め混練し、その後に、ポリプロピレン樹脂を
混練するようにしているから、各成分と金属水酸化物と
の接着性を高めることができ、これまでと同様に高い難
燃性を確保しつつ、耐摩耗性や引張強さ等の機械的強度
を高く保持できると共に柔軟性も高いという効果が得ら
れる。
【0023】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例について説
明する。
【0024】本発明の実施例1〜2として、ポリプロピ
レン+EPDM架橋組成物、カルボン酸変性ポリエチレ
ン、ポリプロピレン(融点=160℃,ショアD硬さ=
69)、水酸化マグネシウム、並びに難燃助剤としての
赤リンを表1に示す割合で混練した樹脂組成物を作製し
た。ここで、表中に示すポリプロピレン+EPDM架橋
組成物の全体量は100重量部であるが、各成分の比率
は、ポリプロピレン/EPDM架橋組成物=5/5であ
る。
【0025】一方、比較例1〜9として、ポリプロピレ
ン+EPDM架橋組成物、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル含量=20%)、エチレン−エチルアク
リレート共重合体(エチルアクリレート含量=25
%)、高密度ポリエチレン(融点=135℃,ショアD
硬さ=63)、低密度ポリエチレン(融点=98℃,シ
ョアD硬さ=48)、直鎖状低密度ポリエチレン(融点
=110℃,ショアD硬さ=58)、カルボン酸変性ポ
リエチレン、ポリプロピレン(融点=160℃,ショア
D硬さ=69)、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、シリカ、赤リンを表2及び表3に示す割合で混練
した樹脂組成物を作製した。これら比較例においても、
上記実施例と同様に、ポリプロピレン+EPDM架橋組
成物の各成分の比率は、ポリプロピレン/EPDM架橋
組成物=5/5である。
【0026】以下、これら実施例1〜2及び比較例1〜
8に示す樹脂の製造方法を説明する。
【0027】まず、ポリプロピレンを除くすべてのポリ
マー及び架橋剤、その他配合剤をヘンシェルミキサーに
て撹拌し、その後180℃の加圧型ニーダに投入し、混
練する。材料温度が150℃付近に達したら、ポリプロ
ピレン樹脂を投入し、さらに混練する。材料温度が18
0〜190℃に達したところで混練を終了し、ニーダか
ら取り出して、170℃の一軸造粒押出機のフィーダへ
移す。そして80℃前後の温水でカッター部を冷却しな
がら押出造粒し、得られたペレットを脱水・乾燥する。
【0028】また、表3に示す割合の比較例9について
は、ポリプロピレンを後から混入するのではなく、全て
の原料成分を同時に混練した樹脂組成物を上記と同様の
合成条件で作製した。
【0029】なお、エチレン−酢酸ビニル共重合体は東
ソー社製ウルトラセン(商品名)、エチレン−エチルア
クリレート共重合体は三井デュポンポリケミカル社製エ
バフレックスEEA(商品名)、高密度ポリエチレンは
日本ポリオレフィン社製ジェイレクスHD(商品名)、
低密度ポリエチレンは日本ポリオレフィン社製ジェイレ
クスLD(商品名)、直鎖状低密度ポリエチレンは日本
ポリオレフィン社製ジェイレクスLL(商品名)、カル
ボン酸変性ポリエチレンは日本ポリオレフィン社製アド
テックスHD(商品名)を使用した。
【0030】これらの樹脂組成物を、図1に示すよう
に、銅芯線1の外周に内層2、外層3をそれぞれの表に
示す厚みで押出して作成した薄肉電線にて、次の特性評
価を行った。 難燃性:長さ300mmの電線試料を水平に支持し、口
径10mmのブンゼンバーナーを用いて、還元炎の先端を
試料中央部の下側から30秒以内で燃焼するまで当て、
炎を静かに取り去った後、試料の燃焼の程度を調べた。 耐摩耗性:23±5℃の室温で、台上に固定した長さ
750mmの電線試料の絶縁被覆表面を軸方向に10mm以
上の長さに渡ってブレードで往復して摩耗させる。ブレ
ードを毎分50回又は60回の速さで往復させたとき、
絶縁体の摩耗により、ブレードが芯線導体に接触するま
での往復回数を測定する。次に試料を100mm移動させ
て、時計方向に90度回転し、上記の測定を繰り返す。
この測定は、同一試料で計4回行い、その最小値を摩耗
抵抗とした。 耐白化性:半径6mmの筒に静かに数回巻き付け、その
状態で表面の白化度合いを目視にて確認した。
【0031】評価結果を表1ないし表3に示す。
【0032】
【表1】
【表2】
【表3】 まず、表1に示すように、本発明の樹脂組成物に係る実
施例1,2では難燃性、耐加熱変形性、耐白化性、柔軟
性のいずれも良好であった。また耐摩耗性も目標値であ
る300回を大きく上回り、引張強さや伸びも良い特性
値が得られた。
【0033】これに対し、外層にオレフィン系樹脂を用
いなかった比較例1では、耐摩耗性や引張強さ、加熱変
形率が大きく低下している。また、比較例3の様に外層
