JPH06290650A - 薄肉絶縁電線 - Google Patents
薄肉絶縁電線Info
- Publication number
- JPH06290650A JPH06290650A JP5076897A JP7689793A JPH06290650A JP H06290650 A JPH06290650 A JP H06290650A JP 5076897 A JP5076897 A JP 5076897A JP 7689793 A JP7689793 A JP 7689793A JP H06290650 A JPH06290650 A JP H06290650A
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- JP
- Japan
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- polyethylene
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- conductor
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 伸びを保持しつつ高度な耐摩耗性を付与した
薄肉絶縁電線を提供する。 【構成】 ポリエチレンに無水マレイン酸を付加したポ
リエチレンとポリアミド系樹脂を配合した組成物を、導
体に被覆して電子線架橋させたことを特徴としている。
薄肉絶縁電線を提供する。 【構成】 ポリエチレンに無水マレイン酸を付加したポ
リエチレンとポリアミド系樹脂を配合した組成物を、導
体に被覆して電子線架橋させたことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用薄肉絶縁電線に
係り、特に耐熱・低圧薄肉絶縁電線に関するものであ
る。
係り、特に耐熱・低圧薄肉絶縁電線に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、機器類の軽量化、省スペ
ース化の動きが活発となり、電線絶縁体の薄肉化要求が
強まっている。
ース化の動きが活発となり、電線絶縁体の薄肉化要求が
強まっている。
【0003】従来の自動車用電線にはJASO D−6
08、JASO D−611に示されているように難燃
ポリエチレンやPVCを絶縁厚0.5mm〜0.8mm
に被覆したものが使われてきた。
08、JASO D−611に示されているように難燃
ポリエチレンやPVCを絶縁厚0.5mm〜0.8mm
に被覆したものが使われてきた。
【0004】特に耐熱性を必要とする用途では架橋ポリ
エチレン電線を使用しており、通常その絶縁体のベース
ポリマには低密度ポリエチレンを用いてきた。
エチレン電線を使用しており、通常その絶縁体のベース
ポリマには低密度ポリエチレンを用いてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に述べた自動車の軽
量、省スペース化の動きに対応し、現在、自動車用電線
絶縁体には大幅な薄肉化が要求されている。
量、省スペース化の動きに対応し、現在、自動車用電線
絶縁体には大幅な薄肉化が要求されている。
【0006】本発明者等は、絶縁体を薄肉化した場合の
問題点を把握するため、従来技術の絶縁体厚さ0.5m
mの電線に使用される難燃架橋ポリエチレン材料を用
い、絶縁厚0.2mmの電線を試作し評価を行った。そ
の結果、薄肉化により、スクレープ摩耗が約500回か
ら1,2回と大幅に低下することが明らかとなった。さ
らに、耐摩耗性が低密度ポリエチレンよりも優れる高密
度ポリエチレンで、架橋助剤の添加などを検討したが、
耐摩耗性が向上する一方で伸びが著しく低下してしまっ
た。
問題点を把握するため、従来技術の絶縁体厚さ0.5m
mの電線に使用される難燃架橋ポリエチレン材料を用
い、絶縁厚0.2mmの電線を試作し評価を行った。そ
の結果、薄肉化により、スクレープ摩耗が約500回か
ら1,2回と大幅に低下することが明らかとなった。さ
らに、耐摩耗性が低密度ポリエチレンよりも優れる高密
度ポリエチレンで、架橋助剤の添加などを検討したが、
耐摩耗性が向上する一方で伸びが著しく低下してしまっ
た。
【0007】本発明の目的は前記した従来技術の欠点を
解消し、伸びを保持しつつ、従来にない高度な耐摩耗性
を付与した新規な薄肉絶縁電線を提供することにある。
解消し、伸びを保持しつつ、従来にない高度な耐摩耗性
を付与した新規な薄肉絶縁電線を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ポリエ
チレン100重量部に対し、無水マレイン酸を付加した
ポリエチレン3〜50重量部、ポリアミド系樹脂10〜
300重量部を配合し、これを絶縁厚0.30mm以下
で導体に被覆して電子線架橋したことにあり、これによ
り、伸びを保持しつつ従来にない高度な耐摩耗性を付与
し、さらに難燃性、押出加工性をも向上させた電線を得
ることにある。
チレン100重量部に対し、無水マレイン酸を付加した
ポリエチレン3〜50重量部、ポリアミド系樹脂10〜
300重量部を配合し、これを絶縁厚0.30mm以下
で導体に被覆して電子線架橋したことにあり、これによ
り、伸びを保持しつつ従来にない高度な耐摩耗性を付与
し、さらに難燃性、押出加工性をも向上させた電線を得
ることにある。
【0009】
【作用】前記した通り、絶縁体の薄肉化により耐摩耗性
は著しく低下する。そこでベースポリマに高密度ポリエ
チレンを採用し、架橋助剤添加などの検討を行ったが、
耐摩耗性の向上に反して伸びが著しく低下してしまっ
た。鋭意検討の結果、絶縁体厚さ0.30mm以下の電
線において、ポリエチレン100重量部に対し、無水マ
レイン酸を付加したポリエチレン3〜50重量部、ポリ
アミド系樹脂10〜300重量部を配合した組成物を、
電線被覆及び電子線架橋することで、伸びを保持しつつ
耐摩耗性を大幅に向上できることを見出し本発明に至っ
たものである。
は著しく低下する。そこでベースポリマに高密度ポリエ
チレンを採用し、架橋助剤添加などの検討を行ったが、
耐摩耗性の向上に反して伸びが著しく低下してしまっ
た。鋭意検討の結果、絶縁体厚さ0.30mm以下の電
線において、ポリエチレン100重量部に対し、無水マ
レイン酸を付加したポリエチレン3〜50重量部、ポリ
アミド系樹脂10〜300重量部を配合した組成物を、
電線被覆及び電子線架橋することで、伸びを保持しつつ
耐摩耗性を大幅に向上できることを見出し本発明に至っ
たものである。
【0010】以下使用するポリマについて詳しく説明す
る。
る。
【0011】使用するポリエチレンは重合法、密度、メ
ルトインデックス等、特に規定するものはない。例えば
ミラソン3530(密度:0.925g/cm3 、メル
トインデックス:0.25g/10分、三井ポリケミカ
ル(株)製)、ネオゼックス3510F(密度:0.9
35g/cm3 、メルトインデックス:1.60g/1
0分、三井石油化学工業(株)製)、ハイゼックス53
05E(密度:0.953g/cm3 、メルトインデッ
クス:0.80g/10分、三井石油化学工業(株)
製)等が挙げられる。
ルトインデックス等、特に規定するものはない。例えば
ミラソン3530(密度:0.925g/cm3 、メル
トインデックス:0.25g/10分、三井ポリケミカ
ル(株)製)、ネオゼックス3510F(密度:0.9
35g/cm3 、メルトインデックス:1.60g/1
0分、三井石油化学工業(株)製)、ハイゼックス53
05E(密度:0.953g/cm3 、メルトインデッ
クス:0.80g/10分、三井石油化学工業(株)
製)等が挙げられる。
【0012】無水マレイン酸を付加したポリエチレンと
しては、日石NポリマR1020(密度:0.920g
/cm3 、メルトインデックス:0.6g/10分、日
本石油化学(株))、R1200(密度:0.920g
/cm3 、メルトインデックス:0.6g/10分、日
本石油化学(株))、L6031(密度:0.920g
/cm3 、メルトインデックス:0.3g/10分、日
本石油化学(株))、L6033(密度:0.910g
/cm3 、メルトインデックス:0.8g/10分、日
本石油化学(株))などが挙げられる。その配合量は3
〜50重量部にする必要があり、3重量部に満たないと
伸びが低下してしまい、50重量部以上であると耐摩耗
性の向上が認められない。
しては、日石NポリマR1020(密度:0.920g
/cm3 、メルトインデックス:0.6g/10分、日
本石油化学(株))、R1200(密度:0.920g
/cm3 、メルトインデックス:0.6g/10分、日
本石油化学(株))、L6031(密度:0.920g
/cm3 、メルトインデックス:0.3g/10分、日
本石油化学(株))、L6033(密度:0.910g
/cm3 、メルトインデックス:0.8g/10分、日
本石油化学(株))などが挙げられる。その配合量は3
〜50重量部にする必要があり、3重量部に満たないと
伸びが低下してしまい、50重量部以上であると耐摩耗
性の向上が認められない。
【0013】ポリアミド樹脂については分子構造、密度
など特に規定するものはない。例えばUBEナイロン3
035U(ナイロン12、密度:1.03g/cm3 、
宇部興産(株))、1013B(ナイロン6、密度:
1.14g/cm3 、宇部興産(株))、2020B
(ナイロン66、密度:1.14g/cm3 、宇部興産
(株))などが挙げられる。しかし、ポリアミド系樹脂
は吸水性のポリマであり、その配合量をむやみに増量す
ると絶縁体の耐水性が低下してしまう。本発明において
は、適切な配合量は10〜300重量部であり、10重
量部に満たないと耐摩耗性の向上が認められず、300
重量部以上であると耐水性が劣る。