にオレフィン系樹脂を用いない場合でも、内層にオレフ
ィン系樹脂を用いれば耐摩耗性や引張強さ等の機械的特
性は向上するが、耐白化性や柔軟性が悪くなる。また、
比較例2のようにオレフィン系樹脂であっても低密度ポ
リエチレンのような融点98℃、ショアD硬さ48の樹
脂を外層に使用すると、比較例1と同様に、耐摩耗性や
引張強さ、加熱変形率が低下する。比較例6のように内
層における金属水酸化物の量が少ないと、電線の難燃性
が不足する。難燃性を向上させるために外層樹脂にカル
ボン酸変性ポリエチレンを使用しても、所望の難燃性は
得られない。また、難燃性を確保するために外層樹脂に
金属水酸化物量を添加すると、難燃性は向上するが、耐
摩耗性や引張強さ等の特性が低下する(比較例5)。逆
に、比較例7のように内層において金属水酸化物量が多
すぎると、難燃性は向上するが、耐摩耗性や引張強さ、
柔軟性等が低下してしまう。
【0034】また、内層及び外層の厚さ寸法比が内層/
外層=4/6以下では絶縁電線の難燃性、柔軟性が不足
し(比較例4)、逆に9/1以上では耐摩耗性や引張強
さ、耐白化性が低下する(比較例8)。さらに、比較例
9では混入する成分とその混合比は範囲内であるもの
の、全ての原料成分を同時に混練しているため、実施例
に比べて耐摩耗性及び引張強さという機械的強度の点で
大きく低下していることが判る。
【0035】また、上記実施例及び比較例では、内層の
ポリプロピレンとEPDM架橋組成物との重量比をポリ
プロピレン/EPDM架橋組成物=5/5としたが、こ
の重量比は8/2〜5/5の範囲であることが好まし
い。この範囲を外れると、柔軟性と耐加熱変形性の両立
が困難となるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 絶縁電線の断面図
【符号の説明】
1…銅芯線(導電芯線) 2…内層 3…外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01B 3/44 H01B 3/44 G F D 7/02 7/02 Z //(C08L 23/12 23:26) (72)発明者 藤本 浩司 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電芯線の外周に内層と外層とからなる
    絶縁層を被覆した絶縁電線において、前記内層はオレフ
    ィン系エラストマー材料と金属水酸化物とを配合してな
    る樹脂組成物からなると共に、前記外層はオレフィン系
    樹脂と金属水酸化物とを配合してなる樹脂組成物からな
    り、前記内層及び外層の厚さ寸法比が内層/外層=6/
    4〜9/1であることを特徴とする絶縁電線。
  2. 【請求項2】 導電芯線の外周に内層と外層とからなる
    絶縁層を被覆した絶縁電線において、前記内層はオレフ
    ィン系エラストマー材料の100重量部に対して金属水
    酸化物を50〜400重量部配合してなる樹脂組成物か
    らなると共に、前記外層は融点が100℃以上かつショ
    アD硬さが50以上のオレフィン系樹脂の100重量部
    に対して金属水酸化物を0〜50重量部配合してなる樹
    脂組成物からなり、前記内層及び外層の厚さ寸法比が内
    層/外層=6/4〜9/1であることを特徴とする絶縁
    電線。
  3. 【請求項3】 前記外層の樹脂組成物は、カルボン酸変
    性オレフィン系樹脂を含むことを特徴とする請求項1又
    は2記載の絶縁電線。
  4. 【請求項4】 前記オレフィン系エラストマー材料は、
    エチレン−プロピレンジエン3元共重合体ゴム(EPD
    M)を架橋させてなるEPDM架橋組成物とポリプロピ
    レンとを混練させてなり、前記ポリプロピレンと前記E
    PDM架橋組成物との重量比が8/2〜5/5であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3記載の絶縁電線。
  5. 【請求項5】 請求項4の絶縁電線を製造する方法であ
    って、エチレン−プロピレンジエン3元共重合体ゴム
    (EPDM)にその架橋剤と金属水酸化物とを加えて混
    練し、動的架橋を行った後に、ポリプロピレンを添加・
    混練して芯線を覆う内層を被覆し、その外周にオレフィ
    ン系樹脂と金属水酸化物とを配合してなる外層を被覆す
    ることを特徴とする絶縁電線の製造方法。
JP10011821A 1998-01-23 1998-01-23 絶縁電線及びその製造方法 Pending JPH11213769A (ja)

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Cited By (4)

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