など特に規定するものはない。例えばUBEナイロン3
035U(ナイロン12、密度:1.03g/cm3 、
宇部興産(株))、1013B(ナイロン6、密度:
1.14g/cm3 、宇部興産(株))、2020B
(ナイロン66、密度:1.14g/cm3 、宇部興産
(株))などが挙げられる。しかし、ポリアミド系樹脂
は吸水性のポリマであり、その配合量をむやみに増量す
ると絶縁体の耐水性が低下してしまう。本発明において
は、適切な配合量は10〜300重量部であり、10重
量部に満たないと耐摩耗性の向上が認められず、300
重量部以上であると耐水性が劣る。
【0014】また、適宜、難燃剤、酸化防止剤、安定
剤、加工助剤、滑剤、着色材、充填剤等を配合してもよ
い。
剤、加工助剤、滑剤、着色材、充填剤等を配合してもよ
い。
【0015】
【実施例】以下に、本発明について実施例および比較例
を参照し順次説明する。
を参照し順次説明する。
【0016】各試料は、外径0.32mmの導線を7本
寄合わせた導体上に、表1に記した樹脂組成物を被覆し
て作成した。
寄合わせた導体上に、表1に記した樹脂組成物を被覆し
て作成した。
【0017】耐水性は次のような方法で評価した。80
℃の温水に1000時間浸漬させた後、絶縁抵抗を測定
し50MΩ−km以上を合格とした。
℃の温水に1000時間浸漬させた後、絶縁抵抗を測定
し50MΩ−km以上を合格とした。
【0018】耐摩耗性試験は、図1に示す装置により行
った。
った。
【0019】図1において、曲率0.125Rのブレー
ド電極2が、5Nの荷重1で薄肉絶縁電線3の絶縁体7
を上から押圧しながら、1.5mmの区間を60回/分
の速度で往復され、ブレード電極2と電線3の導体4が
接触して短絡するのをブレード電極2と導体4とをリー
ド線8で結ぶと共に電池6、表示ランプ5、抵抗9を接
線した短絡検出回路10で検出し、表示ランプ5が点灯
するまでのブレード電極2の往復回数を求め評価した。
ド電極2が、5Nの荷重1で薄肉絶縁電線3の絶縁体7
を上から押圧しながら、1.5mmの区間を60回/分
の速度で往復され、ブレード電極2と電線3の導体4が
接触して短絡するのをブレード電極2と導体4とをリー
ド線8で結ぶと共に電池6、表示ランプ5、抵抗9を接
線した短絡検出回路10で検出し、表示ランプ5が点灯
するまでのブレード電極2の往復回数を求め評価した。
【0020】評価については往復回数が200回以上で
良好な耐摩耗性があると判断した。また伸びは、ショッ
パ5型引張試験機を用い、50mm/minの条件で測
定した。
良好な耐摩耗性があると判断した。また伸びは、ショッ
パ5型引張試験機を用い、50mm/minの条件で測
定した。
【0021】実施例1〜4と比較例1〜6の配合例と特
性を下記の表1に示すと共にこれら順に説明する。
性を下記の表1に示すと共にこれら順に説明する。
【0022】
【表1】
【0023】実施例1 ポリエチレンのミラソン3530(密度:0.925g
/cm3 、MI:0.25g/10分、三井ポリケミカ
ル(株))100重量部に対し、NポリマR1020
50重量、ポリアミド樹脂のUBEナイロン3035U
300重量部を、配合し、ブラベンダ押出機を用い厚
さ0.20mmに被覆した。シリンダ温度C1〜C3は
その順に180、240、280℃、ネック、ヘッドお
よびダイスの温度は280℃とし、スクリュ回転は20
rpmとした。押出速度20m/minであり、照射量
は20Mradである。耐水性、耐摩耗性及び伸びは良
好である。
/cm3 、MI:0.25g/10分、三井ポリケミカ
ル(株))100重量部に対し、NポリマR1020
50重量、ポリアミド樹脂のUBEナイロン3035U
300重量部を、配合し、ブラベンダ押出機を用い厚
さ0.20mmに被覆した。シリンダ温度C1〜C3は
その順に180、240、280℃、ネック、ヘッドお
よびダイスの温度は280℃とし、スクリュ回転は20
rpmとした。押出速度20m/minであり、照射量
は20Mradである。耐水性、耐摩耗性及び伸びは良
好である。
【0024】実施例2 ポリエチレンのネオゼックス3510F(密度:0.9
35g/cm3 、MI:0.6g/10分、三井石油化
学工業(株)製)100重量部に対し、NポリマR10
20 10重量部、ポリアミド樹脂のUBEナイロン1
013B 10重量部を配合し、実施例1と同様の条件
で試作した。耐水性、耐摩耗性及び伸びは良好である。
35g/cm3 、MI:0.6g/10分、三井石油化
学工業(株)製)100重量部に対し、NポリマR10
20 10重量部、ポリアミド樹脂のUBEナイロン1
013B 10重量部を配合し、実施例1と同様の条件
で試作した。耐水性、耐摩耗性及び伸びは良好である。
【0025】実施例3 ポリエチレンのハイゼックス5305E(密度:0.9
45g/cm3、MI:0.80g/10分、三井石油
化学工業(株)製)100重量部に対し、NポリマR1
020 3重量部、ポリアミド樹脂のUBEナイロン2
020B 100重量部を配合し、実施例1と同様の条
件で試作した。耐水性、耐摩耗性及び伸びは良好であ
る。
45g/cm3、MI:0.80g/10分、三井石油
化学工業(株)製)100重量部に対し、NポリマR1
020 3重量部、ポリアミド樹脂のUBEナイロン2
020B 100重量部を配合し、実施例1と同様の条
件で試作した。耐水性、耐摩耗性及び伸びは良好であ
る。
【0026】実施例4 ポリエチレンのハイゼックス5305E(密度:0.9
35g/cm3 、MI:0.80g/10分、三井石油
化学工業(株)製)100重量部に対し、NポリマR1
020 20重量部、ポリアミド樹脂のUBEナイロン
3035U 300重量部を配合し、実施例1と同様の
条件で試作した。耐水性、耐摩耗性及び伸びは良好であ
る。
35g/cm3 、MI:0.80g/10分、三井石油
化学工業(株)製)100重量部に対し、NポリマR1
020 20重量部、ポリアミド樹脂のUBEナイロン
3035U 300重量部を配合し、実施例1と同様の
条件で試作した。耐水性、耐摩耗性及び伸びは良好であ
る。
【0027】比較例1 ポリエチレンのハイゼックス5305E 100重量部
に対し、NポリマR1020 2重量部、ポリアミド樹
脂のUBEナイロン3035U 300重量部を配合
し、実施例1と同様の条件で試作した。耐摩耗性は良好
だが耐水性及び伸びが劣る。
に対し、NポリマR1020 2重量部、ポリアミド樹
脂のUBEナイロン3035U 300重量部を配合
し、実施例1と同様の条件で試作した。耐摩耗性は良好
だが耐水性及び伸びが劣る。
【0028】比較例2 ポリエチレンのハイゼックス5305E 100重量部
に対し、NポリマR1020 60重量部、ポリアミド
樹脂のUBEナイロン3035U 300重量部を配合
し、実施例1と同様の条件で試作した。耐水性及び伸び
は良好だが耐摩耗性が劣る。
に対し、NポリマR1020 60重量部、ポリアミド
樹脂のUBEナイロン3035U 300重量部を配合
し、実施例1と同様の条件で試作した。耐水性及び伸び
は良好だが耐摩耗性が劣る。
【0029】比較例3 ポリエチレンのハイゼックス5305E 100重量部
に対し、NポリマR1020 20重量、ポリアミド樹
脂のUBEナイロン3035U 5重量部を配合し、実
施例1と同様の条件で試作した。耐水性及び伸びは良好
だが耐摩耗性が劣る。
に対し、NポリマR1020 20重量、ポリアミド樹
脂のUBEナイロン3035U 5重量部を配合し、実
施例1と同様の条件で試作した。耐水性及び伸びは良好
だが耐摩耗性が劣る。
【0030】比較例4 ポリエチレンのハイゼックス5305E 100重量部
に対し、NポリマR1020 20重量部、ポリアミド
樹脂のUBEナイロン3035U 350重量部を配合
し、実施例1と同様の条件で試作した。耐摩耗性及び伸
びは良好だが耐水性が劣る。
に対し、NポリマR1020 20重量部、ポリアミド
樹脂のUBEナイロン3035U 350重量部を配合
し、実施例1と同様の条件で試作した。耐摩耗性及び伸
びは良好だが耐水性が劣る。
【0031】比較例5 ポリアミド樹脂のUBEナイロン3035Uを単独で、
実施例1と同様の条件で電線試作した。耐摩耗性及び伸
びは良好だが耐水性が劣る。
実施例1と同様の条件で電線試作した。耐摩耗性及び伸
びは良好だが耐水性が劣る。
【0032】比較例6 ポリエチレンのハイゼックス5305Eを単独で、実施
例1と同様の条件で電線試作した。耐水性及び伸びは良
好だが耐摩耗性が劣る。
例1と同様の条件で電線試作した。耐水性及び伸びは良
好だが耐摩耗性が劣る。
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は絶縁体厚さ
0.30mm以下の電線において、ポリエチレン100
重量部に対し、無水マレイン酸を付加したポリエチレン
3〜50重量部、ポリアミド系樹脂10〜300重量部
を配合した組成物を電線被覆及び電子線架橋すること
で、伸びを保持しつつ従来にない高度な耐摩耗性を付与
し、さらに難燃性、押出加工性を向上させた薄肉電線を
得ることができる。この技術は機器用電線の細径化への
応用も可能と考えられることから、工業上の利用価値は
極めて大きいといえる。
0.30mm以下の電線において、ポリエチレン100
重量部に対し、無水マレイン酸を付加したポリエチレン
3〜50重量部、ポリアミド系樹脂10〜300重量部
を配合した組成物を電線被覆及び電子線架橋すること
で、伸びを保持しつつ従来にない高度な耐摩耗性を付与
し、さらに難燃性、押出加工性を向上させた薄肉電線を
得ることができる。この技術は機器用電線の細径化への
応用も可能と考えられることから、工業上の利用価値は
極めて大きいといえる。
【図1】本発明及び比較例における電線のスクレープ式
摩耗試験機の概略図である。
摩耗試験機の概略図である。
2 ブレード電極 3 電極 4 導体 5 表示ランプ
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエチレンに無水マレイン酸を付加し
たポリエチレンとポリアミド系樹脂を配合した組成物
を、導体に被覆して電子線架橋させたことを特徴とする
薄肉絶縁電線。 - 【請求項2】 ポリエチレン100重量部に対し、無水
マレイン酸を付加したポリエチレン3〜50重量部、ポ
リアミド系樹脂10〜300重量部を配合した組成物
を、絶縁厚0.30mm以下で導体に被覆して電子線架
橋したことを特徴とする薄肉絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5076897A JPH06290650A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 薄肉絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5076897A JPH06290650A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 薄肉絶縁電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06290650A true JPH06290650A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=13618449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5076897A Pending JPH06290650A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 薄肉絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06290650A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012041494A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Autonetworks Technologies Ltd | 防食用ポリアミド樹脂組成物および端子付き電線 |
EP2495731A1 (en) * | 2011-02-21 | 2012-09-05 | LS Cable & System Ltd. | Insulating material composition for automotive electric cable with excellent abrasion resistance and flame retardancy, and automotive electric cable using the same |
US8771015B2 (en) | 2010-07-23 | 2014-07-08 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Terminal structure of wiring harness |
KR101423609B1 (ko) * | 2013-02-07 | 2014-07-28 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 폴리아마이드계 열가소성 탄성체 조성물 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP5076897A patent/JPH06290650A/ja active Pending
Cited By (7)
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JP2012041494A (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | Autonetworks Technologies Ltd | 防食用ポリアミド樹脂組成物および端子付き電線 |
WO2012026356A1 (ja) * | 2010-08-23 | 2012-03-01 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 防食用ポリアミド樹脂組成物および端子付き電線 |
CN103068925A (zh) * | 2010-08-23 | 2013-04-24 | 株式会社自动网络技术研究所 | 防腐蚀用聚酰胺树脂组合物及具有端子的电线 |
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